JP2001132866A - 電磁切換弁の駆動回路 - Google Patents

電磁切換弁の駆動回路

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JP2001132866A
JP2001132866A JP31708599A JP31708599A JP2001132866A JP 2001132866 A JP2001132866 A JP 2001132866A JP 31708599 A JP31708599 A JP 31708599A JP 31708599 A JP31708599 A JP 31708599A JP 2001132866 A JP2001132866 A JP 2001132866A
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和幸 木原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁ソレノイドの大型化や消費電力の増加を
招かずに、電磁切換弁の切換速度の高速化を図る。 【解決手段】 電源の両端子1,2間に、電磁ソレノイ
ド3と第1のスイッチング素子4とを直列に接続し、そ
の電磁ソレノイド3に、還流ダイオード7と第2のスイ
ッチング素子9との直列回路と、バリスタ5とをそれぞ
れ並列に接続する。そして、コントロール回路10によ
り、励磁指令がONの間だけ第2のスイッチング素子9
をONにし、励磁指令がONになってからスプールによ
る切換完了までは第1のスイッチング素子4をONにし
続け、その後、励磁指令がOFFになるまでは第1のス
イッチング素子4を所定の周期でON/OFFして、電
磁ソレノイド3に流れる電流をPWM制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は油圧回路等の液圧
回路に用いられる電磁切換弁を駆動する駆動回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】液圧装置には、弁ボディ内に摺動可能に
挿入され、スプリングによって中立状態に付勢されるス
プールを、電磁ソレノイドの励磁により、プッシュピン
を介して押圧して移動させ、液圧回路の流路を切り換え
る電磁切換弁が多く使用されている。
【0003】このような電磁切換弁は、図11に示すよ
うなJIS記号で表わされ、(a)は電磁ソレノイドS
OLが弁ボディの片側にある2位置切り換えの電磁切換
弁、(b)は電磁ソレノイドSOLが弁ボディの両側に
ある3位置切り換えの電磁切換弁である。
【0004】この種の電磁切換弁の従来の駆動回路に
は、図7及び図9に示すようなものがある。これらは、
電磁ソレノイドが弁ボディの片側にある電磁切換弁を駆
動する例であるが、電磁ソレノイドが弁ボディの両側に
ある電磁切換弁を駆動する場合は、コントロール回路以
外の回路をもう一組設ければよい。
【0005】図7に示す駆動回路は基本的なものであ
り、電圧Vccの電源端子1と0V端子2の間に、電磁切
換弁の電磁ソレノイド3とnチャネルMOS FET に
よるスイッチング素子4とを直列に接続し、電磁ソレノ
イド3に並列にサージアブソーバであるバリスタ5を接
続している。そして、スイッチング素子4のゲートにコ
ントロール回路6が出力するスイッチ制御信号SW1を
印加する。
【0006】コントロール回路6は、外部から与えられ
る図8の(a)に示すような励磁指令に応じて、同図の
(b)に示すように、励磁指令がONの間中ONになる
スイッチ制御信号SW1を出力し、スイッチング素子4
をONにし続ける。したがって、電磁ソレノイド3に
は、同図の(c)に示すようなソレノイド電流isが流
れ、スプールの切換完了後も電源電圧Vccによる定格の
ソレノイド電流isが流れ続ける。
【0007】そして、励磁指令がOFFになると、スイ
ッチ制御信号SW1もOFFになり、電磁ソレノイド3
への電圧印加を断ち、電磁ソレノイド3に逆起電圧が発
生するがそれはバリスタ5に吸収され、ソレノイド電流
isは図8の(c)に示すように急速に0になる。
【0008】ところで、電磁切換弁の切換時間短縮のた
めには、電磁ソレノイドの駆動力の増加、あるいはスプ
ール等の可動物の質量低減が必要である。しかし、スプ
ール等の可動物の質量は、その機械的性質の要求から低
減が困難であるので、電磁ソレノイドの駆動力の増加が
一般に採られる方法である。電磁ソレノイドの駆動力を
増加させると、ソレノイドの大型化や消費電力の増加を
招くことになる。
【0009】ことに、図7に示したような駆動回路で
は、上述のようにスプールの切換完了後も電源電圧Vcc
による定格のソレノイド電流isが流れ続けるが、切換
完了状態では、スプールをスプリングの付勢力に抗して
切換状態に保つために必要な電力より大きな電力が電磁
ソレノイドに印加され続けることになり、その印加電力
の殆どがジュール熱となって放熱されてしまい、無駄な
電力を消費していた。
【0010】そこで、図7におけるバリスタ5に代え
て、図9に示すように還流ダイオード7を電磁ソレノイ
ド3に並列に接続し、コントロール回路6によって、図
10に示すように制御することが行われている。すなわ
ち、励磁指令がONになると、スイッチ制御信号SW1
をONにしてスイッチング素子4をONにし、電磁ソレ
ノイド3に所定時間だけ定格電流を流してスプールを切
り換え、切換完了後はスプールが切換状態を保つために
充分なソレノイド吸引力となるように、スイッチ制御信
号SW1をパルス幅変調(PWM)し、スイッチング素
子4を高速でON/OFFさせ、電磁ソレノイド3に流
す電流isをPWM制御して、消費電力を低減する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の電磁切換弁の駆動回路にあっては、PWM制
御時には、スイッチング素子4がOFFの期間は電磁ソ
レノイド3に流れ続けようとする電流を還流ダイオード
7を経由して還流させている。
【0012】そのため、電磁ソレノイドの励磁をOFF
にするときには、還流ダイオード7を通して還流するソ
レノイド電流がゼロになるまでに、そのソレノイド電流
による磁気エネルギーをコイル抵抗でジュール熱として
消費しきるだけの時間がかかり、図10の(c)に示す
ように、励磁指令がOFFになってからソレノイド電流
isがゼロになるまでに時間遅れτが生じ、電磁ソレノ
イドをOFFにした時の切換速度が遅くなるという問題
がある。
【0013】この発明は、従来の電磁切換弁の駆動回路
におけるこのような問題を解決するためになされたもの
であり、電磁ソレノイドの大型化や消費電力の増加を招
かずに、電磁切換弁の切換速度の高速化を図ることを目
的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、弁ボディ内に摺動可能に挿入されたスプ
ールを、電磁ソレノイドの励磁による駆動力によって移
動させて流路を切り換える電磁切換弁の駆動回路を、次
のように構成したものである。電源の両端子間に、電磁
ソレノイドと第1のスイッチング素子とを直列に接続
し、その電磁ソレノイドに、還流ダイオードと第2のス
イッチング素子との直列回路と、サージアブソーバとを
それぞれ並列に接続する。
【0015】そして、励磁指令がONの間だけ上記第2
のスイッチング素子をONにし、励磁指令がONになっ
てからスプールによる切り換えが完了するまでは上記第
1のスイッチング素子をONにし続け、その後励磁指令
がOFFになるまでは第1のスイッチング素子を所定の
周期でON/OFFして電磁ソレノイドに流れる電流を
パルス幅変調制御するコントロール回路を設ける。
【0016】また、弁ボディ内に摺動可能に挿入された
スプールを、その両側に設けた第1の電磁ソレノイドと
第2の電磁ソレノイドのいずれか一方の励磁による駆動
力によって移動させて流路を切り換える電磁切換弁の駆
動回路を、次のように構成する。
【0017】電源の両端子間に、上記第1の電磁ソレノ
イドと第3のスイッチング素子との直列回路、上記第2
の電磁ソレノイドと第4のスイッチング素子との直列回
路、還流ダイオードと第2のスイッチング素子との直列
回路、及びサージアブソーバをそれぞれ並列に接続した
回路と、第1のスイッチング素子とを直列に接続する。
さらに、上記第1の電磁ソレノイドと第3のスイッチン
グ素子との接続点、及び上記第2の電磁ソレノイドと第
4のスイッチング素子との接続点と、上記電源の上記第
1のスイッチング素子側の端子との間にそれぞれ保護ダ
イオードを接続する。
【0018】そして、励磁指令がONの間だけ上記第3
のスイッチング素子又は第4のスイッチング素子のいず
れか一方と、上記第2のスイッチング素子をONにし、
励磁指令がONになってからスプールによる切り換えが
完了するまでは上記第1のスイッチング素子をONにし
続け、切換完了後励磁指令がOFFになるまでは第1の
スイッチング素子を所定の周期でON/OFFして、上
記第1又は第2の電磁ソレノイドに流れる電流をパルス
幅変調制御するコントロール回路を設ける。
【0019】この発明による電磁切換弁の駆動回路は、
スプールの移動による切換完了までは電磁ソレノイドに
定格電流を流してスプールを駆動し、切換完了後はスプ
ールが切換状態を保つために充分なソレノイド吸引力と
なるように、PWM制御により電磁ソレノイドに流れる
電流を低減する。そのPWM制御により電磁ソレノイド
への電圧印加がOFFになる期間は、電磁ソレノイドの
コイルに蓄えられた磁気エネルギーによる電流を還流ダ
イオードを経由して再びコイルへ流す。
【0020】そして、電磁ソレノイドの励磁を解除した
時には、還流ダイオードを経由する還流回路を断って電
磁ソレノイドに逆起電力を生じさせ、そのコイルに蓄え
られた磁気エネルギーをバリスタ等のサージアブソーバ
で吸収することによりソレノイド電流を素早く低減さ
せ、応答遅れが生じないようにする。このようにして、
消費電力の低減と高速切換(高応答)を両立させること
ができる。
【0021】なお、電磁ソレノイドにコイル抵抗が通常
の1/2から1/4程度のソレノイドを用いることによ
り、コイル・インダクタンスに起因する起電力の応答が
速くなり、切換時間をより短縮することができる。
【0022】
【実施形態】以下、この発明の実施の形態を図面に基づ
いて具体的に説明する。図1は、この発明による電磁切
換弁の駆動回路の第1の実施例を示す回路図である。こ
れは、図7及び図9に示した従来例と同様に、弁ボディ
の片側に電磁ソレノイドを設けた電磁切換弁の駆動回路
であり、図7及び図9と対応する部分には同一の符号を
付している。
【0023】まずその構成を説明すると、電圧Vccの電
源端子1と0V端子2の間に、電磁切換弁の電磁ソレノ
イド3とnチャネルMOS FET (電界効果トランジ
スタ)によるスイッチング素子(以下「第1のスイッチ
ング素子」という)4とを直列に接続する。さらに、そ
の電磁ソレノイド3に、還流ダイオード7とpチャネル
MOS FET による第2のスイッチング素子9との直
列回路と、サージアブソーバであるバリスタ5とをそれ
ぞれ並列に接続する。
【0024】そして、制御指令に応じて第1,第2のス
イッチ制御信号SW1,SW2を出力するコントロール
回路10を設け、その第1のスイッチ制御信号SW1を
第1のスイッチング素子4のゲートに印加し、第2のス
イッチ制御信号SW2を第2のスイッチング素子9のゲ
ートに印加する。
【0025】次に、図2の波形図を参照してこの実施形
態の作用を説明する。コントロール回路10は、図2の
(a)に示す励磁指令がON(ハイレベル)になると、
そのONの間中同図の(c)に示すように第2のスイッ
チ制御信号SW2をON(ハイレベル)にして、第2の
スイッチング素子9をONにする。
【0026】また、第1のスイッチ制御信号SW1は、
同図の(b)に示すように、励磁指令がONになってか
らスプールによる切り換えが完了するまでの所定時間は
ON(ハイレベル)になり、第1のスイッチング素子4
をONにして電磁ソレノイドに定格電流を流す。その
後、励磁指令がOFFになるまでは高速でON/OFF
を繰り返し、第1のスイッチング素子4を所定の周期で
ON/OFFし、電磁ソレノイド3に流れる電流isを
パルス幅変調(PWM)制御する。
【0027】なお、第1のスイッチング素子4がOFF
の期間は、電磁ソレノイド3にそのコイル・インダクタ
ンスによって流れ続けようとする電流が、第2のスイッ
チング素子9および還流ダイオード7を経由して還流す
るため、電磁ソレノイド3は励磁状態を維持する。
【0028】また、コントロール回路10による第1の
スイッチ制御信号SW1の切り換えは、スプールによる
切り換えが完了するまでの時間を予め実験によって求
め、それより幾分長い時間を設定しておき、第1のスイ
ッチ制御信号SW1をON信号の立上りからその予め設
定した所定時間経過後に高速のON/OFF信号に切り
換えるようにすることができる。
【0029】あるいは、電磁切換弁に切換完了を検知す
るセンサを設けておき、その検知信号をコントロール回
路10に入力させ、それによってコントロール回路10
が、第1のスイッチ制御信号SW1をON信号から高速
でのON/OFF信号に切り換えるようにすればなおよ
い。
【0030】このように、電磁ソレノイド3を起動して
から設定時間経過後または切換完了が確認された後は、
電磁ソレノイド3に流す電流をPWM制御することによ
り、見かけ上、Vcc×Ton/(Ton+Toff)となる電圧
を電磁ソレノイド3に印加することになり、電磁ソレノ
イド3による消費電力の低減を図ることができる。(但
し、Vcc:電源電圧、Ton:第1のスイッチング素子4
のON時間、Toff:第1のスイッチング素子4のOF
F時間)
【0031】そして、励磁指令が解除される(OFFに
なる)と、第1のスイッチ制御信号SW1がOFF(ロ
ーレベル)になり、第1のスイッチング素子4をOFF
にして、電磁ソレノイド3への電圧印加を断つ。また、
第2のスイッチ制御信号SW2も同時にOFFになり、
第2のスイッチング素子9がOFFになるため、還流ダ
イオード7を経由しての電流の還流も停止し、電磁ソレ
ノイドの両端に逆起電圧が生じて急速に電流の流れを止
める。その逆起電圧は、サージアブソーバであるバリス
タ5によって吸収され、第1,第2のスイッチング素子
4,9が過電圧から保護される。
【0032】したがって、電磁ソレノイド3に流れるソ
レノイド電流isの波形は、図2の(d)に示すように
なる。このように、この実施形態によれば、電磁ソレノ
イドの起動後、電磁切換弁の切換完了までの短時間は定
格電流を流してスプールを高速で駆動し、切換完了後は
スプールが切換状態を保つために充分なソレノイド吸引
力となるように、電磁ソレノイドに流れる電流をPWM
制御することにより、ソレノイド電流を低減して電力消
費量を節減することができる。
【0033】その、PWM制御による電流低減時には、
電磁ソレノイド3への電圧印加がOFFになったとき、
ソレノイド電流を還流ダイオード7を経由して再び電磁
ソレノイド3へ還流させて、その励磁状態を維持する。
そして、電磁ソレノイド3をOFFにした時には、還流
ダイオード7による還流回路も断ち、電磁ソレノイド3
に逆起電圧を生じさせ、ソレノイド電流を素早く低減さ
せ、高速応答を実現することができる。
【0034】さらに、電磁ソレノイドにコイル抵抗の低
いソレノイドを使用することによりコイル・インダクタ
ンスによる電流応答の遅れを減少し、励磁時の電流応答
が速く切換時間の短い電磁弁とすることが可能になる。
しかし、電磁ソレノイドに電源電圧を印加し続けると、
ジュール熱によりコイル温度が上昇して焼損の恐れがあ
るが、PWM制御をすることにより、ソレノイド電流の
電流値を低減させ、焼損を防ぎつつ高応答を可能にする
ことができる。コイル抵抗Rの小さなソレノイドは、W
=Vcc2/Rにより消費電力が増すが、切換完了後にはP
WM制御によって印加電圧の実効値を低減するので、発
熱を抑制することができる。
【0035】図3は、この発明による電磁切換弁の駆動
回路の第2の実施形態を示す回路図である。この実施形
態は、第1のスイッチング素子14をpチヤネルMOS
FET にして、電圧Vccの電源端子1と電磁ソレノ
イド3との間に接続した点と、第2のスイッチング素子
19をnチヤネルMOS FET にした点が、図1に示
した第1の実施形態と相違するだけである。
【0036】コントロール回路10の機能も前述の第1
の実施形態と同様であり、励磁指令に対する第1,第2
のスイッチ制御信号SW1,SW2の波形、及びソレノ
イド電流isの波形も、図2の(a)乃至(d)に示し
たのと同じであるから、その動作ならびに作用・効果等
の説明は省略する。
【0037】図4は、この発明による電磁切換弁の駆動
回路の第3の実施形態を示す回路図である。この実施形
態は、弁ボディ内に摺動可能に挿入されたスプールを、
その両側に設けた第1の電磁ソレノイド3aと第2の電
磁ソレノイド3bのいずれか一方の励磁による駆動力に
よって移動させて流路を切り換える電磁切換弁の駆動回
路に、この発明を実施したものである。
【0038】すなわち、電圧Vccの電源端子1と0V端
子2との間に、第1の電磁ソレノイド3aと第3のスイ
ッチング素子15aとの直列回路、第2の電磁ソレノイ
ド3bと第4のスイッチング素子15bとの直列回路、
還流ダイオード7と第2のスイッチング素子9との直列
回路、及びサージアブソーバであるバリスタ5をそれぞ
れ並列に接続した回路と、第1のスイッチング素子4と
を直列に接続する。第1のスイッチング素子4はnチャ
ネルMOS FET 、第2から第4の各スイッチング素
子9,15a,15bはpチャネルMOS FET であ
る。
【0039】さらに、第1の電磁ソレノイド3aと第3
のスイッチング素子15aとの接続点、及び第2の電磁
ソレノイド3bと第4のスイッチング素子15bとの接
続点と、電源の第1のスイッチング素子側の端子である
0V端子2との間に、それぞれ保護ダイオード16a,
16bを接続している。
【0040】コントロール回路20は、図5の(a)及
び(b)に示すように、励磁指令aがON(ハイレベ
ル)になると、そのONの間だけ第3のスイッチ制御信
号SWaをON(ハイレベル)にして、第3のスイッチ
ング素子15aをONにする。また、励磁指令bがON
(ハイレベル)になると、そのONの間だけ第4のスイ
ッチ制御信号SWbをON(ハイレベル)にして、第4
のスイッチング素子15bをONにする。
【0041】また、図5の(d)に示すように、励磁指
令a又bがONの間は、第2のスイッチ制御信号SW2
もON(ハイレベル)にして、第2のスイッチング素子
9をONにする。
【0042】さらに、同図(c)に示すように、励磁指
令a又はbがONになってからスプールによる切り換え
が完了するまでの所定時間あるいは切換完了を確認する
まで、第1のスイッチ制御信号SW1をON(ハイレベ
ル)にして、第1のスイッチング素子4をONにし、第
1の電磁ソレノイド3aまたは第2の電磁ソレノイド3
bに定格電流を流す。切換完了後、励磁指令a又はbが
OFFになるまでは、第1のスイッチ制御信号SW1を
高速でON/OFFさせ、第1のスイッチング素子4を
所定の周期でON/OFFさせて、第1の電磁ソレノイ
ド3a又は第2の電磁ソレノイド3bに流れるソレノイ
ド電流をPWM制御する。
【0043】その間の第1のスイッチング素子4がOF
Fの期間は、第1の電磁ソレノイド3a又は第2の電磁
ソレノイド3bにそのコイル・インダクタンスによって
流れ続けようとするソレノイド電流を、第2のスイッチ
ング素子9及び還流ダイオード7を経由して還流させ、
第1の電磁ソレノイド3a又は第2の電磁ソレノイド3
bの励磁状態を維持する。
【0044】そして、励磁指令a又はbがOFF(ロー
レベル)になると、全てのスイッチ制御信号がOFF
(ローレベル)になり、第1乃至第4のスイッチング素
子4,9,15a,15bが全てOFFになるので、第
1の電磁ソレノイド3a又は第2の電磁ソレノイド3b
への電圧印加が断たれ、還流ダイオード7を経由する還
流回路も断たれるので、第1の電磁ソレノイド3a又は
第2の電磁ソレノイド3bに逆起電圧が発生し、図5の
(e)に示すようにソレノイド電流が急速に減少する。ま
た、その逆起電圧は、保護ダイオード16a又は16b
及び電源を通してサージアブソーバであるバリスタ5に
吸収され、各スイッチング素子が過電圧から保護され
る。
【0045】図6は、この発明による電磁切換弁の駆動
回路の第4の実施形態を示す回路図である。この実施形
態も、弁ボディの両側に電磁ソレノイドを設けた電磁切
換弁の駆動回路にこの発明を適用したものであり、図3
及び図4と対応する部分には同一の符号を付してある。
【0046】この図6に示す電磁切換弁の駆動回路にお
いては、第1のスイッチング素子14をpチャネルのM
OS FET にし、第3,第4のスイッチング素子25
a,25bをnチャネルのMOS FET にして、いず
れも電源端子1,2に対する接続関係を図4に示した駆
動回路と逆にすると共に、第2のスイッチング素子19
をnチャネルのMOS FET にした点が、図4に示し
た駆動回路と相違するだけである。
【0047】コントロール回路20の機能も前述の第3
の実施形態と同様であり、励磁指令a又はbに対する第
1乃至第4のスイッチ制御信号SW1,SW2,SW
a,SWbの波形、およびソレノイド電流の波形も、図
5の(a)乃至(e)に示したのと同じであるから、その動
作ならびに作用・効果等の説明は省略する。
【0048】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
る電磁切換弁の駆動回路を用いれば、電磁ソレノイドに
よる消費電力を低減でき、しかも切換時の高速応答が可
能になる。ソレノイドの励磁指令が解除されたときには
還流ダイオードの電流通過を止め、サージアブソーバの
設定電圧まで逆起電圧を発生させて、ソレノイドの消磁
を早めることにより、消費電力の低減と高速消磁とを実
現できる。さらに、負荷となる電磁ソレノイドに、コイ
ル抵抗の低いもの(通常のコイル抵抗の1/2から1/
4程度)を使用することにより、コイル・インダクタン
スに起因する起電力の応答が速くなり、切換完了までに
要する時間が一層短縮され、且つ消費電力の少ない電磁
弁を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による電磁切換弁の駆動回路の第1の
実施形態を示す回路図である。
【図2】同じくそのコントロール回路の入出力信号とソ
レノイド電流の波形図である。
【図3】この発明による電磁切換弁の駆動回路の第2の
実施形態を示す回路図である。
【図4】この発明による電磁切換弁の駆動回路の第3の
実施形態を示す回路図である。
【図5】同じくそのコントロール回路の入出力信号とソ
レノイド電流の波形図である。
【図6】この発明による電磁切換弁の駆動回路の第4の
実施形態を示す回路図である。
【図7】従来の電磁切換弁の駆動回路の基本例を示す回
路図である。
【図8】同じくそのコントロール回路の入出力信号とソ
レノイド電流の波形図である。
【図9】従来の電磁切換弁の駆動回路の改善例を示す回
路図である。
【図10】同じくそのコントロール回路の入出力信号と
ソレノイド電流の波形図である。
【図11】電磁切換弁のJIS記号を示す図である。
【符号の説明】
1:電源端子 2:0V端子 3,3a,3b:電磁ソレノイド 4,14:第1のスイッチング素子 5:バリスタ(サージアブソーバ) 7:還流ダイオード 9,19:第2のスイッチング素子 10,20:コントロール回路 16a,16b:保護ダイオード 15a,25a:第3のスイッチング素子 15b,25b:第4のスイッチング素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇野 一哉 東京都大田区南蒲田2丁目16番46号 株式 会社トキメック内 Fターム(参考) 3H106 EE22 EE34 EE48 FA05 KK03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁ボディ内に摺動可能に挿入されたスプ
    ールを、電磁ソレノイドの励磁による駆動力によって移
    動させて流路を切り換える電磁切換弁の駆動回路であっ
    て、 電源の両端子間に、前記電磁ソレノイドと第1のスイッ
    チング素子とを直列に接続し、その電磁ソレノイドに、
    還流ダイオードと第2のスイッチング素子との直列回路
    と、サージアブソーバとをそれぞれ並列に接続し、 励磁指令がONの間だけ前記第2のスイッチング素子を
    ONにし、前記励磁指令がONになってから前記スプー
    ルによる切り換えが完了するまでは前記第1のスイッチ
    ング素子をONにし続け、その後前記励磁指令がOFF
    になるまでは該第1のスイッチング素子を所定の周期で
    ON/OFFして前記電磁ソレノイドに流れる電流をパ
    ルス幅変調制御するコントロール回路を設けたことを特
    徴とする電磁切換弁の駆動回路。
  2. 【請求項2】 弁ボディ内に摺動可能に挿入されたスプ
    ールを、その両側に設けた第1の電磁ソレノイドと第2
    の電磁ソレノイドのいずれか一方の励磁による駆動力に
    よって移動させて流路を切り換える電磁切換弁の駆動回
    路であって、 電源の両端子間に、前記第1の電磁ソレノイドと第3の
    スイッチング素子との直列回路、前記第2の電磁ソレノ
    イドと第4のスイッチング素子との直列回路、還流ダイ
    オードと第2のスイッチング素子との直列回路、及びサ
    ージアブソーバをそれぞれ並列に接続した回路と、第1
    のスイッチング素子とを直列に接続し、 前記第1の電磁ソレノイドと第3のスイッチング素子と
    の接続点、及び前記第2の電磁ソレノイドと第4のスイ
    ッチング素子との接続点と、前記電源の前記第1のスイ
    ッチング素子側の端子との間にそれぞれ保護ダイオード
    を接続し、 励磁指令がONの間だけ前記第3のスイッチング素子又
    は第4のスイッチング素子のいずれか一方と、前記第2
    のスイッチング素子をONにし、前記励磁指令がONに
    なってから前記スプールによる切り換えが完了するまで
    は前記第1のスイッチング素子をONにし続け、切換完
    了後前記励磁指令がOFFになるまでは該第1のスイッ
    チング素子を所定の周期でON/OFFして、前記第1
    又は第2の電磁ソレノイドに流れる電流をパルス幅変調
    制御するコントロール回路を設けたことを特徴とする電
    磁切換弁の駆動回路。
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