JP2001123831A - 建設機械の熱交換装置 - Google Patents

建設機械の熱交換装置

Info

Publication number
JP2001123831A
JP2001123831A JP30291099A JP30291099A JP2001123831A JP 2001123831 A JP2001123831 A JP 2001123831A JP 30291099 A JP30291099 A JP 30291099A JP 30291099 A JP30291099 A JP 30291099A JP 2001123831 A JP2001123831 A JP 2001123831A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intercooler
heat exchanger
cooling
construction machine
engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30291099A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Kawasaki
浩二 川崎
Makoto Mitsuhashi
誠 三ツ橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP30291099A priority Critical patent/JP2001123831A/ja
Publication of JP2001123831A publication Critical patent/JP2001123831A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】インタークーラを大型化することなくその冷却
性能を向上できる建設機械の熱交換装置を提供する。 【解決手段】建設機械のエンジン8が内設されたエンジ
ン室4内に設けられ冷却風Pにより冷却される複数の熱
交換器9a,9b,9cを有し、かつ、これら複数の熱
交換器9a〜cが、冷却風P流れ方向最上流側に位置し
エンジン8の燃焼用吸入空気を予冷するインタークーラ
9aを含む建設機械の熱交換装置9において、インター
クーラ9aと、このインタークーラ9aの冷却風P流れ
方向下流側に隣接するオイルクーラ9bとの間に、冷却
風通路を画定する導風板38を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設機械のエンジ
ン室内に設けられる熱交換器装置に係わり、特に、イン
タークーラを含む複数の熱交換器を備えた建設機械の熱
交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】建設機械、例えば油圧ショベルは、ブー
ム、アーム、バケット等のフロント装置(作業フロン
ト)や上部旋回体を、油圧シリンダや油圧モータ等の油
圧アクチュエータによって動作させる。これら油圧アク
チュエータは、エンジンによって駆動される油圧ポンプ
からの吐出圧油によって作動される。上部旋回体は、カ
バーで覆われており、エンジンや油圧ポンプは、カバー
内に設けたエンジン室に配置されている。
【0003】通常、この種の建設機械では、エンジン室
内に設けた冷却ファンを駆動し、カバーの一方側に設け
た吸気孔から外気を導入して冷却風を誘起し、エンジン
室内のエンジン、各種熱交換器、及び油圧ポンプ等を冷
却した後、カバーの他方側に設けた排気孔から外部に排
出している。このとき、冷却される熱交換器としては、
エンジンの冷却水を冷却するラジエータや、油圧アクチ
ュエータの作動油を冷却するオイルクーラがある。一般
に熱交換器における冷却性能(放熱量)は、その有効放
熱面積と通過する冷却風風量との積に比例するため、通
常、オイルクーラを冷却風流れ方向上流側に配置しラジ
エータを下流側に配置することにより、建設機械で両者
に要求される冷却性能(熱交換容量)に合致した冷却風
量バランス及び熱バランスを実現している。
【0004】ところで、近年、環境への配慮から排気ガ
ス規制がますます厳しくなる背景の下、例えば特開平9
−112269号公報記載のように、エンジンの燃焼用
吸入空気を予冷するインタークーラを採用し、エンジン
の排気ガス性状の改善や冷却効率の向上を図ることが提
唱されている。この場合、冷却風により冷却される熱交
換器として、ラジエータ、オイルクーラに加え、インタ
ークーラが加わることとなる。そのため、上記従来技術
では、それぞれに要求される冷却性能(熱交換容量)に
基づき(但し特に明細書中に明示はされていない)、エ
ンジン室内における配置を冷却風上流側からインターク
ーラ、オイルクーラ、ラジエータの順とし、またインタ
ークーラの大きさをラジエータやオイルクーラよりも小
さくしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術には以下の課題が存在する。
【0006】すなわち、冷却風上流側からインタークー
ラ、オイルクーラ、ラジエータの順で配置し、インター
クーラの大きさをラジエータやオイルクーラよりも小さ
くする場合、冷却風流れの経路は、主として、インター
クーラへ導入された後オイルクーラを通過しさらにラジ
エータへと流れる経路と、インタークーラを通らずオイ
ルクーラへ直接導入された後ラジエータへと流れる経路
の2つとが存在することとなる。
【0007】このとき、3つの熱交換器を通過しなけれ
ばならない前者の経路に比べて、2つの熱交換器のみを
通過する後者の経路のほうが通風抵抗が少ないため、冷
却風の多くの部分が後者の経路に集中して流れる傾向と
なり、インタークーラを通過する冷却風量が低下し冷却
性能が低下する。したがって、インタークーラを大型化
することなくその冷却性能を向上する方策が重要となる
が、上記従来技術においては、この点について特に配慮
されていない。そのため、インタークーラの冷却性能を
確保するために、本来必要である大きさよりもインター
クーラを無駄に大型化する必要があり、エンジン室内の
機器配置(レイアウト)設計上、好ましくない。
【0008】また、上記したようにエンジン室内のレイ
アウト設計上は、インタークーラの大きさはなるべく小
さい方が好ましい。しかし、インタークーラを小さくす
ると所要放熱量を確保するためには冷却風の風速を上げ
る、すなわち冷却ファン回転数を増大させる必要が生
じ、騒音の増大を招くため、騒音防止の観点からは逆に
好ましくない。ここで一般に、建設機械は、その機種や
仕様等によって要求される熱交換器冷却性能や騒音低減
性能が異なり、冷却性能を重視したい場合、レイアウト
設計を重視したい場合、騒音低減を重視したい場合等が
それぞれ存在するため、前述のようにインタークーラを
大型化することなくその冷却性能向上を図る際、その異
なるニーズに応じてインタークーラ冷却性能を調整でき
れば、さらに好都合である。上記従来技術では、この点
についても配慮されていない。
【0009】本発明は、上記従来技術の課題に鑑みてな
されたものであり、その第1の目的は、インタークーラ
を大型化することなくその冷却性能を向上できる建設機
械の熱交換装置を提供することにある。
【0010】また本発明の第2の目的は、建設機械の機
種や仕様等に応じてインタークーラの冷却性能を調整で
きる建設機械の熱交換装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】(1)上記第1の目的を
達成するために、本発明は、建設機械のエンジンが内設
されたエンジン室内に設けられ冷却風により冷却される
複数の熱交換器を有し、かつ、これら複数の熱交換器
が、前記冷却風流れ方向最上流側に位置し前記エンジン
の燃焼用吸入空気を予冷するインタークーラを含む建設
機械の熱交換装置において、前記インタークーラと、こ
のインタークーラの前記冷却風流れ方向下流側に隣接す
る第1熱交換器との間に、冷却風通路を画定する導風板
を設ける。
【0012】通常、建設機械のエンジン室内において、
冷却風最上流側に配置されるインタークーラの大きさ
は、その要求される冷却性能(熱交換容量)に応じ、他
の熱交換器よりも小さい。そのため、冷却風の経路は、
インタークーラを通過した後にインタークーラ下流側の
第1熱交換器へ導入される第1経路と、インタークーラ
を通らず第1熱交換器へ直接導入される第2経路との2
つが存在することとなり、そのままでは冷却風は通風抵
抗の少ない第2経路に集中する傾向となる。
【0013】そこで、本発明においては、インタークー
ラと第1熱交換器との間に冷却風通路を画定する導風板
を設ける。これにより、例えば、導風板の第1熱交換器
への接続位置を、上記第2経路の一部をふさぐように設
定することで、冷却風が第2経路に集中するのを緩和し
上記第1経路へ配分される冷却風量を増大させることが
できる。したがって、インタークーラを大型化すること
なく、その冷却性能を向上できる。
【0014】(2)上記第2の目的を達成するために、
上記(1)において、好ましくは、前記導風板は、前記
インタークーラの有効放熱面積において所要の冷却風通
過風量が得られるように、前記インタークーラ及び前記
第1熱交換器への接続位置が調整されている。
【0015】これにより、上記(1)における第1経路
への配分風量増大の程度を容易に調整することができる
ので、建設機械の機種や仕様等に応じてインタークーラ
の冷却性能を調整することができる。
【0016】(3)上記(1)又は(2)において、ま
た好ましくは、前記第1熱交換器は、前記エンジンの冷
却水を冷却するラジエータ又は前記建設機械の油圧アク
チュエータを駆動する圧油を冷却するオイルクーラであ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1〜図4
により説明する。本実施形態は、本発明を建設機械の一
例として油圧ショベルに適用した場合の実施形態であ
る。
【0018】図2は、本発明の一実施形態による熱交換
装置が適用される油圧ショベルの全体外観構造を表す斜
視図であり、この油圧ショベルは、概略的に言うと、下
部走行体1と、この下部走行体1上に旋回可能に設けた
上部旋回体2と、この上部旋回体2の前方左側に設けた
運転室3と、上部旋回体2上に横置きに配置したエンジ
ン室4と、上部旋回体2の後部に設けたカウンタウエイ
ト5と、上部旋回体2の前部に設けられ、ブーム6a、
アーム6b及びバケット6cからなる多関節型のフロン
ト装置6とから形成されている。
【0019】下部走行体1は、左右に無限軌道履帯1a
を備えている。この無限軌道履帯1aは、それぞれ走行
用の油圧モータ1bの駆動力によって駆動される。
【0020】運転室3、エンジン室4、カウンタウェイ
ト5、及び多関節型のフロント装置6等を備えた上部旋
回体2は、上部旋回体2の中心部に設けた旋回用の油圧
モータ(図示せず)により下部走行体1に対して旋回さ
れる。
【0021】多関節型のフロント装置6を形成するブー
ム6a、アーム6b、及びバケット6cは、それらにそ
れぞれ設けたブームシリンダ7a、アームシリンダ7
b、及びバケットシリンダ7cによって、駆動動作され
る。
【0022】前述した油圧シリンダ7a,7b,7c、
旋回用油圧モータ、走行用の油圧モータ1b等の駆動機
器(油圧アクチュエータ)は、運転室3内の操作者によ
って操作される操作レバーからの操作に応動して、エン
ジン室4内のエンジン8(図示せず、後述の図1参照)
によって駆動される油圧ポンプ(同)からの圧油を制御
する制御弁装置(図示せず)からの圧油により駆動され
る。
【0023】図3は、本実施形態による熱交換装置が適
用されるエンジン室4の外観構造を示す拡大斜視図であ
り、図1は、本実施形態による熱交換装置が設けられる
エンジン室4の詳細構造を示す図3中I−I断面による
側断面図であり、図4は、図1中A部拡大図である。な
おこれら図1、図3、及び図4において、図2と同符号
のものは同一部分である。
【0024】図1、図3、及び図4において、エンジン
室4内には、熱交換装置9と、熱交換装置9の下流側に
固定されたシュラウド10と、熱交換装置9を冷却する
冷却風(空気流)Pを生起する冷却ファン11と、熱交
換装置9の上部及び下部を含む外周部にそれぞれ設けら
れたシール用の仕切部材12とが設けられている。
【0025】エンジン室4の外郭はエンジンカバー13
によって形成されており、このエンジンカバー13によ
って、エンジン8、冷却ファン11、熱交換装置9、油
圧ポンプ(後述する)、マフラ(同)等の機器が覆われ
ている。またこのエンジンカバー13は、下カバー13
aと、吸込み側(左側)横カバー13bと、吐出側(右
側)横カバー13cと、上カバー13dと、前カバー1
3eと、後カバー13fとで形成されている。
【0026】上カバー13dは、その一方端がヒンジ1
4によって開閉可能に吐出側横カバー13cに取り付け
られ、他方端には、その開閉側を吸込側横カバー13b
に掛け止めするための係止具15が設けられている。そ
してこの上カバー13dの熱交換装置9側領域及び吸込
側横カバー13bには、外部から空気流Pを取り入れ冷
却ファン11に導入する吸込口16が設けられている。
また、上カバー13dのその他の領域及び吐出側横カバ
ー13cには、冷却ファン11から流出する空気流Pを
外部に排出する吐出口17,18がそれぞれ設けられて
いる。さらに、下カバー13aの油圧ポンプ(後述す
る)側にも、吐出口19が設けられている。
【0027】エンジン8は、上部旋回体2下部に設けら
れ上部旋回体2の基礎下部構造をなすフレーム20上に
振動減衰装置21を介して設置されている。また、エン
ジン8のクランク軸8aには、プーリ22が固定されて
いる。さらにエンジン8のクランク軸8aより上方には
補助回転軸23が冷却ファン11の軸と共通してエンジ
ン8内に臨むように設けられる。この補助回転軸23の
エンジン8内の端部には、熱交換装置9に備えられる熱
交換器の1つであるラジエータ(後述する)に図示しな
い配管を介してエンジン冷却水を循環させる水ポンプ2
4が連結されている。
【0028】熱交換装置9は冷却ファン11の前段(上
流側)に配置されており、3つの熱交換器、すなわち冷
却風Pの流れ方向最上流側に位置しエンジン8の燃焼用
吸入空気を予冷するインタークーラ9aと、このインタ
ークーラ9aの下流側に隣接し前述した油圧アクチュエ
ータ7a〜c等を駆動する圧油(作動油)を冷却するオ
イルクーラ9bと、このオイルクーラ9bのさらに下流
側で冷却風Pの流れ方向最下流側に位置しエンジン8の
冷却水を冷却するラジエータ9cとから形成されてい
る。なお、通常のこの種の建設機械の熱交換装置と同
様、冷却風Pの最上流側に配置されるインタークーラ9
aの大きさは、その要求される冷却性能(熱交換容量)
に応じ、図1に示すようにオイルクーラ9bやラジエー
タ9cより小さくなっており、特に鉛直上下方向(図1
中上下方向)の寸法が小さくなっている。
【0029】インタークーラ9a、オイルクーラ9b、
及びラジエータ9cはいずれも、冷却対象である液体が
内部を流れる配管を、略枠体(あるいは2つの略平板を
両側に立設してなるガイドでもよい、以下同様)内に保
持して形成されている。すなわち、インタークーラ9a
は燃焼用空気が流される配管9aA及びこれを保持する
枠体9aBを備え、オイルクーラ9bは作動油が流され
る配管9bA及びこれを保持する枠体9bBを備え、ラ
ジエータ9cはエンジン冷却水が流される配管9cA及
びこれを保持する枠体9cBを備えている。なおこのと
き、図1に示すように、インタークーラ枠体9aB、オ
イルクーラ枠体9bB、及びラジエータ枠体9cBは、
冷却風Pの流れ方向にほぼすきまなく密着するように配
置固定されているが、インタークーラ配管9aA、オイ
ルクーラ配管9bA、及びラジエータ枠体9cAは、冷
却風Pの流れ方向に互いに若干のすきまがあくように配
置されている。
【0030】このとき、熱交換装置9において、インタ
ークーラ9aとオイルクーラ9bとの間に、本実施の形
態の最も大きな特徴である導風板38が設けられてい
る。この導風板38は、インタークーラ枠体9aB下端
の冷却風上流側端部からオイルクーラ枠体9bBの冷却
風上流側端部に向かって斜め下方に傾けて設けられた斜
板部38aと、この斜板部の両側面を覆うように設けら
れた側板部38bとから形成され、冷却風通路を画定し
て内部に冷却風(後述の冷却風経路P10参照)を流通さ
せるようになっている。
【0031】シュラウド10は、冷却ファン11の上流
側に位置し冷却ファン11で生起される空気流Pを冷却
ファン11の吸い込み側に導入するようになっており、
熱交換装置9の下流側に固定された略箱形形状の前部
(ボックスシュラウド、あるいはシュラウドカバー)1
0aと、この前部10aのさらに下流側に位置し冷却フ
ァン11の径方向外周側に配置される略ベルマウス形状
の後部(ファンリング)10bとから形成されたいわゆ
る2ピース型シュラウドである。
【0032】すなわち、図4に詳細に示すように、前部
10aは熱交換装置9(詳細にはラジエータ9c)の空
気流れP下流側(図4中右側)に固定される一方、後部
10bはエンジン8に設けられたブラケット41に取付
け具42を介し固定されている。そして、前部10aの
下流側端部近傍及び後部10bの上流側端部近傍にそれ
ぞれ設けた止め具部10ao,10boに対して例えばゴ
ム等の弾性材料で形成されたリング状部材43を引っか
けるようにして取付けた後、このリング状部材43の上
流側端部近傍をバンド44で締め、リング状部材43が
ずれたり外れたりするのを防止するようになっている。
このような構造により、シュラウド後部10bと冷却フ
ァン11の羽根11b(後述)との間のチップクリアラ
ンスc(図4参照)をなるべく小さくしてファン性能を
向上すると共に、熱交換装置9側の振動系に属するシュ
ラウド前部10aとエンジン8側の振動系に属するシュ
ラウド後部10bとの相対変位を許容しつつそれら前部
10aと後部10bとの間のシールを行うようになって
いる。
【0033】冷却ファン11はいわゆる軸流ファンであ
り、補助回転軸23に取り付けられている。このとき、
補助回転軸23には、プーリ22に対応する位置となる
ようにプーリ25が固定されている。そして、プーリ2
2とプーリ25との間にはベルト26が掛け渡されてい
る。また、冷却ファン11は、エンジンクランク軸8a
からの駆動力が伝達される補助回転軸23に固定された
ボス11aと、このボス11aまわりに固定された複数
枚の羽根11bとを備えており、補助回転軸23の回転
によって回転し、これによって図1中右方向への空気流
P(矢印参照)を生起するようになっている。
【0034】仕切部材12は、熱交換装置9と上カバー
13d、下カバー13a、前カバー13e、及び後カバ
ー13fとの間をそれぞれシールするものである。
【0035】なお、エンジン8の吐出側横カバー13c
側には前述した油圧ポンプ33が設けられており、この
油圧ポンプ33は図示しない連結機構(カップリング)
を介しエンジン8に連結され、エンジン8の駆動力によ
って駆動される。また、エンジン8からの排気ガスはマ
フラ34で消音された後排気ガス管(尾管)35を介し
てエンジン室4の外部に放出されるようになっている。
このとき、エンジン8の上部にはマフラカバー36が固
定されており、油圧ポンプ33からエンジン8側への油
の飛散を防止するようになっている。また、エンジン室
4内の熱交換装置9より上流側(図1中左側)には、エ
ンジン8の起動電流供給用のバッテリ37が配置されて
いる。
【0036】なお、上記において、オイルクーラ9b
が、特許請求の範囲各項記載のインタークーラの冷却風
流れ方向下流側に隣接する第1熱交換器を構成する。
【0037】次に、本実施形態の熱交換装置の動作を説
明する。
【0038】エンジン8を駆動すると、クランク軸8a
の回転がプーリ22、ベルト26、及びプーリ25を介
して補助回転軸23に伝達される。これによって、水ポ
ンプ24が駆動されてラジエータ9の冷却水が循環され
るとともに、冷却ファン11が駆動されて回転する。こ
の冷却ファン11の回転によってカバー13外の空気が
吸込口16からエンジン室4内に導入され、空気流Pと
なって上流側から流入して熱交換装置9(インタークー
ラ9a、オイルクーラ9b、及びラジエータ9cを順次
冷却した後、熱交換装置9の下流側にあるシュラウド1
0の内部を通過して絞られ、冷却ファン11の吸い込み
側(図1中左側)に導入される。その後、冷却ファン1
1から吹き出された冷却風Pは、冷却ファン11の下流
側にあるエンジン8及び油圧ポンプ33等を冷却した
後、吐出口17,18,19からエンジン室4の外部に
放出される。
【0039】以上のようなエンジン室4内の冷却風Pの
流れにおいて、前述したように冷却風最上流側のインタ
ークーラ9aの大きさが、オイルクーラ9b及びラジエ
ータ9cより小さくなっているため、冷却風Pの経路
は、主として、インタークーラ9aを通過した後にイン
タークーラ9a下流側のオイルクーラ9bへ導入された
後さらにラジエータ9cへ導かれる第1経路P1(図1
参照)と、インタークーラ9aを通らずオイルクーラ9
bへ直接導入された後ラジエータ9cへ導かれる第2経
路P2(同)との2つが存在することとなり、そのまま
では冷却風Pは通風抵抗の少ない第2経路P2に集中す
る傾向となる。
【0040】そこで、本実施形態においては、インター
クーラ9aとオイルクーラ9bとの間に冷却風通路を画
定する導風板38を設ける。しかもこのとき、導風板3
8の斜板部38aは、インタークーラ枠体9aB下端の
冷却風上流側端部からオイルクーラ枠体9bBの冷却風
上流側端部に向かって斜め下方に傾けて設けられている
ため、斜板部38bの下流側端部のオイルクーラ9bへ
の接続(取付)位置は上記第2経路P2の一部をふさぐ
ようになっている。これにより、冷却風Pが第2経路P
2に集中するのを緩和することができる。また、斜板部
38bに第2経路P2からの冷却風が流入しない空間Q
を創出しこの部分に十分な負圧を発生させることで、第
1経路P1から分岐しインタークーラ配管9aAとオイ
ルクーラ配管9bAとの間隙からその空間Qに流入した
後にオイルクーラ9b、ラジエータ9cへと導かれる新
たな冷却風の経路P10を作り出すことができる。これら
の結果、上記第1経路P1(経路P10を含む)へ配分さ
れる冷却風量を増大させることができる。一般に、熱交
換器における冷却性能(放熱量)は、その有効放熱面積
と通過する冷却風風量との積に比例することから、上記
第1経路P1への配分風量の増大によって、インターク
ーラ9aを大型化することなくその冷却性能を向上でき
る。これにより、エンジン室4内のレイアウト(機器配
置)設計の自由度が向上する効果もある。
【0041】また、前述したように、通常、建設機械
は、その機種や仕様等によって要求される熱交換器冷却
性能や騒音低減性能が異なり、冷却性能を重視したい場
合、レイアウト設計を重視したい場合、騒音低減を重視
したい場合等がそれぞれ存在するため、上記のようにイ
ンタークーラ9aを大型化することなくその冷却性能向
上を図る際、その異なるニーズに応じてインタークーラ
9aの冷却性能を調整(マッチング)できれば、さらに
好都合である。
【0042】本実施の形態においては、上述のように導
風板38の設置によって上記第1経路P1への配分風量
を増大し、インタークーラ9aの冷却性能を向上する構
造である。したがって、導風板斜板部38aのインター
クーラ9a及びオイルクーラ9bへの接続(取付)位置
を適宜変えることで、上記第1経路P1への配分風量増
大の程度を容易に調整し、インタークーラ9aの有効放
熱面積において所要の冷却風通過風量が得られるように
調整することができる。
【0043】すなわち例えば、導風板斜板部38aを長
くして(すなわち下方への傾斜をより急にして)その下
流側端部のオイルクーラ9bへの接続(取付)位置をよ
り下方にすれば、上記第2経路P2の多くをふさぐよう
にでき、逆に導風板斜板部38aを短くして(すなわち
下方への傾斜をより緩やかにして)その下流側端部のオ
イルクーラ9bへの接続(取付)位置をより上方にすれ
ば、上記第2経路P2をふさぐ量を少なくできる。この
ように、導風板38の構造を変化させることにより、上
記第1経路P1への配分風量増大の程度を容易に調整で
き、上述した各機種や使用等に応じ、インタークーラ9
aの冷却性能を容易に調整することができる。
【0044】なお、上記実施形態においては、互いに近
接配置されているインタークーラ9aとオイルクーラ9
bとの間に導風板38を設けたが、本発明の適用対象
は、このような場合に限られず、インタークーラ9aと
オイルクーラ9bとが離れて配置されている場合にも適
用できる。図5は、そのような変形例による熱交換装置
が設けられるエンジン室4の詳細構造を示す側断面図で
あり、上記実施形態の図1に対応する図である。図1と
同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略す
る。
【0045】図5において、この変形例では、インター
クーラ9a、オイルクーラ9b、及びラジエータ9c自
体の構造は図1、図4に示した上記実施形態とほぼ同様
であるが、インタークーラ9aとオイルクーラ9bとが
水平方向(言い換えれば冷却風P流れ方向)に離れて配
置されており、これらの間に、内部に冷却風通路を画定
して冷却風を流通させる導風板39が設置されている。
この導風板39は、図5に示すように冷却風流れ方向に
拡開となる略角筒形状(ダクト状)をなしており、上板
部39aと、底板部39bと、両側2つの側板部39c
とから形成されている。
【0046】本変形例によれば、上記実施形態による効
果(インタークーラ9aの冷却性能向上・調整)に加
え、以下のような効果がある。
【0047】すなわち、上記実施形態の図1や本変形例
の図5では煩雑を避けるために詳細な図示を省略した
が、通常、エンジン室4内に設けられるインタークーラ
9a、オイルクーラ9b、ラジエータ9c等を含むこの
種の熱交換器には、それぞれ冷却風Pの流れ方向上流側
に異物捕捉用の網部材(防虫ネット)が設けられてい
る。これら熱交換器は、油圧ショベルの作業中は常時冷
却風による冷却が行われ、使用とともに虫体やごみ等の
異物が網部材に捕捉されて目詰まりが生じるため、適宜
清掃を行う必要がある。この清掃は、通常、清掃用ホー
スを網部材に向け空気流を吹き出して(網部材の表側か
ら吹き出す場合も裏側からの場合もある)捕捉異物を吹
き飛ばすことにより行われる。
【0048】本変形例においては、インタークーラ9a
とオイルクーラ9bとを離して配置しているので、導風
板39を適宜着脱可能な構造として清掃時には取り外す
ことで、インタークーラ9aやオイルクーラ9bの清掃
がしやすくなる。
【0049】さらに、近年、オイルクーラ9bのさらな
る清掃容易性、及びラジエータ9cの清掃をしやすくす
るためにオイルクーラ9bを可動式にする構造も提唱さ
れているが、本変形例においては、そのような可動構造
にも容易に対応できるという効果もある。
【0050】なお、上記実施形態及び変形例において
は、熱交換器として、インタークーラ9a、オイルクー
ラ9b、及びラジエータ9cを配置した熱交換装置9に
本発明を適用した場合を例にとって説明したが、これに
限られるものではなく、熱交換器として、インタークー
ラ及びラジエータのみを配置した熱交換装置に対しても
適用でき、この場合は、それらインタークーラとラジエ
ータとの間に前述の導風板38又は導風板39を配置す
ればよいことは言うまでもない。また、熱交換器はこれ
ら3種類に限られるものでもなく、例えば必要に応じ運
転室3のエアコン用のコンデンサを併せて配置し、空気
流Pで冷却してもよい。
【0051】また、以上は、本発明を油圧ショベルのエ
ンジン室に適用した場合を例にとって説明したが、これ
に限られず、クレーン、自走式破砕機、ホイールローダ
等、他の建設機械のエンジン室に適用してもよい。これ
らの場合も、同様の効果を得られることは言うまでもな
い。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、冷却風が、インターク
ーラを通らず第1熱交換器へ直接導入される第2経路に
集中するのを緩和し、インタークーラを通過した後にイ
ンタークーラ下流側の第1熱交換器へ導入される第1経
路へ配分される冷却風量を増大させることができる。し
たがって、インタークーラを大型化することなく、その
冷却性能を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による熱交換装置が設けら
れるエンジン室の詳細構造を示す側断面図である。
【図2】本発明の一実施形態による熱交換装置が適用さ
れる油圧ショベルの全体外観構造を表す斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態による熱交換装置が適用さ
れるエンジン室の外観構造を示す拡大斜視図である。
【図4】図1中A部拡大図である。
【図5】インタークーラとオイルクーラとが離れて配置
された場合に適用した本発明の変形例を備えたエンジン
室の詳細構造を示す側断面図である。
【符号の説明】
1b 走行用油圧モータ(油圧アクチュエー
タ) 4 エンジン室 7a ブームシリンダ(油圧アクチュエー
タ) 7b アームシリンダ(油圧アクチュエー
タ) 7c バケットシリンダ(油圧アクチュエー
タ) 8 エンジン 9 熱交換装置 9a インタークーラ(熱交換器) 9b オイルクーラ(第1熱交換器、熱交換
器) 9c ラジエータ(熱交換器) 38 導風板 39 導風板 P 冷却風

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建設機械のエンジンが内設されたエンジン
    室内に設けられ冷却風により冷却される複数の熱交換器
    を有し、かつ、これら複数の熱交換器が、前記冷却風流
    れ方向最上流側に位置し前記エンジンの燃焼用吸入空気
    を予冷するインタークーラを含む建設機械の熱交換装置
    において、 前記インタークーラと、このインタークーラの前記冷却
    風流れ方向下流側に隣接する第1熱交換器との間に、冷
    却風通路を画定する導風板を設けたことを特徴とする建
    設機械の熱交換装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の建設機械の熱交換装置にお
    いて、前記導風板は、前記インタークーラの有効放熱面
    積において所要の冷却風通過風量が得られるように、前
    記インタークーラ及び前記第1熱交換器への接続位置が
    調整されていることを特徴とする建設機械の熱交換装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の建設機械の熱交換装
    置において、前記第1熱交換器は、前記エンジンの冷却
    水を冷却するラジエータ又は前記建設機械の油圧アクチ
    ュエータを駆動する圧油を冷却するオイルクーラである
    ことを特徴とする建設機械の熱交換装置。
JP30291099A 1999-10-25 1999-10-25 建設機械の熱交換装置 Pending JP2001123831A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30291099A JP2001123831A (ja) 1999-10-25 1999-10-25 建設機械の熱交換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30291099A JP2001123831A (ja) 1999-10-25 1999-10-25 建設機械の熱交換装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001123831A true JP2001123831A (ja) 2001-05-08

Family

ID=17914593

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30291099A Pending JP2001123831A (ja) 1999-10-25 1999-10-25 建設機械の熱交換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001123831A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001348909A (ja) 建設機械
CN107923141B (zh) 工程机械
JP2001123836A (ja) 建設機械のエンジン冷却装置
JP2014084831A (ja) エンジン室の換気構造
JP7132140B2 (ja) 作業用車両
JP2000016094A (ja) 建設機械の冷却装置
JP2001329842A (ja) 熱交換器の導風板構造
JP4532791B2 (ja) 土木・建設機械のエンジン冷却装置
JP2003003849A (ja) 土木・建設機械のエンジン冷却装置
JP2001123831A (ja) 建設機械の熱交換装置
JP2003011679A (ja) 建設機械の冷却装置
JP3894692B2 (ja) 建設機械のエンジン冷却装置
JPH11254976A (ja) 建設機械の騒音低減装置並びにこの装置に用いるカバー及び排気部
JP2000034742A (ja) 建設機械の排気装置
JP2000054430A (ja) 建設機械の冷却装置及びバッテリー保護カバー
JP2000303497A (ja) 建設機械の冷却装置及び建設機械のカバー
JP2002097951A (ja) 建設機械の排気装置
JPH11241366A (ja) 建設機械の排気装置
JP3585358B2 (ja) 油圧ショベル
WO2006013628A1 (ja) 旋回式作業機械
JP2001064996A (ja) 建設機械の冷却構造
JP2023110279A (ja) 作業機械
JP2002356115A (ja) 建設機械の冷却装置
JP3472162B2 (ja) 建設機械の熱交換装置
JP2004324438A (ja) 建設機械の冷却装置