JPH11255636A - 血流促進剤 - Google Patents
血流促進剤Info
- Publication number
- JPH11255636A JPH11255636A JP7354498A JP7354498A JPH11255636A JP H11255636 A JPH11255636 A JP H11255636A JP 7354498 A JP7354498 A JP 7354498A JP 7354498 A JP7354498 A JP 7354498A JP H11255636 A JPH11255636 A JP H11255636A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blood flow
- thymol
- blood circulation
- carvacrol
- belonging
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 カルバクロール及び/又はチモールを有
効成分として含有してなることを特徴とする血流促進
剤。 【効果】 本発明の血流促進剤は、末梢血流低下による
局所組織の代謝障害を改善して優れた血流促進効果を発
揮し、しかも香りや刺激などの使用上の問題が少なく使
用感にも優れたもので、口腔用組成物、医薬品、化粧
品、育毛剤、浴用剤、外用剤等に配合して、歯周疾患、
皮膚のくすみ、脱毛、肩こり、筋肉痛等の改善などに使
用できる。
効成分として含有してなることを特徴とする血流促進
剤。 【効果】 本発明の血流促進剤は、末梢血流低下による
局所組織の代謝障害を改善して優れた血流促進効果を発
揮し、しかも香りや刺激などの使用上の問題が少なく使
用感にも優れたもので、口腔用組成物、医薬品、化粧
品、育毛剤、浴用剤、外用剤等に配合して、歯周疾患、
皮膚のくすみ、脱毛、肩こり、筋肉痛等の改善などに使
用できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた血流促進効
果を有し、口腔用組成物、医薬品、化粧品等に好適に配
合、使用することができる血流促進剤に関する。
果を有し、口腔用組成物、医薬品、化粧品等に好適に配
合、使用することができる血流促進剤に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に血流量は血管内径の4乗に比例す
るといわれており、動脈、特に細動脈の内径の狭少化
は、支配領域の長期にわたる動脈血供給不全を招く。こ
の動脈血供給不全は、局所組織の代謝障害(萎縮、変
性、壊死)を起こし、口腔内においては歯周疾患、皮膚
では「くすみ」、頭髪では脱毛、その他肩こり、筋肉痛
などの障害として現れる。
るといわれており、動脈、特に細動脈の内径の狭少化
は、支配領域の長期にわたる動脈血供給不全を招く。こ
の動脈血供給不全は、局所組織の代謝障害(萎縮、変
性、壊死)を起こし、口腔内においては歯周疾患、皮膚
では「くすみ」、頭髪では脱毛、その他肩こり、筋肉痛
などの障害として現れる。
【0003】そこで、これらの血流促進障害を改善する
ものとして、様々な製剤が開発されている。具体的に
は、血流を改善するものとしてビタミンE(トコフェロ
ール)やカロペプタイドを配合した歯磨(特公昭45−
23636号公報)、歯周疾患の予防・治療用としてヒ
ノキ、西洋トチノキ、アルニカ等の植物の溶媒抽出物と
カロペプタイドとを併用した口腔用組成物(特開昭57
−82307号公報)が提案されている。また、植物精
油成分の血流促進剤としてケイヒアルデヒド等のシンナ
モイル型化合物(特開平7−258074号公報)、ア
セチルオイゲノール等のオイゲノール誘導体(特開平9
−241116号公報)も提案されている。
ものとして、様々な製剤が開発されている。具体的に
は、血流を改善するものとしてビタミンE(トコフェロ
ール)やカロペプタイドを配合した歯磨(特公昭45−
23636号公報)、歯周疾患の予防・治療用としてヒ
ノキ、西洋トチノキ、アルニカ等の植物の溶媒抽出物と
カロペプタイドとを併用した口腔用組成物(特開昭57
−82307号公報)が提案されている。また、植物精
油成分の血流促進剤としてケイヒアルデヒド等のシンナ
モイル型化合物(特開平7−258074号公報)、ア
セチルオイゲノール等のオイゲノール誘導体(特開平9
−241116号公報)も提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、トコフ
ェロールやカロペプタイドは、血流促進効果が十分満足
できるものとは言い難く、また、シンナモイル型化合物
やオイゲノール誘導体は、香りが強いという問題があ
る。更に、カプサイシンも血流促進効果を有することが
知られているが、このカプサイシンは、刺激が強いとい
う欠点があった。従って、上記のような問題が少なく、
より高い血流促進効果を発揮し得る高品質の血流促進剤
の開発が望まれる。
ェロールやカロペプタイドは、血流促進効果が十分満足
できるものとは言い難く、また、シンナモイル型化合物
やオイゲノール誘導体は、香りが強いという問題があ
る。更に、カプサイシンも血流促進効果を有することが
知られているが、このカプサイシンは、刺激が強いとい
う欠点があった。従って、上記のような問題が少なく、
より高い血流促進効果を発揮し得る高品質の血流促進剤
の開発が望まれる。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、優れた血流促進効果を有し、使用感の良好な血流促
進剤を提供することを目的とする。
で、優れた血流促進効果を有し、使用感の良好な血流促
進剤を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結
果、香料等として公知のカルバクロール及びチモール
が、意外にも末梢血流低下による局所組織の代謝障害を
改善して高い血行促進効果を発揮すること、それ故、カ
ルバクロール及び/又はチモールを血行促進の有効成分
とすることにより、優れた血流促進効果を有し、しかも
香りや刺激などの使用上の問題が少なく、使用感も良好
で、口腔用組成物、医薬品、化粧品等に配合、使用でき
る血流促進剤が得られることを知見し、本発明をなすに
至った。
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結
果、香料等として公知のカルバクロール及びチモール
が、意外にも末梢血流低下による局所組織の代謝障害を
改善して高い血行促進効果を発揮すること、それ故、カ
ルバクロール及び/又はチモールを血行促進の有効成分
とすることにより、優れた血流促進効果を有し、しかも
香りや刺激などの使用上の問題が少なく、使用感も良好
で、口腔用組成物、医薬品、化粧品等に配合、使用でき
る血流促進剤が得られることを知見し、本発明をなすに
至った。
【0007】なお、カルバクロール、チモールは、上記
したように香料成分として利用されているほか、抗菌力
を有するため殺菌剤、防腐剤、保存料として一般に用い
られ、また美白剤の有効成分としても知られている(特
開平9−249544号公報)。しかし、このカルバク
ロール及びチモールが上記のような優れた血行促進効果
を有することは未だ知られておらず、このことは本発明
者により初めて見出されたものである。
したように香料成分として利用されているほか、抗菌力
を有するため殺菌剤、防腐剤、保存料として一般に用い
られ、また美白剤の有効成分としても知られている(特
開平9−249544号公報)。しかし、このカルバク
ロール及びチモールが上記のような優れた血行促進効果
を有することは未だ知られておらず、このことは本発明
者により初めて見出されたものである。
【0008】従って、本発明は、カルバクロール及び/
又はチモールを有効成分とすることを特徴とする血流促
進剤を提供する。
又はチモールを有効成分とすることを特徴とする血流促
進剤を提供する。
【0009】以下、本発明につき更に詳細に説明する
と、本発明の血流促進剤の有効成分であるカルバクロー
ル及びチモールは、これら成分を含む植物からの分画物
や単離品として、あるいは合成品として得ることができ
る。
と、本発明の血流促進剤の有効成分であるカルバクロー
ル及びチモールは、これら成分を含む植物からの分画物
や単離品として、あるいは合成品として得ることができ
る。
【0010】この場合、カルバクロール及びチモールを
植物からの分画物や単離品として得る場合は、例えばカ
ルバクロールやチモールを含む植物を公知の方法で分画
してオレオレジンや精油を得たり、更に公知の方法で分
画して単離品を得ることができる。
植物からの分画物や単離品として得る場合は、例えばカ
ルバクロールやチモールを含む植物を公知の方法で分画
してオレオレジンや精油を得たり、更に公知の方法で分
画して単離品を得ることができる。
【0011】カルバクロールやチモールを含む植物とし
ては、具体的に下記植物などを挙げることができる。 シソ科:Monarda(モナルダ)属 M.citr
iodora(シトリオドラ),M.punctata
(プンクタタ) Mosla(モスラ)属 M.angustifoli
a(アングスティフォリア)日本名ホソバヤマジソ,
M.chinensis(キネンシス)タイワンホソバ
ヤマジソ,M.lysimachiiflora(リジ
マキイフロラ)オウバナノタイワンヒメジソ,M.gr
osserata(グロセラタ)ヒメジソ,M.had
ai(ハダイ)オオヤマジソ,M.japonica
(ジャポニカ)ヤマジソ,M.leucantha(レ
ウカンタ)シロバナヤマジソ Orthodon(オルソドン)属 O.hirtum
(ヒルツム)シラゲヒメジソ,O.pseudohir
tum(プソイドヒルツム)シラヒゲヒメジソモドキ,
O.goshizanense(ゴシザネンセ)タイワ
ンヒカゲヒメジソモドキ,O.kantonense
(カントネンセ)カントンヒメジソ,O.taikei
ense(タイケイエンセ)タイワンヒカゲヒメジソ Ocimum(オシムム)属 O.gratissim
um(グラティシムム),O.viride(ビリデ) Coridothymus(コリドシムス)属 C.c
apitatus(カピタツス) Origanum(オリガヌム)属 O.hirtum
(ヒルツム),O.majorana(マジョナラ)マ
ジョラム, O.vulgare(ブルガレ)オレガノ Satureia(サトゥレイア)属 S.horte
nsis(ホルテンシス)キダチハッカ,S.mont
ana(モンタナ),S.cuneifolia(クネ
イフォリア),S.obovata(オボバタ),S.
thymbra(シンブラ) Thymus(シムス)属 T.virginicus
(ビルギニクス),T.vulgaris(ブルガリ
ス)タイム,T.serpyllum(セルピルム) Plectranthus(プレクトランサス)属
P.tenuiflorus(テヌイフロルス) Coleus(コレウス)属 C.aromaticu
s(アロマティクス) Melissa(メリサ)属 M.officinal
is(オフィシナリス)セイヨウヤマハッカ Elsholtzia(エルショルチア)属 E.sp
lendens(スプレンデンス) Micromeria(ミクロメリア)属 M.car
minea(カルミネア) Lavandula(ラバンドゥラ)属 L.mult
ifida(ムルティフィダ) セリ科:Carum(カルム)属 C.ajowan
(アジョワン) Trachyspermum(トラキスペルムム)属
T.anmi(アンミ)Coriandrum(コリア
ンドゥルム)属 C.sativum(サティブム)コ
リアンダー キク科:Artemisia(アルテミシア)属 A.
annua(アンヌア)クソニンジン,A.chama
emelifolia(カマエメリフォリア) Eupatorium(エウパトリウム)属 E.he
catanthum(ヘカタンスム) Spilanthes(スピランセス)属 S.acm
ella(アクメラ)キバナオランダセンニチ Tagetes(タゲテス)属 T.erecta(エ
レクタ)アフリカンマリーゴールド Achilea(アキレア)属 A.wilhelms
ii(ウィルヘルムシイ) クマツヅラ科:Lippia(リピア)属 L.gra
ndiflora(グランディフロラ) Verbena(ベルベナ)属 V.officina
lis(オフィシナリス)クマツヅラ ミカン科:Triphasia(トリファシア)属
T.trifolia(トリフォリア)レモンチン シナノキ科:Tilia(チリア)属 T.mique
liana(ミクエリアナ)ボダイジュ ショウガ科:Zingiber(ジンギベル)属 Z.
officinale(オフィシナレ)ショウガ
ては、具体的に下記植物などを挙げることができる。 シソ科:Monarda(モナルダ)属 M.citr
iodora(シトリオドラ),M.punctata
(プンクタタ) Mosla(モスラ)属 M.angustifoli
a(アングスティフォリア)日本名ホソバヤマジソ,
M.chinensis(キネンシス)タイワンホソバ
ヤマジソ,M.lysimachiiflora(リジ
マキイフロラ)オウバナノタイワンヒメジソ,M.gr
osserata(グロセラタ)ヒメジソ,M.had
ai(ハダイ)オオヤマジソ,M.japonica
(ジャポニカ)ヤマジソ,M.leucantha(レ
ウカンタ)シロバナヤマジソ Orthodon(オルソドン)属 O.hirtum
(ヒルツム)シラゲヒメジソ,O.pseudohir
tum(プソイドヒルツム)シラヒゲヒメジソモドキ,
O.goshizanense(ゴシザネンセ)タイワ
ンヒカゲヒメジソモドキ,O.kantonense
(カントネンセ)カントンヒメジソ,O.taikei
ense(タイケイエンセ)タイワンヒカゲヒメジソ Ocimum(オシムム)属 O.gratissim
um(グラティシムム),O.viride(ビリデ) Coridothymus(コリドシムス)属 C.c
apitatus(カピタツス) Origanum(オリガヌム)属 O.hirtum
(ヒルツム),O.majorana(マジョナラ)マ
ジョラム, O.vulgare(ブルガレ)オレガノ Satureia(サトゥレイア)属 S.horte
nsis(ホルテンシス)キダチハッカ,S.mont
ana(モンタナ),S.cuneifolia(クネ
イフォリア),S.obovata(オボバタ),S.
thymbra(シンブラ) Thymus(シムス)属 T.virginicus
(ビルギニクス),T.vulgaris(ブルガリ
ス)タイム,T.serpyllum(セルピルム) Plectranthus(プレクトランサス)属
P.tenuiflorus(テヌイフロルス) Coleus(コレウス)属 C.aromaticu
s(アロマティクス) Melissa(メリサ)属 M.officinal
is(オフィシナリス)セイヨウヤマハッカ Elsholtzia(エルショルチア)属 E.sp
lendens(スプレンデンス) Micromeria(ミクロメリア)属 M.car
minea(カルミネア) Lavandula(ラバンドゥラ)属 L.mult
ifida(ムルティフィダ) セリ科:Carum(カルム)属 C.ajowan
(アジョワン) Trachyspermum(トラキスペルムム)属
T.anmi(アンミ)Coriandrum(コリア
ンドゥルム)属 C.sativum(サティブム)コ
リアンダー キク科:Artemisia(アルテミシア)属 A.
annua(アンヌア)クソニンジン,A.chama
emelifolia(カマエメリフォリア) Eupatorium(エウパトリウム)属 E.he
catanthum(ヘカタンスム) Spilanthes(スピランセス)属 S.acm
ella(アクメラ)キバナオランダセンニチ Tagetes(タゲテス)属 T.erecta(エ
レクタ)アフリカンマリーゴールド Achilea(アキレア)属 A.wilhelms
ii(ウィルヘルムシイ) クマツヅラ科:Lippia(リピア)属 L.gra
ndiflora(グランディフロラ) Verbena(ベルベナ)属 V.officina
lis(オフィシナリス)クマツヅラ ミカン科:Triphasia(トリファシア)属
T.trifolia(トリフォリア)レモンチン シナノキ科:Tilia(チリア)属 T.mique
liana(ミクエリアナ)ボダイジュ ショウガ科:Zingiber(ジンギベル)属 Z.
officinale(オフィシナレ)ショウガ
【0012】本発明において、カルバクロール及びチモ
ールの性状に特に制限はなく、例えばオレオレジンや精
油等の液状でも、チモールの場合、結晶、粉末状であっ
てもよく、また、必要に応じて上記有効成分をエタノー
ル等の溶媒に溶解して所望の濃度としたものを使用する
こともできる。
ールの性状に特に制限はなく、例えばオレオレジンや精
油等の液状でも、チモールの場合、結晶、粉末状であっ
てもよく、また、必要に応じて上記有効成分をエタノー
ル等の溶媒に溶解して所望の濃度としたものを使用する
こともできる。
【0013】本発明の血流促進剤は、有効成分として上
記カルバクロール及び/又はチモールを使用するもの
で、カルバクロール及びチモールそれぞれを単独で配合
しても、カルバクロール及びチモールを組み合わせて使
用してもよい。
記カルバクロール及び/又はチモールを使用するもの
で、カルバクロール及びチモールそれぞれを単独で配合
しても、カルバクロール及びチモールを組み合わせて使
用してもよい。
【0014】また、本発明では、有効成分として上記カ
ルバクロール及び/又はチモールと共にその他の既存の
血流促進成分を併用して配合することができ、このよう
に他の血流促進成分を併用することにより、より強い血
流促進効果を発揮することができる。
ルバクロール及び/又はチモールと共にその他の既存の
血流促進成分を併用して配合することができ、このよう
に他の血流促進成分を併用することにより、より強い血
流促進効果を発揮することができる。
【0015】ここで、他の血流促進成分としては、例え
ばシンナモイル型化合物、オイゲノール誘導体、カプサ
イシン、ジンゲロール、センブリエキス、ニンジンエキ
ス、ニンニクエキス、トコフェロール等を挙げることが
できる。なお、上記他の血流促進成分の配合割合は、カ
ルバクロール及び/又はチモールと他の血流促進成分と
が重量比で、特に10:1〜1:10となる範囲が好ま
しい。
ばシンナモイル型化合物、オイゲノール誘導体、カプサ
イシン、ジンゲロール、センブリエキス、ニンジンエキ
ス、ニンニクエキス、トコフェロール等を挙げることが
できる。なお、上記他の血流促進成分の配合割合は、カ
ルバクロール及び/又はチモールと他の血流促進成分と
が重量比で、特に10:1〜1:10となる範囲が好ま
しい。
【0016】本発明の血流促進剤は、例えば口腔用組成
物、化粧品、医薬品、育毛剤、浴用剤、外用剤などに配
合して使用することができる。
物、化粧品、医薬品、育毛剤、浴用剤、外用剤などに配
合して使用することができる。
【0017】この場合、本発明の血流促進剤の配合量
は、その血流促進有効成分量が配合する製剤全体の0.
01〜10%(重量%、以下同様)、特に0.1〜5%
となる範囲が好ましく、配合量が0.01%に満たない
と満足な血流促進効果が発揮されない場合があり、10
%を超えると配合する製剤の安定性や香味を損なう場合
がある。
は、その血流促進有効成分量が配合する製剤全体の0.
01〜10%(重量%、以下同様)、特に0.1〜5%
となる範囲が好ましく、配合量が0.01%に満たない
と満足な血流促進効果が発揮されない場合があり、10
%を超えると配合する製剤の安定性や香味を損なう場合
がある。
【0018】本発明の血流促進剤を口腔用組成物、医薬
品、化粧品、育毛剤、浴用剤、外用剤等に配合する場
合、これら製剤には、通常その製剤に使用されている成
分を用いることができ、これら任意成分の添加量は、本
発明の効果を妨げない範囲で通常量とすることができ
る。
品、化粧品、育毛剤、浴用剤、外用剤等に配合する場
合、これら製剤には、通常その製剤に使用されている成
分を用いることができ、これら任意成分の添加量は、本
発明の効果を妨げない範囲で通常量とすることができ
る。
【0019】
【発明の効果】本発明の血流促進剤は、末梢血流低下に
よる局所組織の代謝障害を改善して優れた血流促進効果
を発揮し、しかも香りや刺激などの使用上の問題が少な
く使用感にも優れたもので、口腔用組成物、医薬品、化
粧品、育毛剤、浴用剤、外用剤等に配合して、歯周疾
患、皮膚のくすみ、脱毛、肩こり、筋肉痛等の改善など
に使用できる。
よる局所組織の代謝障害を改善して優れた血流促進効果
を発揮し、しかも香りや刺激などの使用上の問題が少な
く使用感にも優れたもので、口腔用組成物、医薬品、化
粧品、育毛剤、浴用剤、外用剤等に配合して、歯周疾
患、皮膚のくすみ、脱毛、肩こり、筋肉痛等の改善など
に使用できる。
【0020】
【実施例】以下、実施例及び比較例、配合例を挙げて本
発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に限定
されるものではない。なお、下記の例において%はいず
れも重量%である。
発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に限定
されるものではない。なお、下記の例において%はいず
れも重量%である。
【0021】[実施例、比較例]レーザー・ドプラー血
流測定装置(PERIFLUX PF1b、スウェーデ
ン・ペリメッド社製)を用い、図1(比較例)及び図2
(実施例)に示すサンプルをエタノールに5%溶解し、
前腕内側の皮膚に貼り付けたプローブホルダー中に10
μl滴下後、血流量変化を経時的に観察した。計測値は
AD変換し、コンピュータに取り込み、1分間毎の平均
値をプロットした。結果をグラフとして図1、2に示
す。
流測定装置(PERIFLUX PF1b、スウェーデ
ン・ペリメッド社製)を用い、図1(比較例)及び図2
(実施例)に示すサンプルをエタノールに5%溶解し、
前腕内側の皮膚に貼り付けたプローブホルダー中に10
μl滴下後、血流量変化を経時的に観察した。計測値は
AD変換し、コンピュータに取り込み、1分間毎の平均
値をプロットした。結果をグラフとして図1、2に示
す。
【0022】図1、2の結果より、カルバクロールは約
6倍、チモールは約3倍に血流を促進したが、酢酸α−
トコフェロールには活性が認められなかった。オイゲノ
ール、カプシカムオレオレジンは血流促進効果を有して
いるが、それぞれ香り、刺激が強く感じられた。
6倍、チモールは約3倍に血流を促進したが、酢酸α−
トコフェロールには活性が認められなかった。オイゲノ
ール、カプシカムオレオレジンは血流促進効果を有して
いるが、それぞれ香り、刺激が強く感じられた。
【0023】また、血流測定時の各サンプルの香りの強
さ及び皮膚刺激感の強さを表1に示す。
さ及び皮膚刺激感の強さを表1に示す。
【0024】
【表1】 香りの強さの評価:血流測定用サンプル溶液(有効成分
5%のエタノール溶液)を濾紙に浸し、次の基準で官能
評価した。 +++ 非常に強い香り ++ 強い香り + かすかな香り − 香りなし 刺激感の強さの評価:血流測定開始20分後のサンプル
溶液(有効成分5%のエタノール溶液)滴下部位の痛み
を次の基準で評価した。 +++ 刺すような痛み ++ 強い痛み + かすかな痛み − 痛みなし
5%のエタノール溶液)を濾紙に浸し、次の基準で官能
評価した。 +++ 非常に強い香り ++ 強い香り + かすかな香り − 香りなし 刺激感の強さの評価:血流測定開始20分後のサンプル
溶液(有効成分5%のエタノール溶液)滴下部位の痛み
を次の基準で評価した。 +++ 刺すような痛み ++ 強い痛み + かすかな痛み − 痛みなし
【0025】 [配合例1] 練歯磨 沈降性シリカ 25.00% グリセリン 25.00 ソルビット 15.00 キシリトール 10.00 モノラウロイルデカグリセリンエステル 1.00 ミリスチン酸ジエタノールアミド 2.00 香 料 1.00 サッカリンナトリウム 0.20 カルバクロール 2.00 水 残 計 100.00%
【0026】 [配合例2] 洗口液 エタノール 20.00% 香 料 1.00 ポリオキシエチレン 硬化ヒマシ油(EO=60) 0.30 モノフルオロリン酸ナトリウム 0.10 サッカリンナトリウム 0.05 チモール 0.80 水 残 計 100.00%
【0027】 [配合例3] 口腔用軟膏 流動パラフィン 15.00% セタノール 10.00 グリセリン 20.00 ポリオキシエチレンソルビタン 脂肪酸エステル(EO=10) 5.00 香 料 0.50 サッカリンナトリウム 0.10 カルバクロール 1.00 水 残 計 100.00%
【0028】 [配合例4] キャンディ 砂 糖 50.00% 水 飴 33.00 クエン酸 2.00 香 料 0.20 カルバクロール 0.50 チモール 0.50 水 残 計 100.00%
【0029】 [配合例5] チューインガム 砂 糖 53.00% ガムベース 20.00 グルコース 10.00 水 飴 16.00 香 料 0.50 チモール 0.50 計 100.00%
【0030】 [配合例6] 化粧水 グリセリン 5.00% エタノール 7.00 ポリオキシエチレンソルビタン モノラウレート(EO=20) 4.00 香料 0.20 チモール 0.50 水 残 計 100.00%
【0031】 [配合例7] 化粧用クリーム ステアリン酸 2.00% ステアリルアルコール 7.00 ポリオキシエチレンセチル エーテル(EO=25) 4.00 プロピレングリコール 8.00 水添ラノリン 2.00 2−オクチルドデシルアルコール 6.00 グリセリンモノステアリン酸エステル 2.00 スクワラン 5.00 香料 0.50 カルバクロール 1.00 水 残 計 100.00%
【0032】 [配合例8] ヘアトニック グリセリン 5.00% エタノール 60.00 ポリオキシエチレン 硬化ヒマシ油(EO=60) 1.00 チモール 1.00 水 残 計 100.00%
【0033】 [配合例9] 浴用剤 硫酸ナトリウム 46.00% 炭酸水素ナトリウム 13.00 炭酸ナトリウム 13.00 リンゴ酸 26.00 ポリエチレングリコール 1.00 香料 0.50 カルバクロール 0.50 計 100.00%
【0034】 [配合例10] 消炎鎮痛リニメント剤 エタノール 45.00% インドメタシン 1.00 ポリオキシエチレン ラウリルエーテル(EO=21) 1.00 アジピン酸イソプロピル 5.00 1,3−ブタンジオール 10.00 チモール 1.00 水 残 計 100.00%
【図1】比較例におけるサンプルの血流測定結果を示す
グラフである。
グラフである。
【図2】実施例におけるサンプルの血流測定結果を示す
グラフである。
グラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 7/16 A61K 7/16 7/48 7/48 7/50 7/50
Claims (1)
- 【請求項1】 カルバクロール及び/又はチモールを有
効成分として含有してなることを特徴とする血流促進
剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7354498A JPH11255636A (ja) | 1998-03-06 | 1998-03-06 | 血流促進剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7354498A JPH11255636A (ja) | 1998-03-06 | 1998-03-06 | 血流促進剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11255636A true JPH11255636A (ja) | 1999-09-21 |
Family
ID=13521296
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7354498A Pending JPH11255636A (ja) | 1998-03-06 | 1998-03-06 | 血流促進剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11255636A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000143437A (ja) * | 1998-11-09 | 2000-05-23 | Ichimaru Pharcos Co Ltd | 保湿性植物抽出物を含有する化粧料組成物 |
JP2002020242A (ja) * | 2000-07-06 | 2002-01-23 | Lion Corp | 毛髪外用剤組成物 |
JP2002544213A (ja) * | 1999-05-12 | 2002-12-24 | アクゾ・ノーベル・ナムローゼ・フエンノートシャップ | 殺菌剤として用いるための、カルバクロールおよびチモールを含む組成物 |
WO2004089385A2 (en) * | 2002-06-24 | 2004-10-21 | Anthony Devasia Joseph | An ayurvedic nutritional preparation |
JP2007063192A (ja) * | 2005-08-31 | 2007-03-15 | Lion Corp | 男性臭抑制剤 |
WO2008102998A1 (en) * | 2007-02-21 | 2008-08-28 | Biospectrum Inc. | Compositions for improving skin conditions comprising carvacrol as an active ingredient |
JP2019206561A (ja) * | 2006-11-29 | 2019-12-05 | マルベルン コスメセウチクス リミテッド | 脂質及び界面活性剤の高分子集合体を含む組成物 |
CN112753905A (zh) * | 2019-10-21 | 2021-05-07 | 内蒙古蒙牛乳业(集团)股份有限公司 | 一种功能性饮品及其制备方法 |
-
1998
- 1998-03-06 JP JP7354498A patent/JPH11255636A/ja active Pending
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000143437A (ja) * | 1998-11-09 | 2000-05-23 | Ichimaru Pharcos Co Ltd | 保湿性植物抽出物を含有する化粧料組成物 |
JP2002544213A (ja) * | 1999-05-12 | 2002-12-24 | アクゾ・ノーベル・ナムローゼ・フエンノートシャップ | 殺菌剤として用いるための、カルバクロールおよびチモールを含む組成物 |
JP4790129B2 (ja) * | 1999-05-12 | 2011-10-12 | ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. | カルバクロールおよびチモールを含む組成物の、トレポネーマによってもたらされる疾患の治療のための薬剤の製造のための使用 |
JP4627107B2 (ja) * | 2000-07-06 | 2011-02-09 | ライオン株式会社 | 毛髪外用剤組成物 |
JP2002020242A (ja) * | 2000-07-06 | 2002-01-23 | Lion Corp | 毛髪外用剤組成物 |
WO2004089385A2 (en) * | 2002-06-24 | 2004-10-21 | Anthony Devasia Joseph | An ayurvedic nutritional preparation |
WO2004089385A3 (en) * | 2002-06-24 | 2004-11-25 | Anthony Devasia Joseph | An ayurvedic nutritional preparation |
JP2007063192A (ja) * | 2005-08-31 | 2007-03-15 | Lion Corp | 男性臭抑制剤 |
JP2019206561A (ja) * | 2006-11-29 | 2019-12-05 | マルベルン コスメセウチクス リミテッド | 脂質及び界面活性剤の高分子集合体を含む組成物 |
WO2008102998A1 (en) * | 2007-02-21 | 2008-08-28 | Biospectrum Inc. | Compositions for improving skin conditions comprising carvacrol as an active ingredient |
KR100893162B1 (ko) * | 2007-02-21 | 2009-04-17 | 바이오스펙트럼 주식회사 | 카바크롤을 유효성분으로 포함하는 피부주름 개선제 |
CN112753905A (zh) * | 2019-10-21 | 2021-05-07 | 内蒙古蒙牛乳业(集团)股份有限公司 | 一种功能性饮品及其制备方法 |
CN112753905B (zh) * | 2019-10-21 | 2023-06-16 | 内蒙古蒙牛乳业(集团)股份有限公司 | 一种功能性饮品及其制备方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP3134081B1 (en) | Cyclohexanecarboxamide with cooling properties | |
KR20020046958A (ko) | 온감 조성물 | |
JP5381685B2 (ja) | 歯磨剤組成物 | |
WO2002051428A1 (fr) | Composition de parfum stimulant le systeme sympathique | |
JP2008143870A (ja) | 口腔用組成物 | |
CN102762219A (zh) | 口腔护理组合物 | |
KR20020021035A (ko) | 방향의 확산성 및 지효성을 강화시키는 방법 및 강화제 | |
JP5402606B2 (ja) | 歯磨剤組成物 | |
JP2001261543A (ja) | 皮膚化粧料 | |
WO2011081573A1 (ru) | Средство для удаления табачных смол и композиции на его основе | |
JPH11255636A (ja) | 血流促進剤 | |
JP2000044467A (ja) | 血流促進剤 | |
WO2006049367A1 (en) | Toothpaste composition comprising essential oil | |
KR101307304B1 (ko) | 탈모방지 및 모발 성장 촉진 효과를 위한 모발 또는 두피 화장료 조성물 | |
JPH04124138A (ja) | 皮膚外用剤 | |
JPH0525849B2 (ja) | ||
JP3534959B2 (ja) | 養毛化粧料 | |
JP2001181120A (ja) | 皮膚外用剤 | |
JP2009203179A (ja) | 皮膚外用剤 | |
KR101321045B1 (ko) | 탈모 방지 및 모발 성장 촉진 조성물 | |
JPH11343497A (ja) | 化粧料 | |
JP2000169326A (ja) | 血流促進剤 | |
JPH11302131A (ja) | 頭皮頭髪用化粧料 | |
JPS58103307A (ja) | クリ−ム組成物 | |
JP2001131027A (ja) | 育毛剤及び洗髪料 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050208 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081119 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20090610 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |