JP2001131534A - 化学機械研磨用粒子及びその製造方法並びに化学機械研磨用水系分散体 - Google Patents
化学機械研磨用粒子及びその製造方法並びに化学機械研磨用水系分散体Info
- Publication number
- JP2001131534A JP2001131534A JP31153999A JP31153999A JP2001131534A JP 2001131534 A JP2001131534 A JP 2001131534A JP 31153999 A JP31153999 A JP 31153999A JP 31153999 A JP31153999 A JP 31153999A JP 2001131534 A JP2001131534 A JP 2001131534A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- particles
- aqueous dispersion
- chemical
- particle diameter
- chemical mechanical
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
- Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
Abstract
研磨に有用な粒子、その製造方法、及び化学機械研磨用
水系分散体を提供する。 【解決手段】 気相法により合成され、特定の比表面積
を有する微細な無機粒子が凝集してなり、平均粒子径が
0.4〜10μmである化学機械研磨用粒子を得る。こ
の粒子は、凝集した無機粒子を微粒子に分散させた後、
微粒子が有する電荷とは逆符号の電荷を有する粒子等を
共存させ、再び凝集させることにより調製することがで
きる。例えば、凝集したシリカ粒子を平均粒子径0.3
μm以下の微粒子に分散させ、これにカチオンPMMA
粒子を配合し、シリカが負の電荷となり、カチオンPM
MA粒子が正の電荷となるようにpHを調整することに
より、微粒子を再び凝集させ、平均粒子径が0.4〜1
0μmの凝集体を得る。この凝集体をイオン交換水等に
分散させて化学機械研磨用水系分散体を得る。
Description
子及びその製造方法、並びに化学機械研磨用水系分散体
に関する。更に詳しくは、本発明は、半導体装置の被加
工膜等の金属層の化学機械研磨において有用な研磨粒
子、その製造方法、及びそのような粒子を含有する水系
分散体に関する。本発明の化学機械研磨用水系分散体を
使用すれば、金属層を十分な速度で研磨することがで
き、特に、平坦性に優れた仕上がり面とすることができ
る。
などにともない、被加工膜等の研磨に化学機械研磨の技
術が導入されている。これはプロセスウェハ上の絶縁膜
に形成された孔、溝などに、タングステン、アルミニウ
ム、銅等の配線材料を埋め込んだ後、研磨することによ
り、余剰の配線材料を除去し、配線を形成するものであ
る。この研磨においては、通常、アルミナ、シリカ或い
はジルコニア等の無機粒子が砥粒として使用され、これ
らの砥粒を含有する水系分散体などにより、被加工膜等
を十分な速度で研磨することができる。しかし、特に、
仕上がり面の平坦性が必ずしも十分ではないこともあ
り、更なる改良が望まれている。
の問題を解決するものであり、半導体装置の被加工膜等
を十分な速度で研磨することができ、且つ平坦性に優れ
た良好な仕上がり面を得ることができる化学機械研磨用
粒子、及びその製造方法、並びにそのような粒子を含有
する水系分散体を提供することを目的とする。
の研磨には、シリカ、アルミナ、セリア等の無機粒子が
用いられることが多い。この粒子は、研磨速度、更には
被研磨面におけるスクラッチの防止等の見地から、通
常、微細であることが好ましいとされているが、あまり
に微細な粒子であると、粒子がパッドの細孔に入り込
み、目詰まりした状態で研磨されるため、必ずしも平坦
性に優れた仕上がり面が得られないことがある。しか
し、非常に微細な粒子を、特定の平均粒子径を有する凝
集体とすることにより、研磨速度、スクラッチの発生
等、他の特性を損なうことなく、仕上がり面の平坦性を
向上させ得ることが見出された。本発明は、このような
知見に基づきなされたものである。
してなり、特定の平均粒子径を有する化学機械研磨用粒
子(以下、第1発明という。)により達成される。上記
課題は、第2に第1発明の粒子と水とを含有する化学機
械研磨用水系分散体(以下、第2発明という。)により
達成される。また、上記課題は、第3に微粒子状に分散
された無機粒子と、逆符号の電荷を有する他の粒子等と
を共存させ、特定の平均粒子径を有する凝集体からなる
化学機械研磨用粒子(以下、第3発明という。)とする
ことにより達成される。上記課題は、第4に第3発明の
方法により製造された粒子と水とを含有する化学機械研
磨用水系分散体(以下、第4発明という。)により達成
される。
積が30〜400m2/gである無機粒子が凝集してな
り、平均粒子径が0.4〜10μmであることを特徴と
する。
は、どのような方法で合成されたものでもよいが、不純
物が少ない点で金属アルコキシド法及び気相法により合
成されたものが特に好ましい。金属アルコキシド法によ
る無機粒子としては、酸化ケイ素、酸化アルミニウムが
挙げられる。気相法による無機粒子としては、ヒューム
ド法(高温火炎加水分解法)及びナノフェーズテクノロ
ジー社法(金属蒸着酸化法)等により合成されたものが
高純度であり好ましい。この気相法無機粒子としては、
酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化ジル
コニウム、酸化アンチモン、酸化クロム、酸化ゲルマニ
ウム、酸化バナジウム、酸化タングステン、酸化鉄及び
酸化セリウム等の金属酸化物粒子が挙げられる。これら
のうち特に好ましいものは、酸化ケイ素、酸化アルミニ
ウム、酸化チタン及び酸化セリウムである。これらの気
相法無機粒子は一般に粉体であり、微細な一次粒子が凝
集してなる二次粒子として存在している。この一次粒子
の平均粒子径は、通常、0.005〜0.05μmであ
る。
m2/g、更には70〜300m2/gであることが好ま
しい。無機粒子の比表面積が30m2/g未満である
と、凝集体の平均粒子径が0.4μm以上であっても、
この凝集体を含有する水系分散体を用いて被加工膜等を
研磨した場合に、十分に平坦性に優れた仕上がり面とす
ることができない。一方、無機粒子の比表面積が400
m2/gを越える場合は、被加工膜等を十分な速度で研
磨することができない。
均粒子径は、特に0.6〜6μmであることが好まし
い。凝集体の平均粒子径が0.4μm未満であると、被
加工膜等を十分な速度で研磨することができず、平坦性
に優れた良好な仕上がり面とすることもできない。一
方、この平均粒子径が10μmを越える場合は、安定な
水系分散体とすることができず、凝集体が短時間で沈降
する等の問題を生じる。
第1発明の化学機械研磨用粒子と、水とを含有すること
を特徴とする。この第2発明の水系分散体は、第1発明
の特定の化学機械研磨用粒子を水(イオン交換水等)に
配合することにより調製することができる。この水系分
散体では、その媒体としては、水、及び水とメタノール
等、水を主成分とする混合媒体を使用することができる
が、水のみを用いることが特に好ましい。
じて以下の各種の成分を含有させることができる。砥粒
として、本発明の特定の化学機械研磨用粒子の他、各種
の方法で調製された、ポリスチレン及びスチレン系共重
合体、ポリメチルメタクリレート等の(メタ)アクリレ
ート樹脂及びアクリル系共重合体などの熱可塑性樹脂か
らなる重合体粒子を使用することができる。また、フェ
ノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、
アルキッド樹脂及び不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化
性樹脂からなる重合体粒子を併用することもできる。
子、並びに他の重合体粒子を含め、水系分散体を100
重量部(以下、「部」と略記する。)とした場合に、
0.1〜20部とすることができ、特に0.2〜15
部、更には0.5〜10部とすることが好ましい。砥粒
の含有量が0.1部未満では、十分な研磨性能を有する
水系分散体とすることができない。一方、20部を越え
て含有させた場合はコスト高になるとともに、水系分散
体の安定性が低下するため好ましくない。
もできる。この酸化剤は水溶性であればよく、その種類
は特に制限されない。具体的には、過酸化水素、過酢
酸、過安息香酸、tert−ブチルハイドロパーオキサ
イド等の有機過酸化物、過マンガン酸カリウム等の過マ
ンガン酸化合物、重クロム酸カリウム等の重クロム酸化
合物、ヨウ素酸カリウム等のハロゲン酸化合物、硝酸及
び硝酸鉄等の硝酸化合物、過塩素酸等の過ハロゲン酸化
合物、フェリシアン化カリウム等の遷移金属塩、過硫酸
アンモニウム等の過硫酸塩、並びにへテロポリ酸等が拳
げられる。これらの酸化剤を含有させることにより、被
加工膜等の金属層を研磨する場合に、研磨速度を向上さ
せることができる。
とした場合に、0.1〜15部とすることができ、特に
1〜10部、更には2〜8部とすることが好ましい。こ
の含有量が0.1部未満では、水系分散体の研磨速度が
十分に大きくならない。一方、15部含有させれば研磨
速度を十分に向上させることができ、15部を越えて多
量に含有させた場合は、被研磨面に腐食が発生したり、
取り扱い上、危険であって好ましくない。
われない範囲においてpHを調整することによって、水
系分散体の分散性、安定性及び研磨速度をより向上させ
ることもできる。この酸は特に限定されず、有機酸、無
機酸のいずれも使用することができる。有機酸として
は、パラトルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸、イソプレンスルホン酸、グルコン酸、乳酸、クエ
ン酸、酒石酸、リンゴ酸、グリコール酸、マロン酸、ギ
酸、シユウ酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸及びフ
タル酸等が挙げられる。これらの有機酸は1種のみを用
いてもよいし、2種以上を併用することもできる。更
に、無機酸としては、硝酸、塩酸及び硫酸等が挙げら
れ、これら無機酸も1種のみを用いてもよいし、2種以
上を併用することもできる。また、有機酸と無機酸とを
併用することもできる。
は、平均粒子径0.3μm以下の無機粒子と、該無機粒
子が有する電荷とは逆符号の電荷を有する、(1)粒
子、(2)水溶性重合体、及び(3)多価イオン、のう
ちの少なくとも1種とを共存させることにより、平均粒
子径が0.4〜10μmの凝集体を生成させることを特
徴とする。
り大きな径を有する粒子を分散させることにより調製す
ることができる。分散方法としては、(1)超音波を照
射する方法、(2)ホモジナイザ、高圧ホモジナイザ等
により機械的に剪断応力を加える方法、(3)(1)と
(2)とを組み合わせた方法、及び(4)遊星式混練機
等により混練し分散させる方法等が挙げられる。微粒子
の平均粒子径が0.3μmを越えると、凝集体の平均粒
子径が0.4μm以上であっても、この凝集体を含有す
る水系分散体を用いて被加工膜等を研磨した場合に、十
分に平坦性に優れた仕上がり面とすることができない。
微粒子の平均粒子径は、特に0.2μm以下、更には
0.1μm以下であることが好ましく、比表面積が30
m2/g以上の超微粒子であることがより好ましい。
めに共存させる上記「粒子」としては、各種の重合体粒
子及び無機粒子が挙げられる。これらの粒子は、水系分
散体において、そのpHによって正又は負の所定のゼー
タ電位を有している。
いは低pH域を除く広範な領域に渡って負であることが
多い。また、分子鎖に、カルボキシル基、スルホン酸基
等の特定の官能基を導入することによって、より確実に
負のゼータ電位を有する重合体粒子とすることができ
る。更に、分子鎖に、アミノ基等の特定の官能基を導入
することにより、特定のpH域において正のゼータ電位
を有する重合体粒子とすることもできる。微粒子を凝集
させるために共存させる無機粒子としては、アルミナ、
シリカ、チタニア、ジルコニア、セリア、酸化鉄及び酸
化マンガン等のケイ素或いは金属元素の酸化物を使用す
ることができる。
酸又はアルカリを配合することにより調整し、微粒子
と、この微粒子を凝集させるために共存させる粒子のゼ
ータ電位が逆符号となるように組み合わせることによ
り、静電力によって容易に上記「凝集体」を生成させる
ことができる。また、微粒子を十分に凝集させ、且つ優
れた平坦性を有する仕上がり面が得られる水系分散体と
するためには、微粒子を100部とした場合に、凝集を
促進させるために共存させる粒子は0.1〜500部、
特に0.2〜200部とすることが好ましい。
「水溶性重合体」としては、ポリアクリル酸、ポリエチ
レンイミン、ポリエチレンオキシド、ポリアクリルアミ
ド、ポリビニルピロリドン、及びメチルセルロース等が
挙げられる。更に、これらの水溶性重合体が疎水性の重
合体にグラフト結合されたものを使用することもでき
る。また、親水性の官能基を有する単量体を使用して得
られる共重合体を用いることもできる。これらの水溶性
重合体は、十分な平坦性を有する仕上がり面が得られる
水系分散体とするためには、微粒子を100部とした場
合に、0.05〜20部、特に0.1〜10部とするこ
とが好ましい。
「多価イオン」は、多価金属元素を含む硫酸塩、酢酸塩
等の塩或いは錯体等を、微粒子を含む水系媒体に配合し
て生成させることができる。この多価イオンとしては、
アルミニウム、チタン、バナジウム、クロム、マンガ
ン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、ゲルマニウ
ム、ジルコニウム、モリブデン、錫、アンチモン、タン
タル、タングステン、鉛、及びセリウム等の正電荷を有
する多価金属イオンが挙げられる。更に、硫酸イオン、
炭酸イオン、リン酸イオン等の負電荷を有する多価イオ
ンを挙げることもできる。これらの多価イオンは1種の
みであってもよいし、2種以上の多価イオンが併存して
いてもよい。これらの多価イオンは、十分な平坦性を有
する仕上がり面が得られる水系分散体とするためには、
微粒子の電荷、多価イオンの電荷等を勘案し、適量の
塩、錯体等を配合することが好ましい。
第3発明の方法により製造される化学機械研磨用粒子
と、水とを含有することを特徴とする。この第4発明の
水系分散体は、第3発明の特定の方法により製造される
化学機械研磨用粒子を水(イオン交換水等)に配合する
ことにより調製することができる。この水系分散体で
は、その媒体としては、水、及び水とメタノール等、水
を主成分とする混合媒体を使用することができるが、水
のみを用いることが特に好ましい。
じて第2発明におけると同様に、各種の方法で調製され
た無機粒子、及び重合体粒子を含有させることができ
る。これら砥粒の含有量は、第2発明と同程度とするこ
とができる。また、第4発明の水系分散体には、第2発
明におけると同様の各種の酸化剤を含有させ、被加工膜
等の金属層を研磨する場合の研磨速度を向上させること
ができる。酸化剤の含有量は、第2発明と同程度とする
ことができる。更に、第4発明の水系分散体には、第2
発明と同様の酸を含有させ、微粒子の凝集が損なわれな
い範囲においてpHを調整することによって、水系分散
体の分散性、安定性及び研磨速度をより向上させること
もできる。
装置の金属層を有する被加工膜の化学機械研磨において
特に有用である。この金属層を有する被加工膜として
は、超LSI等の半導体装置の製造過程において半導体
基板上に設けられる純タングステン膜、純アルミニウム
膜、或いは純銅膜等の他、タングステン、アルミニウ
ム、銅等と他の金属との合金からなる膜などが挙げられ
る。
の化学機械研磨は、市販の化学機械研磨装置(ラップマ
スターSFT社製、型式「LGP−510、LGP−5
52」等)を用いて行なうことができる。この研磨操作
において、研磨後、被研磨面に残留する砥粒は除去する
ことが好ましい。この砥粒の除去は通常の洗浄方法によ
って行うことができるが、砥粒が重合体粒子の場合は、
被研磨面を、酸素の存在下、高温にすることにより、燃
焼させて除去することもできる。燃焼の具体的な方法と
しては、酸素プラズマに晒したり、酸素ラジカルをダウ
ンフローで供給すること等のプラズマによる灰化処理等
が挙げられ、これによって残留する重合体粒子を被研磨
面から容易に除去することができる。
り詳しく説明する。 (1)化学機械研磨用粒子の製造 実施例l 比表面積が90m2/gのシリカ粒子を高圧ホモジナイ
ザにより分散処理し、平均粒子径0.2μmのシリカ粒
子の凝集体を含有する水分散体を調製した。その後、シ
リカ粒子100部に対し、凝集促進剤として15部のカ
チオン有機粒子(下記の合成例1のカチオンPMMA粒
子、平均粒子径;0.4μm)を配合し、硝酸によって
pHを3.5に調整した。このまま2時間静置させた
後、カチオンPMMA粒子によって凝集が促進されたシ
リカ粒子を主成分とする平均粒子径2.1μmの凝集体
を得た。
光純薬株式会社製、商品名「V50」)2部、及びイオ
ン交換水400部を、容量5リットルのフラスコに投入
し、窒素ガス雰囲気下、攪拌しながら70℃に昇温し、
6時間重合させた。これにより、粒子表面にアミノ基の
陽イオンを有する平均粒子径0.4μmのカチオンPM
MA粒子を得た。
素を2部、及びマロン酸を1部、イオン交換水に配合
し、100部の化学機械研磨用水系分散体を調製した。
KW Associates社製、商品名「SKW−
5」、膜厚;15000Å)を、化学機械研磨装置(ラ
ップマスターSFT社製、型式「LGP−510」)に
セットし、多孔質ポリウレタン製の研磨パッド(ロデー
ルニッタ社製、商品名「ICl000」)を用い、加重
300g/cm2になるようにして研磨を行った。ウレ
タンパッド表面には水系分散体を200cc/分の速度
で供給しながら、50rpmで1分間回転研磨した。そ
の結果、研磨速度は4100Å/分であった。
定器(NSP社製、シグマ5型)により測定したシート
抵抗に基づき、予め作成した検量線から残留膜厚を求
め、下記の式に従って算出した。 研磨速度(Å/分)=(研磨前膜厚−残留膜厚)/研磨
時間
後の被研磨面の平坦性を触針式表面粗さ計(ケーエルエ
ー・テンコール社製、型式「P−10」)によって評価
した。その結果、100μmの配線のディッシングが1
500Åであり、非常に平坦性に優れた良好な仕上がり
面が得られていることが分かった。
に記載の水溶性重合体(ポリエチレンイミン、和光純薬
株式会社製、分子量;70000)、多価金属イオン
(硝酸鉄から生成する鉄イオン)又はアルミナ粒子を、
表1の配合量で用いた他は、実施例1と同様にして実施
例2〜4の化学機械研磨用水系分散体を調製した。ま
た、実施例1におけるシリカ粒子の凝集体を含有する水
分散体を比較例1の水系分散体とした。これらの水系分
散体を使用し、実施例1と同様にして研磨試験を行い、
研磨速度を測定し、被研磨面の平坦性を評価した。結果
を表1に併記する。
施例1と同様にして平均粒子径0.12μmのアルミナ
粒子の凝集体を含有する水分散体を調製した。この水分
散体に、凝集促進剤として、表1に記載のアニオン有機
粒子(下記の合成例2のアニオンPMMA粒子、平均粒
子径;0.2μm)、水溶性重合体(ポリアクリル酸、
和光純薬株式会社製、分子量;25000)、多価イオ
ン(硫酸カリウムから生成する硫酸イオン)又はシリカ
粒子を、表1の配合量で用いた他は、実施例1と同様に
して実施例5〜8の化学機械研磨用水系分散体を調製し
た。また、アルミナ粒子の凝集体を含有する上記の水分
散体を比較例2の水系分散体とした。
ン膜を銅膜(8インチ配線付きウェハ、SKW Ass
ociates社製、商品名「SKW6−2」)に代え
た他は、実施例1と同様にして研磨試験を行い、研磨速
度を測定し、被研磨面の平坦性を評価した。結果を表1
に併記する。
硫酸アンモニウム0.6部、及びイオン交換水400部
を、容量5リットルのフラスコに投入し、窒素ガス雰囲
気下、攪拌しながら70℃に昇温し、6時間重合させ
た。これにより、粒子表面にカルボキシル基と硫酸エス
テル基の陰イオンを有する平均粒子径0.2μmのアニ
オンPMMA粒子を得た。
研磨粒子の濃度が5重量%となるように調整し、実施例
9〜12及び比較例3の化学機械研磨用水系分散体を調
製した。この水系分散体を用いて、100μmのライン
アンドスペースパターン付きで膜厚15000Åのアル
ミニウム膜ウェハを研磨し、実施例1と同様にして研磨
試験を行い、研磨速度を測定し、被研磨面の平坦性を評
価した。結果を表1に併記する。
おいて、凝集体の平均粒子径は株式会社堀場製作所製の
レーザー回折式測定装置(型式;LA920)により測
定した。
凝集が促進され、凝集体の平均粒子径は0.9μm以上
となっており、3400Å/分以上の十分な速度でタン
グステン膜を研磨することができるとともに、ディッシ
ングは1500Å以下と小さく、被研磨面の平坦性に優
れることが分かる。一方、比較例1では、微粒子の凝集
が促進されず、研磨速度が低下し、ディッシングは34
00Åと大きくなり、被研磨面の平坦性に劣ることが分
かる。
れ、凝集体の平均粒子径は0.62μm以上となってお
り、4900Å/分以上の十分な速度で銅膜を研磨する
ことができるとともに、ディッシングは1905Å以下
と小さく、被研磨面の平坦性に優れることが分かる。一
方、比較例2では、微粒子の凝集が促進されず、研磨速
度が380Å/分と著しく低下し、ディッシングは36
10Åと大きくなり、被研磨面の平坦性に劣ることが分
かる。
促進され、十分な速度でアルミニウム膜を研磨すること
ができるとともに、ディッシングも小さく、被研磨面の
平坦性に優れることが分かる。一方、比較例3では、微
粒子の凝集が促進されず、研磨速度が480Å/分と大
きく低下し、ディッシングも3200Åと大きくなり、
被研磨面の平坦性に劣ることが分かる。
な無機粒子が十分に凝集し、適度な平均粒子径を有する
凝集体となっており、化学機械研磨において有用であ
る。また、第2発明の化学機械研磨用水系分散体によっ
て、特に、半導体装置の被加工膜等を研磨すれば、平坦
性に優れた良好な仕上がり面が得られる。更に、第3発
明によれば、第1発明の特定の粒子を容易に製造するこ
とができる。また、第4発明の化学機械研磨用水系分散
体によれば、第2発明と同様に、半導体装置の被加工膜
等を研磨した場合に、平坦性に優れた良好な仕上がり面
とすることができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 比表面積が30〜400m2/gである
無機粒子が凝集してなり、平均粒子径が0.4〜10μ
mであることを特徴とする化学機械研磨用粒子。 - 【請求項2】 請求項1記載の化学機械研磨用粒子と、
水とを含有することを特徴とする化学機械研磨用水系分
散体。 - 【請求項3】 平均粒子径0.3μm以下の無機粒子
と、該無機粒子が有する電荷とは逆符号の電荷を有す
る、(1)粒子、(2)水溶性重合体、及び(3)多価
イオン、のうちの少なくとも1種とを共存させることに
より、平均粒子径が0.4〜10μmの凝集体を生成さ
せることを特徴とする化学機械研磨用粒子の製造方法。 - 【請求項4】 請求項3記載の方法により製造される化
学機械研磨用粒子と、水とを含有することを特徴とする
化学機械研磨用水系分散体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31153999A JP4041252B2 (ja) | 1999-11-01 | 1999-11-01 | 化学機械研磨用粒子及び化学機械研磨用水系分散体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31153999A JP4041252B2 (ja) | 1999-11-01 | 1999-11-01 | 化学機械研磨用粒子及び化学機械研磨用水系分散体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001131534A true JP2001131534A (ja) | 2001-05-15 |
JP4041252B2 JP4041252B2 (ja) | 2008-01-30 |
Family
ID=18018462
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31153999A Expired - Fee Related JP4041252B2 (ja) | 1999-11-01 | 1999-11-01 | 化学機械研磨用粒子及び化学機械研磨用水系分散体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4041252B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005518091A (ja) * | 2002-02-11 | 2005-06-16 | キャボット マイクロエレクトロニクス コーポレイション | Cmpのための正電荷高分子電解質で処理したアニオン性研磨粒子 |
JP2007258735A (ja) * | 2001-07-30 | 2007-10-04 | Toshiba Corp | 半導体装置の製造方法 |
JP2008187191A (ja) * | 2008-02-25 | 2008-08-14 | Jsr Corp | 化学機械研磨用水系分散体 |
US7452819B2 (en) | 2003-06-02 | 2008-11-18 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Chemical mechanical polishing method of organic film and method of manufacturing semiconductor device |
US7582127B2 (en) | 2004-06-16 | 2009-09-01 | Cabot Microelectronics Corporation | Polishing composition for a tungsten-containing substrate |
JP4790707B2 (ja) * | 2004-06-16 | 2011-10-12 | キャボット マイクロエレクトロニクス コーポレイション | タングステン含有基材の研磨方法 |
JP2014194028A (ja) * | 2008-03-04 | 2014-10-09 | Toshiba Corp | 親水性部材の製造方法 |
-
1999
- 1999-11-01 JP JP31153999A patent/JP4041252B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007258735A (ja) * | 2001-07-30 | 2007-10-04 | Toshiba Corp | 半導体装置の製造方法 |
JP2005518091A (ja) * | 2002-02-11 | 2005-06-16 | キャボット マイクロエレクトロニクス コーポレイション | Cmpのための正電荷高分子電解質で処理したアニオン性研磨粒子 |
JP4750362B2 (ja) * | 2002-02-11 | 2011-08-17 | キャボット マイクロエレクトロニクス コーポレイション | Cmpのための正電荷高分子電解質で処理したアニオン性研磨粒子 |
US7452819B2 (en) | 2003-06-02 | 2008-11-18 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Chemical mechanical polishing method of organic film and method of manufacturing semiconductor device |
US8685857B2 (en) | 2003-06-02 | 2014-04-01 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Chemical mechanical polishing method of organic film and method of manufacturing semiconductor device |
US7582127B2 (en) | 2004-06-16 | 2009-09-01 | Cabot Microelectronics Corporation | Polishing composition for a tungsten-containing substrate |
JP4790707B2 (ja) * | 2004-06-16 | 2011-10-12 | キャボット マイクロエレクトロニクス コーポレイション | タングステン含有基材の研磨方法 |
JP2008187191A (ja) * | 2008-02-25 | 2008-08-14 | Jsr Corp | 化学機械研磨用水系分散体 |
JP2014194028A (ja) * | 2008-03-04 | 2014-10-09 | Toshiba Corp | 親水性部材の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4041252B2 (ja) | 2008-01-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4078787B2 (ja) | 化学機械研磨用水系分散体 | |
EP1036836B1 (en) | Aqueous dispersion for chemical mechanical polishing | |
TWI286151B (en) | Composite particles and production process thereof, aqueous dispersion, aqueous dispersion composition for chemical mechanical polishing, and process for manufacture of semiconductor device | |
TWI343944B (en) | Cmp slurry, preparation method thereof and method of polishing substrate using the same | |
KR100472882B1 (ko) | 수계 분산체, 이를 이용한 화학 기계 연마용 수계 분산체조성물, 웨이퍼 표면의 연마 방법 및 반도체 장치의 제조방법 | |
TW534917B (en) | Method of production of composited particle, composited particle produced by this method and aqueous dispersion for chemical mechanical polishing containing this composited particle, and its method of production | |
JP4123685B2 (ja) | 化学機械研磨用水系分散体 | |
EP1386949B1 (en) | Use of an aqueous dispersion for chemical mechanical polishing and process for producing a semiconductor device | |
TW538113B (en) | Aqueous dispersion for chemical mechanical polishing used for polishing of copper | |
TW200304943A (en) | Abrasive composition containing organic particles for chemical mechanical planarization | |
KR20010070501A (ko) | 화학 기계 연마용 수계 분산체 및 화학 기계 연마 방법 | |
EP1123956A1 (en) | Aqueous dispersion for chemical mechanical polishing | |
TW200536910A (en) | Dispersion for the chemical-mechanical polishing of metal surfaces containing metal oxide particles and a cationic polymer | |
JP2007088424A (ja) | 化学機械研磨用水系分散体、該水系分散体を調製するためのキット、化学機械研磨方法、および半導体装置の製造方法 | |
JP4151178B2 (ja) | 化学機械研磨用水系分散体の製造方法 | |
JP4151179B2 (ja) | 複合粒子の製造方法及びこの方法により製造される複合粒子並びに複合粒子を含有する化学機械研磨用水系分散体 | |
JP4641155B2 (ja) | 化学機械研磨用の研磨剤 | |
JP2001131534A (ja) | 化学機械研磨用粒子及びその製造方法並びに化学機械研磨用水系分散体 | |
JP3776252B2 (ja) | 半導体装置の製造に用いる化学機械研磨用水系分散体 | |
JP3736249B2 (ja) | 半導体装置の製造に用いる化学機械研磨用水系分散体 | |
JP3840343B2 (ja) | 半導体装置の製造に用いる化学機械研磨用水系分散体及び半導体装置の製造方法 | |
JP2000269169A (ja) | 半導体装置の製造方法及び埋め込み配線の形成方法 | |
JP2001055559A (ja) | 化学機械研磨用水系分散体 | |
JP4076012B2 (ja) | 化学機械研磨用水系分散体 | |
JP2002025953A (ja) | 化学機械研磨用水系分散体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050803 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070731 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070927 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20071025 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071109 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101116 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111116 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121116 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121116 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131116 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |