JP2001132546A - 膜型気化器の減速抑制装置 - Google Patents

膜型気化器の減速抑制装置

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JP2001132546A
JP2001132546A JP30982799A JP30982799A JP2001132546A JP 2001132546 A JP2001132546 A JP 2001132546A JP 30982799 A JP30982799 A JP 30982799A JP 30982799 A JP30982799 A JP 30982799A JP 2001132546 A JP2001132546 A JP 2001132546A
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JP
Japan
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throttle valve
rotary throttle
valve
fuel
rotary
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JP30982799A
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Toshihiro Hayashi
敏宏 林
Takashi Abei
崇 安部井
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NIPPON WALBRO KK
Nippon Walbro KK
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NIPPON WALBRO KK
Nippon Walbro KK
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  • Control Of The Air-Fuel Ratio Of Carburetors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 機関の急減速時ロータリ絞り弁の絞り孔に作
用する吸気負圧が急に強くなり、燃料供給管から吸気路
への燃料量が急増するのを抑え、機関の不調ないし停止
を防止する。 【解決手段】 気化器本体15の吸気路16を横切る上
下方向の円筒形の弁室57にロータリ絞り弁47を嵌挿
し、弁室57の底部の軸心からロータリ絞り弁47の絞
り孔47bへ突出する燃料供給管56へロータリ絞り弁
47から燃料供給管56へニードル55を嵌挿し、ロー
タリ絞り弁47と気化器本体15との間に設けたカム機
構により、ロータリ絞り弁47が全開方向へ回動する
時、ロータリ絞り弁47の絞り孔47bの開度と燃料供
給管56の燃料噴孔56aの開度が増加する膜型気化器
において、吸気路16の入口部から弁室57のロータリ
絞り弁47よりも上側の空部71へ延びる空気導入通路
65を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は動力鋸、刈払機など
の携帯作業機に搭載される機関の膜型気化器、特に機関
の急な減速操作時、吸気路の吸気負圧の急上昇による過
濃な混合気が機関へ供給されて機関回転が不安定になる
のを防止するようにした、膜型気化器の減速抑制装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】動力鋸、刈払機などの携帯作業機の機関
には、小型、軽量、高出力で、全姿勢での運転が可能な
膜型気化器が採用されている。携帯作業機の機関は通常
は作業の性質上絞り弁を全開で運転され、作業を中断す
る時は絞り弁をアイドル位置へ戻される。しかし、絞り
弁を急にアイドル位置へ戻すと、機関回転数が高いうち
に急激に吸気路の吸気負圧が強くなり、燃料量が多くな
りすぎる(混合気が濃くなりすぎる)。つまり、絞り弁
を急にアイドル位置へ戻すと、燃料供給管の燃料噴孔に
作用する吸気路の吸気負圧が急に強くなり、燃料供給管
から吸気路へ流れる燃料量が多くなり、機関の回転が不
安定になり、機関が停止することすらある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は上述の
問題に鑑み、機関の急減速時ロータリ絞り弁の絞り孔に
作用する吸気負圧が急に強くなり、燃料供給管から吸気
路への燃料量が急増するのを抑え、機関の不調ないし停
止を防止する、膜型気化器の減速抑制装置を提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の構成は気化器本体の吸気路を横切る上下方
向の円筒形の弁室にロータリ絞り弁を嵌挿し、前記弁室
の底部の軸心からロータリ絞り弁の絞り孔へ突出する燃
料供給管へロータリ絞り弁から前記燃料供給管へニード
ルを嵌挿し、ロータリ絞り弁と気化器本体との間に設け
たカム機構により、前記ロータリ絞り弁が全開方向へ回
動する時、ロータリ絞り弁の絞り孔の開度と燃料供給管
の燃料噴孔の開度が増加する膜型気化器において、前記
吸気路の入口部から前記弁室のロータリ絞り弁の上側の
空部へ延びる空気導入通路を設けたことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明では気化器本体の円筒形の
弁室に嵌挿するロータリ絞り弁の上側の空部へ、吸気路
の入口部から空気導入通路を経て空気を導入し、機関の
急減速時、空部の空気を弁室に対するロータリ絞り弁の
嵌挿部の隙間を経て、ロータリ絞り弁の絞り孔へ流れる
ようにし、不安定な空気の洩れを抑え、機関の減速後の
回転を安定なものにする。空気導入通路は吸気路のロー
タリ絞り弁を嵌挿する弁室との交差部の内径よりも大径
の入口部、特に両者の段部から空気を空気導入通路を経
てロータリ絞り弁の上側の空部へ導入する。
【0006】本発明によれば、吸気路の入口部から弁室
のロータリ絞り弁の上側の空部へ空気を集中して導入
し、ロータリ絞り弁の外周面と弁室との間の隙間に生じ
る不安定な空気洩れを緩和し、機関の急減速時の燃料供
給管に作用する吸気負圧が急に強くなるのを抑え、機関
の減速後のアイドル回転を安定化する。
【0007】
【実施例】図1に示すように、機関の吸気口(図示せ
ず)には、断熱管63とガスケツト62を介してロータ
リ絞り弁式膜型気化器の気化器本体15が接続される。
気化器本体15には吸気路16と直交する円筒形の弁室
57が形成され、該弁室57に絞り孔47bを有するロ
ータリ絞り弁47が回動可能かつ昇降可能に嵌挿され
る。ロータリ絞り弁47から弁室57を閉鎖する蓋板5
3を貫通して、上方へ突出する軸部47aに絞り弁レバ
ー51が結合され、絞り弁レバー51の下側のカム面5
1aと蓋板53のフオロア52とからカム機構が構成さ
れる。絞り弁レバー51によりロータリ絞り弁47を戻
しばね54の力に抗して加速方向へ回動すると、絞り孔
47bが吸気路16と連通する開度が増加し、また、ロ
ータリ絞り弁47の軸部47aから絞り孔47bへ突出
しかつ燃料供給管56へ嵌挿されるニードル55が、燃
料供給管56の燃料噴孔56aから上昇し、燃料噴孔5
6aの開度が増加する。燃料供給管56は気化器本体1
5の底部の孔58へ嵌合支持され、ジエツト59、逆止
弁66を経て燃料定量機構Aの定圧燃料室25へ連通さ
れる。
【0008】気化器本体15の下部に燃料ポンプ11と
燃料定量機構Aが構成される。すなわち、燃料ポンプ1
1は気化器本体15の下端面に膜10を挟んで中間壁体
49を結合し、膜10の上側にばね8aを収容する脈動
圧室8を、膜10の下側にポンプ室9をそれぞれ区画さ
れる。燃料ポンプ11は4行程機関では断熱管63の吸
気路63aの脈動する吸気圧を、入口61a、通路61
を経て脈動圧室8へ導入し、2行程機関ではクランク室
の脈動圧を脈動圧室8へ導入することにより、図示して
ない燃料槽から入口13、逆止弁12、通路12aを経
てポンプ室9へ吸引し、通路12a、逆止弁7を経て通
路7aへ吐き出す。
【0009】燃料定量機構Aは中間壁体49の下端面に
膜29を挟んでカバー30aを結合し、定圧燃料室25
と大気室30を区画する。定圧燃料室25の内部にレバ
ー28が軸27により回動可能に支持される。レバー2
8の一端部は流入弁2に係合され、流入弁2はばね24
の力を受けて通路7aの端部の弁座へ当接するように構
成される。レバー28の他端部は膜29へ当接可能とさ
れ、膜29の下面に作用する大気圧の力がばね24の力
よりも大きくなると、レバー28が時計方向へ回動して
流入弁2が開き、通路7aから燃料が定圧燃料室25へ
補給され、こうして、定圧燃料室25は所定量の燃料を
定圧に保持する。定圧燃料室25の燃料は逆止弁66、
ジエツト59、燃料供給管56の燃料噴孔56a、絞り
孔47bを経て吸気路16へ供給される。
【0010】上述のような膜型気化器は例えば特開昭59
-20551号公報により公知であり、機関のいかなる姿勢
(例えば横転された状態)でも、燃料ポンプ11により
定圧燃料室25へ送られた燃料が、機関の吸気負圧によ
り燃料供給管56の燃料噴孔56aから吸気路16へ吸
引される。
【0011】本発明によれば、吸気路16の入口部を弁
室57と交差する部分よりも大径とし、段部70のとこ
ろから弁室57のロータリ絞り弁47の上側の戻しばね
54を収容する空部71へ空気導入通路65を設ける。
この空気導入通路65は弁室57と交差する吸気路16
から斜めに空部71へ通じる溝であつてもよい。空気導
入通路65の通路面積を調整するために、空気導入通路
65に空気ジエツトを嵌合するのが好ましい。また、複
数の細い空気導入通路65を設けるようにしてもよい。
【0012】次に、本発明による膜型気化器の減速抑制
装置の作動について説明する。機関の通常の運転時、吸
気路16へ吸引された空気は、ロータリ絞り弁47の絞
り孔47bを通過する時、燃料供給管56の燃料噴孔5
6aから燃料を吸引し、絞り孔47b、吸気路16、断
熱管63を経て機関へ供給する。機関の減速時、絞り弁
レバー51を急にアイドル位置へ操作すると、ロータリ
絞り弁47の絞り孔47bから燃料供給管56の燃料噴
孔56aへ作用する吸気負圧が急に強くなる傾向を呈す
るが、この時、吸気路16の入口部から空気導入通路6
5を経て空部71へ導入されていた空気が、弁室57と
ロータリ絞り弁47の嵌合部の隙間68を経て絞り孔4
7bへ流れ、絞り孔47bの吸気負圧が強くなるのを抑
える。したがつて、絞り弁レバー51を急にアイドル位
置へ戻しても、燃料噴孔56aから吸気路16へ吸引さ
れる燃料量が急に多くなり(混合気が濃くなり)、機関
が停止するようなことは起らない。
【0013】
【発明の効果】本発明は上述のように、気化器本体の吸
気路を横切る上下方向の円筒形の弁室にロータリ絞り弁
を嵌挿し、前記弁室の底部の軸心からロータリ絞り弁の
絞り孔へ突出する燃料供給管へロータリ絞り弁から前記
燃料供給管へニードルを嵌挿し、ロータリ絞り弁と気化
器本体との間に設けたカム機構により、前記ロータリ絞
り弁が全開方向へ回動する時、ロータリ絞り弁の絞り孔
の開度と燃料供給管の燃料噴孔の開度が増加する膜型気
化器において、前記吸気路の入口部から前記弁室のロー
タリ絞り弁の上側の空部へ延びる空気導入通路を設けた
から、吸気路の入口部から空気導入通路を経て弁室のロ
ータリ絞り弁の上側の空部へ空気が導入され、機関の急
減速時空部の空気が弁室とロータリ絞り弁との回転摺動
部の隙間を経て、ロータリ絞り弁の吸気孔へ流れ、燃料
供給管の燃料噴孔に作用する吸気負圧が強くなるのを抑
える。したがつて、絞り弁レバーを急にアイドル位置へ
戻しても、混合気の過濃化が抑えられ、機関の減速時の
回転を安定させる。換言すれば、機関の減速時吸気路へ
吸引される燃料量が急に多くなり、機関が停止するよう
なことは起らない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る膜型気化器の減速抑制装置の正面
断面図である。
【符号の説明】
A:燃料定量機構 2:流入弁 7:逆止弁 8:脈動
圧室 9:ポンプ室 10:膜 11:燃料ポンプ 1
2:逆止弁 13:入口 15:気化器本体 16:吸
気路 24:ばね 25:定圧燃料室 27:軸 2
8:レバー 29:膜 30:大気室 30a:カバー
47:ロータリ絞り弁 47a:軸部 47b:絞り
孔 49:中間壁体 51:絞り弁レバー 51a:カ
ム面 52:フオロア 53:蓋板 54:ばね 5
5:ニードル 56:燃料供給管 56a:燃料噴孔
57:弁室 59:ジエツト 61:通路 61a:入
口 62:ガスケツト 63:断熱管 63a:吸気路
65:空気導入通路 66:逆止弁 68:隙間 7
0:段部 71:空部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】気化器本体の吸気路を横切る上下方向の円
    筒形の弁室にロータリ絞り弁を嵌挿し、前記弁室の底部
    の軸心からロータリ絞り弁の絞り孔へ突出する燃料供給
    管へロータリ絞り弁から前記燃料供給管へニードルを嵌
    挿し、ロータリ絞り弁と気化器本体との間に設けたカム
    機構により、前記ロータリ絞り弁が全開方向へ回動する
    時、ロータリ絞り弁の絞り孔の開度と燃料供給管の燃料
    噴孔の開度が増加する膜型気化器において、前記吸気路
    の入口部から前記弁室のロータリ絞り弁の上側の空部へ
    延びる空気導入通路を設けたことを特徴とする膜型気化
    器の減速抑制装置。
  2. 【請求項2】前記吸気路の入口部が前記弁室と交差する
    部分よりも大径とされ、両者の段部から前記弁室のロー
    タリ絞り弁の上側の空部へ延びる前記空気導入通路を設
    けた、請求項1に記載の膜型気化器の減速抑制装置。
  3. 【請求項3】前記空気導入通路に空気量を規制する空気
    ジエツトを設けた、請求項1に記載の膜型気化器の減速
    抑制装置。
  4. 【請求項4】複数の前記空気導入通路を設けた、請求項
    1に記載の膜型気化器の減速抑制装置。
  5. 【請求項5】前記空気導入通路は溝である、請求項1に
    記載の膜型気化器の減速抑制装置。
JP30982799A 1999-10-29 1999-10-29 膜型気化器の減速抑制装置 Pending JP2001132546A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011074878A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Hitachi Koki Co Ltd ダイヤフラム式キャブレター用ガスケットおよびそれを備える4サイクルエンジンならびにその4サイクルエンジンを備えるエンジン工具

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011074878A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Hitachi Koki Co Ltd ダイヤフラム式キャブレター用ガスケットおよびそれを備える4サイクルエンジンならびにその4サイクルエンジンを備えるエンジン工具

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