JP3643687B2 - 氷蓄熱ユニットを備えた空気調和装置 - Google Patents

氷蓄熱ユニットを備えた空気調和装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3643687B2
JP3643687B2 JP35974097A JP35974097A JP3643687B2 JP 3643687 B2 JP3643687 B2 JP 3643687B2 JP 35974097 A JP35974097 A JP 35974097A JP 35974097 A JP35974097 A JP 35974097A JP 3643687 B2 JP3643687 B2 JP 3643687B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ice
heat exchanger
refrigerant
side heat
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP35974097A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11190541A (ja
Inventor
公二 永江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP35974097A priority Critical patent/JP3643687B2/ja
Publication of JPH11190541A publication Critical patent/JPH11190541A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3643687B2 publication Critical patent/JP3643687B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は氷蓄熱ユニットを備えた空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、圧縮機及び熱源側熱交換器を備えた熱源側ユニットと、氷蓄熱槽内にコイルが水没状態で配設された氷蓄熱ユニットと、利用側熱交換器を備えた利用側ユニットとを有し、製氷運転、冷房運転を実施可能とする氷蓄熱ユニットを備えた空気調和装置が知られている。
【0003】
上記製氷運転は、圧縮機からのガス冷媒が熱源側熱交換器を経て液冷媒となり、その後に膨張弁を通り、氷蓄熱槽内のコイルに流入して蒸発し、この氷蓄熱槽内で製氷動作が実施された後、ガス冷媒が圧縮機へ戻されて実施される。 上記冷房運転には、解氷冷房運転と通常冷房運転とがあり、解氷冷房運転は、圧縮機から熱源側熱交換器へ導かれて液冷媒となった冷媒が、氷蓄熱槽内のコイルへ流入して過冷却状態となり、この過冷却状態の液冷媒が利用側熱交換器へ供給されることにより実施される。また、通常冷房運転は、圧縮機から熱源側熱交換器へ導かれて液冷媒となった冷媒を、氷蓄熱槽内のコイルへ流すことなく利用側熱交換器へ供給することにより実施される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述の製氷運転時には、圧縮機の吸込飽和圧力を得るために、圧縮機へ流れるガス冷媒の温度が0℃以下でなければならない。しかしながら、この状態では、製氷運転時に上述の通常冷房運転を実施すると、利用側熱交換器に接続されたガス冷媒の流れる冷媒配管内でも、ガス冷媒の温度が0℃以下になってしまうので、利用側熱交換器が凍結してしまう。このため、一般に、製氷運転と通常冷房運転の併用運転を実施することができない。
【0005】
しかし、従来の運用技術として、上記併用運転を実施し、この実施中に利用側熱交換器が凍結し始めたら、凍結し始めた利用側熱交換器に接続された電動膨張弁を閉じ、この利用側熱交換器に隣接配置されたファンを回転させて、送風により、利用側熱交換器に付着した氷を解氷させることが知られている。ところが、この場合には、解氷された利用側熱交換器の吹出口に露が付着するなどの不具合が発生する。
【0006】
本発明は、上述の事情を考慮してなされたものであり、製氷運転と冷房運転とを支障なく良好に併用運転できる氷蓄熱ユニットを備えた空気調和装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、圧縮機及び熱源側熱交換器を備えた熱源側ユニットと、氷蓄熱槽内にコイルが水没状態で配設された氷蓄熱ユニットと、利用側熱交換器を備えた利用側ユニットとを有し、製氷運転、冷房運転を実施可能とする氷蓄熱ユニットを備えた空気調和装置において、上記利用側熱交換器に接続されたガス冷媒の流れる冷媒配管に絞り機構が配設され、この絞り機構は開口面積の異なる複数の電磁弁であり、製氷運転と冷房運転の併用運転時に、異なる複数の電磁弁のうち開口面積の小さな電磁弁のみが開弁操作されることを特徴とするものである。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、上記利用側ユニットには利用側熱交換器が複数台並列して配設され、絞り機構は、任意の利用側熱交換器に接続されたガス冷媒の流れる冷媒配管にのみ配設されたことを特徴とするものである。
【0010】
請求項1に記載の発明には次の作用がある。
【0011】
任意の利用側熱交換器に接続されたガス冷媒の流れる冷媒配管に絞り機構が配設されたことから、熱源側熱交換器からの液冷媒が氷蓄熱槽のコイル内に流れて蒸発して製氷動作を実施した後、ガス冷媒の流れる冷媒配管を経て圧縮機へ戻される製氷運転実施中に、上記熱源側熱交換器からの液冷媒の一部を任意の利用側熱交換器へ導いてこの利用側熱交換器にて冷房運転を実施したとき、この利用側熱交換器にて蒸発されたガス冷媒には、前記絞り機構を流れる間に圧力損失が発生する。この結果、利用側熱交換器は、氷蓄熱槽のコイルから冷媒配管へ流れた低温状態のガス冷媒の影響を受けず、凍結が発生しないので、製氷運転と冷房運転との併用運転を支障なく良好に実施できる。
【0012】
請求項2に記載の発明には次の作用がある。
【0013】
絞り機構が任意の利用側熱交換器に接続されたガス冷媒の流れる冷媒配管にのみ配設されたので、氷蓄熱ユニットによる製氷動作中に、冷房運転が必要とされる上記任意の利用側熱交換器のみを冷房運転し、他の利用側熱交換器が冷房運転されないことから、製氷効率の低下を極力抑制できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
図1は、本発明に係る氷蓄熱ユニットを備えた空気調和装置の一実施の形態を示し、製氷運転と通常冷房運転との併用運転時の回路図である。図2は、図1の一実施の形態における解氷冷房運転時の回路図である。
【0016】
図1及び図2に示す空気調和装置10は、熱源側ユニット11、氷蓄熱ユニット12及び利用側ユニット13を有して構成される。熱源側ユニット11の冷媒配管14と、利用側ユニット13の並列配置された冷媒配管30,31及び32を接続する冷媒配管15A及び15Bとが、氷蓄熱ユニット12の冷媒配管16,17により接続される。冷媒配管15Aが冷媒配管16に、冷媒配管15Bが冷媒配管17に接続される。
【0017】
熱源側ユニット11は、冷媒配管14に容量可変型の圧縮機18A,18B,18Cが並列に配設され、これらの圧縮機18A,18B及び18Cの吸込側にアキュムレータ19が、吐出側に四方弁20がそれぞれ配設され、この四方弁20に熱源側熱交換器21、電動膨張弁22及びレシーバタンク23が冷媒配管14を介して順次接続される。
【0018】
利用側ユニット13は、冷媒配管30,31,32のそれぞれに利用側熱交換器24,25,26が配設され、これら冷媒配管30,31,32において液冷媒が流れる利用側熱交換器24,25,26近傍に電動膨張弁27,28,29が配設されて構成される。これらの電動膨張弁27,28,29は、空調負荷に応じて開度が調整される。
【0019】
また、この利用側ユニット13においては、空気調和装置10の製氷運転時においても、通常冷房運転(ともに後に詳説する)が必要とされる任意の利用側熱交換器、例えば利用側熱交換器24を配設する冷媒配管30にメイン電磁弁33が配設され、このメイン電磁弁33を迂回するバイパス配管45にサブ電磁弁34が配設されている。メイン電磁弁33及びバイパス配管45は、冷媒配管30においてガス冷媒が流れる側に配設され、メイン電磁弁33及びサブ電磁弁34が絞り機構として機能する。これらのメイン電磁弁33とサブ電磁弁34とは開口面積が異なる弁であり、サブ電磁弁34がメイン電磁弁33よりも開口面積が小さく設けられている。
【0020】
そして、メイン電磁弁33及びサブ電磁弁34は、製氷運転と通常冷房運転との併用運転時にはメイン電磁弁33が閉操作され、サブ電磁弁34のみが開操作されて、サブ電磁弁34を流れるガス冷媒に圧力損失が付与される。また、解氷冷房運転、通常冷房運転のそれぞれの単独運転時には、メイン電磁弁33及びサブ電磁弁34が共に開操作されるよう設けられる。
【0021】
上記氷蓄熱ユニット12は、コイル35を収容した氷蓄熱槽36を備えるとともに、冷媒配管16にレシーバタンク37、電動膨張弁38及び第1電動開閉弁41が、熱源側ユニット11側から利用側ユニット13へ向かい順次配設される。また、冷媒配管16には、電動膨張弁38と第1電動開閉弁41との間に、接続配管39を介してコイル35の一端が接続される。コイル35の他端は、接続配管40を介して氷蓄熱ユニット12の冷媒配管17に接続され、この接続配管40に第2電動開閉弁42が配設される。更に、冷媒配管16には、レシーバタンク37と電動膨張弁38との間に、第3電動開閉弁43を備えた接続配管44の一端が接続される。この接続配管44の他端は、接続配管40における第2電動開閉弁42とコイル35との間に接続される。
【0022】
上記氷蓄熱槽36内には水が充填され、コイル35は水没状態で配設される。空気調和装置10の製氷運転時には、コイル35内に、熱源側熱交換器21からの液冷媒が流入して蒸発し、これにより、冷媒配管30の外周に付着して氷が形成される。空気調和装置10の解氷冷房運転時には、コイル35内に、熱源側熱交換器21からの液冷媒が満杯状態で流入し、この液冷媒は、コイル35外周に付着した氷を融解することにより過冷却状態となる。
【0023】
次に、空気調和装置10の製氷運転、解氷冷房運転、通常冷房運転、製氷運転と通常冷房運転との併用運転を説明する。
【0024】
[A]製氷運転(図1)
図1に示す空気調和装置10の製氷運転は、例えば、夜間10時から翌朝8時までの電力料金が安い時間帯に、熱源側ユニット11における熱源側熱交換器21からの液冷媒を氷蓄熱ユニット12における氷蓄熱槽36内のコイル35へ供給し、氷蓄熱槽36内に氷を作る運転である。
【0025】
この場合には、氷蓄熱ユニット12において、第1電動開閉弁41及び第3電動開閉弁43が閉弁され、電動膨張弁38及び第2電動開閉弁42が開弁操作される。また、利用側ユニット13の電動膨張弁27,28及び29は閉弁する。
【0026】
この状態で、熱源側ユニット11の圧縮機18A,18B,18Cが起動されると、これらの圧縮機18A,18B,18Cから吐出されたガス冷媒は、熱源側熱交換器21にて凝縮され、電動膨張弁22並びに氷蓄熱ユニット12の電動膨張弁38を経て減圧され、氷蓄熱槽36内のコイル35へ流入する。このコイル35内に流入した冷媒は蒸発されて、コイル35の外周に氷を付着した状態で形成する。その後、コイル35内のガス冷媒は、接続配管40及び第2電動開閉弁42並びに冷媒配管17を経て四方弁20へ至り、アキュムレータ19を経て圧縮機18A,18B,18Cに戻される。
【0027】
この製氷運転によって氷蓄熱槽36内に氷が形成され、この氷に蓄熱された冷熱が、次の解氷冷房運転に利用される。
【0028】
[B]解氷冷房運転(図2)
図2に示す空気調和装置10の解氷冷房運転は、例えば、昼間、気温が上昇する時間帯に、熱源側ユニット11における熱源側熱交換器21からの液冷媒を、氷蓄熱ユニット12における氷蓄熱槽36内のコイル35へ供給させて過冷却状態とし、この過冷却状態の液冷媒を利用側ユニット13の利用側熱交換器24,25,26へ供給して実施される。
【0029】
この場合には、氷蓄熱ユニット12において、第2電動開閉弁42が閉弁され、第1電動開閉弁41及び第3電動開閉弁43が開弁され、電動膨張弁38の開度が後述の如く調整される。また、利用側ユニット13の電動膨張弁27,28及び29が開弁され、更に、メイン電磁弁33及びサブ電磁弁34は、ともに全開状態に開弁される。
【0030】
この状態で、熱源側ユニット11の圧縮機18A,18B,18Cが起動されると、これらの圧縮機18A,18B,18Cから吐出されたガス冷媒は、熱源側熱交換器21にて凝縮され、電動膨張弁22並びに氷蓄熱ユニット12の冷媒配管16、接続配管44及び第3電動開閉弁43を経て氷蓄熱槽36内のコイル35へ流入する。このコイル35内に流入した液冷媒は、コイル35内を満杯状態で流れ、コイル35の外周に付着した氷を解氷し、この氷に蓄熱された冷熱により過冷却状態となる。その後、コイル35内の過冷却状態の液冷媒は、接続配管39、第1電動開閉弁41及び冷媒配管16、並びに利用側ユニット13の冷媒配管15A及び電動膨張弁27,28,29を経て利用側熱交換器24,25,26へそれぞれ流入し、これらの利用側熱交換器24,25,26のそれぞれにより蒸発して室内を冷房する。その後、ガス冷媒は、冷媒配管30,31,32及び冷媒配管15Bを通り、氷蓄熱ユニット12の冷媒配管17を経、四方弁20及びアキュムレータ19を経た後圧縮機18A,18B,18Cへ戻される。この時、利用側熱交換器24が配設された冷媒配管30を流れるガス冷媒は、メイン電磁弁33及びサブ電磁弁34を通って冷媒配管15Aへ流れる。
【0031】
従って、この解氷冷房運転時では、前述の製氷運転で氷蓄熱槽36内の氷に蓄熱された冷熱を利用し、氷蓄熱槽36のコイル35内で液冷媒を過冷却状態として利用側熱交換24,25,26へ供給するので、これら利用側熱交換器24,25,26における冷房運転の効率を向上させることができる。
【0032】
また、上述の解氷冷房運転においては、氷蓄熱ユニット12において、コイル35から接続配管39を介し第1電動開閉弁41側の冷媒配管16へ流入した液冷媒温度E1が、利用側ユニット13における利用側熱交換器24,25,26内の液冷媒温度E2よりも低いときに、電動膨張弁38の開度が調整されて、氷蓄熱槽36内のコイル35で過冷却された液冷媒に、熱源側熱交換器21及び電動膨張弁22からの液冷媒を合流させ、この合流した液冷媒を利用側熱交換器24,25,26へ供給する。このような解氷冷房運転は、熱源側熱交換器21及び電動膨張弁22からの液冷媒が、コイル35内で過冷却された液冷媒よりも温度が高いことから、利用側熱交換器24,25,26へ流れる液冷媒の温度を上昇させて、これら利用側熱交換器24,25,26による室内の冷房運転を適正化するものである。
【0033】
「C」通常冷房運転(図2)
図2に示す空気調和装置10における通常冷房運転は、氷蓄熱ユニット12における氷蓄熱槽36内の氷に蓄熱された冷熱を利用しないで実施される冷房運転であり、第2電動開閉弁42及び第3電動開閉弁43が閉弁され、電動膨張弁38及び第1電動開閉弁41が開弁される。また、利用側ユニット13における電動膨張弁27,28及び29は開弁され、更に、メイン電磁弁33及びサブ電磁弁34は共に全開状態に開弁される。
【0034】
この状態で、熱源側ユニット11の圧縮機18A,18B,18Cが起動されると、これらの圧縮機18A,18B,18Cから吐出されたガス冷媒は、熱源側熱交換器21にて凝縮され、電動膨張弁22並びに氷蓄熱ユニット12の冷媒配管16、電動膨張弁38及び第1電動開閉弁41を通り、利用側ユニット13の冷媒配管15A及び電動膨張弁27,28,29を経て利用側熱交換器24,25,26へそれぞれ流入し、これらの利用側熱交換器24,25,26のそれぞれにより蒸発して室内を冷房した後、冷媒配管15Bを通り、氷蓄熱ユニット12の冷媒配管17を経、四方弁20及びアキュムレータ19を経た後、圧縮機18A,18B,18Cへ戻される。このときにも、利用側熱交換器24から冷媒配管30へ流れ出たガス冷媒は、メイン電磁弁33及びサブ電磁弁34を通って冷媒配管15Aへ流れる。
【0035】
「D」製氷運転と通常冷房運転の併用運転(図1)
図1に示す空気調和装置10の上記併用運転は、夜間10時から翌朝8時までになされる製氷運転中に、通常冷房運転が必要とされる任意の利用側熱交換器(例えば、守衛室に設置された利用側熱交換器24)を通常冷房運転させるものである。
【0036】
この場合には、氷蓄熱ユニット12において、第3電動開閉弁43が閉弁され、電動膨張弁38、第1電動開閉弁41及び第2電動開閉弁42が開弁される。更に、利用側ユニット13において、メイン電磁弁33が閉弁され、サブ電磁弁34が開弁される。また、利用側熱交換器24側の電動膨張弁27のみが開弁され、電動膨張弁28及び29が閉弁される。
【0037】
この状態で、熱源側ユニット11の圧縮機18A,18B,18Cが起動されると、これら圧縮機18A,18B,18Cから吐出されるガス冷媒は、熱源側熱交換器21にて凝縮され、氷蓄熱ユニット12の電動膨張弁38を経て減圧され、大部分が氷蓄熱槽36内のコイル35へ流れる。そして、このコイル35内に流入した冷媒は蒸発されて、コイル35の外周に氷を形成し、その後、接続配管40及び第2電動開閉弁42を経て冷媒配管17へ至る。一方、電動膨張弁38にて減圧された液冷媒の一部は、第1電動開閉弁41を経て利用側ユニット13の冷媒配管15A及び電動膨張弁27を通り、利用側熱交換器24にて蒸発して室内を冷房する。その後、利用側熱交換器24からのガス冷媒は、冷媒配管30を通りサブ電磁弁34のみを通って冷媒配管15Bへ至り、氷蓄熱ユニット12の冷媒配管17へ流れる。この利用側熱交換器24からのガス冷媒と氷蓄熱槽36のコイル35からのガス冷媒とは、ともに冷媒配管17を経て熱源側ユニット11の冷媒配管14に至り、アキュムレータ19を経て圧縮機18A,18B,18Cに戻される。
【0038】
上記実施の形態の空気調和装置10は上述のように構成されたことから、次の効果▲1▼〜▲3▼を奏する。
【0039】
▲1▼任意の利用側熱交換器24に接続されたガス冷媒の流れる冷媒配管30にメイン電磁弁33及びサブ電磁弁34が配設されたことから、熱源側熱交換器21からの液冷媒が氷蓄熱槽36のコイル35内に流れて蒸発し製氷動作を実施して、ガス冷媒の流れる接続配管40及び冷媒配管17を経て圧縮機18A,18B,18Cへ戻される製氷運転実施中に、上記熱源側熱交換器21からの液冷媒の一部を任意の利用側熱交換器24へ導いてこの利用側熱交換器24にて通常冷房運転を実施したとき、この利用側熱交換器24にて蒸発されたガス冷媒には、サブ電磁弁34を流れる間に圧力損失が発生する。この結果、利用側熱交換器24は、氷蓄熱槽36のコイル35から接続配管40を経て冷媒配管17へ流れた低温状態のガス冷媒の影響を受けず、凍結が発生しないので、製氷運転と通常冷房運転との併用運転を支障なく良好に実施できる。
【0040】
▲2▼メイン電磁弁33及びサブ電磁弁34が任意の利用側熱交換器24に接続されたガス冷媒の流れる冷媒配管30にのみ配設されたので、氷蓄熱ユニット12による製氷動作中に、通常冷房運転が必要とされる上記任意の利用側熱交換器24のみを通常冷房運転し、他の利用側熱交換器25,26が通常冷房運転されないことから、製氷効率の低下を極力抑制できる。
【0041】
▲3▼上記実施形態の空気調和装置10では、冷媒配管15Bよりも口径の小さな冷媒配管30にメイン電磁弁33が配設されたので、安価な電磁弁を使用できコストを低減できる。
【0042】
以上、一実施の形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。上記実施の形態では、絞り機構としてメイン電磁弁33及びサブ電磁弁34を用いるものを述べたが、絞り機構は、例えば、図3に示す1つの比例弁46であってもよい。この比例弁46は製氷運転と通常冷房運転との併用運転時に開度が小さく設定されて、比例弁46を流れるガス冷媒に圧力損失を発生させる。また、この比例弁46は、解氷冷房運転時、通常冷房運転時のそれぞれの単独運転時に最大開度に設定される。
【0043】
また、上記実施の形態では、冷媒配管30にメイン電磁弁33及びサブ電磁弁34又は比例弁46が配設されるものを述べたが、図1の二点鎖線に示すようにこれらが冷媒配管15Bに配設されてもよい。
【0044】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る氷蓄熱ユニットを備えた空気調和装置によれば、利用側熱交換器に接続されたガス冷媒の流れる冷媒配管に絞り機構が配設されたことから、利用側熱交換器にて蒸発されたガス冷媒が絞り機構を流れる間に圧力損失が付与されるので、製氷運転と冷房運転とを支障なく良好に併用運転できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る氷蓄熱ユニットを備えた空気調和装置の一実施の形態を示し、製氷運転と通常冷房運転との併用運転時の回路図である。
【図2】図1の一実施の形態における解氷冷房運転時の回路図である。
【図3】本発明の他の実施の形態における絞り機構を示す部分回路図である。
【符号の説明】
10 空気調和装置
11 熱源側ユニット
12 氷蓄熱ユニット
13 利用側ユニット
18A 圧縮機
18B 圧縮機
18C 圧縮機
21 熱源側熱交換器
24 利用側熱交換器
25 利用側熱交換器
26 利用側熱交換器
30 冷媒配管
31 冷媒配管
32 冷媒配管
33 メイン電磁弁
34 サブ電磁弁
35 コイル
36 氷蓄熱槽
45 バイパス配管
46 比例弁

Claims (2)

  1. 圧縮機及び熱源側熱交換器を備えた熱源側ユニットと、氷蓄熱槽内にコイルが水没状態で配設された氷蓄熱ユニットと、利用側熱交換器を備えた利用側ユニットとを有し、製氷運転、冷房運転を実施可能とする氷蓄熱ユニットを備えた空気調和装置において、上記利用側熱交換器に接続されたガス冷媒の流れる冷媒配管に絞り機構が配設され、この絞り機構は開口面積の異なる複数の電磁弁であり、製氷運転と冷房運転の併用運転時に、異なる複数の電磁弁のうち開口面積の小さな電磁弁のみが開弁操作されることを特徴とする氷蓄熱ユニットを備えた空気調和装置。
  2. 請求項1記載の利用側ユニットには利用側熱交換器が複数台並列して配設され、絞り機構は、任意の利用側熱交換器に接続されたガス冷媒の流れる冷媒配管にのみ配設されたことを特徴とする請求項1に記載の氷蓄熱ユニットを備えた空気調和装置。
JP35974097A 1997-12-26 1997-12-26 氷蓄熱ユニットを備えた空気調和装置 Expired - Fee Related JP3643687B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35974097A JP3643687B2 (ja) 1997-12-26 1997-12-26 氷蓄熱ユニットを備えた空気調和装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35974097A JP3643687B2 (ja) 1997-12-26 1997-12-26 氷蓄熱ユニットを備えた空気調和装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11190541A JPH11190541A (ja) 1999-07-13
JP3643687B2 true JP3643687B2 (ja) 2005-04-27

Family

ID=18466066

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35974097A Expired - Fee Related JP3643687B2 (ja) 1997-12-26 1997-12-26 氷蓄熱ユニットを備えた空気調和装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3643687B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001099514A (ja) * 1999-09-30 2001-04-13 Sanyo Electric Co Ltd 蓄熱式空調冷凍装置
JP2013092342A (ja) * 2011-10-27 2013-05-16 Daikin Industries Ltd 冷凍装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11190541A (ja) 1999-07-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20100089080A1 (en) Thermal Storage Air Conditioner
JP3352469B2 (ja) 空気調和装置
JP2007010288A (ja) 既設ヒートポンプ式空調装置の冷暖房能力増強方法、蓄熱ユニット装置および該装置を用いたヒートポンプ式空調装置
JP3643687B2 (ja) 氷蓄熱ユニットを備えた空気調和装置
JP2018080899A (ja) 冷凍装置
JP3138154B2 (ja) 空気調和装置
JP2003185287A (ja) 過冷却水および温水の製造システム
JP2981559B2 (ja) 空気調和機
JP3781340B2 (ja) 蓄熱式冷凍空調装置
JP2981561B2 (ja) 空気調和機
JP3920540B2 (ja) 空気調和装置
JP2003202135A (ja) 蓄熱式空気調和装置
JP3639422B2 (ja) 氷蓄熱ユニットを備えた空気調和装置
KR100727126B1 (ko) 축열식 공기조화 장치
KR20070019275A (ko) 축열식 공기조화 장치
JPH04257661A (ja) 二段圧縮冷凍サイクル装置
JP2924460B2 (ja) 空気調和装置
JP2002061897A (ja) 蓄熱式空気調和機
JPH10170086A (ja) 空気調和装置
JPH08320172A (ja) 空気調和機
JPH11173689A (ja) 蓄熱式冷却装置
JPH05340653A (ja) 製氷装置
JP2001241704A (ja) 氷蓄熱システム
JP2000274748A (ja) 蓄熱ユニットを備えた空気調和装置
JP2800573B2 (ja) 空気調和装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040721

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040831

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041027

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050118

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050131

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090204

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100204

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees