JP2001130562A - 大型容器 - Google Patents

大型容器

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JP2001130562A
JP2001130562A JP31336999A JP31336999A JP2001130562A JP 2001130562 A JP2001130562 A JP 2001130562A JP 31336999 A JP31336999 A JP 31336999A JP 31336999 A JP31336999 A JP 31336999A JP 2001130562 A JP2001130562 A JP 2001130562A
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邦彦 岩原
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浩一 宮川
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】開口部付近に位置する側壁2に、開口部の
外膨れ防止手段14を配設した容器本体Bに関するもの
である。 【効果】大型容器の開口部付近に位置する側壁が外側に
膨らむようなことが防止でき、従って、大型容器に蓋が
閉まらなくなったり、或いは、大型容器からの被蓋され
た蓋の取り外しが困難になるというような問題を解消す
ることができるとともに、大型容器の開口部付近に位置
する側壁の強度が増加し、従って、開口部付近の側壁が
損傷するようなことがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、種々の物品を、大
量に、収容、搬送、保管するため使用される合成樹脂で
一体に成形された大型容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の物品を、大量に、収容、搬
送、保管するための大型容器としては、大型の木箱や折
り畳み式大型容器が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】従来の大型の木箱や折り畳み式大型容器
は、収容された内容物により、側壁に大きな力がかかる
と、側壁、特に、大型容器の開口部付近に位置する側壁
が外側に膨らみ、大型容器に蓋が閉まらなくなったり、
或いは、大型容器からの被蓋された蓋の取り外しが困難
になるという問題があった。更には、大型容器の開口部
付近に位置する側壁が損傷を受けるという問題があっ
た。
【0005】また、大型容器に蓋を被せた際に、蓋の周
縁に沿って垂設されている周縁壁が、大型容器の外面か
ら飛び出ているために、蓋が被蓋された大型容器を、互
いに、接触するように並設すると、隣接する大型容器
は、飛び出ている蓋同士が接触することになり、従っ
て、大型容器間には、より大きな間隙が生じ、この間隙
は、デッドスペースになるので、蓋が被蓋された大型容
器の保管のために、大きなスペースが必要となり、保管
効率が悪いという問題があった。また、強度的に弱い蓋
同士が接触すると、蓋が損傷するという問題があった。
更には、隣接して並設された蓋が被蓋された大型容器の
1つを、フォークリフトやハンドフォークリフト等を使
用して上方に持ち上げる際に、持ち上げられる大型容器
の蓋の上に、隣接している大型容器の蓋が乗っている場
合があり、このような状態で、大型容器を持ち上げる
と、持ち上げられる大型容器の蓋の上に乗っている大型
容器の蓋が破損したり、或いは、持ち上げられる大型容
器の蓋の上に乗っている大型容器が倒れる等の問題があ
った。
【0006】本発明の目的は、上述した従来の大型容器
が有する課題を解決するとともに、取扱性の優れた大型
容器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した目的
を達成するために、第1には、開口部付近に位置する側
壁に、開口部の外膨れ防止手段を配設したものであり、
第2には、フランジと該フランジの下方に位置する水平
リブとの間に、開口部の外膨れ防止手段としての補強材
を取着したものであり、第3には、蓋を被せた際に、蓋
の周縁壁が、大型容器を超えて外に飛び出ていなように
構成したものである。
【0008】
【実施例】以下に、本発明の実施例について説明する
が、本発明の趣旨を越えない限り何ら、本実施例に限定
されるものではない。
【0009】大型容器Bは、平面形状が方形状の底部1
と、底部1から大型容器Bの開口部に向かって、外側に
傾斜して形成された側壁2とを有している。側壁2の上
端からは、外側に水平状に延設されたフランジ3が形成
されており、また、フランジ3の下方で、大型容器Bの
開口部近傍には、側壁2の外周面の全周を囲むように水
平状に延設された水平全周リブ4が、適当数、形成され
ている。本実施例においては、2つの水平全周リブ4
a、4bが形成されている。なお、便宜的に、2つの水
平全周リブ4a、4bのうち、上方に位置する水平全周
リブ4aを、第1水平全周リブ4aと称し、下方に位置
する水平全周リブ4bを、第2水平全周リブ4bと称す
る。更に、第1水平全周リブ4a及び第2水平全周リブ
4bの下方には、大型容器Bの角部を除いて、各側壁2
の外周面の幅方向に、所定の長さに亘たって1つの水平
載置リブ5が形成されている。図4に示されているよう
に、第1水平全周リブ4a、第2水平全周リブ4b及び
水平載置リブ5の先端を結んで形成される仮想面は、垂
直な仮想垂直面F1を形成しており、フランジ3の先端
は、後述するように、この仮想垂直面F1より、内側に
位置している。
【0010】フランジ3と、第1水平全周リブ4aとの
間には、フランジ3の先端より外側に突出しない幅を有
する縦リブ6が、所定の間隔を置いて形成されており、
また、第1水平全周リブ4aと第2水平全周リブ4bの
間、及び、第2水平全周リブ4bと水平載置リブ5との
間には、その先端が、上述した仮想垂直面F1と面一な
縦リブ7、8が、それぞれ、所定の間隔を置いて形成さ
れている。
【0011】図4及び図6に示されているように、側壁
2は、底部1から大型容器Bのほぼ中程まで延在する下
部側壁領域2aと、下部側壁領域2aの上端から上方に
位置する大型容器Bのほぼ中程に形成された帯状領域2
bと、帯状領域2bの上端から側壁2の上端まで延在す
る上部側壁領域2cとから構成されており、底部1の各
辺から上方に延びる仮想垂直面F2に対する帯状領域2
bの傾斜角度θ1は、上記仮想垂直面F2に対する下部
側壁領域2aと上部側壁領域2cの傾斜角度θ2より大
きく形成されている。従って、上部側壁領域2cの外面
は、帯状領域2bを挟んで、下部側壁領域2aの外面よ
り、水平距離で幅w1分だけ、外側に位置している。
【0012】帯状領域2bの直ぐ下に位置する下部側壁
領域2aの外面には、所定の高さ領域に亘たって、該外
面から水平方向に突出した箍(たが)状補強水平リブ9
が、下部側壁領域2aの全周に形成されている。本実施
例には、側壁2の高さの中程に位置する、下部側壁領域
2aの上部領域に、4本の箍状補強水平リブ9が形成さ
れている例が示されている。また、本実施例において
は、水平載置リブ5の下方に位置する上部側壁領域2c
及び箍状補強水平リブ9が形成されていない下部側壁領
域2aの外面には、縦横に走る縦横リブ10が形成され
ており、この場合には、箍状補強水平リブ9の幅w2
(下部側壁領域2aの外面から箍状補強水平リブ9の先
端までの長さ)は、上述した上部側壁領域2cの外面と
下部側壁領域2aの外面との水平距離での差である幅w
1に、縦横リブ10の幅w3(上部側壁領域2c或いは
下部側壁領域2aの外面から縦横リブ10の先端までの
長さ)を加えた幅になるように構成されている。水平載
置リブ5の下方に位置する上部側壁領域2c及び下部側
壁領域2aの外面に、縦横に走る縦横リブ10が形成さ
れていない場合には、箍状補強水平リブ9の幅w2は、
上部側壁領域2cの外面と下部側壁領域2aの外面との
水平距離での差である上記の幅w1になるように構成さ
れている。帯状領域2bの直ぐ下に位置する箍状補強水
平リブ9間には、必要に応じて、箍状補強水平リブ9を
連結する、同じ幅w2を有する縦リブ9aを形成するこ
ともできる。側壁2の中程に、このような箍状補強水平
リブ9を形成することにより、大型容器Bの側壁2を補
強することができ、従って、大型容器Bに収容物を収容
した際の大型容器Bの側壁2が外側に膨れる、所謂、胴
膨れ現象を防止することができる。
【0013】胴膨れ現象防止手段である箍状補強水平リ
ブ9が形成された大型容器Bを、合成樹脂で一体成形す
ることができ、従って、大型容器Bに、別部材で形成さ
れた胴膨れ現象防止部材を配設する必要がなく、簡単な
構成により、効果的に胴膨れ現象を防止することができ
る。また、仮想垂直面F2に対する傾斜角度θ1が大き
な帯状領域2bの下方に位置する下部側壁領域2aの外
面に、胴膨れ現象の防止手段としての箍状補強水平リブ
9が形成されており、従って、箍状補強水平リブ9はネ
スティング作業の支障とならないので、十分なネスティ
ングを行うことができる。
【0014】底部1の4つの角部には、下方に延在する
隅桁1aが形成されており、また、隅桁1a間に位置す
る底部1の各辺の中間には、同じく、4つの中間桁1b
が形成され、隅桁1aと中間桁1bとの間には、フォー
クリフトやハンドフォークリフトのフォークが挿入可能
なフォーク挿入口11が形成されている。また、底部1
の裏面には、縦横に走る多数の縦横リブ1cが垂設され
ている。隅桁1aは、少なくとも、ほぼ角筒状の筒部1
a1と筒部1a1の対角方向に延在する対角リブ1a2
を有しており、また、中間桁1bは、ほぼ角筒状の筒部
1b1と筒部1b1の周壁に沿って縦横に延在する内部
リブ1b2を有している。
【0015】本実施例においては、底部1の裏面に垂設
された縦横リブ1cのうち、底部1の中央部に位置する
縦横リブ1c’の間隔は、他の部分の縦横リブ1cの間
隔より狭く形成されている。このように、底部1の中央
部に位置する縦横リブ1c’の間隔を狭く形成すること
により、大型容器Bに収容部が収容された際の底部1の
中央部の下方へのたわみを防止することができるように
構成されている。底部1の裏面に垂設された縦横リブ1
cの全てを、間隔の狭い縦横リブ1c’に構成すること
もできるが、このように構成すると、大型容器Bの重量
が増加するとともに、成形金型がより複雑になる等の問
題があるので、大型容器Bに収容部が収容された際に、
最も下方へたわみやすい部分である、底部1の中央部に
位置する縦横リブ1c’を、間隔の狭いリブとすること
が好ましい。
【0016】図2、図3及び図6等に示されているよう
に、フォーク挿入口11の上方付近に位置する下部側壁
領域2aの外面には、上述した下部側壁領域2aの外面
に形成された縦横リブ10より間隔の狭い縦リブ12a
と横リブ12bとからなる側壁側のフォーク挿入部補強
リブ12が形成されており、また、隅桁1aと中間桁1
bとの間に位置する底部1のアール部1d付近には、縦
横に走る底部側のフォーク挿入部補強リブ13が形成さ
れている。フォークのフォーク挿入口11への挿入作業
の際に、フォークがぶつかり易いフォーク挿入口11の
上方に位置する下部側壁領域2aや隅桁1aと中間桁1
bとの間に位置する底部1のアール部1d付近に、この
ようなフォーク挿入部補強リブ12、13を形成するこ
とにより、大型容器Bの損傷を防止することができる。
【0017】次に、主として、図7及び図8を用いて、
大型容器Bの開口部の外膨れ防止手段について説明す
る。
【0018】フランジ3と第1水平全周リブ4aとの間
に位置する側壁2の一部を、外側に膨出させることによ
り、側壁2の上部内面には、所定の間隔を置いて、ボル
トの頭部が挿入可能な凹部2dが形成されており、凹部
2dは、底部壁2d1、側壁2にほぼ垂直な相対する対
向壁2d2及び側壁2にほぼ平行な内壁2d3とから形
成されている。そして、凹部2dを形成する内壁2d3
には、ボルト孔2eが穿設されている。
【0019】フランジ3と第1水平全周リブ4aとの間
に形成された縦リブ6のうち、各側壁2の両端部付近に
位置する縦リブ6を除いて、凹部6aが形成されてお
り、この凹部6aには、フランジ3より外側に突出しな
いように、筒状の角材等からなる補強材14が装着され
ており、補強材14には、所定の間隔でネジ孔14aが
形成されている。上記の凹部6aに装着された補強材1
4は、上述した側壁2の上部に形成された凹部2dの内
壁2d3に穿設されたボルト孔2eに、大型容器Bの内
側から、ボルト15を、適当数のワッシャー15aを介
して、挿通するとともに、ボルト15を、補強材14に
形成されたネジ孔14aに螺合させることにより、補強
材14を、フランジ3と第1水平全周リブ4aとの間に
装着することができるように構成されている。このよう
な補強材14は、大型容器Bを取り囲むように、4つの
全ての側壁2に取着されている。なお、ボルト15の頭
部15bは、上述したように、凹部2d内に収容され、
側壁2の内面から突出しないように構成されている。
【0020】上述したような、補強材14を、大型容器
Bを取り囲むように、4つの全ての側壁2に取着するこ
とにより、大型容器Bの開口部を補強することができ、
内容物が収容された際に、大型容器Bの開口部付近の側
壁2が、外側に膨らむ現象である、開口部の外膨れ現象
を起こし、開口部付近が破損したり、或いは、被蓋され
た蓋が破損したりすることを防止できるとともに、側壁
2の上部が、外膨れを起こしたために、被蓋された蓋
が、大型容器Bから取り外せなくなる等のトラブルを解
消することができる。なお、上述した補強材14に代え
て、金属バンド等の補強バンドで、フランジ3と第1水
平全周リブ4aとの間に位置する側壁2を締結して、補
強することもできる。
【0021】図3及び図10において、16は、第1水
平全周リブ4aと第2水平全周リブ4bとを連結する縦
リブ7のうち、大型容器Bの角部付近に位置する縦リブ
7aに穿設された透孔であり、また、17は、大型容器
Bの角部付近に位置する第2水平全周リブ4bの裏面に
垂設された係止リブである。ロープを、透孔16に通し
てループを形成したり、ループ状のロープを、係止リブ
17に引っ掛けたりするとともに、ループ状に形成され
たロープを、クレーンのフックに引っ掛けたり、或い
は、ループ状に形成されたロープに、フォークリフトの
フォークを挿通することにより、大型容器Bを搬送する
ことができるように構成されている。このような透孔1
6や係止リブ17は、何方か一方のみ、設けることがで
きるが、両方を設けることもできる。
【0022】図5において、1eは、底部1の裏面から
垂設されたグロメット装着用の筒状リブであり、筒状リ
ブ1eには、図示されていない公知の防滑用のグロメッ
トが嵌着されるように構成されている。フォーク挿入口
11にフォークを挿入し、フォークを上昇させた際に、
フォークの上面が、グロメットに当接するように構成さ
れている。このように、フォークを上昇させた際に、フ
ォークの上面が、グロメットに当接するように構成され
ているので、フォークにより大型容器Bを搬送する際
に、フォーク上を大型容器Bが移動することが防止で
き、従って、従来のように、大型容器Bが、フォーク上
を移動し、大型容器Bが、フォークリフトの支柱に衝突
して、大型容器Bが損傷するようなことが防止できる。
【0023】図9に示されているように、本実施例の本
体容器Bは、空の状態において、上に位置する大型容器
Buが、下に位置する大型容器Bb内に、嵌合される、
所謂、ネスティングが可能なように構成されている。そ
して、上に位置する大型容器Buが、下に位置する大型
容器Bb内に嵌合された、ネスティング状態において
は、上に位置する大型容器Buの水平載置リブ5が、下
に位置する大型容器Bbのフランジ3に載置され、ま
た、上に位置する大型容器Buの底部1に形成された隅
桁1a及び中間桁1bは、下に位置する大型容器Bbの
底部1に当接しないように構成されている。更に、上に
位置する大型容器Buに形成された縦横リブ10は、下
に位置する大型容器Bbの側壁2の内面に当接しないよ
うに構成されているとともに、上に位置する大型容器B
uに形成された箍状補強水平リブ9は、下に位置する大
型容器Bbの帯状領域2bより、上に位置するように構
成されており、下に位置する大型容器Bbの側壁2の内
面に当接しないように構成されている。このように構成
することにより、上に位置する大型容器Buの箍状補強
水平リブ9が、下に位置する大型容器Bbの帯状領域2
bの内面に当接したり、或いは、上に位置する大型容器
Buの縦横リブ10が、下に位置する大型容器Bbの側
壁の内面に当接したりすることにより、ネスティング状
態の上に位置する大型容器Buを、上方に持ち上げた際
に、下に位置する大型容器Bbが、上に位置する大型容
器Buと共に持ち上げられるようなことが防止できる。
【0024】次に、主として、図10〜図12を用い
て、側壁2が外側に膨らむ、所謂、胴膨れ現象を防止す
る側壁補強部材の実施例について説明する。
【0025】この実施例は、箍状補強水平リブ9のう
ち、中央部に位置する1本或いは2本の箍状補強水平リ
ブ9’の幅w2を狭くして、狭く形成された箍状補強水
平リブ9の周囲に、透孔18a’が穿設された折り返し
端部18aを有する補強バンド18bを巻き付けて、緊
諦された補強バンド18bの折り返し端部18aに穿設
された透孔18a’に、適宜、ワッシャー18c’を介
して、ボルト18cを挿通するとともに、挿通されたボ
ルト18cにナット18dを螺合させることにより、補
強バンド18bを、箍状補強水平リブ9の周囲に緊諦し
たものである。この際、補強バンド18bやボルト18
b等からなる側壁補強部材18は、箍状補強水平リブ9
の先端から外側に突出しないように構成されている。こ
のように構成することにより、ネスティングの際に、上
に位置する大型容器Bの側壁補強部材18を構成する補
強バンド18aやボルト18c等が、下に位置する大型
容器Bの側壁2の内面に当接しないように構成されてい
る。上記のように、側壁2の中程に、箍状補強水平リブ
9に加え、側壁補強部材18を配設することにより、大
型容器Bの側壁2を更に補強することができ、従って、
大型容器Bに収容物を収容した際の大型容器Bの側壁2
が外側に膨れる、所謂、胴膨れ現象を、確実に防止する
ことができる。なお、この実施例においては、上部側壁
領域2c及び下部側壁領域2aの外面に形成された縦横
に走る縦横リブ10が省略されているが、当然のことな
がら、このような縦横リブ10を形成することもでき
る。
【0026】上述した、フランジ3と第1水平全周リブ
4aとの間に形成された縦リブ6の全てに凹部6aを形
成し、この凹部6aに、上述した透孔18a’が穿設さ
れた折り返し端部18aを有する補強バンド18bを巻
き付けて、緊諦された補強バンド18bの折り返し端部
18aに穿設された透孔18a’に、適宜、ワッシャー
18c’を介して、ボルト18cを挿通するとともに、
挿通されたボルト18cにナット18dを螺合させるこ
とにより、補強バンド18bにより、大型容器Bの開口
部の近傍に位置するフランジ3と第1水平全周リブ4a
との間の側壁2を緊諦し、大型容器Bの開口部の外膨れ
を防止することもできる。
【0027】次に、主として、図13〜図16を用い
て、側壁2が外側に膨らむ、所謂、胴膨れ現象を防止す
る側壁補強部材の別の実施例について説明する。
【0028】この実施例においては、長さ方向に垂直な
断面形状がコの字状で、側壁2の幅とほぼ同じ長さを有
する角材19aの一方の端部に、長さ方向に垂直になる
ように、透孔19b’を有する2枚の板材19bを、角
材19aの内部に溶接等により取着するとともに、もう
一方の端部には、中央部19c1に透孔19c1’が穿
設されたコの字状枠材19cを、コの字状枠材19cの
両端部19c2の端部が、コの字状の角材19aの中央
部19a1の内面に当接し、且つ、コの字状枠材19c
の中央部19c1に穿設された透孔19c1’が、角材
19aの中央部19a1に穿設された透孔19a1’に
整合するように、溶接等により取着する。このような構
成を有する角材19aを、上述した側壁補強部材18と
同様に、中央部に位置する1本或いは2本の箍状補強水
平リブ9の幅w2が狭く形成された箍状補強水平リブ
9’の周囲に、側壁2を囲むように配置し、その後、隣
接する一方の角材19aの端部付近に取着された板材1
9bの透孔19b’と、隣接するもう一方の角材19a
の透孔19a1’及び該角材19aの端部に取着された
コの字状枠材19cの透孔191c’に、ボルト19d
を挿通するとともに、ボルト19dにナット19eを螺
合させて、隣接する角材19a同士を連結して、4本の
角材19aにより、箍状補強水平リブ9を囲むように補
強する。側壁2の中程に、箍状補強水平リブ9に加え、
角材19aや板材19bやコの字状枠材19c等からな
る側壁補強部材19を配設することにより、大型容器B
の側壁2を更に補強することができ、従って、大型容器
Bに収容物を収容した際の大型容器Bの側壁2が外側に
膨れる、所謂、胴膨れ現象を防止することができる。な
お、この実施例においても、上部側壁領域2c及び下部
側壁領域2aの外面に形成された縦横に走る縦横リブ1
0が省略されているが、当然のことながら、このような
縦横リブ10を形成することもできる。
【0029】図1に示されているように、蓋Cは、平面
形状が方形状の板状の天部c1と、天部c1の周縁に沿
って下方に向かって延在する周縁壁c2を有している。
そして、蓋Cを、大型容器Bに被せた際には、図4に示
されているように、蓋Cの周縁壁c2の下端c2’が、
第1水平全周リブ4aに載置或いは第1水平全周リブ4
aに近接するように構成されている。
【0030】更に、蓋Cの周縁壁c2の厚さd1は、フ
ランジ3の先端3’と第1水平全周リブ4aの先端4
a’との水平方向の距離差d2より薄くなるように構成
されている。従って、大型容器Bに、蓋Cを被せた際に
は、蓋Cの周縁壁c2が、第1水平全周リブ4aを超え
て、外側に飛び出ることはない。
【0031】上述したように、大型容器Bに、蓋Cを被
せた際に、蓋Cの周縁壁c2が、第1水平全周リブ4a
を超えて、外側に飛び出ることがないように構成されて
いるので、蓋Cで被蓋された大型容器Bを並設した際
に、強度的に弱い蓋C同士が、ぶつかり合うようなこと
がなく、従って、蓋Cが損傷するようなことがない。ま
た、並設された大型容器B間に形成される間隙が狭くな
るので、デッドスペースが小さくなり、従って、蓋Cが
被蓋された大型容器Bの保管のためのスペースが少なく
なり、蓋Cが被蓋された大型容器Bの保管効率が向上す
る。更には、隣接して並設された蓋Cが被蓋された大型
容器Bの1つを、フォークリフトやハンドフォークリフ
ト等を使用して上方に持ち上げる際に、大型容器Bの蓋
Cの上に、隣接している大型容器Bの蓋Cが乗るような
ことがなく、従って、持ち上げられる大型容器Bの蓋C
の上に乗っている大型容器Bの蓋Cが破損したり、或い
は、持ち上げられる大型容器Bの蓋Cの上に乗っている
大型容器Cが倒れる等の問題が解消できる。
【0032】上述したように、大型容器Bに、蓋Cを被
せた際に、蓋Cの周縁壁c2が、第1水平全周リブ4a
を超えて、外側に飛び出ることのないように構成するた
めに、フランジ3の幅は、水平全周リブ4a、4bや水
平載置リブ5の幅より狭く形成されており、従って、大
型容器Bのフランジ3部分の強度が小さい。大型容器B
のフランジ3部分の強度を補強するためにも、開口部の
外膨れ防止手段としての補強材14を配設することが好
ましい。
【0033】
【発明の効果】本発明は、以上説明した構成を有してい
るので、以下に記載する効果を奏するものである。
【0034】大型容器の開口部付近に位置する側壁が外
側に膨らむようなことが防止でき、従って、大型容器に
蓋が閉まらなくなったり、或いは、大型容器からの被蓋
された蓋の取り外しが困難になるというような問題を解
消することができるとともに、大型容器の開口部付近に
位置する側壁の強度が増加し、従って、開口部付近の側
壁が損傷するようなことがない。
【0035】蓋を被せた際に、蓋の周縁壁が、大型容器
を超えて外に飛び出ないように構成したので、蓋で被蓋
された大型容器を並設した際に、強度的に弱い蓋同士
が、ぶつかり合うようなことがなく、従って、蓋が損傷
するようなことがない。また、並設された大型容器間に
形成される間隙が狭くなるので、デッドスペースが小さ
くなり、従って、蓋が被蓋された大型容器Bの保管のた
めのスペースが少なくなり、蓋が被蓋された大型容器の
保管効率が向上する。更には、隣接して並設された蓋が
被蓋された大型容器の1つを、フォークリフトやハンド
フォークリフト等を使用して上方に持ち上げる際に、大
型容器の蓋の上に、隣接している大型容器の蓋が乗るよ
うなことがなく、従って、持ち上げられる大型容器の蓋
の上に乗っている大型容器の蓋が破損したり、或いは、
持ち上げられる大型容器の蓋の上に乗っている大型容器
が倒れる等の問題が解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の大型容器及び該大型容器に被せ
られる一部切り欠きを含む蓋の斜視図である。
【図2】図2は本発明の大型容器の斜視図である。
【図3】図3は本発明の大型容器の正面図である。
【図4】図4は蓋が被せられた本発明の大型容器の垂直
断面図である。
【図5】図5は本発明の大型容器の裏面図である。
【図6】図6は本発明の大型容器の部分垂直断面図であ
る。
【図7】図7は本発明の大型容器の補強材等を含む分解
斜視図である。
【図8】図8は本発明の大型容器のフランジ付近の部分
拡大垂直断面図である。
【図9】図9は本発明の大型容器がネスティングされた
状態を示す部分垂直断面図である。
【図10】図10は本発明の大型容器の別の実施例の正
面図である。
【図11】図11は図10に示されている大型容器の垂
直断面図である。
【図12】図12は図10に示されている大型容器に配
設される側壁補強部材の部分斜視図である。
【図13】図13は本発明の大型容器の更に別の実施例
の斜視図である。
【図14】図14は図13に示されている大型容器の垂
直断面図である。
【図15】図15は図13に示されている大型容器の水
平断面図である。
【図16】図16は図13に示されている大型容器に配
設された側壁補強部材を含む部分水平断面図である。
【符号の説明】
B・・・・・・・・・・・・・大型容器 C・・・・・・・・・・・・・蓋 c2・・・・・・・・・・・・周縁壁 1・・・・・・・・・・・・・底部 1a・・・・・・・・・・・・隅桁 1b・・・・・・・・・・・・中間桁 2・・・・・・・・・・・・・側壁 3・・・・・・・・・・・・・フランジ 4・・・・・・・・・・・・・水平全周リブ 9・・・・・・・・・・・・・箍状補強水平リブ 14・・・・・・・・・・・・補強材 18、19・・・・・・・・・側壁補強部材
フロントページの続き (72)発明者 宮川 浩一 岐阜県本巣郡穂積町大字本田474番地の1 三甲株式会社内 (72)発明者 山内 寿敏 岐阜県本巣郡穂積町大字本田474番地の1 三甲株式会社内 Fターム(参考) 3E006 AA01 BA02 CA01 3E033 AA09 BA13 DA02 DD05 EA02 EA04 3E063 AA06 AA09 BA05 CB04 DA05 EE03 FF04 3E070 AA25 AB21 DA07 PA04 SA02 SA11 WH01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開口部付近に位置する側壁に、開口部の外
    膨れ防止手段を配設したことを特徴とする大型容器。
  2. 【請求項2】フランジと該フランジの下方に位置する水
    平リブとの間に、開口部の外膨れ防止手段としての補強
    材を取着したことを特徴とする請求項1に記載の大型容
    器。
  3. 【請求項3】蓋を被せた際に、蓋の周縁壁が、大型容器
    を超えて外に飛び出していないことを特長とする請求項
    1又は請求項2に記載の大型容器。
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JP2018138471A (ja) * 2017-02-24 2018-09-06 岐阜プラスチック工業株式会社 運搬用容器

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