JPH0849924A - 蓄熱式空気調和機 - Google Patents

蓄熱式空気調和機

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JPH0849924A
JPH0849924A JP18227694A JP18227694A JPH0849924A JP H0849924 A JPH0849924 A JP H0849924A JP 18227694 A JP18227694 A JP 18227694A JP 18227694 A JP18227694 A JP 18227694A JP H0849924 A JPH0849924 A JP H0849924A
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JP
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refrigerant
storage tank
heat
water temperature
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Application number
JP18227694A
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English (en)
Inventor
Tetsuei Kuramoto
哲英 倉本
Shigeo Aoyama
繁男 青山
Kazuhiko Machida
和彦 町田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は蓄熱式空気調和機の氷蓄熱槽を有す
るサイクルに関するもので、蓄熱運転時の圧縮機の信頼
性の高い空調機を提供することを目的とする。 【構成】 冷媒対冷媒熱交換器HEXと蓄熱槽STRを
介した1次側冷凍サイクルと2次側冷凍サイクルとから
なる蓄熱式空気調和機において、前記蓄熱槽STR内に
水温センサー18を設置して構成し、夜間蓄熱運転にお
いて蓄熱槽内水温が低い場合に第1膨張弁EXP1を開
いてバイパス回路を形成することで、1次側サイクルの
凝縮圧力の低下を防止でき、圧縮機の信頼性を高めた運
転ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気を熱源とする空気
調和機において、夜間電力を利用するための蓄熱機能、
及びその制御機能を備えた蓄熱式空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】蓄熱式空気調和機については、既にさま
ざまな開発がなされており、例えば、特開平1−186
507号公報に示されているような蓄熱式空気調和機が
ある。
【0003】その基本的な技術について以下述べる。図
5に示すように、室外ユニットは、圧縮機2,四方弁
3,室外側熱交換器4,冷暖房用減圧装置5,第1補助
熱交換器14aを環状に順次接続して熱源側(1次側)
冷凍サイクルを形成し、一方、第1補助熱交換器14a
と熱交換するように一体に形成されている第2補助熱交
換器14b,冷媒量調整タンク10,冷媒搬送ポンプP
M,利用側熱交換器15a,15bを環状に順次接続し
て利用側(2次側)冷凍サイクルを形成している。
【0004】更に、熱源側冷凍サイクルにおける第1補
助熱交換器14aに対して並列に設置した蓄熱用熱交換
器13aと、利用側冷凍サイクルにおける第2補助熱交
換器14bに対して並列に設置した放熱用熱交換器13
bと、蓄熱材である水16を有する蓄熱槽STRを設置
している。
【0005】そして、熱源側冷凍サイクルにおいて、第
1補助熱交換器14aと蓄熱用熱交換器13aとの回路
の切り替えは三方切替弁17a,17bにより行い、利
用側冷凍サイクルにおいて、第2補助熱交換器14bと
放熱用熱交換器13bとの回路の切り替えは三方流量弁
18a,18bにより行う。
【0006】以上のように構成された蓄熱式空気調和機
について、その動作を説明する。まず、夜間運転は、熱
源側冷凍サイクルのみの運転であり、熱源側冷凍サイク
ルにおいて四方弁3によって製氷運転、及び蓄熱(温
水)運転に切り替えられ、製氷運転時は図中の実線矢印
の方向に冷媒が流れて冷房サイクルが形成され、室外側
熱交換器4を凝縮器、蓄熱槽内の蓄熱用熱交換器13a
を蒸発器として作用させて、蓄熱槽内の蓄熱用熱交換器
13aの周囲に氷として蓄冷される。
【0007】また、蓄熱運転時には図中の破線方向に冷
媒が流れて暖房サイクルが形成され、室外側熱交換器4
を蒸発器、蓄熱槽内の蓄熱用熱交換器13aを凝縮器と
して作用させて、蓄熱槽内の蓄熱用熱交換器13aを介
して蓄熱槽STR内に温水として蓄熱される。この場
合、第1補助熱交換器14aは使用されない。
【0008】この場合、熱源側冷凍サイクルと利用側冷
凍サイクルが分離されていて、両サイクル内の冷媒が混
合することがないため、適正冷媒封入量を維持でき、か
つ、熱源側冷凍サイクルの配管長が短くて済むため、圧
縮機2内の冷凍機油が流出しても戻り易く、圧縮機2の
信頼性を高めることができる。
【0009】一方、昼間運転は熱源側冷凍サイクル、及
び利用側冷凍サイクルの両方を運転させる。
【0010】特に、利用側での熱負荷が1日のうちで比
較的大きい、いわゆるピーク負荷時の場合、三方切替弁
17a,17bの切り替えにより第1補助熱交換器14
aが熱源側冷凍サイクルに連通され、また、利用側冷凍
サイクルにおいては、三方流量弁18a,18bにより
第2補助熱交換器14b、及び放熱用熱交換器13bへ
流入する冷媒量が分配されている。
【0011】夜間に蓄熱槽STR内の蓄熱材に蓄えられ
冷熱、あるいは、温熱を蓄熱槽内の放熱用熱交換器13
bを介して、利用側冷凍サイクル内の冷媒と熱交換し、
かつ熱源側冷凍サイクルの運転により冷却、あるいは加
熱された冷媒が第2補助熱交換器14bを介して、利用
側冷凍サイクル内の冷媒と熱交換する。
【0012】それら二つの熱交換器で熱交換された冷媒
を冷媒搬送ポンプPMにて各室内ユニット12の利用側
熱交換器15へ搬送して室内空気と熱交換することによ
り、各室内の冷房、あるいは、暖房を行なう。
【0013】従って、この場合、熱源側冷凍サイクルに
おける冷房、あるいは暖房能力は、熱源側冷凍サイクル
の能力と、蓄熱槽STRの放熱用熱交換器13bでの放
熱能力とのほぼ和となり、冷房、あるいは暖房能力が増
大する。
【0014】以上のように、夜間の余剰電力エネルギー
を熱に変換して蓄熱しておき、昼間にその電力を利用す
ることにより、昼間の高負荷時刻における電力ピークを
抑え、電力利用の平準化が図れる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来例では夜間の蓄熱運転の場合、熱源側(1次側)冷
凍サイクルにおいて蓄熱槽STRの蓄熱用熱交換器13
aは凝縮器として作用するが、例えば冷媒としてフロン
22を用い、かつ蓄熱槽STRの水温が約20℃と低い
場合には、蓄熱槽STRの蓄熱用熱交換器13aの管内
側の冷媒と管外側の水16との温度差が大きくなって熱
交換量が増大し、凝縮圧力が約0.1MPaまで低下す
る。一方、熱源側冷凍サイクルにおいて蒸発器として作
用する室外側熱交換器4では、管外側の空気温度が冬期
の夜間のため低く、管内側の冷媒との温度差が大きく取
れず熱交換量も小さくなってしまう。その結果、蓄熱槽
STRの蓄熱用熱交換器13aにて凝縮した冷媒を室外
側熱交換器4にて十分に蒸発させることができず、圧縮
機吸入部の冷媒が気液二相状態となって、圧縮機2にお
いて液圧縮を発生させる等の信頼性を損なう恐れがある
という欠点を有していた。
【0016】そこで、本発明は、温水蓄熱運転において
蓄熱槽STR内の水温が低い場合についても熱源側サイ
クルの凝縮圧力低下を防止して、圧縮機2の信頼性を高
めた蓄熱式空気調和機を提供することを目的とするもの
である。
【0017】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明の蓄熱式空気調和機は、圧縮機と、四方弁と、室
外側熱交換器と、第1膨張弁と、冷媒対冷媒熱交換器の
1次側熱交換部とを直列に接続し、第2膨張弁と蓄熱槽
の1次側熱交換部とを第1膨張弁と冷媒対冷媒熱交換器
の1次側熱交換部に対して並列に接続した1次側冷凍サ
イクルと、冷媒搬送装置と、室内側熱交換器と、冷媒対
冷媒熱交換器の2次側熱交換部と、第1流量弁とを直列
に接続し、蓄熱槽の2次側熱交換部と第2流量弁とを前
記冷媒対冷媒熱交換器の2次側熱交換部と第1流量弁に
対して並列に接続した2次側冷凍サイクルとからなり、
温水蓄熱運転において蓄熱槽内の水温が所定値以下の場
合に第1膨張弁を開いてバイパス回路を形成する第1制
御装置を備えたものである。
【0018】また、他の本発明の蓄熱式空気調和機は、
蓄熱槽の1次側熱交換部の管内圧力を検出する圧力セン
サーを備え、温水蓄熱運転において蓄熱槽の1次側熱交
換部の管内圧力が所定値以下の場合に、第1膨張弁を開
いてバイパス回路を形成する第2制御装置を備えたもの
である。
【0019】また、他の本発明の蓄熱式空気調和機は、
複数の(m+n)個に分割された1次側冷媒経路と、前
記1次側冷媒経路各々中に設置した開閉弁とからなる蓄
熱槽の1次側熱交換部と、蓄熱槽の2次側熱交換部とか
らなる蓄熱槽を備え、かつ温水蓄熱運転時に蓄熱槽の水
温が所定値以下の場合には前記開閉弁をm個開き、蓄熱
槽の水温が所定値以上の場合には前記開閉弁を(m+
n)個開く第3制御装置を備えたものである。
【0020】また、さらに他の本発明の蓄熱式空気調和
機は、水平方向に設置した1次側伝熱管からなる複数の
(m+n)個の1次側冷媒経路と、前記1次側冷媒経路
各々中に設置した第3流量弁と、前記1次側冷媒経路各
々の近傍の水温を検出する局所水温検出装置とより構成
された1次側熱交換部と、2次側熱交換部とからなる蓄
熱槽と、温水蓄熱運転時における運転終了時の目標水温
を決定する蓄熱制御装置とを備え、かつ前記1次側冷媒
経路を垂直方向に設置し、更に温水蓄熱運転時に、蓄熱
槽の水温が所定値以下の場合には前記第3流量弁をm個
開き、蓄熱槽の水温が所定値以上の場合には前記第3流
量弁を(m+n)個開くと共に、前記蓄熱制御装置によ
り決定された目標水温と、前記局所水温検出装置の検出
した水温との水温差を計算し、前記水温差の大きい1次
側冷媒経路の第3流量弁の開度を大きく、前記水温差の
小さい1次側冷媒経路の第3流量弁の開度を小さくする
第4制御装置を備えたものである。
【0021】
【作用】上記のような構成による本発明の蓄熱式空気調
和機の作用を以下に示す。
【0022】圧縮機と、四方弁と、室外側熱交換器と、
第1膨張弁と、冷媒対冷媒熱交換器の1次側熱交換部
と、第2膨張弁と、蓄熱槽の1次側熱交換部とを連通し
た1次側冷凍サイクルにおいて、まず、夜間に夜間電力
を利用して冷媒対冷媒熱交換器を使用しない状態で、第
1膨張弁、及び第2膨張弁の制御により、蓄熱槽の1次
側熱交換部を介して蓄熱材である水に氷として蓄冷する
製氷運転、または温水として蓄熱する蓄熱運転を行う。
【0023】ここで温水蓄熱運転において蓄熱槽内の水
温が所定値より低い場合には、第1膨張弁を開いて圧縮
機の高温高圧の吐出ガスを1部蓄熱槽の1次側熱交換部
出口にバイパスさせる第1制御装置を備えている。
【0024】このように運転することにより、蓄熱槽の
1次側熱交換部を流れる冷媒循環量が減少して蓄熱槽で
の熱交換量が過大となることはなく、1次側サイクルの
凝縮圧力の低下を防止できる。そして、1次側冷凍サイ
クルにおいて蒸発器として作用する室外側熱交換器で
は、蓄熱槽の1次側熱交換部にて凝縮した冷媒を十分に
蒸発させて圧縮機吸入部の冷媒をガス状態とすることが
でき、圧縮機の液圧縮を防止して信頼性を高めた運転が
できる。
【0025】また、蓄熱槽の1次側熱交換部の管内圧力
を検出する圧力センサーを備え、温水蓄熱運転におい
て、蓄熱槽の1次側熱交換部の管内圧力が所定値より低
い場合には、第1膨張弁を開いて圧縮機の高温高圧の吐
出ガスを1部蓄熱槽の1次側熱交換部出口にバイパスさ
せる第2制御装置を備えている。
【0026】このように運転することにより、蓄熱槽の
1次側熱交換部を流れる冷媒循環量が減少して蓄熱槽で
の熱交換量が過大となることはなく、1次側サイクルの
凝縮圧力の低下を防止できる。そして、1次側冷凍サイ
クルにおいて蒸発器として作用する室外側熱交換器で
は、蓄熱槽の1次側熱交換部にて凝縮した冷媒を十分に
蒸発させて圧縮機吸入部の冷媒をガス状態とすることが
でき、圧縮機の液圧縮を防止して信頼性を高めた運転が
できる。
【0027】またこの時、蓄熱槽の1次側熱交換部の管
内圧力を検出して制御することにより、蓄熱槽の水温を
検出して制御する場合に比べて、蓄熱槽内の温度分布が
生じた場合の制御値の検出精度を維持することができ
る。
【0028】また、複数の(m+n)個に分割された1
次側冷媒経路と、前記1次側冷媒経路各々中に設置した
開閉弁とからなる蓄熱槽の1次側熱交換部と、蓄熱槽の
2次側熱交換部とからなる蓄熱槽を備え、かつ温水蓄熱
運転時に蓄熱槽の水温が所定値以下の場合には前記開閉
弁をm個開き、蓄熱槽の水温が所定値以上の場合には前
記開閉弁を(m+n)個開く第3制御装置を備えてい
る。
【0029】このように運転することにより、蓄熱槽の
1次側熱交換部における管内側冷媒と管外側蓄熱材との
伝熱面積が減少するために熱交換量が過大となることは
なく、1次側サイクルの凝縮圧力の低下を防止できる。
そして、1次側冷凍サイクルにおいて蒸発器として作用
する室外側熱交換器では、蓄熱槽の1次側熱交換部にて
凝縮した冷媒を十分に蒸発させて圧縮機吸入部の冷媒を
ガス状態とすることができ、圧縮機の液圧縮を防止して
信頼性を高めた運転ができる。
【0030】また、水平方向に設置した1次側伝熱管か
らなる複数の(m+n)個の1次側冷媒経路と、前記1
次側冷媒経路各々中に設置した第3流量弁と、前記1次
側冷媒経路各々の近傍の水温を検出する局所水温検出装
置とより構成された1次側熱交換部と、2次側熱交換部
とからなる蓄熱槽と、温水蓄熱運転時における運転終了
時の目標水温を決定する蓄熱制御装置とを備え、かつ前
記1次側冷媒経路を垂直方向に設置し、更に温水蓄熱運
転時に、蓄熱槽の水温が所定値以下の場合には前記第3
流量弁をm個開き、蓄熱槽の水温が所定値以上の場合に
は前記第3流量弁を(m+n)個開くと共に、前記蓄熱
制御装置により決定された目標水温と、前記局所水温検
出装置の検出した水温との水温差を計算し、前記水温差
の大きい1次側冷媒経路の第3流量弁の開度を大きく、
前記水温差の小さい1次側冷媒経路の第3流量弁の開度
を小さくする第4制御装置を備えている。
【0031】このように運転することにより、蓄熱槽の
1次側熱交換部における管内側冷媒と管外側蓄熱材との
伝熱面積が減少するために熱交換量が過大となることは
なく、1次側サイクルの凝縮圧力の低下を防止できる。
そして、1次側冷凍サイクルにおいて蒸発器として作用
する室外側熱交換器では、蓄熱槽の1次側熱交換部にて
凝縮した冷媒を十分に蒸発させて圧縮機吸入部の冷媒を
ガス状態とすることができ、圧縮機の液圧縮を防止して
信頼性を高めた運転ができる。
【0032】また、蓄熱槽の水温が所定値以上の場合に
は、水温が低く負荷の大きい1次側冷媒経路に多くの冷
媒が流れ、水温が高く負荷の小さい1次側冷媒経路に少
ない冷媒が流れるため、それぞれの負荷に応じた冷媒が
各1次側冷媒経路に分配されて運転効率が向上する。
【0033】
【実施例】以下、本発明による蓄熱式空気調和機の第1
の実施例について、図面を参照しながら説明する。な
お、従来と同一構成については、同一符号を付して詳細
な説明を省略する。
【0034】図1は本発明の第1の実施例の蓄熱式空気
調和機の冷凍サイクル図である。図1において、本発明
による第1の実施例の蓄熱式空気調和機は、室外ユニッ
ト11と室内ユニット15とからなる。
【0035】室外ユニット11は、圧縮機2、四方弁
3、室外側熱交換器4、第1膨張弁EXP1、冷媒対冷
媒熱交換器HEX、第2膨張弁EXP2、蓄熱槽ST
R、冷媒搬送装置PMとから構成されており、室内ユニ
ット15は、室内側熱交換器17から構成されている。
【0036】さらに前記冷媒対冷媒熱交換器HEXは、
冷媒対冷媒熱交換器の1次側熱交換部14a、冷媒対冷
媒熱交換器の2次側熱交換部14bから構成されてお
り、前記蓄熱槽STRは、蓄熱槽の1次側熱交換部13
a、蓄熱槽の2次側熱交換部13b、水温センサー1
8、及び温水蓄熱運転において蓄熱槽STR内の水温T
wが所定値より低い場合には、第1膨張弁EXP1を開
いて圧縮機2の高温高圧の吐出ガスを1部蓄熱槽の1次
側熱交換部13aの出口にバイパスさせる第1制御装置
CNT1から構成されている。
【0037】室外ユニット11において、圧縮機2と、
四方弁3と、室外側熱交換器4と、第1膨張弁EXP1
と、冷媒対冷媒熱交換器HEXの1次側熱交換部14a
とを直列に接続し、さらに第2膨張弁EXP2と蓄熱槽
の1次側熱交換部13aを、第1膨張弁EXP1と冷媒
対冷媒熱交換器の1次側熱交換部14aに対して並列に
接続して1次側冷凍サイクルを形成している。
【0038】また、冷媒搬送装置PMと、室内側熱交換
器17と、冷媒対冷媒熱交換器の2次側熱交換部14b
と第1流量弁とを直列に接続し、さらに蓄熱槽の2次側
熱交換部13bと第2流量弁RV2を、冷媒対冷媒熱交
換器の2次側熱交換部14bと第1流量弁RV1に対し
て並列に接続して2次側冷凍サイクルを形成している。
【0039】以上のように構成された蓄熱式空気調和機
について、以下その動作を説明する。
【0040】尚、四方弁3のモ−ドについては、圧縮機
2吐出側と室外側熱交換器4とを、かつ、圧縮機2吸入
側と蓄熱槽STRとを連通する場合を冷房モ−ド、圧縮
機2吐出側と蓄熱槽STRとを、かつ、圧縮機2吸入側
と室外側熱交換器4とを連通する場合を暖房モ−ドと定
義する。
【0041】また、第1膨張弁EXP1、及び第2膨張
弁EXP2については、第1膨張弁EXP1を全閉とし
て第2膨張弁EXP2を所定の開度とする場合を夜間モ
ード、第2膨張弁EXP2を全閉として第1膨張弁EX
P1を所定の開度とする場合を昼間モード定義する。
【0042】尚、本実施例においては夜間モードの蓄熱
運転(1次側冷凍サイクル)について説明し、昼間モー
ドについての説明は省略する。
【0043】夜間蓄熱運転;四方弁3を暖房モ−ド、第
1膨張弁EXP1、及び第2膨張弁EXP2を夜間モー
ドとする。この時、圧縮機2から送られる高温高圧の冷
媒は、蓄熱槽の1次側熱交換部13aの管内にて凝縮し
て蓄熱材である水16へ放熱した後、第2膨張弁EXP
2で減圧されて液あるいは二相状態となり、室外側熱交
換器4の管内にて蒸発して室外から吸熱した後、圧縮機
2へ戻る。
【0044】この時、蓄熱槽の1次側熱交換部13aを
介して放熱し、蓄熱槽STR内では温水として蓄熱され
る。
【0045】そして、特に夜間蓄熱運転において蓄熱槽
STR内の水温Twが所定値Tmin以下と低い場合には、
第1制御装置CNT1により第1膨張弁EXP1を開い
て圧縮機2の高温高圧の吐出ガスの1部を蓄熱槽の1次
側熱交換部13aの出口にバイパスさせる。
【0046】このことにより、蓄熱槽の1次側熱交換部
13aを流れる冷媒循環量が減少して蓄熱槽STRでの
熱交換量が過大となることはなく、1次側サイクルの凝
縮圧力の低下を防止できる。そして、1次側冷凍サイク
ルにおいて蒸発器として作用する室外側熱交換器4で
は、蓄熱槽の1次側熱交換部13aにて凝縮した冷媒を
十分に蒸発させて、圧縮機吸入部の冷媒をガス状態とす
ることができ、圧縮機2の液圧縮を防止して信頼性を高
めた運転ができる。
【0047】次に、本発明による蓄熱式空気調和機の第
2の実施例について、図面を参照しながら説明する。な
お、第1の実施例と同一構成については、同一符号を付
して詳細な説明は省略する。
【0048】図2は、本発明の第2の実施例の蓄熱式空
気調和機の冷凍サイクル図である。図2において、20
は蓄熱槽の1次側熱交換部13aの管内圧力を検出する
圧力センサーである。本実施例は、第1の実施例による
蓄熱式空気調和機に、さらに圧力センサー20を設け、
かつ温水蓄熱運転において蓄熱槽の1次側熱交換部13
a管内の圧力Pが所定値Pminより低い場合には、第1
膨張弁EXP1を開いて圧縮機の高温高圧の吐出ガスを
1部蓄熱槽の1次側熱交換部出口にバイパスさせる第2
制御装置CNT2を備えている。
【0049】本実施例における蓄熱式空気調和機の作用
は、第1の実施例において温水蓄熱運転時に第1膨張弁
EXP1を開いて圧縮機の高温高圧の吐出ガスを1部蓄
熱槽の1次側熱交換部出口にバイパスさせる際の制御値
を、蓄熱槽STR内の水温Twに代えて蓄熱槽の1次側
熱交換部13aの管内圧力Pとして、第2制御装置CN
T2により制御するものである。
【0050】よって、ここでの詳しい説明は省略する
が、このような蓄熱運転を行うことにより、蓄熱槽の1
次側熱交換部13aの管内圧力Pが所定値Pmin以上に
保持されるため、蓄熱槽の1次側熱交換部13aの管内
側の冷媒と管外側の水との熱交換量が過大となることは
なく、1次側冷凍サイクルにおいて蒸発器として作用す
る室外側熱交換器4では、蓄熱槽の1次側熱交換部13
aにて凝縮した冷媒を十分に蒸発させて圧縮機吸入部の
冷媒をガス状態とすることができ、圧縮機2の液圧縮を
防止して信頼性を高めた運転ができる。
【0051】またこの時、蓄熱槽の1次側熱交換部13
aの管内圧力Pを検出して制御することにより、蓄熱槽
STRの水温Twを検出して制御する場合に比べて、蓄
熱槽STR内の温度分布が生じた場合の制御値の検出精
度を維持することができる。
【0052】次に、本発明による蓄熱式空気調和機の第
3の実施例について、図面を参照しながら説明する。な
お、第1の実施例と同一構成については、同一符号を付
して詳細な説明は省略する。
【0053】図3は、本発明の第3の実施例の蓄熱式空
気調和機の冷凍サイクル図である。図3において、PS
1は蓄熱槽の1次側熱交換部13aの第1冷媒経路、S
V1は前記第1冷媒経路中に設置した第1電磁弁、PS
2は蓄熱槽の1次側熱交換部13aの第2冷媒経路、S
V2は前記第2冷媒経路中に設置した第2電磁弁であ
る。本実施例は第1の実施例による蓄熱式空気調和機
に、さらに蓄熱槽の1次側熱交換部13aの第1冷媒経
路PS1、第1電磁弁SV1、第2冷媒経路PS2、第
2電磁弁SV2を設け、かつ温水蓄熱運転時に蓄熱槽S
TRの水温Twが所定値Tmin以下の場合には前記第1電
磁弁SV1を開き、蓄熱槽STRの水温Twが所定値Tm
in以上の場合には前記第1電磁弁SV1、及び第2電磁
弁SV2を開く第3制御装置CNT3を設けたものであ
る。
【0054】本実施例における蓄熱式空気調和機の作用
は以下のようである。なお、夜間製氷運転、及び昼間運
転の作用については第1の実施例と同様ここでは省略
し、夜間蓄熱運転の場合のみについて説明する。
【0055】本実施例の夜間蓄熱運転において蓄熱槽S
TR内の水温Twが所定値Tminより低い場合には、第1
電磁弁SV1を開き、第2電磁弁SV2を閉じる。この
ことにより蓄熱槽の1次側熱交換部13aにおける管内
側冷媒と管外側蓄熱材との伝熱面積が減少(本実施例の
場合は半分となる)するため熱交換量が過大となること
はなく、1次側サイクルの凝縮圧力の低下を防止でき
る。そして、1次側冷凍サイクルにおいて蒸発器として
作用する室外側熱交換器4では、蓄熱槽の1次側熱交換
部13aの第1冷媒経路PS1にて凝縮した冷媒を十分
に蒸発させて圧縮機吸入部の冷媒をガス状態とすること
ができ、圧縮機2の液圧縮を防止して信頼性を高めた運
転ができる。
【0056】そして更に蓄熱運転を続け、蓄熱槽STR
内の水温Twが所定値Tmin以上となった場合には、第1
冷媒経路PS1の第1電磁弁SV1に加えて第2冷媒経
路PS2の第2電磁弁SV2を開いて所定の蓄熱量が蓄
熱できるまで蓄熱運転を行う。
【0057】この場合には蓄熱槽STR内の水温Twが
所定値Tmin以上であるため、1次側サイクルにおける
凝縮圧力の低下がなく、かつ第1電磁弁SV1、及び第
2電磁弁SV2を開いているために、蓄熱槽の1次側熱
交換部13aの伝熱面積を大きく取ることができて熱交
換量が増大し、運転効率が向上する。
【0058】次に、本発明による蓄熱式空気調和機の第
4の実施例について、図面を参照しながら説明する。な
お、第1の実施例と同一構成については、同一符号を付
して詳細な説明は省略する。
【0059】図4は、本発明の第4の実施例の蓄熱式空
気調和機の冷凍サイクル図である。図4において、PS
1は蓄熱槽の1次側熱交換部13aの第1冷媒経路、R
V3aは前記第1冷媒経路中に設置した第1冷媒経路の
流量弁、PS2は蓄熱槽の1次側熱交換部13aの第2
冷媒経路、RV3bは前記第2冷媒経路中に設置した第
2冷媒経路の流量弁である。本実施例は、第3の実施例
による蓄熱式空気調和機において、水平方向に設置した
1次側伝熱管からなる複数(本実施例の場合2個)の第
1冷媒経路PS1、及び第2冷媒経路PS2と、前記第
1冷媒経路中に設置した第1冷媒経路の流量弁RV3
a、及び前記第2冷媒経路中に設置した第2冷媒経路の
流量弁RV3bと、第1冷媒経路近傍の水温Tw1、及び
第2冷媒経路近傍の水温Tw2を検出する局所水温検出装
置18とより構成された1次側熱交換部13aと、2次
側熱交換部13bとからなる蓄熱槽STRと、温水蓄熱
運転時における運転終了時の目標水温Tmaxを決定する
蓄熱制御装置CNTとを備えている。そして、かつ第1
冷媒経路PS1を第2冷媒経路の上方に設置し、更に温
水蓄熱運転時に、蓄熱槽STRの水温Twが所定値以下
の場合には第1冷媒経路の流量弁RV3aを開き、蓄熱
槽STRの水温Twが所定値Tmin以上の場合には、第1
冷媒経路の流量弁RV3a、及び第2冷媒経路の流量弁
RV3bの両方を開くと共に、前記蓄熱制御装置CNT
により決定された目標水温Tmaxと、前記局所水温検出
装置18の検出した水温Tw1、及びTw2との水温差ΔT
1(=Tmax−Tw1)、及びΔT2(=Tmax−Tw2)を計
算し、前記水温差の大きい1次側冷媒経路の流量弁の開
度を大きく、前記水温差の小さい1次側冷媒経路の流量
弁の開度を小さくする第4制御装置CNT4を備えてい
る。
【0060】本実施例における蓄熱式空気調和機の作用
は以下のようである。なお、夜間製氷運転、及び昼間運
転の作用については第1の実施例と同様ここでは省略
し、夜間蓄熱運転の場合のみについて説明する。
【0061】まず、蓄熱槽STRの水温Twが所定値Tm
inより低い場合には、蓄熱槽STRの下層部に位置する
第2冷媒経路の流量弁RV3bを閉じ、蓄熱槽STRの
上層部に位置する第1冷媒経路の流量弁RV3aのみを
開いて運転を行う。このことにより、蓄熱槽の1次側熱
交換部13aにおける伝熱面積が第2冷媒経路の流量弁
RV3bをも開く場合に比べて減少し(本実施例の場
合、半分となる)、管内側冷媒と管外側蓄熱材との熱交
換量が過大となることはなく、1次側サイクルの凝縮圧
力の低下を防止できる。そして、1次側冷凍サイクルに
おいて蒸発器として作用する室外側熱交換器4では、蓄
熱槽の1次側熱交換部13aの第1冷媒経路PS1にて
凝縮した冷媒を十分に蒸発させて圧縮機吸入部の冷媒を
ガス状態とすることができ、圧縮機2の液圧縮を防止し
て信頼性を高めた運転ができる。
【0062】そして更に蓄熱運転を続け、水温Twが所
定値Tmin以上となった場合には、第2冷媒経路の流量
弁RV3bを開いて目標水温Tmaxまで蓄熱運転を行
う。この時、温水の密度は水温が高いほど小さくなるた
めに、蓄熱槽STR内では下層部の第2冷媒経路PS2
の近傍の水温Tw2が低く負荷が大きくなり、上層部の第
1冷媒経路PS1の近傍の水温Tw1が高く負荷が小さく
なる。そこで、水温Tw1が高く負荷が小さい、即ち目標
水温Tmaxとの水温差ΔT1の小さい第1冷媒経路の流量
弁RV3aの開度を小さくして管内を流れる冷媒流量を
減少させる。一方、水温Tw2が低く負荷の大きい、即ち
目標水温Tmaxとの水温差ΔT2の大きい第2冷媒経路の
流量弁RV3bの開度を大きくして管内を流れる冷媒流
量を増大させる。このことにより、負荷の大きい1次側
冷媒経路に多くの冷媒が流れ、負荷の小さい1次側冷媒
経路に少ない冷媒が流れるため、それぞれの負荷に応じ
た冷媒が各1次側冷媒経路に分配されて運転効率が向上
する。
【0063】以上のように構成することにより、夜間電
力を利用した製氷(蓄熱)により冷房(暖房)運転が行
え、電力利用の平準化が図れる。そして、特に夜間蓄熱
運転において蓄熱槽STR内の水温が所定値以下と低い
場合には、第1膨張弁EXP1を開いて圧縮機2の高温
高圧の吐出ガスの1部を蓄熱槽の1次側熱交換部13a
の出口にバイパスさせる。このことにより、蓄熱槽の1
次側熱交換部13aを流れる冷媒循環量が減少して蓄熱
槽STRでの熱交換量が減少するため、1次側サイクル
の凝縮圧力の低下を防止できる。そして、1次側冷凍サ
イクルにおいて蒸発器として作用する室外側熱交換器で
は、蓄熱槽の1次側熱交換部にて凝縮した冷媒を十分に
蒸発させて圧縮機吸入部の冷媒をガス状態とすることが
でき、圧縮機の液圧縮を防止して信頼性を高めた運転が
できる。
【0064】また、蓄熱用熱交換器の管内圧力Pを検出
して制御することにより、蓄熱槽STRの水温Twを検
出して制御する場合に比べて、蓄熱槽STR内の温度分
布が生じた場合の制御値の検出精度を維持することがで
きる。
【0065】また、蓄熱槽の1次側熱交換部を、複数の
(m+n)個の冷媒経路と、それぞれの冷媒経路に設置
した電磁弁より構成して、蓄熱槽内の水温が所定値より
低い場合には、m個の開閉弁を開く。このことにより蓄
熱槽の1次側熱交換部における管内側冷媒と管外側蓄熱
材との伝熱面積が減少して熱交換量が過大となることは
なく、1次側サイクルの凝縮圧力の低下を防止でき、圧
縮機の信頼性を高めた運転ができる。そして更に蓄熱運
転を続け、水温が所定値以上となった場合には、(m+
n)個の開閉弁を開いて所定の蓄熱量が蓄熱できるまで
蓄熱運転を行うことにより、蓄熱槽の1次側熱交換部の
伝熱面積を大きく取ることができて熱交換量が増大し、
運転効率が向上する。
【0066】また、水平方向に設置した1次側伝熱管か
らなる複数の(m+n)個の1次側冷媒経路と、前記1
次側冷媒経路各々中に設置した第3流量弁と、前記1次
側冷媒経路各々の近傍の水温を検出する局所水温検出装
置とより構成された1次側熱交換部と、2次側熱交換部
とからなる蓄熱槽と、温水蓄熱運転時における運転終了
時の目標水温を決定する蓄熱制御装置とを備え、かつ前
記1次側冷媒経路を垂直方向に設置し、更に温水蓄熱運
転時に、蓄熱槽の水温が所定値以下の場合には前記第3
流量弁をm個開き、蓄熱槽の水温が所定値以上の場合に
は前記第3流量弁を(m+n)個開くと共に、前記蓄熱
制御装置により決定された目標水温と、前記局所水温検
出装置の検出した水温との水温差を計算し、前記水温差
の大きい1次側冷媒経路の第3流量弁の開度を大きく、
前記水温差の小さい1次側冷媒経路の第3流量弁の開度
を小さくする。
【0067】このように運転することにより、蓄熱槽の
1次側熱交換部における管内側冷媒と管外側蓄熱材との
伝熱面積が減少するために熱交換量が過大となることは
なく、1次側サイクルの凝縮圧力の低下を防止できる。
そして、1次側冷凍サイクルにおいて蒸発器として作用
する室外側熱交換器では、蓄熱槽の1次側熱交換部にて
凝縮した冷媒を十分に蒸発させて圧縮機吸入部の冷媒を
ガス状態とすることができ、圧縮機の液圧縮を防止して
信頼性を高めた運転ができる。
【0068】また、蓄熱槽の水温が所定値以上の場合に
は、水温が低く負荷の大きい1次側冷媒経路に多くの冷
媒が流れ、水温が高く負荷の小さい1次側冷媒経路に少
ない冷媒が流れるため、それぞれの負荷に応じた冷媒が
各1次側冷媒経路に分配されて運転効率が向上する。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、冷媒対冷
媒熱交換器と蓄熱槽を介した1次側冷凍サイクルと2次
側冷凍サイクルとからなり、前記蓄熱槽に水温センサー
を設置して構成しており、温水蓄熱運転において蓄熱槽
内の水温が所定値以下と低い場合には、第1膨張弁を開
いて圧縮機の高温高圧の吐出ガスを1部蓄熱槽の1次側
熱交換部出口にバイパスさせる。このことにより、蓄熱
槽の1次側熱交換部を流れる冷媒循環量が減少して蓄熱
槽での熱交換量が減少するため1次側サイクルの凝縮圧
力の低下を防止でき、圧縮機の信頼性を高めた運転がで
きる。
【0070】また、蓄熱用熱交換器の管内圧力を検出し
て制御することにより、蓄熱槽の水温を検出して制御す
る場合に比べて、蓄熱槽内の温度分布が生じた場合の制
御値の検出精度を維持することができる。
【0071】また、蓄熱槽の1次側熱交換部を、複数の
(m+n)個の冷媒経路と、それぞれの冷媒経路に設置
した電磁弁より構成して、蓄熱槽内の水温が所定値より
低い場合には、m個の開閉弁を開く。このことにより蓄
熱槽の1次側熱交換部における管内側冷媒と管外側蓄熱
材との伝熱面積が減少して熱交換量が過大となることは
なく、1次側サイクルの凝縮圧力の低下を防止でき、圧
縮機の信頼性を高めた運転ができる。そして更に蓄熱運
転を続け、水温が所定値以上となった場合には、(m+
n)個の開閉弁を開いて所定の蓄熱量が蓄熱できるまで
蓄熱運転を行うことにより、蓄熱槽の1次側熱交換部の
伝熱面積を大きく取ることができて熱交換量が増大し、
運転効率が向上する。
【0072】また、水平方向に設置した1次側伝熱管か
らなる複数の(m+n)個の1次側冷媒経路と、前記1
次側冷媒経路各々中に設置した第3流量弁と、前記1次
側冷媒経路各々の近傍の水温を検出する局所水温検出装
置とより構成された1次側熱交換部と、2次側熱交換部
とからなる蓄熱槽と、温水蓄熱運転時における運転終了
時の目標水温を決定する蓄熱制御装置とを備え、かつ前
記1次側冷媒経路を垂直方向に設置し、更に温水蓄熱運
転時に、蓄熱槽の水温が所定値以下の場合には前記第3
流量弁をm個開き、蓄熱槽の水温が所定値以上の場合に
は前記第3流量弁を(m+n)個開くと共に、前記蓄熱
制御装置により決定された目標水温と、前記局所水温検
出装置の検出した水温との水温差を計算し、前記水温差
の大きい1次側冷媒経路の第3流量弁の開度を大きく、
前記水温差の小さい1次側冷媒経路の第3流量弁の開度
を小さくする。
【0073】このように運転することにより、蓄熱槽の
1次側熱交換部における管内側冷媒と管外側蓄熱材との
伝熱面積が減少するために熱交換量が過大となることは
なく、1次側サイクルの凝縮圧力の低下を防止できる。
そして、1次側冷凍サイクルにおいて蒸発器として作用
する室外側熱交換器では、蓄熱槽の1次側熱交換部にて
凝縮した冷媒を十分に蒸発させて圧縮機吸入部の冷媒を
ガス状態とすることができ、圧縮機の液圧縮を防止して
信頼性を高めた運転ができる。
【0074】また、蓄熱槽の水温が所定値以上の場合に
は、水温が低く負荷の大きい1次側冷媒経路に多くの冷
媒が流れ、水温が高く負荷の小さい1次側冷媒経路に少
ない冷媒が流れるため、それぞれの負荷に応じた冷媒が
各1次側冷媒経路に分配されて運転効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による蓄熱式空気調和機
の冷凍サイクル図
【図2】本発明の第2の実施例による蓄熱式空気調和機
の冷凍サイクル図
【図3】本発明の第3の実施例による蓄熱式空気調和機
の冷凍サイクル図
【図4】本発明の第4の実施例による蓄熱式空気調和機
の冷凍サイクル図
【図5】従来例を示す蓄熱式空気調和機の冷凍サイクル
【符号の説明】
2 圧縮機 3 四方弁 4 室外側熱交換器 13a 蓄熱槽の1次側熱交換部 13b 蓄熱槽の2次側熱交換部 14a 冷媒対冷媒熱交換器の1次側熱交換部 14b 冷媒対冷媒熱交換器の2次側熱交換部 17 室内側熱交換器 18 水温センサー 20 圧力センサー STR 蓄熱槽 HEX 冷媒対冷媒熱交換器 PM 冷媒搬送装置 EXP1 第1膨張弁 EXP2 第2膨張弁 RV1 第1流量弁 RV2 第2流量弁 SV1 第1電磁弁 SV2 第2電磁弁 PS1 第1冷媒経路 PS2 第2冷媒経路 RV3a 第1冷媒経路の流量弁 RV3b 第2冷媒経路の流量弁 CNT 蓄熱制御装置 CNT1 第1制御装置 CNT2 第2制御装置 CNT3 第3制御装置 CNT4 第4制御装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機と、四方弁と、室外側熱交換器
    と、第1膨張弁と、冷媒対冷媒熱交換器の1次側熱交換
    部とを直列に接続し、第2膨張弁と蓄熱槽の1次側熱交
    換部を第1膨張弁と冷媒対冷媒熱交換器の1次側熱交換
    部に対して並列に接続した1次側冷凍サイクルと、冷媒
    搬送装置と、室内側熱交換器と、冷媒対冷媒熱交換器の
    2次側熱交換部と、第1流量弁とを直列に接続し、蓄熱
    槽の2次側熱交換部と第2流量弁を前記冷媒対冷媒熱交
    換器の2次側熱交換部と第1流量弁に対して並列に接続
    した2次側冷凍サイクルとからなり、前記蓄熱槽内に蓄
    熱槽の水温を検出する蓄熱槽水温センサーを設置して構
    成し、かつ温水蓄熱運転において蓄熱槽の水温が所定値
    以下の場合に、第1膨張弁を開いてバイパス回路を形成
    する第1制御装置を備えた蓄熱式空気調和機。
  2. 【請求項2】 蓄熱槽の1次側熱交換部の管内圧力を検
    出する圧力センサーを備え、温水蓄熱運転において蓄熱
    槽の1次側熱交換部の管内圧力が所定値以下の場合に、
    第1膨張弁を開いてバイパス回路を形成する第2制御装
    置を備えた請求項1記載の蓄熱式空気調和機。
  3. 【請求項3】 複数の(m+n)個に分割された1次側
    冷媒経路と、前記1次側冷媒経路各々中に設置した開閉
    弁とからなる蓄熱槽の1次側熱交換部と、蓄熱槽の2次
    側熱交換部とからなる蓄熱槽を備え、かつ温水蓄熱運転
    時に蓄熱槽の水温が所定値以下の場合には前記開閉弁を
    m個開き、蓄熱槽の水温が所定値以上の場合には前記開
    閉弁を(m+n)個開く第3制御装置を備えた請求項1
    記載の蓄熱式空気調和機。
  4. 【請求項4】 水平方向に設置した1次側伝熱管からな
    る複数の(m+n)個の1次側冷媒経路と、前記1次側
    冷媒経路各々中に設置した第3流量弁と、前記1次側冷
    媒経路各々の近傍の水温を検出する局所水温検出装置と
    より構成された1次側熱交換部と、2次側熱交換部とか
    らなる蓄熱槽と、温水蓄熱運転時における運転終了時の
    目標水温を決定する蓄熱制御装置とを備え、かつ前記1
    次側冷媒経路を垂直方向に設置し、更に温水蓄熱運転時
    に、蓄熱槽の水温が所定値以下の場合には前記第3流量
    弁をm個開き、蓄熱槽の水温が所定値以上の場合には前
    記第3流量弁を(m+n)個開くと共に、前記蓄熱制御
    装置により決定された目標水温と、前記局所水温検出装
    置の検出した水温との水温差を計算し、前記水温差の大
    きい1次側冷媒経路の第3流量弁の開度を大きく、前記
    水温差の小さい1次側冷媒経路の第3流量弁の開度を小
    さくする第4制御装置を備えた請求項1記載の蓄熱式空
    気調和機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006300371A (ja) * 2005-04-18 2006-11-02 Daikin Ind Ltd 空気調和機
CN1300527C (zh) * 2005-06-14 2007-02-14 上海理工大学 四季节能环保冷暖空调三用机
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US20220404075A1 (en) * 2021-06-17 2022-12-22 Rheem Manufacturing Company Combined air conditioning and water heating via expansion valve regulation

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