JP2001133673A - 光学系駆動装置 - Google Patents

光学系駆動装置

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JP2001133673A
JP2001133673A JP31274899A JP31274899A JP2001133673A JP 2001133673 A JP2001133673 A JP 2001133673A JP 31274899 A JP31274899 A JP 31274899A JP 31274899 A JP31274899 A JP 31274899A JP 2001133673 A JP2001133673 A JP 2001133673A
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cam
optical system
lens
finder
optical
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Masami Takase
正美 高瀬
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リード角を大きくすることなく光学素子を駆
動することができるカム部材を備えた小型の光学系駆動
装置を提供する。 【解決手段】 第2レンズ22と、この第2レンズ22
を保持するものでありカムフォロワ32aが形成された
鏡枠32と、第3レンズ23と、この第3レンズ23を
保持するものでありカムフォロワ33aが形成された鏡
枠33と、上記鏡枠32,33を光軸方向にガイドする
ファインダ軸34と、基本径部41bとこの基本径部4
1bとの段差面が上記カムフォロワ33aに当接するカ
ム面41fとなる中径部41cと上記基本径部41bと
の段差面が上記カムフォロワ32aに当接するカム面4
1gとなる大径部41dとを有してなるファインダカム
41と、を備えてなる光学系駆動装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学系駆動装置、
より詳しくは、光学系に含まれる複数の光学素子を光軸
方向に相対的に移動させる光学系駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばカメラなどの光学装置には、撮影
光学系やファインダ光学系などの光学系が設けられてお
り、このような光学系は、高い光学性能を確保するため
に複数の光学素子から構成されている。
【0003】こうした光学系においては、焦点位置の調
節や焦点距離の調節を行うために、複数の光学要素の内
の幾つかを、他の光学要素に対して相対的に移動させる
動作が行われる。
【0004】このような動作を行わせる機構としては、
光学要素を保持する鏡枠を、例えば円柱表面を有して形
成されたカム部のカム面に係合させて、該カム部を回動
させることにより光軸方向への移動を行わせる技術が知
られている。
【0005】こうした光学要素を駆動させる従来の技術
としては、例えば実開平6−40905号公報に記載の
ものが挙げられる。
【0006】該公報には、第2群レンズ保持枠を駆動す
るために筒状体の周面に設けられた比較的移送スパンの
長いリブカムと、第3群レンズ保持枠を駆動するために
筒状体の端面側をカム面として該筒状体と同軸に設けら
れた比較的移送スパンの短い端面カムと、が形成された
カム軸を備えた鏡枠駆動機構が記載されている。
【0007】このような従来の光学系駆動装置を適用し
たファインダカムの構成について、図9、図10を参照
してより詳しく説明する。図9は従来のファインダカム
の外観を示す斜視図、図10は従来のファインダカムに
形成された2つのカムの形状を示す展開図である。
【0008】図9に示すように、カム部材であるファイ
ンダカム91は、周面にカム部が形成された略円柱形状
の部材でなり、両端の軸支部91aによりファインダ本
体等に回動可能に取り付けられるようになっている。
【0009】このファインダカム91は、基本径部91
bと、この基本径部91bと同軸で該基本径部91bよ
りも大径となるカム部91cとを有し、該カム部91c
の両側の基本径部91bとの段差面に、2つのカム面9
1f,91gが形成される構成となっていて、つまり、
カム面91fとカム面91gとは同一の円柱径となって
いる。
【0010】そして、このようなファインダカム91を
展開してカム形状の例を示したのが図10であり、カム
面91fよりもカム面91gの方がリード角が大きくな
る部分を有して構成されている。このような構成は、例
えば、大きな変位量を必要とする(若しくは移動変化率
の大きい)光学素子を移動する際にカム面91gを用
い、変位量が比較的小さくて済む(若しくは移動変化率
の小さい)光学素子を移動する際にカム面91fを用い
る、などの使い分けを行う際に比較的適用されるもので
ある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のファインダカムでは、光学素子によって
変位量が異なるにも関わらず、同一の円柱径のカム面を
用いているために、上述したように上記カム面91gは
カム面91fに比してリード角が大きくなる(変化率の
大きい)部分が形成されてしまうことになる。リード角
が大きいと、駆動モータにより大きな負荷が加わった
り、あるいは動作時における停止位置の誤差などが大き
くなってしまう等の技術的な課題が発生することにな
る。
【0012】一方、リード角を小さくするには、単純に
円柱径を大きくするか、あるいは周方向に360度以上
カムを形成してカム長を長くすることが考えられるが、
前者は部材が大型化してスペースをとることになり、後
者はカム部材を成型するときに回転させながら型抜きを
行わなければならず、成形コストが高くなるという難点
がある。
【0013】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、リード角を大きくすることなく光学素子を駆動す
ることができるカム部材を備えた小型の光学系駆動装置
を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明による光学系駆動装置は、光軸方向に
沿った互いの相対的な位置を変化させ得る複数の光学素
子を有する光学系と、上記光学系に含まれる一光学素子
をその光軸方向に移動させるべく円柱表面を有して形成
された第1のカム部と該光学系に含まれる他の光学素子
をその光軸方向に移動させるべく円柱表面を有して形成
され上記第1のカム部の円柱径よりも大きい円柱径を有
する第2のカム部とが形成された上記一光学素子および
上記他の光学素子の光軸に略平行な回転軸を有するカム
部材とを備えたものである。
【0015】また、第2の発明による光学系駆動装置
は、上記第1の発明による光学系駆動装置において、上
記光学系がファインダ光学系である。
【0016】さらに、第3の発明による光学系駆動装置
は、上記第1の発明による光学系駆動装置において、上
記光学系が撮影光学系である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1から図8は本発明の一実施形
態を示したものであり、図1はカメラの外観を示す斜視
図、図2はカメラのファインダ光学系の構成を示す斜視
図、図3はファインダ光学系が、(A)ワイド、(B)
スタンダード、(C)テレの各状態にあるときのレンズ
位置を示す図、図4はファインダ光学系の対物レンズ群
をズーム移動させる光学系駆動装置の構成を示す断面
図、図5はファインダカムの外観を示す斜視図、図6は
ファインダカムの大径部のカム形状を示す展開図、図7
はカメラにおけるファインダカムの配置をカメラ正面か
ら示す縦断面図、図8はカメラにおけるファインダカム
の配置をカメラ上面から示す平断面図である。
【0018】まず、図1を参照してカメラの外観につい
て説明する。
【0019】このカメラ1は、いわゆるコンパクトカメ
ラといわれるタイプの、撮影光学系とファインダ光学系
とが独立した光学系として構成されたカメラであり、カ
メラ正面側を覆う前カバー2と背面側を覆う後カバー3
とを組み合わせて外装が構成されている。
【0020】このカメラ1の正面側ほぼ中央部には、撮
影光学系を内蔵する撮影レンズ鏡筒5が配設され、この
撮影レンズ鏡筒5の近傍左上側にファインダ対物窓6
が、該撮影レンズ鏡筒5の上側に左から順にAF投光窓
7、採光窓9、AF受光窓8が、それぞれ配設されてい
る。
【0021】カメラ1の正面に配設されたこれら撮影レ
ンズ鏡筒5、ファインダ対物窓6、AF投光窓7、AF
受光窓8、採光窓9は、スライド式のバリア4を閉位置
に移動した際に覆われて保護されるようになっており、
このバリア4は電源スイッチを兼ねていて、開位置に移
動させることでカメラ1の電源がオンされるようになっ
ている。
【0022】カメラ1の前カバー2の右上側には、夜間
や逆光時などに被写体に照明光を照射するためのストロ
ボ発光窓11が配設されている。
【0023】カメラ1の上面には、撮影を行うためのレ
リーズボタン12と、フィルム枚数や撮影モードなどの
情報を視覚的に表示するためのLCD窓13と、撮影モ
ードやストロボ発光モードなどを設定するためのモード
設定ボタン14とが配設されている。
【0024】また、このカメラ1の撮影光学系は、焦点
距離を可変させることができるいわゆるズームレンズと
して構成されており、そのズーミングを行うためのズー
ムレバー15がカメラ背面側に配設されている。
【0025】次に、図2を参照して、このカメラ1に配
設されているファインダ光学系の構成について説明す
る。
【0026】被写体から入射する光束は、上記ファイン
ダ対物窓6を介した後に、光学素子たる第1レンズ2
1、光学素子たる第2レンズ22、光学素子たる第3レ
ンズ23でなる対物レンズ群を通過して、第1プリズム
25に入射する。
【0027】この第1プリズム25に入射した光束は、
上方に反射されて、第2プリズム26に入射し、該第2
プリズム26内の第1反射面26aにより一旦正面側
(被写体側)に反射された後に、該第2プリズム26内
の第2反射面26bで右側に反射され、第3プリズム2
7に入射する。
【0028】このとき、第2プリズム26と第3プリズ
ム27の間には、上記対物レンズ群や第1プリズム2
5、第2プリズム26で構成される対物光学系による結
像面が位置しており、この結像面位置に視野範囲を規定
する視野枠31(図3参照)等が設けられている。
【0029】第3プリズム27は、第4プリズム28と
貼り合わされて構成されており、その接合面はハーフミ
ラー面となっている。そして、第3プリズム27に入射
した光束の一部は、このハーフミラー面により反射され
て、該第3プリズム27から出射され、接眼レンズ29
によって拡大されて観察されるようになっている。
【0030】また、上記第3プリズム27に入射した光
束の他の一部は、上記ハーフミラー面を透過して第4プ
リズム28に入射し、該第4プリズム28に形成された
結像レンズ面28aを介して射出され、測光素子30に
結像して、被写体像の輝度測定が行われるようになって
いる。
【0031】また、上記採光窓8の内側となる位置に
は、ファインダ内表示板24が配設されていて、このフ
ァインダ内表示板24には、ほぼ中央部に測距範囲等を
示すターゲットマーク24aや、合焦したことを示す合
焦マークやストロボ撮影モードにあることを示すストロ
ボマークなどの各種表示24bや、近接撮影時の露光範
囲を示すためのパララックス補正マーク24cなどが、
光を透過させる部分として設けられていて、該ファイン
ダ内表示板24のそれ以外の部分は、光を透過させない
構成となっている。
【0032】これにより、光透過拡散面として構成され
ている採光窓8から入射した光が、ファインダ内表示板
24の表示マーク部分のみを通過して、上記第4プリズ
ム28に入射する。この光は、さらに、上記ハーフミラ
ー面を透過して第3プリズム27に入射し、さらに、該
第3プリズム27から出射して接眼レンズ29を介し
て、上記対物レンズ群からの被写体像に重畳されて観察
されるようになっている。
【0033】また、このファインダ光学系は、上述した
ようにズームレンズとして構成された撮影光学系のズー
ム動作に連動して、同様にズーム動作を行ってその視野
範囲を変更するようになっている。
【0034】このときのファインダ光学系のレンズの動
きは、図3に示すようになる。
【0035】まず、図3(A)は、ワイド状態における
レンズ位置を示したものであり、第2レンズ22と第3
レンズ23は、中央部分で互いに最も近接した位置とな
っている。
【0036】次に、図3(B)は、スタンダード状態に
おけるレンズ位置を示したものであり、第2レンズ22
は、ワイド状態よりもやや第1レンズ21側に移動し、
一方の第3レンズ23は、やや第1プリズム25側に移
動した位置となっている。
【0037】そして、図3(C)は、テレ状態における
レンズ位置を示したものであり、第2レンズ22は、ス
タンダード状態よりもさらに第1レンズ21側に移動
し、一方の第3レンズ23は、同様に、さらに第1プリ
ズム25側に移動した位置となっている。
【0038】このような動作における第2レンズ22の
光軸方向への変位量は、第3レンズ23の光軸方向への
変位量よりも大きくなっている。
【0039】そこで、第2レンズ22と第3レンズ23
をこの図3に示したように移動させる光学系駆動装置
は、図4に示すような構成となっている。
【0040】すなわち、第2レンズ22は鏡枠32に、
第3レンズ23は鏡枠33にそれぞれ取り付けられてい
て、これらの鏡枠32,33には、カムフォロワ32
a,33aが各突設されているとともに、摺動孔32
b,33bがそれぞれ穿設されている。
【0041】これらの摺動孔32b,33bには、第2
レンズ22,第3レンズ23を光軸方向に案内するため
のガイド軸であるファインダ軸34が摺動可能に挿通さ
れていて、このファインダ軸34の両端部は、ファイン
ダ本体35にそれぞれ固定されている。
【0042】さらに、ファインダ軸34には、上記ファ
インダ本体35と鏡枠32の間となる位置に圧縮コイル
ばね等でなる第1ファインダばね36が、また、上記フ
ァインダ本体35と鏡枠33の間となる位置に同圧縮コ
イルばね等でなる第2ファインダばね37が、それぞれ
挿通されている。
【0043】これにより、第2レンズ22は第3レンズ
23に向かう側に、一方第3レンズ23は第2レンズ2
2に向かう側にそれぞれ付勢されている。
【0044】また、上記ファインダ本体35には、上記
第1レンズ21が固定されており、この第1レンズ21
は位置が一定となって光軸方向には移動しないようにな
っている。
【0045】さらに、ファインダ本体35には、周面に
カム部が形成された略円柱形状のカム部材たるファイン
ダカム41が、その両端の軸支部41aにより回動可能
となるように取り付けられている。このファインダカム
41は、より詳しくは、図5に示すような形状となって
いて、円柱表面を有してなる基本径部41bと、この基
本径部41bよりも円柱径の大きい円柱表面を有してな
り該基本径部41bと同軸に形成された中径部41c
と、この中径部41cよりもさらに円柱径の大きい円柱
表面を有してなり該中径部41cと同軸に形成された大
径部41dとを備え、中径部41cと基本径部41bと
の段差面が上記鏡枠33のカムフォロワ33aが当接す
るための第1のカム部であるカム面41fに、大径部4
1dと基本径部41bとの段差面が上記鏡枠32のカム
フォロワ32aが当接するための第2のカム部であるカ
ム面41gにそれぞれなっている。
【0046】このような構成において、上述した第1フ
ァインダばね36の付勢力により第2レンズ22を保持
する鏡枠32のカムフォロワ32aがカム面41gに当
接し、第2ファインダばね37の付勢力により第3レン
ズ23を保持する鏡枠33のカムフォロワ33aがカム
面41fに当接するようになっている。
【0047】さらに、これらのカム面41f,41g
は、周方向に例えば360度以下の角度で形成されてお
り、軸方向に型抜きを行うだけで射出成形することがで
きるようになっている。
【0048】そして、変位量が比較的大きい第2レンズ
22を駆動するためのカム面41gの形状は、展開する
と、図6に示すような形状となっていて、大径部41d
にカム面41gを形成したために、回転角×半径によっ
て計算されるカム面41gに沿ったカムフォロワ32a
の摺動量は、上記図10に示した従来例よりも長くなっ
ている。
【0049】従って、光軸方向への変位量が大きくても
(図6中の変位量S)、上記図9や図10(図中の変位
量Sは前記に同じ量)に示した従来例に比して、比較的
緩やかなリード角を保つことができており、後述するズ
ームモータ45(図7参照)等へ過度の負担をかけるこ
とはなく、また、停止位置の誤差が拡大されることもな
くなる。
【0050】一方、変位量が比較的小さい第3レンズ2
3を駆動するためのカム面41fは、より半径の小さい
中径部41cに形成することで、必要な機能を満たしな
がら小型化を達成し、省スペースを図るようになってい
る。
【0051】上記ファインダカム41の一端部には、該
ファインダカム41と回動一体となるようにファインダ
カムギヤー43が固着されており、Eリング42を用い
て抜け止めがなされている。
【0052】このような構成により、第2レンズ22や
第3レンズ23は、図4中の実線で示す位置から、相対
的に2点鎖線で示す位置へ、上記カム面41g,41f
とカムフォロワ32a,33aとの当接により光軸方向
に移動されるようになっている。
【0053】続いて、図7および図8を参照して、カメ
ラ1内における部材の配置について説明する。
【0054】このカメラ1は、上記前カバー2と後カバ
ー3で構成される外装内に、カメラ本体50を有して構
成されており、このカメラ本体50の左側には、フィル
ムカートリッジを収納するためのフィルムカートリッジ
室46が、右側には撮影後のフィルムを巻き取って収納
するためのフィルム巻取室47が形成されている。
【0055】これらフィルムカートリッジ室46とフィ
ルム巻取室47は、上下方向に筒状をなす空間を構成し
ているが、その壁面の一部には、略円筒面の一部をなす
形状部である円筒部46a,47aがそれぞれ形成され
ていて、円筒部46aはフィルムカートリッジ室46の
カメラ正面側に位置するように、円筒部47aはフィル
ム巻取室47のカメラ正面側に位置するように、各構成
されている。
【0056】カメラ本体50のフィルムカートリッジ室
46とフィルム巻取室47の間となる位置には、撮影時
の露光範囲を規定する矩形孔でなるアパーチャ50aが
形成されている。
【0057】このアパーチャ50aの前側には、上述し
た撮影レンズ光学系を収納する撮影レンズ鏡筒5の固定
枠51が取り付けられており、さらに、この撮影レンズ
鏡筒5の上部には、ファインダ本体35が上記カメラ本
体50に対して取り付けられている。このファインダ本
体35内には、上述したファインダ光学系やAF投光窓
7、AF受光窓8などを含む測距系が配設されるように
なっている。
【0058】すなわち、ファインダ本体35内の図7に
おける左下の位置にファインダ対物窓6が配置されて、
その内部に上記第1レンズ21が位置するようにファイ
ンダ光学系が配設される。
【0059】また、このファインダ対物窓6の右上とな
る位置には上記AF投光窓7が、その右隣に上記採光窓
9が、さらにその右側にAF受光窓8が並設されてい
る。
【0060】上記前カバー2には、上述したようにレリ
ーズボタン12が押圧操作可能に取り付けられ、また、
上記フィルム巻取室47内には円筒形状のスプール47
aが配設されるとともに、その内部にフィルム駆動等を
行うためのモータ52が配設されている。
【0061】上記フィルム巻取室47の右側には、正面
側にストロボを発光させる際の電荷の蓄積を行うメイン
コンデンサ48が配置され、その背面側に例えば着脱可
能な乾電池等でなるバッテリ49が配設されている。ま
た、上記メインコンデンサ48は、ストロボ基板53に
接続されて、上記充電の制御等が行われるようになって
いる。
【0062】このような配置において、上記ファインダ
カムギヤー43は、カメラ正面から見たときに、パトロ
ーネ室46の右側であって、円筒形状をなす撮影レンズ
鏡筒5の左上となる略三角形状をなす空間に、その回転
軸を該撮影レンズ鏡筒5の撮影光軸とほぼ平行にするよ
うにして配設されている。
【0063】このファインダカムギヤー43は、さらに
カメラ上面から見たときに、図8に示すように、撮影レ
ンズ鏡筒5とフィルムカートリッジ室46との間となる
略三角形状の空間に、つまり、カメラ正面に向かって真
直に延出する撮影レンズ鏡筒5と、カメラ正面に向かっ
て円筒部46aが形成されているフィルムカートリッジ
室46との間に構成される略三角形状の空間に、配設さ
れている。
【0064】さらに、ファインダカムギヤー43は、上
記大径部41dが上記中径部41cよりも空間が開いて
いる正面側に位置するように配設されている。
【0065】これにより、中径部41cと大径部41d
を有して構成されているファインダカムギヤー43を、
カメラ1内の空間に効率的に配置して、カメラ1の小型
化を図ることが可能となっている。
【0066】上記ファインダカムギヤー43は、複数の
ギヤーを組み合わせてなるズームギヤー列44の一端に
噛合しており、このズームギヤー列44の他端は、ズー
ムモータ45の駆動軸に固着されたピニオンギヤーに噛
合して、該ズームモータ45から駆動力が伝達されるよ
うになっている。
【0067】これによって、ズームモータ45が回動す
ることで、ファインダカムギヤー43が回転し、上記カ
ム面41g,41fを介して第2レンズ22および第3
レンズ23が移動されるようになっている。
【0068】また、上記ズームギヤー列44の一部は撮
影レンズ鏡筒5内の撮影光学系にも駆動力を伝達するよ
うになっており、これによって撮影光学系とファインダ
光学系とが連動してズーム動作を行う。
【0069】なお、上述では、光学系駆動装置をカメラ
正面から見たときにレンズ鏡筒の左上となる位置に配置
したが、もちろんこれに限るものではなく、同カメラ正
面から見たときに、レンズ鏡筒の左下となる位置、右上
となる位置、右下となる位置の何れに構成される略三角
形状の空間に配置しても構わない。
【0070】また、上述ではカム部材に2つの異なる円
柱径を有するカム部を設けたが、もちろん3つ以上設け
るようにしても良い。
【0071】さらに、上述では光学系駆動装置により、
ファインダ光学系のレンズを駆動するようにしたが、本
発明はこれに限定されるものではなく、例えば撮影光学
系のレンズを駆動するのに用いることも可能である。
【0072】このような実施形態によれば、レンズの光
軸方向への変位量に応じて、カム部材に設けるカム部の
円柱径を変化させるようにしたために、リード角が大き
くなることはなく、かつ効率的に小型化を図ることが可
能となる。
【0073】さらに、撮影レンズ鏡筒とフィルムカート
リッジ室またはフィルム巻取室との間となる、カメラ正
面およびカメラ上面から見たときに略3角形状をなす空
間に、大径部を中径部よりもカメラ正面側となるように
カム部材を配置したために、カム部材の形状に合わせ
て、効率的にカメラ内に配置することができ、カメラの
小型化を図ることができる。
【0074】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内にお
いて種々の変形や応用が可能であることは勿論である。
【0075】[付記]以上詳述したような本発明の上記
実施形態によれば、以下のごとき構成を得ることができ
る。
【0076】(1) 光学系駆動装置において、互いに
相対移動する少なくとも二つの光学素子と、上記光学素
子の光軸と異なる軸を有し、上記光学素子の一方をその
光軸方向に移動させるため円柱表面に形成された第一の
カム部と、上記光学素子の他方をその光軸方向に移動さ
せるため円柱表面に形成され、上記第一のカムの円柱径
より大きい円柱径を有する第2のカム部とが形成された
円柱状のカム部材と、を有することを特徴とした光学系
駆動装置。
【0077】(2) 上記光学系は、ファインダ光学系
であることを特徴とする付記(1)に記載の光学系駆動
装置。
【0078】(3) 上記光学系は、撮影光学系である
ことを特徴とする付記(1)に記載の光学系駆動装置。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光学系駆動
装置によれば、リード角を大きくすることなく光学素子
を駆動することができるカム部材を備えながら、かつ小
型化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のカメラの外観を示す斜視
図。
【図2】上記実施形態のカメラのファインダ光学系の構
成を示す斜視図。
【図3】上記実施形態のファインダ光学系が、(A)ワ
イド、(B)スタンダード、(C)テレの各状態にある
ときのレンズ位置を示す図。
【図4】上記実施形態のファインダ光学系の対物レンズ
群をズーム移動させる光学系駆動装置の構成を示す断面
図。
【図5】上記実施形態のファインダカムの外観を示す斜
視図。
【図6】上記実施形態のファインダカムの大径部のカム
形状を示す展開図。
【図7】上記実施形態のカメラにおけるファインダカム
の配置をカメラ正面から示す縦断面図。
【図8】上記実施形態のカメラにおけるファインダカム
の配置をカメラ上面から示す平断面図。
【図9】従来のファインダカムの外観を示す斜視図。
【図10】従来のファインダカムに形成された2つのカ
ムの形状を示す展開図。
【符号の説明】
1…カメラ 5…撮影レンズ鏡筒 6…ファインダ対物窓 7…AF投光窓 8…AF受光窓 9…採光窓 21…第1レンズ(光学素子) 22…第2レンズ(光学素子) 23…第3レンズ(光学素子) 32,33…鏡枠 32a,33a…カムフォロワ 41…ファインダカム(カム部材) 41c…中径部 41d…大径部 41f…カム面 41g…カム面 46…フィルムカートリッジ室 46a…円筒部 47…フィルム巻取室 47a…円筒部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光軸方向に沿った互いの相対的な位置を
    変化させ得る複数の光学素子を有する光学系と、 上記光学系に含まれる一光学素子をその光軸方向に移動
    させるべく円柱表面を有して形成された第1のカム部
    と、該光学系に含まれる他の光学素子をその光軸方向に
    移動させるべく円柱表面を有して形成され上記第1のカ
    ム部の円柱径よりも大きい円柱径を有する第2のカム部
    と、が形成された、上記一光学素子および上記他の光学
    素子の光軸に略平行な回転軸を有するカム部材と、 を具備したことを特徴とする光学系駆動装置。
  2. 【請求項2】 上記光学系は、ファインダ光学系である
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学系駆動装置。
  3. 【請求項3】 上記光学系は、撮影光学系であることを
    特徴とする請求項1に記載の光学系駆動装置。
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