JP2002087174A - 車載用電子機器 - Google Patents

車載用電子機器

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JP2002087174A
JP2002087174A JP2000278004A JP2000278004A JP2002087174A JP 2002087174 A JP2002087174 A JP 2002087174A JP 2000278004 A JP2000278004 A JP 2000278004A JP 2000278004 A JP2000278004 A JP 2000278004A JP 2002087174 A JP2002087174 A JP 2002087174A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノーズがケース内に収納されるものでは、ケ
ースに形成された開口部を塞ぐことが必要であるが、そ
のためのカバーを設けると、ノーズの操作部を操作する
ときにカバーが邪魔になる。 【解決手段】 ノーズ10がケース1の外部にあると
き、姿勢切換えアーム31に設けられた規制ピン45に
よりカバーアーム16が後方へ規制され、カバー15が
ノーズ10の前面から後退している。ノーズ10が傾斜
し、さらに水平姿勢となって開口部7からケース1内へ
収納されるとき、前記規制ピン45によるカバーアーム
16の規制が解除され、カバー15がノーズ10の前方
へ突出し、このカバー15により開口部7が完全に閉鎖
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケースの前面に設
けられたノーズが、水平姿勢となってケース内に収納さ
れる車載用電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】オーディオ用またはカーナビゲーション
用などの車載用電子機器は、1DINサイズなどのケー
スが車室内のダッシュボードやインストルメントパネル
内などに埋設され、ケースの前方に設けられたノーズが
前記ダッシュボードやインストルメントパネルなどとほ
ぼ同一面に現れる。そしてこのノーズの表面に設けられ
た操作部材によりケース内の電子回路や各種の記録媒体
駆動装置が制御される。
【0003】この種の車載用電子機器では、ノーズがケ
ースの前面において固定されたもの、あるいはケースの
前方で傾斜姿勢に回動するものなどが主である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、車載用電子機
器において、ケース前面にノーズが固定されたもの、ま
たは傾斜姿勢となるように設けられたものでは、常にノ
ーズが機器前面に位置しているため、車載用電子機器で
あることが外観から認識でき、よって車室内から盗まれ
やすいという問題がある。またノーズがケース前方で斜
めに回動するものでは、ノーズが傾斜姿勢となること
で、ケース前面の記録媒体挿入口などを露出させること
ができる。しかし、ノーズの裏側に位置するケース前面
を広い範囲で有効利用することが難しい。
【0005】そこで、ノーズをケース内に収納できる構
造にすると、外観から車載用電子機器であることが認識
できなくなって盗難を未然に防ぐことができる。またノ
ーズがケース内に収納された状態で、ケースの前面が広
く現れるため、このケース前面に多くの操作部材を配置
するなどして多様な機器構成とすることも可能になる。
【0006】しかし、ノーズがケース本体内に収納され
る構造にすると、ケース前面にノーズが出入りする開口
部を形成する必要が生じるため、ノーズが収納された状
態において、前記開口部からケース内に埃が介入した
り、また開口部からケース内の機構が目視でき、外観を
損ねるという問題が生じる。また、ノーズがケース内に
挿入された時点で開口部を閉鎖するカバーを設けること
も考えられるが、このカバーの開閉機構が複雑になり、
またノーズがケース外に位置するときに前記カバーがノ
ーズの操作の邪魔になるおそれがある。
【0007】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、ノーズをケース内に完全に収納できるようにする
とともに、ノーズがケース内に収納された状態で、ノー
ズが出入りする開口部をカバーで確実に閉鎖でき、さら
にノーズがケースの前方に位置するときにカバーが操作
の邪魔にならないようにした車載用電子機器を提供する
ことを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の車載用電子機器
は、電子回路が内蔵され前面に開口部を有するケース
と、前記ケースの前面に設置される定常姿勢と前記開口
部を経て前記ケース内に収納される収納姿勢との間で移
動するノーズと、前記ノーズの前面に設けられた表示部
材および/または操作部材と、前記ノーズを前記定常姿
勢から水平姿勢に回動させて前記開口部からケース内に
引き込む姿勢可変手段とが設けられ、前記ノーズには、
ケースに収納されたときに前方へ向く端部に設けられた
カバーと、前記カバーをノーズの前記前面から突出させ
る付勢手段とが設けられて、前記ノーズがケース内に収
納されるときに、前記突出姿勢となったカバーで前記開
口部が塞がれ、前記姿勢可変手段には、前記ノーズがケ
ース内から出て前記定常姿勢に移行するときに、前記カ
バーの前記突出を規制する規制手段が設けられているこ
とを特徴とするものである。
【0009】本発明では、ノーズがケース内に完全に収
納されるが、このときカバーにより開口部が塞がれ、開
口部にケース内に通じる大きな隙間等が形成されなくな
る。また、ノーズがケースの外に出ているときには、カ
バーがノーズの前面方向へ大きく突出しないため、ノー
ズへの操作をカバーが邪魔することがない。
【0010】なお、本発明では、水平姿勢のノーズがケ
ース内から突出した後に、ノーズが上向きに回動して定
常姿勢になるものであってもよいし、またはノーズが下
向きに回動して定常姿勢となるものであってもよい。
【0011】例えば、前記カバーの両側部にはカバーア
ームが設けられて、このカバーアームが前記ノーズの両
側面に回動自在に支持され、前記付勢部材により前記カ
バーが前記突出方向へ回動するように付勢されており、
前記規制手段により前記カバーアームの前記突出方向へ
の回動が規制されるものである。
【0012】この場合に、前記姿勢可変手段は、前記ノ
ーズを回動自在に支持して進退動作する往復移動部材
と、前記往復移動部材と異なる位置でノーズを回動自在
に支持する切換えアームとを有し、前記往復移動部材
が、前記切換えアームの基端側支点よりも前方へ移動す
ることでノーズが定常姿勢から水平姿勢となり、前記往
復移動部材および前記切換えアームがケース内に後退す
ることで、水平姿勢のノーズがケース内に収納されるも
のであり、ノーズが定常姿勢のときに、前記切換えアー
ムにより前記カバーアームが規制されて、カバーのノー
ズ前方への突出が規制されるものとして構成できる。
【0013】なお、前記カバーは、ノーズの端部におい
て直線的に移動できるようにスライド自在に支持された
ものであってもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】図1はノーズが定常姿勢のときの
車載用電子機器を示す斜視図、図2はノーズが収納姿勢
のときの車載用電子機器を示す斜視図、図3は姿勢可変
手段と回動規制手段の構造を示す分解斜視図、図4乃至
図6はノーズが定常姿勢から収納姿勢に移動するときの
姿勢可変手段のうちの往復駆動手段の動作を示す平面
図、図7(A)から図8(C)まではノーズが定常姿勢
から収納姿勢に移行する際の一連の動作を示す部分側面
図、図9は回動規制手段の動作を説明するための部分拡
大図である。
【0015】この車載用電子機器のケース1は、筐体2
とその前面に固定された前面パネル3とから構成されて
いる。筐体2は1DINサイズであり、この筐体2は例
えば自動車の車室内のダッシュボードやインストルメン
トパネル内に埋設される。このとき前面パネル3は、ダ
ッシュボードやインストルメントパネルの表面とほぼ一
致する。
【0016】この実施の形態では、Y1方向が下側で、
Y2方向が上側である。またX方向が左右方向、Z1方
向が前方、Z2方向が後方である。
【0017】図7(A)に示すように、筐体2の内部で
は、下側(Y1側)が後述するノーズの収納領域4とな
っており、この収納領域4は空間である。また上側(Y
2側)が内部機器の設置領域5である。この設置領域5
には、オーディオ用、画面表示用、ラジオ用などの各種
電子回路が設置される。またこの設置領域5にはCDや
DVD、MDなどの記録媒体の駆動装置が設置される。
図に示す実施の形態では、前記設置領域5の前方(Z1
側)に前記記録媒体の駆動装置が設置されている。
【0018】図2に示すように、ケース1の一部を構成
する前面パネル3の前面は、ノーズ離脱面6となってい
る。このノーズ離脱面6の下側(Y1側)に片寄った位
置に開口部7が形成されている。この開口部7は高さ方
向の開口幅寸法がHであり、左右方向(X方向)に細長
いほぼ長方形状に開口している。図7(A)に示すよう
に、前記開口部7は、筐体2内の前記収納領域4に通じ
ている。
【0019】前記ノーズ離脱面6の上側(Y2側)に寄
った位置には、記録媒体の挿入および排出が可能な出入
口8が開口している。この出入口8は、前記設置領域5
内に設置された記録媒体の駆動装置に対して記録媒体
(ディスク)を挿入・排出できる位置に開口している。
【0020】ノーズ離脱面6は、前記開口部7および出
入口8を除いた領域のほぼ全面が平坦面を主体としてお
り、前面が黒色や濃緑色などである。この色は、後述す
るノーズ10およびカバー15と同じ色彩である。ある
いはノーズ10は異なる色彩でカバー15のみがノーズ
離脱面6と同じ色彩であってもよい。
【0021】また前記ノーズ離脱面6には、クッション
材9,9が貼り付けられている。このクッション材9,
9は、ノーズ離脱面6の前方にノーズ10が設置された
ときに、ノーズ10とノーズ離脱面6との間に収縮して
介在し、車体振動などの影響でノーズ10ががたつきを
生じるのを防止するためのものである。クッション材
9,9はゴム板、発泡樹脂板などの弾性収縮性の板材で
形成されている。
【0022】ノーズ離脱面6には表示部材が設けられて
おらず、実質的に表示面や操作面として機能しない。
【0023】図1に示すように、前面パネル3の前方に
は、ノーズ10が設置可能となっている。このノーズ1
0は、前記前面パネル3の前面(ノーズ離脱面6)とほ
ぼ同じ面積を占める大きさである。
【0024】ノーズ10の表面(前面)は制御面10a
であり、この制御面10aのほぼ全面が、表示および/
または操作面となっている。前記制御面10aには、表
示部材11aおよび、操作部材11b,11c,11d
が配列されている。前記表示部材11aは例えばイコラ
イザー表示を行うもの、ラジオの受信周波数を表示する
もの、あるいは液晶TVであって、TV受信画像やナビ
ゲーションシステムの地図表示画像などを表示するもの
である。すなわち、この制御面10aには記録媒体の出
入口などが設けられていないため、大きな画面の表示部
材11aを配置できる。
【0025】前記制御面10aに設けられた操作部材1
1b,11c,11dは、筐体2内に収納されている記
録媒体の駆動装置やTVチューナの制御操作、筐体2以
外の箇所に設けられた記録媒体駆動装置やディスクチェ
ンジャなどを操作するものや、カーナビゲーション操作
などを行うものである。
【0026】前記操作部材11bは回転操作式であり、
これによりロータリーエンコーダ(例えばロータリー式
の可変抵抗器や、接点式または光学式のロータリースイ
ッチ)が操作される。操作部材11c,11dはキース
イッチである。
【0027】この車載用電子機器では、図2に示すよう
に、ノーズ10がケース1内に収納されて隠される。こ
の収納状態からノーズ10が図1に示すように、前面パ
ネル3の前方に設置された定常姿勢のときに、表示部材
11aが表示可能になり、また操作部材11b,11
c,11dにより機器を操作可能になる。
【0028】前記ノーズ10の下端には、カバー15が
設けられている。このカバー15の幅寸法Wは、前記ノ
ーズ離脱面6に形成された開口部7を最小の隙間で塞ぐ
ことができるよう、開口部7の縦方向の開口幅寸法Hと
ほぼ一致するか、あるいは前記開口幅寸法Hよりもわず
かに小さくなっている。カバー15の左右両端にはカバ
ーアーム16が一体に折り曲げ形成されている。このカ
バーアーム16は、ノーズ10の両側面10d,10d
において、ピン17により回動自在に支持されている。
なお、カバー15とカバーアーム16とは別部材で形成
されて互いに連結されたものであってもよい。
【0029】図2および図8(C)に示すように、ノー
ズ10が開口部7から筐体2内の収納領域4内に収納さ
れた状態で、前記カバー15により開口部7が塞がれ、
カバー15の周囲と開口部7との間にはほとんど隙間が
形成されない。またこのときカバー15の表面と、ノー
ズ離脱面6はほぼ同一面となる。よって、図2及び図8
(C)の収納姿勢では、ノーズ離脱面6からノーズ10
が外されているように偽装でき、車載用機器の盗難を未
然に防止できる。
【0030】図8(B)に示すように、前記カバー15
が前記ノーズ10の制御面(前面)10aから突出する
突出寸法Tは、前記制御面10aに設けられた前記表示
部材11aおよび操作部材11b,11c,11dの前
記制御面10aからの突出高さよりも大きく形成されて
いる。すなわち前記カバー15の幅寸法Wは、ノーズ1
0の厚さと、操作部材11b,11c,11dや表示部
材11aの制御面10aからの突出高さとの和と同じか
あるいはそれ以上となっている。
【0031】したがって、図8(B)から図8(C)に
示すように、水平姿勢となったノーズ10が上端10c
が開口部7内へ向けた水平姿勢でケース1内へ収納され
るときに、前記表示部材11aおよび操作部材11b,
11c,11dが開口部7の縁に当たることがなく、し
かも収納を完了したときに、カバー15と開口部7の縁
との間に余分な隙間が生じなくなる。
【0032】ノーズ離脱面6を覆う定常姿勢(図7
(A))にあるノーズ10が収納されるときには、図7
(B)に示すように、ノーズ10が傾斜することなく前
方へ所定距離移動した後、さらにノーズ10の下端10
bが前方へ移動し、その間に上端10cが下側に回動す
る。そしてノーズ10の制御面10aがノーズ離脱面6
とほぼ垂直となった水平状態(図8(B))で、ノーズ
10が筐体2内の収納領域4へ収納させられる。また収
納姿勢のノーズ10が定常姿勢に至る過程は、前記とは
逆である。
【0033】以下、ノーズ10を定常姿勢と収納姿勢の
間で移動させる姿勢可変手段20の構造および動作を説
明する。
【0034】上記姿勢可変手段は、主に往復駆動手段
(往復駆動機構)21と、切換えアーム31と、ノーズ
を定常姿勢と収納姿勢とに振り分ける振り分け手段(振
り分け機構)22とから構成されている。
【0035】図3および図4に示すように、前記ノーズ
10の左右方向の両側面10d,10dでは、下端10
b側に支持ピン12,12が固定されている。前記往復
駆動手段21では、ケース1の底部側において前後方向
(Z1−Z2方向)へ往復移動自在に設けられた往復移
動部材23が設けられている。この往復移動部材23
は、底板23aとその左右両側に立ち上がるように折り
曲げ形成された折曲片23b,23bとが1枚の金属板
から一体に折り曲げ形成されたものである。
【0036】前記折曲片23b,23bの先端には支持
穴23c,23cが形成されており、前記ノーズ10の
両側面10d,10dの下端10b側に設けられた前記
支持ピン12,12がこの支持穴23c,23cに回動
自在に支持されている。
【0037】前記往復移動部材23の底板23aには、
前後方向(Z1−Z2方向)へ長く形成された長穴23
dが4箇所設けられ、各長穴23dは、筐体2の底板上
に固定して設けられたガイドピン14に挿通されてい
る。その結果、往復移動部材23が前後方向へ直線的に
往復移動可能となっている。
【0038】図4に示すように、筐体2の底板上には、
回転体24が前記底板に固定された中心軸25によって
回動自在に支持されている。回転体24の周囲には、前
記中心軸25を中心とする円弧状の所定モジュールの歯
24aが形成され、回転体24は部分歯車を構成してい
る。
【0039】前記歯24aには、減速歯車列28の出力
段のピニオン歯車28aが噛み合っており、減速歯車列
28の入力段の歯車28bには、モータ29の出力軸に
固定されたウオーム歯車29aが噛み合っている。すな
わち、前記減速歯車列28とモータ29とによって、前
記回転体24を往復回動させるモータ駆動部が構成され
ている。
【0040】前記回転体24の歯24aが設けられてい
ない部分には、回動アーム24bが一体に形成され、そ
の先部に摺動ピン26が固定されている。前記往復移動
部材23の底板23aには、左右方向へ直線的に延びる
長穴23eが形成されており、前記摺動ピン26が前記
長穴23e内に摺動自在に挿入されている。回動アーム
24bと摺動ピン26および前記長穴23eによって、
回転体24の回転運動を往復移動部材23の往復運動に
変換する運動変換手段27が構成されている。
【0041】図4に示すように、回転体24が時計方向
へ最も回動したときには、往復移動部材23が後方(Z
2方向)へ引き込まれている。このとき、ノーズ10は
ノーズ離脱面6の前面を覆う定常姿勢(図7(A))で
ある。図5は回転体24が図4の状態から反時計方向へ
ほぼ90度(回転体24の回動範囲のほぼ中間点)まで
回動した状態であり、このとき往復移動部材23は前方
(Z1方向)へ最も突出している。このとき図8(B)
に示すようにノーズ10が水平姿勢となる。図6は回転
体24がさらに反時計方向の最終点まで回動した状態で
ある。このときノーズ10はケース1内に完全に引き込
まれる(図8(C))。
【0042】また、回転体24が図6の状態から時計方
向へ回動して図4に至る間に、収納姿勢のノーズ10が
ケース1の前方へ突出し、さらに立ち上がり姿勢になっ
て図7(A)に示す定常姿勢に移行する。
【0043】図3に示すように、前記ノーズ10の両側
面10d,10dでは、前記支持ピン12よりも上端1
0c側に固定された支持ピン13が設けられている。図
3には姿勢切換えアーム31が示されている。この姿勢
切換えアーム31の一端には穴31aが形成され、前記
支持ピン13はこの穴31a内に回動自在に連結されて
いる。前記姿勢切換えアーム31の基端には制御ピン3
2が固定されている。
【0044】前記往復移動部材23の両折曲片23b,
23bには、長穴による案内部33が形成されている。
この案内部33は、前後(Z1−Z2)方向へ水平に延
びる直線案内部33aと、その前方(Z1方向)で上方
へ斜めに延びる上方傾斜案内部33bと、前記直線案内
部33aの後方(Z2方向)で下方へ斜めに延びる下方
傾斜案内部33cとから構成されている。
【0045】前記姿勢切換えアーム31と制御ピン32
は、前記ノーズ10の左右両側に一対設けられており、
前記それぞれの制御ピン32が前記各案内部33内に摺
動自在に挿入されている。
【0046】図4ないし図6では、振り分け手段22の
詳しい構造が省略されているが、この振り分け手段22
は左右方向(X方向)の両側において、前記一対の姿勢
切換えアーム31に対応して、それぞれ設けられている
が、以下では図3に示す一方の側に設けられた振り分け
手段22についてのみ説明する。他方の側に設けられた
振り分け手段の構造は図3に示すものとY方向で対称で
ある。
【0047】前記振り分け手段22には振り分け部材3
4が設けられている。この振り分け部材34は、金属板
によりL字状に折り曲げられたものであり、縦方向へ垂
直に延びる制御板部34aと、水平に延びる固定板部3
4bとからなる。図4に示すように、前記固定板部34
bが筐体2の底板上に固定されている。
【0048】前記制御板部34aには、長穴により形成
された振り分け路35が設けられており、前記折曲片2
3bの案内部33内に挿通された前記制御ピン32は、
前記振り分け路35内に摺動自在に挿通されている。
【0049】前記振り分け路35は、前後方向(Z方
向)へ短く延びる定常姿勢経路35aと、それよりも下
方で同じく後方へ、定常姿勢経路35aと平行に延び、
且つ定常姿勢経路35aよりも十分に長い収納姿勢経路
35bとが設けられている。また定常姿勢経路35aと
収納姿勢経路35bの前端部は縦方向に垂直に延びる切
換え路35cによって連結されている。
【0050】前記振り分け部材34の制御板部34aの
外側には、選択部材37が設けられている。この選択部
材37に形成された穴37aは、制御板部34aに固定
された支持軸36に回動自在に支持されている。さらに
前記選択部材37の穴37aに挿通された前記支持軸3
6の先部には、トーションばね38の巻き部が外挿され
ており、前記支持軸36の先端に設けられた図示しない
抜け止め部材により、トーションばね38の巻き部は前
記支持軸36から抜け止めされている。
【0051】トーションばね38の一方の付勢腕38a
は、選択部材37に形成されたばね掛け片37bに掛け
られ、トーションばね38の他方の付勢腕38bは、前
記制御板部34aの上端に折り曲げ形成されたばね掛け
片34cに掛けられている。このトーションばね38の
前記付勢腕38aにより、選択部材37は前記支持軸3
6を支点として反時計方向(F1方向)へ付勢されてい
る。なお、選択部材37の上辺37cが、前記ばね掛け
片34cに当たることにより、選択部材37の反時計方
向への回動限界が決められている。
【0052】また、前記トーションばね38の巻き部は
圧縮ばねとしての機能を有している。この巻き部が選択
部材37と、支持軸36の先端の抜け止め部材との間で
圧縮されて介装されていることにより、前記選択部材3
7は、前記制御板部34aに対して常にG方向へ弾性的
に押し付けられている。
【0053】前記選択部材37の後端には、前記制御板
部34aの方向へ突出する小突起39が設けられてい
る。この小突起39は選択部材37からエンボス加工な
どにより隆起形成されている。
【0054】一方、前記制御板部34aには、前記支持
軸36を中心とする円弧軌跡上に沿って長穴状に形成さ
れた円弧案内部41と、その下方の前記円弧軌跡の延長
線上に形成された丸穴のロック部42とが形成されてい
る。前記小突起39が前記円弧案内部41内に入ってい
るときには、前記選択部材37は前記円弧案内部41の
長さ範囲内で回動可能である。また前記小突起39が前
記円弧案内部41を乗り出して前記ロック部42に嵌合
されると、前記トーションばね38の巻き部のG方向へ
の付勢力により、小突起39がロック部42に押し付け
られ、小突起39がロック部42内で動かないように保
持され、選択部材37は軽ロック状態になる。
【0055】前記選択部材37の前端は、溝44を介し
て分岐され、下方の分岐片が前方(Z1方向)に延びて
いる。この分岐片の先端が選択規制部43aである。こ
の選択規制部43aよりも上側に形成された前記溝44
の上辺が第1の摺動部43bである。また前記選択規制
部43aよりも下側の前記選択部材37の下辺が第2の
摺動部43cである。
【0056】次に、カバー15を動作させるためのカバ
ー回動規制手段40の構造及び動作を説明する。
【0057】上記カバー回動規制手段40は、付勢手段
46と回動規制手段47とから構成されている。図3に
示すように、前記ノーズ10の両側面10d,10dに
は、前記カバーアーム16を支持するピン17が設けら
れているが、このピン17には、カバー15を付勢する
付勢手段46を構成するトーションばね18が装着され
ている。
【0058】前記トーションばね18の一方の付勢腕1
8aは、ノーズ10の裏側の段差部10eに掛止され、
トーションばね18の他方の付勢腕18bは、前記カバ
ーアーム16の掛止突起19に掛止されている。このト
ーションばね18の付勢力により、カバーアーム16は
前記回動ピン17を支点として時計方向(F3方向)へ
付勢され、カバー15がノーズ10の制御面10aから
前方へ突出する方向へ付勢されている。またカバーアー
ム16の前端16bが前記段差部10eに当ったとき
が、カバーアーム16の時計方向への回動限界となって
いる。
【0059】また前記カバーアーム16の前端16bに
は、Z1側からZ2側へ切り欠かれた第1の凹部16d
が形成されている。この第1の凹部16dは、前記支持
ピン12が当たらない逃げ溝となっている。
【0060】図9に拡大して示すように、前記姿勢切換
えアーム31の前記穴31aの近傍には、回動規制手段
47を構成する規制ピン45が内側に向けて固定されて
いる。この規制ピン45は、前記支持ピン13に対して
後方(Z2方向)寄りに設けられ、カバーアーム16の
前縁16cに当接可能とされている。
【0061】次にノーズ10の姿勢制御動作とカバー1
5の回動制御動作について説明する。
【0062】図1に示す定常姿勢では、ケース1の前面
に、ノーズ10の制御面10aが現れている。この状態
で、制御面10aの表示部材11aに、例えばイコライ
ザー表示や、ラジオの受信周波数表示や、TV受像画面
や、カーナビゲーションシステムの地図表示などが映し
出される。また操作部材11b,11c,11dによ
り、ラジオチューナ選択、TVチャンネル選択、カーナ
ビゲーションシステムの操作、あるいはディスクチェン
ジャの操作、さらには音量や音質の調整などが行われ
る。
【0063】このとき、図4に示すように、往復駆動手
段21では、モータ29により回転体24が時計方向へ
回動させられた位置で停止しており、往復移動部材23
は後方(Z2方向)に引き込まれて停止している。
【0064】また、図7(A)に示すように、ノーズ1
0の側面10dに回動自在に連結されている姿勢切換え
アーム31の基端部に設けられた制御ピン32は、前記
往復移動部材23の折曲片23bに形成された案内部3
3のうちの前方の上方傾斜案内部33bの先端に位置し
ている。また制御ピン32は、制御板部34aに形成さ
れた振り分け路35のうちの上方の定常姿勢経路35a
のZ2側端部に位置している。さらに、前記制御ピン3
2は、選択部材37の第1の摺動部43bを摺動して溝
44内に入り込んでいる。よって選択部材37は時計方
向(F2方向)へ回動させられており、選択部材37の
後端に設けられた小突起39は、前記制御板部34aに
形成されたロック部42に嵌合し、選択部材37は時計
方向(F2方向)へ回動した姿勢で軽ロック状態となっ
ている。
【0065】また図7(A)の定常姿勢では、ノーズ1
0の側面10dに回動自在に支持されているカバーアー
ム16の前縁16cが、前記側面10dに設けられた規
制ピン45に当接している。前記カバー15には、トー
ションばね18による付勢力が作用しているが、前記規
制ピン45によってカバーアーム16が前記付勢方向と
逆方向に回動させられて規制されている。よって、カバ
ー15は、ノーズ10の制御面10aから前方へ大きく
突出することなく後退している。したがって、ノーズ1
0の制御面10aに設けられた操作部材11b,11
c,11d、特にノーズ10の下端側に設けられた操作
部材11dを操作する際に、カバー15が操作の邪魔に
ならない。
【0066】ノーズ10を図7(A)の定常姿勢から収
納姿勢へ移動させる際には、ノーズ10の制御面10a
に設けられた収納操作釦などを押す。この操作で、図4
に示すモータ29により回転体24が反時計方向へ駆動
される。また定常姿勢から収納姿勢までを連続的に行わ
せるときには、回転体24は図4の状態から図5の状態
を経て、図6に示すように反時計方向へ最も回動する状
態に至り、このときモータ29が停止する。
【0067】図4、図5、図6の過程で、回転体24の
回動アーム24b、これに固定された摺動ピン26なら
びに往復移動部材23に形成された長穴23eとから構
成される運動変換手段27により、往復移動部材23が
往復移動させられる。図5は往復移動部材23が前方
(Z1方向)へ最も突出した位置であり、往復移動部材
23が図4から図5に至る突出動作の間、ノーズ10は
図7(A)から図8(B)の姿勢となる。さらに回転体
24が図5から図6の姿勢まで回動し、往復移動部材2
3が後方へ引き込まれるときに、ノーズ10は図8
(C)に示す収納姿勢に至る。
【0068】まず図4と図7(A)に示す定常姿勢か
ら、往復移動部材23がZ1方向へ突出する最初の過程
では、往復移動部材23がZ1方向へ直線的に前進し、
また姿勢切換えアーム31に設けられた制御ピン32
は、振り分け手段22を構成する制御板部34aの定常
姿勢経路35a内をZ1方向へ直線的に前進する。よっ
て、ノーズ10は、図7(B)に至る間、傾斜すること
なく平行にZ1方向へ前進する。
【0069】図7(B)では、制御ピン32が、定常姿
勢経路35aの前端に至り、制御ピン32はそれ以上Z
1方向へ前進できなくなる。よってさらに往復移動部材
23がZ1方向へ前進すると、ノーズ10を支持してい
る支持ピン12は前進するが、制御ピン32および姿勢
切換えアーム31はそれ以上前進できなくなるため、往
復移動部材23の前進にともなって、ノーズ10の上端
が下側に向けて回動する。
【0070】図7(C)はノーズ10が回動している途
中を示すが、この状態では、制御ピン32は、往復移動
部材23に形成された直線案内部33a内を摺動してお
り、また制御ピン32は、制御板部34aの振り分け路
35のうちの切換え路35c内に位置している。図8
(A)以後は、往復移動部材23の前進により制御ピン
32は下方傾斜案内部33cに沿って下降するため、図
8(B)では制御ピン32は制御板部34aの収納姿勢
経路35bの前端に位置する。図8(B)に示す往復移
動部材23が最も前進した状態で、ノーズ10は制御面
10aが上に向く水平姿勢となる。
【0071】図8(B)から往復移動部材23がZ2方
向へ後退するとき、制御ピン32は、制御板部34aの
収納姿勢経路35bに沿って後方(Z2方向)へ移動す
るため、ノーズ10は水平姿勢のまま開口部7を通っ
て、ケース1および筐体2内の収納領域4内に収納され
る。
【0072】図8(B)から図8(C)に至る間、制御
ピン32は、制御板部34aの振り分け路35のうちの
収納姿勢経路35b内を後方へ移動するが、このとき、
制御ピン32が選択部材37の下辺の第2の摺動部43
cに当たって摺動する。よって、選択部材37は反時計
方向(F1方向)へ回動させられ、選択部材37の後端
に設けられた小突起39が制御板部34aのロック部4
2から外れて円弧案内部41に入る。よって、選択部材
37の軽ロックは解除され、前記円弧案内部41の移動
範囲内において、選択部材37は支持軸36を支点とし
て回動可能になり、トーションばね38により常に反時
計方向(F1方向)へ回動させられる。
【0073】ここで、図7(C)から図8(B)に至る
間、ノーズ10の上端が下側に向けて回動するため、ノ
ーズ10とともにカバーアーム16が傾斜していく。こ
のとき、規制ピン45はカバーアーム16の前縁16c
を摺動し、図8(B)に至る直前に規制ピン45が前記
前縁16cから離れる。よって、カバーアーム16がト
ーションばね18により時計方向へ回動させられ、カバ
ー15がノーズ10の制御面10aから前方へ寸法Tだ
け突出する。よって、図8(C)に示すようにノーズ1
0がケース1内に収納されたときに、カバー15で開口
部7を塞ぐことができる。
【0074】すなわち、ノーズ10が水平姿勢になって
ケース1内に収納されるときに、操作部材11b,11
c,11dが開口部7の上縁に対し余裕を有して通過す
ることができ、しかもノーズ10がケース1内に収納さ
れた時点で、ノーズ10の制御部10aの前方へ突出し
たカバー15により、前記操作部材11b,11c,1
1dと開口部7の上縁との通過余裕の隙間を覆うことが
できる。
【0075】図2に示すように、ノーズ10がケース1
内に収納された状態では、ノーズ10のカバー15の表
面がノーズ離脱面6とほぼ同一面となる。よって、ノー
ズ離脱面6全体がひとつの面のように見ることができ、
ノーズ10がノーズ離脱面6から外されたように見え、
車載用機器の盗難を防ぐことができる。
【0076】なお、図7(A)から図8(B)に至る過
程において、回転体24が所定の回転位置になったこと
を検知し、あるいは往復移動部材23が所定の移動位置
となったことを検知してモータ29を停止させると、ノ
ーズ10を例えば図7(C)や図8(A)の傾斜姿勢、
あるいはさらに異なる角度の傾斜姿勢で停止させること
ができる。このように傾斜姿勢で停止させると、ノーズ
10の制御面10aが斜め上向きとなり、この制御面1
0aに設けられた表示部材11aを見ることができ、ま
た操作部材11b,11c,11dを操作することがで
きる。
【0077】またノーズ10が図7(C)に示す角度ま
で傾斜すると、ノーズ10の上端10cに隣接する位置
に記録媒体の出入口8が現れる。よって、前記以降の姿
勢において、図8(A)に示すように、ノーズ10の上
方から前記出入口8を介して記録媒体(ディスク)Dの
挿入と排出が可能となる。
【0078】なお、図7(C)に示す傾斜姿勢および図
8(A)に至る前までの傾斜姿勢では、カバー15がノ
ーズ10の制御面10aから突出していないので、この
傾斜姿勢で動作を止めて、前記操作部材11b,11
c,11dの操作を行うときに、カバー15が前記操作
部材の操作の邪魔になることがない。すなわち本発明で
は、ノーズ10が垂直姿勢のときと傾斜姿勢のときの双
方において、カバー15がノーズ10の制御面10aの
前方から大きく突出しないように回動規制手段47を形
成することが好ましい。
【0079】次に、収納姿勢のノーズを突出させて定常
姿勢とするには、上記とは逆の図6から図4に至る動作
となる。
【0080】図6と図8(C)の収納姿勢でスイッチを
操作すると、モータ29が始動し、回転体24が時計方
向へ回動しはじめる。回転体24が図5の姿勢まで回動
すると、往復移動部材23が前方(Z1方向)へ最も前
進する。この間、制御ピン32が、制御板部34aの収
納姿勢経路35b内をZ1方向へ前進する。また制御ピ
ン32が前方まで移動するときに、選択部材37の第2
の摺動部43cに当たるため、選択部材37は一旦時計
方向へ回動する。ただしこの回動範囲は、選択部材37
の小突起39が制御板部34a内の円弧案内部41内を
移動する範囲内である。よって、制御ピン32が収納姿
勢経路35bの前端まで移動し、制御ピン32が選択部
材37から外れると、選択部材37はトーションばね3
8により反時計方向(F1方向)へ回動させられ、選択
部材37の前端の選択規制部43aにより収納姿勢部3
5bの前端が塞がれる。
【0081】さらに回転体24が時計方向へ回転する
と、往復移動部材23が後方(Z2方向)へ移動する
が、このとき制御ピン32は、前記選択部材37の選択
規制部43aにより収納姿勢経路35b内に戻るのを阻
止される。したがって、制御ピン32は、後方へ移動す
る往復移動部材23に形成された下方傾斜案内部33c
により持ち上げられ、制御板部34aに設けられた振り
分け路35の切換え路35cに移動する。よって往復移
動部材23が後退していくと、往復移動部材23の直線
案内部33aが制御ピン32を摺動する。
【0082】往復移動部材23が後退するとき、制御ピ
ン32が前記切換え路35c内に保持され、往復移動部
材23とノーズ10との連結点である支持ピン12が後
方へ移動するため、ノーズ10の上端10cが上方へ持
ち上げられる。ノーズ10が傾斜姿勢となって反時計方
向へ回動すると、往復移動部材23に設けられた上方傾
斜案内部33bにより制御ピン32が持ち上げられ、ノ
ーズ10は制御面10aがノーズ離脱面6と平行な向き
の垂直姿勢となる。
【0083】さらに往復移動部材23が後退すると、制
御ピン32は制御板部34aの定常姿勢経路35a内を
後方へ移動し、ノーズ10はノーズ離脱面6を覆う定常
姿勢となる。前記定常姿勢に至る間に、制御ピン32が
選択部材37の溝44内に入る。この時点で、選択部材
37は、トーションばね38の付勢力により反時計方向
に回動した状態(図8(C)と同じ状態)を維持してい
るが、前記制御ピン32が溝44内の第1の摺動部43
b(図3参照)を摺動するため、選択部材37が時計方
向へ回動させられ、図7(A)に示すように、小突起3
9が円弧案内部41から抜け出て、ロック部42に嵌合
し、選択部材37が軽ロック状態となる。
【0084】一方、ノーズ10が図8(B)の水平姿勢
から所定角度の傾斜姿勢まで回動する間に、規制ピン4
5がカバーアーム16の前縁16cに当たり、カバー1
5の突出位置が制御面10aから徐々に後退し、少なく
とも図7(C)の時点で、カバー15が制御面10aか
ら後退する。
【0085】また本発明では、ノーズ10が図7(A)
に示すように垂直姿勢とならず、図7(C)に示すよう
な傾斜姿勢と図8(C)に示す収納姿勢との間で移動す
るものであってもよい。
【0086】
【発明の効果】以上のように本発明では、ノーズがケー
ス内に収納されたときに、ケースの開口部がカバーで完
全に覆われるため、ケース内部に埃等が入り込むことが
ない。よって車載用電子機器の盗難の防止も可能にな
る。また、ケース内にノーズが収納されるときに、カバ
ーがノーズの前方から突出するので、収納動作途中で、
ノーズとケースの開口部との隙間余裕を形成してノーズ
の操作部材などが開口部の縁に当たるのを防止でき、し
かもノーズがケース内に収納された状態で、前記カバー
により前記隙間余裕を塞げるようになる。
【0087】また、ノーズがケース外にあるときに、カ
バーがノーズの前方へ突出しないため、ノーズ前面を操
作するときにカバーが邪魔になることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ノーズが定常姿勢となった状態を示す車載用電
子機器の斜視図、
【図2】ノーズが収納姿勢となった状態を示す車載用電
子機器の斜視図、
【図3】振り分け手段と回動規制手段の構造を示す分解
斜視図、
【図4】往復駆動手段の動作を示すものであり、ノーズ
の定常状態を示す平面図、
【図5】往復駆動手段の動作を示すものであり、ノーズ
が突出した状態を示す平面図、
【図6】往復駆動手段の動作を示すものであり、ノーズ
の収納状態を示す平面図、
【図7】(A)(B)(C)は、ノーズが定常姿勢から
傾斜姿勢に至るまでの動作を示す側面図、
【図8】(A)(B)(C)は、ノーズが傾斜状態から
収納姿勢に至るまでの動作を示す側面図、
【図9】回動規制手段を示す拡大側面図、
【符号の説明】
1 ケース 2 筐体 3 前面パネル 4 収納領域 5 設置領域 6 ノーズ離脱面 7 開口部 8 出入口 9 クッション材 10 ノーズ 10a 制御面 10b 下端 10c 上端 10d 側面 11a 表示部材 11b,11c,11d 操作部材 15 カバー 16 カバーアーム 16c 前縁 17 ピン 18 トーションばね 19 掛止突起 20 姿勢可変手段 21 往復駆動手段 22 振り分け手段 23 往復移動部材 24 回転体 24a 歯 24b 回動アーム 27 運動変換手段 29 モータ 31 姿勢切換えアーム 32 制御ピン 33 案内部 33a 直線案内部 33b 上方傾斜案内部 33c 下方傾斜案内部 34 振り分け部材 35 振り分け路 35a 定常姿勢経路 35b 収納姿勢経路 35c 切換え路 37 選択部材 38 トーションばね 43a 選択規制部 45 規制ピン 46 付勢手段 47 回動規制手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子回路が内蔵され前面に開口部を有す
    るケースと、前記ケースの前面に設置される定常姿勢と
    前記開口部を経て前記ケース内に収納される収納姿勢と
    の間で移動するノーズと、前記ノーズの前面に設けられ
    た表示部材および/または操作部材と、前記ノーズを前
    記定常姿勢から水平姿勢に回動させて前記開口部からケ
    ース内に引き込む姿勢可変手段とが設けられ、 前記ノーズには、ケースに収納されたときに前方へ向く
    端部に設けられたカバーと、前記カバーをノーズの前記
    前面から突出させる付勢手段とが設けられて、前記ノー
    ズがケース内に収納されるときに、前記突出姿勢となっ
    たカバーで前記開口部が塞がれ、 前記姿勢可変手段には、前記ノーズがケース内から出て
    前記定常姿勢に移行するときに、前記カバーの前記突出
    を規制する規制手段が設けられていることを特徴とする
    車載用電子機器。
  2. 【請求項2】 前記カバーの両側部にはカバーアームが
    設けられて、このカバーアームが前記ノーズの両側面に
    回動自在に支持され、前記付勢部材により前記カバーが
    前記突出方向へ回動するように付勢されており、前記規
    制手段により前記カバーアームの前記突出方向への回動
    が規制される請求項1記載の車載用電子機器。
  3. 【請求項3】 前記姿勢可変手段は、前記ノーズを回動
    自在に支持して進退動作する往復移動部材と、前記往復
    移動部材と異なる位置でノーズを回動自在に支持する切
    換えアームとを有し、前記往復移動部材が、前記切換え
    アームの基端側支点よりも前方へ移動することでノーズ
    が定常姿勢から水平姿勢となり、前記往復移動部材およ
    び前記切換えアームがケース内に後退することで、水平
    姿勢のノーズがケース内に収納されるものであり、 ノーズが定常姿勢のときに、前記切換えアームにより前
    記カバーアームが規制されて、カバーのノーズ前方への
    突出が規制される請求項2記載の車載用電子機器。
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