JP2001132313A - パネル開閉装置 - Google Patents

パネル開閉装置

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JP2001132313A
JP2001132313A JP31409399A JP31409399A JP2001132313A JP 2001132313 A JP2001132313 A JP 2001132313A JP 31409399 A JP31409399 A JP 31409399A JP 31409399 A JP31409399 A JP 31409399A JP 2001132313 A JP2001132313 A JP 2001132313A
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  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 閉状態での開閉パネル上端とパネル収納部周
縁との隙間を小さく抑えながら、当該開閉パネルをその
操作や表示確認に好ましい位置に開かせる。 【解決手段】 固定側パネル10のパネル収納凹部に設
けられた開閉パネル16を開閉する装置。開閉パネル1
0がパネル収納凹部10aに収められる閉位置と、この
閉位置から前方かつ上向きに展開する開位置との間で開
閉パネル16を移動させるに際し、開閉パネル16を前
記閉位置から所定ストロークだけ前方に平行移動させて
からこの開閉パネル16の下端部が前側に浮上する開位
置まで回動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車載用オーディオ
機器等に操作用あるいは表示用として設けられたパネル
を開閉させるための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、車両に設けられるオーディオ機器
やナビゲーション機器において、その操作用あるいは表
示用のパネルを開閉可能に構成することにより、パネル
奥部にディスクを収納してパネル開時にディスク等を出
し入れできるようにする工夫が検討されている。
【0003】その構造の一例を図17及び図18に示
す。図において、固定側パネル202の適所にはパネル
収納凹部202aが設けられ、その奥方に、前方に開口
するシャーシー201が設けられている。シャーシー2
01内には図18に示すような収納空間Sが確保されて
いる。この収納空間Sは、例えばオーディオ用やナビゲ
ーション用の記録媒体(コンパクトディスクやミニディ
スク、カセットテープなど)が収納されるものである。
前記パネル収納凹部202aには挿入口202bが形成
され、この挿入口202bを通じて前記収納空間Sに対
する記録媒体の出し入れが行われるようになっている。
【0004】前記パネル収納凹部202aには、開閉パ
ネル205が収納される。この開閉パネル205は、ボ
タン等からなる操作部203と、ディスプレイ等からな
る表示部204とを備え、図17及び図18(A)に示
すように前記パネル収納凹部202aに立直状態で収め
られる閉位置と、この閉位置から図18(C)に示すよ
うに展開する開位置とに開閉可能となっている。
【0005】その開閉装置として、前記シャーシー20
1内には、前後方向にスライド可能なスライド部材20
6が設置され、その前端部が開閉パネル205の下端部
にピン205aを介して相対回動可能に連結されてい
る。開閉パネル205の上部には側方に突出する突起2
05bが設けられ、この突起205bは、パネル収納凹
部202aの側壁前部内側面に設けられた案内溝207
内に嵌め込まれている。この案内溝207は、上下方向
に延び、その下端部が若干前向きに円弧状に湾曲する形
状をなしている。
【0006】この装置において、前記図18(A)に示
す閉位置からスライド部材206が前方にスライドする
と、そのスライドに伴って開閉パネル205が傾斜しな
がらこの開閉パネル205の上端部が降下し(同図
(B))、最終的に開閉パネル205は略水平となる開
位置に到達する(同図(C))。この状態で、前記収納
空間Sに対し、カセットテープやCD、MD等の記録媒
体を容易に出し入れすることが可能になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記パネルは、一般に
運転席の近傍に設けられ、運転者が着座状態のまま操作
したり、その表示を見たりすることが多い。このような
操作や表示の確認を容易にするには、例えば図19
(a)に示すように操作パネル205が跳ね上がる(す
なわちパネル下端部が前側に浮上する)ような開き方を
させ、この開状態での操作パネル位置を高くして当該開
位置で操作されるように構成することが考えられる(図
例では、パネルの跳ね上げに伴って挿入口202bの位
置を下げている)。
【0008】しかしながら、前記のような跳ね上げ運動
をさせる場合、開閉パネル205の上面とパネル収納凹
部202aの天壁との隙間208が小さいと、閉位置か
ら開位置への移動時にパネル205の上端が前記天壁と
干渉してしまい(図19(b)の二点鎖線参照)、開閉
パネル205が開作動できなくなる。従って、このよう
なパネル動作を可能にするには、前記隙間208を大き
くせざるを得ず、その分見栄えが悪くなる。
【0009】また、パネル操作や表示確認を容易にする
には、前記のような開位置において、開閉パネル205
の高さを確保するだけでなく、当該パネル205をなる
べく手前側に引き出すことが好ましい。
【0010】本発明は、このような事情に鑑み、閉状態
での開閉パネル上端とパネル収納部周縁との隙間を小さ
く抑えながら、当該開閉パネルをその操作や表示確認に
好ましい位置に開かせることができるパネル開閉装置を
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段として、本発明は、固定側パネルに設けられた開
閉パネルを、当該開閉パネルが前記固定側パネルに設け
られたパネル収納部に収められる閉位置と、この閉位置
から前方かつ上向きに展開する開位置との間で移動させ
るパネル開閉装置であって、開閉のための駆動力を出力
する駆動出力部と、この駆動出力部の出力により、前記
開閉パネルを前記閉位置から所定ストロークだけ前方に
平行移動させてからこの開閉パネルの下端部が前側に浮
上する開位置まで回動させる駆動変換機構とを備えたも
のである。
【0012】この構成によれば、前記開閉パネルをいき
なり跳ね上げ方向に回動させるのではなく、まず前方に
平行移動させ、その後に前記回動を行わせて開位置に至
らせるようにしているので、開閉パネル上端とパネル収
納部周縁との隙間は十分小さく抑えながら、両者の干渉
を生ずることなく良好に開閉パネルの開閉ができる。し
かも、前記平行移動の分だけ開閉パネルが開位置で手前
に引き出されていることになるので、その分パネル操作
や表示の確認等が容易となる。
【0013】この装置では、前記駆動出力部の逆方向の
駆動力により、前記開閉パネルを前記閉位置から開位置
までの動きと逆の動きで閉位置に戻すように前記駆動変
換機構を構成するのがより好ましい。これにより、開方
向、閉方向のいずれも開閉パネルが自動的に駆動される
ことになる。
【0014】前記駆動変換機構としては、前後方向に第
1のストロークだけスライド可能な第1のスライド部材
と、前記駆動出力部の出力により前後方向に前記第1の
ストロークよりも大きい第2のストロークだけスライド
駆動され、かつ、前記開閉パネルにその下端部よりも上
側にある所定の回動支点で相対回動可能に連結された第
2のスライド部材と、前記第1のスライド部材を当該第
1のスライド部材が前記第1のストローク分だけ前記第
2のスライド部材に追従してスライドするように前方に
付勢する付勢手段とを備え、この第1のスライド部材に
対する前記第2のスライド部材の相対的なスライドに伴
って前記開閉パネルが前記回動支点回りに回動するよう
にこの開閉パネルを前記第1のスライド部材に連結した
ものが好適である。
【0015】この構成によれば、第1のスライド部材及
び第2のスライド部材が一体にスライド移動している間
は、両スライド部材に連結されている開閉パネルが平行
移動し、第1のスライド部材のスライドが止まって第2
のスライド部材のみのスライドが始まってからその相対
スライドにより開閉パネルの回動が始まる。
【0016】前記第2のスライド部材は、固定側パネル
もしくはその他の固定側部材(例えば装置のシャーシ
ー)にスライド可能に支持してもよいし、前記第1のス
ライド部材に前後方向にスライド可能に支持するように
してもよい。
【0017】前記第2のスライド部材の単独スライドに
伴って開閉パネルが回動するようにするには、例えば、
前記第1のスライド部材に揺動部材を揺動可能に取付
け、この揺動部材の揺動部分を前記開閉パネルに相対回
動可能に連結するとともに、前記第1のスライド部材に
対する第2のスライド部材の相対スライドに伴って前記
揺動部材が前記第2のスライド部材に対して前記開閉パ
ネルを回動させるような揺動軌跡を描きながら揺動する
ようにこの揺動部材と前記第2のスライド部材とを係合
すればよい。
【0018】この場合、前記第2のスライド部材と揺動
部材のいずれか一方に前記揺動軌跡に対応する形状の曲
線溝を設け、他方に前記曲線溝に嵌まり込む被案内部を
設ければ、そのカム作用により、第2のスライド部材単
独のスライドに伴って前記揺動部材に好適な揺動軌跡を
描かせることができる。
【0019】また、前記第1のスライド部材を、前記第
1のストローク分だけ前進した位置で揺動可能なスライ
ド揺動部材とし、このスライド揺動部材の揺動部分を前
記開閉パネルに相対回動可能に連結するとともに、前記
スライド揺動部材に対する第2のスライド部材の相対ス
ライドに伴って当該スライド揺動部材が前記第2のスラ
イド部材に対して前記開閉パネルを回動させるような揺
動軌跡を描きながら揺動するようにこのスライド揺動部
材と前記第2のスライド部材とを係合するようにしても
よい。
【0020】この構成によれば、スライド揺動部材が前
記第1のスライド部材の機能と揺動部材の機能とを兼ね
備えているので、部品点数が削減され、構造がより簡素
化される。
【0021】前記スライド揺動部材にスライド動作と揺
動動作の双方を行わせるには、例えば、前記スライド揺
動部材とこれを支持する部材とのいずれか一方に前後方
向の案内溝を設け、他方に前記案内溝に嵌まり込む突起
を設け、前記スライド揺動部材が前記第1のストローク
分だけ前進した位置で前記突起回りに揺動するようにす
ればよい。
【0022】また、前記第2のスライド部材とスライド
揺動部材のいずれか一方に前記揺動軌跡に対応する形状
の曲線溝を設け、他方に前記曲線溝に嵌まり込む被案内
部を設ければ、そのカム作用により、第2のスライド部
材単独のスライドに伴って前記揺動部材に好適な揺動軌
跡を描かせることができる。
【0023】前記曲線溝及び被案内部を設ける場合、さ
らに、前記曲線溝のパネル開位置側終端から前後方向に
延びる位置決め用溝を延長し、この位置決め用溝内に前
記被案内部が侵入することにより開位置での開閉パネル
の回動が規制されるようにすれば、開閉パネルを操作す
るときにその操作力で開閉パネルががたつくことが防が
れ、操作性が高まる。
【0024】前記駆動変換機構は、単独でもよいが、こ
の駆動変換機構を左右両側に設け、これらの駆動変換機
構を前記開閉パネルの左右両端部に連結すれば、開閉パ
ネルの支持及び開閉駆動をより安定した状態で行うこと
ができる。
【0025】そして、左右の駆動変換機構同士の間に記
録媒体の収納空間を確保することができ、さらに、開位
置にある開閉パネルの下方で前記収納空間に対する記録
媒体の出し入れが行われるようにすることも可能とな
る。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
〜図8及び図15,図16に基づいて説明する。
【0027】図1及び図2において、10は固定側パネ
ル(例えば車両のインストゥルメントパネル)であり、
この固定側パネル10に、図5〜図8及び図15,図1
6に示すようなパネル収納凹部10aが設けられてい
る。このパネル収納凹部10aは、他のパネル部分より
も一段後方へ凹んでいる。
【0028】パネル収納凹部10aの奥部には、下側シ
ャーシー12及び上側シャーシー14が2段に重ねて設
けられている。これらのシャーシー12,14は前方に
開口し、その奥側中央にディスクDなどの記録媒体を収
納する収納空間が確保されており、この収納空間に対
し、前記パネル収納凹部10aに形成された上側挿入口
10b及び下側10cを通じてディスクDなどが出し入
れできるようになっている。
【0029】なお、前記パネル収納凹部10aの上方に
は図3,図15,図16に示すような開口部18が設け
られ、この開口部18に図略のディスプレイが組み付け
られるようになっている。
【0030】前記パネル収納凹部10aに対応する位置
には、開閉パネル16が設けられている。この開閉パネ
ル16には、ボタンその他のスイッチ類を備えた操作部
が設けられている。なお、この操作部に代え、あるいは
これに加えてディスプレイなどの表示部を開閉パネル1
6に設けてもよい。
【0031】前記開閉パネル16は、図1に示すように
立直状態で前記パネル収納凹部10aに収められる閉位
置と、図8に示すように固定側パネル10から前方に大
きく引き出されてかつ跳ね上げられた状態の開位置との
間で開閉作動するようになっている。そして、この開閉
パネル16を開閉駆動するための開閉装置が、前記下側
シャーシー12内に組み込まれている。すなわち、この
下側シャーシー12は、本発明にかかるパネル開閉装置
全体の支持部材を兼ねている。
【0032】このパネル開閉装置は、前記パネル開閉の
ための駆動力を出力する駆動出力部30と、その出力を
利用して前記開閉パネル16を開閉させる左右一対の駆
動変換機構DMとを備えている。これらの駆動変換機構
DMは、前記ディスクDなどの収納空間を挟む左右両側
の位置に設けられ、かつ、前記開閉パネル16の裏面左
右両側部に連結されている。換言すれば、両駆動変換機
構DMの間に、ディスクDなどの収納空間が確保されて
いる。
【0033】前記駆動変換機構DMは、第1のスライド
部材19と、第2のスライド部材20と、揺動アーム
(揺動部材)22とを備えている。
【0034】第1のスライド部材19は、シャーシー1
2の側壁のすぐ内側に設けられている。シャーシー12
の側壁からは内側に複数のピン12aが突出する一方、
第1のスライド部材19において各ピン12aに対応す
る位置に、前後方向に延びる貫通溝19aが設けられて
いる。そして、各貫通溝19aに前記ピン12aが嵌め
込まれることにより、前記貫通溝19aの長さ分(第1
のストローク)だけ第1のスライド部材19が前後方向
にスライドできるようになっている。
【0035】第1のスライド部材19の後端下部には、
シャーシー内方に突出する突起19cが設けられ、この
突起19cが引張ばね26を介してシャーシー12側の
突起12cに連結されている。この引張ばね26によ
り、第1のスライド部材19が前方に付勢されている。
【0036】第2のスライド部材20は、各第1のスラ
イド部材19の内側にこれと平行に設けられている。第
2のスライド部材20には、前後方向に延びる複数の貫
通溝20bが設けられる一方、前記第1のスライド部材
19には第2のスライド部材20に向けて複数のピン1
9bが突設され、これらのピン19bが各貫通溝20b
に嵌め込まれている。これにより、第2のスライド部材
20は第1のスライド部材19に前記貫通溝20bの長
さ分だけスライド可能に支持されており、シャーシー1
2に対しては前記貫通溝19aの長さ分と貫通溝20b
の長さ分とを足した分(第2のストローク)だけスライ
ド可能となっている。
【0037】この第2のスライド部材20の下面には、
前後方向に延びるラック20rが形成されている。そし
て、このラック20rに前記駆動出力部30の出力する
駆動力が伝達されることにより、第2のスライド部材2
0が前後方向にスライド駆動されるようになっている。
【0038】この駆動出力部30の具体的構造を図4
(a)(b)に示す。図示のように、この駆動出力部3
0は、駆動源であるモータ31、ウォームホイール3
2、トルクリミッタ33、歯車34、二重歯車35,3
6、及び伝動軸37を備えている。
【0039】モータ31の出力軸には、ウォーム31w
が形成され、これにウォームホイール32が噛合されて
いる。ウォームホイール32はトルクリミッタ33を介
して歯車34に連結されている。トルクリミッタ33
は、トルク負荷が一定以上の場合にウォームホイール3
2と歯車34との間のトルク伝達を切るものである。二
重歯車35は大歯車35aと小歯車35bとを同軸状態
で有し、その大歯車35aが前記歯車34に噛合されて
いる。
【0040】一方、伝動軸37は、シャーシー12の左
右方向に延び、同シャーシー12内に回転可能に支持さ
れており、この伝動軸37の両端に二重歯車36が固定
されている。二重歯車36は、大径の歯車36aと小径
のピニオン36pとを有し、一方の二重歯車36の歯車
36aが前記小歯車35bに噛合されるとともに、両二
重歯車36のピニオン36pが各第2のスライド部材2
0のラック20rに噛合されている。
【0041】従って、前記モータ30が作動することに
より、その駆動力がウォームホイール32、歯車34、
二重歯車35、及びこれに噛合する側の二重歯車36を
介して一方の第2のスライド部材20に伝達されるとと
もに、前記二重歯車36の回転力が伝動軸37及び他方
の二重歯車36を介して他方の第2のスライド部材20
に伝達され、これにより左右の第2のスライド部材20
が同時にスライド駆動されるようになっている。
【0042】前記第2のスライド部材20の前端から
は、斜め上方に軸支部20aが延長されている。一方、
開閉パネル16の裏面には、その下端よりも上側の位置
(図では略中間位置)から後方に突出する左右一対の連
結部16aが形成され、この連結部16aと前記第2の
スライド部材20の軸支部20aとがピン24を介して
相対回動可能に連結されている。
【0043】揺動アーム22は、前記第1のスライド部
材19と第2のスライド部材20との間に挟み込まれて
いる。揺動アーム22の後端は、第1のスライド部材1
9の側面に形成された突起19dを中心に揺動可能とな
るように当該スライド部材19に支持されている。揺動
アーム22の前端には、凹部22cが形成される一方、
開閉パネル16の裏面には、その上端位置から後方に突
出する左右一対の連結部16bが形成され、この連結部
16bに形成された横向きの突起16cが前記凹部22
cに嵌め込まれることにより、揺動アーム22の前端と
開閉パネル16とが相対回動可能に連結されている。凹
部22cは、弧長の小さな略円弧状に形成されており、
後述の作用が得られるようにその形状が設定されてい
る。
【0044】なお、図15に示すように、前記固定側パ
ネル10の適所には、上下方向に延びる貫通孔10dが
設けられ、この貫通孔10dを通じて、前記第1スライ
ド部材19、第2スライド部材20、揺動アーム22、
及び開閉パネル16の連結部16bがパネル前後にわた
ってスライド移動できるようになっている。
【0045】前記揺動アーム22の中間部には、側方に
突出するピン状のカムフォロア22dが設けられる一
方、第2のスライド部材20には貫通溝(案内溝)21
が設けられており、この貫通溝21内に前記カムフォロ
ア22dが嵌め込まれている。貫通溝21は、上に凸の
略円弧状をなす曲線部(曲線溝)21aと、この曲線部
21aの後側終端から後方に延びる直線部(位置決め用
溝)21bとを有し、第1のスライド部材19が停止し
た状態で第2のスライド部材20のみがスライドする場
合(すなわち両スライド部材19,20が相対的にスラ
イドする場合)に揺動アーム22を所定の軌跡で揺動さ
せるように、その形状が設定されている。この揺動アー
ム22の具体的な動きについては後述する。
【0046】シャーシー12の底部には、回路基板40
が固定されている。この回路基板40には、制御回路素
子の他、2つのリミットスイッチ41,42が実装され
ている。リミットスイッチ41は、前記第2のスライド
部材20が最後端位置(パネル閉位置に対応する位置)
まで後退したことを検知するもので、リミットスイッチ
42は第2のスライド部材20が最前端位置まで前進し
たことを検知するものである。具体的には、第2のスラ
イド部材20の後端に下向きの操作部20eが形成さ
れ、この操作部20eが前記各位置でリミットスイッチ
41,42の検知部を操作するように構成されている。
【0047】次に、この装置の作用を説明する。
【0048】図1及び図2は、開閉パネル16が閉位置
にある状態を示している。この状態では、両スライド部
材19,20が最後端位置まで後退しており、第1のス
ライド部材19は、その突起19cが引張ばね26の引
張力で第2のスライド部材20の後端に押付けられてい
る。また、揺動アーム22は最も起立した位置(揺動ア
ーム22の上端部が最も浮上している位置)にある。こ
の揺動アーム22と第2のスライド部材20とにより、
開閉パネル16はパネル10のパネル収納凹部10aに
立直状態で嵌め込まれる閉位置に保持されている。
【0049】この閉位置から、回路基板40の制御回路
にパネルを開く旨の指令信号が入力されると、同制御回
路は駆動出力部30のモータ31を作動させ、同駆動出
力部30の両ピニオン37を正方向(図1では時計回り
方向)に回転させる。これにより、第2のスライド部材
20は前方にスライドし始める。このとき、第1のスラ
イド部材19も引張ばね26の引張力(付勢力)により
前記第2のスライド部材20に追従してスライドする。
すなわち、第1のスライド部材19の突起19cと第2
のスライド部材20の後端面との当接状態を保持しなが
ら一体に前方へスライドする。このような両スライド部
材19,20の一体スライドにより、開閉パネル16は
立直状態を保ったまま前方に平行移動する。
【0050】このスライドが第1のストロークだけ行わ
れた時点、すなわち、図5に示すように第1のスライド
部材19の貫通溝19aの後端面がシャーシー12側の
ピン12aに当たる時点で、この第1のスライド部材1
9は前方にスライドできなくなり、この第1のスライド
部材19を残して第2のスライド部材20のみがスライ
ドを続ける。すなわち、第1のスライド部材19に対す
る第2のスライド部材20の相対的なスライドが始ま
る。
【0051】この相対スライドにより、第1のスライド
部材19に連結されている揺動アーム22のカムフォロ
ア22dが第2のスライド部材20の貫通溝21内を滑
り始め、この貫通溝21の略円弧状曲線部21aに沿う
様にしてカムフォロア22dが徐々に降下する。これに
より、揺動アーム22は第1のスライド部材19の突起
19dを支点として下向きに揺動する。
【0052】このような揺動アーム22の下向きの揺動
と、前記第2のスライド部材20単独のスライドとが同
時に行われる結果、これら揺動アーム22及び第2のス
ライド部材20に連結されている開閉パネル16は、リ
ンク機構のリンクとして、その下端部が前側に浮上する
ようにピン24回りの回動を始める(図6)。そして、
前記カムフォロア22dが図7に示すように曲線部21
aの終端まで到達した時点(すなわち最下位まで沈んだ
時点)で、開閉パネル16は前記閉位置よりも上方で斜
め上方を向く開位置に到達する。
【0053】さらに、第2のスライド部材20が前進す
ると、前記カムフォロア22dが貫通溝21の後側直線
部21b内に微小量入り込むとともに、開閉パネル16
の連結部16bの突起16cが略円弧状の凹部22c内
をこれに沿って微小角度だけ回動する(図8)。これに
より、開閉パネル16が前記開位置から回動方向に動く
ことが完全に規制され、そのがたつきが阻止される。こ
のような最終開位置に到達した時点で、第2のスライド
部材20の操作部20eが前側のリミットスイッチ42
を操作する。これにより、第2のスライド部材20が最
前端位置に到達したことが検知され、その時点でモータ
30の作動が止められる。
【0054】この開位置では、開閉パネル16が第1の
ストローク分だけ前方に引き出され、さらにその引き出
し位置で開閉パネル16の下端部が前方へ浮上するよう
に開閉パネル16が回動しているため、運転者は着座状
態のまま楽にスイッチ類の操作(表示部がある場合には
その表示の確認)を行うことができる。しかも、前記カ
ムフォロア22dが直線部21bに侵入することによっ
て開閉パネル16の回動が規制され、スイッチ類の押圧
操作等によって開閉パネル16ががたつくことが防がれ
るので、良好な操作感が提供される。また、開位置は比
較的高い位置にあるので、上側挿入口10bを通じての
上側シャーシー14に対するディスクDなどの出し入れ
のみならず、下側挿入口10cを通じての下側シャーシ
ー12に対するディスクDなどの出し入れも、前記開閉
パネル16の下方で不都合なく行うことができる。
【0055】ここで、もし前記図1に示した閉位置から
いきなり開閉パネル16を回動させる構成にしたとする
と、同図に示す開閉パネル16の上端と固定側パネル1
0のパネル収納凹部周縁との隙間11が小さい場合、開
閉パネル16の回動の際にその上端部がパネル収納凹部
周縁と干渉し、開作動できなくなるため、前記隙間11
を大きくしなければならないが、この実施の形態で示す
装置では、まず開閉パネル16を立直状態のまま前方へ
平行移動させ、その後に前記回動動作を行わせるように
しているので、前記隙間11を小さく抑えながら、開動
作を難なく行わせることができる。従って、前記隙間1
1の削減により、見栄えを向上させ、また、パネル奥へ
の塵埃などの侵入を防ぐことが可能である。
【0056】前記開位置から閉位置に戻る指令信号が入
力された場合には、前記モータ30の逆作動が行われ
る。これにより、ピニオン36pが逆方向(図8の反時
計回り方向)に回転し、その結果、上述の開動作とは全
く逆の動作で開閉パネル16が図1の閉位置に復帰す
る。すなわち、開閉パネル16がまず立直状態まで回動
してからその立直状態を保ったまま閉位置まで後退す
る。この閉位置への復帰時点で、図1に示すように第2
のスライド部材20の操作部20eが後側のリミットス
イッチ41を操作し、その信号を受けた制御回路がモー
タ30の逆作動を停止させる。
【0057】なお、この閉方向の操作については、使用
者が手動で行うようにしてもよい。
【0058】この実施の形態では、第1のスライド部材
19に第2のスライド部材20をスライド可能に支持し
たものを示したが、第1のスライド部材19と同様に第
2のスライド部材20もシャーシー12側に直接支持す
るようにしてもよい。
【0059】また、この実施の形態では、第1のスライ
ド部材19へのばね取付部である突起19cが第2のス
ライド部材20との追従用当接部を兼ねているが、この
突起19cとは別に当接部を設定するようにしてもよ
い。
【0060】次に、第2の実施の形態を図9〜図14に
基づいて説明する。なお、この実施の形態において、固
定側パネル10、下側シャーシー12、上側シャーシー
14、開閉パネル16、駆動出力部30、回路基板4
0、及び、駆動変換機構DMにおける第2のスライド部
材20の構成は、前記第1の実施の形態と全く同様であ
るので、ここではその説明を省略する。
【0061】この第2の実施の形態では、前記第1の実
施の形態で示した第1のスライド部材19及び揺動アー
ム22に代え、両者の機能を兼ね備えたスライド揺動部
材28を備えている。
【0062】このスライド揺動部材28は、シャーシー
12の側壁のすぐ内側であって前記第2のスライド部材
20のすぐ外側に設けられている。シャーシー12の側
壁からは内側に前後方向に延びる略小判状の膨出部12
eが膨出し、この膨出部12eに前後方向に延びる貫通
溝12fが形成されている。一方、スライド揺動部材2
8の後部よりの位置には側方にピン(突起)28fが突
設され、このピン28fが前記貫通溝12fに嵌め込ま
れている。従って、この貫通溝12fの長さ分(第1の
ストローク)だけスライド揺動部材28が前後方向にス
ライドでき、かつ、そのピン28fを中心として揺動で
きるようになっている。
【0063】スライド揺動部材28の後端上部には、上
向きに突出する突起28eが設けられ、この突起28e
が引張ばね26を介してシャーシー12側の突起12c
に連結されている。この引張ばね26により、スライド
揺動部材28が前方に付勢されている。
【0064】スライド揺動部材28の中間部には、第2
のスライド部材20側に突出するピン状のカムフォロア
28dが設けられ、このカムフォロア28dが前記第2
のスライド部材20の貫通溝21に嵌め込まれている。
この貫通溝21は、前記第1の実施の形態で示した貫通
溝21とほぼ同様に、上に凸の略円弧状をなす曲線部
(曲線溝)21aと、この曲線部21aの後側終端から
後方に延びる直線部(位置決め用溝)21bとを有し、
スライド揺動部材28が停止した状態で第2のスライド
部材20のみがスライドする場合にスライド揺動部材2
8をそのピン28f回りに所定の軌跡で揺動させるよう
に、その形状が設定されている。このスライド揺動部材
28の具体的な動きについては後述する。
【0065】スライド揺動部材28の前端には、前記第
1の実施の形態で示した凹部22cと全く同様の凹部2
8cが形成され、この凹部28cに開閉パネル16の連
結部16bに形成された横向きの突起16cが嵌め込ま
れることにより、スライド揺動部材28の前端と開閉パ
ネル16とが相対回動可能に連結されている。
【0066】シャーシー12の側壁には、第2のスライ
ド部材20の各貫通溝20bに対応するピン12bが内
向きに突設され、これらのピン12bが各貫通溝20b
に嵌め込まれている。これにより、第2のスライド部材
20はシャーシー12側に前記貫通溝20bの長さ分
(第2のストローク)だけスライド可能に支持されてい
る。
【0067】次に、この装置の作用を説明する。
【0068】図9及び図10は、開閉パネル16が閉位
置にある状態を示している。この状態では、スライド揺
動部材28及び第2のスライド部材20が最後端位置ま
で後退している。スライド揺動部材28は、その突起2
8eが受ける引張ばね26の引張力により前方に付勢さ
れており、その付勢力によりスライド揺動部材28のカ
ムフォロア28dが第2のスライド部材20の貫通溝2
1の前端壁に押付けられている。スライド揺動部材28
自体は最も起立した位置(スライド揺動部材28の上端
部が最も浮上している位置)にある。このスライド揺動
部材28と第2のスライド部材20とにより、開閉パネ
ル16はパネル10のパネル収納凹部10a内に立直状
態で保持されている。
【0069】この閉位置から、回路基板40の制御回路
にパネルを開く旨の指令信号が入力されると、同制御回
路は駆動出力部30のモータ31を作動させ、同駆動出
力部30の両ピニオン37を正方向(図1では時計回り
方向)に回転させる。これにより、第2のスライド部材
20は前方にスライドし始める。このとき、スライド揺
動部材28も引張ばね26の引張力(付勢力)により前
記第2のスライド部材20に追従してスライドする。す
なわち、スライド揺動部材28のピン28fと第2のス
ライド部材20の貫通溝21の前端面との当接状態を保
持しながら一体に前方へスライドする。このようなスラ
イド揺動部材28と第2のスライド部材20との一体ス
ライドにより、開閉パネル16は立直状態を保ったまま
前方に平行移動する。
【0070】このスライドが第1のストロークだけ行わ
れた時点、すなわち、図5に示すようにスライド揺動部
材28のピン28fがシャーシー12側の貫通溝12f
の前端面に当たる時点で、このスライド揺動部材28は
前方にスライドできなくなり、このスライド揺動部材2
8を残して第2のスライド部材20のみがスライドを続
ける。すなわち、スライド揺動部材28に対する第2の
スライド部材20の相対的なスライドが始まる。
【0071】この相対スライドにより、スライド揺動部
材28のカムフォロア28dが第2のスライド部材20
の貫通溝21内を滑り始め、この貫通溝21の略円弧状
曲線部21aに沿う様にしてカムフォロア28dが徐々
に降下する。これにより、スライド揺動部材28はそれ
自身のピン28fを支点として下向きに揺動する。
【0072】このようなスライド揺動部材28の下向き
の揺動と、前記第2のスライド部材20単独のスライド
とが同時に行われる結果、これらスライド揺動部材28
及び第2のスライド部材20に連結されている開閉パネ
ル16は、リンク機構のリンクとして、その下端部が前
側に浮上するように回動を始める(図12)。そして、
前記カムフォロア28dが図13に示すように曲線部2
1aの終端まで到達した時点(すなわち最下位まで沈ん
だ時点)で、開閉パネル16は前記閉位置よりも上方で
斜め上方を向く開位置に到達する。
【0073】さらに、第2のスライド部材20が前進す
ると、前記カムフォロア28dが貫通溝21の後側直線
部21b内に微小量入り込むとともに、開閉パネル16
の連結部16bの突起16cが略円弧状の凹部28c内
をこれに沿って微小角度だけ回動する(図14)。これ
により、開閉パネル16が前記開位置から回動方向に動
くことが完全に規制され、そのがたつきが阻止される。
このような最終開位置に到達した時点で、第2のスライ
ド部材20の操作部20eが前側のリミットスイッチ4
2を操作する。これにより、第2のスライド部材20が
最前端位置に到達したことが検知され、その時点でモー
タ30の作動が止められる。
【0074】この開位置では、開閉パネル16が第1の
ストローク分だけ前方に引き出され、さらにその引き出
し位置で開閉パネル16の下端部が前方へ浮上するよう
に開閉パネル16が回動しているため、運転者は着座状
態のまま楽に開閉パネル16のスイッチ類の操作(表示
部がある場合にはその表示の確認)を行うことができ
る。しかも、前記カムフォロア28dが直線部21bに
侵入することによって開閉パネル16の回動が規制さ
れ、スイッチ類の押圧操作等によって開閉パネル16が
がたつくことが防がれるので、良好な操作感が提供され
る。また、開位置は比較的高い位置にあるので、上側シ
ャーシー14に対するディスクDなどの出し入れのみな
らず、下側シャーシー12に対するディスクDなどの出
し入れも、前記開閉パネル16の下方で不都合なく行う
ことができる。
【0075】ここで、もし前記図1に示した閉位置から
いきなり開閉パネル16を回動させるようにしたとする
と、同図に示す開閉パネル16の上端と固定側パネル1
0のパネル収納凹部周縁との隙間11が小さい場合、開
閉パネル16の回動の際にその上端部がパネル収納凹部
周縁と干渉し、開作動できなくなるため、前記隙間11
を大きくしなければならないが、この実施の形態で示す
装置では、まず開閉パネル16を立直状態のまま前方へ
平行移動させ、その後に前記回動動作を行わせるように
しているので、前記隙間11を小さく抑えながら、開動
作を難なく行わせることができる。従って、前記隙間1
1の削減により、見栄えを向上させ、また、パネル奥へ
の塵埃などの侵入を防ぐことが可能である。
【0076】しかも、この実施の形態では、前記スライ
ド揺動部材28が前記第1の実施の形態の第1のスライ
ド部材19及び揺動アーム22の機能を兼ね備えている
ため、部品点数が少なく、より簡素な構造で開閉パネル
16の複合的な動きを実現することができる。
【0077】前記開位置から閉位置に戻る指令信号が入
力された場合には、前記モータ30の逆作動が行われ
る。これにより、ピニオン36pが逆方向(図8の反時
計回り方向)に回転し、その結果、上述の開動作とは全
く逆の動作で開閉パネル16が図1の閉位置に復帰す
る。すなわち、開閉パネル16がまず立直状態まで回動
してからその立直状態を保ったまま閉位置まで後退す
る。この閉位置への復帰時点で、図1に示すように第2
のスライド部材20の操作部20eが後側のリミットス
イッチ41を操作し、その信号を受けた制御回路がモー
タ30の逆作動を停止させる。
【0078】この実施の形態においても、前記閉方向の
操作については、使用者が手動で行うようにしてもよ
い。
【0079】また、シャーシー12にスライド揺動部材
28を支持するにあたり、シャーシー12側に支持用の
突起を設け、スライド揺動部材28側に前記ピンがはま
り込む前後方向の案内溝を設けるようにしてもよい。こ
の場合も、前記突起回りにスライド揺動部材28が揺動
できるようにすればよい。
【0080】その他、本発明は、例えば次のような実施
の形態をとってもよい。
【0081】・前記実施形態では、揺動アーム22やス
ライド揺動部材28側に被案内部であるカムフォロア2
2d,28dを、第2のスライド部材20側に案内溝
(曲線溝を含む溝)である貫通溝21を設けたものを示
したが、逆に第2のスライド部材20側にカムフォロア
を、揺動アーム22やスライド揺動部材28側に案内溝
を、夫々設けるようにしてもよい。
【0082】・本発明にいう「パネル収納部」は、前記
パネル収納凹部10aのように開閉パネル16を全周に
わたって囲むものに限らず、少なくとも当該開閉パネル
16の上端と対向する壁部を有していればよい。従っ
て、例えば閉位置の開閉パネル16の下端を下方に開放
するものであってもよい。
【0083】・本発明において、開閉パネル16の開閉
指令信号は適宜設定が可能である。例えば、車のエンジ
ンキーの操作で作動するACC端子のオンオフに連動さ
せ、ACC−ONで開動作、ACC/OFFで閉動作す
るように構成してもよい。
【0084】・前記実施形態では、駆動変換機構DMを
左右に設けたものを示したが、特に記録媒体の収納空間
を確保する必要がない場合などには、単一の駆動変換機
構DMのみで開閉パネル16を支持するようにしてもよ
い。
【0085】
【発明の効果】以上のように、本発明は、閉位置にある
開閉パネルを一旦そのまま前方へ平行移動させてから開
位置へ回動させるようにしたものであるので、開閉パネ
ル上端とパネル収納凹部との隙間を小さく抑えながら、
開閉パネルを操作性あるいは表示確認性に優れた位置に
開かせることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかるパネル開閉
装置において開閉パネルが閉位置にある状態を示す断面
側面図である。
【図2】図1のパネル開閉装置の断面平面図である。
【図3】図1の開閉パネルが固定側パネルの閉位置に収
められた状態を示す正面図である。
【図4】(a)は図1のパネル開閉装置に設けられた駆
動出力部の断面正面図、(b)は断面側面図である。
【図5】図1のパネル開閉装置における開閉パネルが閉
位置から前方に平行移動した段階を示す断面側面図であ
る。
【図6】図1のパネル開閉装置における開閉パネルが回
動している途中の段階を示す断面側面図である。
【図7】図1のパネル開閉装置における開閉パネルが仮
の開位置まで到達した段階を示す断面側面図である。
【図8】図1のパネル開閉装置における開閉パネルが最
終の開位置まで到達した段階を示す断面側面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態にかかるパネル開閉
装置において開閉パネルが閉位置にある状態を示す断面
側面図である。
【図10】図9のパネル開閉装置の断面平面図である。
【図11】図9のパネル開閉装置における開閉パネルが
閉位置から前方に平行移動した段階を示す断面側面図で
ある。
【図12】図9のパネル開閉装置における開閉パネルが
回動している途中の段階を示す断面側面図である。
【図13】図9のパネル開閉装置における開閉パネルが
仮の開位置まで到達した段階を示す断面側面図である。
【図14】図9のパネル開閉装置における開閉パネルが
最終の開位置まで到達した段階を示す断面側面図であ
る。
【図15】前記図3に示した固定側パネルの正面図であ
る。
【図16】図15のA−A線断面図である。
【図17】従来のパネル開閉装置を示す外観斜視図であ
る。
【図18】(A)(B)(C)は従来のパネル開閉装置
の動作内容を示す模式断面図である。
【図19】(a)は開閉パネルを跳ね上げるように開か
せた例を示す模式断面図、(b)は開閉パネルを跳ね上
げるように開かせたときに生じる不都合を説明するため
の断面図である。
【符号の説明】
10 固定側パネル 10a パネル収納凹部(パネル収納部) 11 隙間 12 下側シャーシー(支持本体) 16 開閉パネル 19 第1のスライド部材 20 第2のスライド部材 21 案内溝 21a 案内溝曲線部(曲線溝) 21b 案内溝直線部(位置決め用溝) 22 揺動アーム(揺動部材) 22d カムフォロア(被案内部) 24 ピン(回動支点) 26 付勢手段 28 揺動スライド部材 28d カムフォロア(被案内部) 28f ピン(突起) 30 駆動出力部 D ディスク(記録媒体) DM 駆動変換機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 征夫 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 Fターム(参考) 3D020 BA02 BC03 BD09 BE01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定側パネルに設けられた開閉パネル
    を、当該開閉パネルが前記固定側パネルに設けられたパ
    ネル収納部に収められる閉位置と、この閉位置から前方
    かつ上向きに展開する開位置との間で移動させるパネル
    開閉装置であって、開閉のための駆動力を出力する駆動
    出力部と、この駆動出力部の出力により、前記開閉パネ
    ルを前記閉位置から所定ストロークだけ前方に平行移動
    させてからこの開閉パネルの下端部が前側に浮上する開
    位置まで回動させる駆動変換機構とを備えたことを特徴
    とするパネル開閉装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のパネル開閉装置におい
    て、前記駆動出力部の逆方向の駆動力により、前記開閉
    パネルを前記閉位置から開位置までの動きと逆の動きで
    閉位置に戻すように前記駆動変換機構を構成したことを
    特徴とするパネル開閉装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のパネル開閉装置
    において、前記駆動変換機構として、前後方向に第1の
    ストロークだけスライド可能な第1のスライド部材と、
    前記駆動出力部の出力により前後方向に前記第1のスト
    ロークよりも大きい第2のストロークだけスライド駆動
    され、かつ、前記開閉パネルにその下端部よりも上側に
    ある所定の回動支点で相対回動可能に連結された第2の
    スライド部材と、前記第1のスライド部材を当該第1の
    スライド部材が前記第1のストローク分だけ前記第2の
    スライド部材に追従してスライドするように前方に付勢
    する付勢手段とを備え、この第1のスライド部材に対す
    る前記第2のスライド部材の相対的なスライドに伴って
    前記開閉パネルが前記回動支点回りに回動するようにこ
    の開閉パネルを前記第1のスライド部材に連結したこと
    を特徴とするパネル開閉装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のパネル開閉装置におい
    て、前記第2のスライド部材を前記第1のスライド部材
    に前後方向にスライド可能に支持したことを特徴とする
    パネル開閉装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載のパネル開閉装置
    において、前記第1のスライド部材に揺動部材を揺動可
    能に取付け、この揺動部材の揺動部分を前記開閉パネル
    に相対回動可能に連結するとともに、前記第1のスライ
    ド部材に対する第2のスライド部材の相対スライドに伴
    って前記揺動部材が前記第2のスライド部材に対して前
    記開閉パネルを回動させるような揺動軌跡を描きながら
    揺動するようにこの揺動部材と前記第2のスライド部材
    とを係合したことを特徴とするパネル開閉装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のパネル開閉装置におい
    て、前記第2のスライド部材と揺動部材のいずれか一方
    に前記揺動軌跡に対応する形状の曲線溝を設け、他方に
    前記曲線溝に嵌まり込む被案内部を設けたことを特徴と
    するパネル開閉装置。
  7. 【請求項7】 請求項3または4記載のパネル開閉装置
    において、前記第1のスライド部材を、前記第1のスト
    ローク分だけ前進した位置で揺動可能なスライド揺動部
    材とし、このスライド揺動部材の揺動部分を前記開閉パ
    ネルに相対回動可能に連結するとともに、前記スライド
    揺動部材に対する第2のスライド部材の相対スライドに
    伴って当該スライド揺動部材が前記第2のスライド部材
    に対して前記開閉パネルを回動させるような揺動軌跡を
    描きながら揺動するようにこのスライド揺動部材と前記
    第2のスライド部材とを係合したことを特徴とするパネ
    ル開閉装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のパネル開閉装置におい
    て、前記スライド揺動部材とこれを支持する部材とのい
    ずれか一方に前後方向の案内溝を設け、他方に前記案内
    溝に嵌まり込む突起を設け、前記スライド揺動部材が前
    記第1のストローク分だけ前進した位置で前記突起回り
    に揺動するようにしたことを特徴とするパネル開閉装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項7または8記載のパネル開閉装置
    において、前記第2のスライド部材とスライド揺動部材
    のいずれか一方に前記揺動軌跡に対応する形状の曲線溝
    を設け、他方に前記曲線溝に嵌まり込む被案内部を設け
    たことを特徴とするパネル開閉装置。
  10. 【請求項10】 請求項6または9記載のパネル開閉装
    置において、前記曲線溝のパネル開位置側終端から前後
    方向に延びる位置決め用溝を延長し、この位置決め用溝
    内に前記被案内部が侵入することにより開位置での開閉
    パネルの回動が規制されるようにしたことを特徴とする
    パネル開閉装置。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかに記載のパ
    ネル開閉装置において、前記駆動変換機構を左右両側に
    設け、これらの駆動変換機構を前記開閉パネルの左右両
    端部に連結したことを特徴とするパネル開閉装置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載のパネル開閉装置にお
    いて、左右の駆動変換機構同士の間に記録媒体の収納空
    間を確保し、開位置にある開閉パネルの下方で前記収納
    空間に対する記録媒体の出し入れが行われるようにした
    ことを特徴とするパネル開閉装置。
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