JPH08146516A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH08146516A
JPH08146516A JP31135394A JP31135394A JPH08146516A JP H08146516 A JPH08146516 A JP H08146516A JP 31135394 A JP31135394 A JP 31135394A JP 31135394 A JP31135394 A JP 31135394A JP H08146516 A JPH08146516 A JP H08146516A
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JP
Japan
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focal length
lens
optical system
photographing
camera
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Application number
JP31135394A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Toyoda
靖宏 豊田
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 TTLファインダ光学系を小型にし、該カメ
ラの小型化を達成する。 【構成】 焦点距離が可変な撮影レンズと、該撮影レン
ズを通過した光束のうちの撮影画面を形成する光束より
も少ない量の光束を撮影者の目に導くTTLファインダ
光学系とを備え、TTLファインダ光学系を小型の可動
反射ミラー18やペンタダハプリズム21等によって構
成して、撮影レンズを通過した光束のうちの撮影画面を
形成する光束よりも少ない量の光束を撮影者の目に導く
ようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ズームレンズを具備し
た撮影レンズと、TTLファインダ光学系とを備えたカ
メラの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
《従来例1》従来、TTLファインダ装置を有した所謂
一眼レフカメラでは、撮影光学系と観察光学系の光軸が
一致しているため、ファインダパララックスがなく、物
体距離や焦点距離の値に関係なくファインダ視野そのま
まを感光面(フィルム面)に撮影することができるとい
う特長を有している。
【0003】しかしながら、撮影光学系と結像面との間
に観察光学系へ光路を導く為のクイックリターンミラー
等の光路折曲げ用のミラーを必要としているため、該ミ
ラーのある空間内には撮影光学系を配置することができ
ず、例えば35mmフィルム使用のカメラシステムに於
ては通常40mm程度の光軸上の空間を必要としてい
る。この為、バックフォーカスが短くなる広角レンズ
(短焦点距離)を含むズームレンズを装着しようとする
と、広角系で所謂レトロフォーカスタイプにより撮影系
を構成しなければならず、多くのレンズ枚数、大きな径
の前玉レンズを必要とする。
【0004】《従来例2》上記の《従来例1》を解決す
るものとして、特開平3−59630号がある。これに
よれば、撮影光学系を通過した光束を回転可能ミラー
(クイックリターンミラー)を介して集光し、所定面上
に物体像を形成し、該物体像を3つのミラーを介して正
立正像に変換して接眼レンズで観察するようにした観察
系Aと、撮影系とは独立に設けた物体系によって第1結
像面に形成された物体像を1つのミラーと前記3つのミ
ラーを介して正立正像に変換して前記接眼レンズで観察
するようにした観察系Bとを具備し、前記観察系Aで観
察するときは前記1つのミラーは観察光路外に退避さ
せ、このとき該1つのミラーは観察系Bの対物系からの
光路を遮光しており、前記観察系Bで観察するときは該
1つのミラーを撮影光路から退避させる構成にしてい
る。
【0005】そして、ズームレンズや2焦点レンズそし
てマクロレンズ等の撮影系に於て短焦点距離領域や遠距
離撮影では、外部式で実像式の観察系Bを有したカメラ
システムの構成を用い、カメラ全体の小型化を図り、長
焦点距離領域や近距離撮影では、TTL方式の観察系A
を有したカメラシステムの構成を用い、ファインダパラ
ラックスを無くすようにしている。
【0006】《従来例3》また、特開昭55−5204
1号では、一眼レフカメラの携帯時の小型化を図るた
め、ミラーアップレバーと連動してレンズをミラーボッ
クススペース内に撮影レンズ(の一部)を沈胴する為の
沈胴機構を設け、撮影レンズ沈胴時にミラーと撮影レン
ズがぶつからないように構成されている。このように、
撮影レンズ沈胴時にミラーアップする構成のものは他に
もいくつか提案されている。
【0007】《従来例4》一方、TTLファインダ装置
を有した一眼レフカメラの別の従来技術として、電動ズ
ームレンズを装着し、撮影前に撮影画面の外側までもフ
ァインダで観察できるよう、観察状態で電動ズームレン
ズを撮影焦点距離よりも短焦点側にセットし、ピント板
上に表示された撮影時の焦点距離に対応した画面範囲を
見てフレーミングを行い、撮影直前(レリーズボタンの
第1ストローク)で電動ズームレンズを撮影焦点距離に
動かす構成のものが知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例においては、以下のような欠点があった。
【0009】《従来例1》に関して TTL方式の観察光学系を有したカメラシステムはファ
インダパララックスはないが、所定量のバックフォーカ
スを確保する為の空間を設けなければならず、撮影系を
含めたカメラ全体が大型化する。
【0010】《従来例2》に関して TTLファインダ装置を有した一眼レフカメラでは、一
般的に撮影レンズ交換を可能とする為と、数多い交換レ
ンズ全てにレンズシャッタを設ける無駄を省く為に、カ
メラボディ側にフォーカルプレーンシャッタを設け、フ
ィルムへの遮光と露光秒時制御を行っている。しかしな
がら、実際には撮影レンズ装着時でもフォーカルプレー
ンシャッタだけでフィルムへの遮光を完全に行わせるこ
とは難しく、フォーカルプレーンシャッタの直前に設け
られたクイックリターンミラーに補助的な遮光機能を持
たせて遮光性を保持するようにしている。特に、最近は
シャッタ露光秒時の高速化に伴い、複数枚に分割された
縦走りのシャッタ羽根を、軽量化のために分割羽根どう
しの重なり量を減らしており、しかもフィルムの高感度
化とも相まって、以前にも増してクイックリターンミラ
ーによる遮光機能は重要となっている。
【0011】従って、クイックリターンミラーをダウン
させて撮影レンズを通過した光束を観察する、長焦点距
離の標準から望遠までの時や近距離撮影範囲の時は遮光
に問題はないが、クイックリターンミラーをアップさせ
て撮影レンズ後端の移動空間を確保し撮影レンズとは別
の対物レンズを通過した光束を観察する、短焦点距離の
広角端から標準までの時や遠距離撮影範囲の時はクイッ
クリターンミラーによる遮光機能が無くなるので、カメ
ラとしての遮光性が著しく低下し、フィルムへの洩光の
虞れがある。もし、遮光部材を別に設けるならば構造の
複雑化、コストアップは免れない。
【0012】また、撮影画面全体を見せる為に撮影画面
の大きさに対応した撮影レンズからの光束を上部観察系
Aに反射する為のクイックリターンミラーの大きさと、
正立正像に変換する観察系Bを構成する3つのミラーの
大きさは依然として大きく、カメラボディの中央上部が
突出してしまい、デザイン面も考えて未だコンパクトカ
メラと言える領域には達していない。
【0013】《従来例3》に関して 上記の《従来例2》と同様に、撮影レンズ沈胴時のクイ
ックリターンミラーのアップによる遮光性劣化によるフ
ィルムへの洩光の虞れがある。もし、遮光部材を別に設
けるならば構造の複雑化、コストアップは免れない。
【0014】また、クイックリターンミラーとペンタプ
リズムの大きさは依然として大きく、カメラボディの中
央上部が突出して、大きさ,デザインの両面で未だコン
パクトカメラの領域に達していない。
【0015】《従来例4》に関して カメラを小型にするという視点(思想)はまったくな
い。
【0016】また、撮影時、レリーズボタンの第1スト
ロークで電動ズームレンズが撮影焦点距離よりも短焦点
側から撮影焦点距離にズーミングを行い、オートフォー
カスを完了した後にレリーズボタンの第2ストロークが
押されていれば、クイックリターンミラーがアップし、
露光動作を行う。そして、レリーズボタンを第2ストロ
ークまで素早く一気に押込んでも同様にズーミングを行
ってオートフォーカスを完了してからクイックリターン
ミラーがアップして露光動作を行うため、レリーズタイ
ムラグが長く、シャッタチャンスを逃してしまう。
【0017】(発明の目的)本発明の第1の目的は、T
TLファインダ光学系を小型にし、該カメラの小型化を
達成することのできるカメラを提供することである。
【0018】本発明の第2の目的は、上記第1の目的を
達成すると共に、観察画面と同じ範囲を撮影範囲にする
ことのできるカメラを提供することである。
【0019】本発明の第3の目的は、上記第1及び第2
の目的を達成すると共に、特定の焦点距離での撮影画面
の全体概略範囲を観察可能とするカメラを提供すること
である。
【0020】本発明の第4の目的は、上記第1及び第2
の目的を達成すると共に、特定の焦点距離での撮影画面
の全体概略範囲を、ファインダから目を離すことなく観
察可能とするカメラを提供することである。
【0021】本発明の第5の目的は、上記第1及び第2
の目的を達成すると共に、特定の焦点距離での、撮影画
面の全体概略範囲とパララックスの無いTTLファイン
ダ光学系により形成される撮影画面中央部範囲を、ファ
インダから目を離すことなく観察可能とするカメラを提
供することである。
【0022】本発明の第6の目的は、特定の焦点距離で
の、撮影画面の全体概略範囲を、パララックスの無いT
TLファインダ光学系により形成される撮影画面範囲の
一部として、ファインダから目を離すことなく観察可能
とするカメラを提供することである。
【0023】本発明の第7の目的は、上記第1〜第6の
目的を達成しつつ、レリーズタイムラグを無くすことの
できるカメラを提供することである。
【0024】本発明の第8の目的は、上記第1〜第7の
目的を達成しつつ、更なるカメラの小型化やデザイン面
での自由度を高めることのできるカメラを提供すること
である。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1記載の本発明は、焦点距離が可変な
撮影レンズと、該撮影レンズを通過した光束のうちの撮
影画面を形成する光束よりも少ない量の光束を撮影者の
目に導くTTLファインダ光学系とを備え、TTLファ
インダ光学系を小型の可動反射ミラーやペンタダハプリ
ズム等によって構成して、撮影レンズを通過した光束の
うちの撮影画面を形成する光束よりも少ない量の光束を
撮影者の目に導くようにしている。
【0026】上記第2の目的を達成するために、請求項
2記載の本発明は、撮影時の撮影レンズの焦点距離を、
ファインダ観察時の撮影レンズの焦点距離よりも長焦点
距離側に設定する焦点距離設定手段を備え、撮影時の撮
影レンズの焦点距離を、ファインダ観察時の撮影レンズ
の焦点距離よりも長くするようにしている。
【0027】上記第3の目的を達成するために、請求項
3記載の本発明は、撮影レンズの特定の焦点距離時の画
角に対応した観察画面を提供する、TTLファインダ光
学系とは独立した外部式ファインダ光学系と、撮影レン
ズの焦点距離が特定の焦点距離以外の際に機能する焦点
距離設定手段とを設け、撮影レンズの焦点距離が特定の
焦点距離の際には、TTLファインダ光学系とは独立し
た外部式ファインダ光学系により形成される画面を観察
画面として撮影者に供するようにしている。
【0028】上記第4の目的を達成するために、請求項
4記載の本発明は、撮影レンズの特定の焦点距離時の画
角に対応した観察画面を提供する外部式ファインダ光学
系と、TTLファインダ光学系からの光束により形成さ
れる観察画面と前記外部式ファインダ光学系からの光束
により形成される観察画面とを、撮影レンズの焦点距離
に応じて切り換える為の画面切換手段と、撮影レンズの
焦点距離が特定の焦点距離以外の際に機能する焦点距離
設定手段とを設け、撮影レンズの焦点距離が特定の焦点
距離の際には、画面切換手段により、TTLファインダ
光学系からの光束が各ファインダ光学系の構成要素の一
つとして兼用される接眼レンズに到達するのを断ち、外
部式ファインダ光学系からの光束のみが接眼レンズに到
達するようにしている。
【0029】上記第5の目的を達成するために、請求項
5記載の本発明は、撮影レンズの特定の焦点距離時の画
角に対応した観察画面を提供する外部式ファインダ光学
系と、該外部式ファインダ光学系の構成要素のうちの、
TTLファインダ光学系と兼用される部分以外の前段光
学系を通過した光束と撮影レンズを通過した光束との両
方を通過させて撮影者の目に導く、各ファインダ光学系
の構成要素の一つを成す光学部材と、撮影レンズの焦点
距離が特定の焦点距離以外の際に、外部式ファインダ光
学系の前段光学系からの光束を遮断する遮断手段とを設
け、撮影レンズの焦点距離が特定の焦点距離の際には、
外部式ファインダ光学系の前段光学系を通過した光束と
撮影レンズを通過した光束との両方を通過させて撮影者
の目に導き、この両者の重ね合わせ像を観察像として見
せ、特定の焦点距離以外の際には、外部式ファインダ光
学系の前段光学系を通過した光束を遮断し、撮影レンズ
を通過した光束のみを撮影者の目に導き、これを観察像
として見せるようにしている。
【0030】上記第6の目的を達成するために、請求項
6記載の本発明は、撮影レンズの特定の焦点距離時の画
角に対応した、TTLファインダ光学系にて形成される
観察画面範囲よりも小さな範囲の観察画面を提供する外
部式ファインダ光学系と、一部で該外部式ファインダ光
学系からの光束を通過させ、その他の部分で前記前記T
TLファインダ光学系からの光束を通過させ、前者を子
観察画面として、後者の親観察画面として、それぞれ撮
影者の目に導く光学手段とを設け、撮影レンズの焦点距
離が特定の焦点距離の際には、一つの画面内に、外部式
ファインダ光学系にて形成される観察画面を子画面とし
て、TTLファインダ光学系にて形成される観察画面を
親画面として、それぞれ見せるようにしている。
【0031】上記第7の目的を達成するために、請求項
7記載の本発明は、TTLファインダ光学系は、撮影時
には、撮影光路内より退避して、撮影レンズを通過した
光束を記録媒体へ導く位置に設定され、それ以外の際に
は、撮影光路内に進入して、撮影レンズを通過した光束
のうちの撮影画面を形成する光束よりも少ない量の光束
を観察者側へ導く位置に設定される可動反射ミラーを具
備すると共に、前記可動反射ミラーの撮影光路内より退
避位置への作動時に、撮影時の前記撮影レンズの焦点距
離の設定動作を行う焦点距離設定手段を具備し、前記可
動反射ミラーの撮影光路内からの退避作動時に、撮影時
の撮影レンズの焦点距離を、ファインダ観察時の撮影レ
ンズの焦点距離よりも長焦点距離側に設定する動作を行
うようにしている。
【0032】上記第8の目的を達成するために、請求項
8記載の本発明は、撮影レンズを、該カメラの不使用時
には沈胴位置に、使用時には、撮影可能位置に設定され
る構造にし、小型のTTLファインダ光学系と組み合わ
せにより、大きな沈胴量を確保すると共に、外部式ファ
インダ光学系の体積の緩和や、ペンタプリズムのカメラ
上方への出っ張りを無くすようにしている。
【0033】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
【0034】図1乃至図12は本発明の第1の実施例に
おけるカメラに係る図であり、図1はカメラ内部に配し
たファインダ光学系を破線で表したカメラの斜視図、図
2は撮影レンズが沈胴状態時のカメラの縦中央断面図、
図3は撮影レンズが広角端(f28mm)の時のカメラ
の縦中央断面図、図4は撮影レンズがほぼ標準(f45
mm)の時のカメラの縦中央断面図、図5は撮影レンズ
が望遠端(f70mm)の時のカメラの縦中央断面図、
図6はカメラの要部の電気的構成を示すブロック図、図
7は観察時と撮影時の撮影レンズの焦点距離の関係を示
す図、図8〜図10はカメラの一連の動作を示すフロー
チャート、図11は撮影レンズ焦点距離が45mmの時
の撮影画面範囲と観察画面範囲の関係、及び、撮影レン
ズ焦点距離が70mmの時の撮影画面範囲を示す図、図
12はスイッチSW1を押して被写体にピントが合うの
を確認してから撮影する際、及び、スイッチSW1,S
W2を一気押しで撮影する際の要部のタイミングチャー
トである。
【0035】図1〜図5に於て、1はカメラ本体であ
る。2はズーム撮影レンズ、3はバリエータレンズ、4
はコンペンセータレンズ、5はフォーカシングレンズで
あり、各々レンズボルダー6,7及び8に保持され、各
レンズホルダー6〜8に設けられた不図示のコロが固定
筒9の直進溝(不図示)に案内されて上記のバリエータ
レンズ3,コンペンセータレンズ4及びフォーカシング
レンズ5が撮影レンズの光軸方向に移動可能となってい
る。また、前記各レンズホルダー6〜8に設けられた不
図示のコロは撮影レンズ光軸を中心に回転するカム環1
0の各ズーム用カム溝(不図示)と嵌合し、カム環10
の回転動作に応じて上記のバリエータレンズ3,コンペ
ンセータレンズ4及びフォーカスレンズ5が撮影レンズ
の光軸方向の所定位置に移動し、ズーミング機能が作用
するようになっている。
【0036】11はフォーカシングレンズ5をカメラか
らの測距演算結果に基づいて適正なフォーカシング位置
に移動するAFモータや不図示のギヤ列を有したAF駆
動部、12はレンズホルダー6に設けられた開口絞りで
ある。13はレンズホルダー6の外周部に設けられたブ
ラシ、14は固定筒9に設けられたエンコーダ基板であ
り、これらの電気的接触によりズームレンズの焦点距離
検知(バリエータレンズ3の位置検知)の後述のズーム
エンコーダを構成している。尚、ここではズームエンコ
ーダとして、エンコーダ基板14上の抵抗パターン上を
ブラシ13が摺動するタイプで示しているが、エンコー
ダ基板14上のパターンをグレイコードや他の方法にし
ても構わない。15はアクチュエータであるところのズ
ームモータであり、ギヤ列16を介してカム環10のボ
ディ側端外周に一体的に設けられたギヤ17へトルクを
伝え、カム環10を回転させるものである。
【0037】18はクイックリターンミラーであり、従
来のクイックリターンミラー118(図2〜図5に二点
鎖線で図示)に比較し、縦横の画面比率は相似のまま面
積で約4/9まで小さくなっている。(通常の一眼レフ
カメラはファインダ視野率が90%以上であることか
ら、撮影画面を形成する光束のうちの面積比で81%
(=0.92)以上はファインダ光学系により撮影者の目に
導かれているが、本実施例のファインダ光学系は撮影画
面を形成する光束のうち、面積比で多くとも81%未満
の光束を撮影者の目に導くものである。) 19は上記のクリックリターンミラー18を保持し軸P
の周りに回転可能なミラー受板であり、観察時には、図
3〜図5の様に撮影レンズを通過した光束を上方へ90
°向きを変えファインダ光学系へ導く位置へ、撮影時に
は、軸Pを中心に時計方向に約45°回動させられ、撮
影光路外に退避すると共にファインダ逆入光を防ぐ位置
へ、後述のミラー駆動モータを動力源とする不図示のミ
ラー駆動部により動かされる。
【0038】18aはクイックリターンミラー18或は
ミラー受板19の先端部の回動軌跡(破線で示す)、1
18aは従来のクイックリターンミラー118の先端部
の軸P周りの回動軌跡(二点鎖線で示す)であり、図2
及び図3から明らかな様に、ミラー先端の回動軌跡18
aと118aの撮影レンズ後端に干渉するスペースの差
から、回動軌跡18aによる干渉スペースは非常に小さ
い。従って、沈胴時(図2の状態時)に撮影レンズの後
端をよりフィルム面に近づく方向へ持っていけるので、
沈胴量を大きくかせげ、携帯時のカメラの大きさを小さ
くすることができる。また、撮影レンズが広角(短焦
点)側の時(図3の状態)も同様に、従来よりもフィル
ム面の近づく方向へレンズ後端を持っていけるので、バ
ックフォーカスが短くなる広角レンズでは、所謂レトロ
フォーカスタイプにより撮影系を構成する制約が緩くな
り、レトロフォーカスタイプの特徴であるレンズ枚数の
多さ、大きな径の前玉レンズといった撮影レンズの大き
さを大きくする要因が少なくなることから、撮影レンズ
を小型化できる。
【0039】19aはミラー受板19の先端裏側に設け
た遮光壁である。20は軸Qの周りを回転可能な遮光部
材であり、図3〜図5の様に、観察時には反時計方向に
回動させられて撮影光路内に立上り、先端表側に設けら
れた遮光壁20aがミラー受板19の遮光壁19aに重
なり、ミラー受板19と共に撮影レンズを通った光がフ
ィルム面側へ到達するのを防ぐ働きを持っている。そし
て、撮影時には、軸Qを中心に時計方向に約90°回動
させられ、撮影光路内から退避する。なお、遮光部材2
0はミラー受板19と同様に、不図示のミラー駆動部の
一部によりミラー受板19と同期してミラーモータを動
力源に駆動される。
【0040】21はペンタダハプリズムであり、従来の
ペンタダハプリズム121(図2〜図5に二点鎖線で図
示)に比較し、相似のまま体積で約1/3まで小さくな
っている。図2〜図5から明らかな様に、従来のペンタ
ダハプリズム121ではプリズムの前側下部が撮影レン
ズの一部(カム環10等)と干渉してしまうため、ミラ
ー118の回動軌跡118aによるスペース上の制約と
同様に、撮影レンズ全体を前へ(被写体側へ)出さなけ
ればならず、撮影レンズの大型化を招いていたが、その
ような不都合は無くなる。更に、ペンタダハプリズムが
小さくなった分だけカメラ中央上部の出っ張りが無くな
り、小型でデザイン的にもすっきりしたものとなる。
【0041】22はファインダの接眼レンズ、23はフ
ォーカルプレーンシャッタの先幕であり、複数の遮光性
分割羽根により構成されている。24はフォーカルプレ
ーンシャッタの後幕であり、同様に複数の遮光性分割羽
根により構成されている。25はカメラ本体が形成する
撮影画面枠、26はフィルムである。又、図1に示す2
7はレリーズボタン、28は撮影レンズを望遠側に動か
す為のズームテレスイッチ(ボタン)、29は広角側に
動かす為のズームワイドスイッチ(ボタン)、30はア
クティブオートフォーカス用赤外光投光部、31はアク
ティブフォートフォーカス用赤外光受光部、32はスト
ロボ発光窓、33は撮影時ズーム固定スイッチである。
【0042】図6は上記構成のカメラの要部を示すブロ
ック図であり、34はカメラのマイクロコンピュータ
(以下、カメラマイコンと称す)、35はレリーズボタ
ン27の第1ストロークによりONするスイッチSW
1、36は同じくレリーズボタン27の第2ストローク
によりONするスイッチSW2、35a,36aはプル
アップ抵抗である。35b,36bは各スイッチSW
1,SW2がONすることによってハイレベルの信号を
出力するインバータであり、これらの出力はマイコン3
4のPa及びPbポートへそれぞれ入力される。28
a,29aはズームテレスイッチ28及びズームワイド
スイッチ29のプルアップ抵抗である。28b,29b
は各々スイッチ28,29がONすることによってハイ
レベルの信号を出力するインバータであり、これらの出
力はマイコン34のPc及びPdポートへそれぞれ入力
される。33aは撮影時ズーム固定スイッチ33のプル
アップ抵抗である。又33bは撮影時ズーム固定スイッ
チ33がONすることによってハイレベルの信号を出力
するインバータであり、この出力はマイコン34のPe
ポートへ入力される。
【0043】37はズームモータ15を駆動させ、ズー
ム撮影レンズ2のズーミング動作をさせる為のズームモ
ータ駆動回路であり、マイコン34のPfポートから駆
動信号が伝えられる。38は前述のブラシ13とエンコ
ーダ基板14より成るズームエンコーダであり、前記ブ
ラシ13がエンコーダ基板14の抵抗パターン上を摺動
接触し、ズーム撮影レンズ2の焦点距離を電圧変化によ
って検知できるようになっており、その電圧値はマイコ
ン34のPgポートへ入力される。39は公知のアクテ
ィブオートフォーカスの投受光部と焦点検出回路を含む
測距手段であり、マイコン34のPhポートで信号の授
受を行う。40は測距手段39で得られた測距信号を基
にマイコン34で演算された測距演算結果に応じた位置
にAFモータ41を介してフォーカシングレンズ5を動
かす為のAFモータ駆動回路であり、マイコン34のP
iポートから駆動信号が伝えられる。なお、AFモータ
41は図1〜図5では示されていないが、不図示のAF
駆動ギヤ列等と共にズーム撮影レンズ2内に設けられて
いる。
【0044】42は、ミラー駆動モータ43を駆動させ
てクイックリターンミラー18をファインダ観察状態か
ら撮影状態へ、そして再びファインダ観察状態と動作さ
せる為のミラー駆動回路であり、マイコン34のPiポ
ートから駆動信号が伝えられる。なお、ミラー駆動モー
タ43は図1〜図5では示されていないが、カメラ本体
1内に設けられ、不図示のミラー駆動ギヤ列を介してミ
ラー受板19を軸Pの周りに回動する働きも持つ。44
はクリターンミラー18がアップして撮影光路内から退
避した時にONとなるミラースイッチ、44aはミラー
スイッチ44のプルアップ抵抗である。44bはミラー
スイッチ44がONすることによってハイレベルの信号
を出力するインバータであり、この出力はマイコン34
のPkポートへ入力される。45は、フォーカルプレー
ンシャッタの先幕制御用マグネット46と後幕制御用マ
グネット47を駆動し、シャッタの露光動作をさせる為
のシャッタ駆動回路であり、マイコン34のPlポート
から演算された露光秒時に基づいた駆動信号が伝えられ
る。
【0045】ここで、ズーム撮影レンズ2の焦点距離
は、28mmから70mmまでの範囲で可変であり、図
7に示すように、28mm,32mm,42mm,45
mm,50mm,70mmの6ポジションを段階的に選
択可能となっている。
【0046】次に、この第1の実施例におけるカメラの
動作を、図8〜図10のフローチャートにしたがって説
明する。なお、このフロー(プログラム)はマイコン3
4に内蔵されたROMに記載されているものであり、#
を付記した各番号はプログラムステップを示している。 [ステップ#1] 不図示の電源がONとなり、マイコ
ン34への電源が投入されパワーアップクリアがなされ
ると、マイコン34は以下のステップ順に動作を開始す
る。 [ステップ#2] Pfポートからズームモータ駆動回
路37へ駆動信号を出力してズームモータ15を短い所
定時間正転させ、ズーム撮影レンズ2を沈胴端から長焦
点側へ移動させる。 [ステップ#3] Pgポートに入力されるズームエン
コーダ38からの電圧値をチエックし、ズーム撮影レン
ズ2の焦点距離が28mmに相当する、前もって記憶さ
れた電圧値と比較し、等しければステップ#4へ進み、
そうでなければ再度ステップ#2に戻り、ズーム撮影レ
ンズ2の繰出し動作を継続する。 [ステップ#4] ズーム撮影レンズ2が所定の位置に
達したので、Pfポートからズームモータ駆動回路37
へ駆動停止信号を出力してズームモータ15の駆動が停
止する。 [ステップ#5] ここではPeポートに入力される撮
影時ズーム固定スイッチ33がONしているか否かを調
べ、もしON(YES)していれば図10のステップ#
54に進み、OFF(NO)であればステップ#6へ進
む。
【0047】ここでは、まず撮影時ズーム固定スイッチ
33がOFF(NO)である場合について説明する。 [ステップ#6] ズームテレスイッチ28がONして
いるか否かを調べ、ON(YES)であればステップ#
7に進む。 [ステップ#7] 撮影時ズーム固定スイッチ33がO
FFしている時は、図7に示すように観察時のズーム撮
影レンズ2の焦点距離f0 は45mmより長焦点側へ行
かない(28mm,32mm,45mmの3ポジション
の何れかをとる)ので、ズーム撮影レンズ2の焦点距離
0 が45mmに達しているかどうかの判断を行う。こ
の時点ではf0 は28mmになっているのでNOと判断
してステップ#8へ進む。 [ステップ#8] Pfポートからズーム駆動回路37
へ駆動信号を出力し、ズームモータ15を短い所定時間
正転させ、ズーム撮影レンズ2を長焦点側へ更に移動さ
せる。 [ステップ#9] Pgポートに入力されるズームエン
コーダ38からの電圧値をチェックし、ズーム撮影レン
ズ2の焦点距離が次のステップ(ここではf0 =32m
m)に相当する、前もって記憶された電圧値と比較し、
等しければ(YESであれば)ステップ#10へ進み、
そうでなければ再度ステップ#8に戻り、繰出し動作を
繰返す。 [ステップ#10] ズーム撮影レンズ2が所望とされ
る位置に達したので、Pfポートからズームモータ駆動
回路37へ駆動停止信号を出力し、ズームモータ15の
駆動を停止する。
【0048】そして、ステップ#5に戻り、前回と同様
に撮影時ズーム固定スイッチ33のOFF(NO)を確
認し、再度ステップ#6を経てズームテレスイッチ28
がON(YES)していればステップ#7へ進み、この
時点でf0 =32mmなので再びf0 が45mmに達し
ていない(NO)と判断し、ステップ#8→#9を実行
し、その後、f0 =45mmとなったところでステップ
#10によりズームモータ15の駆動を停止する。
【0049】また、同様にステップ#5→#6→#7を
実行し、ステップ#7で今度はズーム撮影レンズ2の焦
点距離f0 が45mmとなっている(YES)と判断
し、ステップ#11へ進む。 [ステップ#11] ズームテレスイッチ28が押され
続けても、ズームモータ15の駆動は行わず、ステップ
#5へ戻る。
【0050】またしても同じくステップ#5を実行し、
ステップ#6で今度はズームテレスイッチ28が押され
ておらず、OFFしているとすればNOと判断し、ステ
ップ#12へ進む。 [ステップ#12] ズームワイドスイッチ29がON
しているか否かを調べ、ON(YES)であればステッ
プ#13に進み、OFF(NO)であればステップ#1
8へ進む。
【0051】ここでは、ズームワイドスイッチ29がO
N(YES)であるとして、ステップ#13へ進むもの
とする。 [ステップ#13] ズーム撮影レンズ2の焦点距離f
0 は28mmより短焦点側へ行かないので、f0 が28
mmになっているかの判断を行う。この時点ではf0
45mmになっているのでNOと判断してステップ#1
4へ進む。 [ステップ#14] Pfポートからズーム駆動回路3
7へ駆動信号を出力し、ズームモータ15を短い所定時
間逆転させ、ズーム撮影レンズ2を短焦点側へ移動させ
る。 [ステップ#15] Pgポートに入力されるズームエ
ンコーダ38からの電圧値をチエックし、ズーム撮影レ
ンズ2の焦点距離が1つ手前のステップ(ここではf0
=32mm)に相当する、前もって記憶された電圧値と
比較し、等しければ(YESであれば)ステップ#16
へ進み、そうでなければ再度ステップ#14に戻り、同
様の動作を繰返す。 [ステップ#16] ズーム撮影レンズ2が所望とされ
る位置に達したので、Pfポートからズームモータ駆動
回路37へ駆動停止信号を出力し、ズームモータ15の
駆動を停止する。
【0052】続けてステップ#5へ戻り、前と同様に撮
影時ズーム固定スイッチ33のOFF(NO)を確認
し、再度ステップ#6でズームテレスイッチ28のOF
F(NO)を確認し、再びステップ#12を経てズーム
ワイドスイッチ29がON(YES)していればステッ
プ#13へ進み、この時点でf0 =32mmなのでまた
もf0 が28mmになっていない(NO)と判断し、ス
テップ#14→#15を実行し、f0 =28mmとなっ
たところでステップ#16によりズームモータ15の駆
動を停止する。
【0053】また同様に、ステップ#5→#6→#12
→#13を実行し、ステップ#13で今度はf0 =28
mmになっている(YES)と判断し、ステップ#17
へ進む。 [ステップ#17] ズームワイドスイッチ29が押さ
れ続けても、ズームモータ15の駆動を行わず、ステッ
プ#5へ戻る。
【0054】またしても同じくステップ#5→#6を実
行し、ステップ#12で今度はズームワイドスイッチ2
9が押されておらず、OFFしているとすればNOと判
断し、ステップ#18へ進む。 [ステップ#18] レリーズボタン27が押され、ス
イッチSW1(35)のON信号がマイコン34のPa
ポートに入力されたかを判断する。YESであればステ
ップ#19へ進み、NOであれば図9のステップ#44
へ飛ぶ。
【0055】ここでは、スイッチSW1がONであると
して、ステップ19へ進むものとする。 [ステップ#19] レリーズボタン27が一気に押さ
れ、スイッチSW1のON信号の直後に(所定時間以
内)にスイッチSW2(36)のON信号がマイコン3
4のPbポート入力されたかを判断する。YESであれ
ば図9のステップ#47へ飛び、NOであればステップ
#20へ進む。
【0056】ここでは、所定時間内にスイッチSW2は
ONしておらず、ステップ20へ進むものとする。 [ステップ#20] 不図示の測光手段により被写体の
明るさを測定し、その値を基にマイコン34内にて露光
演算を行い、又Phポートから測距手段39へ測距開始
信号を出力して公知のアクティブオートフォーカスの測
距動作を行わせ、その結果をPhポートより取り込み、
被写体までの距離(測距)データを算出する。 [ステップ#21] PiポートからAFモータ駆動回
路40へ駆動信号を出力し、上記ステップ#20にて得
られた測距データに基づいた値までAFモータ41を駆
動し、フォーカシングレンズ5を合焦位置へ動かす。 [ステップ#22] レリーズボタン27がさらに押さ
れ、スイッチSW2(36)のON信号がマイコン34
のPbポートに入力されたかを判断する。NOであれば
ステップ#18へ戻り、同様の動作を繰返す。
【0057】その後、スイッチSW2のON信号が入力
されたこと(YES)が判断できれば、ステップ#23
へ進み、撮影(露光)動作へと入る。 [ステップ#23] Pjポートからミラー駆動回路4
2へ駆動信号を出力してミラー駆動モータ43を駆動
し、クイックリターンンミラー18を乗せたミラー受板
19を撮影光路内から光路外への退避動作を開始させ
る。 [ステップ#24] Pfポートからズームモータ駆動
回路37へ駆動信号を出力してズームモータ15を正転
させ、この時点で焦点距離f0 =28mmに位置するズ
ーム撮影レンズ2を長焦点側へと移動させる。 [ステップ#25] Pgポートに入力されるズームエ
ンコーダ38からの電圧値をチェックし、図7に示す様
に、観察時に焦点距離f0 が28mmである場合に対応
した撮影時の焦点距離f1 =42mmに相当する、前も
って記憶された電圧値と比較する。この結果、等しくな
ければ再度ステップ#24に戻り、ズームモータ15の
正転を続け、同様の動作を繰返す。また、前もって記憶
された電圧値に等しくなれば、図9のステップ#26へ
進む。 [ステップ#26] Pfポートからズームモータ駆動
回路37へ駆動停止信号を出力し、ズームモータ15の
駆動が停止する。これにより、焦点距離f1 は42mm
となる。
【0058】ここで、もしスイッチSW2をONした時
点での観察時の焦点距離f0 が32mmであれば、図7
に示す様に、撮影時の焦点距離f1 =50mmになるよ
うにズーム撮影レンズ2は駆動され、また、スイッチS
W2をONした時点での観察時の焦点距離f0 =45m
mであれば、撮影時の焦点距離f1 =70mmになるよ
うにズーム撮影レンズ2は駆動される。
【0059】この事を図11(a),(b)で視覚的に
表現すると、撮影レンズの焦点距離fが45mmの時の
撮影画面範囲が図11(a)のA、同じく焦点距離fが
45mmの時の観察画面範囲が図11(a)のB、撮影
レンズの焦点距離fが70mmの時の撮影画面範囲が図
11(b)のCであり、観察時の画面範囲Bと撮影時の
画面範囲Cとは被写体範囲が適切に対応する。従って、
撮影者がファインダで観察してフレーミングした被写体
範囲そのままがフィルムに写し込める。
【0060】続けて、図9のステップ#27以降の動作
説明を行う。 [ステップ#27] 上記ステップ#21で観察時の焦
点距離f0 に於てフォーカシングレンズ5を動かして合
焦させたが、撮影時の焦点距離がf1 に変化した為にピ
ント移動が生じてしまっているので(ズーム撮影レンズ
2がバリフォーカルレンズとして構成されている)、そ
の分を修正する為にPiポートからAFモータ駆動回路
40へ駆動信号を出力し、あらかじめマイコン34に記
憶された駆動量だけAFモータ41を駆動し、新たにフ
ォーカシングレンズ5を合焦位置に動かす。(もし、ズ
ーム撮影レンズ2がバリフォーカルでなく、焦点距離変
化に伴ってピント位置が変化しないのであればステップ
#27の動作は不要となる。) [ステップ#28] クイックリターンミラー18が撮
影光路内から退避して露光可能状態になったかを判断す
る為にミラースイッチ44の状態信号をPkポートを介
して判断する。YES(退避状態)であればステップ#
32へ進み、NO(撮影光路内)であればステップ#2
9へ進む。 [ステップ#29] Piポートからミラー駆動回路4
2へ駆動信号を出力し、通常であればクイックリターン
ミラー18がミラーアップするのに充分なだけの所定時
間、ミラー駆動モータ43を駆動する。 [ステップ#30] ステップ#28と同じく、クイッ
クリターンミラー18が撮影光路内から退避したか否か
をミラースイッチ44の状態信号より判断し、もしミラ
ースイッチ44のON信号(退避した事の信号)が得ら
れなければステップ#31へ進み、ON信号を得られれ
ばステップ#32へ進む。 [ステップ#31] 不図示の表示手段により異常を表
示,警告し、カメラ動作を停止する。
【0061】上記ステップ#28又は#30において、
クイックリターンミラー18が撮影光路内から退避した
ことをミラースイッチ44の状態信号より判断した場合
には、前述した様にステップ#32へ進む。 [ステップ#32] Pjポートからミラー駆動回路4
2へ駆動停止信号を出力し、ミラー駆動モータ43の駆
動を停止する。 [ステップ#33] 露光可能状態となった為、前述の
露光演算結果に基づく絞り値とシャッタ秒時により、不
図示の絞りを駆動し、次いでマイコン34のPlポート
からシャッタ駆動回路45へシャッタ駆動信号を出力
し、フォーカルプレーンシャッタの先幕制御用マグネッ
ト46と後幕制御用マグネット47を駆動してシャッタ
羽根を走行させ、フィルムに露光する。 [ステップ#34] 露光終了後、クイックリターンミ
ラー18を観察位置に復帰させる為、Pjポートからミ
ラー駆動回路42へ、該ミラー18が復帰するのに足り
るだけの所定時間だけ駆動信号を出力してミラー駆動モ
ータ43の駆動を開始する。 [ステップ#35] クイックリターンミラー18が観
察位置に復帰した時に撮影者に違和感を与えないように
撮影前の観察画面と同じ状態にする為に、Pfポートか
らズームモータ駆動回路37へ駆動信号を出力してズー
ムモータ15の駆動(逆転)を開始する。これにより、
撮影時の焦点距離f1 が42mm(長焦点側)になって
いたものが、観察時の焦点距離f0 が28mm(短焦点
側)へと変化し始める。 [ステップ#36] Pgポートに入力されるズームエ
ンコーダ38からの電圧値をチェックし、観察時の焦点
距離f0 が28mmに相当する、前もって記憶された電
圧値と比較し、等しくなければ再度ステップ#35に戻
り、ズームモータ15の逆転を続け、同様の動作を繰返
す。
【0062】その後、焦点距離f0 が28mmに相当す
る、前もって記憶された電圧値に等しくなれば、ステッ
プ#37へ進む。 [ステップ#37] Pfポートからズームモータ駆動
回路37へ駆動停止信号を出力し、ズームモータ15の
駆動が停止する。これにより、焦点距離f0 は元の28
mmに戻る。 [ステップ#38] 上記ステップ#21の場合と逆
に、撮影時の焦点距離f1のときのピント移動修正分
を、観察時の焦点距離f0 のときの合焦位置に戻す為、
Piポートを介して予めマイコン34に記憶された駆動
量だけAFモータ駆動回路40によりAFモータ41を
駆動し、フォーカシングレンズ5を観察時の合焦位置に
動かす。 [ステップ#39] クイックリターンミラー18が観
察位置に復帰するに足りるだけの所定時間だけ経過した
ところで〔それまでにズームレンズとフォーカスレンズ
は観察時の状態に復帰している(ステップ#35〜#3
8)〕、Pjポートからミラー駆動回路42へ駆動停止
信号を出力し、ミラー駆動モータ43の駆動を停止す
る。 [ステップ#40] クイックリターンミラー18が観
察位置に復帰したかを判断する為に、ミラースイッチ4
4のOFF信号がマイコン34のPkポートに入力され
たかを判断し、NOであればステップ#41へ進む。 [ステップ#41] ステップ#31と同じく、不図示
の表示手段により異常を表示,警告し、カメラ動作を停
止する。
【0063】また、上記ステップ#40においてミラー
スイッチ44のOFF信号(観察位置に復帰した事を示
す信号)が入力されたと判断した場合は、ステップ#4
2へ進む。 [ステップ#42] レリーズボタン27から指が離さ
れ、スイッチSW1のOFF信号がマイコン34のPa
ポートに入力されたかを判断する。YESであればステ
ップ#43へ進み、NOであれば図8のステップ#22
へ飛び、再度同様の動作を繰返す。 [ステップ#43] PiポートからAFモータ駆動回
路40へ駆動信号を出力し、フォーカシングレンズ5が
最も繰込まれた初期位置(∞合焦位置)になるようにA
Fモータ41を駆動する。 [ステップ#44] 不図示の電源スイッチがOFFし
たか否かを調べ、OFF(YES)であればステップ#
45へ進み、NOであれば図8のステップ#5へ飛び、
再度同様の動作を繰返す。 [ステップ#45] Pfポートからズームモータ駆動
回路37へ駆動信号を出力してズームモータ15を逆転
させ、ズーム撮影レンズ2を沈胴端へ駆動する。そし
て、Pgポートに入力されるズームエンコーダ38から
の電圧値をチェックし、ズーム撮影レンズ2が沈端位置
に相当する、前もって記憶された電圧値と比較し、等し
いところでPfポートからズームモータ駆動回路37へ
駆動停止信号を出力し、ズームモータ15が停止する。 [ステップ#46] マイコン34への電源がオフとな
り、プログラムが終了する。
【0064】図8のステップ#19において、レリーズ
ボタン27が一気に押され、スイッチSW1のON信号
の直後(所定時間以内)にスイッチSW2のON信号が
マイコン34のPbポートに入力された場合は、前述し
た様に図9のステップ#47へ飛ぶ。 [ステップ#47] 不図示の測光手段により被写体の
明るさを測定し、その値を基にマイコン34内にて露光
演算を行い、又Phポートから測距手段39へ測距開始
信号を出力して公知のアクティブオートフォーカスの測
距動作を行わせ、その結果をPhポートより取り込み、
被写体までの距離(測距)データを算出する。 [ステップ#48] Pjポートからミラー駆動回路4
2へ駆動信号を出力してミラー駆動モータ43を駆動
し、クイックリターンンミラー18を乗せたミラー受板
19を撮影光路内から光路外への退避動作を開始させ
る。 [ステップ#49] Pfポートからズームモータ駆動
回路37へ駆動信号を出力してズームモータ15を正転
させ、この時点で焦点距離f0 =28mmに位置するズ
ーム撮影レンズ2を長焦点側へと移動させる。 [ステップ#50] PiポートからAFモータ駆動回
路40へ駆動信号を出力し、上記ステップ#47での測
距演算結果に基づいた値まで、フォーカシングレンズ5
を動かすようにAFモータ41の駆動を開始する。(レ
リーズボタン一気押しの場合、撮影者は被写体のファイ
ンダ像の合焦を確認することなく露光動作に突入す
る。) [ステップ#51] 上記のステップ#25と同様、P
gポートに入力されるズームエンコーダ38からの電圧
値をチェックし、観察時に焦点距離f0 が28mmであ
る場合に対応した撮影時の焦点距離f1 =42mmに相
当する、前もって記憶された電圧値と比較し、等しくな
ければ再度ステップ#49へ戻り、ズームモータ15の
正転及びAFモータ41の駆動動作を繰返す。
【0065】その後、焦点距離f1 =42mmに相当す
る、前もって記憶された電圧値に等しくなれば、ステッ
プ#52へ進む。 [ステップ#52] Pfポートからズームモータ駆動
回路37へ駆動停止信号を出力し、ズームモータ15の
駆動が停止する。これにより、上記のステップ#26と
同様、焦点距離f1 は42mmとなる。 [ステップ#53] PiポートからAFモータ駆動回
路40へ駆動停止信号を出力し、上記ステップ#47で
の測距演算結果に基づいた値までフォーカシングレンズ
5を動かされたということで、AFモータ41の駆動を
停止する。
【0066】ここで、AFモータ駆動は、上記ステップ
#51でズームエンコーダ38の出力を基に停止するよ
うなフローにしているが、AFモータ駆動がズームモー
タ駆動に較べて極短時間で終了してしまう場合は、ステ
ップ#51での判断フローを経ることなくAFモータ4
1の駆動を停止して良い。
【0067】その後はステップ#28へ戻り、前述と同
様の動作を実行する。
【0068】次に、図8の上記ステップ#5において、
Peポートに入力される撮影時ズーム固定スイッチ33
の状態信号を調べた結果、該撮影時ズーム固定スイッチ
33がON(YES)であった場合の動作について、図
10のステップ#54より説明する。
【0069】撮影時ズーム固定スイッチ33がON状態
にあるこれ以後のプログラムでは、図7に示した6つ全
ての焦点距離(28mm,32mm,42mm,45m
m,50mm,70mm)で撮影可能となるが、図11
(a)で示す様に、フィルムに露光される被写体の撮影
範囲Aに対して撮影者がファインダで見ることのできる
被写体の観察範囲Bは小さくなり、撮影範囲Aの周辺部
までを見ることはできない。従って、撮影時ズーム固定
スイッチ33をONする時は、このスイッチがOFFの
時には撮影できなかったワイド端(f=28mm)での
撮影時に特に効果を発揮する。 [ステップ#54] ズームテレスイッチ28が押さ
れ、ONしているか否かを調べ、ON(YES)であれ
ばステップ#55に進み、OFF(NO)であればステ
ップ#58へ進む。
【0070】ここでは、まずズームテレスイッチ28が
ON(YES)である場合について説明する。 [ステップ#55] ズーム撮影レンズ2の焦点距離f
0 がテレ端(70mm)に達しているかの判断を行う。
この時点ではf0 は28mmになっているのでNOと判
断してステップ#56へ進む。 [ステップ#56] Pfポートからズーム駆動回路3
7へ駆動信号を出力してズームモータ15を正転させ、
ズーム撮影レンズ2を長焦点側へ移動させる。
【0071】そして、図8のステップ#5→図10のス
テップ#54→#55を順次チェックしながらズームテ
レスイッチ28がONであり、ズーム撮影レンズ2の焦
点距離f0 がテレ端(70mm)に達していない間はズ
ーム撮影レンズ2を長焦点側へ駆動し続ける。
【0072】また、同様にステップ#5→#54→#5
5を実行し、ステップ#55で今度はズーム撮影レンズ
2の焦点距離f0 がテレ端(70mm)になっている
(YES)と判断したら、ステップ#57へ進む。 [ステップ#57] ズームテレスイッチ28が押され
続けても、ズームモータ15の駆動は行わず、図8のス
テップ#5へ戻る。
【0073】またしても同じくステップ#5を実行し、
ステップ#54で今度はズームテレスイッチ28が押さ
れておらず、OFFしているとすればNOと判断し、ス
テップ#58へ進む。 [ステップ#58] ズームワイドスイッチ29が押さ
れ、ONしているか否かを調べ、ON(YES)であれ
ばステップ#59に進み、OFF(NO)であればステ
ップ#62へ進む。
【0074】ここでは、まずズームワイドスイッチ29
がON(YES)である場合について説明する。 [ステップ#59] ズーム撮影レンズ2の焦点距離f
0 がワイド端(28mm)になっているかの判断を行
う。この時点でf0 は70mmになっているのでNOと
判断してステップ#60へ進む。 [ステップ#60] Pfポートからズーム駆動回路3
7へ駆動信号を出力してズームモータ15を逆転させ、
ズーム撮影レンズ2を短焦点側へ移動させる。
【0075】そして、ステップ#5→#54→#58→
#59を順次チェックしながらズームワイドスイッチ2
9がONであり、ズーム撮影レンズ2の焦点距離f0
ワイド端(28mm)に達していない間はズーム撮影レ
ンズ2を短焦点側へ駆動し続ける。
【0076】また、同様にステップ#5→#54→#5
8→#59を実行し、ステップ#59で今度はズーム撮
影レンズ2の焦点距離f0 がワイド端(28mm)にな
っている(YES)と判断したら、ステップ#61へ進
む。 [ステップ#61] ズームワイドスイッチ29が押さ
れ続けても、ズームモータ15の駆動は行わない。
【0077】続いてステップ#5へ戻り、またしても同
じくステップ#5→#54→#58を実行し、ステップ
#58で今度はズームワイドスイッチ29が押されてお
らず、OFFしているとすればNOと判断し、ステップ
#62へ進む。 [ステップ#62] レリーズボタン27が押され、ス
イッチSW1のON信号がマイコン34のPaポートに
入力されたかを判断する。YESであればステップ#6
3へ進み、NOであれば図9のステップ#44へ飛ぶ。 [ステップ#63] 上記ステップ#19と同じく、レ
リーズボタン27が一気に押され、スイッチSW1のO
N信号の直後に(所定時間内)にスイッチSW2のON
信号がマイコン34のPbポートに入力されたか否かを
判断する。スイッチSW2のON信号が入力していれば
ステップ#75へ飛び、そうでなければステップ#64
へ進む。
【0078】ここでは、スイッチSW2のON信号が入
力されていないものとして、ステップ#64へ進むもの
とする。NOである場合についてプログラムを進める。 [ステップ#64] 不図示の測光手段により被写体の
明るさを測定し、その値を基にマイコン34内にて露光
演算を行い、又Phポートから測距手段39へ測距開始
信号を出力して公知のアクティブオートフォーカスの測
距動作を行わせ、その結果をPhポートより取り込み、
被写体までの距離(測距)データを算出する。 [ステップ#65] PiポートからAFモータ駆動回
路40へ駆動信号を出力し、上記ステップ#64にて得
られた測距データに基づいた値までAFモータ41を駆
動し、フォーカシングレンズ5を合焦位置へ動かす。 [ステップ#66] レリーズボタン27がさらに押さ
れ、スイッチSW2のON信号がマイコン34のPbポ
ートに入力されたかを判断する。NOであればステップ
#62へ戻り、同様の動作を繰返す。
【0079】その後、スイッチSW2のON信号が入力
されたこと(YES)が判断できれば、ステップ#67
へ進み、撮影(露光)動作へと入る。 [ステップ#67] Pjポートからミラー駆動回路4
2へ駆動信号を出力してミラー駆動モータ43を駆動
し、クイックリターンンミラー18を乗せたミラー受板
19を撮影光路内から光路外への退避動作を開始させ
る。 [ステップ#68] クイックリターンミラー18が撮
影光路内から退避して露光可能状態になったかを判断す
る為にミラースイッチ44のON信号の状態を調べ、O
N信号が入力していればステップ#72へ進み、入力し
ていなければ次のステップ#69へ進む。 [ステップ#69] Piポートからミラー駆動回路4
2へ駆動信号を出力し、通常であればクイックリターン
ミラー18がミラーアップするのに充分なだけの所定時
間、ミラー駆動モータ43を駆動する。 [ステップ#70] 上記ステップ#68と同様、クイ
ックリターンミラー18が撮影光路内から退避して露光
可能状態になったかを判断する為にミラースイッチ44
のON信号の状態を調べ、ON信号が入力していればス
テップ#72へ進み、入力していなければ次のステップ
#71へ進む。 [ステップ#71] 不図示の表示手段により異常を表
示,警告し、カメラ動作を停止する。
【0080】上記ステップ#68又は#70において、
クイックリターンミラー18が撮影光路内から退避した
ことをミラースイッチ44の状態信号より判断した場合
には、前述した様にステップ#72へ進む。 [ステップ#72] Pjポートからミラー駆動回路4
2へ駆動停止信号を出力し、ミラー駆動モータ43の駆
動を停止する。 [ステップ#73] 露光可能状態となった為、前述の
露光演算結果に基づく絞り値とシャッタ秒時により不図
示の絞りを駆動し、その後マイコン34のPlポートか
らシャッタ駆動回路45へシャッタ駆動信号を出力し、
フォーカルプレーンシャッタの先幕制御用マグネット4
6と後幕制御用マグネット47を駆動してシャッタ羽根
を走行させ、フィルムに露光する。 [ステップ#74] 露光終了後、クイックリターンミ
ラー18を観察位置に復帰させる為、Pjポートからミ
ラー駆動回路42へ、該ミラー18が復帰するのに足り
るだけの所定時間だけ駆動信号を出力してミラー駆動モ
ータ43の駆動を開始する。
【0081】その後、図9のステップ#38へ移行し、
ステップ#38以後の動作を実行する。
【0082】ステップ#63に戻って、ここでレリーズ
ボタン27が一気に押され、スイッチSW1のON信号
の直後(所定時間以内)にスイッチSW2のON信号が
マイコン34のPbポートに入力された場合はYESと
判断し、前述した様にステップ#75へ飛ぶ。 [ステップ#75] 不図示の測光手段により被写体の
明るさを測定し、その値を基にマイコン34内にて露光
演算を行い、又Phポートから測距手段39へ測距開始
信号を出力して公知のアクティブオートフォーカスの測
距動作を行わせ、その結果をPhポートより取り込み、
被写体までの距離(測距)データを算出する。 [ステップ#76] Pjポートからミラー駆動回路4
2へ駆動信号を出力してミラー駆動モータ43を駆動
し、クイックリターンンミラー18を乗せたミラー受板
19を撮影光路内から光路外への退避動作を開始させ
る。 [ステップ#77] PiポートからAFモータ駆動回
路40へ駆動停止信号を出力し、上記ステップ#75で
の測距演算結果に基づいた値までAFモータ41を駆動
してフォーカシングレンズ5を合焦位置に動かす。
【0083】その後は先のステップ#68へ移行し、以
降の動作を実行する。
【0084】尚、図12(a)のタイミングチャート
は、前述のステップ#18から#39までを表し、図1
2(b)のタイミングチャートは、前述のステップ#1
8から#19を経てステップ#47へ移行し、ステップ
#53から#28へ戻り、以後ステップ#39までの実
行を表している。
【0085】上記の第1の実施例によれば、撮影時の撮
影レンズの焦点距離を、ファインダ観察時の撮影レンズ
の焦点距離に基づいて所定量(予め定めた量だけ)長焦
点側に設定する様にしている為、カメラの小型化を達成
しつつ、撮影画面と同じ範囲を観察させることが可能と
なる。
【0086】また、上記の焦点距離の設定動作を、クイ
ックリターンミラーの作動が行われている際に、並行し
て行うような構成にしている為、レリーズタイムラグが
長くなってしまうといった恐れも無くなる。
【0087】また、クイックリターンミラーは撮影レン
ズ光軸を画面中心としてフィルムに露光される撮影画面
より大幅に小さい為、前記クイックリターンミラーに反
射された光束を撮影者の目に導く為のペンタダハプリズ
ムも大幅に小さくできる。従って、沈胴時に、よりフィ
ルム面に近付く位置まで撮影レンズ後端を持っていける
ので、沈胴量を大きくかせげ、携帯時のカメラの大きさ
を小さくすることができる。
【0088】しかも、バックフォーカスが短くなるの
で、広角系レンズではレトロフォーカスタイプにより撮
影系を構成する制約が緩くなり、撮影レンズの小型化を
達成できる。
【0089】更に、ペンタダハプリズムを小さくできる
為、カメラ中央上部の出っ張りが無くなり、カメラが小
型でデザインもすっきりしたものとなる。
【0090】(第2の実施例)図13は本発明の第2の
実施例におけるカメラの斜視図であり、特徴となるカメ
ラの内部に配したファインダ光学系を破線で表してい
る。尚、第1の実施例と同じ箇所は数字に200を加え
た符号で示している。
【0091】第1の実施例のTTLファインダでは広角
端(f=28mm)での撮影画面範囲全体を観察するこ
とができなかったが、その不具合を解決する為に、この
第2の実施例では、広角端(f=28mm)の撮影画面
範囲に対応する視野を提供する公知のアルバダ式逆ガリ
レオファインダ248をTTLファインダとは別に設け
た構造にしている。
【0092】上記の第1の実施例とは、広角端(f=2
8mm)での撮影の際にアルバダ式逆ガリレオファイン
ダ248を覗いてフレーミングを決定すること以外は、
同様であるので、これ以上の説明は省略する。
【0093】上記の第2の実施例によれば、独立した外
部式ファインダ光学系を設けている為、撮影レンズの焦
点距離が広角端に設定されたとしても、撮影画面範囲に
対応する視野を確認させることが可能となる。
【0094】(第3の実施例)図14,図15,図16
は本発明の第3の実施例に係る図であり、図14は特徴
となるカメラ内部に配したファインダ光学系を破線で表
したカメラの斜視図、図15,図16は撮影レンズが広
角端(f=28mm)の時のカメラの縦中央断面図であ
る。尚、上記第1の実施例と同じ箇所は数字に300を
加えた符号で示している。
【0095】第1の実施例での不具合(TTLファイン
ダでは広角端での撮影画面範囲全体を観察できない事)
と、第2の実施例での不具合、つまりファインダ接眼部
が2箇所ある為に、撮影レンズの焦点距離により、TT
Lファインダを覗いたり、アルバダ式逆ガリレオファイ
ンダを覗いたりと目を移動する必要があり、使用感が悪
いという不具合を解決する為に、この第3の実施例で
は、広角端(f=28mm)の撮影画面範囲に対応する
視野を提供する、接眼レンズ322と共に外部式ファイ
ンダ光学系を成す光学系349(負の屈折力を有する対
物レンズ350,正の屈折力を有するフィールドレンズ
351,公知のポロプリズム352から構成される)を
TTLファインダ光学系に加えた構造にしている。
【0096】353はペンタダハプリズム321の最終
反射面を形成するファインダ光路切換部材(可動ミラ
ー)であり、353aの面を反射面としている。
【0097】そして、不図示のファインダ切換操作部材
の操作により、不図示の回転軸を中心に図15の位置と
図16の位置にファインダ光路切換部材353を位置さ
せることが可能な構成になっていて、ファインダ光路切
換部材353が図15の位置では、TTLファインダ光
学系を機能させるように撮影レンズ302を通った光束
を撮影者の目に導く。また、図16の位置では、撮影レ
ンズ302を通った光束を接眼レンズ322の方向へ導
く事ができず、かつ、光学系349を通った光束を接眼
レンズ32へ導く事が可能な位置に退避するので、外部
式ファインダ光学系を通った光束を撮影者の目に導くこ
とが可能となる。
【0098】また、広角端(f=28mm)での撮影の
際に外部式ファインダ光学系に切換えてフレーミングを
決定すること以外は、第1の実施例と同じである。
【0099】又、可動ミラー353の進退動作を、撮影
レンズの焦点距離信号(ズームエンコーダからの電圧
値)に応じ、広角端(f=28mm)かどうかにより不
図示のアクチュエータにて駆動することも可能であり、
このような構成にする事により、近年のカメラの自動化
により沿ったものとなろう。
【0100】上記の第3の実施例によれば、上記の様に
外部式ファインダ光学系とファインダ切換部材とを備
え、焦点距離として28mmが選択された場合のみ、外
部式ファインダ光学系からの光束を撮影者の目に導く事
が可能な位置に退避する構造にしている為、1つの接眼
部(接眼レンズ322)から目を離すことなく広角端か
ら望遠端まで撮影画面範囲全体を観察することが可能と
なった。
【0101】(第4の実施例)図17,図18は本発明
の第4の実施例に係る図であり、図17は撮影レンズが
広角端(f=28mm)の時のカメラの縦中央断面図、
図18は撮影レンズが広角端(f=28mm)のときの
ファインダ観察画面を示した図である。尚、上記の各実
施例と同じ箇所は数字に400を加えた符号で示してい
る。
【0102】第1の実施例での不具合(TTLファイン
ダでは広角端での撮影画面範囲全体を観察できない事)
と、第3の実施例にて設けた外部式ファインダ光学系
(広角端の撮影画面範囲に対応する視野を切換操作によ
り得る為のもの)での近距離被写体に対してパララック
スが発生してしまう不具合とを解決する為に、この第4
の実施例では、第3の実施例と同じ外部式ファインダ光
学系の構成要素を成す光学系449,ペンタダハプリズ
ム421の最終反射面側をハーフミラーとした光学部材
453、及び、前記光学系449の光路に対して進退可
能な遮光部材454を設け、広角端(f=28mm)の
際には、不図示の操作部材により光学系449の光路内
から遮光部材454を退避させる構造にしている。
【0103】これにより、図18に示す様に、広角端
(f=28mm)ではTTLファインダ光学系からの観
察像(f=42mm相当の像)455と外部式ファイン
ダ光学系からの観察像(f=28mm相当の像)456
とが同一画面内で重なって見えるようになり、パララッ
クスの無いTTLファインダ光学系からの像455に基
づいて画面中心を合せ、画面周辺は外部式ファインダか
らの像456により確認することにより、適切なフレー
ミングが可能となる。
【0104】更に、反射部材453のハーフミラーの特
性(反射率)を変化させることにより、像455と像4
56との明瞭さ(例えば一方が明るく、他方が暗い等)
を変えられ、撮影者の見易い状態にすることができる。
【0105】広角端(f=28mm)での撮影の際にT
TLファインダ光学系と外部式ファインダ光学系との像
を重ね合わせてフレーミングを決定すること以外は、第
1の実施例と同じである。
【0106】また、遮光部材454の進退動作を撮影レ
ンズの焦点距離信号(ズームエンコーダからの電圧値)
に応じ、広角端(f=28mm)かどうかにより不図示
のアクチュエータにて駆動することも可能であり、上記
と同様このような構成にする事により、近年のカメラの
自動化により沿ったものとなろう。
【0107】その他、広角端(f=28mm)以外の焦
点距離でも任意にTTLファインダと外部式ファインダ
(これは広角端f=28mm画面)との像を重ね合わせ
て見せることも可能である。
【0108】上記の第4の実施例によれば、焦点距離が
広角側での撮影時には、撮影レンズを通った光束と外部
ファインダ光学系からの光束の両方を撮影者の目に導
き、両者の重ね合わせ画像を観察可能とし、焦点距離が
広角側以外での撮影時には、遮光部材により前記外部フ
ァインダ光学系からの光束を遮断し、撮影レンズを通っ
た光束のみを撮影者の目に導く構造にしている為、広角
端での撮影画面の全体(概略)範囲とパララックスのな
いTTLファインダ光学系からの撮影画面中央範囲とを
重ねて、かつ、ファインダ接眼部より目を離すことなく
観察させる事が可能となる。
【0109】(第5の実施例)図19,図20は本発明
の第5の実施例に係る図であり、図19は特徴となるカ
メラ内部に配したファインダ光学系を破線で表したカメ
ラの斜視図、図20は撮影レンズが広角端(f=28m
m)の時のファインダ観察画面を示した図である。尚、
上記第1の実施例と同じ箇所は数字に500を加えた符
号で示すと共に、第3の実施例と同じ部分は下2桁の符
号を同一にしている。
【0110】第1の実施例での不具合(TTLファイン
ダでは広角端での撮影画面範囲全体を観察できない事)
と、第4の実施例にて設けた二つのファインダ光学系の
像の重ね合わせにより観察像の見にくさ(頭の中で二つ
の画像に分離して認識するのが難しい)を解決する為
に、この第5の実施例では、第3の実施例の外部式ファ
インダ光学系を小型にし、ファインダ倍率を小さくした
もの(光学系549)を設け、また、ペンタダハプリズ
ム521の最終反射面を形成する光学部材553の一部
に切欠部557を設け、外部式ファインダ光学系からの
光束が撮影者の目に届くよう構成し、更に不図示の操作
部材により外部式ファインダ光学系の光路を遮断する遮
光部材554を、広角端(f=28mm)の際にこの光
路内から退避させる構造にしている。
【0111】尚、前述の第3,第4の実施例では外部式
ファインダ光学系の最終段に具備された接眼レンズ52
2へ導かれる光軸は、ファインダ観察画面の中央と一致
していたが、本実施例ではファインダ観察画面の左下子
画面の中央と一致するよう切欠部557の中央を光軸は
通っている。
【0112】これにより、図20に示す様に、広角端
(f=28mm)ではTTLファインダ光学系からの観
察像(f=42mm相当の像)555に対し、外部式フ
ァインダ光学系からの観察像(f=28mm相当の像)
556が子画面となったファインダ観察画面が得られ、
パララックスの無いTTLファインダからの像555に
より画面中心を合せ、画面周辺は外部式ファインダ光学
系からの子画面像556により合せることで、適切なフ
レーミングが可能となる。
【0113】広角端(f=28mm)での撮影の際にT
TLファインダ光学系と外部式ファインダ光学系との像
を親子画面にしてフレーミングを決定すること以外は、
第1の実施例と同じである。
【0114】また、遮光部材554の進退動作を撮影レ
ンズの焦点距離信号(ズームエンコーダからの電圧値)
に応じ、広角端(f=28mm)かどうかにより不図示
のアクチュエータにて駆動することも可能であり、上記
と同様このような構成にする事により、近年のカメラの
自動化により沿ったものとなろう。
【0115】その他、広角端(f=28mm)以外の焦
点距離でも、任意にTTLファインダと外部式ファイン
ダ(これは広角端f=28mm画面)との像を親子画面
にして見せることも可能である。
【0116】上記の第5の実施例によれば、撮影レンズ
を通った光束を親画面として、外部式ファインダ光学系
からの光束を子画面として、それぞれ撮影者の目に導く
構造にしている為、広角端での撮影画面の全体(概略)
範囲を、パララックスのないTTLファインダ光学系か
らの撮影画面中央範囲の画面の一部(子画面)として、
同時に、かつ、ファインダ接眼部より目を離すことなく
観察させる事が可能となる。
【0117】(発明と実施例の対応)本実施例におい
て、ズーム撮影レンズ2,202,302,402,5
02が本発明の撮影レンズに相当し、マイコン34、ズ
ームモータ15,215,315,415,515、エ
ンコーダ38が本発明の焦点距離設定手段に相当し、ク
イックリターンミラー18,218,318,418,
518が本発明の可動反射ミラーに相当し、ファインダ
光路切換部材353が本発明の画面切換手段に相当し、
光学部材453が本発明の請求項5の光学部材に相当
し、遮光板454が本発明の遮光手段にに相当し、光学
部材553が本発明の請求項6記載の光学手段に相当
し、撮影時ズーム固定スイッチ33が本発明のモード選
択手段に相当する。
【0118】以上が実施例の各構成と本発明の各構成の
対応関係であるが、本発明は、これら実施例の構成に限
定されるものではなく、請求項で示した機能、又は実施
例がもつ機能が達成できる構成であればどのようなもの
であってもよいことは言うまでもない。
【0119】(変形例)本発明は、一眼レフカメラに適
用した場合を述べているが、その他のTTLファインダ
光学系を具備したカメラであれば、同様に適用すること
ができるものである。
【0120】また、本発明は、以上の各実施例、又はそ
れらの技術を適当に組み合わせた構成にしてもよい。
【0121】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
TTLファインダ光学系を小型の可動反射ミラーやペン
タダハプリズム等によって構成して、撮影レンズを通過
した光束のうちの撮影画面を形成する光束よりも少ない
量の光束を撮影者の目に導くようにしている。
【0122】よって、TTLファインダ光学系を小型に
し、該カメラの小型化を達成することができる。
【0123】また、本発明によれば、撮影時の撮影レン
ズの焦点距離を、ファインダ観察時の撮影レンズの焦点
距離よりも長くするようにしている。
【0124】よって、観察画面と同じ範囲を撮影範囲す
ることができる。
【0125】また、本発明によれば、撮影レンズの焦点
距離が特定の焦点距離の際には、TTLファインダ光学
系とは独立した外部式ファインダ光学系により形成され
る画面を観察画面として撮影者に供するようにしてい
る。
【0126】よって、特定の焦点距離での撮影画面の全
体概略範囲を観察させることができる。
【0127】また、本発明によれば、撮影レンズの焦点
距離が特定の焦点距離の際には、画面切換手段により、
TTLファインダ光学系からの光束が各ファインダ光学
系の構成要素の一つとして兼用される接眼レンズに到達
するのを断ち、外部式ファインダ光学系からの光束のみ
が接眼レンズに到達するようにしている。
【0128】よって、特定の焦点距離での撮影画面の全
体概略範囲を、ファインダから目を離すことなく観察さ
せることができる。
【0129】また、本発明によれば、撮影レンズの焦点
距離が特定の焦点距離の際には、外部式ファインダ光学
系の前段光学系を通過した光束と撮影レンズを通過した
光束との両方を通過させて撮影者の目に導き、この両者
の重ね合わせ像を観察像として見せ、特定の焦点距離以
外の際には、外部式ファインダ光学系の前段光学系を通
過した光束を遮断し、撮影レンズを通過した光束のみを
撮影者の目に導き、これを観察像として見せるようにし
ている。
【0130】よって、特定の焦点距離での、撮影画面の
全体概略範囲とパララックスの無いTTLファインダ光
学系により形成される撮影画面中央部範囲を、ファイン
ダから目を離すことなく観察させることができる。
【0131】また、本発明によれば、撮影レンズの焦点
距離が特定の焦点距離の際には、一つの画面内に、外部
式ファインダ光学系にて形成される観察画面を子画面と
して、TTLファインダ光学系にて形成される観察画面
を親画面として、それぞれ見せるようにしている。
【0132】よって、特定の焦点距離での、撮影画面の
全体概略範囲を、パララックスの無いTTLファインダ
光学系により形成される撮影画面範囲の一部として、フ
ァインダから目を離すことなく観察させることができ
る。
【0133】また、本発明によれば、可動反射ミラーの
撮影光路内からの退避作動時に、撮影時の撮影レンズの
焦点距離を、ファインダ観察時の撮影レンズの焦点距離
よりも長焦点距離側に設定する動作を行うようにしてい
る。
【0134】よって、長焦点距離側に設定する動作によ
るレリーズタイムラグを無くすことができる。
【0135】また、本発明によれば、撮影レンズを、該
カメラの不使用時には沈胴位置に、使用時には、撮影可
能位置に設定される構造にし、小型のTTLファインダ
光学系と組み合わせにより、大きな沈胴量を確保すると
共に、外部式ファインダ光学系の体積の緩和や、ペンタ
プリズムのカメラ上方への出っ張りを無くすようにして
いる。
【0136】よって、更なるカメラの小型化やデザイン
面での自由度を高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるカメラの斜視図
である。
【図2】図1のカメラにおいて撮影レンズが沈胴状態時
のカメラの縦中央断面図である。
【図3】図1のカメラにおいて撮影レンズが広角端の時
のカメラの縦中央断面図である。
【図4】図1のカメラにおいて撮影レンズがほぼ標準の
時のカメラの縦中央断面図である。
【図5】図1のカメラにおいて撮影レンズが望遠端の時
のカメラの縦中央断面図である。
【図6】図1のカメラの要部の電気的構成を示すブロッ
ク図である。
【図7】図1のカメラにおいて観察時と撮影時の撮影レ
ンズの焦点距離の関係を示す図である。
【図8】図1のカメラの動作の一部を示すフローチャー
トである。
【図9】図8の動作の続きを示すフローチャートであ
る。
【図10】図8乃至図9の動作の続きを示すフローチャ
ートである。
【図11】図1のカメラにおいて撮影レンズ焦点距離が
45mmの時の撮影画面範囲と観察画面範囲の関係、及
び、撮影レンズ焦点距離が70mmの時の撮影画面範囲
を示す図である。
【図12】図1のカメラにおいてスイッチSW1を押し
て被写体にピントが合うのを確認してから撮影する際、
及び、スイッチSW1,SW2を一気押しで撮影する際
の要部のタイミングチャートである。
【図13】本発明の第2の実施例におけるカメラの斜視
図である。
【図14】本発明の第3の実施例におけるカメラの斜視
図である。
【図15】図14のカメラにおいてTTLファインダが
機能している際の状態を示す縦中央断面図である。
【図16】図14のカメラにおいて外部式ファインダが
機能している際の状態を示す縦中央断面図である。
【図17】本発明の第4の実施例におけるカメラの斜視
図である。
【図18】図17のカメラにおいてファインダ観察時の
様子を示す図である。
【図19】本発明の第5の実施例におけるカメラの斜視
図である。
【図20】図19のカメラにおいてファインダ観察時の
様子を示す図である。
【符号の説明】
2,202,302,402,502 ズーム撮影レ
ンズ 15,215,315,415,515 ズームモータ 18,218,318,418,518 クイックリタ
ーンミラー 21,221,321,421,521 ペンタダハプ
リズム 22,222,322,422,522 接眼レンズ 33 撮影時ズーム
固定スイッチ 34 マイコン 38 エンコーダ 248 アルバダ式逆
ガリレオファインダ 349,449,549 光学系(外部
式) 353 ファインダ光
路切換部材 453 光学部材 454 遮光部材 553 光学部材

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焦点距離が可変な撮影レンズと、該撮影
    レンズを通過した光束のうちの撮影画面を形成する光束
    よりも少ない量の光束を撮影者の目に導くTTLファイ
    ンダ光学系とを備えたカメラ。
  2. 【請求項2】 撮影時の前記撮影レンズの焦点距離を、
    ファインダ観察時の撮影レンズの焦点距離よりも長焦点
    距離側に設定する焦点距離設定手段を具備したことを特
    徴とする請求項1記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 前記撮影レンズの特定の焦点距離時の画
    角に対応した観察画面を提供する、前記TTLファイン
    ダ光学系とは独立した外部式ファインダ光学系を具備
    し、前記焦点距離設定手段は、前記撮影レンズの焦点距
    離が特定の焦点距離以外の際に機能する手段であること
    を特徴とする請求項2記載のカメラ。
  4. 【請求項4】 前記撮影レンズの特定の焦点距離時の画
    角に対応した観察画面を提供する外部式ファインダ光学
    系と、前記TTLファインダ光学系からの光束により形
    成される観察画面と前記外部式ファインダ光学系からの
    光束により形成される観察画面とを、撮影レンズの焦点
    距離に応じて切り換える為の画面切換手段とを具備し、
    前記焦点距離設定手段は、前記撮影レンズの焦点距離が
    特定の焦点距離以外の際に機能する手段であることを特
    徴とする請求項2記載のカメラ。
  5. 【請求項5】 前記撮影レンズの特定の焦点距離時の画
    角に対応した観察画面を提供する外部式ファインダ光学
    系と、該外部式ファインダ光学系の構成要素のうちの、
    前記TTLファインダ光学系と兼用される部分以外の前
    段光学系を通過した光束と前記撮影レンズを通過した光
    束との両方を通過させて撮影者の目に導く、各ファイン
    ダ光学系の構成要素の一つを成す光学部材と、前記撮影
    レンズの焦点距離が特定の焦点距離以外の際に、前記外
    部式ファインダ光学系の前段光学系からの光束を遮断す
    る遮断手段とを設けたことを特徴とする請求項2記載の
    カメラ。
  6. 【請求項6】 前記撮影レンズの特定の焦点距離時の画
    角に対応した、前記TTLファインダ光学系にて形成さ
    れる観察画面範囲よりも小さな範囲の観察画面を提供す
    る外部式ファインダ光学系と、一部で前記外部式ファイ
    ンダ光学系からの光束を通過させ、その他の部分で前記
    前記TTLファインダ光学系からの光束を通過させ、前
    者を子観察画面として、後者の親観察画面として、それ
    ぞれ撮影者の目に導く光学手段とを設けたことを特徴と
    する請求項2記載のカメラ。
  7. 【請求項7】 前記TTLファインダ光学系は、撮影時
    には、撮影光路内より退避して、前記撮影レンズを通過
    した光束を記録媒体へ導く位置に設定され、それ以外の
    際には、撮影光路内に進入して、前記撮影レンズを通過
    した光束のうちの撮影画面を形成する光束よりも少ない
    量の光束を観察者側へ導く位置に設定される可動反射ミ
    ラーを具備し、前記焦点距離設定手段は、前記可動反射
    ミラーの撮影光路内より退避位置への作動時に、撮影時
    の前記撮影レンズの焦点距離の設定動作を行う手段であ
    ることを特徴とする請求項1,2,3,4,5又は6記
    載のカメラ。
  8. 【請求項8】 前記撮影レンズは、該カメラの不使用時
    には沈胴位置に、使用時には、撮影可能位置に設定され
    るカメラであることを特徴とする請求項1,2,3,
    4,5,6又は7記載のカメラ。
  9. 【請求項9】 前記焦点距離設定手段を機能させたズー
    ム撮影を行う第1のモードと機能させずに所望とする焦
    点距離に基づいたズーム撮影を行う第2のモードとの選
    択を行うモード選択手段を具備したことを特徴とする請
    求項1,2,3,4,5,6,7又は8記載のカメラ。
  10. 【請求項10】 前記焦点距離設定手段は、撮影時の前
    記撮影レンズの焦点距離を、ファインダ観察時の撮影レ
    ンズの焦点距離に応じて予め定まった長焦点距離位置に
    設定する手段であることを特徴とする請求項1,2,
    3,4,5,6,7,8又は9記載のカメラ。
  11. 【請求項11】 前記特定の焦点距離とは、広角側の焦
    点距離であることを特徴とする請求項1,2,3,4,
    5,6,7,8,9又は10記載のカメラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107948482A (zh) * 2017-12-19 2018-04-20 广东欧珀移动通信有限公司 摄像头的镜片组件、摄像头及电子设备
CN108012060A (zh) * 2017-12-19 2018-05-08 广东欧珀移动通信有限公司 摄像头的镜片组件、摄像头及电子设备

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CN108012060B (zh) * 2017-12-19 2024-06-07 深圳市欢太科技有限公司 摄像头的镜片组件、摄像头及电子设备
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