JP2001131382A - スチレン系樹脂組成物の製造方法 - Google Patents

スチレン系樹脂組成物の製造方法

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JP2001131382A
JP2001131382A JP2000253834A JP2000253834A JP2001131382A JP 2001131382 A JP2001131382 A JP 2001131382A JP 2000253834 A JP2000253834 A JP 2000253834A JP 2000253834 A JP2000253834 A JP 2000253834A JP 2001131382 A JP2001131382 A JP 2001131382A
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rubber
resin
acrylic resin
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polymer
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JP2000253834A
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English (en)
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Mamoru Fujihira
衛 藤平
Kensaku Matsuo
憲作 松尾
Mamoru Fukuoka
守 福岡
Takeshi Morita
毅 森田
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた面衝撃強度、剛性を兼備したスチレン
系樹脂組成物を容易に、かつ、組成変更も容易に製造す
る方法を提供する。 【解決手段】 ゴム変性ポリスチレン(A−1)、ゴム
変性アクリル系樹脂(B−1)と、相溶化剤としてスチ
レン/メタクリル酸メチル=70/30〜90/10
(重量基準)の共重合体(C)とを配合し、溶融混練す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はゴム変性ポリスチレ
ン系樹脂(A−1)とアクリル系樹脂(B)、又はポリ
スチレン系樹脂(A)とゴム変性アクリル系樹脂(B−
1)と、相溶化剤として特定の芳香族ビニル系単量体お
よび(メタ)アクリル酸アルキルエステルの共重合体
(C)とを含有するスチレン系樹脂組成物の製造方法に
関するものであり、さらに詳細には耐衝撃性、とりわけ
面衝撃強度に著しく優れ、しかも剛性も良好で、回収材
の使用が可能で、家庭電化機器類の部品、OA機器の各
種部品、食品容器、医療器具類の部品、又は食品のシー
ト包装容器等の用途に有用なスチレン系樹脂組成物の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ゴム変性ポリスチレン(以下、「HIP
S」と略記する)に代表される耐衝撃性ポリスチレン系
樹脂は、耐衝撃性に優れ、かつ、その成形性の容易さか
らシート成形等に広く用いられているが、剛性に劣る等
の問題からその用途が制限されていた。一方、アクリル
系樹脂は透明性、剛性に優れる樹脂であり、食品容器、
メーターカバー、レンズ等の用途に用いられている。
【0003】そこで、耐衝撃ポリスチレン系樹脂に剛性
を付与し、HIPSとアクリル系樹脂の性能を兼備させ
る技術として、例えば特開平4−180907号公報、
特開平6−16744号公報には、スチレン系単量体、
アクリル系単量体及びゴム質重合体を特定割合で共重合
させる技術が開示されている。ところが、この様なスチ
レン(以下、「St」と略記する)/アクリル(以下、
「Ac」と略記する)共重合体は、成形品の面衝撃強度
と剛性のバランスに優れるものの、組成変更時の切替え
が困難である他、St/St、St/Ac、Ac/Ac
の反応性の違いから、均一なランダム重合体を製造する
のが困難で、製品斑を回避するためには、該公報記載の
可動部分のないミキシングエレメントを有する特殊な重
合装置を用いる必要があった。
【0004】また、近年、製造工程における廃材、例え
ばシート成形品にする際のトリミング時に大量に発生す
る廃材の廃棄処理が問題視され、この廃材の回収品(以
下、これを「回収材」という)の再利用が課題となって
いるが、前記のスチレン系単量体、アクリル系単量体及
びゴム質重合体を共重合する方法においては、回収材が
再利用できず、資源の有効活用、環境への負荷低減ある
いは製造コストの削減という観点から問題があった。
【0005】そこで、複雑な重合装置が必要なく簡便な
方法で、尚かつ、組成変更も容易なスチレン系樹脂組成
物の製造方法として、HIPSとアクリル系樹脂を溶融
混練する方法が考えられており、例えば、特開平9−3
02194号公報においては、HIPSにスチレン−メ
タクリル酸メチル共重合樹脂を配合する方法が提案され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平9−302194号公報では、ノッチ付きのアイゾ
ット衝撃強度は高いにもかかわらず、実用的に重要なデ
ュポン衝撃強度に代表される面衝撃強度が低い等の問題
があった。
【0007】また、面衝撃強度、剛性を併せ持つものと
しては、ゴム変性アクリル系樹脂が知られているが、ポ
リスチレン系樹脂の回収材を添加した場合には、相溶性
が悪いのでゴム変性アクリル系樹脂が本来有している面
衝撃強度、剛性を低下させるという課題を有していた。
【0008】本発明が解決しようとする課題は、製造工
程における組成調節が容易、かつ、組成変更も容易な製
造方法であって、かつ、HIPSとアクリル系樹脂との
相溶性、又は、HIPS若しくはポリスチレンとゴム変
性アクリル系樹脂との相溶性が改善され、優れた面衝撃
強度、剛性を兼備したスチレン系樹脂組成物の製造方法
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らはこ
の様な状況に鑑み鋭意研究した結果、ゴム変性ポリスチ
レン系樹脂(A−1)とアクリル系樹脂(B)、ポリス
チレン系樹脂(A)とゴム変性アクリル系樹脂(B−
1)と、又は、ゴム変性ポリスチレン系樹脂(A−1)
とゴム変性アクリル系樹脂(B−1)と、相溶化剤とし
て特定の芳香族ビニル系単量体および(メタ)アクリル
酸アルキルエステルの共重合体(C)とを溶融混練する
ことにより、耐衝撃性、とりわけ面衝撃強度に著しく優
れ、しかも剛性も良好なスチレン系樹脂組成物が得られ
ることを見い出した。さらにゴム変性ポリスチレン系樹
脂(A−1)及びアクリル系樹脂(B)、又はポリスチ
レン系樹脂(A)及びゴム変性アクリル系樹脂(B−
1)はバージン材のみでなく回収材使用も可能であるこ
と、組成調節が容易な簡便な方法で上記性能を有する組
成物を製造できることを見出し、本発明を完成させるに
至った。
【0010】即ち、本発明はゴム変性ポリスチレン系樹
脂(A−1)およびアクリル系樹脂(B)に、相溶化剤
として芳香族ビニル系単量体および(メタ)アクリル酸
アルキルエステルを前者/後者=70/30〜90/1
0(重量基準)で共重合させた重合体(C)を配合し溶
融混練することを特徴とするスチレン系樹脂組成物の製
造方法、ポリスチレン系樹脂(A)およびゴム変性アク
リル系樹脂(B−1)に、相溶化剤として芳香族ビニル
系単量体および(メタ)アクリル酸アルキルエステルを
前者/後者=70/30〜90/10(重量基準)で共
重合させた重合体(C)を配合し溶融混練することを特
徴とするスチレン系樹脂組成物の製造方法及び、ゴム変
性ポリスチレン系樹脂(A−1)、ゴム変性アクリル系
樹脂(B−1)に、相溶化剤として芳香族ビニル系単量
体および(メタ)アクリル酸アルキルエステルを前者/
後者=70/30〜90/10(重量基準)で共重合さ
せた重合体(C)を配合し、溶融混練することを特徴と
するスチレン系樹脂組成物の製造方法に関する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0012】本発明に用いるポリスチレン系樹脂(A)
とは、特に制限されるものではないが、ゴム変性ポリス
チレン系樹脂(A−1)又はポリスチレン(a1)とし
て用いることが好ましい。本発明においては、十分な面
衝撃強度を得るために、ゴム変性ポリスチレン系樹脂
(A−1)とアクリル系樹脂(B)、又はポリスチレン
系樹脂(A)とゴム変性アクリル系樹脂(B−1)の組
み合わせの様に必ずゴム成分を含んで用いるが、ゴム変
性ポリスチレン系樹脂(A−1)及びゴム変性アクリル
系樹脂(B−1)の組み合わせが、面衝撃強度を一層向
上させることができる点で好ましい。
【0013】ここで、ポリスチレン(a1)は、スチレ
ン系単量体の単独重合体、又はその他の重合性単量体を
5重量%以下でスチレン系単量体に共重合させた共重合
体であり、特に限定されるものではないが、重量平均分
子量10万〜30万のものが剛性に優れ、強度を高める
点で好ましい。
【0014】また、スチレン系単量体としては、例えば
スチレン、α−メチルスチレン、o−メチルスチレン、
m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、エチルスチ
レン、イソブチルスチレン、t−ブチルスチレン、o−
ブロムスチレン、m−ブロムスチレン、p−ブロムスチ
レン、o−クロロスチレン、m−クロロスチレン、p−
クロロスチレン等が挙げられるが、中でもゴム質重合体
との反応性に優れ、面衝撃強度の向上が顕著になる点で
スチレンが好ましい。
【0015】ポリスチレン(a1)中に、5%以下でス
チレン系単量体に共重合されるその他の重合性単量体と
しては、特に限定されるものではないが、(メタ)アク
リロニトリル等のビニル−シアン化合物類;(メタ)ア
クリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、クロト
ン酸、桂皮酸等の重合性不飽和脂肪酸;N−メチルマレ
イミド、N−エチルマレイミド、N−ブチルマレイミ
ド、N−オクチルマレイミド、N−イソプロピルマレイ
ミド、N−フェニルマレイミド、N−p−ブロモフェニ
ルマレイミド、N−o−クロルフェニルマレイミド、N
−シクロヘキシルマレイミド等のマレイミド類;無水マ
レイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸等に代表
される不飽和カルボン酸無水物類;アリルアミン、(メ
タ)アクリル酸アミノエチル、(メタ)アクリル酸−ア
ミノプロピル等のアミノ基含有不飽和化合物類;アクリ
ルアミド、N−メチルアクリルアミド等のアクリルアミ
ド系化合物が挙げられる。
【0016】次に、ゴム変性ポリスチレン系樹脂(A−
1)とは、特に限定されるものではないが、ゴム質重合
体とスチレン系単量体とのグラフト共重合樹脂粒子(a
2)を分散粒子とし、ポリスチレン(a1)をマトリッ
クス相とするグラフト共重合体が好ましい。ここで、ポ
リスチレン(a1)としては、上記した通りであり、ゴ
ム質重合体とスチレン系単量体とのグラフト共重合樹脂
粒子(a2)は、例えばポリブタジエン、スチレン−ブ
タジエン共重合体、スチレン−ブタジエンブロック共重
合体、水添ポリブタジエン、水添スチレン−ブタジエン
共重合体、水添スチレン−ブタジエンブロック共重合
体、イソプレン共重合体、エチレン−プロピレン共重合
体、エチレン−プロピレン−非共役ジエン三元共重合
体、エチレン−イソプレン共重合体等のゴム質重合体
に、前記したスチレン系単量体をグラフト共重合させた
樹脂粒子が好ましく、中でもポリブタジエン、スチレン
−ブタジエン共重合体等がスチレン系単量体との反応性
に優れ、十分な耐衝撃性を発揮する点から好ましい。
【0017】上記のポリスチレン系樹脂(A)は、既成
のアクリル系樹脂、スチレン系樹脂の使用が可能で、バ
ージン材又は回収材の何れを用いるかについては特に制
限はないが、資源の有効活用、低コストおよび環境への
負荷の軽減といった点から回収材の使用が好ましい。
【0018】ポリスチレン系樹脂(A)を得るには、従
来から公知の方法、例えば塊状重合、懸濁重合等の方法
により製造できるが、特にポリスチレン(a1)又はゴ
ム変性ポリスチレン系樹脂(A−1)を製造する場合に
は、以下の2つの方法が挙げられる。 方法1:ポリスチレン(a1)の製造方法としては、ス
チレン系単量体に必要に応じて重合溶媒、及び重合開始
剤を添加して、攪拌式反応器や管状反応器に供給し、1
00〜180℃の温度範囲で重合を行う方法が挙げられ
る。 方法2:ゴム変性ポリスチレン系樹脂(A−1)の製造
方法としては、スチレン系単量体にゴム質重合体、必要
に応じて重合溶媒及び重合開始剤を添加し、攪拌式反応
器や管状反応器に供給し、100〜180℃の温度範囲
で重合を行う方法が挙げられる。分散粒子を形成するゴ
ム粒子径は公知の技術である攪拌機の回転数を制御する
ことにより行うことができる。この時、重合方法として
は、特に限定されるものではないが、以下の連続塊重合
法が好ましい。
【0019】即ち、スチレン単量体、ゴム質重合体、及
び重合溶媒等を含む混合溶液を、1個以上の攪拌式反応
器で重合させた後、内部に可動部分のない複数のミキシ
ングエレメントが内部に固定されている管状反応器を組
み込んでなる連続塊状重合ラインに導入し重合を行う方
法が、得られる組成物を均一にさせ、グラフトゴム粒子
の粒子径が前記した範囲内に調整しやすい点から好まし
い。上記重合ラインとして具体的には、 a.撹拌式反応器と、 b.撹拌式反応器から続き可動部分の全くない複数のミキ
シングエレメントが内部に固定されている1個以上の管
状反応器からなる初期重合ラインと、 c.初期重合ラインから続き可動部分の全くない複数のミ
キシングエレメントが内部に固定されている1個以上の
管状反応器からなる主重合ラインと、 d.初期重合ラインと主重合ラインとの間で分枝して初期
重合ライン内に戻る還流ライン とによって構成される重合ラインであることが、グラフ
ト共重合体中のゴム粒子の分散性が良好になり、面衝撃
強度に優れる点から好ましい。
【0020】上記重合ラインによって重合した後、未反
応単量体、重合溶媒等を真空下で処理して除去しポリス
チレン系樹脂(A)を得る。
【0021】この様にして得られるポリスチレン系樹脂
(A)は、ポリスチレン(a1)、又はゴム変性ポリス
チレン系樹脂(A−1)として用いる場合はマトリック
ス相であるポリスチレン(a1)の分子量として、10
万〜30万であることが、剛性に優れ、強度を高める点
で好ましい。また、ゴム変性ポリスチレン系樹脂(A−
1)におけるゴム質重合体の量についは、特に限定され
るものではないが、3〜20重量%の範囲が用いられ、
分散ゴム粒子径については0.3〜2.0μmの範囲が
耐衝撃性に優れ、さらに光沢も得られる点で好ましい。
【0022】次に本発明におけるアクリル系樹脂(B)
とは、(メタ)アクリル酸アルキルエステルの単独重合
体又はそのゴム変性重合体を用いても良いが、ゴム変性
アクリル系樹脂(B−1)又は芳香族ビニル系単量体を
60重量%以下で(メタ)アクリル酸アルキルエステル
に共重合させた重合体(b1)として用いることが好ま
しい。本発明においては、十分な面衝撃強度を得るため
に、ゴム変性ポリスチレン系樹脂(A−1)とアクリル
系樹脂(B)、又はポリスチレン系樹脂(A)とゴム変
性アクリル系樹脂(B−1)の組み合わせの様に必ずゴ
ム成分を含んで用いるが、ゴム変性ポリスチレン系樹脂
(A−1)及びゴム変性アクリル系樹脂(B−1)の組
み合わせが、面衝撃強度を一層向上させることができる
点で好ましい。
【0023】ここで、重合体(b1)は、芳香族ビニル
系単量体を60重量%以下で(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステルに共重合させた重合体、又はその他の重合性
単量体を5重量%以下で(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステル、芳香族ビニル系単量体に共重合させた重合体で
ある。
【0024】また、(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ルとしては、例えばメタクリル酸メチル、メタクリル酸
エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸2−エチ
ルヘキシル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、ア
クリル酸シクロヘキシル等が挙げられる。これらの単量
体は、単独で用いても良く、また数種併用で用いても良
いが、中でもコストや性能、反応性の面から、メタクリ
ル酸メチル単独、あるいはメタクリル酸メチルとアクリ
ル酸ブチルとの併用が好ましい。メタクリル酸メチルと
アクリル酸ブチルとを併用する場合、アクリル酸ブチル
の量については、スチレン系単量体とアクリル系単量体
の全重量の10重量%以下が剛性低下を抑制する上で好
ましい使用範囲である。
【0025】芳香族ビニル系単量体としては、例えば、
スチレン、α−メチルスチレン、o−メチルスチレン、
m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、エチルスチ
レン、イソブチルスチレン、t−ブチルスチレン、o−
ブロムスチレン、m−ブロムスチレン、p−ブロムスチ
レン、o−クロロスチレン、m−クロロスチレン、p−
クロロスチレン等が挙げられる。これらの単量体は、単
独で用いても良くまた数種併用しても良いが、中でもゴ
ム質重合体や(メタ)アクリル酸アルキルエステルとの
反応性の点からスチレンが好ましい。
【0026】共重合体(b1)中に、5%以下で(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル、芳香族ビニル系単量
体に共重合されるその他の重合性単量体としては、特に
限定されるものではないが、(メタ)アクリロニトリル
等のビニル−シアン化合物類;(メタ)アクリル酸、イ
タコン酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、桂皮酸
等の重合性不飽和脂肪酸;N−メチルマレイミド、N−
エチルマレイミド、N−ブチルマレイミド、N−オクチ
ルマレイミド、N−イソプロピルマレイミド、N−フェ
ニルマレイミド、N−p−ブロモフェニルマレイミド、
N−o−クロルフェニルマレイミド、N−シクロヘキシ
ルマレイミド等のマレイミド類;無水マレイン酸、無水
イタコン酸、無水シトラコン酸等に代表される不飽和カ
ルボン酸無水物類;アリルアミン、(メタ)アクリル酸
アミノエチル、(メタ)アクリル酸−アミノプロピル等
のアミノ基含有不飽和化合物類;アクリルアミド、N−
メチルアクリルアミド等のアクリルアミド系化合物が挙
げられる。
【0027】次に、ゴム変性アクリル系樹脂(B−1)
とは、ゴム質重合体(b2)を(メタ)アクリル酸アル
キルエステルにグラフト共重合させたものでもよいが、
ゴム質重合体(b2)を分散粒子とし、共重合体(b
1)をマトリックス相とするグラフト共重合体が好まし
い。ここで、共重合体(b1)としては上記した通りで
あり、ゴム質重合体(b2)は、ゴム変性ポリスチレン
系樹脂(A−1)におけるゴム質重合体と同様に、例え
ばポリブタジエン、スチレン−ブタジエン共重合体、ス
チレン−ブタジエンブロック共重合体、水添ポリブタジ
エン、水添スチレン−ブタジエン共重合体、水添スチレ
ン−ブタジエンブロック共重合体、イソプレン共重合
体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピ
レン−非共役ジエン三元共重合体、エチレン−イソプレ
ン共重合体等があり、中でもポリブタジエン又はスチレ
ン−ブタジエン共重合体を分散粒子とすると、(メタ)
アクリル酸アルキルエステルと芳香族ビニル系単量体と
の反応性に優れ、耐衝撃性を発揮する点から好ましい。
【0028】上記のアクリル系樹脂(B)は、既成のア
クリル系及びスチレン系樹脂の使用が可能で、バージン
材又は回収材の何れを用いるかについては特に制限はな
いが、資源の有効活用、低コストおよび環境への負荷の
軽減といった点から回収材の使用が好ましい。
【0029】アクリル系樹脂(B)を得るには、従来か
ら公知の方法、例えば塊状重合、懸濁重合等の方法によ
り製造できるが、特に共重合体(b1)又はゴム変性ア
クリル系樹脂(B−1)を製造する場合には、以下の3
つの方法が挙げられる。 方法1:(メタ)アクリル酸アルキルエステルの単独重
合体の製造方法としては、(メタ)アクリル酸アルキル
エステルに必要に応じて重合溶媒、及び重合開始剤を添
加し、攪拌式反応器や管状反応器に供給し、100〜1
80℃の温度範囲で重合を行う方法が挙げられる。 方法2:芳香族ビニル系単量体を60重量%以下で(メ
タ)アクリル酸アルキルエステルに共重合させた重合体
(b1)の製造方法としては、(メタ)アクリル酸アル
キルエステル及び芳香族ビニル系単量体に、必要に応じ
て重合溶媒、及び重合開始剤を添加し、攪拌式反応器や
管状反応器に供給し、100〜180℃の温度範囲で重
合を行う方法が挙げられる。分散粒子を形成するゴム粒
子径は公知の技術である攪拌機の回転数を制御すること
により行うことができる。 方法3:ゴム変性アクリル系樹脂(B−1)の製造方法
としては、(メタ)アクリル酸アルキルエステル及び芳
香族ビニル系単量体に、必要に応じて重合溶媒、及び重
合開始剤を添加し、攪拌式反応器や管状反応器に供給
し、100〜180℃の温度範囲で重合を行う方法が挙
げられる。分散粒子を形成するゴム粒子径は公知の技術
である攪拌機の回転数を制御することにより行うことが
できる。この時、重合方法としては、特に限定されるも
のではないが、以下の連続塊重合法が好ましい。
【0030】即ち、(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ル、芳香族ビニル系単量体、ゴム質重合体、重合溶媒等
を含む混合溶液を、1個以上の攪拌式反応器で重合させ
た後、内部に可動部分のない複数のミキシングエレメン
トが内部に固定されている管状反応器を組み込んでなる
連続塊状重合ラインに導入し重合を行う方法が、得られ
る組成物を均一にさせ、グラフトゴム粒子の粒子径が前
記した範囲内に調整しやすい点から好ましい。上記重合
ラインとして具体的には、 a.撹拌式反応器と、 b.撹拌式反応器から続き可動部分の全くない複数のミキ
シングエレメントが内部に固定されている1個以上の管
状反応器からなる初期重合ラインと、 c.初期重合ラインから続き可動部分の全くない複数のミ
キシングエレメントが内部に固定されている1個以上の
管状反応器からなる主重合ラインと、 d.初期重合ラインと主重合ラインとの間で分枝して初期
重合ライン内に戻る還流ライン とによって構成される重合ラインであることが、グラフ
ト共重合体中のゴム粒子の分散性が良好になり、面衝撃
強度に優れる点から好ましい。
【0031】上記重合ラインによって重合した後、未反
応単量体、重合溶媒等を真空下で処理して除去しアクリ
ル系樹脂(B)を得る。
【0032】この様にして得られるアクリル系樹脂
(B)は、共重合体(b1)、又はゴム変性アクリル系
樹脂(B−1)として用いる場合はマトリックス相であ
る共重合体(b1)の分子量として、10万〜25万で
あることが、剛性に優れ、強度を高める点で好ましい。
また、ゴム変性アクリル系樹脂(B−1)におけるゴム
質重合体の量についは、特に限定されるものではない
が、15重量%以下で用いられ、分散ゴム粒子径につい
ては、0.3〜2.0μmの範囲が耐衝撃性に優れ、さ
らに光沢も得られる点で好ましい。
【0033】相溶化剤として用いる共重合体(C)は、
芳香族ビニル系単量体と(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステルを前者/後者=70/30〜90/10(重量基
準)で共重合させた重合体(c1)、又は前記芳香族ビ
ニル系単量体と(メタ)アクリル酸アルキルエステルと
の共重合体(c1)をマトリックス相とし、ゴム質重合
体(c2)を分散粒子とするグラフト共重合体(C−
1)である。ここで、(メタ)アクリル酸アルキルエス
テルが30以下で、スチレン系樹脂(A)との相溶性が
良好であり、スチレン系樹脂(A)が本来もつ耐衝撃性
が発揮され、10以上で、アクリル系樹脂(B)との相
溶性が良好であり、アクリル系樹脂(B)が持つ優れた
剛性を低下させることがない、また、スチレン系樹脂
(A)、アクリル系樹脂(B)、及び共重合体(C)と
を溶融混練したスチレン系樹脂組成物が耐衝撃性、剛性
に優れる点で好ましい。本発明においては、十分な面衝
撃強度を得るために、ゴム変性ポリスチレン系樹脂(A
−1)とアクリル系樹脂(B)、又はポリスチレン系樹
脂(A)とゴム変性アクリル系樹脂(B−1)に共重合
体(C)を組み合わせ、必ずゴム成分を含んで用いる
が、ゴム変性ポリスチレン系樹脂(A−1)、ゴム変性
アクリル系樹脂(B−1)及び共重合体(C)の組み合
わせが、面衝撃強度を一層向上させることができる点で
好ましい。
【0034】ここで、共重合体(c1)は、芳香族ビニ
ル系単量体と(メタ)アクリル酸アルキルエステルを前
者/後者=70/30〜90/10(重量基準)で共重
合させた重合体、又はその他の重合性単量体を5重量%
以下で上記重合体に共重合させた共重合体である。
【0035】また、共重合体(c1)に用いる芳香族ビ
ニル系単量体としては、例えば、スチレン、α−メチル
スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、
p−メチルスチレン、エチルスチレン、イソブチルスチ
レン、t−ブチルスチレン、o−ブロムスチレン、m−
ブロムスチレン、p−ブロムスチレン、o−クロロスチ
レン、m−クロロスチレン、p−クロロスチレン等が挙
げられる。これらの単量体は、単独で用いても良くまた
数種併用しても良いが、中でもゴム質重合体や(メタ)
アクリル酸アルキルエステルとの反応性の点からスチレ
ンが好ましい。
【0036】(メタ)アクリル酸アルキルエステルとし
ては、例えば、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸2−エチルヘ
キシル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリ
ル酸シクロヘキシル等、が挙げられる。これらの単量体
も、単独で用いても良く、また数種併用で用いても良い
が、中でもコストや物性バランス、スチレンやゴム質重
合体との共重合性の面から、メタクリル酸メチル単独使
用、あるいはメタクリル酸メチルとアクリル酸ブチルの
併用が好ましい。メタクリル酸メチルとアクリル酸ブチ
ルを併用する場合、アクリル酸ブチルの量については、
単量体全重量の10重量%以下が剛性低下を抑制する上
で好ましい使用範囲である。
【0037】共重合体(c1)中に、5%以下で芳香族
ビニル系単量体、(メタ)アクリル酸アルキルエステル
に共重合されるその他の重合性単量体としては、特に限
定されるものではないが、(メタ)アクリロニトリル等
のビニル−シアン化合物類;(メタ)アクリル酸、イタ
コン酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、桂皮酸等
の重合性不飽和脂肪酸;N−メチルマレイミド、N−エ
チルマレイミド、N−ブチルマレイミド、N−オクチル
マレイミド、N−イソプロピルマレイミド、N−フェニ
ルマレイミド、N−p−ブロモフェニルマレイミド、N
−o−クロルフェニルマレイミド、N−シクロヘキシル
マレイミド等のマレイミド類;無水マレイン酸、無水イ
タコン酸、無水シトラコン酸等に代表される不飽和カル
ボン酸無水物類;アリルアミン、(メタ)アクリル酸ア
ミノエチル、(メタ)アクリル酸−アミノプロピル等の
アミノ基含有不飽和化合物類;アクリルアミド、N−メ
チルアクリルアミド等のアクリルアミド系化合物が挙げ
られる。
【0038】ゴム変性グラフト共重合体(C−1)にお
いて用いるゴム質重合体(c2)は、ゴム変性ポリスチ
レン系樹脂(A−1)、ゴム変性アクリル系樹脂(B−
1)におけるゴム質重合体と同様に、例えばポリブタジ
エン、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−ブタ
ジエンブロック共重合体、水添ポリブタジエン、水添ス
チレン−ブタジエン共重合体、水添スチレン−ブタジエ
ンブロック共重合体、イソプレン共重合体、エチレン−
プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−非共役ジ
エン三元共重合体、エチレン−イソプレン共重合体等が
挙げられ、中でもポリブタジエン又はスチレン−ブタジ
エン共重合体を分散粒子とすると、芳香族ビニル系単量
体と(メタ)アクリル酸アルキルエステルとの反応性に
優れ、十分な耐衝撃性を発揮する点から好ましい。
【0039】上記の共重合体(C)は、アクリル系樹脂
及びスチレン系樹脂の回収材の使用が可能で、バージン
材又は回収材の何れを用いるかについては特に制限はな
いが、資源の有効活用、低コストおよび環境への負荷の
軽減といった点から回収材の使用が好ましい。
【0040】共重合体(C)を得るには、従来から公知
の方法、例えば塊状重合、懸濁重合等の方法により製造
できるが、特に共重合体(c1)又はゴム変性グラフト
共重合体(C−1)を製造する場合には、以下の2つの
方法が挙げられる。 方法1:共重合体(c1)の製造方法としては、(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル及び芳香族ビニル系単
量体に、必要に応じて重合溶媒、重合開始剤を添加し、
攪拌式反応器や管状反応器に供給し、100〜180℃
の温度範囲で重合を行う方法が挙げられる。分散層を形
成するゴム粒子径は公知の技術である攪拌機の回転数を
制御することにより行うことができる。 方法2:ゴム変性グラフト共重合体(C−1)の製造方
法としては、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、芳
香族ビニル系単量体に、必要に応じて重合溶媒、並びに
重合開始剤を添加し、攪拌式反応器や管状反応器に供給
し、100〜180℃の温度範囲で重合を行う方法が挙
げられる。分散層を形成するゴム粒子径は公知の技術で
ある攪拌機の回転数を制御することにより行うことがで
きる。この時、重合方法としては、特に限定されるもの
ではないが、以下の連続塊重合法が好ましい。
【0041】即ち、芳香族ビニル系単量体、(メタ)ア
クリル酸アルキルエステル、ゴム質重合体、重合溶媒等
を含む混合溶液を、1個以上の攪拌式反応器で重合させ
た後、内部に可動部分のない複数のミキシングエレメン
トが内部に固定されている管状反応器を組み込んでなる
連続塊状重合ラインに導入し重合を行う方法が、得られ
る組成物を均一にさせ、グラフトゴム粒子の粒子径が前
記した範囲内に調整しやすい点から好ましい。上記重合
ラインとして具体的には、 a.撹拌式反応器と、 b.撹拌式反応器から続き可動部分の全くない複数のミキ
シングエレメントが内部に固定されている1個以上の管
状反応器からなる初期重合ラインと、 c.初期重合ラインから続き可動部分の全くない複数のミ
キシングエレメントが内部に固定されている1個以上の
管状反応器からなる主重合ラインと、 d.初期重合ラインと主重合ラインとの間で分枝して初期
重合ライン内に戻る還流ライン とによって構成される重合ラインであることが、グラフ
ト共重合体中のゴム粒子の分散性が良好になり、面衝撃
強度に優れる点から好ましい。
【0042】上記重合ラインによって重合した後、未反
応単量体、重合溶媒等を真空下で処理して除去し共重合
体(C)を得る。
【0043】この様にして得られる共重合体(C)は、
共重合体(c1)、又はゴム変性グラフト共重合体(C
−1)として用いる場合はマトリックス相である共重合
体(c1)の分子量として、5万〜20万であること
が、剛性に優れ、強度を高める点で好ましい。また、ゴ
ム変性グラフト重合体(C−1)におけるゴム質重合体
(c2)の量についは、特に限定されるものではない
が、15重量%以下で用いられ、分散ゴム粒子径につい
ては、0.3〜2.0μmの範囲が耐衝撃性に優れ、さ
らに光沢も得られる点で好ましい。
【0044】本発明を構成するゴム変性ポリスチレン系
樹脂(A−1)、アクリル系樹脂(B)及び重合体
(C)、又はポリスチレン系樹脂(A)、ゴム変性アク
リル系樹脂(B−1)及び重合体(C)の配合比率につ
いては特に制限はなく、目的とする品質に応じて任意の
割合で配合できるが、重量基準で(C)/[(A−1)
+(B)]が5/95〜20/80、(C)/[(A)
+(B−1)]が5/95〜20/80でとなることが
相溶化効果により面衝撃強度、剛性等の物性バランスが
向上する点で好ましい。また、ゴム変性ポリスチレン系
樹脂(A−1)/アクリル系樹脂(B)、及びポリスチ
レン系樹脂(A)/ゴム変性アクリル系樹脂(B−1)
との配合比率についても特に限定されないが、(A−
1)/(B)が20/80〜80/20、(A)/(B
−1)が20/80〜80/20となるのが好ましく、
本発明の効果が顕著なものとなる。
【0045】ここで最終生成品を考え、本発明における
ポリスチレン系樹脂(A)、アクリル系樹脂(B)、共
重合体(C)を配合し溶融混練するポリマーブレンド
と、同じ組成を持つスチレン系単量体、アクリル系単量
体等を共重合させたものを比較すると、本発明は、 スチレン系樹脂、アクリル系樹脂という既成樹脂と、
その回収材使用が可能であるため、製造工程が容易であ
る、 既成樹脂の併用が可能なため、組成調節により物性バ
ランスを容易に変えることができるという特徴を有する
ため、少量多品種の製造に向くといった利点を有する。
【0046】上記したポリスチレン系樹脂(A)、アク
リル系樹脂(B)、芳香族ビニル系単量体と(メタ)ア
クリル酸アルキルエステルを前者/後者=70/30〜
90/10(重量基準)で共重合させた重合体(C)を
溶融混練する本発明の製造方法については特に限定され
るものではないが、ゴム変性ポリスチレン系樹脂(A−
1)/アクリル系樹脂(B)/重合体(C)、又は、ポ
リスチレン系樹脂(A)/ゴム変性アクリル系樹脂(B
−1)/重合体(C)の各成分を溶融状態で均一混合す
る方法であり、具体的には以下のいずれかの製造工程に
より成形品とする。 単軸又は二軸押出機で(A−1)/(B)/(C)、
又は(A)/(B−1)/(C)の各成分をペレットブ
レンドした後に、溶融混練し、ペレット化した後、成形
機等でシート成形品又は射出成形品を得る方法、 (A−1)/(B)/(C)、又は(A)/(B−
1)/(C)の何れかの樹脂の製造工程中に押出機等で
他の溶融した樹脂を添加し、混練し、ペレット化した
後、成形機等でシート成形品又は射出成形品を得る方
法、 (A−1)/(B)/(C)、又は(A)/(B−
1)/(C)の各成分を各々重合した後又は未反応単量
体の脱揮工程後に、重合ラインを合流し、溶融樹脂を混
練し、ペレット化した後、成形機等でシート成形品又は
射出成形品を得る方法、 射出成形機で(A−1)/(B)/(C)、又は
(A)/(B−1)/(C)の各成分をペレットブレン
ドした後に、成形機内で溶融混練し、直接、射出成形品
を得る方法、 押出機で(A−1)/(B)/(C)、又は(A)/
(B−1)/(C)の各成分をペレットブレンドした後
に、溶融混練し、直接、シート成形品を得る方法等を用
いることができる。
【0047】配合樹脂の混練には、混錬性を高め優れた
物性バランスを発現させる点で二軸押出機が好ましく、
また、コストの点および樹脂にかかる熱履歴を少なくし
物性低下を抑制するという点では記載の方法による
直接、成形する方法が好ましい。上記方法における
「直接、成形する方法」とは、各原料を溶融混合してペ
レット化することなく、目的たる成型品とする方法をい
う。上記方法のうち、中でも記載のシート成形方法
は、シート成形の押出機が射出成形の押出機よりシリン
ダーの長さが長いので、より混練することができ成形品
の物性低下を抑制することができ、シート成形の製造工
程では前述の通り、バリ等の大量の回収材が出るため、
回収材を有効に利用できるという点で好ましい。
【0048】上記の方法にて、配合した樹脂を押出機、
成形機内にて溶融混練する際の温度に関しては特に制限
はなく、目的の品質を得るために任意の温度で溶融混練
することができるが、混練性を高める点で150〜25
0℃が好ましい。
【0049】さらに、本発明で用いる樹脂の混合時に
は、必要に応じて、通常用いられる酸化防止剤、可塑
剤、紫外線吸収剤、滑剤、難燃剤、帯電防止剤、発泡
剤、補強材等を配合することが出来る。具体例として
は、例えばミネラルオイル、アジピン酸系可塑剤、ポリ
エステル系可塑剤、有機ポリシロキサン、高級脂肪酸及
びその金属塩、ヒンダードフェノール系酸化防止剤、ガ
ラス繊維等が挙げられ、それぞれ単独又は併用して用い
ることが出来る。また、耐候性向上用に通常用いられて
いる添加剤の具体例としては、チヌビンP、チヌビン3
27(日本チバガイギー(株))などに代表されるベン
ゾトリアゾール系やベンゾフェノン系の紫外線吸収剤、
スイミライザ−GMまたはGS、イルガノックス107
6(日本チバガイギー(株))に代表されるヒンダード
フェノール系の酸化防止剤、サノールLS−770に代
表されるヒンダードアミン系の光安定剤、トリスノニル
フェニルホスファイトに代表されるリン系酸化防止剤、
ジミリスチルチオジプロピオネートに代表される有機イ
オウ系酸化防止剤などが挙げられる。
【0050】記載の方法をさらに詳述すると、具体的
には、Tダイ方式、サーキュラーダイ方式等のシート成
形方法が挙げられる。
【0051】本発明においては、前記方法により、ポ
リスチレン系樹脂(A)、アクリル系樹脂(B)及び共
重合体(C)を単軸押出機中で溶融混練後、押出機末端
に配設されたダイスより押出し、シートとする方法が好
ましい。シート成形方法は、配設されるダイスの形状に
よって、Tダイ方式やサーキュラーダイ方式等がある。
押出されたシートは、特に限定されるものではないが、
エアーナイフ、バキュームナイフ、タッチロール等で均
一に冷却される。また、得られたシートは、単層シート
の他、多層シートとしての使用も可能である。多層シー
トの製造方法としては、特に限定されるものではない
が、共押出を行い、フィードブロック方式やマルチマ
ニホールドダイス方式等により積層する方法、単層シ
ートを押出成膜しながら、その片面あるいは両面にあら
かじめ成膜したシートを熱融着(熱ラミネート)させる
方法、それぞれ別々に成膜したシートを接着剤などを
用いて積層する方法等が挙げられる。この後、得られた
シートを、用途に合わせて、真空成形、圧空成形等によ
り二次成形する。
【0052】その用途は広範なものに及び、例えば冷蔵
庫の内装材料、テレビやエアコンのハウジング、及びク
リーナーボックスなどの家庭電気と器具類の部品、複写
機、プリンター、ファクシミリ、及びパソコンなどのO
A機器の各種部品、食品容器、医療器具類の部品、食品
のシート包装容器等として用いられる。
【0053】更に本発明の製造方法には、必要に応じて
他のポリスチレン樹脂、ゴム変性ポリスチレン樹脂、A
S樹脂、ABS樹脂、スチレン−メタクリル酸メチル共
重合樹脂、ゴム変性スチレン−メタクリル酸メチル共重
合樹脂、(メタ)アクリル樹脂、スチレン−無水マレイ
ン酸共重合樹脂、スチレン−(メタ)アクリル酸共重合
樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩化ビニル樹脂等の熱可
塑性樹脂や熱可塑性エラストマーを本発明の効果を損な
わない範囲で配合こともできる。
【0054】
【実施例】以下に実施例を示して本発明を更に具体的に
説明する。例中の部はすべて重量部を、また%はすべて
重量%を示す。ただし、本発明はこれらの実施例によっ
て何ら限定されるものではない。 合成例1 (ポリスチレン系樹脂:A−1)本実施例では図1に示
すように配列された装置を用いた。スチレン100部、
ポリブタジエン8部(旭化成工業(株)アサプレン720
A)、エチルベンゼン10部からなる混合溶液を調製
し、さらに有機過酸化物として単量体100部に対して
0.015部のt−ブチルパーオキシベンゾエートを加
え、攪拌式反応機に送り、次いで管状反応器からなる循
環重合ライン、非循環重合ラインに送って連続的に塊状
重合させ、未反応の単量体、溶媒等を減圧下で留去する
方法にて製造した。組成を表1に示す。 合成例2 (ポリスチレン系樹脂:A−2)ポリスチレン系樹脂
(A−1)から製造したシートの粉砕品。(A−1の回
収材)組成を表1に示す。
【0055】合成例3 (ポリスチレン系樹脂:A−3)スチレン100部、エ
チルベンゼン10部からなる混合溶液を調製し、さらに
有機過酸化物として単量体100部に対して0.015
部のt−ブチルパーオキシベンゾエートを加え、合成例
1と同様の方法にて製造した。組成を表1に示す。 合成例4 (ポリスチレン系樹脂:A−4)ポリスチレン系樹脂
(A−3)から製造したシートの粉砕品。(A−3の回
収材)組成を表1に示す。
【0056】合成例5 (アクリル系樹脂:B−1)スチレン50部、メタクリ
ル酸メチル45部、アクリル酸ブチル5部、スチレン−
ブタジエン共重合ゴム12部(25℃における5%スチ
レン溶液粘度:10センチポイズ、スチレン/ブタジエ
ン重量比:38/62)、エチルベンゼン10部からな
る混合溶液を調製し、さらに有機過酸化物として単量体
混合物100部に対して0.025部のt−ブチルパー
オキシベンゾエートを加え、合成例1と同様の方法にて
製造した。組成を表1に示す。 合成例6 (アクリル系樹脂:B−2)アクリル系樹脂(B−1)
から製造したシートの粉砕品(B−1の回収材)組成を
表1に示す。
【0057】合成例7 (アクリル系樹脂:B−3)スチレン50部、メタクリ
ル酸メチル45部、アクリル酸ブチル5部、ポリブタジ
エン8部、エチルベンゼン10部からなる混合溶液を調
製し、さらに有機過酸化物として単量体混合物100部
に対して0.025部のt−ブチルパーオキシベンゾエ
ートを加え、合成例1と同様の方法にて製造した。組成
を表1に示す。 合成例8 (アクリル系樹脂:B−4)アクリル系樹脂(B−3)
から製造したシートの粉砕品(B−3の回収材)組成を
表1に示す。
【0058】合成例9 (アクリル系樹脂:B−5)スチレン50部、メタクリ
ル酸メチル45部、アクリル酸ブチル5部、エチルベン
ゼン10部からなる混合溶液を調製し、さらに有機過酸
化物として単量体混合物100部に対して0.025部
のt−ブチルパーオキシベンゾエートを加え、合成例1
と同様の方法にて製造した。組成を表1に示す。 合成例10 (アクリル系樹脂:B−6)スチレン50部、メタクリ
ル酸メチル50部、ポリブタジエン8部、エチルベンゼ
ン10部からなる混合溶液を調製し、さらに有機過酸化
物として単量体混合物100部に対して0.025部の
t−ブチルパーオキシベンゾエートを加え、合成例1と
同様の方法にて製造した。組成を表1に示す。
【0059】合成例11 (アクリル系樹脂:B−7)スチレン25部、メタクリ
ル酸メチル75部、ポリブタジエン8部、エチルベンゼ
ン10部からなる混合溶液を調製し、さらに有機過酸化
物として単量体混合物100部に対して0.025部の
t−ブチルパーオキシベンゾエートを加え、合成例1と
同様の方法にて製造した。組成を表1に示す。 合成例12 (アクリル系樹脂:B−8)市販の耐衝撃アクリル樹脂
(住友化学工業(株)製、スミペックスHT52X;アク
リルゴム変性PMMAであり、MMAとアクリルゴムの
共重合体)を用いた。
【0060】合成例13 (芳香族ビニル系単量体と(メタ)アクリル酸アルキル
エステルとの共重合体:C−1)スチレン85部、メタ
クリル酸メチル15部、ポリブタジエン8部、エチルベ
ンゼン10部からなる混合溶液を調製し、さらに有機過
酸化物として単量体混合物100部に対して0.025
部のt−ブチルパーオキシベンゾエートを加え、合成例
1と同様の方法にて製造した。組成を表1に示す。 合成例14 (芳香族ビニル系単量体と(メタ)アクリル酸アルキル
エステルとの共重合体:C−2)スチレン85部、メタ
クリル酸メチル10部、アクリル酸ブチル5部、ポリブ
タジエン8部、エチルベンゼン10部からなる混合溶液
を調製し、さらに有機過酸化物として単量体混合物10
0部に対して0.025部のt−ブチルパーオキシベン
ゾエートを加え、合成例1と同様の方法にて製造した。
組成を表1に示す。
【0061】合成例15 (芳香族ビニル系単量体と(メタ)アクリル酸アルキル
エステルとの共重合体:C−3)市販のメタクリルスチ
レン樹脂(新日鐵化学(株)製、エスチレンMS200;
SM/MMA=80/20,ゴム無し)を用いた。合成例
16 (芳香族ビニル系単量体と(メタ)アクリル酸アルキル
エステルとの共重合体:C−4)市販のメタクリルスチ
レン樹脂(新日鐵化学(株)製、エスチレンMS300;
SM/MMA=70/30、ゴム無し)を用いた。
【0062】
【表1】
【0063】また、例中の物性値は以下の様に測定し
た。 1)デュポン衝撃強度 JIS K−7211に準拠。撃心R6.3mm、受け
台R6.3mmとし、50%シート破壊強度を求めデュ
ポン衝撃強度とした。 2)引張強さおよび引張伸び JIS K−7113に準拠。試験速度は毎分20mm
とした。
【0064】実施例1〜17 本発明を構成するポリスチレン系樹脂、アクリル系樹
脂、芳香族ビニル系単量体と(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステルとの共重合体を表2の組成でペレットブレン
ドし、30mmφ単軸押出機で溶融混練して、直接、ス
チレン系樹脂組成物の0.4mm厚シート成形物を得
る。このシートを用いてシート物性を測定した。結果を
表3に示す。
【0065】
【表2】
【0066】
【表3】
【0067】
【比較例1〜13】本発明を構成するポリスチレン系樹
脂、アクリル系樹脂、芳香族ビニル系単量体と(メタ)
アクリル酸アルキルエステルとの共重合体を表4の組成
でペレットブレンドし、30mmφ単軸押出機で溶融混
練して、直接、スチレン系樹脂組成物の0.4mm厚シ
ート成形物を得る。このシートを用いてシート物性を測
定した。結果を表5に示す。
【0068】
【表4】
【0069】
【表5】
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、製造工程における組成
調節が容易、かつ、組成変更も容易な方法で、面衝撃強
度、剛性を併せ持ち物性バランスに優れるスチレン系樹
脂組成物を製造できる。さらには、回収材の使用も可能
であり資源の有効活用、環境負荷の軽減、製造コストの
低減といった点においても高い効果を発揮する。従っ
て、本発明によって製造されるスチレン系樹脂組成物
は、食品包装用途等のシート成形分野、電気製品のハウ
ジング材等の射出成形分野に好適に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、静的ミキシングエレメントを有する管
状反応器を組み込んだ連続塊状重合ラインの1例を示す
工程図である。
【符号の説明】
(1):プラジャーポンプ (2):撹拌式反応器 (3):ギヤポンプ (4):静的ミキシングエレメントを有する管状反応器 (5):静的ミキシングエレメントを有する管状反応器 (6):静的ミキシングエレメントを有する管状反応器 (7):ギヤポンプ (8):静的ミキシングエレメントを有する管状反応器 (9):静的ミキシングエレメントを有する管状反応器 (10):静的ミキシングエレメントを有する管状反応
器 (I):循環重合ライン (II):非循環重合ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 33/04 C08L 33/04

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム変性ポリスチレン系樹脂(A−1)
    およびアクリル系樹脂(B)に、相溶化剤として芳香族
    ビニル系単量体および(メタ)アクリル酸アルキルエス
    テルを前者/後者=70/30〜90/10(重量基
    準)で共重合させた重合体(C)を配合し、溶融混練す
    ることを特徴とするスチレン系樹脂組成物の製造方法。
  2. 【請求項2】 ポリスチレン系樹脂(A)およびゴム変
    性アクリル系樹脂(B−1)に、相溶化剤として芳香族
    ビニル系単量体および(メタ)アクリル酸アルキルエス
    テルを前者/後者=70/30〜90/10(重量基
    準)で共重合させた重合体(C)を配合し、溶融混練す
    ることを特徴とするスチレン系樹脂組成物の製造方法。
  3. 【請求項3】 ゴム変性ポリスチレン系樹脂(A−
    1)、ゴム変性アクリル系樹脂(B−1)に、相溶化剤
    として芳香族ビニル系単量体および(メタ)アクリル酸
    アルキルエステルを前者/後者=70/30〜90/1
    0(重量基準)で共重合させた重合体(C)を配合し、
    溶融混練することを特徴とするスチレン系樹脂組成物の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 ゴム変性ポリスチレン系樹脂(A−1)
    が、(a1)ポリスチレンと、(a2)ゴム質重合体と
    スチレン系単量体とのグラフト共重合樹脂粒子とを含有
    する、(a1)をマトリックス相として(a2)を分散
    粒子とするものである請求項1又は3記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 ポリスチレン系樹脂(A)が、ポリスチ
    レン(a1)である請求項2記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 ポリスチレン(a1)が重量平均分子量
    10万〜30万のものである請求項4又は5記載の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 ゴム変性ポリスチレン系樹脂(A−1)
    が回収品である請求項1、3、4又は6の何れか1つに
    記載の製造方法。
  8. 【請求項8】 ポリスチレン系樹脂(A)が回収品であ
    る請求項2、5又は6の何れか1つに記載の製造方法。
  9. 【請求項9】 アクリル系樹脂(B)が芳香族ビニル系
    単量体を60重量%以下で(メタ)アクリル酸アルキル
    エステルに共重合させた重合体(b1)である請求項
    1、4、6又は7の何れか1つに記載の製造方法。
  10. 【請求項10】 ゴム変性アクリル系樹脂(B−1)
    が、(b1)芳香族ビニル系単量体を60重量%以下で
    (メタ)アクリル酸アルキルエステルに共重合させた重
    合体と、(b2)ゴム質重合体にスチレン系単量体とア
    クリル系単量体とのグラフト共重合樹脂粒子とを含有す
    る、(b1)をマトリックス相として(b2)を分散粒
    子とするものである請求項2、3、5、6又は8の何れ
    か1つに記載の製造方法。
  11. 【請求項11】 アクリル系樹脂(B)が回収品である
    請求項1、4、6、7又は9の何れか1つに記載の製造
    方法。
  12. 【請求項12】 ゴム変性アクリル系樹脂(B−1)が
    回収品である請求項2、3、5、6、8又は10の何れ
    か1つに記載の製造方法。
  13. 【請求項13】 ゴム変性ポリスチレン系樹脂(A−
    1)、アクリル系樹脂(B)、及び重合体(C)の配合
    割合が重量基準で(C)/[(A−1)+(B)]が5
    /95〜20/80で、かつ、(A−1)/(B)が2
    0/80〜80/20となる割合である請求項1、4、
    6、7、9又は11の何れか1つに記載の製造方法。
  14. 【請求項14】 ポリスチレン系樹脂(A)、ゴム変性
    アクリル系樹脂(B−1)、及び重合体(C)の配合割
    合が重量基準で(C)/[(A)+(B−1)]が5/
    95〜20/80で、かつ、(A)/(B−1)が20
    /80〜80/20となる割合である請求項2、5、
    6、8、10又は12の何れか1つに記載の製造方法。
  15. 【請求項15】 ゴム変性ポリスチレン系樹脂(A−
    1)、ゴム変性アクリル系樹脂(B−1)、及び重合体
    (C)の配合割合が重量基準で(C)/[(A−1)+
    (B−1)]が5/95〜20/80で、かつ、(A−
    1)/(B−1)が20/80〜80/20となる割合
    である請求項3、4、6、7、10又は12の何れか1
    つに記載の製造方法。
  16. 【請求項16】 ゴム変性ポリスチレン系樹脂(A−
    1)、アクリル系樹脂(B)及び重合体(C)を、15
    0〜250℃の温度条件下に溶融混練する請求項1、
    4、6、7、9、11又は13の何れか1つに記載の製
    造方法。
  17. 【請求項17】 ポリスチレン系樹脂(A)、ゴム変性
    アクリル系樹脂(B−1)及び重合体(C)を、150
    〜250℃の温度条件下に溶融混練する請求項2、5、
    6、8、10、12又は14の何れか1つに記載の製造
    方法。
  18. 【請求項18】 ゴム変性ポリスチレン系樹脂(A−
    1)、ゴム変性アクリル系樹脂(B−1)及び重合体
    (C)を、150〜250℃の温度条件下に溶融混練す
    る請求項3、4、6、7、10、12又は15の何れか
    1つに記載の製造方法。
  19. 【請求項19】 溶融混練した後に、直接、成形品とす
    る請求項16、17又は18の何れか1つに記載の製造
    方法。
  20. 【請求項20】 成形品が押出機で溶融混練後、該押出
    機末端に配設されたダイスより押出され、シート成膜さ
    れるシートである請求項19に記載の製造方法。
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