JPH03203946A - 熱可塑性樹脂組成物およびその製法 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物およびその製法

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JPH03203946A
JPH03203946A JP34024889A JP34024889A JPH03203946A JP H03203946 A JPH03203946 A JP H03203946A JP 34024889 A JP34024889 A JP 34024889A JP 34024889 A JP34024889 A JP 34024889A JP H03203946 A JPH03203946 A JP H03203946A
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meth
resin
acrylic acid
copolymer resin
alkyl ester
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JP34024889A
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Mamoru Fukuoka
守 福岡
Mitsugi Yanagisawa
柳沢 賦
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、特に成形品の表面光沢、耐熱性、耐衝撃性な
どに優れた熱可塑性樹脂組成物およびその製法に関する
ものである。
「従来の技術」 従来より、ポリスチレン樹脂の耐熱性を改良した樹脂と
して、スチレン系単量体とメタクリル酸とを共重合して
得られるスチレン−メタクリル酸系共重合樹脂(SMA
A系樹脂)がある。しかしながらこのSMAA系樹脂は
、耐熱性に優れているものの耐衝撃性に劣るという欠点
を有しており、このためその用途が制限されるという問
題があった。
このSMAA系樹脂の耐衝撃性を向上する手段として、
SMAA系樹脂にMBS系グラグラフト共重合樹脂合す
る方法(特開昭61−163949号公報)が開示され
ており、このSMAA系樹脂とMBS系グラグラフト共
重合樹脂混合してなる樹脂は、自動車部品、電気部品、
医療用器具または食品容器などの分野に大きな用途が期
待されるものである。
[発明が解決しようとする課題」 しかしながら、上記SMAA系樹脂とMBS系グラグラ
フト共重合樹脂混合してなる樹脂は、射出成形並びに押
出成形などの成形加工を施した際、成形品の表面光沢が
低下するという欠点を有するものである。
このような欠点は、成形品の商品価値を低減させると共
に、この樹脂の用途の一つである電子レンジ内で使用さ
れる食品容器においても美観を損ねるという問題を生じ
る。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、耐熱性およ
び耐衝撃性を有し、かつ成形品の表面光沢に優れる熱可
塑性樹脂組成物を提供することを本発明者らは、芳香族
ビニル化合物と(メタ)アクリル酸とを必須成分として
得られる共重合樹脂(A)と、(メタ)アクリル酸アル
キルエステルを必須成分として得られる(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステル系樹脂(B)と、ゴム状重合体の
存在下に、(メタ)アクリル酸アルキルエステルを必須
成分として得られるグラフト共重合樹脂(C)とからな
る熱可塑性樹脂組成物により上記課題が解決されること
を見い出し本発明に至ったものである。
さらに、本発明者らは検討を進めた結果、上記(メタ)
アクリル酸アルキル系樹脂(B)と、上記グラフト共重
合樹脂(C)とを溶融混合した後、上記共重合樹脂(A
)を混合して熱可塑性樹脂組成物を製造することにより
、この熱可塑性樹脂組成物を射出成形して得られる成形
品がさらに優れた表面光沢を有することを見い出した。
以下、本発明の熱可塑性樹脂組成物およびその製法につ
いて詳しく説明する。
まず、本発明に用いられる共重合樹脂(A)について説
明する。
この共重合樹脂(A)は、芳香族ビニル化合物と(メタ
)アクリル酸とを必須成分として共重合することにより
得られるものである。
このような芳香族ビニル化合物としては、例えばスチレ
ン、α−メチルスチレン、p−メチルス¥レン、ジメチ
ルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、クロロス
チレンなどが挙げられるが、特にこれらに限定されるも
のでない。本発明においては、これらの芳香族ビニル化
合物のなかでも特にスチレンが好適に用いられる。これ
らの芳香族ビニル化合物は単独で、あるいは混合して用
いることができる。
共重合樹脂(A)としては、上記芳香族ビニル化合物を
95〜50重量%と(メタ)アクリル酸5〜50重量%
とを共重合することにより得られる共重合体を通常用い
るが、中でも芳香族ビニル化合物90〜65重量%と(
メタ)アクリル酸10〜35重量%との共重合体が耐熱
性と成形加工性とに優れる点で特に好ましい。
共重合樹脂(A)を調製する方法としては、通常用いら
れる塊状重合法、溶液重合法、乳化重合法または懸濁重
合法などの方法が用いられる。なお、この共重合樹脂(
A)を得る゛に当っては、原料酸分となる各モノマー、
すなわち芳香族ビニル化合物および(メタ)アクリル酸
は、重合開始前ないしは重合中において一括仕込み方式
、分割仕込み方式もしくは連続仕込み方式などを適宜選
択して用いることにより共重合樹11(A)の均一化を
図ることが好ましい。
共重合樹脂(A)には必要に応じて、紫外線吸収剤、酸
化防止剤、熱安定剤、可塑剤または滑剤等の各種の添加
剤を重合中もしくは重合後に添加してもよい。
この共重合樹脂(A)の調製法の一例としては、例えば
、芳香族ビニル化合物および(メタ)アクリル酸を所定
量混合してなる混合物と、通常用いられるラジカル重合
開始剤および必要に応じて連鎖移動剤とを用い、ポリビ
ニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアク
リル酸カリウム、ポリビニルピロリドン、メチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチル
セルロース、ポリアルキレンオキサイド等の懸濁安定剤
、ならびに塩化ナトリウム、アルキルベンゼンスルホン
酸ナトリウム等の懸濁助剤などを溶解させた水中で、5
0〜150℃、好ましくは80〜140℃の温度下で懸
濁重合させるという方法がある。
このようにして懸濁重合を完了した後、脱水、洗浄、次
いで乾燥を行うことによりビーズ状形状の共重合体(A
)を得ることができる。また、必要に応じて紫外線吸収
剤、酸化防止剤、熱安定剤、可塑剤または滑剤等の添加
剤を添加した後、押出機等により造粒してもよい。
次に、本発明に用いられる(メタ)アクリル酸アルキル
エステル系樹脂(B)について説明する。
この(メタ)アクリル酸アルキルエステル系樹脂は、(
メタ)アクリル酸アルキルエステルの単独重合体、ある
いは50重量%以上、好ましくは80璽量%以上の(メ
タ)アクリル酸アルキルエステルを含有してなる共重合
物である。
(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、例えば
メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル
酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチルアクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチルなどが挙げら
れ、これらの化合物の内1種類もしくは2種類以上が用
いられる。本発明においては主にメタクリル酸メチルが
好適に用いられる。
また、上記共重合物における(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステル以外の成分としては、スチレン、α−メチル
スチレン、p−メチルスチレン、ジメチルスチレン、p
−tert−ブチルスチレン、クロロスチレン等の各種
の芳香族ビニル化合物などが挙げられ、上記共重合物は
、これらの化合物のうち1種類もしくは2種類以上と、
(メタ)アクリル酸アルキルエステルのうち1種類もし
くは2種類以上とが共重合してなるものである。
このような(メタ)アクリル酸アルキルエステル系樹脂
(B)の調製法としては、(メタ)アクリル酸アルキル
エステルの単独、あるいは(メタ)アクリル酸アルキル
エステルII類もしくは2種類以上と上記単量体とを用
い、通常用いられるラジカル重合開始剤および必要に応
じて連鎖移動剤の存在下において、塊状重合、溶液重合
、乳化重合または懸濁重合のいずれかの方法により重合
する方法が挙げられる。
(メタ)アクリル酸アルキルエステル系樹脂(B)には
、必要に応じて、紫外線吸収剤、酸化防止剤、熱安定剤
、可塑剤、または滑剤等の各種添加剤を重合中に、ある
いは重合後の造粒工程において添加することができる。
次に、本発明の熱可塑性樹脂組成物に用いられるグラフ
ト共重合樹脂(C)について説明する。
このグラフト共重合樹脂(C)は、ゴム状重合体の存在
下に、(メタ)アクリル酸アルキルエステルを必須成分
として得られるグラフト共重合体である。また、このグ
ラフト共重合体(C)には、さらに芳香族ビニル化合物
等のその他の共重合可能なモノマーを加えてもよい。
ここで、上記ゴム状重合体としては、ブタジェンの単独
電合体、スチレンーブタジェン共賃合体。
アクリロニトリル−ブタジエン共重合体等が挙げられる
また、(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、
メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル
酸ブチル、メタクリル酸イソブチル、アクリル酸メチル
、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチルなどが挙げられ
るが、本発明においてはメタクリル酸メチルが好適に用
いられる。
さらに、芳香族ビニル化合物としては、スチレン、α−
メチルスチレン、p−メチルスチレン、ジメチルスチレ
ン、p−tert−ブチルスチレン、クロロスチレン等
が挙げられるが、本発明においてはスチレンが好適に用
いられる。
グラフト共重合樹脂(C)は、上記ゴム状重合体が20
〜80重量%、好ましくは40〜80重量%の存在下で
、上記(メタ)アクリル酸アルキルエステルの単独、ま
たはこれと芳香族ビニル化合物等のその他の共重合可能
なモノマーとの混合物を80〜20重量%、好ましくは
60〜20重量%共重合させたものである。また、混合
物中の各モノマーの割合としては、(メタ)アクリル酸
アルキルエステルが100〜20重量%、好ましくは4
0〜80重量%、芳香族ビニル化合物が0〜80重量%
、好ましくは20〜60重量%の範囲内であることが好
ましい。
このようなグラフト共重合樹脂(C)のグラフト率(枝
部分重量/幹部分重量)は、−船釣にはO12〜1.2
の範囲内である。
このグラフト共重合樹脂(C)の調製法としては、上記
各原料成分を用い、通常用いられる乳化重合、乳化−懸
濁重合、溶液重合または塊状重合などの各種重合方法が
そのまま適用できるが、とりわけ乳化重合法によるもの
が、ゴム状重合体の含有率の高い樹脂を得ることができ
るので好ましい。
なお、上記重合においてはこの種のグラフト共重合樹脂
に通常用いられるラジカル重合開始剤および必要に応じ
て連鎖移動剤の一般市販品をそのまま用いることができ
、さらに必要に応じて紫外線吸収剤、酸化防止剤、熱安
定剤、可塑剤、または滑剤等の各種の添加剤を重合中あ
るいは重合後に添加することが可能である。
本発明の熱可塑性樹脂組成物においては、共重合樹脂(
A)と(メタ)アクリル酸アルキルエステル系樹脂(B
)とグラフト共重合樹脂(C)との混合物中、(A)と
(B)との合計重量と、(C)の重量との比〔(A)+
(B)〕/(C)が、99/l〜60/40であると耐
熱性と耐衝撃性に優れるものが得られる点て好ましい。
また、本発明の熱可塑性樹脂組成物は、その配合比率を
調整することにより、得られる組成物の使用目的に応じ
て、その目的に合致した性能を得ることができる。例え
ば、特に耐熱性を重要視する場合は、共重合樹脂(A)
を98〜50重量%、(メタ)アクリル酸アルキルエス
テル系樹脂(B)を1〜49重量%およびグラフト共重
合樹脂(C)を1〜35重量%の範囲内で配合したもの
が好ましく、また耐衝撃性を重要視する場合は、共重合
樹脂(A)を84〜1重量%、(メタ)アクリル酸アル
キルエステル系樹脂(B)を1〜84重量%およびグラ
フト共重合樹脂(C)を15〜40重量%の範囲内で配
合したものが好ましく、さらに成形品表面の光沢を重要
視する場合は、共重合樹脂(A)を89〜1重量%、(
メタ)アクリル酸アルキルエステル系樹脂(B)を10
〜98重量%とグラフト共重合樹脂(C)を1〜35重
量%の範囲内で配合したものが好ましい。
本発明の熱可塑性樹脂組成物には、さらに熱安定剤、酸
化防止剤、紫外線吸収剤、着色剤、可塑剤、滑剤、難燃
剤、発泡剤または帯電防止剤などの各種添加剤、ガラス
繊維、炭素繊維、金属繊維などの各種強化剤、あるいは
炭酸カルシウム、タルク、硫酸バリウムなどの各種充填
剤等を添加、混入することができる。
また、本発明の熱可塑性樹脂組成物は、各種樹脂とブレ
ンドして利用してもよい。ブレンドする樹脂としては、
例えばポリ塩化ビニル樹脂、(ゴム変性)ポリスチレン
樹脂、AS樹脂、ABS樹脂、ポリカーボネート樹脂、
ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリフェニレンエ
ーテル樹脂などが挙げられる。
次に、本発明の熱可塑性樹脂組成物の調製方法について
説明する。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、共重合樹脂(A)と(
メタ)アクリル酸アルキルエステル系樹脂(B)とグラ
フト共重合樹脂(C)とを、通常用いられる混合方法、
例えばタンブラ−、ヘンシェルミキサー等の混合機を用
いて混合し、次いで押出機、加熱ロール等を用いて加熱
溶融混合する方法などにより調製することができる。
本発明においては、上記調製方法により成形品の表面光
沢に優れる熱可塑性樹脂組成物が得られるが、さらに成
形品の表面光沢を向上させることができる熱可塑性樹脂
組成物の製法として、本発明における請求項(6)に記
載した製法がある。
すなわち、まず上述した(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステル系樹脂(B)とグラフト共重合樹脂(C)とを予
め溶融混合させた後、この混合物(以下、ゴム強化用樹
脂組成物とする。)に上記共重合樹脂(A)を、さらに
必要に応じて(メタ)アクリル酸アルキルエステル系樹
脂(B)を混合することを特徴とする製法である。
上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル系樹脂(B)
とグラフト共重合樹脂(C)とを溶融混合して、ゴム強
化用樹脂組成物を得る方法としては、例えばタンブラ−
、ヘンシェルミキサー等の混合機を用いて混合した後、
単軸あるいは2軸押出様を用いて加熱溶融混合する方法
が利用できるが、押出機のスクリューはフルフライト型
スクリューを用いた方が熱劣化を防止する上で好ましい
また、このゴム強化用樹脂組成物には必要に応じての紫
外線吸収剤、酸化防止剤、熱安定剤、可塑剤または滑剤
等の各種の添加剤を添加してもよい。
このゴム強化用樹脂組成物に共重合樹脂(A)、さらに
必要に応じて(メタ)アクリル酸アルキルエステル系樹
脂(B)を混合させる方法としては、通常用いられる方
法、すなわち加熱ロール、バンバリーミキサ、単軸押出
機、二軸押出機等を用いて混合する方法、あるいは単に
トライブレンドする方法が用いられる。
このようにして本発明の熱可塑性樹脂組成物を調製する
ことにより、この組成物から得られる成形品の表面光沢
度がさらに向上する。
なお、この製法においては、上記ゴム強化用樹脂組成物
に、予め一定量の共重合樹脂(A)が混合されていても
よい。すなわち具体的には、共重合樹脂(A)が0〜4
5重量%、好ましくはO〜30脂組成物に、予め一定量
の共重合樹脂(A)が混合されていてもよい。すなわち
具体的には、共重合樹脂(A)が0〜45重量%、好ま
しくは0〜30重量%と、(メタ)アクリル酸アルキル
エステル系樹脂(B)が10〜55重量%、好ましくは
15〜50重量%と、グラフト共重合樹脂(C)が90
〜45重量%、好ましくは85〜50重量%とを予め混
合してゴム強化用樹脂を調製した後、このゴム強化用樹
脂組成物に共重合樹脂(A)を、また必要により(メタ
)アクリル酸アルキルエステル系樹脂(B)を混合する
ものであってもよい。
ここで、共重合樹脂(A)が45重量%を越える場合、
あるいはグラフト共重合樹脂(C)が451i量%未満
の場合は、本発明の熱可塑性樹脂組成物の成形品の表面
光沢を改善することができないため、いずれも好ましく
ない。また、グラフト共重合樹脂(C)が90重量%を
越える場合は、溶融混合時に熱劣化によりゴム強化用樹
脂組成物が著しく着色するため好ましくない。
ゴム強化用樹脂組成物は、他の熱可塑性樹脂、例えばポ
リ塩化ビニル樹脂、(ゴム変性)ポリスチレン樹脂、A
S樹脂、ABS樹脂、(メタ)アクリル樹脂、ポリ塩化
ビニリデン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート
樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、スチレン・無水マ
レイン酸共重合樹脂、スチレン・メタクリル酸メチル共
重合樹脂等の一種あるいは二種以上とブレンドして利用
することもできる。このようにゴム強化用樹脂組成物と
他の熱可塑性樹脂とをブレンドすることにより、これら
他の熱可塑性樹脂組成物の性質を改良することができる
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、射出成形、無軸、−軸
延伸、二輪延伸等によるフィルム、シートボード押出成
形、真空成形、圧空成形、異形成形、押出発泡成形など
により各穫成形品に成形して使用することができる。
本発明の熱可塑性樹脂組成物の成型品の用途としては、
例えば電子・電気、家庭電気、OA機器、自動車、精密
機器、機械部品、土木・建築、日用雑貨、医薬部品等の
広い用途に用いることができる。
「実施例」 次に本発明を参考例、実施例および比較例により具体的
に説明するが、本発明はこれらの例に限定されるもので
はない。
なお、以下に示す部および%は特に断わりのない限り重
量基準であるとする。また、各種物性は以下に示す方法
により求めた。
■熱変形温度: ASTM  D−648■アイゾツト
衝撃強度: ASTM  D−256 (厚さ1/4°、ノツチ付) ■光沢度ニジリンダー温度が250℃なるインラインス
クリュー型射出成形機にて金型温度を70℃として、縦
50mm、横50鵬転肉厚3fil111の板状の成形
品を射出形成し、得られた成形品の中央部の光沢度を測
定した。なお測定条件はJIS  K7105に準処し
、光源の入射角および受光角は60度とした。
〔共重合樹脂(A)の調製〕
以下に示す方法により各種の共重合樹脂(A)を調製し
た。
(参考例1) タービン型撹拌翼を備えた5Qステンレス製反応器に、
蒸留水2.OOOm(2を仕込み、懸濁安定剤として部
分ケン化ポリビニルアルコール10gおよびドデシルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム0.05gを溶解後、スチ
レン900g、メタクリル酸100g、流動パラフィン
10g、ペルオキシへキサヒドロテレフタル酸ジーte
rt−ブチル 4gおよび過安息香酸−tert−ブチ
ル Igを順次仕込んだ。器内を窒素ガスで置換後、5
00rp−の撹拌下で昇温しで90℃で10時間懸濁重
合させ、さらに120℃で3時間反応させた。生成した
粒状スチレン−メタクリル酸共重合樹脂を洗浄、脱水し
た後乾燥した。
次いで、この共重合樹脂にこの樹脂に対して0゜5%の
ステアリルアルコールを加え、窒素気流中にてシリンダ
ー温度250℃の押出機でベレット化した。以下、これ
を共重合樹脂(A−1)とする。
(参考例2〜5) 第1表に示す組成で各モノマーを用いた以外は参考例1
と同様にして共重合樹脂(A −2)〜(A−5)を得
た。
第1表に上記(A−1)〜(A−5)までの組成と、熱
変形温度およびアイゾツト衝撃強度の測定結果を示す。
なお、表中の重量%は、共重合樹脂(A)中の重量%を
示す。
〔グラフト共重合樹脂(C)の調製〕
ゴム状重合体と単量体成分とを用い、以下に示す方法に
て各種のグラフト共重合樹脂(C)を調製した。
(参考例6.7) 窒素置換した5I2の撹拌装置付き反応器に、1900
gの純水を仕込みさらに乳化剤として20%ロジン酸ナ
トリウム水溶液50gを仕込んだのち、固形分が57.
4%で、ゴムの平均粒子径が0.33μ麿なるポリブタ
ジェン(PBd)ラテックスを、第2表に示されるよう
なゴム状重合体量に相当する量(g): だけ仕込んだ。次いで、同表に示されるような単量体混
合比よりなる単量体成分(1000−(10xpBd 
(%)〕〕のうち330重量に相当する量を、tert
−ドデシルメルカプタンの0.5gおよびトリス(ノニ
ルフェニル)ホスファイト4gと共に仕込んだ。窒素ガ
スを吹き込みなから昇温を開始し、65℃に達した時点
で、過硫酸カリウム 2gを含んだ純水 100gを仕
込んで、引き続き昇温を行なって70℃に達した時点か
ら、先の単量体成分の残量を2.5時間にわたって等速
で添加し、添加終了後も同温度に1.5時間保持してか
ら80℃に昇温し、この温度で1時間保持して乳化重合
した。重合終了後は、硫酸マグネシウムで凝固し、洗浄
、脱水および乾燥を行って粉状のグラフト共重合樹11
(C−1)および<C−2)を得た。
第2表に上記(C−1)および(C−2)の組成を示す
。なお、ポリブタジェンおよび各単量体は、グラフト共
重合体中の重量%にて示し、メタクリル酸メチルおよび
スチレンの混合比は、重量比である。
(以下、余白) (実施例1〜7) 参考例1〜5で得られたそれぞれの共重合樹脂(A−1
)〜(A−5)と、スミペックス−BMH[住人化学(
株)社製メタクリル酸メチル系樹脂;以下、(メタ)ア
クリル酸メチル系樹脂(B−1)とする。]と、参考例
6および7にて得られたそれぞれのグラフト共重合樹脂
(C−1)および(C−2)とを、第3表に示す配合比
でブレンドし、さらに安定剤としてオクタデシル−3−
(3,5−ジーtert−ブチルー4−ヒドロキシフェ
ニル)−プロピオネートを0.2%添加した後、シリン
ダ温度250℃、30mnφ単軸押出機で溶融混合し、
ペレット化した。次いで、それぞれのペレットを射出成
形にて各試験片を形成し、それぞれの試験片について物
性の評価を行なった。結果を第3表に示す。
(実施例8) 参考例7で得られたグラフト共重合樹脂(C−2)75
%、およびメタクリル酸メチル系樹脂(B−1)25%
をブレンドし、さらに安定剤とじてオクタデシル−3−
(3,5−ジーjerk−ブチルー4−ヒドロキシフェ
ニル)−プロピオネート 0゜5%を添加した後、シリ
ンダ温度220℃で、50ssφフルフライトスクリユ
一型単軸押出機で溶融混合しペレット化して、ゴム強化
用樹脂組成物を得た。
次いで、このゴム強化用樹脂組成物25%と(A−4)
75%とをブレンドし、さらに安定剤としてオクタデシ
ル−3−(3,5−ジーtert−ブチルー4−ヒドロ
キシフェニル)−プロピオネート 001%を添加した
のち、シリンダー温度250℃30IIIIlφ単軸押
出機で溶融混合し、ペレット化した。次いで、射出成形
にて各試験片を形成し、これらの試験片について物性の
評価を行なった。結果を第3表に示す。
(実施例9) (C−2)が50%、(B−1)が20%、(A−1)
が30%となるように配合してブレンドした他は実施例
8と同様にして、ゴム強化用樹脂組成物を得た。
次いで、このゴム強化用樹脂組成物30%と、(A−1
)70%とを使用する以外は、実施例8と同様にしてペ
レット化し、試験片を形成し物性の評価を行なった。結
果を第3表に示す。
(比較例1〜6) 第3表に示す組成の各成分を用いた以外は、実施例1と
同様にしてブレンドした後ペレット化した。次いで、射
出成形して比較対照用の各試験片を形成しこれら各試験
片の物性評価を行なった。
結果を第3表に示す。
(以下、余白) 第3表の結果から明らかなように、本発明の熱可塑性樹
脂組成物を用いて得られる成形品(実施例1〜実施例7
)は、比較例のもの(比較例1〜比較例6)と比較して
、表面光沢に優れている。
また、ゴム強化用樹脂組成物を用いて得られた熱可塑性
樹脂組成物を射出成形した成形品(実施例8および9)
は、耐熱性や耐衝撃性を維持しつつ、さらに表面光沢に
優れたものである。
「発明の効果」 以上説明したように、本発明は、芳香族ビニル化合物と
(メタ)アクリル酸とを必須成分として得られる共重合
樹脂(A)と、(メタ)アクリル酸アルキルエステルを
必須成分として得られる(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステル系樹脂(B)と、ゴム状重合体の存在下に、(メ
タ)アクリル酸アルキルエステルを必須成分として得ら
れるグラフト共重合樹脂(C)とからなることを特徴と
する熱可塑性樹脂組成物であるので、その成形品は耐衝
撃性および耐熱性に共に優れ、さらに成形品の表面光沢
に優ている。従って、本発明の熱可塑性樹脂組成物を用
いて得られるれる成形品は。成形品の美観を損ねること
がなく、商品価値を向上せるという効果を有するもので
ある。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)芳香族ビニル化合物と(メタ)アクリル酸とを必
    須成分として得られる共重合樹脂(A)と、(メタ)ア
    クリル酸アルキルエステルを必須成分として得られる(
    メタ)アクリル酸アルキルエステル系樹脂(B)と、ゴ
    ム状重合体の存在下に、(メタ)アクリル酸アルキルエ
    ステルを必須成分として得られるグラフト共重合樹脂(
    C)とからなることを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。
  2. (2)(メタ)アクリル酸アルキルエステルがメタクリ
    ル酸メチルであることを特徴とする請求項(1)記載の
    熱可塑性樹脂組成物。
  3. (3)共重合樹脂(A)がスチレン(a_1)とメタク
    リル酸(a_2)とを必須成分としてなる共重合体であ
    って、その重量比(a_1)/(a_2)が95/5〜
    50/50であることを特徴とする請求項(2)記載の
    熱可塑性樹脂組成物。
  4. (4)共重合樹脂(A)と(メタ)アクリル酸アルキル
    エステル系樹脂(B)とグラフト共重合樹脂(C)との
    重量比が、〔(A)+(B)〕/(C)=99/1〜6
    0/40であることを特徴とする請求項(3)記載の熱
    可塑性樹脂組成物。
  5. (5)グラフト共重合樹脂(C)の必須成分の1つであ
    るゴム状重合体がブタジエンの単独重合体、スチレン−
    ブタジエン共重合体およびアクリロニトリル−ブタジエ
    ン共重合体から選ばれる1種以上のゴム状重合体である
    ことを特徴とする請求項(1)、(2)または(3)記
    載の熱可塑性樹脂組成物。
  6. (6)上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル系樹脂
    (B)と、上記グラフト共重合樹脂(C)とを溶融混合
    した後、上記共重合樹脂(A)を混合することを特徴と
    する熱可塑性樹脂組成物の製法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001131382A (ja) * 1999-08-26 2001-05-15 Dainippon Ink & Chem Inc スチレン系樹脂組成物の製造方法

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