JP2001131027A - 育毛剤及び洗髪料 - Google Patents

育毛剤及び洗髪料

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JP2001131027A
JP2001131027A JP30887499A JP30887499A JP2001131027A JP 2001131027 A JP2001131027 A JP 2001131027A JP 30887499 A JP30887499 A JP 30887499A JP 30887499 A JP30887499 A JP 30887499A JP 2001131027 A JP2001131027 A JP 2001131027A
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proanthocyanidin
proanthocyanidins
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procyanidin
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Shinkichi Honda
伸吉 本多
Tomoya Takahashi
知也 高橋
Takao Ishida
隆男 石田
Tatsu Miyamoto
達 宮本
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KH Neochem Co Ltd
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Fancl Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 育毛剤及び育毛作用を有する洗髪料を提供す
る。 【解決手段】 ガロイル基の含有率がプロアントシアニ
ジンの構成単量体あたり10%(モル比)以下である2〜
5量体のプロアントシアニジン(例えば、ガロイル基を
有しない2量体のプロアントシアニジンを全プロアント
シアニジンに対して20%(w/w)以上含有する)を有効
成分として含む育毛剤及び該育毛剤を含む洗髪料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプロアントシアニジ
ンを有効成分として含む育毛剤及び育毛作用を有する洗
髪料に関する。
【0002】
【従来の技術】洗髪は頭皮や頭髪を清潔にし、健やかに
保つために重要である。従来より低刺激性洗髪料や毛髪
の保護を目的とした洗髪料については多くの研究がなさ
れ、種々の洗髪料が市場に提供されてきた。一方、男性
型脱毛症の治療薬としては多くの物質が研究されてきた
が、それらの多くが育毛トニックなどの外用剤である。
育毛の面から、頭皮を清潔に保つことは重要であるが、
育毛成分を配合し、積極的な育毛効果をねらった洗髪料
については知られていない。
【0003】一方、プロアントシアニジンは各種の植物
中に存在するフラバノールを構成単位として縮合又は重
合により結合した化合物であり、一般的には2〜10量
体のオリゴマーの混合物として植物から分離・生成する
ことができる。プロアントシアニジンの香粧品への応用
としては、育毛剤(国際公開WO 96/00561)、メイラー
ド反応阻害剤(特開平6-336430号公報)、美白剤(特開
平2-134309号公報)が知られており、毛髪保護を目的と
したリポソーム化プロアントシアニジンの洗髪料への配
合も知られている(国際公開WO 93/24106)。しかしな
がら、多様の構造を有するプロアントシアニジンのう
ち、特定の構造のプロアントシアニジンが強い育毛効果
を発揮できることは従来知られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題及び課題を解決するため
の手段】本発明の課題は、育毛剤及び優れた育毛作用を
有する洗髪料を提供することにある。本発明者らは上記
の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、ガロイル基
の含有量が少ない特定のプロアントシアニジンが強い育
毛作用を有しており、育毛剤の有効成分として有用であ
ること、並びに上記の特定のプロアントシアニジンを配
合した洗髪料が育毛効果に優れた安全な洗髪料として有
用であることを見出した。本発明は上記の知見を基にし
て完成されたものである。
【0005】すなわち、本発明は、ガロイル基の含有率
がプロアントシアニジンの構成単量体あたり10%(モル
比)以下である2〜5量体のプロアントシアニジンを有
効成分として含む育毛剤を提供するものである。また、
別の観点からは、本発明により、ガロイル基の含有率が
プロアントシアニジンの構成単量体あたり10%(モル
比)以下である2〜5量体のプロアントシアニジンを育
毛成分として含む洗髪料が提供される。
【0006】上記のプロアントシアニジンは、例えば、
ガロイル基を有しない2量体のプロアントシアニジンを
全プロアントシアニジンに対して20%(w/w)以上含有
し、ガロイル基を有しない2又は3量体のプロアントシ
アニジンを全プロアントシアニジンに対して30%(w/
w)以上含有し、あるいはガロイル基を有しない2〜5
量体のプロアントシアニジンを全プロアントシアニジン
に対して40%(w/w)以上含むことが好ましく、ガロイ
ル基を有しないプロアントシアニジンとしてプロシアニ
ジンB−1、プロシアニジンB−2、及び/又はプロシ
アニジンC−1を含有することが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の育毛剤の有効成分として
は、ガロイル基(没食子酸残基:3,4,5-(HO)3C 6H2・CO
-)の含有率がプロアントシアニジンの構成単量体あた
り10%(モル比)以下である2〜5量体のプロアントシ
アニジンを用いることができる。本明細書において用い
られる「プロアントシアニジン」という用語は、上記の
特徴を有する2〜5量体の単一の化合物、又はそれらの
任意の混合物のいずれも包含する概念として用いる。ま
た、プロアントシアニジンは純粋な形態の光学異性体又
はジアステレオ異性体、任意の立体異性体の混合物、又
はラセミ体などの形態で用いることができる。本発明の
育毛剤の有効成分としては、ガロイル基を全く有しない
1種又は2種以上の化合物からなるプロアントシアニジ
ン、又はガロイル基を全く有しない1種又は2種以上の
化合物を20%(W/W)以上含むプロアントシアニジンを好
適に用いることができる。
【0008】プロアントシアニジンの構成単位としては
下記式(I):
【化1】 (式中、R1及びR2はそれぞれ独立に水素原子、水酸
基、又は-O-ガロイル基を示し;R3 、R4、R5、R6
及びR7はそれぞれ独立に水素原子又は水酸基を示す)
で示されるフラバン−7−オール誘導体が好適である。
式(I)で表されるフラバン−7−オール誘導体の具体
例としては、例えば、カテキン、エピカテキン、ガロカ
テキン、エピガロカテキン、アフゼレチン、エピアフゼ
レチンなどを挙げることができ、これらの光学異性体も
すべて利用可能である。
【0009】式(I)で表されるフラバン−7−オール誘
導体の結合様式は特に限定されず、任意の結合によりプ
ロアントシアニジンを形成できるが、例えばフラバン−
7−オール誘導体が2個結合した2量体としては、下記
式(II)〜(IV):
【化2】 (式中、R1a、R2a、R1b、R2b、R1c、R2c、R1d
2d、R1e、R2e、R1f、R2fはそれぞれ独立に水素原
子、水酸基、又は-O-ガロイル基を示し;R3a、R4a
5a、R6a、R7a、R3b、R5b、R6b、R7b、R3c、R
4c、R5c、R6c、R7c、R3d、R4d、R5d、R6d
7d、R3e、R4e、R5e、R6e、R7e、R3f、R5f、R
6f、R7fはそれぞれ独立に水素原子又は水酸基を示す)
で示される結合様式の化合物を挙げることができる(式
(II)、式(III)、及び式(IV)はそれぞれ4β→
8、4β→6、及び4β→8・2βO→7の結合様式で
ある)。3量体以上のプロアントシアニジンとしては、
これらの結合様式が同一または異なって組み合わされた
ものを挙げることができる。
【0010】本発明に用いるプロアントシアニジンは、
ブドウ属、リンゴ属、オオムギ属、カキ属、ココヤシ
属、カカオ属、マツ属、インゲン属、ナンキンマメ属等
に属するブドウ、リンゴ、オオムギ、カキ、ヤシ、カカ
オ、マツ、アズキ、ピーナッツ等の各種の植物から抽出
精製して得ることができるほか、化学合成によっても得
ることができる。
【0011】例えば、プロアントシアニジンの植物から
の抽出精製は、次のような公知の方法で行うことができ
る。原料である植物の果実、種子、葉、茎、根、根茎等
を適当な時期に採取した後、そのまま抽出原料として用
いるか、あるいは通常は空気乾燥等の乾燥工程に付して
抽出原料とすることができる。乾燥した植物体からプロ
アントシアニジンの抽出を行う場合は、公知の方法[ケ
ミカル・アンド・ファーマシューティカル・ブリテン(C
hemical & Pharmaceutical Bulletin), 3, 3218(1990)
および 同, 40, 889-898 (1992)など]に準じて行うこ
とができる。
【0012】より具体的には、原料を粉砕又は細切した
後、溶媒を用いて抽出を行うことができる。抽出溶媒と
しては、水、エタノール、メタノール、イソプロピルア
ルコール等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケ
トン等のケトン類、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステ
ル類等の親水性又は親油性の溶媒を単独で、又は2種以
上の溶媒の混合物として用いることができる。抽出温度
は、通常0〜100℃、好ましくは5〜50℃である。抽出時
間は、1時間〜10日間程度であり、溶媒量は、乾燥原料
に対して通常1〜30倍重量、好ましくは5〜10倍重量であ
る。抽出操作は、攪拌または浸漬放置し、必要に応じて
2〜3回繰り返すことができる。
【0013】上記の操作で得られた粗抽出液から不溶性
残渣を濾過又は遠心分離により取り除いた抽出液や、植
物の搾汁液や樹液からのプロアントシアニジンの精製方
法としては、通常の分離精製方法を単独で、あるいは2
種以上を組み合わせて採用することできるが、例えば、
二相溶媒分配法、カラムクロマトグラフィー法、分取高
速液体クロマトグラフィー法などを単独で、又は適宜組
み合わせて用いることが好ましい。
【0014】例えば二相溶媒分配法としては、前記の抽
出液から油溶性成分や色素をn-ヘキサン、石油エーテル
等により抽出除去する方法、該抽出液からn-ブタノー
ル、メチルエチルケトン等の溶媒と水との分配により、
溶媒相へプロアントシアニジンを回収する方法等を挙げ
ることができる。カラムクロマトグラフィー法として
は、順相系シリカゲル、逆相系シリカゲルを用いる方
法、担体としてダイヤイオンHP-20、セパビーズSP-207
等を用いる吸着カラムクロマトグラフィー法、担体とし
てセファデックスLH-20等を用いるゲル濾過法等があげ
られ、これらを単独又は組み合わせて用い、反復して使
用することもできる。分取高速液体クロマトグラフィー
法としては、オクタデシルシリカ等を用いる逆相系のカ
ラムを用いる方法、シリカゲル等を用いる順相系のカラ
ムを用いる方法等を挙げることができる。もっとも、分
離精製方法は上記のものに限定されることはなく、抽出
原料の種類や目的とする精製度などに応じて適宜の方法
を選択し、必要に応じて適宜の組み合わせや繰り返しを
行うことが可能である。
【0015】プロアントシアニジンの化学合成による製
造は、エピカテキン又はカテキンの2量体の製造方法が
記載されているジャーナル・オブ・ケミカル・ソサエテ
ィー・パーキン・トランサクション I (Journal of Ch
emical Society, Perkin Transaction I), 1535-1543
(1983)、フィトケミストリー(Phytochemistry), 25,
1209-1215 (1986)に記載の方法、又はそれらに準じた方
法により行うことができる。
【0016】プロアントシアニジンに含まれる2〜5量
体の化合物は例えばHPLC法などの通常の方法でそれぞれ
分離、同定、及び定量することが可能であり、その方法
は当業者に周知かつ慣用されているので、ガロイル基を
有しないプロアントシアニジンの含有量を容易に決定す
ることが可能である。
【0017】本発明の育毛剤の有効成分としては植物よ
り分離精製されたプロアントシアニジン又は化学合成さ
れたプロアントシアニジンの2種以上を混合して用いて
もよい。本発明の育毛剤の有効成分として好適なプロア
ントシアニジンとしては、例えば、ブドウ種子抽出物プ
ロアントシアニジン、リンゴ由来プロアントシアニジ
ン、マツ由来プロアントシアニジン、精製プロシアニジ
ンオリゴマー、プロシアニジンB-1、プロシアニジンB-
2、プロシアニジンB-3、プロシアニジンC-1などを挙げ
ることができる。
【0018】本発明の育毛剤の使用方法は特に限定され
ないが、例えば、水又は適宜の溶媒(グリセリン、エタ
ノールなどの有機溶媒やこれらの有機溶媒と水との混合
物など)に上記のプロアントシアニジンを溶解して、円
形脱毛などの患部の治療や頭髪育毛などを目的として頭
部に塗布することができる。投与量、投与回数などは特
に限定されず、使用目的に応じて適宜選択することが可
能である。なお、本明細書において用いられる「育毛」
という用語は、発毛促進、脱毛予防、毛の太さの改善、
毛の量の増加、毛質の改善(枝毛の防止)などの作用を
含めて最も広義に解釈する必要があり、いかなる意味に
おいても限定的に解釈してはならない。
【0019】本発明の洗髪料は、洗髪料に配合される通
常の成分に加えて上記のプロアントシアニジンを含むこ
とを特徴としている。洗髪料に配合される通常の成分と
しては、例えば、界面活性剤、過脂肪剤、防腐剤、殺菌
剤、保湿剤、増粘剤、泡安定剤、香料、色素、酸化防止
剤、ホルモン類、紫外線吸収剤、消炎剤、清涼剤、ビタ
ミン類、生薬エキスなどを挙げることができるが、これ
らに限定されることはない。本発明の洗髪料の製造方法
は特に限定されず、公知の方法に従って必要成分を適宜
混合することにより製造することができる。本発明の洗
髪料に配合される上記のプロアントシアニジンは、例え
ば、組成物全重量に対して0.01〜10%(w/w)程度であ
る。
【0020】界面活性剤としては、陰イオン性界面活性
剤、陽イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン
性界面活性剤のいずれも用いることができ、必要に応じ
て、これらを二種以上組み合せて用いてもよい。陰イオ
ン性界面活性剤としては、例えば、脂肪酸石けん、N−
アシルアミノ酸およびその塩、アルキルエーテルカルボ
ン酸塩、 アシル化ペプチド、アルキルスルホ酢酸塩、
α−オレフィンスルホン酸塩、N−アシルメチルタウリ
ン、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル硫酸塩、ポリオキシエチレンフェニルエーテル硫酸
塩、モノ脂肪酸グリセリル硫酸ナトリウム、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテルリン酸塩、アルキルリン酸エ
ステル塩等を挙げることができる。
【0021】陽イオン性界面活性剤としては、脂肪属四
級アンモニウム塩、ベンザルコニウム塩、塩化ベンゼト
ニウム等を挙げることができる。両性界面活性剤として
は、カルボキシベタイン型、アミドベタイン型、スルホ
ベタイン型、ヒドロキシベタイン型、アミドスルホベタ
イン型、ホスホベタイン型、アミノカルボン酸塩、イミ
ダゾリン誘導体型等を挙げることができる。非イオン性
界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレ
ンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸アルカノールアミ
ド、アルキルアミンオキサイド等を挙げることができ
る。
【0022】過脂肪剤としては、流動パラフィン、スク
ワラン、オリーブ油、ステアリン酸、レシチン、オレイ
ルアルコールなどを挙げることができる。防腐剤として
は、安息香酸、サリチル酸、デヒドロ酢酸、パラオキシ
安息香酸などを挙げることができる。殺菌剤としては、
トリクロロヒドロキシジフェニルエーテル、ヒノキチオ
ール、トリクロサン、クロルヘキシジングルコン酸塩、
フェノキシエタノール、レゾルシン、イソプロピルメチ
ルフェノール、アズレン、サリチル酸、ジンクピリチオ
ン、塩化ベンザルコニウム、感光素301号、モノニト
ログアヤコールナトリウム等を挙げることができる。
【0023】保湿剤としては、グリセリン、ソルビトー
ル、プロピレングリコールなどを挙げることができる。
増粘剤としては、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸
ナトリウム、トラガントゴム、メチルセルロースなどを
挙げることができる。泡安定剤としては、アルカノール
アミド、非イオン型界面活性剤などを挙げることができ
る。香料としては、オレンジ油、レモン油、ベルガモッ
ト油、ライム油、レモングラス油、ラベンダー油などの
天然香料、メントール、ローズオキサイド、リナロー
ル、シトラール、酢酸リナリルなどの合成香料を挙げる
ことができる。色素としては、ベンガラ、黄土、酸化ク
ロム、水酸化クロム、マンガンバイオレット、赤色2
号、黄色4号、緑色3号、青色1号等を挙げることがで
きる。酸化防止剤としては、ブチルヒドロキシアニソー
ル、イソプロピルガレート、没食子酸プロピル、エリソ
ルビン酸等を挙げることができる。
【0024】ホルモン類としては、エチニルエストラジ
オール、エストロン、エストラジオール等を挙げること
ができる。紫外線吸収剤としては、ジヒドロキシベンゾ
フェノン等のベンゾフェノン類、メラニン、パラアミノ
安息香酸エチル、パラジメチルアミノ安息香酸 2−エ
チルヘキシルエステル、シノキサート、パラメトキシ桂
皮酸 2−エチルヘキシルエステル、2−(2−ヒドロ
キシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ウロ
カニン酸、金属酸化物微粒子等を挙げることができる。
消炎剤としては、グリチルリチン酸ジカリウム、β−グ
リチルレチン酸、アラントイン、塩酸ジフェンヒドラミ
ン、グアイアズレン、l−メントール等を挙げることが
できる。清涼剤としては、エタノール、トウガラシチン
キ、l−メントール、カンフル等を挙げることができ
る。ビタミン類としては、酢酸dl-α-トコフェロール、
dl-α-トコフェロール、d-σ-トコフェロール、ビタミ
ンE、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸アミド、D−パ
ントテニルアルコール、パントテニルエチルエーテル、
ビオチン、リボフラビン等を挙げることができる。生薬
エキスとしては、センブリエキス、ニンニクエキス、ニ
ンジンエキス、アロエエキス、キナエキス等を挙げるこ
とができる。もっとも、本発明の洗髪料に用いることが
できる成分は上記に例示したものに限定されることはな
い。
【0025】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明の範囲は下記の実施例に限定される
ことはない。 参考例1:プロアントシアニジンオリゴマーの製造 市販のリンゴジュース21.6Lを、水で平衡化したダ
イヤイオンHP−20樹脂(三菱化学株式会社製)を充
填したカラム(9cmφ×50cm: 3179ml体積)に
通塔し、9Lの脱塩水および2Lのメタノールでカラム
を洗浄した。次に1Lのメタノールで目的物質を溶出さ
せ、減圧濃縮後、もう一度水で平衡化したダイヤイオン
HP−20樹脂(三菱化学株式会社製)を充填したカラ
ム(7.2cmφ×48cm: 1953cm3体積)に通塔
し、4Lの脱塩水、4Lの20%(v/v)メタノール水
溶液、4Lの30%(v/v)メタノール水溶液で順次カ
ラムを洗浄後、4Lの40%(v/v)メタノール水溶液
で目的物質を溶出させ、溶媒を留去して6.1gの乾固
物を得た。
【0026】次に、これを50mlの25%(v/v)メタ
ノール水溶液に溶解し、25%(v/v)メタノール水溶
液で平衡化したセファデックスLH−20を充填したカ
ラム(3.4cmφ×30cm: 272cm3体積)に通塔
し、500mlの25%(v/v)メタノール水溶液、50
0mlの50%(v/v)メタノール水溶液で順次カラムを
洗浄後、500mlの75%(v/v)メタノール水溶液で
目的物質を溶出し、減圧濃縮し、1.5gのプロアント
シアニジン1を得た。得られたプロアントシアニジン1
を逆相クロマトグラフィーにて分析した結果、全プロア
ントシアニジンに対して、プロシアニジンB−1が8.
9 %、プロシアニジンB−2が25.7 %、プロシア
ニジンC−1が9.9 %含まれており、ガロイル基を
有しない2〜3量体のプロアントシアニジンオリゴマー
が全プロアントシアニジンに対して40%(w/w)以上
含有されていた。
【0027】 実施例1:本発明の洗髪料の製造 参考例1のプロアントシアニジン オリゴマー(プロアントシアニジン1) 0.7% ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム 30% ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 5% ポリオキシエチレン還元ラノリン[15E.O.] 3% ホホバ油 0.3% N−アセチルグルタミン 0.3% NaOH 0.065% 香料 微量 色素 微量
【0028】上記組成物に精製水を加えて100%とし、常
法に従って本発明の洗髪料(組成物1)を調製した。上
記組成物において、プロアントシアニジンオリゴマー1
の代わりに精製水を加えて組成物2(対照)を調製し
た。
【0029】実施例2:本発明の洗髪料の製造 ジャーナル・オブ・インヴェスティゲイティブ・デルマ
トロジー(The Journal of Investigative Dermatolog
y), 112, 310-316(1999)に記載の方法及びそれに準じた
方法に従ってプロシアニジンB−2を製造し、下記の組
成物に精製水を加えて100%として本発明の洗髪料(組成
物3)を調製した。 プロシアニジンB−2 0.7% ラウリル硫酸トリエタノールアミン 15% ラウリン酸ジエタノールアミド 5% メチルパラベン 0.1% プロピルパラベン 0.1% 香料 微量 色素 微量
【0030】試験例1:ヒト臨床試験 (1)試験方法 本発明の洗髪料の脱毛症に対する有効性を評価するため
に、実施例1で得た洗髪料(組成物1:被検組成物)を
ボランティア50人に使用させて臨床効果を検討した。
ボランティアとしては、25歳から60歳までの頭部に
脱毛症以外の疾患を有していない健康な男子30人と女
子20人を採用した。なお、被検組成物の対照組成物に
は、組成物2の洗髪料を用いた。前記のボランティア5
0人を、年齢、脱毛進行度、脱毛タイプ等の背景因子に
偏りがないように、被検組成物使用群25人(男子15
人、女子10人)と、対照組成物(組成物2)使用群2
5人(男子15人、女子10人)に分離した。臨床試験
は、6ヶ月の間、洗髪料として被検組成物又は対照組成
物を1日1回使用させることにより行った。
【0031】(2)評価方法 (i)写真撮影 試験開始前および試験終了時に頭部を上方および後方か
ら写真撮影を行い、写真から効果を4段階のランク(著
効、改善、変化なし、悪化)に分けて判定した。 (ii)皮膚科医診断 試験開始前および終了時に皮膚科医が塗布部位の毛の
量、毛の太さについて判定を行い、育毛効果を判定し
た。また、塗布部位において炎症等の副作用が生じてい
るか否かも検査した。
【0032】(3)結果 写真判定の結果を表1に、皮膚科医診断の結果を表2に
示した。
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】表1に示したように、写真判定では、被検
組成物投与群の58%(対照群では11%)が「著効」
または「改善」を示した。また、表2に示したように、
皮膚科医診断において、毛の量では被検組成物投与群の
55%(対照群では20%)が「著しく増加」または
「増加」、毛の太さでは被検組成物投与群の47%(対
照群では12%)が「太くなる」と診断された。また、
副作用の生じた被検者はいなかった。
【0035】
【発明の効果】本発明の育毛剤は発毛促進や毛の量及び
太さの改善に有用である。本発明の洗髪料は育毛効果に
優れており、かつ安全に使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 知也 茨城県つくば市御幸が丘2番地 協和醗酵 工業株式会社筑波研究所内 (72)発明者 石田 隆男 神奈川県横浜市戸塚区上品濃12−1 (72)発明者 宮本 達 神奈川県横浜市戸塚区上品濃12−1 Fターム(参考) 4C083 AA122 AB032 AC482 AC642 AC662 AC782 AC792 AC841 AC842 AD512 CC37 CC38 DD27 DD38 EE22

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガロイル基の含有率がプロアントシアニ
    ジンの構成単量体あたり10%(モル比)以下である2〜
    5量体のプロアントシアニジンを有効成分として含む育
    毛剤。
  2. 【請求項2】 ガロイル基を有しない2量体のプロアン
    トシアニジンを全プロアントシアニジンに対して20%(w
    /w)以上含有する請求項1に記載の育毛剤。
  3. 【請求項3】 ガロイル基を有しない2又は3量体のプ
    ロアントシアニジンを全プロアントシアニジンに対して
    30%(w/w)以上含有する請求項1に記載の育毛剤。
  4. 【請求項4】 ガロイル基を有しない2〜5量体のプロ
    アントシアニジンを全プロアントシアニジンに対して40
    %(w/w)以上含む請求項1に記載の育毛剤。
  5. 【請求項5】 ガロイル基を有しないプロアントシアニ
    ジンとしてプロシアニジンB−1、プロシアニジンB−
    2、及び/又はプロシアニジンC−1を含有する請求項
    1ないし4のいずれか1項に記載の育毛剤。
  6. 【請求項6】 ガロイル基の含有率がプロアントシアニ
    ジンの構成単量体あたり10%(モル比)以下である2〜
    5量体のプロアントシアニジンを育毛成分として含む洗
    髪料。
  7. 【請求項7】 ガロイル基を有しない2量体のプロアン
    トシアニジンを全プロアントシアニジンに対して20%(w
    /w)以上含有する請求項6に記載の洗髪料。
  8. 【請求項8】 ガロイル基を有しない2又は3量体のプ
    ロアントシアニジンを全プロアントシアニジンに対して
    30%(w/w)以上含有する請求項6に記載の洗髪料。
  9. 【請求項9】 ガロイル基を有しない2〜5量体のプロ
    アントシアニジンを全プロアントシアニジンに対して40
    %(w/w)以上含む請求項6に記載の洗髪料。
  10. 【請求項10】 ガロイル基を有しないプロアントシア
    ニジンとしてプロシアニジンB−1、プロシアニジンB
    −2、及び/又はプロシアニジンC−1を含有する請求
    項6ないし9のいずれか1項に記載の洗髪料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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