JP2001132992A - 蓄熱ユニットを備えた空気調和装置及びその運転方法 - Google Patents

蓄熱ユニットを備えた空気調和装置及びその運転方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷媒回収制御を短時間の内に終了させ、かつ
アキュームレータ容量を小さくできる蓄熱ユニットを備
えた空気調和装置を提供する。 【解決手段】 圧縮機及び熱源側熱交換器を備えた熱源
側ユニット11と、蓄熱槽内にコイル35が没入して配
設された蓄熱ユニット12と、利用側熱交換器を備えた
利用側ユニット13とを有し、蓄熱運転、放熱運転を実
現可能とする、蓄熱ユニットを備えた空気調和装置にお
いて、上記コイル35A,35Bが蓄熱槽内で複数系統
に区分されているものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は蓄熱ユニット、特に
氷蓄熱ユニットを備えた空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、圧縮機及び熱源側熱交換器を備
えた熱源側ユニットと、氷蓄熱槽内にコイルが水没状態
で配設された氷蓄熱ユニットと、利用側熱交換器を備え
た利用側ユニットとを有し、氷蓄熱ユニットが製氷運
転、冷房運転を実施可能とする空気調和装置が知られて
いる。
【0003】上記製氷運転は、圧縮機からのガス冷媒が
熱源側熱交換器を経て液冷媒となり、その後に膨張弁を
通り、氷蓄熱槽内のコイルに流入して蒸発し、この氷蓄
熱槽内でコイル外周に氷が形成される製氷動作が実施さ
れた後、ガス冷媒が圧縮機へ戻されて実施される。
【0004】上記冷房運転には、解氷冷房運転と通常冷
房運転とがあり、解氷冷房運転は、圧縮機から熱源側熱
交換器へ導かれて液冷媒となった冷媒が、氷蓄熱槽内の
コイルへ流入して過冷却状態となり、この過冷却状態の
液冷媒が利用側熱交換器へ供給されることにより実施さ
れる。
【0005】また、通常冷房運転は、圧縮機から熱源側
熱交換器へ導かれて液冷媒となった冷媒を、氷蓄熱槽内
のコイルへ流すことなく利用側熱交換器へ供給すること
により実施される。
【0006】ところで、上記コイルは従来一系統で構成
され、この一系統の長さの長いコイル内には運転停止時
に液冷媒が寝込むのが一般的である。従って、この運転
停止時からいきなり上記製氷運転を実行する場合、この
寝込んだ液冷媒が一度に圧縮機に吸い込まれ、液バック
を起こす。
【0007】これを防止するため、従来、コイルの出側
に流量制御弁を設け、この制御弁によって流出流量を制
御し、寝込んだ液冷媒を徐々にコイルから流出させると
共に、流出が多すぎた場合の液冷媒はアキュームレータ
に貯留して、圧縮機への液バックを防止するようにして
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
構成では、寝込んだ液冷媒を徐々にコイルから流出させ
るため、コイル内の冷媒回収制御に長時間がかかり、そ
の間製氷運転に移行することができないという問題があ
る。この冷媒回収制御を短時間の内に終了させようとす
れば、液戻り量が多くなり、その分アキュームレータ容
量を大きくしなければならないという問題がある。
【0009】本発明の目的は、上述の事情を考慮してな
されたものであり、冷媒回収制御を短時間の内に終了さ
せ、かつアキュームレータ容量を小さくできる蓄熱ユニ
ットを備えた空気調和装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、圧縮機及び熱源側熱交換器を備えた熱源側ユニット
と、蓄熱槽内にコイルが没入して配設された蓄熱ユニッ
トと、利用側熱交換器を備えた利用側ユニットとを有
し、蓄熱運転、放熱運転を実現可能とする、蓄熱ユニッ
トを備えた空気調和装置において、上記コイルが蓄熱槽
内で複数系統に区分されていることを特徴とするもので
ある。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載のも
のにおいて、各系統のコイルにそれぞれ流量制御弁を設
けたことを特徴とするものである。
【0012】請求項3記載の発明は、圧縮機及び熱源側
熱交換器を備えた熱源側ユニットと、蓄熱槽内にコイル
が没入して配設された蓄熱ユニットと、利用側熱交換器
を備えた利用側ユニットとを有し、蓄熱運転、放熱運転
を実現可能とする、蓄熱ユニットを備えた空気調和装置
の運転方法において、上記コイルが蓄熱槽内で複数系統
に区分され、蓄熱運転開始時には複数系統に区分された
コイルの内、一つのコイルに寝込んだ液冷媒を回収し、
この一つのコイルを用いて蓄熱運転を開始し、ついで別
のコイルに寝込んだ液冷媒を順次回収し、この液冷媒の
順次回収を終了した後すべてのコイルを用いた蓄熱運転
に移行させるものである。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項3記載のも
のにおいて、一つのコイルを用いて蓄熱運転を開始した
場合、一つのコイルの過熱度を高くとってやり、一つの
コイルを通過した過熱度の高いガス冷媒と別のコイルか
ら回収される液冷媒とを接続配管内で合流させることに
より、冷媒のガス化を促進させるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0015】図1は、本発明に係る蓄熱ユニットを備え
た空気調和装置の一実施の形態が適用された氷蓄熱ユニ
ットを備えた空気調和装置を示し、製氷運転時の管路図
である。図2は、図1の一実施の形態における冷房運転
時の管路図である。
【0016】図1及び図2に示す空気調和装置10は、
熱源側ユニット11、蓄熱ユニットとしての氷蓄熱ユニ
ット12及び利用側ユニット13を有して構成される。
熱源側ユニット11の冷媒配管14と、利用側ユニット
13の並列配置された冷媒配管30,31及び32を接
続する冷媒配管15A及び15Bとが、氷蓄熱ユニット
12の冷媒配管16,17により接続される。冷媒配管
15Aが冷媒配管16に、冷媒配管15Bが冷媒配管1
7に接続される。
【0017】熱源側ユニット11は、冷媒配管14に容
量可変型の圧縮機18A,18B,18Cが並列に配設
され、これらの圧縮機18A,18B及び18Cの吸込
側にアキュムレータ19が、吐出側に四方弁20がそれ
ぞれ配設され、この四方弁20に熱源側熱交換器21、
電動膨張弁22及びレシーバタンク23が冷媒配管14
を介して順次接続される。
【0018】利用側ユニット13は、冷媒配管30,3
1,32のそれぞれに利用側熱交換器24,25,26
が配設され、これら冷媒配管30,31,32において
利用側熱交換器24,25,26近傍に電動膨張弁2
7,28,29が配設されて構成される。これらの電動
膨張弁27,28,29は、空調負荷に応じて開度が調
整される。
【0019】上記氷蓄熱ユニット12は、コイル35を
収容した蓄熱槽としての氷蓄熱槽36を備えるととも
に、冷媒配管16にレシーバタンク37、並列配置の電
動膨張弁38A,38B及び第1電動開閉弁41A,4
1Bが、熱源側ユニット11側から利用側ユニット13
へ向かい順次配設される。また、冷媒配管16には、電
動膨張弁38A,38Bと第1電動開閉弁41A,41
Bとの間に、接続配管39A,39Bを介してコイル3
5が接続される。
【0020】この実施形態では、コイル35が2系統の
コイル部分35A,35Bに区分される。そして、電動
膨張弁38Aがコイル部分35Aの一端に、また電動膨
張弁38Bがコイル部分35Bの一端に接続され、各コ
イル部分35A,35Bの他端にはそれぞれ流量制御弁
51,53が接続される。一方の流量制御弁51は口径
の大きい第1製氷弁51Aと口径の小さい第1回収弁5
1Bとを並列に備え、他方の流量制御弁53は口径の大
きい第2製氷弁53Aと口径の小さい第2回収弁53B
とを並列に備える。そして、各流量制御弁51,53は
接続配管40を介して氷蓄熱ユニット12の冷媒配管1
7に接続される。更に、冷媒配管16には、レシーバタ
ンク37と電動膨張弁38A,38Bとの間に、第3電
動開閉弁43A,43Bを備えた接続配管44A,44
Bの一端が接続される。この接続配管44A,44Bの
他端は、流量制御弁51,53とコイル35との間の接
続配管40A,40Bに接続される。
【0021】上記氷蓄熱槽36内には二次媒体としての
水が充填され、各コイル部分35A,35Bは水没状態
で配設される。空気調和装置10の蓄熱運転としての製
氷運転時には、各コイル部分35A,35B内に、熱源
側熱交換器21からの一次媒体としての液冷媒が流入し
て蒸発し、これにより、各コイル部分35A,35Bの
外周に氷が付着して形成されて、この氷に冷熱が蓄熱さ
れる。空気調和装置10の放熱運転としての解氷冷房運
転時には、各コイル部分35A,35B内に、熱源側熱
交換器21からの液冷媒が満杯状態で流入し、この液冷
媒は、各コイル部分35A,35B外周に付着した氷を
融解し、この氷に蓄熱された冷熱の放熱により過冷却状
態となる。
【0022】次に、製氷運転、解氷冷房運転、通常冷房
運転を説明する。
【0023】[A]製氷運転(図1) 図1に示す空気調和装置10の製氷運転は、例えば、夜
間10時から翌朝8時までの電力料金が安い時間帯に、
熱源側ユニット11における熱源側熱交換器21からの
液冷媒を氷蓄熱ユニット12における氷蓄熱槽36内の
各コイル部分35A,35Bへ供給し、氷蓄熱槽36内
に氷を作る運転である。
【0024】この場合には、氷蓄熱ユニット12におい
て、第1電動開閉弁41A,41B及び第3電動開閉弁
43A,43Bが閉弁され、電動膨張弁38A,38B
及び流量制御弁51,53が開弁操作される。また、利
用側ユニット13の電動膨張弁27,28及び29は閉
弁する。この状態で、熱源側ユニット11の圧縮機18
A,18B,18Cが起動されると、これらの圧縮機1
8A,18B,18Cから吐出されたガス冷媒は、実線
で示すように流れ、熱源側熱交換器21にて凝縮され、
電動膨張弁22並びに氷蓄熱ユニット12の電動膨張弁
38A,38Bを経て減圧され、氷蓄熱槽36内の各コ
イル部分35A,35Bへ流入する。この各コイル部分
35A,35B内に流入した冷媒は蒸発されて、各コイ
ル部分35A,35Bの外周に氷を付着した状態で形成
する。その後、各コイル部分35A,35B内のガス冷
媒は、流量制御弁51,53及び接続配管40並びに冷
媒配管17を経て四方弁20へ至り、アキュムレータ1
9を経て圧縮機18A,18B,18Cに戻される。
【0025】この製氷運転によって氷蓄熱槽36内に氷
が形成され、この氷に蓄熱された冷熱が、次の解氷冷房
運転に利用される。
【0026】[B]解氷冷房運転(図2) 図2に示す空気調和装置10の解氷冷房運転は、例え
ば、昼間、気温が上昇する時間帯に、熱源側ユニット1
1における熱源側熱交換器21からの液冷媒を、氷蓄熱
ユニット12における氷蓄熱槽36内の各コイル部分3
5A,35Bへ供給させて過冷却状態とし、この過冷却
状態の液冷媒を利用側ユニット13の利用側熱交換器2
4,25,26へ供給して実施される。
【0027】この場合には、氷蓄熱ユニット12におい
て、流量制御弁51,53が閉弁され、第1電動開閉弁
41A,41B及び第3電動開閉弁43A,43Bが開
弁され、電動膨張弁38A,38Bの開度が後述の如く
調整される。また、利用側ユニット13の電動膨張弁2
7,28及び29が開弁される。
【0028】この状態で、熱源側ユニット11の圧縮機
18A,18B,18Cが起動されると、これらの圧縮
機18A,18B,18Cから吐出されたガス冷媒は、
実線で示すように流れ、熱源側熱交換器21にて凝縮さ
れ、電動膨張弁22並びに氷蓄熱ユニット12の冷媒配
管16、接続配管44A,44B及び第3電動開閉弁4
3A,43Bを経て氷蓄熱槽36内の各コイル部分35
A,35Bへ流入する。この各コイル部分35A,35
B内に流入した液冷媒は、各コイル部分35A,35B
内を満杯状態で流れ、各コイル部分35A,35Bの外
周に付着した氷を解氷し、この氷に蓄熱された冷熱によ
り過冷却状態となる。その後、各コイル部分35A,3
5B内の過冷却状態の液冷媒は、接続配管39A,39
B、第1電動開閉弁41A,41B及び冷媒配管16、
並びに利用側ユニット13の冷媒配管15A及び電動膨
張弁27,28,29を経て利用側熱交換器24,2
5,26へそれぞれ流入し、これらの利用側熱交換器2
4,25,26のそれぞれにより蒸発して室内を冷房す
る。
【0029】その後、ガス冷媒は、冷媒配管30,3
1,32及び冷媒配管15Bを通り、氷蓄熱ユニット1
2の冷媒配管17を経て、四方弁20及びアキュムレー
タ19を経た後圧縮機18A,18B,18Cへ戻され
る。
【0030】従って、この解氷冷房運転時では、前述の
製氷運転で氷蓄熱槽36内の氷に蓄熱された冷熱を利用
し、氷蓄熱槽36のコイル35内で液冷媒を過冷却状態
として利用側熱交換24,25,26へ供給するので、
これら利用側熱交換器24,25,26における冷房運
転の効率を向上させることができる。
【0031】また、上述の解氷冷房運転においては、氷
蓄熱ユニット12において、各コイル部分35A,35
Bから接続配管39A,39Bを介し第1電動開閉弁4
1A,41B側の冷媒配管16へ流入した液冷媒温度E
1が、利用側ユニット13における利用側熱交換器2
4,25,26内の液冷媒温度E2よりも低いときに、
電動膨張弁38A,38Bの開度が調整されて、氷蓄熱
槽36内の各コイル部分35A,35Bで過冷却された
液冷媒に、熱源側熱交換器21及び電動膨張弁22から
の液冷媒を合流させ、この合流した液冷媒を利用側熱交
換器24,25,26へ供給する。
【0032】このような解氷冷房運転は、熱源側熱交換
器21及び電動膨張弁22からの液冷媒が、各コイル部
分35A,35B内で過冷却された液冷媒よりも温度が
高いことから、利用側熱交換器24,25,26へ流れ
る液冷媒の温度を上昇させて、これら利用側熱交換器2
4,25,26による室内の冷房運転を適正化するもの
である。
【0033】[C]通常冷房運転(図2) 通常冷房運転は、図2を参照して、氷蓄熱ユニット12
における氷蓄熱槽36内の氷に蓄熱された冷熱を利用し
ないで実施される冷房運転であり、流量制御弁51,5
3及び第3電動開閉弁43A,43Bが閉弁され、電動
膨張弁38A,38B及び第1電動開閉弁41A,41
Bが開弁される。利用側ユニット13における電動膨張
弁27,28及び29は開弁される。
【0034】この状態で、熱源側ユニット11の圧縮機
18A,18B,18Cが起動されると、これらの圧縮
機18A,18B,18Cから吐出されたガス冷媒は、
熱源側熱交換器21にて凝縮され、電動膨張弁22並び
に氷蓄熱ユニット12の冷媒配管16に流入する。そし
て、それ以後は、氷蓄熱槽36をバイパスして流れ、電
動膨張弁38A,38B及び第1電動開閉弁41A,4
1Bを通り、利用側ユニット13の冷媒配管15A及び
電動膨張弁27,28,29を経て利用側熱交換器2
4,25,26へそれぞれ流入し、これらの利用側熱交
換器24,25,26のそれぞれにより蒸発して室内を
冷房した後、冷媒配管15Bを通り、氷蓄熱ユニット1
2の冷媒配管17を経、四方弁20及びアキュムレータ
19を経た後、圧縮機18A,18B,18Cへ戻され
る。
【0035】[D]冷媒回収制御(図3) ところで、この蓄熱ユニットを備えた空気調和装置では
運転停止時に各コイル部分35A,35Bに液冷媒が寝
込むのが一般的である。従って、[A]製氷運転(図1)に
おいて、この運転停止時からいきなり上記製氷運転を実
行すると、この寝込んだ液冷媒が一度に圧縮機に吸い込
まれ液バックを起こす。
【0036】この実施形態では、この液バックを防止す
るため、上記[A]製氷運転(図1)を実行する場合、図3
に示す処理に従って、コイル35の出側の流量制御弁5
1,53が閉弁の状態から徐々に段階的に開弁される。
【0037】第1段階では、一方の流量制御弁51を構
成する口径の小さい第1回収弁51Bのみが開弁され
る。それ以外はすべて閉弁の状態にある(S1)。する
と、コイル部分35Aに寝込んだ液冷媒が第1回収弁5
1Bの弁口径に従って徐々に回収される。このコイル部
分35Aの寝込み冷媒量は、コイル全体の寝込み冷媒量
の約1/2である。従来のようにコイルが一系統の場合
に比べて、コイル部分35Aの寝込み冷媒量は少ない。
従って一度に多量の冷媒が圧縮機18A,18B,18
Cに戻ることはなく、多すぎてもアキュームレータ19
が十分に機能し圧縮機18A,18B,18Cへの液バ
ックは防止される。
【0038】この制御が所定時間実行され(S2)、こ
れによってコイル部分35Aに寝込んだ液冷媒がほぼ回
収された後、第2段階で第1回収弁51Bに加えて一方
の流量制御弁51を構成する口径の大きい第1製氷弁5
1Aが開弁される(S3)。そして、この第2段階にお
いて、コイル部分35Aを用いて上述した[A]製氷運転
(図1)が開始される(S4)。
【0039】第3段階では、他方の流量制御弁53を構
成する口径の小さい第2回収弁53Bが開弁される(S
5)。すると、コイル部分35Bに寝込んだ液冷媒が第
1回収弁53Bの弁口径に従って徐々に回収される。こ
の冷媒回収中は、電動膨張弁38Aの弁開度を絞ること
が望ましい(S6)。すると、冷媒回収の先行したコイ
ル部分35Aの過熱度が高くなり、このコイル部分35
Aを通過した過熱度の高いガス冷媒と、この第3段階で
回収される液冷媒とが接続配管40内で合流して、冷媒
のガス化が促進される。
【0040】この制御が所定時間実行され(S7)、こ
れによってコイル部分35Bに寝込んだ液冷媒が回収さ
れた後、第4段階で第1回収弁53Bに加えて他方の流
量制御弁53を構成する口径の大きい第1製氷弁53A
が開弁され(S8)、これ以降、電動膨張弁38A,3
8Bの弁開度が通常制御され(S9)、すべてのコイル
部分35A,35Bを用いた製氷運転が実行される。
【0041】この実施形態では、コイル35を複数系統
のコイル部分35A,35Bに区分し、しかもコイル部
分35A,35Bの出側の流量制御弁51,53を閉弁
の状態から徐々に段階的に開弁しているので、一度に多
量の液冷媒が圧縮機18A,18B,18Cに戻ること
がなく液バックが防止される。
【0042】また、一方のコイル部分35Aに寝込んだ
液冷媒を回収した後、第2段階で口径の大きい第1製氷
弁51Aが開弁され、他方のコイル部分35Bに寝込ん
だ液冷媒を回収する前に、この第2段階で上述した[A]
製氷運転(図1)が開始されるので、冷媒回収制御を短時
間で行うことができる。
【0043】さらに、一度に多量の液冷媒が圧縮機18
A,18B,18Cに戻されることがないので、アキュ
ムレータ19の容量を小さくすることができる。
【0044】以上、本発明を上記実施の形態に基づいて
説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0045】例えば、上記実施の形態では、蓄熱槽内に
コイル35が没入して配設された蓄熱ユニットを氷蓄熱
ユニット12として説明したが、これに限定されず、蓄
熱ユニットが温水蓄熱ユニットであっても良い。
【0046】この場合、コイル35が凝縮器として機能
し、例えば深夜電力を利用して蓄熱槽内に温水をつくる
ように冷媒回路が形成される。これによれば、蓄熱槽内
のコイルを複数系統に区分することによって、液バック
防止等の上記と同様の効果が得られ、また温水蓄熱ユニ
ットを利用した暖房運転開始までの立ち上がり時間を短
縮できることが明らかである。
【0047】また、上記実施の形態では、コイルを2系
統に区分した場合を述べたが、3系統以上に区分しても
良い。また、コイルを複数系統に区分した場合、それぞ
れのコイル部分の容量が小さくなるので、そこに寝込ん
だ冷媒を一度に戻しても液バックが発生しないので、第
1段階で冷媒を回収するコイル部分(上記コイル部分3
5Aに相当する)の出側には流量制御弁を設けなくても
良い。また、流量制御弁は2個の開閉弁で構成した場合
を述べたが、これに限定されず、リニアに流量制御でき
る1個の制御弁を用いても良い。
【0048】さらに、上記実施の形態では、氷蓄熱槽3
6内に貯溜される二次媒体が水の場合を述べたが、塩化
カルシウム若しくは塩化ナトリウムの水溶液、エチレン
グリコール若しくはプロピレングリコールの水溶液、ま
たはR11などの単一冷媒などのブラインであっても良
い。
【0049】
【発明の効果】本発明では、コイルが蓄熱槽内で複数系
統に区分されているため、複数系統内の冷媒を段階的に
回収することによって、一度に多量の液冷媒が圧縮機に
戻ることがないので、液バックが防止される。また、一
方のコイルに寝込んだ液冷媒を回収した後、他方のコイ
ルに寝込んだ液冷媒を回収する前に、製氷運転を開始す
ることとすれば、冷媒回収制御を短時間で行うことがで
きる。さらに、一度に多量の液冷媒が圧縮機に戻される
ことがないので、アキュムレータの容量を小さくするこ
とができる等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る蓄熱ユニットを備えた空気調和装
置の一実施の形態が適用された氷蓄熱ユニットを備えた
空気調和装置を示し、製氷運転時の管路図である。
【図2】図1の一実施の形態における冷房運転時の管路
図である。
【図3】本実施形態の処理を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
10 空気調和装置 11 熱源側ユニット 12 氷蓄熱ユニット(蓄熱ユニット) 13 利用側ユニット 18A、18B、18C 圧縮機 21 熱源側熱交換器 24 利用側熱交換器 35 コイル 35A,35B コイル部分 36 氷蓄熱槽(蓄熱槽) 51,53 流量制御弁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機及び熱源側熱交換器を備えた熱源
    側ユニットと、蓄熱槽内にコイルが没入して配設された
    蓄熱ユニットと、利用側熱交換器を備えた利用側ユニッ
    トとを有し、蓄熱運転、放熱運転を実現可能とする、蓄
    熱ユニットを備えた空気調和装置において、 上記コイルが蓄熱槽内で複数系統に区分されていること
    を特徴とする蓄熱ユニットを備えた空気調和装置。
  2. 【請求項2】 前記各系統のコイルにそれぞれ流量制御
    弁を設けたことを特徴とする請求項1記載の蓄熱ユニッ
    トを備えた空気調和装置。
  3. 【請求項3】 圧縮機及び熱源側熱交換器を備えた熱源
    側ユニットと、蓄熱槽内にコイルが没入して配設された
    蓄熱ユニットと、利用側熱交換器を備えた利用側ユニッ
    トとを有し、蓄熱運転、放熱運転を実現可能とする、蓄
    熱ユニットを備えた空気調和装置の運転方法において、 上記コイルが蓄熱槽内で複数系統に区分され、 蓄熱運転開始時には複数系統に区分されたコイルの内、
    一つのコイルに寝込んだ液冷媒を回収し、この一つのコ
    イルを用いて蓄熱運転を開始し、ついで別のコイルに寝
    込んだ液冷媒を順次回収し、この液冷媒の順次回収を終
    了した後すべてのコイルを用いた蓄熱運転に移行させる
    ことを特徴とする蓄熱ユニットを備えた空気調和装置の
    運転方法。
  4. 【請求項4】 一つのコイルを用いて蓄熱運転を開始し
    た場合、一つのコイルの過熱度を高くとってやり、一つ
    のコイルを通過した過熱度の高いガス冷媒と別のコイル
    から回収される液冷媒とを接続配管内で合流させること
    により、冷媒のガス化を促進させることを特徴とする請
    求項3記載の蓄熱ユニットを備えた空気調和装置の運転
    方法。
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