JP2001132032A - 吐水具 - Google Patents

吐水具

Info

Publication number
JP2001132032A
JP2001132032A JP31886099A JP31886099A JP2001132032A JP 2001132032 A JP2001132032 A JP 2001132032A JP 31886099 A JP31886099 A JP 31886099A JP 31886099 A JP31886099 A JP 31886099A JP 2001132032 A JP2001132032 A JP 2001132032A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
spout
valve
discharging device
spouting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31886099A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Yokoi
博 横井
Makoto Ishihara
誠 石原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KVK Corp
Original Assignee
KVK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KVK Corp filed Critical KVK Corp
Priority to JP31886099A priority Critical patent/JP2001132032A/ja
Publication of JP2001132032A publication Critical patent/JP2001132032A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Domestic Plumbing Installations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】種々の吐水状態から直接、止水することを可能
にすることにより、吐水具の利便性を高めること。ま
た、湯水を無駄に消費せず経済的な吐水具を提供するこ
と。 【解決手段】吐水状態の切り換え及び止水を行う操作部
(散水板70)を備え、水栓本体2に接続されて吐水口
75,76から湯や水を吐水する吐水具10であって、
散水板70を、吐水状態の切換操作途中に止水操作がな
されるよう構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本各発明は、吐水状態の切り
換え操作及び止水操作とを行う操作部を備え、水栓本体
に接続されて吐水口から湯や水(以下、単に湯水とい
う)を吐水する吐水具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、水栓本体に接続されて吐水口
から湯水を吐水するシャワーヘッドやカラン等の吐水具
には、吐水形態や吐水量等の吐水状態の切り換えを行う
操作部を備えたものがある。このような吐水具は、水栓
本体側にて操作することなく、それ自体の操作部により
吐水状態を切り換えることができるものであり、利便性
に優れたものである。ここで、吐水状態とは、例えば、
多数の吐水口から吐水を行うシャワー吐水、一つの吐水
口から集中した吐水を行う集中吐水、或いは、空気を混
入した湯水の吐水を行う泡沫吐水等の吐水形態や、吐水
量である。そして、このような吐水具の中には、吐水口
からの吐水の停止、即ち止水、も上記操作部により行う
ことができ、より利便性が向上されたものものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の吐水具では、吐水状態を切り換える操作部の操
作において、各々の吐水状態から直接、止水状態に切り
換えることができず、その利便性について未だ十分なも
のではなかった。例えば、操作部により、順次、「シャ
ワー吐水」、「集中吐水」、「止水」と操作される吐水
具では、集中吐水の後には止水を行うことができるもの
の、シャワー吐水から直ちに止水を行うことはできず、
利便性が劣っていた。
【0004】このため、上記の例では「シャワー吐水」
から止水したい場合であっても、一旦、「集中吐水」を
経ることが必要となり、例えばキッチンで用いる場合に
は、キッチンシンク内でシャワー吐水により洗浄中の洗
浄対象物に水流の激しい集中吐水が突如なされることに
より、水はねが生じてキッチンシンク外が濡れてしまう
等、無用な吐水状態の切換によって問題が生じていた。
また、迅速に止水をすることの障害ともなるため、湯水
を無駄に消費するという問題も生じていた。
【0005】本発明は上記した従来の吐水具の問題点を
解消するものであり、種々の吐水状態から直接、止水す
ることを可能にすることにより、吐水具の利便性を高め
ることを目的とする。また、湯水を無駄に消費せず経済
的な吐水具を提供することも目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本各発明の採った手段を各発明ごとに以下に説明
する。請求項1に記載の発明に係る吐水具は、「吐水状
態の切り換え及び止水を行う操作部を備え、水栓本体に
接続されて吐水口から湯や水を吐水する吐水具であっ
て、前記操作部を、吐水状態の切換操作途中に止水操作
がなされるよう構成したことを特徴とする吐水具」であ
る。
【0007】本吐水具は、吐水状態を切り換えることの
できる種々の吐水具に適用できる。具体例としては、
「集中吐水とシャワー吐水とを切換可能な吐水具」、
「浄水器を備えた水栓に用いられるもので、水道からの
原水の吐水と浄水器を通した浄水の吐水とを切換可能な
吐水具」、「脈動のない通常の吐水と脈動のある吐水と
を切換可能な吐水具」、「空気が混入されない通常の吐
水と空気が混入された泡沫吐水とを切換可能な吐水
具」、「吐水具からの吐水位置(たとえば中央部と周辺
部)を切換可能な吐水具」、「段階的に吐水量を切換可
能な吐水具」などを例示できる。
【0008】「吐水状態の切換操作途中に止水操作がな
される」とは、種々の吐水状態を切り換える途中に止水
を行うことであり、たとえば吐水A、吐水B、吐水Cの
3種の吐水状態を切換可能である場合、操作部の正方向
と逆方向との操作により吐水状態を切り換える操作で
は、正方向の操作で、順次、「吐水A」、「止水」、
「吐水B」、「止水」、「吐水C」となり、逆方向の操
作で、順次、「吐水C」、「止水」、「吐水B」、「止
水」、「吐水A」となるように、各吐水状態間に止水が
なされるようにする。また、操作部がロータリー式であ
るような場合には、順次、「吐水A」、「止水」、「吐
水B」、「止水」、「吐水C」、「止水」、「吐水
A」、・・・、となるように、各吐水状態間に止水がな
されるようにする。
【0009】尚、本発明での「止水」とは、吐水口から
の湯水の吐出を完全に停止する事のみならず、使用に値
しない僅かな吐水がなされる場合も含む。また、本発明
では、吐水状態の切り換えや止水を行う弁装置を吐水具
自体に内蔵するに限らず、例えば水栓本体に電気的に駆
動される電磁弁等の弁装置を設ける一方、吐水具にスイ
ッチ等の操作部を設けて、吐水具から遠隔操作により弁
装置を操作する態様も含む。
【0010】上記のように構成することにより、各々の
吐水状態から直接、止水することが可能となり、各吐水
状態から止水操作するに際しては、別の吐水状態を経る
必要がなくなる。よって、不要な吐水状態を生ずること
なく止水ができるので、吐水具の利便性が向上する。ま
た、各吐水状態から即時に止水ができるので、湯水を無
駄に消費せず経済的である。
【0011】請求項2に記載の発明に係る吐水具は、
「前記止水がなされた状態でも吐水口からの僅かな吐水
を行うことを特徴とする請求項1に記載の吐水具」であ
る。
【0012】「僅かな吐水」とは、吐水口から吐水がな
されてはいるものの、実使用に十分に対処できる程の吐
水量ではない吐水を示す。例えば、吐水具自体に止水を
行う弁装置を内蔵することとすると、吐水具を耐圧構造
とせざるを得ず、吐水具の構造が複雑化したり、耐圧可
能な材質とする必要が生ずる。本発明のように構成する
ことにより、吐水具の構造を複雑にする必要がなく、材
質も樹脂などを利用でき、製造原価や加工の製造コスト
を低減できる。尚、完全に止水をせずに、僅かに吐水が
なされるような止水態様であっても、洗浄物を洗浄中に
は、手元に位置する吐水具の操作部により頻繁に止水操
作することができ、これにより、湯水の節水が可能とな
る。
【0013】請求項3に記載の発明に係る吐水具は、
「水栓本体にホースを介して接続されることを特徴とす
る請求項1又は2に記載の吐水具」である。
【0014】水栓本体にホースを介して接続された吐水
具は、いわゆる「手持ち式」の吐水具であり、たとえ
ば、水栓本体から引き出し自在なシャワーヘッドや、通
常の浴室用のシャワーヘッドなど、使用者が手で保持し
て所望の位置にて吐水を得ることが可能な吐水具であ
る。このような手持ち式の吐水具では、吐水具自体に操
作部を設けることにより、水栓本体側での操作を必要と
せずに吐水状態の切換や止水を行うことができ、利便性
が高められる。しかも、各種の吐水状態の切換操作途中
に止水操作を行うことができるようにすることで、吐水
具の利便性がさらに高められる。
【0015】請求項4に記載の発明に係る吐水具は、
「前記ホースを引き出し自在に収容するホルダーに着脱
自在に支持されることを特徴とする請求項3に記載の吐
水具」である。
【0016】水栓本体にホースを介して接続された手持
ち式の吐水具の中でも、ホースを引き出し自在に収容す
るホルダーに着脱自在に支持されるものは、いわゆる
「引き出し式」の吐水具であり、主に、流し台や洗面化
粧台に使用されるものである。このような流し台や洗面
化粧台の引き出し式の吐水具は、食器洗いや洗髪に使用
され、集中吐水やシャワー吐水等の吐水状態の切換が頻
繁になされ、しかも、長時間の吐水がなされる。このよ
うな吐水具において、切換操作途中に止水操作がなされ
るようにすると、操作途中の止水により節水が促され、
使用者にとって積極的な節水を図ることが容易となる。
【0017】請求項5に記載の発明に係る吐水具は、
「水栓本体に一体的に設けられることを特徴とする請求
項1から請求項4までの何れかに記載の吐水具」であ
る。
【0018】水栓本体に一体的に設けられる吐水具とし
ては、水栓本体に直接的に形成される水栓本体とは分離
不能のものや、上述の引き出し式の吐水具であって、水
栓本体に設けられたホルダーに着脱自在に支持されて、
ホルダーに装着された状態では、水栓全体として水栓本
体に一体的となるものがある。このような吐水具は、水
栓本体の近傍に配置されるものであり、そもそも、水栓
本体に止水のための操作部があるため、吐水具自体に
は、止水のための操作部をわざわざ設けようとしないの
が現状である。しかしながら、吐水具が水栓本体に一体
的に設けられ、しかも吐水状態が切換可能な水栓は、主
に、流し台や洗面化粧台に設置されるものである。ここ
で、流し台や洗面化粧台に設置される水栓では、長時間
の吐水が行われることは前述の通りであるが、このよう
な水栓では、止水の操作部が水栓本体側で遠いことか
ら、頻繁に止水操作を行って節水に努めるのは煩わし
く、積極的な節水が図られていない。そこで、本発明で
は、このような水栓に適用される吐水具に、切換操作途
中に止水操作がなされる操作部を設けることにより、使
用に際して、手元での止水操作を可能とするばかりか、
各種の吐水状態から直接、止水操作することを可能し、
これにより、止水操作の煩わしさを少しでも低減させて
積極的な節水を図る。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本各発明に係る吐水具の実
施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1に、請
求項1〜5の各発明に係る吐水具を用いた湯水混合水栓
1を示す。この湯水混合水栓1は、水栓本体2と、水栓
本体2に立設されたホルダー4と、ホルダー4に着脱自
在に支持された吐水具10とを備えている。ここで、吐
水具10は、操作部を兼ねる後述する散水板70を回動
操作することにより、吐水を所望に応じて泡沫吐水・シ
ャワー吐水に切り換えることができるものである。ま
た、図1は、湯水混合水栓1を水側のレバーハンドル3
側から見た図であり、水栓本体2には、湯側・水側の各
レバーハンドル3により個々に操作されて、給湯管・給
水管(図示省略)から流入する湯・水を適量・適温に調
節して吐水具10から吐水する湯側・水側の2つの弁装
置(図示省略)が内蔵されている。
【0020】ホルダー4は、水栓本体2の上部からほぼ
垂直に立ち上がり、その略中央部からは、図1における
左上方すなわち湯水混合水栓1前方側に向けて屈曲され
て形成されている。ホルダー4の先端部には、ホルダー
4の外径より小径に形成された支持部5が設けられてい
る。この支持部5の外周面には雄側のセレーション溝が
形成されており、吐水具10がホルダー4に支承される
際に、吐水具10の基端部内周面に設けられた雌側のセ
レーション溝(図示省略)と噛合することにより、吐水
具10の軸方向周りの回動を規制する。このように構成
することにより吐水具10の向きが不要に変わってしま
うことを防止し、また、所望の向きに吐水具10を固定
することにより所望の方向の吐水を得ることもできる。
さらに、ホルダー4内部には、一方が吐水具10に、他
方が水栓本体2に接続されたホース12が引き出し自在
に収容されており、吐水具10を手で保持して引き出し
て使用することにより、吐水具10を所望部位に取り回
して自在な吐水を得ることが可能である。尚、吐水具1
0をホルダー4に装着した状態では、吐水具10は水栓
本体2に、ホルダー4を介して一体的に設けられたもの
となる。
【0021】ついで図2及び図3を参照して、吐水具1
0について詳細に説明する。図2は、図3のボール弁ユ
ニット20をA−A線で切断した状態の吐水具10の断
面図である。図2に示すように、吐水具本体14の先端
部には、開口部15が設けられており、この開口部15
に、ボール弁ユニット20が内蔵されている。ここで、
開口部15の内部には、ボール弁ユニット20を装着す
るための止めビス40が螺着される取り付け部18が突
設されている。また、吐水具本体14は、使用者が手で
把持する握り部を備えており、この握り部の内部の空間
は、ホース12と連通して水栓本体2からの湯水を上記
ボール弁ユニット20へと供給する通水孔16とされて
いる。
【0022】図2及び図3に示すように、ボール弁ユニ
ット20は、固定側部材30と可動側部材50とを備え
ている。固定側部材30は、吐水具本体14の開口部1
5にシール部材を介して水密に固定状態で内嵌されてお
り、下面を開放する略有底円筒形状に形成されている。
この固定側部材30の上面には、内部に鋼球32と、鋼
球32を付勢するスプリング34とを収容する4つの収
容筒部36が突設されている。これらの収容筒部36
は、固定側部材30の平面視中心点を挟んで対称となる
位置にそれぞれ配置されている。また、固定側部材30
の上面には、同様に固定側部材30の平面視中心点を挟
んだ対角線上に、2つの通水口38が穿設されている。
さらに、固定側部材30は、その平面視略中央に挿通口
39が穿設されており、この挿通口39にビス40を挿
通して、ビス40を吐水具本体14の取り付け部18に
螺着することにより、吐水具本体14に固定されてい
る。具体的には、ビス40は、先端から、ネジ部42
と、ネジ部42よりも大径の主体部44と、主体部44
よりもさらに大径のフランジ48とを備えている。そし
て、固定側部材30は、上記ネジ部42が挿通口39に
挿通されて主体部44と取り付け部18とにより挟持固
定されている。
【0023】可動側部材50は、全体が略円筒形状に形
成されており、上述した固定側部材30の開放部31
に、シール部材を介して水密状に、且つ、回動自在に内
嵌されている。この可動側部材50の下面には、後述す
る散水板70の筒部72を内嵌して収容固定する収容部
51が備えられている。また、可動側部材50の略中央
には、ビス挿通孔52が穿設されており、上述したビス
40の主体部44をこのビス挿通孔52に挿通すること
で、可動側部材50をビス40のフランジ48と固定側
部材30とで回動自在に挟持している。ここで、ビス4
0の主体部44と可動側部材50との間には、シール部
材が介在されており、これによりビス40と可動側部材
50との間の水密性を確保している。また、ビス40の
フランジ48と可動側部材50のビス挿通孔52周縁と
の間には、座金Yが介在されており、これにより可動側
部材50の円滑な回動性が確保されている。
【0024】また、可動側部材50の上面には、ビス挿
通孔52を中心に対向する位置に、二組の弁口56、5
7が穿設されており、これらの弁口56,57は、固定
側部材30の収容筒部36に対応する位置に設けられて
いる。また、これら弁口56,57には、それぞれパッ
キン58が装着されており、固定側部材30の鋼球32
が着座することにより弁口56,57が閉塞される。こ
こで、二組の弁口56,57のうち、弁口57の奥端に
は、可動側部材50の側方に開放される第一通水切り欠
き62が備えられており、弁口56の奥端には、可動側
部材50の内方の収容部51に連通する第二通水切り欠
き60が備えられている。
【0025】次に、散水板70について説明する。この
散水板70は、下面中央の吐水口75からの集中吐水や
下面周縁側の多数の吐水口76からのシャワー吐水を行
うと共に、上述した可動側部材50に固定的に一体化さ
れて、可動側部材50の回動操作を行う操作部を構成す
るものである。
【0026】散水板70は、上部を開放する略有底円筒
形状に形成されており、上述した固定側部材30の下部
に回動自在に外嵌されている。ここで、固定側部材30
と散水板70との間には、シール部材が介在されてお
り、これにより、固定側部材30と散水板70との間の
水密性を確保して、散水板70の多数の吐水口76から
のシャワー吐水を行う際に、固定側部材30と散水板7
0との接続部分から水漏れが生じることを防止してい
る。
【0027】散水板70の中央には、小径の取り付け円
筒部72が立設されている。この取り付け円筒部72
は、その内面にキャップ80が螺着される雌ネジが刻設
されており、キャップ80により公知の泡沫ユニット9
0が装着されて散水板70の中央から泡沫吐水を行うも
のである。ここで、散水板70の取り付け円筒部72と
キャップ80との間にはシール部材が介在されており、
これにより散水板70とキャップ80との間の水密性を
確保して、キャップ80の吐水口75外からの吐水漏れ
を防止している。
【0028】また、散水板70の取り付け円筒部72
は、可動側部材50の収容部51に内嵌される部分であ
り、取り付け円筒部72を収容部51にシール部材を介
して水密に固着することで、散水板70と可動側部材5
0とを一体化し、散水板70を操作部として回動操作す
ることにより、可動側部材50を回動駆動する。
【0029】次に、図4に基づいて、本例の吐水具の作
動状態を説明する。可動側部材50は、固定側部材30
に対して回動する。図4(a)の位置では、すべての弁
口56,57上に鋼球32が位置されており、第二通水
切り欠き60を経て散水板70中央の吐水口75に通じ
る弁口56及び第一通水切り欠き62を経て散水板70
周縁の多数の吐水口76に通じる弁口57を各々閉塞す
る。即ち、この状態が止水状態である。
【0030】尚、本例では、弁口56,57に逃がし溝
を設ける等して、鋼球32により各弁口56,57を完
全に閉塞せず、止水状態であっても僅かに湯水の漏れが
生じるようにしてあり、吐水具全体を耐圧構造とするこ
となく、構造の簡略化を図っている。ここで、止水状態
で積極的に漏れを生じさせる場合には、シャワー吐水で
はなく集中吐水として吐水されるようにするのがよい。
なぜならば、シャワー吐水として僅かに吐水させると、
散水板全体から湯水が滴り落ちるため、使用者は水漏れ
と誤解する。これに対して、集中吐水として僅かに吐水
させると、使用に十分に対応しない程度のストレートな
吐水がなされるため、使用者にとって、これは水漏れで
はなく、止水状態の逃がしのための吐水であると認識し
易いからである。また、止水状態で僅かに吐水させる手
段としては、弁口56,57以外の部位に逃がしのため
の小径の通水孔を設けたり、ビス40と可動側部材50
との間のシール部材を省略し、部材間の水密性を排除す
る等して、故意に水漏れを生じさせるようにしてもよ
い。
【0031】可動側部材50を、図4(a)の位置から
図4(b)の位置に回動すると、弁口57上には鋼球3
2が位置されて弁口57が閉弁され、一方、弁口56上
には通水口38が位置されて弁口56が開弁される。こ
れにより、弁口56から、第二通水切り欠き60を経
て、散水板70の中央の吐水口75から集中した泡沫吐
水が行われる。
【0032】上述とは逆に、可動側部材50を、図4
(a)の位置から図4(c)の位置に回動すると、弁口
56上には鋼球32が位置されて弁口56が閉弁され、
一方、弁口57上には通水口38が位置されて弁口57
が開弁される。これにより、弁口57から、第一通水切
り欠き62を経て、散水板70の周縁の多数の吐水口7
6からシャワー吐水が行われる。
【0033】このように可動側部材50を回動操作する
に際しては、図4(b)又は図4(c)の位置からは、
他の吐水状態を経ることなく、直接図4(a)の位置に
戻ることができる。また、本例では、可動側部材が図4
(b)又は図4(c)の一方の位置から直接、他方の位
置に回動しないよう、可動側部材の回動を規制する手段
が設けられており、吐水状態を切り換える際には、止水
操作が必ず間に介在されるようにしてある。
【0034】ついで本各発明の別の実施の形態につい
て、図5及び図6を参照して説明する。図5に示すの
は、上述の例とは別のボール弁ユニット110を利用し
た吐水具100である。なお、以下、上述の実施の形態
と共通する部分については同一の符号を付して説明を省
略する。
【0035】この吐水具100は、切換アーム120を
揺動させて弁口134,136を開閉するものである。
吐水具100の先端部には、操作部140が設けられて
いる。操作部140は、ボタン部144と支持アーム1
46とを備えており、支持アーム146が支持部142
により吐水具本体14に軸支されている。これにより、
操作部140は、支持部142を中心に吐水具100先
端から見て左右に揺動可能となっている。ボタン部14
4の内側には、支持アーム146を挟んで両側に、二つ
のピン148が吐水具本体14に摺動自在に装着されて
いる。ピン148の摺動方向軸周りの外周面にはシール
部材149が装着されており、吐水具本体14の通水室
102とピン148との水密性を確保している。
【0036】通水室102内には、支持部122により
吐水具本体14に揺動可能に軸支された切換アーム12
0が設けられている。切換アーム120には、上記した
各ピン148が当接する当接部124が設けられてお
り、操作部140の操作により一方のピン148が押し
込まれて当接部124を押圧することにより、切換アー
ム120が揺動駆動される。切換アーム120の先端寄
りには、それぞれ、スプリング(図示省略)と、スプリ
ングにより固定弁130側に付勢される鋼球32とを収
容する二つの弁ケース126が設けられている。
【0037】吐水具100内の通水室102奥端には、
平面視略かまぼこ形状の固定弁130が固定されてい
る。この固定弁130には、その長手方向両側端寄りに
それぞれ湾曲受面132が形成され、中央寄りには弁口
134,136がそれぞれ穿設されている。ここで、弁
口134,136の2つの弁口のうち、一方はシャワー
吐水を行う流路に連通されており、他方は集中吐水を行
う流路に連通されている。そして、各弁口134,13
6の一方を上記鋼球32により選択的に開閉することに
より吐水状態の切換が行われる。
【0038】ついで、図6に基づいて、本例の吐水具1
00の作動状態を説明する。上述したように、切換操作
部140を操作することにより、切換アーム120が固
定弁130上を揺動する。この際、図6(a)に示すよ
うに切換アーム120を揺動させると、弁ケース126
内の鋼球32が、湾曲受面132と弁口134上に位置
され、弁口136のみが開口状態となる。また、図6
(c)に示すように切換アーム120を揺動させると、
弁ケース126内の鋼球32が、湾曲受面132と弁口
136上に位置され、弁口134のみが開口状態とな
る。
【0039】さらに、切換アームを、図6(b)に示す
ように、図6(a)及び図6(c)の中間位置に位置さ
せると、鋼球32は弁口134,136双方を閉止し、
止水状態となる。この止水状態では、前述した例と同様
に、完全に止水を行わず、わずかな量の吐水が得られる
ようしてもよい。
【0040】ついで、さらに別の実施の形態について説
明する。図7は、スプール弁152を用いた吐水具15
0である。吐水具150には、ホース12と連通して湯
水が流入する流入室154と、第一の状態の吐水を行う
ための第一通水室156と、第二の状態の吐水を行うた
めの第二通水室158とが備えられている。両通水室1
56,158と流入室154の間にはスプール弁152
が設けられており、スプール弁152を吐水具150の
基体部160の両側いずれかの方向に押し込むことによ
り、流入室154と、第一通水室156又は第二通水室
158のいずれかが、弁口153を介して連通し、各々
第一の状態の吐水又は第二の状態の吐水が行われる。
【0041】この吐水の切換時には、弁口153が閉止
部155により一旦必ず閉止される。なお、弁口153
を閉止した状態、即ち止水状態にて、完全に止水を行わ
ず、わずかな量の吐水が得られるようしてもよいのは前
述の例と同様である。
【0042】ついで、さらに別の実施の形態について説
明する。図8は、別例の吐水具に用いられるディスク弁
170を示す図である。ディスク弁170は、各々略円
筒形状の固定弁体172と摺動弁体174とからなる。
固定弁体172は、吐水具本体に固定状に組み込まれる
ものであり、略扇状に形成された貫通する通水口173
を有する。一方、摺動弁体174は、固定弁体172に
対して回動自在に組み込まれるものであり、軸心方向に
開口する略扇形状の通水口175と、平面視略扇状に形
成されて側方に開口する通水切り欠き176と、これら
の間に、通水口173を閉止できる閉止部177とを有
している。
【0043】このディスク弁170の作動状態を説明す
る。摺動弁体174は、固定弁体172に対し回動自在
に軸着されている。図8の状態では、固定弁体172の
通水口173は、摺動弁体174の閉止部177により
閉止され、止水状態が形成される。この止水状態では完
全に止水を行わず、わずかな量の吐水が得られるようし
てもよいのは前述の例と同様である。そして、図8の状
態から、散水板(図示省略)と一体的に回動可能な摺動
弁体174を左右いずれかに回動することにより、通水
口173が通水口175又は通水切り欠き176いずれ
かと完全に連通し、通水口175又は通水切り欠き17
6に各々連通する流路に対応した吐水状態の吐水が行わ
れる。尚、摺動弁体174を回動する際には、通水口1
73との連通を、通水口175から通水切り欠き176
に直接、切り換えることができないよう、摺動弁体17
4の回動が規制されている。
【0044】
【発明の効果】本各発明は上記のように構成されている
ので、種々の吐水状態から直接、止水することを可能に
することにより、吐水具の利便性を高めることができ
る。また、湯水を無駄に消費せず経済的な吐水具を提供
することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本各発明の吐水具を用いた湯水混合水栓の側面
図である。
【図2】図1の吐水具の縦断面側面図である。
【図3】図1の吐水具に用いたボール弁ユニットの分解
斜視図である。
【図4】図1の吐水具の作動状態を説明する平面図であ
る。
【図5】吐水具の別の例を示す一部断面平面図である。
【図6】図5の吐水具の作動状態を説明する平面図であ
る。
【図7】吐水具のさらに別の例を示す一部断面平面図で
ある。
【図8】ディスク弁の分解斜視図である。
【符号の説明】
1;湯水混合水栓、2;水栓本体、3;レバーハンド
ル、4;ホルダー、5;支持部、10;吐水具、12;
ホース、14;吐水具本体、15;開口部、16;通水
孔、18;取り付け部、20;ボール弁ユニット、3
0;固定側部材、31;開放部、32;鋼球、34;ス
プリング、36;収容筒部、38;通水口、39;挿通
口、40;ビス、42;ネジ部、44;主体部、48;
フランジ、50;可動側部材、51;収容部、52;ビ
ス挿通孔、56,57;弁口、58;パッキン、60;
第二通水切り欠き、62;第一通水切り欠き、70;散
水板(操作部)、72;取り付け円筒部、75;吐水
口、76;吐水口、80;キャップ、90;泡沫ユニッ
ト、100;吐水具、102;通水室、110;ボール
弁ユニット、120;切換アーム、122;支持部、1
24;当接部、126;弁ケース、130;固定弁、1
32;湾曲受面、134,136;弁口、140;操作
部、142;支持部、144;ボタン部、146;支持
アーム、148;ピン、149;シール部材、150;
吐水具、152;スプール弁、153;弁口、154;
流入室、156;第一通水室、158;第二通水室、1
60;基体部、170;ディスク弁、172;固定弁
体、173;通水口、174;摺動弁体、175;通水
口、176;通水切り欠き、177;閉止部、Y;座
金。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吐水状態の切り換え及び止水を行う操作部
    を備え、水栓本体に接続されて吐水口から湯や水を吐水
    する吐水具であって、 前記操作部を、吐水状態の切換操作途中に止水操作がな
    されるよう構成したことを特徴とする吐水具。
  2. 【請求項2】前記止水がなされた状態でも吐水口からの
    僅かな吐水を行うことを特徴とする請求項1に記載の吐
    水具。
  3. 【請求項3】水栓本体にホースを介して接続されること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の吐水具。
  4. 【請求項4】前記ホースを引き出し自在に収容するホル
    ダーに着脱自在に支持されることを特徴とする請求項3
    に記載の吐水具。
  5. 【請求項5】水栓本体に一体的に設けられることを特徴
    とする請求項1から請求項4までの何れかに記載の吐水
    具。
JP31886099A 1999-11-09 1999-11-09 吐水具 Pending JP2001132032A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31886099A JP2001132032A (ja) 1999-11-09 1999-11-09 吐水具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31886099A JP2001132032A (ja) 1999-11-09 1999-11-09 吐水具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001132032A true JP2001132032A (ja) 2001-05-15

Family

ID=18103773

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31886099A Pending JP2001132032A (ja) 1999-11-09 1999-11-09 吐水具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001132032A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009133143A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Panasonic Electric Works Co Ltd シャワー水・整水切替え機能付き吐水装置
JP2018035636A (ja) * 2016-09-02 2018-03-08 Toto株式会社 吐水装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS607467U (ja) * 1983-06-27 1985-01-19 松下電工株式会社 水栓の弁構造
JPS60150375U (ja) * 1984-03-19 1985-10-05 タイガー魔法瓶株式会社 シヤワ−装置付止水栓
JPS6285570U (ja) * 1985-11-14 1987-06-01
JPH0724363A (ja) * 1993-07-09 1995-01-27 Takahata Seiko Kk シャワーヘッド
JPH1061797A (ja) * 1996-08-21 1998-03-06 Kitamura Gokin Seisakusho:Kk 浄水器付混合水栓

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS607467U (ja) * 1983-06-27 1985-01-19 松下電工株式会社 水栓の弁構造
JPS60150375U (ja) * 1984-03-19 1985-10-05 タイガー魔法瓶株式会社 シヤワ−装置付止水栓
JPS6285570U (ja) * 1985-11-14 1987-06-01
JPH0724363A (ja) * 1993-07-09 1995-01-27 Takahata Seiko Kk シャワーヘッド
JPH1061797A (ja) * 1996-08-21 1998-03-06 Kitamura Gokin Seisakusho:Kk 浄水器付混合水栓

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009133143A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Panasonic Electric Works Co Ltd シャワー水・整水切替え機能付き吐水装置
JP2018035636A (ja) * 2016-09-02 2018-03-08 Toto株式会社 吐水装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004537682A (ja) セラミック製ディスクダイバータバルブ
JP2002165719A (ja) シャワーヘッド
KR20110136087A (ko) 급수전
CN210106676U (zh) 一种龙头
JP4976664B2 (ja) 混合水栓
JP5291327B2 (ja) シャワーヘッド
JP2001132032A (ja) 吐水具
JP2002004368A (ja) シャワーヘッド
JP4260943B2 (ja) 止水機能付き吐水ヘッド
KR100760355B1 (ko) 수도꼭지
JP2003328408A (ja) 原水・処理水切替吐出装置
JP2007170510A (ja) 三方切換え弁
JP2006275248A (ja) 給水栓の弁装置
JP2003056021A (ja) 手すり型水栓
JP2000096643A (ja) 止水機能付シャワーヘッドを備えたシングルレバー式混合水栓
JP3757869B2 (ja) 自動水栓
JP3536173B2 (ja) 吐水具
JP3172643U (ja) 蛇口用連結具
JPH11229462A (ja) 吐水装置
KR100896076B1 (ko) 비데용 콘트롤밸브의 절환밸브장치
JP3063552B2 (ja) 浄水器付き湯水混合水栓
KR101188209B1 (ko) 세면/샤워 겸용 수전과 세면대의 설치구조
KR200210884Y1 (ko) 절수형 비데샤워헤드
JP2628458B2 (ja) 節水型給水口開閉器
JP2774629B2 (ja) ボディシャワー装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061023

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090512

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091020

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100309