JP2001132454A - 建設機械のエンジン冷却装置 - Google Patents

建設機械のエンジン冷却装置

Info

Publication number
JP2001132454A
JP2001132454A JP31391299A JP31391299A JP2001132454A JP 2001132454 A JP2001132454 A JP 2001132454A JP 31391299 A JP31391299 A JP 31391299A JP 31391299 A JP31391299 A JP 31391299A JP 2001132454 A JP2001132454 A JP 2001132454A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling
shroud
engine
fan
cooling fan
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP31391299A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3894692B2 (ja
Inventor
Shigehisa Funabashi
茂久 船橋
Yasuo Osone
靖夫 大曽根
Kazunori Nakamura
和則 中村
Seiichiro Takeshita
清一郎 竹下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP31391299A priority Critical patent/JP3894692B2/ja
Publication of JP2001132454A publication Critical patent/JP2001132454A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3894692B2 publication Critical patent/JP3894692B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ファンベルト交換時の作業容易性を確保しつ
つ、チップクリアランスを十分に小さくしてファン効率
を向上する。 【解決手段】ラジエータ9cを含む熱交換器9を冷却す
る冷却風Pを誘起する冷却ファン11と、エンジン8側
に支持され冷却ファン11を内包するシュラウド後部1
0bと、熱交換器9側に支持され冷却風Pをシュラウド
後部10bに導入するシュラウド前部10aと、それら
のシールを行う密封部材43とを有する建設機械のエン
ジン冷却装置において、シュラウド後部10bのリング
ガード取付ブラケット部10b1Aに設ける取付ボルト
42aを通す孔を長孔45とすることにより、冷却ファ
ン11とシュラウド後部10bとの相対的位置関係を可
変にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設機械のエンジ
ン室内に設けられるエンジン冷却装置に係わり、特に、
エンジン側に支持される第1のシュラウドと熱交換器側
に支持される第2のシュラウドからなる分離構造のシュ
ラウドを備えた建設機械のエンジン冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】建設機械、例えば油圧ショベルは、ブー
ム、アーム、バケット等のフロント装置(作業フロン
ト)や上部旋回体を、油圧シリンダや油圧モータ等の油
圧アクチュエータによって動作させる。これら油圧アク
チュエータは、エンジンによって駆動される油圧ポンプ
からの吐出圧油によって作動される。上部旋回体は、カ
バーで覆われており、エンジンや油圧ポンプは、カバー
内に設けたエンジン室に配置されている。
【0003】通常、この種の建設機械では、エンジンの
冷却を行うために、エンジン室内に設けた冷却ファンを
駆動して、カバーの一方側に設けた吸気孔から外気を導
入し冷却風を誘起する。このとき冷却ファンとしては、
エンジンのクランク軸からの駆動力で回転されるいわゆ
る軸流ファンが用いられることが多い。
【0004】冷却風は、エンジン室内に導入された後、
ラジエータ等の各種熱交換器を通過して冷却し、熱交換
器の下流側に設けられたシュラウドで絞られて冷却ファ
ンに導入される。冷却ファンから吹き出された冷却風
は、さらにエンジン及び油圧ポンプ等を冷却した後、カ
バーの他方側に設けた排気孔から外部に排出される。な
お、これとほぼ同様のエンジン室の冷却構造が、乗用車
やトラック、農機、発電装置等の分野においても採用さ
れている。
【0005】ここで、熱交換器は、エンジンとは別個独
立してエンジン室床面に固定されておりエンジンとは別
の振動系に属しているが、従来、シュラウドをその熱交
換器側に固定支持するのが一般的であった。そのため、
エンジン側の振動系に属する冷却ファンとの間に比較的
大きな相対変位を生じ、シュラウドのうち冷却ファンを
内包する下流側部分と冷却ファン羽根車外径との間の間
隙寸法(チップクリアランス)を比較的大きくとらざる
を得ず、この間から冷却風の逆流や漏れあるいは乱れが
生じて風量が減少しファン効率の低下や騒音の増大を招
いていた。
【0006】そこで、このような問題を解決するため
に、例えば、実開平4−6726号公報に記載のよう
に、シュラウドを、エンジン側に支持され、冷却ファン
を内包する第1のシュラウド(ファンリングともいう)
と、この第1のシュラウドの上流側に設けられ、熱交換
器側に支持されて冷却風を第1のシュラウドに導入する
第2のシュラウド(シュラウドカバーともいう)との分
離構造とし、かつ、第1のシュラウドと第2のシュラウ
ドとの間を、それらの間の相対変位を許容する弾性密封
部材(例えばゴムリング)で接続しシールするエンジン
冷却装置が提唱されている。これにより、冷却ファンを
内包する第1のシュラウドは冷却ファンと同様にエンジ
ン側の振動系に属することとなり、両者の相対変位が小
さくなってチップクリアランスを小さくすることができ
るので、ファン効率を向上し騒音を低減することができ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
知技術には、以下の問題が存在する。
【0008】冷却ファンの回転軸はエンジン内に配置し
たラジエータ水循環用水ポンプの回転軸と共通に設けら
れるのが一般的である。そして、そのファン回転軸のう
ち冷却ファンとエンジンとの間の部分にプーリを固定す
るとともに、そのプーリと、エンジンのクランク軸に固
定したプーリとの間にファンベルトを掛け渡し、エンジ
ンのクランク軸からの駆動力を、クランク軸のプーリ、
ファンベルト、ファン回転軸のプーリを介しファン回転
軸に伝達することにより、冷却ファンを回転させ冷却風
を誘起するようになっている。このファンベルトは使用
と共に摩耗していくものであるため、適当な頻度で交換
(あるいはメンテナンス、以下同様)を行う必要があ
る。
【0009】通常、この交換作業は、ファンベルトを切
断することなくリング状形状を維持したまま行う。すな
わち、クランク軸のプーリ及びファン回転軸のプーリか
らファンベルトを取り外し、反エンジン側に脱出させた
後、冷却ファンの羽根1枚ずつの外周部を通すようにし
てさらに反エンジン側に引き出し、すべての羽根の外周
部を通し終えたときに取り出し完了となる。新しいファ
ンベルトを装着するときはこの逆の手順となる。
【0010】このように、ファンベルトの交換時には、
ファンベルトを冷却ファンの羽根の外周部を通過させる
必要がある。しかし、上記公知技術のように冷却ファン
の外周部に第1のシュラウドを設け、ファン効率向上の
ためそのチップクリアランスを小さくしようとすると、
上記ファンベルトの交換作業が困難となる。特に、チッ
プクリアランスの値がファンベルトの厚み未満となる場
合には、ファンベルト交換は事実上不可能となるため、
ファンベルト交換のたびに第1のシュラウドを取り外し
たり、あるいは冷却ファン自体を取り外すといった大が
かりで面倒な作業が必要となる。
【0011】逆に、ファンベルト交換の容易性を確保し
ようとすると、チップクリアランスをファンベルトの厚
み(ファンベルトの伝達すべき動力によって決まる)以
上にしなければならないため、上記チップクリアランス
縮小によるファン効率向上・騒音低減効果が十分に得ら
れなくなる。但し、周方向の一部分の領域だけチップク
リアランスを大きくして、そこからファンベルトを通
し、あとは順次冷却ファンの羽根をそのクリアランスの
大きな位置まで回転させ、対応する部分のファンベルト
を通していく、という方法も考えられなくもない。しか
しこの場合も、その一部分のチップクリアランスの大き
な箇所の存在によってその分ファン効率は低下するし、
またファン騒音、特に冷却ファンの羽根数と回転数の積
によって周波数の決まるいわゆる羽根音(風切り音)が
増大することとなる。
【0012】なお、以上において、古いファンベルトを
取り出すときはリング状形状を切断してしまうことも考
えられるが、この場合でも、少なくとも新しいファンベ
ルトを装着するときには、上記の問題が生じる。
【0013】本発明は、上記従来技術の問題に鑑みてな
されてものであり、その目的は、ファンベルト交換時の
作業容易性を確保しつつ、チップクリアランスを十分に
小さくしてファン効率を向上できる建設機械のエンジン
冷却装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、建設機械のエンジンが内設された
エンジン室内に設けられ、前記エンジンの冷却水を冷却
するラジエータを含む少なくとも1つの熱交換器と、前
記熱交換器を冷却する冷却風を誘起する冷却ファンと、
前記エンジン側に支持され、前記冷却ファンを内包する
第1のシュラウドと、この第1のシュラウドの上流側に
設けられ、前記熱交換器側に支持されて前記冷却風を前
記第1のシュラウドに導入する第2のシュラウドと、前
記第1のシュラウドと前記第2のシュラウドとの相対変
位を許容しつつそれらの間のシールを行う弾性密封部材
とを有する建設機械のエンジン冷却装置において、前記
冷却ファンと前記第1のシュラウドとの相対的位置関係
を可変にする位置可変機構を設ける。
【0015】本発明においては、通常の冷却動作時に
は、位置可変機構によって冷却ファンを内包する第1の
シュラウドと冷却ファンとのチップクリアランスを例え
ば周方向全周にわたって小さく設定し、ファン効率を向
上させることができる。また、ファンベルト交換時に
は、位置可変機構によって冷却ファンと第1のシュラウ
ドとを相対的に離間させ、少なくとも周方向の一部分に
おいて冷却ファンの羽根の外周部の隙間を広げることが
できるので、ファンベルトを簡単に通過させることがで
きる。したがって、ファンベルト交換作業の容易性を確
保することができる。
【0016】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記位置可変機構は、前記第1のシュラウドの位置を移
動可能な機構である。
【0017】(3)上記(1)において、また好ましく
は、前記位置可変機構は、前記冷却ファンの位置を移動
可能な機構である。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図面を参照し
つつ説明する。
【0019】本発明の第1の実施形態を図1〜図6によ
り説明する。本実施形態は、本発明を建設機械の一例と
して油圧ショベルに適用した場合の実施形態である。
【0020】図2は、本実施形態によるエンジン冷却装
置が適用される油圧ショベルの全体外観構造を表す斜視
図であり、この油圧ショベルは、概略的に言うと、下部
走行体1と、この下部走行体1上に旋回可能に設けた上
部旋回体2と、この上部旋回体2の前方左側に設けた運
転室3と、上部旋回体2上に横置きに配置したエンジン
室4と、上部旋回体2の後部に設けたカウンタウエイト
5と、上部旋回体2の前部に設けられ、ブーム6a、ア
ーム6b及びバケット6cからなる多関節型のフロント
装置6とから形成されている。
【0021】下部走行体1は、左右に無限軌道履帯1a
を備えている。この無限軌道履帯1aは、それぞれ走行
用の油圧モータ1bの駆動力によって駆動される。
【0022】運転室3、エンジン室4、カウンタウェイ
ト5、及び多関節型のフロント装置6等を備えた上部旋
回体2は、上部旋回体2の中心部に設けた旋回用の油圧
モータ(図示せず)により下部走行体1に対して旋回さ
れる。
【0023】多関節型のフロント装置6を形成するブー
ム6a、アーム6b、及びバケット6cは、それらにそ
れぞれ設けたブームシリンダ7a、アームシリンダ7
b、及びバケットシリンダ7cによって、駆動動作され
る。
【0024】前述した油圧シリンダ7a,7b,7c、
旋回用油圧モータ、走行用の油圧モータ1b等の駆動機
器(油圧アクチュエータ)は、運転室3内の操作者によ
って操作される操作レバーからの操作に応動して、エン
ジン室4内のエンジン8(図示せず、後述の図1参照)
によって駆動される油圧ポンプ(同)からの圧油を制御
する制御弁装置(図示せず)からの圧油により駆動され
る。
【0025】図3は、本実施形態によるエンジン冷却装
置が適用されるエンジン室4の外観構造を示す拡大斜視
図であり、図1は、本実施形態によるエンジン冷却装置
が設けられるエンジン室4の詳細構造を示す図3中I−
I断面による側断面図であり、図4は、図1中A部拡大
図である。なおこれら図1、図3、及び図4において、
図2と同符号のものは同一部分である。
【0026】図1、図3、及び図4において、エンジン
室4内には、熱交換器9と、熱交換器9の下流側に固定
されたシュラウド10と、熱交換器9を冷却する冷却風
(空気流)Pを誘起する冷却ファン11と、熱交換器9
の上部及び下部を含む外周部にそれぞれ設けられたシー
ル用の仕切部材12とが設けられている。
【0027】エンジン室4の外郭はエンジンカバー13
によって形成されており、このエンジンカバー13によ
って、エンジン8、冷却ファン11、熱交換器9、油圧
ポンプ(後述する)、マフラ(同)等の機器が覆われて
いる。またこのエンジンカバー13は、下カバー13a
と、吸込み側(左側)横カバー13bと、吐出側(右
側)横カバー13cと、上カバー13dと、前カバー1
3eと、後カバー13fとで形成されている。
【0028】上カバー13dは、その一方端がヒンジ1
4によって開閉可能に吐出側横カバー13cに取り付け
られ、他方端には、その開閉側を吸込側横カバー13b
に掛け止めするための係止具15が設けられている。そ
してこの上カバー13dの熱交換器9側領域及び吸込側
横カバー13bには、外部から冷却風Pを取り入れ冷却
ファン11に導入する吸込口16が設けられている。ま
た、上カバー13dのその他の領域及び吐出側横カバー
13cには、冷却ファン11から流出する冷却風Pを外
部に排出する吐出口17,18がそれぞれ設けられてい
る。さらに、下カバー13aの油圧ポンプ(後述する)
側にも、吐出口19が設けられている。
【0029】エンジン8は、上部旋回体2下部に設けら
れ上部旋回体2の基礎下部構造をなすフレーム20上に
振動減衰装置21を介して設置されている。また、エン
ジン8のクランク軸8aには、プーリ22が固定されて
いる。さらにエンジン8のクランク軸8aより上方には
補助回転軸23が冷却ファン11の軸と共通してエンジ
ン8内に臨むように設けられる。この補助回転軸23の
エンジン8内の端部には、熱交換器9の1つであるラジ
エータ(後述する)に図示しない配管を介してエンジン
冷却水を循環させる水ポンプ24が連結されている。
【0030】熱交換器9は冷却ファン11の前段(上流
側)に配置されており、詳細には、例えば冷却風Pの流
れ方向最上流側に位置しエンジン8の燃焼用吸入空気を
予冷するインタークーラ9aと、このインタークーラ9
aの下流側に隣接し前述した油圧アクチュエータ7a〜
c等を駆動する圧油(作動油)を冷却するオイルクーラ
9bと、このオイルクーラ9bのさらに下流側で冷却風
Pの流れ方向最下流側に位置しエンジン8の冷却水を冷
却するラジエータ9cとから形成されている。なお、通
常のこの種の建設機械のエンジン冷却装置と同様、冷却
風Pの最上流側に配置されるインタークーラ9aの大き
さは、その要求される冷却性能(熱交換容量)に応じ、
図1に示すようにオイルクーラ9bやラジエータ9cよ
り小さくなっており、特に鉛直上下方向(図1中上下方
向)の寸法が小さくなっている。
【0031】インタークーラ9a、オイルクーラ9b、
及びラジエータ9cはいずれも、冷却対象である液体が
内部を流れる配管を、略枠体(あるいは2つの略平板を
両側に立設してなるガイドでもよい、以下同様)内に保
持して形成されている。すなわち、インタークーラ9a
は燃焼用空気が流される配管9aA及びこれを保持する
枠体9aBを備え、オイルクーラ9bは作動油が流され
る配管9bA及びこれを保持する枠体9bBを備え、ラ
ジエータ9cはエンジン冷却水が流される配管9cA及
びこれを保持する枠体9cBを備えている。なおこのと
き、図1に示すように、インタークーラ枠体9aB、オ
イルクーラ枠体9bB、及びラジエータ枠体9cBは、
冷却風Pの流れ方向にほぼすきまなく密着するように配
置固定されているが、インタークーラ配管9aA、オイ
ルクーラ配管9bA、及びラジエータ枠体9cAは、冷
却風Pの流れ方向に互いに若干のすきまがあくように配
置されている。
【0032】シュラウド10は、冷却ファン11の上流
側に位置し冷却ファン11で誘起される冷却風Pを冷却
ファン11の吸い込み側に導入するようになっており、
熱交換器9の下流側に固定された略箱形形状の前部(ボ
ックスシュラウド、あるいはシュラウドカバー)10a
と、この前部10aのさらに下流側に位置し冷却ファン
11の径方向外周側に配置される略ベルマウス形状の後
部(ファンリング)10bとから形成された分離型(い
わゆる2ピース型)シュラウドである。
【0033】すなわち、図4に詳細に示すように、前部
10aは熱交換器9(詳細にはラジエータ9c)の冷却
風P下流側(図4中右側)に固定される一方、後部10
bはエンジン8に設けられたブラケット(ステー)41
に固定されている。
【0034】図5は、このときのシュラウド後部10b
のブラケット41への取付構造を示す図4中B方向から
見た矢視図である。なお、煩雑を避けるために、取付ナ
ット42b(後述)及び密封部材43(同)の図示は省
略している。
【0035】図5及び図4において、本実施形態の最も
大きな特徴として、シュラウド後部10bは、その冷却
風下流側に設けられた危険防止用の略円環状のリングガ
ード部10b1の周方向複数箇所から、径方向に突出し
て取付ブラケット部10b1Aが設けられている。そし
て各取付ブラケット部10b1Aには鉛直上下方向を長
軸とする長孔45が設けられている。一方、エンジン8
からは上記シュラウド後部10bのリングガード取付ブ
ラケット部10b1Aに対応する位置及び数の上記ブラ
ケット41が配置されており、各ブラケット41の先端
部近傍に形成された貫通孔41aに通した取付ボルト4
2aを、さらに上記リングガード取付ブラケット部10
b1Aの長孔45に通した後、取付けナット42bを締
結することにより、シュラウド後部10bがブラケット
41に固定されるようになっている。
【0036】なおこのとき、上記構造でも明らかなよう
に、各取付ナット42を緩めることによりシュラウド後
部10bは、各長孔45が許容する範囲内において、そ
のブラケット41に対する相対位置をファン回転軸(=
補助回転軸23)に垂直な平面内において上下方向に移
動させ微調整可能である。そしてブラケット41、エン
ジン8、及び冷却ファン11は互いに位置関係は固定さ
れた構造であるため、言い換えれば、各取付ナット42
を緩めることにより、シュラウド後部10bと冷却ファ
ン11との相対位置関係をファン回転軸に垂直な平面内
において調整可能となっている。
【0037】図1、図3、及び図4に戻り、シュラウド
前部10aの下流側端部近傍及び後部10bの上流側端
部近傍には、止め具部10ao,10boがそれぞれ設け
られており、それら止め具部10ao,10boに対して
例えばゴム等の弾性材料で形成された密封部材(シュラ
ウドラバー、ゴムリング)43を引っかけるようにして
取付けた後、この密封部材43の上流側端部近傍をバン
ド44で締め、密封部材43がずれたり外れたりするの
を防止するようになっている。このような構造により、
冷却ファン11の動作時においてシュラウド後部10b
と冷却ファン11の羽根11bとの間のチップクリアラ
ンスc(図4参照)をなるべく小さくしてファン性能を
向上すると共に、熱交換器9側の振動系に属するシュラ
ウド前部10aとエンジン8側の振動系に属するシュラ
ウド後部10bとの相対変位を許容しつつそれら前部1
0aと後部10bとの間のシールを行うようになってい
る。すなわち、冷却ファン11と熱交換器9との間では
負圧が発生しこれが熱交換器9を通る冷却風の源となる
が、これらの間が開放空間であると負圧が減少し冷却効
果が低下するため、密封部材43はこれを防ぐために設
けられている。
【0038】冷却ファン11はいわゆる軸流ファンであ
り、補助回転軸23に取り付けられている。このとき、
補助回転軸23には、プーリ22に対応する位置となる
ようにプーリ25が固定されている。そして、プーリ2
2とプーリ25との間にはベルト26が掛け渡されてい
る。また、冷却ファン11は、エンジンクランク軸8a
からの駆動力が伝達される補助回転軸23に固定された
ボス11aと、このボス11aまわりに固定された複数
枚の羽根11bとを備えており、補助回転軸23の回転
によって回転し、これによって図1中右方向への冷却風
P(矢印参照)を誘起するようになっている。
【0039】仕切部材12は、熱交換器9と上カバー1
3d、下カバー13a、前カバー13e、及び後カバー
13fとの間をそれぞれシールするものである。
【0040】なお、エンジン8の吐出側横カバー13c
側には前述した油圧ポンプ33が設けられており、この
油圧ポンプ33は図示しない連結機構(カップリング)
を介しエンジン8に連結され、エンジン8の駆動力によ
って駆動される。また、エンジン8からの排気ガスはマ
フラ34で消音された後排気ガス管(尾管)35を介し
てエンジン室4の外部に放出されるようになっている。
このとき、エンジン8の上部にはマフラカバー36が固
定されており、油圧ポンプ33からエンジン8側への油
の飛散を防止するようになっている。また、エンジン室
4内の熱交換器9より上流側(図1中左側)には、エン
ジン8の起動電流供給用のバッテリ37が配置されてい
る。
【0041】なお、上記において、シュラウド後部10
bが、エンジン側に支持され、冷却ファンを内包する第
1のシュラウドを構成し、シュラウド前部10aが、第
1のシュラウドの上流側に設けられ、熱交換器側に支持
されて冷却風を第1のシュラウドに導入する第2のシュ
ラウドを構成し、密封部材43が、第1のシュラウドと
第2のシュラウドとの相対変位を許容しつつそれらの間
のシールを行う弾性密封部材を構成する。また、シュラ
ウド後部10bのリングガード取付ブラケット部10b
1Aの長孔45が、冷却ファンと第1のシュラウドとの
相対的位置関係を可変にする位置可変機構を構成し、特
に、第1のシュラウドの位置を移動可能な機構を構成す
る。
【0042】次に、本実施形態によるエンジン冷却装置
の動作を説明する。
【0043】通常の状態(後述するファンベルト交換時
以外の状態)においては、シュラウド後部10bのリン
グガード取付ブラケット部10b1Aの長孔45に取付
ボルト部42aを通し取付けナット42bを締結すると
き、冷却ファン11とシュラウド後部10bとが同心円
状となるようにして固定する。図1、図4、及び図5は
この状態を示しており、この状態でチップクリアランス
は周方向どこにおいても同一値cとなる(図4及び図5
参照)。
【0044】この状態で、エンジン8を駆動すると、ク
ランク軸8aの回転がプーリ22、ベルト26、及びプ
ーリ25を介して補助回転軸23に伝達される。これに
よって、水ポンプ24が駆動されてラジエータ9cの冷
却水が循環されるとともに、冷却ファン11が駆動され
て回転する。この冷却ファン11の回転によってカバー
13外の空気が吸込口16からエンジン室4内に導入さ
れ、冷却風Pとなって上流側から流入して熱交換器9
(インタークーラ9a、オイルクーラ9b、及びラジエ
ータ9c)を順次冷却した後、熱交換器9の下流側にあ
るシュラウド10a,10bの内部を通過して絞られ、
冷却ファン11の吸い込み側(図1中左側)に導入され
る。その後、冷却ファン11から吹き出された冷却風P
は、冷却ファン11の下流側にあるエンジン8及び油圧
ポンプ33等を冷却した後、吐出口17,18,19か
らエンジン室4の外部に放出される。
【0045】このとき、冷却ファン11を内包するシュ
ラウド後部10bを冷却ファン11と同じエンジン8側
の振動系に配置していることから、非分離型(一体型)
のシュラウドのように冷却ファンを内包する部分もエン
ジン8とは別の振動系に属する場合に比べて、シュラウ
ドと冷却ファンとの相対変位が少なくなる。これによ
り、チップクリアランスcを予め小さく設定することが
できるので、ファン効率を向上することができる。
【0046】以上のようにして冷却ファン11によるエ
ンジン室4内の冷却を行うが、弾性部材で形成されるフ
ァンベルト26は使用と共に経年摩耗していくものであ
るため、適当な頻度で交換(あるいはメンテナンス、以
下同様)を行う。すなわち、まず取付ボルト42aに締
結されている取付ナット42bをゆるめた後、冷却ファ
ン11とシュラウド後部10bとの同心円状配列を崩
し、例えば図5中矢印に示すようにシュラウド後部10
bを上方又は下方(この例では上方)にずらし、その状
態で再び取付ボルト42aに取付ナット42bを軽く締
結し、仮止めを行う(図5中破線の位置)。このように
することで、冷却ファン11上方のチップクリアランス
c′を、上記通常状態でのチップクリアランスcの最大
2倍の値とすることができる。逆に言えば、通常状態で
のチップクリアランスcを、交換時のチップクリアラン
スc′の最小1/2とすることができ、c′はファンベ
ルト26の厚み分があれば足りることから、通常状態で
のチップクリアランスcをファンベルト26の厚み分の
1/2まで縮小することが可能となる。なお、この状態
では、チップクリアランスの値は周方向位置によって異
なり、この例では冷却ファン11下方において最も小さ
く(ほぼ0)となる。
【0047】そして、上記のようにして比較的大きなチ
ップクリアランスc′を確保した後、エンジン8のクラ
ンク軸8aのプーリ22及び補助回転軸23のプーリ2
5からファンベルト26を取り外し、反エンジン8側
(図1中左側)に脱出させた後、まずファンベルト26
の一番上側の部分を、上記チップクリアランスc′の部
分を通して反エンジン8側に取り出す。その後、順次冷
却ファン11を回転させて各羽根11bを最上方まで回
転させ(これによってその羽根11bの上方には図5に
示す大きなクリアランスc′が確保される)、対応する
部分のファンベルト26を通し反エンジン8側に取り出
していく。このようにして、すべての羽根11bの外周
部を通し終えたときにファンベルト26の取り出し完了
となる。その後、この逆の手順で新しいファンベルト2
6を装着する。ファンベルト26を取り付けた後、再び
取付ナット42bを緩めシュラウド後部10bを前述の
通常位置に戻して取付ナット42bを締め固定すれば、
ファンベルト26の交換作業は終了する。
【0048】以上のようにして、厚みがc′以下のファ
ンベルト26であれば、通常時のチップクリアランスc
より厚みが大きくても、冷却ファン11もしくはシュラ
ウド後部10bを取り外すことなく、容易に交換を行う
ことができる。
【0049】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、ファンベルト26交換時にはクリアランスをc′と
して作業容易性を確保でき、かつ通常動作時にもチップ
クリアランスcを十分に小さくして冷却ファン11のフ
ァン効率を向上することができる。またこのファン効率
向上により、エンジン8の燃費を改善でき、さらにラジ
エータ9c等の熱交換器9を小型化できることによるコ
ストダウンの効果もある。
【0050】なお、上記実施形態においては、長孔45
を上下方向を長軸とするような形状とし、ファンベルト
26の交換時にシュラウド後部10bを上方向又は下方
向にスライドさせたが、これに限られない。その異なる
長孔形状の変形例を図6に示す。
【0051】図6に示す変形例は、ファンベルト26交
換時において、周方向に複数箇所設けたリングガード取
付ブラケット部10b1Aのうち所定の1箇所を支点と
し、シュラウド後部10bを略周方向に所定角度だけ回
転可能(図6中矢印参照)となるように、上記1箇所以
外のリングガード取付ブラケット部10b1Aの長孔4
5Aの形状、大きさ、長軸の向き等を設定したものであ
る。ファンベルト26の交換時には、シュラウド後部1
0bを回転しつつスライドさせることにより、冷却ファ
ン11の最上部付近に比較的大きなチップクリアランス
c″を確保することができる。この場合も、上記第1の
実施形態と同様の効果を得る。
【0052】また、以上においては、シュラウド後部1
0aのリングガード取付ブラケット部10b1Aに設け
る取付ボルト42a貫通用の孔を長孔45,45Aとす
ることで、シュラウド後部10aの取り付け位置を可変
としたが、これに限られず、ブラケット41の取付ボル
ト42a貫通用の孔41aを長孔とすることでシュラウ
ド後部10aの取り付け位置を可変としてもよく、この
場合も同様の効果を得る。
【0053】本発明の第2の実施形態を図7及び図8を
用いて説明する。第1の実施形態と共通の部分には同一
の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0054】図7は、本実施形態によるエンジン冷却装
置が設けられるエンジン室の要部構造を示す側断面図で
あり、第1の実施形態における図1の要部拡大図に相当
する。図7において、この実施形態では、補助回転軸2
3Aの少なくとも反エンジン8側が中空構造となってお
り、その中に、冷却ファン11のボス11aに固定され
たファン回転軸11cが軸方向に摺動可能に挿入配置さ
れている。このとき、C−C断面図に示すように、例え
ばファン回転軸11cの上部に形成した溝11cAにま
わり止め用のキー46が固定されている。このキー46
の上半分は補助回転軸23Aの内周側上部に形成された
溝23Aaに係合しており、これによってファン回転軸
11cの回転を拘束しつつ、軸方向への移動をガイドす
るようになっている。以上のような構造により、冷却フ
ァン11は、後述する図8に示すように軸方向に進退可
能となっており、言い換えれば、シュラウド後部10b
と冷却ファン11との相対位置関係をファン回転軸方向
において調整可能となっている。
【0055】なお、本実施形態においては、上記第1の
実施形態のように各取付ブラケット部10b1Aの取付
ボルト42aを通すための貫通孔を長孔45とする必要
はなく、通常の円形の貫通孔(取付ボルト42aの外径
より若干大きな内径)で足りる。
【0056】上記において、補助回転軸23A、ファン
回転軸11c、及びキー46が、冷却ファンと第1のシ
ュラウドとの相対的位置関係を可変にする位置可変機構
を構成し、特に、冷却ファンの位置を移動可能な機構を
構成する。
【0057】次に、本実施形態によるエンジン冷却装置
の動作を説明する。
【0058】通常の状態(ファンベルト交換時以外の状
態)においては、冷却ファン11は図7に示す状態にあ
り、冷却ファン11とシュラウド後部10bとのファン
回転軸方向(水平方向)の相対的位置関係は、各熱交換
器9a〜cを含めたエンジン冷却装置全体の圧力損失、
および必要な冷却風量、ファン騒音等の点を総合的に判
断し、最適な位置に設定されている。
【0059】この状態におけるエンジン冷却動作及びそ
の作用は、上記第1の実施形態と同様であり、冷却ファ
ン11の回転によって誘起された冷却風Pは、熱交換器
9を順次冷却した後、シュラウド10を介し冷却ファン
11の吸い込み側に導入された後冷却ファン11から吹
き出され、エンジン8及び油圧ポンプ33等を冷却し、
吐出口17,18,19からエンジン室4の外部に放出
される。そして、冷却ファン11を内包するシュラウド
後部10bを冷却ファン11と同じエンジン8側の振動
系に配置していることから、チップクリアランスcを小
さく設定することができ、ファン効率を向上することが
できる。
【0060】一方、ファンベルト交換時(言うまでもな
く冷却ファン11は停止している)には、図8に示すよ
うに、冷却ファン11のファン回転軸11cを反エンジ
ン8側にスライドさせる(矢印参照)。このようにする
ことで、冷却ファン11まわりのチップクリアランスc
A(周方向全周で同一値)を、上記通常状態でのチップ
クリアランスcに比べて大きく拡大することができる。
逆に言えば、通常状態でのチップクリアランスcの値
を、ファンベルト26交換時のことを考慮することな
く、冷却動作時にシュラウド後部10bと冷却ファン1
1との干渉が生じない限りにおいて最小限の値にするこ
とができる。
【0061】比較的大きなチップクリアランスcAを確
保した後は、プーリ22及びプーリ25からファンベル
ト26を取り外し、反エンジン8側に脱出させた後、フ
ァンベルト26を上記チップクリアランスcAの部分を
通して反エンジン8側に取り出す。但しこのとき、冷却
ファン11まわりの周方向全周においてチップクリアラ
ンスcAは確保されているので、第1の実施形態のよう
に順次冷却ファン11を回転させてファンベルト26を
順次取り出していく作業は必要ない。取り出し完了後、
逆の手順で新しいファンベルト26を装着する。ファン
ベルト26を取り付けた後、冷却ファン11のファン回
転軸11cをエンジン8側にスライドさせて前述の通常
位置(図7に示す位置)に戻せば、ファンベルト26の
交換作業は終了する。
【0062】以上説明したように、本実施形態によって
も、ファンベルト26交換時にはクリアランスをcAと
して作業容易性を確保でき、かつ通常動作時にもチップ
クリアランスcを十分に小さくして冷却ファン11のフ
ァン効率を向上することができる。
【0063】なお、上記第1及び第2の実施形態におい
ては、熱交換器9として、インタークーラ9a、オイル
クーラ9b、及びラジエータ9cを配置したエンジン冷
却装置に本発明を適用した場合を例にとって説明した
が、これに限られるものではなく、熱交換器としてイン
タークーラ及びラジエータのみを配置した場合に対して
も適用できることは言うまでもない。また、熱交換器は
これら3種類に限られるものでもなく、例えば必要に応
じ運転室3に設けるエアコン用のコンデンサを併せて配
置し、冷却風Pで冷却してもよい。
【0064】また、以上は、本発明を油圧ショベルのエ
ンジン室に適用した場合を例にとって説明したが、これ
に限られず、クレーン、自走式破砕機、ホイールローダ
等、他の建設機械のエンジン室に適用してもよい。これ
らの場合も、同様の効果を得られることは言うまでもな
い。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、ファンベルト交換時に
は、位置可変機構によって冷却ファンと第1のシュラウ
ドとを相対的に離間させ、ファンベルトを簡単に通過さ
せることができる。したがって、ファンベルト交換時の
作業容易性を確保しつつ、通常冷却動作時におけるチッ
プクリアランスを十分に小さくしてファン効率を向上で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態によるエンジン冷却装
置が設けられるエンジン室の詳細構造を示す側断面図で
ある。
【図2】図1に示したエンジン冷却装置が適用される油
圧ショベルの全体外観構造を表す斜視図である。
【図3】図1に示したエンジン冷却装置が適用されるエ
ンジン室の外観構造を示す拡大斜視図である。
【図4】図1中A部拡大図である。
【図5】図4中B方向から見た矢視図である。
【図6】リングガード取付ブラケット部の長孔の形状が
異なる変形例を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施形態によるエンジン冷却装
置が設けられるエンジン室の要部構造を示す拡大側断面
図である。
【図8】図7に示したエンジン冷却装置において、ファ
ンベルト交換時に冷却ファンをスライドさせた状態を示
す図である。
【符号の説明】
4 エンジン室 8 エンジン 9 熱交換器 9c ラジエータ 10a シュラウド前部(第2のシュラウド) 10b シュラウド後部(第1のシュラウド) 11 冷却ファン 11c ファン回転軸(位置可変機構) 23A 補助回転軸(位置可変機構) 43 密封部材(弾性密封部材) 45 長孔(位置可変機構) 46 キー(位置可変機構) P 冷却風
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 和則 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 竹下 清一郎 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 2D015 CA02 3D038 AA10 AB09 AC02 AC11 AC14 AC15 AC23

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建設機械のエンジンが内設されたエンジン
    室内に設けられ、前記エンジンの冷却水を冷却するラジ
    エータを含む少なくとも1つの熱交換器と、前記熱交換
    器を冷却する冷却風を誘起する冷却ファンと、前記エン
    ジン側に支持され、前記冷却ファンを内包する第1のシ
    ュラウドと、この第1のシュラウドの上流側に設けら
    れ、前記熱交換器側に支持されて前記冷却風を前記第1
    のシュラウドに導入する第2のシュラウドと、前記第1
    のシュラウドと前記第2のシュラウドとの相対変位を許
    容しつつそれらの間のシールを行う弾性密封部材とを有
    する建設機械のエンジン冷却装置において、 前記冷却ファンと前記第1のシュラウドとの相対的位置
    関係を可変にする位置可変機構を設けたことを特徴とす
    る建設機械のエンジン冷却装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の建設機械のエンジン冷却装
    置において、前記位置可変機構は、前記第1のシュラウ
    ドの位置を移動可能な機構であることを特徴とする建設
    機械のエンジン冷却装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の建設機械のエンジン冷却装
    置において、前記位置可変機構は、前記冷却ファンの位
    置を移動可能な機構であることを特徴とする建設機械の
    エンジン冷却装置。
JP31391299A 1999-11-04 1999-11-04 建設機械のエンジン冷却装置 Expired - Lifetime JP3894692B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31391299A JP3894692B2 (ja) 1999-11-04 1999-11-04 建設機械のエンジン冷却装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31391299A JP3894692B2 (ja) 1999-11-04 1999-11-04 建設機械のエンジン冷却装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001132454A true JP2001132454A (ja) 2001-05-15
JP3894692B2 JP3894692B2 (ja) 2007-03-22

Family

ID=18047027

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31391299A Expired - Lifetime JP3894692B2 (ja) 1999-11-04 1999-11-04 建設機械のエンジン冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3894692B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003041627A (ja) * 2001-07-31 2003-02-13 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd 建設機械のカウンタウエイト内蔵の排ガス低減装置
JP2007153310A (ja) * 2005-11-10 2007-06-21 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械
WO2019187571A1 (ja) * 2018-03-30 2019-10-03 株式会社小松製作所 作業機械
EP4209860A1 (en) * 2017-07-18 2023-07-12 Kubota Corporation Working machine

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003041627A (ja) * 2001-07-31 2003-02-13 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd 建設機械のカウンタウエイト内蔵の排ガス低減装置
JP2007153310A (ja) * 2005-11-10 2007-06-21 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械
JP4763561B2 (ja) * 2005-11-10 2011-08-31 日立建機株式会社 建設機械
EP4209860A1 (en) * 2017-07-18 2023-07-12 Kubota Corporation Working machine
WO2019187571A1 (ja) * 2018-03-30 2019-10-03 株式会社小松製作所 作業機械
JPWO2019187571A1 (ja) * 2018-03-30 2021-02-12 株式会社小松製作所 作業機械
JP7424835B2 (ja) 2018-03-30 2024-01-30 株式会社小松製作所 作業機械

Also Published As

Publication number Publication date
JP3894692B2 (ja) 2007-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6192839B1 (en) Cooling apparatus for construction machine, and construction machine
JP2001123836A (ja) 建設機械のエンジン冷却装置
JP2002146843A (ja) 建設機械
JP2003041627A (ja) 建設機械のカウンタウエイト内蔵の排ガス低減装置
US20150204351A1 (en) Cooling Fan Mounting Structure for Construction Machine
JP2001132454A (ja) 建設機械のエンジン冷却装置
JP4532791B2 (ja) 土木・建設機械のエンジン冷却装置
JP2004106619A (ja) ハイブリッド駆動の建設機械
JP2001329842A (ja) 熱交換器の導風板構造
JP2003003849A (ja) 土木・建設機械のエンジン冷却装置
JP4183584B2 (ja) 建設機械の冷却装置
US20230003001A1 (en) Fan structure and work vehicle
JP2001329839A (ja) 建設機械のエンジン冷却装置
JP6574357B2 (ja) 作業用車両
JP2017039482A (ja) 作業用車両
JP2000303497A (ja) 建設機械の冷却装置及び建設機械のカバー
JP2001227003A (ja) 建設機械の冷却装置
JP3790470B2 (ja) 建設機械における冷却装置
JP7284304B2 (ja) 建設機械
JP4162847B2 (ja) 建設機械及び建設機械の冷却装置
JP2001073408A (ja) 建設機械の排気装置
JP2000054430A (ja) 建設機械の冷却装置及びバッテリー保護カバー
JP2001123831A (ja) 建設機械の熱交換装置
JP3679307B2 (ja) 内燃機関の冷却装置
JP2012172343A (ja) 建設機械のエンジン室

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040917

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060829

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061024

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061212

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3894692

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101222

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101222

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111222

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111222

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121222

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121222

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131222

Year of fee payment: 7

EXPY Cancellation because of completion of term