JP2001132819A - ロックアップクラッチ機構 - Google Patents

ロックアップクラッチ機構

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JP2001132819A
JP2001132819A JP2000174702A JP2000174702A JP2001132819A JP 2001132819 A JP2001132819 A JP 2001132819A JP 2000174702 A JP2000174702 A JP 2000174702A JP 2000174702 A JP2000174702 A JP 2000174702A JP 2001132819 A JP2001132819 A JP 2001132819A
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Masanori Iritani
昌徳 入谷
Shinkatsu Kuroishi
真且 黒石
Shunei Omori
俊英 大森
Masataka Osawa
正敬 大澤
Masahiro Kojima
昌洋 小嶋
Hiroaki Takeuchi
博明 武内
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H45/00Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
    • F16H45/02Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
    • F16H2045/0273Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type characterised by the type of the friction surface of the lock-up clutch
    • F16H2045/0294Single disk type lock-up clutch, i.e. using a single disc engaged between friction members
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16H45/02Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピストンを効果的に冷却することにより、ス
リップ制御作動領域(伝達トルクやスリップ回転数の範
囲)を拡大する。 【解決手段】 トルクコンバータ10におけるフロント
カバー26には摩擦材34が設けられている。ロックア
ップピストン30には、摩擦材34の対向面よりも内周
側(回転中心側)の位置に、冷却通路36が形成されて
おり、ケース14内のオイルは外周側からロックアップ
ピストン30を冷却しながら内周側の冷却通路36に流
れ込む。また、冷却通路36は、ロックアップピストン
30の回転中心線Cに対して、所定の傾斜角で傾斜して
おり、冷却通路36を通るオイルはロックアップ解放側
油室33のフロントカバー26側において、内周側から
外周側へと向かう速度成分を持つように流動方向が変換
されロックアップ解放側油室の循環流が促進される。そ
の結果、上記流れによりロックアップピストン30は両
側より効果的に冷却される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力側部材の回転
でオイルに運動エネルギーを与えこの運動エネルギーに
よって出力側部材を回転させるトルクコンバータにおい
て、ロックアップ係合側油室とロックアップ解放側油室
との圧力差によって作動するロックアップクラッチ機構
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ロックアップクラッチ機構におい
ては、スリップ制御作動領域(伝達トルクやスリップ回
転数の範囲)を拡大しようとすると、スリップ時の摩擦
仕事の増大により摩擦面の温度上昇が大きくなる。そし
て、摩擦面の温度が上昇するほど、摩擦材の熱劣化は速
まり、寿命が短くなるので、摩擦面の温度上昇を抑制す
るため、種々の工夫が施されている。
【0003】例えば、特開平5−306742号公報に
示されるロックアップクラッチでは、図15に示される
如く、フロントカバー100に摩擦材102を貼付け、
対向するピストン104側に孔106が形成されてい
る。このため、摩擦材102が係合させられている間、
ロックアップ係合側油室108側(背面側)からロック
アップ解放側油室110側(正面側)へオイル(図15
の矢印W)が孔106を通って摩擦材102の摩擦面に
供給され、摩擦材102全体が冷却される。即ち、スリ
ップ時における発熱をオイルによる熱吸収分を多くして
防いでいる。
【0004】また、特開平2−80857号公報に示さ
れるロックアップクラッチでは、図16に示される如
く、ピストン120の一方の側にロックアップ解放側油
室122を、他方の側にロックアップ係合側油室124
を形成すると共にピストン120には、ロックアップ係
合側油室124とロックアップ解放側油室122と
いに連通するオリフィス126が形成されている。な
お、上記実施例では摩擦材130はピストン120に貼
付けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ロックアップクラッチ
の作動のためにはロックアップ係合側油室側とロックア
ップ解放側油室側で圧力差が必要なため、摩擦材はオイ
ルシールとしての機能も兼ねている。しかしながら、図
15に示した特開平5−306742号公報におけるロ
ックアップクラッチでは、摩擦材102の摩擦面にオイ
ルが流れるため冷却には効果的であるが、オイルが流れ
ることでシール性が犠牲になり、伝達トルクの低下が発
生する。また、摩擦材102の相手材104に孔106
があるので、摩擦材102に対して損傷を与えることに
なる。
【0006】また、図16に示した特開平2−8085
7号公報におけるロックアップクラッチでは、ピストン
120に摩擦材130を貼り付け、フロントカバー13
2側が摩擦面となる構成となっている。この結果、スリ
ップ時にフロントカバー132が発熱する。この時、外
部空気流れによる熱伝達率は、オイル流れによる熱伝達
率より小さいため、外部空気によって冷却されるフロン
トカバー132の片側面132Aは、十分な冷却効果が
得られない。
【0007】本発明は、上記事実を考慮し、ピストンを
効果的に冷却することができ、その結果としてスリップ
制御作動領域(伝達トルクやスリップ回転数の範囲)を
拡大できるロックアップクラッチを得ることを課題とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、ロックアップ係合側油室からの油圧力によってピス
トンとフロントカバーを摩擦材を介して接触させるロッ
クアップクラッチ機構において、 前記フロントカバー側に前記摩擦材を貼り付けると共
に、 前記ピストンにおける前記摩擦材の対向面の内周側とな
る部位に前記ピストンを効果的に冷却するための冷却通
路を設けたことを特徴とする。
【0009】従って、摩擦材をフロントカバー側に貼り
付けることで、オイルとの接触が両側接触であるピスト
ンが発熱体となるので、片側接触(他方は空気)のフロ
ントカバーよりオイルとの接触面積が大きく、その結果
として、ピストンを効果的に冷却できる。また、ロック
アップ係合側油室からの油圧力によって、ピストンとフ
ロントカバーとが摩擦材を介して接触する時、冷却通路
により、ロックアップ係合側油室のオイルがピストン外
周側から内周側に回り込み、このオイル流れによって、
摩擦材との接触により発熱体となっているピストンを効
果的に冷却することができる。この結果、許容摩擦仕事
を増やせるので伝達トルクやスリップ回転数などを増大
できる。
【0010】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載のロックアップクラッチ機構において、前記冷却通路
を通った前記オイルが内周側から外周側または回転方向
へと向かう速度成分を持つように流動方向を変換する変
換手段を有することを特徴とする。
【0011】従って、請求項1に記載の内容に加えて、
オイルは変換手段によって、内周側から外周側または回
転方向へと向かう速度成分を持つように流動方向を変換
される。これにより、冷却通路を通ったオイルは、摩擦
材に向かって積極的に流動され、フロントカバーとピス
トンとの間のオイルの流れが促進されるので、ピストン
を更に効果的に冷却することができる。また、変換手段
を設けるだけで摩擦材をより効果的に冷却できるので、
製造コストを増大させることもない。
【0012】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載のロックアップクラッチ機構において、前記変換手段
が、前記冷却通路を傾斜させることにより構成されてい
ることを特徴とする。
【0013】従って、請求項3に記載の内容に加えて、
部品点数を増大させることなく変換手段を構成できる。
【0014】請求項4に記載の発明では、請求項2に記
載のロックアップクラッチ機構において、前記変換手段
が、前記フロントカバーと前記ピストンとの間に設けら
れた傾斜面であることを特徴とする。
【0015】従って、請求項2に記載の内容に加えて、
傾斜面を設けるだけの簡単な構成で、変換手段を構成で
きる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1には、本発明の第1実施形態
のロックアップクラッチ機構として、自動車のオートマ
チックトランスミッションと組み合わせて使用されるト
ルクコンバータ10が示されている。
【0017】このトルクコンバータ10では、入力側部
材である駆動軸(図示省略)と一体で回転するケーシン
グ14を有している。駆動軸は、同じく図示しないエン
ジンの回転軸と結合されており、エンジンの回転力を受
けて回転する。
【0018】ケーシング14内にはオイルが充填される
と共に、互いに対向するように、ポンプインペラー16
及びタービンランナー18が配置されている。ポンプイ
ンペラー16は図示しない駆動軸に、タービンランナー
18は被動軸20にそれぞれ結合されており、駆動軸と
共にポンプインペラー16が回転すると、オイルに運動
エネルギーが与えられてオイル流が生じ、このオイル流
がさらにタービンランナー18に回転トルクを与えて、
被動軸20が回転するようになっている。
【0019】ポンプインペラー16とタービンランナー
18との間には、ワンウェイクラッチ22を介して、ス
テータ24が一方向に回転可能に設けられている。ター
ビンランナー18を出たオイルはステータ24に沿って
流れ、再度ポンプインペラー16に戻る。
【0020】ケーシング14は、図示しないエンジン側
(図1では左側)に配置されたフロントカバー26と、
同じく図示しないオートマチックトランスミッション側
(図1では右側)に配置されたケーシングシェル28
と、で構成されており、これらが一体的に結合されてい
る。
【0021】タービンランナー18とフロントカバー2
6との間には、被動軸20及びタービンランナー18と
一体で回転するロックアップピストン30が設けられて
いる。図2(C)にも示すように、フロントカバー26
の外周に形成されたフランジ部26Aと、ロックアップ
ピストン30の外周に形成されたフランジ部30Aとの
間には所定の間隙32が構成されており、ロックアップ
係合側油室31とロックアップ解放側油室33との圧力
差によって生じるオイル流の一部が、この間隙32を通
ってフロントカバー26とロックアップピストン30と
の間に流れこむことができるようになっている。
【0022】フロントカバー26の外周近傍には、ロッ
クアップピストン30との対向面に、摩擦材34が取り
付けられており、この摩擦材34と対向するロックアッ
プピストン30の面が摩擦材対向面35となっている。
図2(A)及び(B)から分かるように、摩擦材34
は、一定の厚みを有するリング状に形成されている。ロ
ックアップを作動させるための一定条件が満たされてい
ない状態では、摩擦材34とロックアップピストン30
との間に所定の間隙が構成されているが、一定条件が満
たされると、オイルからの荷重がロックアップピストン
30に作用してロックアップピストン30がフロントカ
バー26に接近する方向へとストロークし、図2(C)
に示すように、ロックアップピストン30が摩擦材34
に押し付けられる。そして、摩擦材34とロックアップ
ピストン30との摩擦係合により、ロックアップピスト
ン30がフロントカバー26と一体で回転する(ロック
アップの作動)。
【0023】また、このようにロックアップピストン3
0が摩擦材34に接触して押し付けられることで、摩擦
材34がシールとして働くことによってロックアップ係
合側油室31とロックアップ解放側油室33とが隔離さ
れ、各油室内のオイルに圧力差が生じる。この圧力差が
ロックアップピストン30をフロントカバー26に向か
って押し付ける荷重(押し付け荷重)として作用するの
で、ロックアップピストン30はフロントカバー26に
向かってより強く押し付けられ、摩擦材34とロックア
ップピストン30との摩擦力が大きくなる。
【0024】さらに、本実施形態のトルクコンバータ1
0では、油圧制御回路(図示省略)が設けられており、
一定条件下では、摩擦材34のロックアップ係合側油室
31とロックアップ解放側油室33との圧力差を調整で
きるようになっている。そして、このように圧力差を調
整することで、フロントカバー26とロックアップピス
トン30とに相対回転を生じさせて、いわゆるスリップ
制御を作動させることができるようになっている。
【0025】ロックアップピストン30には、摩擦材3
4よりも内周側(回転中心側)の位置に、ロックアップ
ピストン30を板厚方向に貫通する1又は複数(本実施
形態では1つ)の冷却通路36が形成されている。ロッ
クアップ状態及びスリップ状態では、この冷却通路36
を通ってオイルがロックアップ係合側油室31からロッ
クアップ解放側油室33に流れる。
【0026】図3(A)に詳細に示すように、この冷却
通路36は、ロックアップピストン30の回転中心線C
に対して、所定の傾斜角αで傾斜している。このため、
冷却通路36を通るオイルは、ロックアップ解放側油室
33のフロントカバー26側において、内周側から外周
側へと向かう速度成分を持つように、その流動方向が変
換される。
【0027】次に、本実施形態のトルクコンバータ10
の作用を説明する。
【0028】ロックアップ状態とするための一定条件が
満たされていない場合には、ロックアップピストン30
はフロントカバー26に向かってストロークしておら
ず、摩擦材34はロックアップピストン30に接触して
いない。このため、フロントカバー26はロックアップ
ピストン30とは別体で回転し、図示しない駆動軸とポ
ンプインペラー16の回転によって運動エネルギーが与
えられたオイルが、さらにタービンランナー18に回転
トルクを与えて、被動軸20が回転する。
【0029】なお、上記した一定条件は、トルクコンバ
ータ10自体や、このトルクコンバータ10が設けられ
た自動車の走行状態との関係によって、所望の条件に設
定される。例えば、自動車の車速によってこの条件を決
めても良いし、さらに他の条件も勘案し、制御装置等を
介してオイルの流れを制御することで、ロックアップピ
ストン30のストロークを制御するようにしても良い。
【0030】この一定条件が満たされると、ケーシング
14内を流れるオイルからの荷重を受けてロックアップ
ピストン30がフロントカバー26に向かってストロー
クし、ロックアップピストン30は摩擦材34に接触す
る。この過程における摩擦材34周辺のオイル流れの状
況は、従来品では、図14(B)に示す様に、摩擦材1
30がロックアップピストン120側に配設されている
ため、摩擦材130とフロントカバー132との間を流
れるオイル流(矢印E)が、ロックアップ解放側油室1
22内の循環流れ(矢印F)を減衰させるが、本実施形
態では、図14(A)に示す様に、摩擦材34がフロン
トカバー26側に配設されているため、摩擦材34とロ
ックアップピストン30との間を流れるオイル流(矢印
E)が、ロックアップ解放側油室33の循環流れ(矢印
F)を促進させるので、冷却効果が増加する働きを有す
る。
【0031】ロックアップピストン30が摩擦材34に
摩擦係合すると、ロックアップピストン30とフロント
カバー26とが摩擦材34を介して一体で回転するよう
になる。
【0032】さらに、スリップ状態とするための一定条
件が満たされると、図示しない油圧制御回路が作動して
摩擦材34のロックアップ係合側油室31とロックアッ
プ解放側油室33との圧力差が調整され、フロントカバ
ー26とロックアップピストン30とに相対回転が生じ
る(スリップ制御の作動)。
【0033】このスリップ制御時には、摩擦材34とロ
ックアップピストン30とのすべりにより発熱する。
【0034】また、ロックアップ時及びスリップ制御時
には、ケーシング14内のオイルは、図3(B)、図2
(B)に矢印Gで示す様に、ロックアップ係合側油室3
1内において、ロックアップピストン30に沿って外周
側から内周側(回転中心側)に流れることによってロッ
クアップピストン30を冷却してから、ロックアップピ
ストン30に形成された冷却通路36を通って、図3
(A)に矢印Gで示すように、フロントカバー26とロ
ックアップピストン30との間に流れ込み、図3
(A)、図2(A)、(C)に矢印Fで示す様に、ロッ
クアップ解放側油室33内において、再度ロックアップ
ピストン30に沿って流れることによってロックアップ
ピストン30を冷却する。このため、発熱体であるロッ
クアップピストン30のオイルとの接触が両側接触状態
となる。
【0035】この時の流れを従来品と比較すると以下の
ようになる。
【0036】まず、ロックアップ係合側油室内の流れ
は、本発明、従来品とも図2(B)のようになり、流れ
としての差異はない。しかし、本発明のときは、ロック
アップピストン30が発熱体であるので、有効に冷却さ
れる。次に、冷却通路36を出たロックアップ解放側油
室流れの従来品は図2(D)のように、径方向の循環流
れの形成が弱いために、冷却が十分に行われない。
【0037】即ち、本実施形態では、オイルの片側接触
状態(他方は空気)のフロントカバー26よりオイルと
の接触面積の大きいロックアップピストン30に摩擦材
34の相手面である摩擦面を設け、オイルへの放熱面積
を大きくとれるロックアップピストン30を放熱体とす
ることで、発熱体であるロックアップピストン30を効
果的に冷却することができる。この結果、許容摩擦仕事
を増やせるので伝達トルクやスリップ回転数などを増大
できる。
【0038】特に、スリップ制御時には、図4に示すよ
うに、一般にフロントカバー26とロックアップピスト
ン30との相対回転による遠心力の大きさの違いのため
(図4には、フロントカバー26近傍の遠心力を矢印F
1で、ロックアップピストン30近傍の遠心力を矢印F
2でそれぞれ示す)、フロントカバー26の近傍のオイ
ルの流速V1と、ロックアップピストン30の近傍のオ
イルの流速V2との間に速度差が生じる。そして、この
速度差による遠心力の違いにより、摩擦材34の近傍の
高温オイルは内周側へ、回転中心線Cの近傍の低温オイ
ルは外周側へと流動し、図2(A)、図2(C)、図3
(A)、図3(B)及び図4に矢印Fで示すように、径
方向に沿って循環するオイルの流動が生じる。
【0039】また、本実施形態では、冷却通路36を所
定の傾斜角αで傾斜させ、ロックアップ解放側油室33
のフロントカバー26側で、内周側から外周側へと向か
う速度成分を持つように、オイルの流動方向が変換され
るようになっている。従って、このように冷却通路36
が傾斜していない場合と比較して、図2(A)及び
(B)、図3(A)及び(B)に矢印Fで示すオイルの
流れが促進され、より多くのオイルが摩擦材34の内周
側を流れ、より効果的に摩擦材34、フロントカバー2
6及びロックアップピストン30を冷却することができ
る。なお、フロントカバー26及びロックアップピスト
ン30から熱を吸収して高温となったオイルは、被動軸
20の中心に形成された孔部44を通り、冷却装置等を
備えた専用の油圧回路(図示省略)を経て、ケーシング
14内を循環する。
【0040】さらに、本発明は、運転状況の中で、スリ
ップ作動状態が変化したとき、熱負荷変動が生じるが、
これに対し冷却能力が自己制御的に対応できるという優
れた特徴を有する。
【0041】第1、に伝達トルクが増大した場合、ロッ
クアップ係合側油室とロックアップ解放側油室の圧力差
が大きくなることにより、ロックアップ係合側油室内と
ロックアップ解放側油室内のオイルの流量が大きくな
り、ピストンの冷却効果が大きくなる。
【0042】第2に、スリップ回転数が増大した場合、
ロックアップ解放側油室のフロントカバー側オイルとピ
ストン側オイルの遠心力の差が大きくなるので径方向の
循環流れが促進され、ロックアップ解放側油室内の冷却
効果が大きくなる。
【0043】しかも、このようにオイルの流動方向を変
換するために別部材を設ける必要がないので、部品点数
が増大せず、トルクコンバータ10の製造コストの上昇
を招くことがない。
【0044】従って、本第1実施形態(摩擦材34をフ
ロントカバー26に配設し、冷却通路36を傾斜させた
構成)における装置の寿命と、比較例2(摩擦材34を
ロックアップピストン30に配設し、冷却通路36を傾
斜させた構成)における寿命と、比較例1(摩擦材34
をロックアップピストン30に配設し、冷却通路36を
傾斜させない構成)における寿命とを同一条件でテスト
し、その結果を比較すると、図5(A)に示される如
く、比較例1に対して比較例2の寿命が約1.1倍とな
り、比較例2に対して本第1実施形態の寿命が約2倍以
上となる。また、本第1実施形態における装置の伝達ト
ルクと、比較例1における伝達トルクと、比較例2にお
ける伝達トルクとを同一条件でテストし、その結果を比
較すると、図5(B)に示される如く、比較例1に対し
て比較例2の伝達トルクが約1.05倍となり、比較例
2に対して本第1実施形態の伝達トルクが約1.5倍以
上となる。
【0045】なお、本実施形態では、図3に示すよう
に、冷却通路36を通るオイルが、ロックアップ解放側
油室33のフロントカバー26側で、内周側から外周側
へと向かう速度成分を持つように、冷却通路36を、ロ
ックアップピストン30の回転中心線Cに対して、外周
側へ所定の傾斜角αで傾斜させたが、これに代えて、図
6に示される如く、冷却通路36をロックアップピスト
ン30の回転方向へ所定の傾斜角βで傾斜させ、スリッ
プ時におけるフロントカバー26の回転速度(Np)及
びロックアップピストン30の回転速度(Nt:Np>
Nt)の差で発生する周方向(回転方向)の流れを増大
する構成としても良い。
【0046】図7には、本発明の第2実施形態における
トルクコンバータの冷却通路58の近傍が拡大して示さ
れている。第2実施形態では、この冷却通路58の近傍
の構成が第1実施形態と異なるが、他は同一とされてい
るので、異なっている部分のみ説明し、同一部分は説明
を省略する。なお、図7(A)は非ロックアップ時、図
7(B)はロックアップ時及びスリップ制御時をそれぞ
れ示す。
【0047】第2実施形態の冷却通路58は、第1実施
形態と異なり、ロックアップピストン30の回転中心線
C(図1参照)に対して傾斜することなく、平行に形成
されている。
【0048】ロックアップピストン30のロックアップ
解放側油室33側には、冷却通路58に隣接する内周側
の位置に、フロントカバー26に向かって突出するガイ
ド壁60が形成されている。ガイド壁60は、回転中心
線Cに対して、所定の傾斜角γで傾斜するガイド面62
を有している。
【0049】このような構成とされた第2実施形態のト
ルクコンバータでは、ロックアップ状態及びスリップ制
御状態で、冷却通路58を通ってフロントカバー26と
ロックアップピストン30との間に流れこんだオイルの
流動方向が、ガイド面62によって、内周側から外周側
へと向かう速度成分を持つように変換される。このた
め、第1実施形態と同様に、フロントカバー26とロッ
クアップピストン30との間の径方向のオイル流れが促
進され、より多くのオイルが摩擦材34の内周側を流れ
るので、より効果的に摩擦材34、フロントカバー26
及びロックアップピストン30を冷却することができ
る。
【0050】なお、ガイド壁60の突出長(ロックアッ
プピストン30のロックアップ解放側油室33側面から
の長さ)は特に限定されないが、オイルの内周側から外
周側へと向かう速度成分を大きくするためには、突出長
は、図7(B)に示すように、ロックアップ状態で突出
端がフロントカバー26に接触しない範囲で長い方が好
ましい。
【0051】また、ガイド壁60は冷却通路58に対応
した位置にのみ形成すれば、冷却通路58を通ったオイ
ルの流動方向を確実に変換することができるため、高温
となったオイルが、被動軸20の中心に形成された孔部
44を通って、ケーシング14内に戻るときに、この流
れが妨げられることはない。
【0052】ガイド壁60を形成する方法としては特に
限定されず、例えば、ロックアップピストン30を成形
した後、別途成形したガイド壁60を取り付けても良い
が、冷却通路58を形成した際に生じる加工ダレを利用
し、この加工ダレを加工することで、部品点数を増大さ
せることなく容易にガイド壁60を形成することがで
き、トルクコンバータの製造コストの上昇を招くことが
ない。
【0053】なお、本実施形態では、ガイド壁60は、
回転中心線Cに対して、所定の傾斜角γで傾斜するガイ
ド面62を有しているが、これに代えて、図8に示され
る如く、ガイド壁60のガイド面62をロックアップピ
ストン30の回転方向へ所定の傾斜角εで傾斜させ、ス
リップ時におけるフロントカバー26の回転速度(N
p)及びロックアップピストン30の回転速度(Nt:
Np>Nt)の差で発生する周方向(回転方向)の流れ
を増大する構成としても良い。
【0054】図9には、本発明の第3実施形態における
トルクコンバータの冷却通路68の近傍が拡大して示さ
れている。第3実施形態でも、この冷却通路68の近傍
の構成が第1実施形態と異なるが、他は同一とされてい
るので、異なっている部分のみ説明し、同一部分は説明
を省略する。なお、図9(A)は非ロックアップ時、図
9(B)はロックアップ時及びスリップ制御時をそれぞ
れ示す。
【0055】第3実施形態の冷却通路68も、第1実施
形態と異なり、ロックアップピストン30の回転中心線
C(図1参照)に対して傾斜することなく、平行に形成
されている。
【0056】フロントカバー26のロックアップピスト
ン30と対向する面には、ロックアップ状態で冷却通路
68よりも内周側で冷却通路68に隣接するように、ロ
ックアップピストン30に向かって突出するガイド壁7
0が、フロントカバー26の全周にわたって形成されて
いる。ガイド壁70は、回転中心線Cに対して、所定の
傾斜角δで傾斜するガイド面72を有している。
【0057】このような構成とされた第3実施形態のト
ルクコンバータでは、ロックアップ状態及びスリップ制
御状態で、冷却通路68を通ってフロントカバー26と
ロックアップピストン30との間に流れこんだオイルの
流動方向が、ガイド面72によって、内周側から外周側
へと向かう速度成分を持つように変換される。このた
め、第1実施形態と同様に、フロントカバー26とロッ
クアップピストン30との間の径方向のオイル流れが促
進され、より多くのオイルが摩擦材34の内周側を流
れ、より効果的に摩擦材34、フロントカバー26及び
ロックアップピストン30を冷却することができる。
【0058】なお、非ロックアップ時及びスリップ制御
時にはフロントカバー26とロックアップピストン30
とが相対回転しているため、非ロックアップ時及びスリ
ップ制御時からロックアップ状態に移行すると、冷却通
路68がフロントカバー26に対してその都度、周方向
に異なった位置となる。この点を考慮すると、ガイド壁
70はフロントカバー26の全周にわたって形成されて
いることが好ましい。
【0059】ガイド壁70の突出長(フロントカバー2
6のロックアップ解放側油室33側面からの長さ)は特
に限定されないが、オイルの内周側から外周側へと向か
う速度成分を大きくするためには、突出長は、ロックア
ップ状態で突出端がフロントカバー26に接触しない範
囲で長い方が、摩擦材34をフロントカバー26に確実
に接触させる観点からは好ましい。しかし、前述のよう
に、ガイド壁70をフロントカバー26の全周にわたっ
て形成した場合には、高温となったオイルの被動軸20
の中心に向かう流れを確保するために、ロックアップ状
態でガイド壁70の突出端とロックアップピストン30
との間に所定の間隙74が構成されるような突出長とさ
れる。
【0060】ガイド壁70を形成する方法としては特に
限定されず、例えば、フロントカバー26を成形した
後、別途成形したガイド壁60を取り付けても良いが、
例えば、プレス加工等によってフロントカバー26とガ
イド壁70とを一体的に成形することで、部品点数を増
大させることなく容易にガイド壁60を形成することが
でき、トルクコンバータの製造コストの上昇を招くこと
がない。
【0061】なお、上記各実施形態において、冷却通路
36、ガイド面62及びガイド面72の傾斜角α、β、
γ、δ、εは、それぞれ冷却通路36、58、68を通
ったオイルに外周側へ向かう速度成分を与えることがで
きれば特に限定されないが、例えば、30°以上60°
以下とすることができる。すなわち、30°以上とする
ことで、外周側へ向かうオイルの速度成分を十分大きく
することができる。また、60°以下とすることで、冷
却通路36、ガイド壁60、70の成形が容易になる。
【0062】また、上記各実施形態においては、冷却通
路58、68の断面形状を一定にしたが、これに代え
て、図10に示される如く、冷却通路58、68の入口
角部に面取部58A、68Aを設け、冷却通路58、6
8の入口でのオイル流れの剥離を抑制し、管路損失を低
減し、冷却オイル流量を増大させる構成としても良い。
【0063】また、図11に示される如く、冷却通路5
8、68の入口角部にR部58B、68Bを設け、冷却
通路58、68の入口でのオイル流れの剥離を抑制し、
管路損失を低減し、冷却オイル流量を増大させる構成と
しても良い。
【0064】また、図12に示される如く、冷却通路5
8、68を入口側58C、68Cから出口側58D、6
8Dへ向かって縮径する細まり管とすることで、冷却通
路58、68の入口でのオイル流れの剥離を抑制し、管
路損失を低減し、冷却オイル流量を増大させる構成とし
ても良い。
【0065】また、上記各実施形態においては、冷却通
路36、58、68の数や大きさ(開口断面積)も特に
限定されず、摩擦材34、フロントカバー26及びロッ
クアップピストン30を冷却するために必要なオイルが
フロントカバー26とロックアップピストン30との間
に流れこむだけの数や大きさであれば良い。なお、一般
的に使用されているトルクコンバータの場合には、冷却
通路総体での開口断面積が略一定の値をとるように、冷
却通路の数及び開口断面積を決定することが好ましい。
従って、冷却通路の数をn倍に増やした場合には、それ
ぞれの冷却通路の径(多角形状の孔の場合には辺の長
さ)を概ね(1/n1/2)倍とすれば良い。例えば、図
13に示すように、冷却通路36の数を4つとした場合
には、それぞれの冷却通路36の径は、冷却通路36を
1つのみ形成した場合の1/2とすれば良い。但し、冷
却通路の開口断面積があまりに小さくなると、オイルは
それ自身の粘性等によって流動が妨げられるおそれがあ
るので、このような流動抵抗が生じない範囲で冷却通路
を大きくすることが好ましい。また、冷却通路を複数形
成する場合には、摩擦材34、フロントカバー26及び
ロックアップピストン30を偏りなく均一に冷却すると
いう観点から、図13にも示すように、ロックアップピ
ストン30の周方向に等しい間隔をあけて配置すること
が好ましい。
【0066】摩擦材の例としても、上記に説明した摩擦
材34に限られず、ロックアップ時にフロントカバー2
6とロックアップピストン30とに接触して、摩擦抵抗
によってこれらを一体的に回転させることが可能な構成
とされていれば良い。例えば、摩擦材の数は1枚に限ら
れず、複数枚の摩擦材が厚み方向に並べて設けられて、
全体として本発明の摩擦材34が構成されていても良
い。
【0067】また、上記説明では、本発明のロックアッ
プクラッチ機構の例として、自動車のオートマチックト
ランスミッションと組み合わせて使用されるトルクコン
バータを挙げたが、本発明がこれに限定されないのはも
ちろんである。要するに、入力側部材と出力側部材とを
摩擦材を介して回転するように連結するロックアップク
ラッチ機構であって、摩擦材のロックアップ係合側油室
側とロックアップ解放側油室側とで一定の圧力差が必要
とされるようなロックアップクラッチ機構であれば良
い。従って、一般的な流体クラッチであっても良い。特
に、摩擦材の摩擦熱による温度上昇が問題となるロック
アップクラッチ機構や、すべり状態が継続するいわゆる
スリップ制御付きロックアップクラッチ機構等を冷却す
る場合に、特に有効である。
【0068】
【発明の効果】請求項1に記載の発明では、ロックアッ
プ係合側油室からの油圧力によってピストンとフロント
カバーを摩擦材を介して接触させるロックアップクラッ
チ機構において、フロントカバー側に摩擦材を貼り付け
ると共に、ピストンにおける摩擦材の対向面の内周側と
なる部位にピストンを効果的に冷却するための冷却通路
を設けたため、ピストンを効果的に冷却することがで
き、その結果としてスリップ制御作動領域(伝達トルク
やスリップ回転数の範囲)を拡大できるという優れた効
果を有する。
【0069】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載のロックアップクラッチ機構において、冷却通路を通
ったオイルが内周側から外周側または回転方向へと向か
う速度成分を持つように流動方向を変換する変換手段を
有するため、請求項1に記載の効果に加えて、更に効果
的に冷却することができると共に、製造コストを増大さ
せることもないという優れた効果を有する。
【0070】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載のロックアップクラッチ機構において、変換手段が、
冷却通路を傾斜させることにより構成されているため、
請求項2に記載の効果に加えて、部品点数を増大させる
ことなく変換手段を構成できるという優れた効果を有す
る。
【0071】請求項4に記載の発明では、請求項2に記
載のロックアップクラッチ機構において、変換手段が、
フロントカバーとピストンとの間に設けられた傾斜面で
あるため、請求項2に記載の効果に加えて、傾斜面を設
けるだけの簡単な構成で変換手段を構成できるという優
れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のロックアップクラッチ
機構を示す断面図である。
【図2】(A)は本発明の第1実施形態の摩擦材及びロ
ックアップピストンを示す正面図であり、ロックアップ
解放側油室内のオイル流れを示す正面図であり、(B)
はロックアップ係合側油室内のオイル流を示す正面図で
あり、(C)はフロントカバー、摩擦材及びロックアッ
プピストンを冷却通路の位置で径方向に破断して示す断
面図であり、(D)は従来技術におけるロックアップ解
放側油室内のオイル流れを示す正面図である。
【図3】(A)は本発明の第1実施形態のロックアップ
クラッチ機構の冷却通路近傍を拡大して示す断面図であ
り、(B)は本発明の第1実施形態のロックアップクラ
ッチ機構の要部を拡大して示す断面図であり、ロックア
ップピストンを冷却するオイル流れを示す断面図であ
る。
【図4】ロックアップ解放側油室内の径方向のオイル循
環流れを説明する説明図である。
【図5】(A)は本発明の第1実施形態のロックアップ
クラッチ機構の寿命と比較例1、2の寿命を示すグラフ
であり、(B)は本発明の第1実施形態のロックアップ
クラッチ機構の伝達トルクと比較例1、2の伝達トルク
を示すグラフである。
【図6】本発明の第1実施形態の変形例におけるロック
アップクラッチ機構の冷却通路近傍を拡大して示す図1
の矢印A方向から見た断面図である。
【図7】本発明の第2実施形態のロックアップクラッチ
機構の冷却通路近傍を拡大して示す断面図であり、
(A)は非ロックアップ時、(B)はロックアップ時及
びスリップ制御時である。
【図8】本発明の第2実施形態の変形例におけるロック
アップクラッチ機構の冷却通路近傍を拡大して示す図1
の矢印A方向から見た断面図である。
【図9】本発明の第3実施形態のロックアップクラッチ
機構の冷却通路近傍を拡大して示す断面図であり、
(A)は非ロックアップ時、(B)はロックアップ時及
びスリップ制御時である。
【図10】本発明の他の実施形態におけるロックアップ
クラッチ機構の冷却通路近傍を拡大して示す断面図であ
る。
【図11】本発明の他の実施形態におけるロックアップ
クラッチ機構の冷却通路近傍を拡大して示す断面図であ
る。
【図12】本発明の他の実施形態におけるロックアップ
クラッチ機構の冷却通路近傍を拡大して示す断面図であ
る。
【図13】本発明の他の実施形態における摩擦材対向面
及びロックアップピストンの正面図である。
【図14】(A)は本発明のロックアップクラッチ機構
の摩擦材近傍のオイル流れを示す拡大断面図であり、
(B)は従来のロックアップクラッチ機構の摩擦材近傍
のオイル流れを示す拡大断面図である。
【図15】従来のロックアップクラッチ機構の一部を示
す断面図である。
【図16】従来のロックアップクラッチ機構の一部を示
す概略図である。
【符号の説明】
10 トルクコンバータ(ロックアップクラッチ機
構) 26 フロントカバー 30 ロックアップピストン 34 摩擦材 36 冷却通路(変換手段) 58 冷却通路 62 ガイド面(変換手段) 68 冷却通路 72 ガイド面(変換手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 入谷 昌徳 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 黒石 真且 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 大森 俊英 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 大澤 正敬 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 小嶋 昌洋 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 武内 博明 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3J063 AB43 AB52 BA11 BA15 CA01 CD24 CD34 XD03 XD42 XD62 XD75 XE14 XE42 XF01 XH03 XH13 XH22 XH32 XH42

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロックアップ係合側油室からの油圧力に
    よってピストンとフロントカバーを摩擦材を介して接触
    させるロックアップクラッチ機構において、 前記フロントカバー側に前記摩擦材を貼り付けると共
    に、 前記ピストンにおける前記摩擦材の対向面の内周側とな
    る部位に前記ピストンを効果的に冷却するための冷却通
    路を設けたことを特徴とするロックアップクラッチ機
    構。
  2. 【請求項2】前記冷却通路を通った前記オイルが内周側
    から外周側または回転方向へと向かう速度成分を持つよ
    うに流動方向を変換する変換手段を有することを特徴と
    する請求項1に記載のロックアップクラッチ機構。
  3. 【請求項3】 前記変換手段が、前記冷却通路を傾斜さ
    せることにより構成されていることを特徴とする請求項
    2に記載のロックアップクラッチ機構。
  4. 【請求項4】 前記変換手段が、前記フロントカバーと
    前記ピストンとの間に設けられた傾斜面であることを特
    徴とする請求項2に記載のロックアップクラッチ機構。
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