JPS58101254A - ロ−タリスロツトル弁式気化器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、チェンソーや刈払機の駆動源として用いられ
る２サイクルエンジンに組み付けるのに好適なロータリ
スロットル弁穴気化器に関する。

ロータリスロットル弁穴気化器では、一般に、気化器本
体の空気孔の実効口径を可変とするために該空気孔を横
切って配置されるロータリスロットル弁がアイドリング
開度位置にあるときは、該スロットル弁に形成されたス
ロットル孔を流れる吸入空気の流速が低下する。このた
め、長時間のアイドリング運転では、前記スロットル弁
に関連して設けられたノズルチューブのノズル孔力・ら
噴出される燃料が、前記スロットル孔に溜まることがあ
った。

前記気化器が、そのロータリスロットル弁の回転軸線を
ほぼ水平方向とする姿勢でアイト″１ノングに使用され
る場合には、前記スロットル弁を収容すべく気化器本体
に前記空気孔に交差して形成された穴の下方周壁部分と
、該部分に対向する前記スロットル孔の下方開放端とで
規定される凹部に前記した燃料の溜−ｉｂを生じる。従
って、例えば、前記スロットル弁の外周面に、前記スロ
ットル孔の開放端を横切って前記スロットル弁の周方向
に伸びる溝を形成することによシ、該溝によって前記凹
部内の燃料を風送前記空気孔の内燃機関側に案内するこ
とができ、これによシ前記凹部内への燃料の滞留を防止
することができる。

しかしながら、前記気化器が、前記ノズルチューブを受
は入れる前記スロットル弁の一端を下方交差して形成さ
れた前記穴の一部を構成しかつスロットル弁の前記一端
を受は入れるための凹所内に位置し、この下方周壁部分
に前記した燃料が溜まることとなる。従って、前記した
ようなスロットル弁の周方向に形成された溝によっては
、前記スロットル孔の下方周壁部分に溜まる燃料を順次
前記空気孔め内燃機関側に案内することはできない。こ
のため、長時間のアイドリンク運転後に前記スロットル
弁を全開操作し、或は気化器の姿勢を上下に反転させた
場合、前記スロットル孔の下方周壁部分に溜まった燃料
が急激に内燃機関に吸入される結果、該機関は過濃混合
気の供給により・作動を停止する恐れがある。

従って、本発明は、内燃機関の長時間のアイドリンク運
転によっても該機関の作動停止を招くことのないロータ
リスロットル弁式気化器を提供す暮ことを企図し、ロー
タリスロットル弁のスロットル孔の周面におけるノズル
チューブが貫通する部分の近傍に滞留する燃料を前記空
気孔の内燃機関側へ案内するための案内路を設けたこと
を特徴とする。

本発明が特徴とするところは、図示の実施例についての
以下の説明によシ、さらに明らかとなる。

う。

本発明に係る気化器１０は、第１図に示されているよう
に、空気孔１２および該空気孔と交差する一端閉鎖の穴
１４を有する気化器本体１６と、穴１４内に回転可能に
かつその回転軸線に沿って移動可能に収容された全体に
円柱状のロータリスロット弁１８とを含む。空気孔１２
の一端１２ａは、従来よく知られているように、内燃機
関例えば２サイクルエンジンの給気口に連通し、またそ
の他端ｎエアクリーナに連通ずる。

前記スロットル弁１８は、その直径方向に貫通しかつ空
気孔１２に整合可能なスロットル孔２０を備え、また穴
１４の開放端を閉じる蓋部材２２を貫通して外方へ伸び
る軸部２４を備える。スロットル弁１８の軸部２４と反
対の端部は、前記穴１４の一部を構成すべく一端が空気
孔１２の側部に開放する凹所１４ａ内に受は入れられて
いる。

前記凹所１４ａの底部中央部分には、スロットル弁１８
の回転軸線に沿ってスロットル孔２０内に伸びるノズル
チューブ２６を支承するための支持部２８が設けられて
いる。ノズルチューブ２６は、従来よく知られたオリフ
ィス３０を備え、また周面でスロットル孔２０に開放す
る燃料噴出のためのノズル孔３２を備える。

前記スロットル孔１８には、前記軸部２４よりその回転
軸線に沿ってスロットル孔２０へ伸びかつ先端をノズル
チューブ２６に受は入れられる従来よく知られた三−ド
ル３４が、ねじ部材３６を介してスロットル弁１８に対
する相対位置を調整可能に結合されている。ねじ部材３
６の振動等による回転は、緩み止め部上用コイルスプリ
ング３８により防止されている。

前記スロットル弁１８は、該弁と蓋部材２２との間に配
置されたコイルスプリン、グ４０によシ、図示のとおシ
のアイドリング開度位置に保持されている。スロットル
弁１８の軸部２４の突出端部に固定された操作レバー４
２の操作により、スロットル弁１８をそのスロットル孔
２０が空気孔１２に整合する全開位置−に向けて回転さ
せると、従来よく知られているように、蓋部材２２の表
面に設けられたカム面４４およびこのカム面４４に係合
すべく操作レバー４２に固定されたカムフォロア４６に
よシ、スロットル弁１８はその回転に伴ない前記ノズル
孔３２の実効口径を可変とすぺくニードル３４と共に回
転軸線に沿って変位する。

これによシ、ノズル孔３２の実効口径は、スロットル弁
１８の回転角に応じて最適値となるように増減される。

前記気化器本体１６には、燃料タンク（図示せず）から
燃料を吸引するだめの燃料ポンプ４８および該ポンプか
らの燃料を所定量保留するための定圧機構５０が設けら
れている。

燃料ポンプ４８は、ダイヤフラム５２および一対のチェ
ックパルプ５４．５６を備える従来よく知られたダイヤ
フラムポンプであり、ダイヤフラム５２の−―に形成さ
れたダイヤスラム室５８内には、前記機関の脈動を伴な
う作動圧、例えば２サイクルエンジンのクランク室圧力
が導入される。

従って、前記ポンプ４８は、前記機関の運転により、燃
料吸入口６０を経て吸引した前記タンク内の燃料を通路
６２を経て定圧機構５０に圧送する。

定圧機構５０は、通路６２を経て供給される燃料を保留
するダイヤフラム室６４を規定するためのダイヤフラム
６６を備える。ダイヤプラム室６４は、前記スロットル
弁１８の回転軸線に沿って伸びる案内路６８によシ前記
ノズルチューブ２６に連通ずる。ダイヤフラム室６４内
には、前記通路６２の開放端を開閉するだめの弁部材７
゜が設けられており、該弁部材はダイヤフラム６６に係
合しかつ圧縮コイルスプリング７２のばね力を受ける揺
動レバー７４．ｆ介してダイヤフラム６６に連動する。

前記機関の作動状態では、従来よく知られているように
、前記ダイヤフラム室６４内の燃料がノズルチューブ２
６のノズル孔３２からスロットル孔２０内に吸引された
際、弁部材７０はダイヤフラム室６４内に作用する負圧
によって前記通路６２を開放すべく動作され、これによ
シダイヤフラム室６４内には所定量の燃料＝°が保留さ
れる。

前記機関の運転状態では、従来よく知られているように
、ダイヤフラム室６４内の燃料が、スロットル孔２０内
に作用する負圧によってノズルチューブ２６のノズル孔
３２から前記スロットル孔２０内に吸引される。前記ス
ロットル孔２０内に吸引された燃料が前記スロットル孔
内に溜まることを防止すべく前記スロットル弁１８の端
部に関連してバイパス路７６が設けられている。

前記バイパス路７６は、前記凹所１４の底部中央に設け
られた支持部２８と前記凹所１４に受は入れられるスロ
ットル弁１８の端部との間隙７８と、前記凹所１４の底
面とこれに対向するスロットル弁１８の端面との間隙８
０と、前記スロットル弁１８の前記端部外局面に形成さ
れた溝８２とによシ構成されている。溝８２は、スロッ
トル弁１８の軸線方向に伸び、その−側が前記間隙８０
に連通し、またその他側が空気孔１２の機関側（１２ａ
）に開放する。従って、前記ノダイパス路７６は、スロ
ットル弁１８のノズルチューブ２６−亦貫通する部分の
近傍で前記スロットル孔２０内に一端が開放し、また前
記空気孔１２の機関側（１２ａ）に他端が開放する。第
１図に示す、ように、一対のバイパス路７６をその他端
がそれぞれ空気孔１２の機関側（１２ａ）およびエアク
リーナ側（１２ｂ）に開放するようにスロットル弁１８
の直径方向に対称的に設けることができる。

前記溝８２は、第２図に示すように、スロットル弁１８
の外周面を切削することによシ形成することができ、ま
た、第３図に示すように、ローレット掛けによシ、スロ
ットル弁の全周域に形成することができ逼。

また、スロットル弁１８の外周面に溝８２を設けること
に代えて、第４図に示すように気化器本体１６の凹所１
４ａに溝８２を設けることができ、第５図に示すように
スロットル弁１８の前記端部に、一端が前記間隙８０に
開放しまた他端が空気孔１２に開放する傾斜孔８２°を
設けることができる。さらに、第６図に示されているよ
うに、燃料を積極的に吸引案内するためのスポンジ等の
多孔質体８４を溝８２内に配置することができる。

本発明に係る気化器１０では、スロットル弁１８の前記
ノズルチューブ２６を受は入れる一端が下方に位置する
第１図に示した姿勢において、従来におけると同様１．
スロットル孔２０の底部すなわちスロットル孔２０の周
面におけるノズルチユーズ２６が貫通する部分近傍は凹
所１４ａ内に位−する。しかしながら、スロットル孔２
ｏの前記底部は、前記バイパス路７６にょシ前記空゛気
孔１２の機関側に連通されていることから、前記ノズル
チューブ２６のノズル孔３２よシスロットル孔２０の前
記底部に落下する一部の燃料は、前記底部に溜まること
なく、前記バイパス路７６を経て順次機関に吸入され、
これによシ前記スロットル孔の底部に燃料が滞留するこ
とはない。

従って、前記した姿勢での長時間のアイドリンク運転後
にスロットル弁１８をその全開位置に向けて操作しても
前記機関に滞留燃料による過濃混合気が供給されること
はなく、またアイドリンク時に前記気化器の姿勢を上下
に反転させても前記機関に過濃混合気が供給されること
はない。その結果、過濃混合気の供給による機関の作動
停止を防止して該機関の運転を良好に制御することがで
きる。

第１図に示したように、定圧機構５０のダイヤフラム室
６４を前記スロットル弁１８の前記一端の下方に配置し
、ダイヤフラム室６４とノズルチューブ２６とを接続す
る案内路６８を比較的短い寸法の直線路とすることによ
シ、前記スロットル弁１８の操作に対する前記機関の応
答性能を高めることができ、また燃料蒸気の気泡が前記
案内路６８に捕獲されることを防止して該案内路の燃料
の流通を円滑に行なうことができ、これによシ前記機関
の運転性能の向上を図ることができる。

本発明によれば、前記したように、気化器の特定の姿勢
での長時間のアイドリンク運転によっても過濃混合気の
供給による機関の停止を招くことはなく、該機関の作動
を良好に制御することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る気化器を示す縦断面図であシ、第
２図は第１図に示したスロットル弁を示す斜視図であシ
、第３図は本発明の他の実施例を示す第２図と同様な図
面でアシ、第４図ないし第６図はそれぞれ本発明の他の
実施例を示す第１図と同様な部分断面図である。 １２：空気孔、　　　　　１４：穴、 １４ａ：凹所、　　　　　１６：気化器本体、１８：ス
ロットルＬ　　２０：スロットル孔、２６：ノズルチュ
ーブ、　　７６二案内路。 代理人　弁理士松永宣行 第１図 第２図　　第３図 第６図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 一端が大気に連通しまた他端が内燃機関の給気口に連通
   する空気孔を有する気化器本体と、全体に円柱状を呈し
   、前記空気孔に整合可能な直径方向へ貫通するスロット
   ル孔を有するロータリスロットル弁と、該スロットル弁
   を回転可能にかつその回転軸線に沿って変位可能に収容
   すべく前記気化器本体に前記空気孔に交互して形成され
   た穴であって前記ストロットル弁の端部を受は入れるべ
   く前記空気孔に開放しかつアイドリング開度位置にある
   前記ストロットル弁の前記スロットル孔の一部を収容す
   る凹所を備える穴と、前記凹所の底部に固定され、前記
   スロットル弁の前記スロットル孔内に燃料を供給すべく
   該孔内に伸びるノズルチューブト、前記スロットル弁の
   アイドリング開度位置において前記スロットル孔の周面
   の前記ノズルチューブが貫通する部分近傍に滞留する燃
   料を前記空気孔の内燃機関側へ案内するための案内路と
   を含むロータリスロットル弁穴気化器。