JP7089262B2 - 運搬用容器 - Google Patents

運搬用容器 Download PDF

Info

Publication number
JP7089262B2
JP7089262B2 JP2017034057A JP2017034057A JP7089262B2 JP 7089262 B2 JP7089262 B2 JP 7089262B2 JP 2017034057 A JP2017034057 A JP 2017034057A JP 2017034057 A JP2017034057 A JP 2017034057A JP 7089262 B2 JP7089262 B2 JP 7089262B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
side wall
container body
positioning portion
container
upper edge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017034057A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018138471A (ja
Inventor
昭洋 川島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Gifu Plastic Industry Co Ltd
Original Assignee
Gifu Plastic Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Gifu Plastic Industry Co Ltd filed Critical Gifu Plastic Industry Co Ltd
Priority to JP2017034057A priority Critical patent/JP7089262B2/ja
Publication of JP2018138471A publication Critical patent/JP2018138471A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7089262B2 publication Critical patent/JP7089262B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Stackable Containers (AREA)

Description

本発明は、いわゆるスタッキング状態およびネスティング状態とすることが可能な運搬用容器に関する。
従来、上側の容器本体が下側の容器本体上に積み上げられるスタッキング状態および上側の容器本体が下側の容器本体の収容空間に収容されるネスティング状態とすることが可能な運搬用容器が知られている。(例えば特許文献1参照)。
特開2003-40272号公報
このような運搬用容器にあっては、図15に示すように、ネスティング状態において、積み重なった複数の運搬用容器9の水平方向における位置のずれが大きくなるおそれがあった。
本発明は上記従来の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、ネスティング状態において積み重なった複数の運搬用容器の水平方向における位置のずれを小さくすることができる運搬用容器を提供することにある。
請求項1に係る発明は、底壁および前記底壁から立設される側壁を有して上方に開放される収容空間を内部に有する容器本体を備え、上下に位置する二つの前記容器本体のうち上側の前記容器本体が下側の前記容器本体に積み上げられるスタッキング状態とすることが可能となるとともに上側の前記容器本体が下側の前記容器本体の前記収容空間に収容されるネスティング状態とすることが可能となるように構成された運搬用容器である。
前記側壁は上端にその下側の前記容器本体の側壁本体部に対して外方に位置する側壁上縁部を有し、前記ネスティング状態において上側の前記容器本体の前記側壁上縁部の下端が下側の前記容器本体の前記側壁上縁部の上端上に載置されるように構成されている。
前記側壁上縁部の内面に凹部または凸部からなる内位置決め部を有するとともに、前記ネスティング状態となるときに前記容器本体を収容する下側の前記容器本体の前記内位置決め部に対応する前記側壁本体部の外面に、前記内位置決め部と凹凸係合する凸部または凹部からなる外位置決め部を有することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、底壁および前記底壁から立設される側壁を有して上方に開放される収容空間を内部に有する容器本体を備え、上下に位置する二つの前記容器本体のうち上側の前記容器本体が下側の前記容器本体に積み上げられるスタッキング状態とすることが可能となるとともに上側の前記容器本体が下側の前記容器本体の前記収容空間に収容されるネスティング状態とすることが可能となるように構成された運搬用容器である。
前記側壁は上端にその下側の前記容器本体の側壁本体部に対して外方に位置する側壁上縁部を有し、前記ネスティング状態において上側の前記容器本体の前記側壁上縁部の下端が下側の前記容器本体の前記側壁上縁部の上端上に載置されるように構成されている。
前記側壁上縁部の内面に凸部からなる内位置決め部を有するとともに、前記ネスティング状態となるときに前記容器本体を収容する下側の前記容器本体の前記内位置決め部に対応する前記側壁本体部の外面に、前記内位置決め部と係合する凸部からなる外位置決め部を有することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、前記内位置決め部を前記側壁上縁部の左右方向の中央側に形成するとともに、前記外位置決め部を前記側壁本体部の左右方向の中央側に形成することを特徴とする。
請求項4に係る発明は、底壁および前記底壁から立設される側壁を有して上方に開放される収容空間を内部に有する容器本体を備え、上下に位置する二つの前記容器本体のうち上側の前記容器本体が下側の前記容器本体に積み上げられるスタッキング状態とすることが可能となるとともに上側の前記容器本体が下側の前記容器本体の前記収容空間に収容されるネスティング状態とすることが可能となるように構成された運搬用容器である。
前記側壁は上端にその下側の前記容器本体の側壁本体部に対して外方に位置する側壁上縁部を有し、前記ネスティング状態において上側の前記容器本体の前記側壁上縁部の下端が下側の前記容器本体の前記側壁上縁部の上端上に載置されるように構成されている。
前記側壁上縁部の上端に凹部または凸部からなる上位置決め部を有するとともに、前記ネスティング状態となるときに前記容器本体を収容する下側の前記容器本体の前記上位置決め部に対応する前記側壁上縁部の下端に、前記上位置決め部と凹凸係合する凸部または凹部からなる下位置決め部を有することを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項4に係る発明において、前記上位置決め部を前記側壁上縁部の左右方向の中央側に形成するとともに、前記下位置決め部を前記側壁上縁部の左右方向の中央側に形成することを特徴とする。
請求項6に係る発明は、底壁および前記底壁から立設される側壁を有して上方に開放される収容空間を内部に有する容器本体を備え、上下に位置する二つの前記容器本体のうち上側の前記容器本体が下側の前記容器本体に積み上げられるスタッキング状態とすることが可能となるとともに上側の前記容器本体が下側の前記容器本体の前記収容空間に収容されるネスティング状態とすることが可能となるように構成された運搬用容器である。
前記側壁は上端にその下側の前記容器本体の側壁本体部に対して外方に位置する側壁上縁部を有し、前記ネスティング状態において上側の前記容器本体の前記側壁上縁部の下端が下側の前記容器本体の前記側壁上縁部の上端上に載置されるように構成されている。
前記側壁本体部の内面の下部に凹部または凸部からなる内下位置決め部を有するとともに、前記ネスティング状態となるときに前記容器本体を収容する下側の前記容器本体の前記内下位置決め部に対応する前記側壁本体部の外面の下部に、前記内下位置決め部と凹凸係合する凸部または凹部からなる外下位置決め部を有することを特徴とする。
請求項7係る発明は、請求項6に係る発明において、前記内下位置決め部を前記側壁本体部の左右方向の中央側に形成するとともに、前記外下位置決め部を前記側壁本体部の左右方向の中央側に形成することを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項1~7のいずれか一項に係る発明において、前記側壁は、上側の縦板部と、上側の前記縦板部よりも内方に位置する下側の縦板部と、上側の前記縦板部の下端部と下側の前記縦板部の上端部とを接続する横板部とからなる段構造を有する。
請求項1に係る発明にあっては、ネスティング状態としたときに、内位置決め部と外位置決め部とが凹凸係合して、上側の運搬用容器の容器本体と下側の運搬用容器の容器本体との水平方向における位置のずれを小さくすることができる。
請求項2に係る発明にあっては、ネスティング状態としたときに、内位置決め部と外位置決め部とが凹凸係合して、上側の運搬用容器の容器本体と下側の運搬用容器の容器本体との水平方向における位置のずれを小さくすることができる。
請求項3に係る発明にあっては、樹脂成形後の熱収縮による変形が中央側において小さいため、上下の運搬用容器の隙間を小さくすることができる。
請求項4に係る発明にあっては、ネスティング状態としたときに、上位置決め部と下位置決め部とが凹凸係合して、上側の運搬用容器の容器本体と下側の運搬用容器の容器本体との水平方向における位置のずれを小さくすることができる。
請求項5に係る発明にあっては、樹脂成形後の熱収縮による変形が中央側において小さいため、上下の運搬用容器の隙間を小さくすることができる。
請求項6に係る発明にあっては、ネスティング状態としたときに、内下位置決め部と外下位置決め部とが凹凸係合して、上側の運搬用容器の容器本体と下側の運搬用容器の容器本体との水平方向における位置のずれを小さくすることができる。
請求項7に係る発明にあっては、樹脂成形後の熱収縮による変形が中央側において小さいため、上下の運搬用容器の隙間を小さくすることができる。
請求項8に係る発明にあっては、収容空間の上開口面積に対して、有効面積である底壁の面積を大きくすることができる。
図1は、本発明の第一実施形態に係る運搬用容器の斜め上方より見た斜視図である。 図2Aは、同上の運搬用容器の長辺側の側壁の正面側より見た側面図である。図2Bは、同上の運搬用容器の短辺側の側壁の正面側より見た側面図である。 図3Aは、同上の運搬用容器の長辺側の側壁の正面側より見た縦断面図である。図3Bは、同上の運搬用容器の短辺側の側壁の正面側より見た縦断面図である。図3Cは、同上の運搬用容器の側壁の段構造の部分を拡大した縦断面図である。 図4は、同上の二つの運搬用容器のネスティング状態の斜め上方より見た斜視図である。 図5Aは、同上の二つの運搬用容器のネスティング状態の短辺側の側壁の正面側より見た縦断面図である。図5Bは、図5Aの要部拡大図である。 図6は、同上の二つの運搬用容器のネスティング状態における内位置決め部と外位置決め部とが凹凸係合している箇所の要部水平断面図である。 図7は、二つの運搬用容器のネスティング状態において内位置決め部および外位置決め部が設けられない場合に運搬用容器がずれている状態を示す側面図である。 図8は、同上の二つの運搬用容器のスタッキング状態の斜め上方より見た斜視図である。 図9は、同上の二つの運搬用容器のスタッキング状態の短辺側の側壁の正面側より見た側面図である。 図10は、同上の運搬用容器の要部の斜め下方より見た斜視図である。 図11は、本発明の第二実施形態に係る運搬用容器の要部の斜め上方より見た斜視図である。 図12は、本発明の第三実施形態に係る運搬用容器の要部の斜め上方より見た斜視図である。 図13は、本発明の第四実施形態に係る運搬用容器の斜め上方より見た斜視図である。 図14Aは、本発明の変形例に係る運搬用容器の斜め上方より見た斜視図である。図14Bは、同上の二つの運搬用容器のネスティング状態における内位置決め部と外位置決め部とが凹凸係合している箇所の水平断面図である。 図15は、従来の運搬用容器のネスティング状態において運搬用容器の水平位置がずれている状態を示す側面図である。
本発明は、運搬用容器に関し、さらに詳しくは、スタッキング状態およびネスティング状態とすることが可能な運搬用容器に関する。
以下、本発明に係る運搬用容器の第一実施形態について、図1~図10に基いて説明する。
図1に示すように、運搬用容器1は、上側の運搬用容器1Aが下側の運搬用容器1Bに積み上げられる、いわゆるスタッキング状態(図8参照)とすることが可能となるように構成される。さらに、運搬用容器1は、上側の運搬用容器1Aが下側の運搬用容器1Bに収容される、いわゆるネスティング状態(図4参照)とすることが可能となるように構成されるものである。
運搬用容器1は、底壁2と、底壁2から立設される側壁3とを有して、上方に開放される収容空間10を内部に有する容器本体11を備える。以下、上下については、通常の使用状態における上下、すなわち、容器本体11の開口がある方を上とするとともにその反対を下として説明する。また、内外については、容器本体11の中心から離れる方を外方とするとともに中心に近づく方を内方とする。
底壁2は、第一実施形態では、平面視長方形状をしたものである。
側壁3は、底壁2の周端部から立設されるもので、第一実施形態では、図2A、図2Bに示すように、平面視長方形状をした底片の各辺に沿ってそれぞれ立設される、正面視において概ね長方形状をしたものである。便宜上、底壁2の長辺に沿って立設される側壁3を長辺側の側壁3Aとし(図2A参照)、底壁2の短辺に沿って立設される側壁3を短辺側の側壁3Bとし(図2B参照)、特に区別を要しない場合には単に側壁3というものとする。
さらに詳しくは、第一実施形態では、側壁3は、概ね長方形状をしているが、上方へいくほど、連続的または段階的に水平方向(底壁2と平行な方向)の長さが長くなるように形成されている。これにより、容器本体11は、収容空間10の上部の水平断面積が下部の水平断面積よりも大きくなり、上下に位置する同形同大の二つの容器本体11のうちの上側の容器本体11Aが、下側の容器本体11Bの収容空間10に収容されてネスティング状態とすることが可能となる。
また、第一実施形態では、各側壁3は、左右方向の端部に内側に折曲する側端壁33を有している。隣接する側壁3の側端壁33同士が接続されており、収容空間10の水平断面形状は、概ね長方形状をしているものの四隅において小さな長方形状をした領域が欠けた形状をしている。
第一実施形態では、側壁3は、段構造4を有する。段構造4は、図1、図3A、図3B、図3Cに示すように、上側の縦板部41と、上側の縦板部41よりも内方に位置する下側の縦板部43と、上側の縦板部41の下端部と下側の縦板部43の上端部とを接続する横板部42と、により構成される。すなわち、上方へいくほど、容器本体11の収容空間10の水平断面積が段階的に大きくなっている。
縦板部41、43は、第一実施形態では、その厚みは約2.5mmであるが、特に限定されない。縦板部41、43は、鉛直方向に立設されていてもよいし、上方へいくほど外側に位置するように若干の傾斜を有してもよい。第一実施形態では、図3Cに示すように、鉛直方向Vに対して縦板部41、43がなす角度θが0~5度(好ましくは1~2度)であるが、角度θは特に限定されない。第一実施形態では、容器本体11の収容空間10の水平断面積が、段構造4により上方へいくほど段階的に大きくなるうえに、縦板部41、43の傾斜により上方へいくほど連続的に大きくなっている。
横板部42は、上側の縦板部41の下端部と下側の縦板部43の上端部とを接続する水平な板状をなす部分で、第一実施形態では、その水平長さは約4mmであるが、水平長さは特に限定されない。また、横板部42は、厳密に水平を向かなくてもよい。
このような段構造4は、第一実施形態では、各側壁3において左右方向を長手方向とし、上下に五個形成されているが、個数は特に限定されない。
容器本体11は、第一実施形態では、底壁2と側壁3とが樹脂により一体に形成されて、逆四角錐台状をしている。
側壁3は、側壁本体部31と、側壁上縁部32とを有する。側壁上縁部32は、側壁3の上端に位置し、その下側に側壁本体部31が位置して、側壁本体部31が側壁3の大部分を構成する。上述したように、側壁3の水平方向の長さは上方へいくほど長くなるように形成されており、側壁上縁部32は、側壁3の上端部において側壁本体部31に対して外方に位置する、枠状をしたものである。
図5A、図7に示すように、ネスティング状態において、上側の容器本体11Aの側壁上縁部32Aの下端が、下側の容器本体11Bの側壁上縁部32B上の上端に載置されるように構成されている。すなわち、ネスティング状態において、上側の容器本体11Aの側壁本体部31Aは下側の容器本体11Bの収容空間10に収容される。
図5Bに示すように、ネスティング状態において、上側の容器本体11Aの側壁3と、下側の容器本体11Bの側壁3との間には、隙間34(クリアランス)が形成されるように構成される。第一実施形態では、隙間34は内外方向に約3mmである。
このような隙間34が形成されることにより、上側の容器本体11Aを下側の容器本体11Bの収容空間10に入れてネスティング状態にしやすいとともに、ネスティング状態から上側の容器本体11Aを下側の容器本体11Bから出す際に出しやすい。なお、この隙間34は内外方向に約3mmでなくてもよく、特に限定されない。
第一実施形態では、側壁上縁部32は、その上面部を構成するフランジ状をした上横リブ323と、その下面部を構成するフランジ状をした下横リブ324と、を有している。側壁上縁部32は、隣接する側壁3の側壁上縁部32同士が繋がる枠状(環状)をしており、上横リブ323および下横リブ324は、平面側に段差を有している。例えば、後述するスタッキング用の支持部材12が挿入される下方に凹む凹部325が上横リブ323に設けられるとともに、凹部325に対応する下横リブ324に下方に突出する凸部326が設けられており、これらの部分において段差が生じている。なお、このような凹部325、凸部326等の段差は設けられなくてもよい。
また、側壁上縁部32は、上横リブ323と下横リブ324とを接続する縦リブ327が適宜設けられている。
そして、第一実施形態の容器本体11は、図3A、図3Bに示すように、側壁上縁部32の内面321に内位置決め部51を有するとともに、図2A、図2Bに示すように、側壁本体部31の外面312に外位置決め部52を有する。
内位置決め部51は、凹部からなるものである。第一実施形態では、図3Aに示すように、両方の長辺側の側壁3Aの側壁上縁部32の内面321の左右方向(水平方向)の中央側に、内位置決め部51として、一つの正面視矩形状をした凹部が形成されている。また、図3Bに示すように、両方の短辺側の側壁3Bの側壁上縁部32の内面321の左右方向の中央側に、内位置決め部51として、一つの正面視矩形状をした凹部が形成されている。ここで、側壁上縁部32の左右方向の中央側とは、側壁上縁部32の左右方向の厳密な中央を基準として、この基準から側壁上縁部32の左右方向端部までの長さの1/2の長さの範囲内をいうものとし、側壁上縁部32の左右方向の中央とは、側壁上縁部32の左右方向の厳密な中央をいう。なお、側壁上縁部32の左右方向の中央側の定義として、側壁上縁部32の左右方向の厳密な中央を基準として、この基準から側壁上縁部32の左右方向端部までの長さの1/3の長さ、または1/4の長さの範囲内というものとしてもよい。
外位置決め部52は、ネスティング状態となるときに、図6に示すように内位置決め部51と凹凸係合する凸部からなるものである。すなわち、ネスティング状態となるときに、容器本体11を収容する下側の容器本体11Bの内位置決め部51に対応する位置に、外位置決め部52が形成される。外位置決め部52は、内位置決め部51が凹部の場合には凸部であり、内位置決め部51が凸部の場合には凹部である。
第一実施形態では、図2Aに示すように、両方の長辺側の側壁3Aの側壁本体部31の外面312の上端部の左右方向の中央側に、外位置決め部52として、上下に伸びる二条の凸部が間隔をあけて形成されている。また、図2Bに示すように、両方の短辺側の側壁3Bの側壁本体部31の外面312の上端部の左右方向の中央側に、外位置決め部52として、上下に伸びる二条の凸部が間隔をあけて形成されている。ここで、側壁本体部31の左右方向の中央側とは、側壁本体部31の左右方向の厳密な中央を基準として、この基準から側壁本体部31の左右方向端部までの長さの1/2の長さの範囲内をいうものとし、側壁本体部31の左右方向の中央とは、側壁本体部31の左右方向の厳密な中央をいう。なお、側壁本体部31の左右方向の中央側の定義として、側壁本体部31の左右方向の厳密な中央を基準として、この基準から側壁本体部31の左右方向端部までの長さの1/3の長さ、または1/4の長さの範囲内というものとしてもよい。
内位置決め部51および外位置決め部52は、図6に示すように、凹凸係合した状態で、左右方向に若干の隙間53A、53B(クリアランス)を有する。第一実施形態では、隙間53A、53Bは合計約2mmである。
ネスティング状態において、上側の容器本体11Aの側壁3と下側の容器本体11Bの側壁3との間に形成される隙間34が小さすぎるかまたは隙間34がないと、上側の容器本体11Aを下側の容器本体11Bの収容空間10に入れにくいとともに、ネスティング状態から上側の容器本体11Aを下側の容器本体11Bから出す際に出しにくい。
また、隙間34が大きすぎると、上側の容器本体11Aを下側の容器本体11Bの収容空間10に入れる際にネスティング状態にしやすいとともに、ネスティング状態から上側の容器本体11Aを下側の容器本体11Bから出す際に出しやすいものの、ネスティング状態において、積み重なった複数の運搬用容器1の水平方向における位置のずれが大きくなってしまう。特に、図15に示すように、下側の運搬用容器1に対して上側の運搬用容器1が一方向に寄ったときに、例えば、運搬用容器1を20段積み重ねてネスティング状態としてローラーコンベアに載置しているときに、ローラーコンベアが動きだしたり止まったりする際、上側の運搬用容器1が下側の運搬用容器1に対して位置がずれていき、一番下の運搬用容器1に対して、一番上の運搬用容器1の位置ずれが一番大きくなって転倒するおそれがある。
そこで第一実施形態では、外位置決め部52および内位置決め部51が設けられている。外位置決め部52と内位置決め部51との間の隙間53A、53Bは合計約2mmであるため、ネスティング状態において、下側の運搬用容器1に対して上側の運搬用容器1が一方向に寄ったときに、ずれは積算されてもそれ程大きくならず、バランスを崩しにくくなる。外位置決め部52と内位置決め部51との間の隙間53A、53Bの合計は、隙間34よりも小さく形成される。
ネスティングする際には、まず大まかに上側の容器本体11Aを下側の容器本体11Bの収容空間10の開口の近傍に位置させてから、外位置決め部52と内位置決め部51とを位置合わせして上側の運搬用容器1を下側の運搬用容器1の収容空間10に入れるのであるが、このような隙間53A、53Bが形成されることにより、上側の運搬用容器1を下側の運搬用容器1の収容空間10に入れてネスティング状態にしやすいとともに、ネスティング状態から上側の運搬用容器1を下側の運搬用容器1から出す際に出しやすい。なお、この隙間53A、53Bは合計約2mmでなくてもよく、特に限定されず、また、隙間53A、53Bは0であってもよい。
なお、内位置決め部51としての凹部は、第一実施形態では、正面視矩形状をしているが、正面視矩形状をしなくてもよい。外位置決め部52としての凸部は、第一実施形態では、二条の凸部であるが、特に限定されず、例えば正面視矩形状をした一つの凸部であってもよい。内位置決め部51および外位置決め部52は、凹凸係合するものであればよく、内位置決め部51が凸部であるとともに外位置決め部52が凹部であってもよい。内位置決め部51および外位置決め部52は、第一実施形態では、側壁3の左右方向の中央側に設けられているが、特に側壁3の左右方向の中央側に設けられなくてもよく、ずれた位置に設けられてもよい。樹脂成形後の熱収縮による変形が中央側において小さいため、内位置決め部51および外位置決め部52が側壁3の左右方向の中央側に設けられることにより、隙間を小さくすることができる。
また、第一実施形態では、上側の運搬用容器1を下側の運搬用容器1の収容空間10に入れやすいように、外位置決め部52にガイド521が設けられている。ガイド521は、図1に示すように、外位置決め部52の下部に設けられて、下方へいく程容器本体11の内方側に位置する傾斜面により構成される。
また、運搬用容器1は、図8、図9に示すように、上側の運搬用容器1Aの容器本体11を下側の運搬用容器1Bの容器本体11上に積み上げる、いわゆるスタッキング状態が可能となるように構成されている。スタッキング状態としない場合、すなわち、単独で運搬用容器1を使用する場合や、ネスティング状態とする場合には、図1に示すように、側壁3の上端部(側壁上縁部32)に可動に設けられている支持部材12を、収容空間10の上方に跨らないように、側壁3の上端部に沿って位置させる。そして、スタッキング状態とする場合には、図8に示すように、支持部材12を回動させて、収容空間10の上方に跨るように位置させる。運搬用容器1の底壁2には、スタッキング状態において下側の運搬用容器1Bの収容空間10の上方に跨る支持部材12に対応する位置に、図10に示すように、支持部材12が収容される収容溝22が形成されている。これにより、図8に示すように、スタッキング状態において、下側の運搬用容器1Bの支持部材12が、上側の運搬用容器1Aの収容溝22に収容されて、上側の運搬用容器1Aが長手方向に位置ずれするのが抑制される。
また、支持部材12には、収容空間10の上方に跨るように位置させた際に上方に凸となる屈曲部121が設けられている。これに対応して、図10に示すように、収容溝22の奥面(下面)の一部に屈曲部121が収容される屈曲部収容部221が形成されている。スタッキング状態において、下側の運搬用容器1Bの支持部材12の屈曲部121が、上側の運搬用容器1Aの収容溝22の屈曲部収容部221に収容されて係合する。この屈曲部121と屈曲部収容部221との係合により、上側の運搬用容器1Aが短手方向に位置ずれするのが抑制される。
また、図9に示すように、上側の運搬用容器1Aは、下側の運搬用容器1Bの短手方向両側の側壁上縁部32間に位置している。このとき、下側の運搬用容器1Bの側壁上縁部32Bと上側の運搬用容器1Aの容器本体11Aの下端部との間の隙間35は、屈曲部121と屈曲部収容部221とが係合したときの隙間(不図示)よりも大きい。このため、通常は屈曲部121と屈曲部収容部221との係合により上側の運搬用容器1Aが短手方向に位置ずれするのが抑制されるが、屈曲部121と屈曲部収容部221との係合が外れた場合には、側壁上縁部32Bにより上側の運搬用容器1Aが短手方向に位置ずれするのが抑制される。
また、図10に示すように、底壁2には、縦板状をした底リブ21が格子状に設けられており、底リブ21により底壁2の強度が向上している。
上述したように第一実施形態の運搬用容器1にあっては、ネスティング状態としたときに、内位置決め部51と外位置決め部52とが凹凸係合して、上側の運搬用容器1Aの容器本体11Aと下側の運搬用容器1Bの容器本体11Bの水平方向における位置のずれを小さくすることができる。特に、成形後の熱収縮や、経時劣化によって隙間34が大きくなってしまう場合に、極めて有効である。
また、側壁3が段構造4を有することにより、上方へいくほど収容空間10の水平断面積が大きくなる運搬用容器1において、有効面積を大きくすることができる。すなわち、上方へいくほど収容空間10の水平断面積が大きくするにあたり、段構造4を設けない場合、鉛直方向Vに対して縦板部がなす角度θ(図3参照)を大きくする必要があるが、この場合には、収容空間10の上開口面積に対して、有効面積である底壁2の面積が小さくなる。第一実施形態のように側壁3が段構造4を有することにより、上側の容器本体11Aの側壁3と下側の容器本体11Bの側壁3との間に形成される隙間34(図5参照)を確保しながら、鉛直方向Vに対して縦板部がなす角度θを小さくすることができ、収容空間10の上開口面積に対する底壁2の面積(有効面積)を大きくすることができる。
次に、第二実施形態に係る運搬用容器1について、図11に基いて説明する。なお、第二実施形態は大部分において第一実施形態と同じであるため、同じ部分については説明を省略し、主に異なる部分について説明する。
第二実施形態では、図11に示すように、側壁上縁部32の上端に凹部からなる上位置決め部61を有している。上位置決め部61は、上方に開放されているとともに、側壁3を内外に貫通している。
また、側壁上縁部32の下端で、ネスティング状態となるときに容器本体11を収容する下側の容器本体11の上位置決め部61に対応する位置に、上位置決め部61と凹凸係合する凸部からなる下位置決め部62を有している。下位置決め部62は、第二実施形態では、側壁上縁部32の下端より下方に突出するとともに、側壁本体部31の外面に固定されている。
第二実施形態の運搬用容器1にあっても、ネスティング状態としたときに、上位置決め部61と下位置決め部62とが凹凸係合して、上側の運搬用容器1Aの容器本体11Aと下側の運搬用容器1Bの容器本体11Bとの水平方向における位置のずれを小さくすることができる。
なお、下位置決め部62としての凸部は、第二実施形態では、二つの凸部であるが、特に限定されず、例えば一つの凸部であってもよい。上位置決め部61および下位置決め部62は、凹凸係合するものであればよく、上位置決め部61が凸部であるとともに下位置決め部62が凹部であってもよい。上位置決め部61および下位置決め部62は、第二実施形態では、側壁3の左右方向の中央側に設けられているが、特に側壁3の左右方向の中央側に設けられなくてもよく、ずれた位置に設けられてもよい。
次に、第三実施形態に係る運搬用容器1について、図12に基いて説明する。なお、第三実施形態は大部分において第二実施形態と同じであるため、同じ部分については説明を省略し、主に異なる部分について説明する。
第三実施形態では、図12に示すように、側壁上縁部32の上端に凹部からなる上位置決め部61を有している。上位置決め部61は、上横リブ323を上下に貫通されていて、側壁3を内外に貫通していない点で第二実施形態と異なる。
また、側壁上縁部32の下端で、ネスティング状態となるときに容器本体11を収容する下側の容器本体11の上位置決め部61に対応する位置に、上位置決め部61と凹凸係合する凸部からなる下位置決め部62を有している。下位置決め部62は、第三実施形態では、側壁上縁部32の下端より下方に突出するもので、側壁本体部31の外面から間隔をあけて位置する点で第二実施形態と異なる。
第三実施形態の運搬用容器1にあっても、ネスティング状態としたときに、上位置決め部61と下位置決め部62とが凹凸係合して、上側の運搬用容器1Aの容器本体11Aと下側の運搬用容器1Bの容器本体11Bとの水平方向における位置のずれを小さくすることができる。
なお、上位置決め部61としての凹部は、第三実施形態では、上横リブ323を上下に貫通しているが、上横リブ323を上下に貫通していなくてもよく、単なる凹みであってもよい。下位置決め部62としての凸部は、第三実施形態では、二つの凸部であるが、特に限定されず、例えば一つの凸部であってもよい。上位置決め部61および下位置決め部62は、凹凸係合するものであればよく、上位置決め部61が凸部であるとともに下位置決め部62が凹部であってもよい点、上位置決め部61および下位置決め部62は、第三実施形態では、側壁3の左右方向の中央側に設けられているが、特に側壁3の左右方向の中央側に設けられなくてもよい点も第二実施形態と同じである。
次に、第四実施形態に係る運搬用容器1について、図13に基いて説明する。なお、第四実施形態は大部分において第一実施形態と同じであるため、同じ部分については説明を省略し、主に異なる部分について説明する。
第四実施形態では、図13に示すように、側壁本体部31の内面311の下部に凹部からなる内下位置決め部71を有している。内下位置決め部71は、正面視矩形状をしている。
また、側壁本体部31の外面312の下部で、ネスティング状態となるときに容器本体11を収容する下側の容器本体11の内下位置決め部71に対応する位置に、内下位置決め部71と凹凸係合する凸部または凹部からなる外下位置決め部72を有している。外下位置決め部72は、正面視矩形状をしている。
第四実施形態の運搬用容器1にあっても、ネスティング状態としたときに、内下位置決め部71と外下位置決め部72とが凹凸係合して、上側の運搬用容器1Aの容器本体11Aと下側の運搬用容器1Bの容器本体11Bとの水平方向における位置のずれを小さくすることができる。
なお、内下位置決め部71としての凹部は、第四実施形態では正面視矩形状をしているが、形状は特に限定されない。外下位置決め部72としての凸部は、第四実施形態では、第四実施形態では正面視矩形状をしているが、形状は特に限定されない。内下位置決め部71および外下位置決め部72は、凹凸係合するものであればよく、内下位置決め部71が凸部であるとともに外下位置決め部72が凹部であってもよい。内下位置決め部71および外下位置決め部72は、第四実施形態では、側壁3の左右方向の中央側に設けられているが、特に側壁3の左右方向の中央側に設けられなくてもよく、ずれた位置に設けられてもよい。
次に、本発明の運搬用容器1の変形例について説明する。
底壁2は、上記実施形態では平面視長方形状に形成されているが、平面視正方形状や多角形状等、形状は特に限定されない。
側壁3は、上記実施形態では平面視において概ね長方形状に形成されているが、平面視正方形状や多角形状等、形状は特に限定されない。
上記実施形態では、側壁3は左右方向の端部に側端壁33を有しているが、側壁3が側端壁33を有しなくてもよい。すなわち、収容空間10の水平断面形状が、四隅に欠けた領域のない概ね長方形状をしたものであってもよい。
上記実施形態では、側壁3が段構造4を有するものであったが、側壁3が段構造4を有しなくてもよい。また、上記実施形態では、側壁3(縦板部)が傾斜を有するものであったが、側壁3が傾斜を有しなくてもよい。また、側壁3が段構造4および傾斜を有しなくてもよい。
容器本体11は、上記実施形態では、底壁2と側壁3とが樹脂により一体に形成されているが、別体のものが組み合わされて形成されてもよい。また、容器本体11は、樹脂に限定されない。また、容器本体11は、逆四角錐台状に形成されなくてもよく、形状は特に限定されない。
側壁上縁部32は、上記実施形態では、隣接する側壁3の側壁上縁部32同士が繋がる枠状(環状)をしたものであるが、特に枠状に形成されなくてもよい。
側壁上縁部32は、上記実施形態では、その上面部および下面部が、フランジ状をした上横リブ323および下横リブ324により構成されているが、このような上横リブ323および下横リブ324は必ずしも設けられなくてもよい。また、縦リブ327も設けられなくてもよい。
また、第一実施形態では、内位置決め部51が凹部または凸部からなるとともに外位置決め部52が凸部または凹部からなり、内位置決め部51と外位置決め部52とが凹凸係合するものであった。これに対し、図14A、図14Bに示す変形例では、内位置決め部51Aが凸部からなるとともに外位置決め部52Aも凸部からなり、内位置決め部51Aと外位置決め部52Aとが係合するものである。
この変形例では、運搬用容器1において、内位置決め部51Aおよび外位置決め部52Aは、平面視において180°回転させたときに同じ状態となる位置に形成されている。具体的には、長辺側の側壁3Aおよび短辺側の側壁3Bの水平方向の中央から、平面視における周方向右回りに僅かに進んだ位置の側壁上縁部32の内面321に、内位置決め部51Aが設けられている。また、長辺側の側壁3Aおよび短辺側の側壁3Bの水平方向の中央から、平面視における周方向左回りに僅かに進んだ位置の側壁本体部31の外面312に、外位置決め部52Aが設けられている。
図14Bにおいて、図中の上側の内位置決め部51Aおよび外位置決め部52Aによって、上側の運搬用容器1Aが図中の右側にずれるのが抑制され、図中の下側の内位置決め部51Aおよび外位置決め部52Aによって、上側の運搬用容器1Aが図中の左側にずれるのが抑制される。
また、図中の左側の内位置決め部51Aおよび外位置決め部52Aによって、上側の運搬用容器1Aが図中の上側にずれるのが抑制され、図中の右側の内位置決め部51Aおよび外位置決め部52Aによって、上側の運搬用容器1Aが図中の下側にずれるのが抑制される。
上述したように本発明の運搬用容器1にあっては、上側の容器本体11Aの側壁3と下側の容器本体11Bの側壁3との隙間34よりも、内位置決め部51と外位置決め部52との隙間53A、53B、または、上位置決め部61と下位置決め部62との隙間、または、内下位置決め部71と外下位置決め部72との隙間の方が小さいため、ネスティング状態としたときに、内位置決め部51と外位置決め部52との係合、または、上位置決め部61と下位置決め部62との凹凸係合、または、内下位置決め部71と外下位置決め部72との凹凸係合により、上側の運搬用容器1Aと下側の運搬用容器1Bの水平方向における位置のずれを小さくすることができる。特に、運搬用容器1の大きさが大きくなるほど上側の容器本体11Aの側壁3と下側の容器本体11Bの側壁3との隙間34が大きくなるため、運搬用容器1が大きいほど、内位置決め部51および外位置決め部52、または、上位置決め部61および下位置決め部62、または、内下位置決め部71および外下位置決め部72による効果が顕著に得られる。
また、内位置決め部51を側壁上縁部32の左右方向の中央側に形成するとともに、外位置決め部52を側壁本体部31の左右方向の中央側に形成することにより、樹脂成形後の熱収縮による変形が中央側において小さいことを利用して、上下の運搬用容器1の隙間を小さくすることができる。
また、スタッキング状態において、支持部材12が収容溝22に収容されることにより、運搬用容器1が長手方向に位置ずれするのが抑制されるとともに、屈曲部121が屈曲部収容部221に係合して収容されることにより、運搬用容器1が短手方向に位置ずれするのが抑制される。
また、一対の長辺側の側壁3Aのうちの一方、あるいは、一対の短辺側の側壁3Bのうちの一方にのみ、内位置決め部51、外位置決め部52、上位置決め部61、下位置決め部62、内下位置決め部71、または外下位置決め部72を設けて、他方の長辺側の側壁3Aまたは他方の短辺側の側壁3Bにはこれらが設けていない場合がある。この場合、内位置決め部51等が設けられない他方の側壁3側に、ネスティング状態の上側の容器本体11Aが寄ったときには、寄った方と反対側おいては上側の容器本体11Aの側壁3と下側の容器本体11Bの側壁3との隙間34が最大限となる。このときでも、内位置決め部51等が設けられている一方の側壁3側において、内位置決め部51等による係合が外れないように、内位置決め部51等を構成する凸部の突出量が、上記最大限の隙間34よりも大きく構成されることが好ましい。
1 運搬用容器
1A 上側の運搬用容器
1B 下側の運搬用容器
10 収容空間
11 容器本体
2 底壁
3 側壁
31 側壁本体部
311 内面
312 外面
32 側壁上縁部
321 内面
322 外面
34 隙間
4 段構造
41 上側の縦板部
42 下側の縦板部
43 横板部
51 内位置決め部
52 外位置決め部
53A 隙間
53B 隙間
61 上位置決め部
62 下位置決め部
71 内下位置決め部
72 外下位置決め部
V 鉛直方向
θ 角度

Claims (5)

  1. 底壁および前記底壁から立設される側壁を有して上方に開放される収容空間を内部に有する容器本体を備え、
    上下に位置する二つの前記容器本体のうち上側の前記容器本体が下側の前記容器本体に積み上げられるスタッキング状態とすることが可能となるとともに上側の前記容器本体が下側の前記容器本体の前記収容空間に収容されるネスティング状態とすることが可能となるように構成された運搬用容器であって、
    前記側壁は上端にその下側の前記容器本体の側壁本体部に対して外方に位置する側壁上縁部を有し、前記ネスティング状態において上側の前記容器本体の前記側壁上縁部の下端が下側の前記容器本体の前記側壁上縁部の上端上に載置されるように構成されており、
    前記側壁上縁部の内面に凹部または凸部からなる内位置決め部を有するとともに、前記ネスティング状態となるときに前記容器本体を収容する下側の前記容器本体の前記内位置決め部に対応する前記側壁本体部の外面に、前記内位置決め部と凹凸係合する凸部または凹部からなる外位置決め部を有し、
    前記内位置決め部を前記側壁上縁部の左右方向の中央に形成するとともに、前記外位置決め部を前記側壁本体部の左右方向の中央に形成し、
    前記内位置決め部と前記外位置決め部は、前記側壁の上下高さのうち中間位置よりも高い位置に形成され、
    前記内位置決め部と前記外位置決め部とを構成する前記凸部と前記凹部のうちの前記凸部と、前記凹部の内壁面を構成する壁部とが上下方向に連続していることを特徴とする運搬用容器。
  2. 底壁および前記底壁から立設される側壁を有して上方に開放される収容空間を内部に有する容器本体を備え、
    上下に位置する二つの前記容器本体のうち上側の前記容器本体が下側の前記容器本体に積み上げられるスタッキング状態とすることが可能となるとともに上側の前記容器本体が下側の前記容器本体の前記収容空間に収容されるネスティング状態とすることが可能となるように構成された運搬用容器であって、
    前記側壁は上端にその下側の前記容器本体の側壁本体部に対して外方に位置する側壁上縁部を有し、前記ネスティング状態において上側の前記容器本体の前記側壁上縁部の下端が下側の前記容器本体の前記側壁上縁部の上端上に載置されるように構成されており、
    前記側壁上縁部の上端に凹部または凸部からなる上位置決め部を有するとともに、前記ネスティング状態となるときに前記容器本体を収容する下側の前記容器本体の前記上位置決め部に対応する前記側壁上縁部の下端に、前記上位置決め部と凹凸係合する凸部または凹部からなる下位置決め部を有し、
    前記上位置決め部を前記側壁上縁部の左右方向の中央に形成するとともに、前記下位置決め部を前記側壁上縁部の左右方向の中央に形成し、
    前記上位置決め部と前記下位置決め部は、前記側壁の上下高さのうち中間位置よりも高い位置に形成され、
    前記上位置決め部と前記下位置決め部とを構成する前記凸部と前記凹部のうちの前記凸部と、前記凹部の内壁面を構成する壁部とが上下方向に連続していることを特徴とする運搬用容器。
  3. 底壁および前記底壁から立設される側壁を有して上方に開放される収容空間を内部に有する容器本体を備え、
    上下に位置する二つの前記容器本体のうち上側の前記容器本体が下側の前記容器本体に積み上げられるスタッキング状態とすることが可能となるとともに上側の前記容器本体が下側の前記容器本体の前記収容空間に収容されるネスティング状態とすることが可能となるように構成された運搬用容器であって、
    前記側壁は上端にその下側の前記容器本体の側壁本体部に対して外方に位置する側壁上縁部を有し、前記ネスティング状態において上側の前記容器本体の前記側壁上縁部の下端が下側の前記容器本体の前記側壁上縁部の上端上に載置されるように構成されており、
    前記側壁上縁部の上端に凹部からなる上位置決め部を有するとともに、前記ネスティング状態となるときに前記容器本体を収容する下側の前記容器本体の前記上位置決め部に対応する前記側壁上縁部の下端に、前記上位置決め部と凹凸係合する凸部からなる下位置決め部を有し、
    前記上位置決め部を前記側壁上縁部の左右方向の中央側に形成するとともに、前記下位置決め部を前記側壁上縁部の左右方向の中央側に形成し、
    前記上位置決め部と前記下位置決め部は、前記側壁の上下高さのうち中間位置よりも高い位置に形成され、
    前記上位置決め部の凹部は、上方に開放されるとともに、前記側壁を内外に貫通していることを特徴とする運搬用容器。
  4. 底壁および前記底壁から立設される側壁を有して上方に開放される収容空間を内部に有する容器本体を備え、
    上下に位置する二つの前記容器本体のうち上側の前記容器本体が下側の前記容器本体に積み上げられるスタッキング状態とすることが可能となるとともに上側の前記容器本体が下側の前記容器本体の前記収容空間に収容されるネスティング状態とすることが可能となるように構成された運搬用容器であって、
    前記側壁は上端にその下側の前記容器本体の側壁本体部に対して外方に位置する側壁上縁部を有し、前記ネスティング状態において上側の前記容器本体の前記側壁上縁部の下端が下側の前記容器本体の前記側壁上縁部の上端上に載置されるように構成されており、
    前記側壁上縁部の内面に凸部からなる内位置決め部を有するとともに、前記ネスティング状態となるときに前記容器本体を収容する下側の前記容器本体の前記側壁本体部の外面に、前記内位置決め部と係合する凸部からなる外位置決め部を有し、
    前記内位置決め部と前記外位置決め部とは、前記側壁の水平方向の中央から互いに水平方向にずれた位置に配置されていることを特徴とする運搬用容器。
  5. 底壁および前記底壁から立設される側壁を有して上方に開放される収容空間を内部に有する容器本体を備え、
    上下に位置する二つの前記容器本体のうち上側の前記容器本体が下側の前記容器本体に積み上げられるスタッキング状態とすることが可能となるとともに上側の前記容器本体が下側の前記容器本体の前記収容空間に収容されるネスティング状態とすることが可能となるように構成された運搬用容器であって、
    前記側壁は上端にその下側の前記容器本体の側壁本体部に対して外方に位置する側壁上縁部を有し、前記ネスティング状態において上側の前記容器本体の前記側壁上縁部の下端が下側の前記容器本体の前記側壁上縁部の上端上に載置されるように構成されており、
    前記側壁本体部の内面の下部に凸部からなる内下位置決め部を有するとともに、前記ネスティング状態となるときに前記容器本体を収容する下側の前記容器本体の前記内下位置決め部に対応する前記側壁本体部の外面の下部に、前記内下位置決め部と凹凸係合する凹部からなる外下位置決め部を有し、
    前記凸部は、前記側壁本体部の前記内面において前記側壁の高さ方向の中間部位よりも低い下部に形成されるとともに、前記凸部の前記内面からの突出長さが、前記底壁の一辺の長さの半分よりも短いことを特徴とする運搬用容器。
JP2017034057A 2017-02-24 2017-02-24 運搬用容器 Active JP7089262B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017034057A JP7089262B2 (ja) 2017-02-24 2017-02-24 運搬用容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017034057A JP7089262B2 (ja) 2017-02-24 2017-02-24 運搬用容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018138471A JP2018138471A (ja) 2018-09-06
JP7089262B2 true JP7089262B2 (ja) 2022-06-22

Family

ID=63450752

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017034057A Active JP7089262B2 (ja) 2017-02-24 2017-02-24 運搬用容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7089262B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4343400A (en) 1979-10-17 1982-08-10 Allibert, S.A. Container crate that can be stacked or nested
JP2001130563A (ja) 1999-11-04 2001-05-15 Sanko Co Ltd 大型容器
JP2001130562A (ja) 1999-11-04 2001-05-15 Sanko Co Ltd 大型容器
JP2003252393A (ja) 2002-02-27 2003-09-10 Sekisui Chem Co Ltd 減圧容器
JP2006160283A (ja) 2004-12-03 2006-06-22 Sanko Co Ltd スタッキング及びネスティング可能な容器
US20120211390A1 (en) 2011-02-18 2012-08-23 Hassell Jon P Bakery tray

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52136087A (en) * 1976-05-08 1977-11-14 Hiroko Suzuki Improvement of container
JP4608039B2 (ja) * 1999-07-27 2011-01-05 岐阜プラスチック工業株式会社 運搬用容器
JP2003040272A (ja) * 2001-07-30 2003-02-13 Sanko Co Ltd ハンドル付き合成樹脂製容器

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4343400A (en) 1979-10-17 1982-08-10 Allibert, S.A. Container crate that can be stacked or nested
JP2001130563A (ja) 1999-11-04 2001-05-15 Sanko Co Ltd 大型容器
JP2001130562A (ja) 1999-11-04 2001-05-15 Sanko Co Ltd 大型容器
JP2003252393A (ja) 2002-02-27 2003-09-10 Sekisui Chem Co Ltd 減圧容器
JP2006160283A (ja) 2004-12-03 2006-06-22 Sanko Co Ltd スタッキング及びネスティング可能な容器
US20120211390A1 (en) 2011-02-18 2012-08-23 Hassell Jon P Bakery tray

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018138471A (ja) 2018-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2892083T3 (es) Contenedor para graneles apilable
WO2013011672A1 (ja) トレイ
JP7089262B2 (ja) 運搬用容器
JP2008044636A (ja) 収納用トレー
JP5476248B2 (ja) コーナー部材及びそれを用いたパネルの積層方法
JP7144031B2 (ja) 容器
KR101699603B1 (ko) 반도체 칩 트레이
US20120032054A1 (en) Stackable holder for an integrated circuit package
JP5727889B2 (ja) 蓋部材
JP4796369B2 (ja) 育苗ポット用カゴ型トレイ
JP7100342B2 (ja) 運搬用容器
JP2023142438A (ja) 蓋体
JP6938023B2 (ja) 蓋付き容器、及び、運搬ユニット
JP6293002B2 (ja) 折畳み容器
JP6333641B2 (ja) コンテナ段積み係合構造
JP6588267B2 (ja) コンテナ
JP7194959B2 (ja) 運搬用容器
JP3229671U (ja) ディスプレイケース
JP7134482B2 (ja) 折畳み容器
JP7378726B2 (ja) 容器
JP7429027B2 (ja) 容器
JP6290052B2 (ja) パレット
JP7072822B2 (ja) 運搬用容器
JP6957017B2 (ja) 運搬ユニット
RU2417154C1 (ru) Коррекс (варианты)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210824

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20211025

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220510

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220603

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7089262

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150