JP4395225B2 - 大型容器用蓋 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、飽和食塩水で漬けられた漬物等の原料となる胡瓜、大根等や、魚介類等を、大量に、収容、搬送、保管するための合成樹脂で一体に成形された大型容器に被蓋される大型容器用蓋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、平面形状がほぼ方形状の板状の天部と、天部の各辺に沿って下方に延在する周縁壁とからなる大型容器用蓋が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
下に位置する空の大型容器内に、上に位置する空の大型容器が嵌合可能な、所謂、ネスティング可能な大型容器を、蓋が被蓋された状態で段積みすると、上に位置する大型容器が、下に位置する大型容器の蓋に載置されて、蓋が損傷を受けるという問題があった。
【0004】
本発明の目的は、上述した従来の大型容器用蓋が有する課題を解決するとともに、取扱性の優れた大型容器用蓋を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した目的を達成するために、第1には、平面形状がほぼ方形状の天部の角部には、前記天部の辺に沿って、前記天部の上面から突出した突条と、該突条の両端から、所定の長さ延在する突条とからなる嵌合突条部材が、相対するように形成されているとともに、前記相対する嵌合突条部材には、筒状の角材からなる補強材が嵌合されており、また、前記天部の角部付近には、ほぼ三角形状の隅部凹部が形成されているとともに、前記相対する2つの嵌合突条部材に嵌合された前記補強材の前記隅部凹部側の垂直壁が、前記隅部凹部の補強材側の側面とほぼ面一になるように構成されており、下に位置する蓋で被蓋された大型容器に、上に位置する大型容器を載置した際には、上に位置する大型容器の隅桁の段部が、下に位置する大型容器の蓋に配設された前記補強材に載置され、更に、上に位置する大型容器の隅桁が、前記隅部凹部に位置することにより、上に位置する大型容器の隅桁が、前記天部に当接することがないように構成したものであり、第2には、前記天部の各辺に沿って形成された周部領域には、リブ部が形成されており、前記リブ部には、前記天部の各辺に平行な外側リブと、該外側リブに平行で、且つ、同じ高さを有する内側リブと、前記外側リブと前記内側リブとのほぼ中間に形成されているとともに、前記外側リブと前記内側リブとに平行で、且つ、前記外側リブと前記内側リブより低いバンド掛けリブと、前記外側リブに形成された切り欠き部分とからなるバンド掛け部が形成されており、また、前記内側リブの上端と前記バンド掛けリブの上端と前記外側リブに形成された切り欠き部分の上端とを結ぶ仮想面が、前記内側リブから前記外側リブに向かって、下方に傾斜した傾斜仮想面として形成したものである。
【0006】
【実施例】
以下に、本発明の実施例について説明するが、本発明の趣旨を越えない限り何ら、本実施例に限定されるものではない。
【0007】
先ず、最初に、図1〜図10を用いて、合成樹脂で一体に成形された大型容器Bについて説明する。
【0008】
大型容器Bは、平面形状が方形状の底部1と、底部1の各辺から上方に、且つ、外側に傾斜して形成された側壁2とを有している。側壁2の上端からは、外側に水平状に延設されたフランジ3が形成されており、また、フランジ3の下方で、大型容器Bの開口部近傍には、側壁2の外周面の全周を囲むように水平状に延設された水平全周リブ4が、適当数、形成されている。本実施例においては、2つの水平全周リブ4a、4bが形成されている。なお、便宜的に、2つの水平全周リブ4a、4bのうち、上方に位置する水平全周リブ4aを、第1水平全周リブ4aと称し、下方に位置する水平全周リブ4bを、第2水平全周リブ4bと称する。更に、第1水平全周リブ4a及び第2水平全周リブ4bの下方には、大型容器Bの角部を除いて、各側壁2の外周面の幅方向に、所定の長さに亘たって1つの水平載置リブ5が形成されている。第1水平全周リブ4a、第2水平全周リブ4b及び水平載置リブ5の先端を結んで形成される仮想面は、垂直な仮想垂直面F1を形成しており、フランジ3の先端は、後述するように、この仮想垂直面F1より、内側に位置している。
【0009】
フランジ3と、第1水平全周リブ4aとの間には、フランジ3の先端より外側に突出しない幅を有する縦リブ6が、所定の間隔を置いて形成されており、また、第1水平全周リブ4aと第2水平全周リブ4bの間、及び、第2水平全周リブ4bと水平載置リブ5との間には、その先端が、上述した仮想垂直面F1と面一な縦リブ7、8が、それぞれ、所定の間隔を置いて形成されている。
【0010】
図4や図6に示されているように、側壁2は、底部1から大型容器Bのほぼ中程まで延在する下部側壁領域2aと、下部側壁領域2aの上端から上方に位置する大型容器Bのほぼ中程に形成された帯状領域2bと、帯状領域2bの上端から側壁2の上端まで延在する上部側壁領域2cとから構成されており、底部1の各辺から上方に延びる仮想垂直面F2に対する帯状領域2bの傾斜角度θ1は、上記仮想垂直面F2に対する下部側壁領域2aと上部側壁領域2cの傾斜角度θ2より大きく形成されている。従って、上部側壁領域2cの外面は、帯状領域2bを挟んで、下部側壁領域2aの外面より、水平距離で幅w1分だけ、外側に位置している。
【0011】
帯状領域2bの直ぐ下に位置する下部側壁領域2aの外面には、所定の高さ領域に亘たって、該外面から水平方向に突出した箍(たが)状補強水平リブ9が、下部側壁領域2aの全周に形成されている。本実施例には、側壁2の高さの中程に位置する、下部側壁領域2aの上部領域に、4本の箍状補強水平リブ9が形成されている例が示されている。また、本実施例においては、水平載置リブ5の下方に位置する上部側壁領域2c及び箍状補強水平リブ9が形成されていない下部側壁領域2aの外面には、縦横に走る縦横リブ10が形成されており、この場合には、箍状補強水平リブ9の幅w2(下部側壁領域2aの外面から箍状補強水平リブ9の先端までの長さ)は、上述した上部側壁領域2cの外面と下部側壁領域2aの外面との水平距離での差である幅w1に、縦横リブ10の幅w3(上部側壁領域2c或いは下部側壁領域2aの外面から縦横リブ10の先端までの長さ)を加えた幅になるように構成されている。水平載置リブ5の下方に位置する上部側壁領域2c及び下部側壁領域2aの外面に、縦横に走る縦横リブ10が形成されていない場合には、箍状補強水平リブ9の幅w2は、上部側壁領域2cの外面と下部側壁領域2aの外面との水平距離での差である上記の幅w1になるように構成されている。帯状領域2bの直ぐ下に位置する箍状補強水平リブ9間には、必要に応じて、箍状補強水平リブ9を連結する、同じ幅w2を有する縦リブ9aを形成することもできる。側壁2の中程に、このような箍状補強水平リブ9を形成することにより、大型容器Bの側壁2を補強することができ、従って、大型容器Bに収容物を収容した際の大型容器Bの側壁2が外側に膨れる、所謂、胴膨れ現象を防止することができる。
【0012】
図2や図5等に示されているように、底部1の4つの角部には、下方に延在する隅桁1aが形成されており、また、隅桁1a間に位置する底部1の各辺の中間には、同じく、4つの中間桁1bが形成され、隅桁1aと中間桁1bとの間には、フォークリフトやハンドフォークリフトのフォークが挿入可能なフォーク挿入口11が形成されている。また、必要に応じて、底部1の裏面には、縦横に走る多数の縦横リブ1cが垂設されている。隅桁1aは、少なくとも、ほぼ角筒状の筒部1a1と筒部1a1の対角方向に延在する対角リブ1a2、1a2’とを有しており、また、中間桁1bは、ほぼ角筒状の筒部1b1と筒部1b1の周壁に沿って縦横に延在する内部リブ1b2を有している。そして、底部1の対角位置にある隅桁1aを結ぶ対角線に対して直交する位置にある対角リブ1a2より外側に位置する隅桁1a’の底部1からの高さは、上記対角リブ1a2より内側に位置する隅桁1a”の底部1からの高さより低く形成されており、このようにして、隅桁1aには外側に向かって段部1a3が形成されている。更に、段部1a3を形成する隅桁1aの垂直壁1a4の外面には、上方に向かうにしたがって外側に傾斜した寄せリブ1a5が形成されている。
【0013】
図5に示されているように、本実施例においては、底部1の裏面に垂設された縦横リブ1cのうち、底部1の中央部に位置する縦横リブ1c’の間隔は、他の部分の縦横リブ1cの間隔より狭く形成されている。このように、底部1の中央部に位置する縦横リブ1c’の間隔を狭く形成することにより、大型容器Bに収容物が収容された際の底部1の中央部の下方へのたわみを防止することができるように構成されている。底部1の裏面に垂設された縦横リブ1cの全てを、間隔の狭い縦横リブ1c’に構成することもできるが、このように構成すると、大型容器Bの重量が増加するとともに、成形金型がより複雑になる等の問題があるので、大型容器Bに収容物が収容された際に、最も下方へたわみやすい部分である、底部1の中央部に位置する縦横リブ1c’を、間隔の狭いリブとすることが好ましい。
【0014】
図2及び図3等に示されているように、フォーク挿入口11の上方に位置する下部側壁領域2aの外面には、上述した下部側壁領域2aの外面に形成された縦横リブ10より間隔の狭い縦リブ12aと横リブ12bとからなる側壁側のフォーク挿入部補強リブ12が形成されており、また、隅桁1aと中間桁1bとの間に位置する底部1のアール部1d付近には、縦横に走る底部側のフォーク挿入部補強リブ13が形成されている。フォークのフォーク挿入口11への挿入作業の際に、フォークがぶつかり易いフォーク挿入口11の上方に位置する下部側壁領域2aや隅桁1aと中間桁1bとの間に位置する底部1のアール部1d付近に、このようなフォーク挿入部補強リブ12、13を形成することにより、大型容器Bの損傷を防止することができる。
【0015】
図8や図9等に示されているように、フランジ3と第1水平全周リブ4aとの間に位置する側壁2の一部を、外側に膨出させることにより、側壁2の上部内面には、所定の間隔を置いて、ボルトの頭部が挿入可能な凹部2dが形成されており、凹部2dは、底部壁2d1、側壁2にほぼ垂直な相対する対向壁2d2及び側壁2にほぼ平行な内壁2d3とから形成されている。そして、凹部2dを形成する内壁2d3には、ボルト孔2eが穿設されている。
【0016】
フランジ3と第1水平全周リブ4aとの間に形成された縦リブ6のうち、各側壁2の両端部付近に位置する縦リブ6を除いて、凹部6aが形成されており、この凹部6aには、フランジ3より外側に突出しないように、筒状の角材等からなる補強材14が装着されており、補強材14には、所定の間隔でネジ孔14aが形成されている。上記の凹部6aに装着された補強材14は、上述した側壁2の上部に形成された凹部2dの内壁2d3に穿設されたボルト孔2eに、大型容器Bの内側から、ボルト15を、適当数のワッシャー15aを介して、挿通するとともに、ボルト15を、補強材14に形成されたネジ孔14aに螺合させることにより、補強材14を、フランジ3と第1水平全周リブ4aとの間に装着することができるように構成されている。このような補強材14は、大型容器Bを取り囲むように、4つの全ての側壁2に取着されている。なお、ボルト15の頭部15bは、上述したように、凹部2d内に収容され、側壁2の内面から突出しないように構成されている。
【0017】
上述したような、補強材14を、大型容器Bを取り囲むように、4つの全ての側壁2に取着することにより、大型容器Bの開口部を補強することができ、内容物が収容された際に、側壁2の上部が、外側に膨らんで、大型容器Bの開口部付近が破損したり、或いは、被蓋された大型容器用蓋C(以下、単に、蓋ともいう。)が破損したりすることを防止できるとともに、側壁2の上部が、外側に膨らんだために、被蓋された蓋Cが、大型容器Bから取り外せなくなる等のトラブルを解消することができる。勿論、上述した補強材14に代えて、金属バンド等の補強バンドで、フランジ3と第1水平全周リブ4aとの間に位置する側壁2を締結して、補強することもできる。
【0018】
図3に示されている16は、第1水平全周リブ4aと第2水平全周リブ4bとを連結する縦リブ7のうち、大型容器Bの角部付近に位置する縦リブ7aに穿設された透孔であり、また、17は、大型容器Bの角部付近に位置する第2水平全周リブ4bの裏面に垂設された係止リブである。ロープを、透孔16に通してループを形成したり、ループ状のロープを、係止リブ17に引っ掛けたりするとともに、ループ状に形成されたロープを、クレーンのフックに引っ掛けたり、或いは、ループ状に形成されたロープに、フォークリフトのフォークを挿通することにより、大型容器Bを搬送することができるように構成されている。このような透孔16や係止リブ17は、何方か一方のみ、設けることができるが、両方を設けることもできる。
【0019】
図5に示されている1eは、底部1の裏面から垂設されたグロメット装着用の筒状リブであり、筒状リブ1eには、図示されていない公知の防滑用のグロメットが嵌着されるように構成されている。フォーク挿入口11にフォークを挿入し、フォークを上昇させた際に、フォークの上面が、グロメットに当接するように構成されている。このように、フォークを上昇させた際に、フォークの上面が、グロメットに当接するように構成されているので、フォークにより大型容器Bを搬送する際に、フォーク上を大型容器Bが移動することが防止でき、従って、従来のように、大型容器Bが、フォーク上を移動し、大型容器Bが、フォークリフトの支柱に衝突して、大型容器Bが損傷するようなことが防止できる。
【0020】
図10に示されているように、本実施例の本体容器Bは、空の状態において、上に位置する大型容器Buが、下に位置する大型容器Bb内に、嵌合される、所謂、ネスティングが可能なように構成されている。そして、上に位置する大型容器Buが、下に位置する大型容器Bb内に嵌合された、ネスティング状態においては、上に位置する大型容器Buの水平載置リブ5が、下に位置する大型容器Bbのフランジ3に載置され、また、上に位置する大型容器Buの底部1に形成された隅桁1a及び中間桁1bは、下に位置する大型容器Bbの底部1に当接しないように構成されている。更に、上に位置する大型容器Buに形成された縦横リブ10は、下に位置する大型容器Bbの側壁2の内面に当接しないように構成されているとともに、上に位置する大型容器Buに形成された箍状補強水平リブ9は、下に位置する大型容器Bbの帯状領域2bより、上に位置するように構成されており、下に位置する大型容器Bbの側壁2の内面に当接しないように構成されている。このように構成することにより、上に位置する大型容器Buの箍状補強水平リブ9が、下に位置する大型容器Bbの帯状領域2bの内面に当接したり、或いは、上に位置する大型容器Buの縦横リブ10が、下に位置する大型容器Bbの側壁の内面に当接したりすることにより、ネスティング状態の上に位置する大型容器Buを、上方に持ち上げた際に、下に位置する大型容器Bbが、上に位置する大型容器Buと共に持ち上げられるようなことが防止できる。
【0021】
次に、主として、図11〜図13を用いて、側壁2が外側に膨らむ、所謂、胴膨れ現象を防止する側壁補強部材の実施例について説明する。
【0022】
この実施例は、箍状補強水平リブ9のうち、中央部に位置する1本或いは2本の箍状補強水平リブ9’の幅w2を狭くして、狭く形成された箍状補強水平リブ9の周囲に、透孔18a’が穿設された折り返し端部18aを有する補強バンド18bを巻き付けて、緊諦された補強バンド18bの折り返し端部18aに穿設された透孔18a’に、適宜、ワッシャー18c’を介して、ボルト18cを挿通するとともに、挿通されたボルト18cにナット18dを螺合させることにより、補強バンド18bを、箍状補強水平リブ9の周囲に緊諦したものである。この際、補強バンド18bやボルト18b等からなる側壁補強部材18は、箍状補強水平リブ9の先端から外側に突出しないように構成されている。このように構成することにより、ネスティングの際に、上に位置する大型容器Bの側壁補強部材18を構成する補強バンド18aやボルト18c等が、下に位置する大型容器Bの側壁2の内面に当接しないように構成されている。上記のように、側壁2の中程に、箍状補強水平リブ9に加え、側壁補強部材18を配設することにより、大型容器Bの側壁2を更に補強することができ、従って、大型容器Bに収容物を収容した際の大型容器Bの側壁2が外側に膨れる、所謂、胴膨れ現象を、確実に防止することができる。なお、この実施例においては、上部側壁領域2c及び下部側壁領域2aの外面に形成された縦横に走る縦横リブ10が省略されているが、当然のことながら、このような縦横リブ10を形成することもできる。
【0023】
次に、主として、図14〜図17を用いて、側壁2が外側に膨らむ、所謂、胴膨れ現象を防止する側壁補強部材の別の実施例について説明する。
【0024】
この実施例においては、長さ方向に垂直な断面形状がコの字状で、側壁2の幅とほぼ同じ長さを有する角材19aの一方の端部に、長さ方向に垂直になるように、透孔19b’を有する2枚の板材19bを、角材19aの内部に溶接等により取着するとともに、もう一方の端部には、中央部19c1に透孔19c1’が穿設されたコの字状枠材19cを、コの字状枠材19cの両端部19c2の端部が、コの字状の角材19aの中央部19a1の内面に当接し、且つ、コの字状枠材19cの中央部19c1に穿設された透孔19c1’が、角材19aの中央部19a1に穿設された透孔19a1’に整合するように、溶接等により取着する。このような構成を有する角材19aを、上述した側壁補強部材18と同様に、中央部に位置する1本或いは2本の箍状補強水平リブ9の幅w2が狭く形成された箍状補強水平リブ9’の周囲に、側壁2を囲むように配置し、その後、隣接する一方の角材19aの端部付近に取着された板材19bの透孔19b’と、隣接するもう一方の角材19aの透孔19a1’及び該角材19aの端部に取着されたコの字状枠材19cの透孔191c’に、ボルト19dを挿通するとともに、ボルト19dにナット19eを螺合させて、隣接する角材19a同士を連結して、4本の角材19aにより、箍状補強水平リブ9を囲むように補強する。側壁2の中程に、箍状補強水平リブ9に加え、角材19aや板材19bやコの字状枠材19c等からなる側壁補強部材19を配設することにより、大型容器Bの側壁2を更に補強することができ、従って、大型容器Bに収容物を収容した際の大型容器Bの側壁2が外側に膨れる、所謂、胴膨れ現象を防止することができる。なお、この実施例においても、上部側壁領域2c及び下部側壁領域2aの外面に形成された縦横に走る縦横リブ10が省略されているが、当然のことながら、このような縦横リブ10を形成することもできる。
【0025】
次に、図18〜図28を用いて、本発明の大型容器用蓋Cの実施例について説明する。
【0026】
主として、図18〜図20に示されているように、蓋Cは、平面形状がほぼ方形状の天部20と天部20の各辺から下方に延在する周縁壁21を有しており、天部20の裏面には、周縁壁21に沿って、環状凹溝20aが形成されており、環状凹溝20aには、ゴムや軟質合成樹脂等で成形された環状のパッキンPが装着されている。
【0027】
天部20の4つの角部付近には、板状の天部20を下方に凹ますことにより、平面形状がほぼ三角形状の4つの隅部凹部22が形成されており、ほぼ三角形状の4つの隅部凹部22は、天部20の4つの角部に、ほぼ三角形状の角部領域20bを残すように配置されている。また、隅部凹部22間には、隅部凹部22と同様に、天部20を下方に凹ますことにより形成された、平面形状がほぼ方形状の4つの中間凹部23が形成されており、更に、天部20の中央部を下方に凹ますことにより、平面形状がほぼ方形状の1つの中央凹部24が形成されている。隅部凹部22、中間凹部23及び中央凹部24の深さは、ほぼ同じ深さに形成されている。また、1つの隅部凹部22の中央凹部24側の隅22a及び該隅部凹部22の隣に位置する2つの中間凹部23の相対する側の隅23a及び中央凹部24の隅部凹部22側の隅24aにより、それぞれ囲まれた天部20領域には、該領域を、上方に膨出させることにより形成された、平面形状が方形状の4つの凸状丘部25aが形成されている。更に、天部20の各辺に沿って、且つ、天部20の各辺に近接して、同様に、天部20を上方に膨出させることにより、一対の周部凸状丘部25bが形成されており、周部凸状丘部25bは、天部20の各辺に2つずつ、合計8つ形成されている。そして、周部凸状丘部25bは、凸状丘部25aの高さとほぼ同じに形成されている。
【0028】
隅部凹部22と中間凹部23を連結する8つの連結領域26及び中間凹部23と中央凹部24を連結する4つの連結領域27は、隅部凹部22、中間凹部23及び中央凹部24の底部22b、23b、24bと、凸状丘部25の上面25a’との中間の高さを有するように構成されている。そして、この連結領域26、27の上面は、天部20の4つの角部に位置するほぼ三角形状の角部領域20bと、ほぼ面一になるように構成されている。
【0029】
天部20の角部領域20bには、天部20の各辺に沿って、天部20の上面から突出した突条28aと、1つの辺に沿って形成された突条28aの両端から、天部20の角部を構成する隣接する辺に形成された突条28aの両端部に向かって、所定の長さ延在する突条28b、28cとかなる嵌合突条部材28が形成されている。天部20の角部を形成する隣接する2つの辺付近に形成された2つの嵌合突条部材28の突条28a、28b、28cが形成されていない開放部は、互いに相対するように構成されており、天部20の角部領域20bに形成された2つの嵌合突条部材28には、金属や硬質合成樹脂で成形された筒状の角材等からなる補強材29が嵌合されている。嵌合突条部材28に嵌合された補強材29の両端は、補強材29が、嵌合突条部材28の突条28a、28b、28cに接近或いは接触して配置されるように、補強パイプ29の長さ方向に対して傾斜した傾斜面29aが形成されていることが好ましい。
【0030】
図21に示されているように、補強材29の底板29bにはネジ孔29cが形成されており、また、補強材29が配設される天部20には、透孔20cが穿設されている。そして、天部20の裏面側から透孔20cに、適宜、ワッシャー30aを介して、ネジ30を挿通するとともに、ネジ30を、補強材29に形成されたネジ孔29cに螺合させることにより、相対する2つの嵌合突条部材28に嵌合された補強材29を、天部20に取り付けるように構成されている。そして、図18及び図19に示されているように、相対する2つの嵌合突条部材28に嵌合された補強材29の隅部凹部22側の垂直壁29dは、天部20に形成された、ほぼ三角形状の隅部凹部22の補強材29側の側面22cとほぼ面一になるように、補強材29が取着されているとともに、嵌合突条部材28に嵌合された補強材29の上面は、天部20に形成された凸状丘部25a及び周部凸状丘部25bの上面とほぼ面一になるように構成されている。
【0031】
次に、主として、図18及び図22〜図25を用いて、蓋Cに配設された、蓋Cを大型容器Bに固定するための蓋固定部材Lについて説明する。
【0032】
天部20の各辺の両端部付近及びその中央部には、周縁壁21から内側方向に向かう凹溝31が形成されており、天部20の上面には、凹溝31を挟んで、水平な横長孔32aが形成された、一対の短軸保持突部32が突設されている。また、凹溝31より内側に位置する天部20の上面には、上部に凹部33aが形成された1つの係合突部33が突設されている。そして、凹溝31を挟んで形成された一対の短軸保持突部32の横長孔32aには、短軸34が挿通されており、短軸34の両端部に刻設されたネジ溝34aには、適宜、ワッシャー35aを介して、ナット35が螺合され、短軸34が、横長孔32aから抜け出ないように構成されている。36は、一端に、短軸34が挿通される透孔36aが穿設されているとともに、ネジ溝36bが刻設された棒状の締め付け部材であり、締め付け部材36の一方の端部に穿設された透孔36aには、短軸34が挿通され、また、締め付け部材36のもう一方の端部には、適宜、ワッシャー37、スプリングワッシャー38が挿通されているとともに、ナット39が螺合されている。大型容器Bに蓋Cが被されていない状態では、締め付け部材36を、短軸34を中心に、係合突部33側に回動させるとともに、締め付け部材36の端部を、係合突部33の凹部33aに挿入し、その後、ナット39を回転させて、ナット39を係合突部33方向に移動させて、ワッシャー37、スプリングワッシャー38を介して、ナット39を係合突部33に圧接することにより、締め付け部材36を、動かないように固定することができるように構成されている。
【0033】
一方、図2や図24に示されているように、大型容器Bの第1水平全周リブ4aには、上述した蓋Cに形成された凹溝31に対応して、凹溝4a’が形成されている。
【0034】
次に、上述した蓋C側に配設された凹部33a、短軸保持突部32、係合突部33、短軸34、締め付け部材36等と、大型容器B側に形成され凹溝4a’等からなる蓋固定部材Lの固定手段について説明する。
【0035】
大型容器Bに、上述した蓋Cを、蓋Cの天部20の裏面に形成された環状凹溝20aに、大型容器Bのフランジ3が嵌合するように被せる。そして、大型容器Bに形成された水平全周リブ4a、4b及び水平載置リブ5の先端により形成される仮想垂直面F1に対して、フランジ3の先端は内側に引っ込んであり、しかも、大型容器Bに被蓋された蓋Cの周縁壁21が、上記の仮想垂直面F1より外側に出ないように構成されている。このように、大型容器Bに被蓋された蓋Cの周縁壁21が、水平全周リブ4a、4b及び水平載置リブ5の先端より、外側に突出しないように構成されているので、蓋Cで被蓋された大型容器Bを、近接して、並設した場合に、蓋C同士が接触して、蓋Cが損傷するようなことが防止できるとともに、蓋Cで被蓋された大型容器Bを並設した場合に、蓋Cで被蓋された大型容器B間に形成される間隙が、少なくなり、従って、蓋Cで被蓋された大型容器Bを並設した場合のデッドスペースが減少し、蓋Cで被蓋された大型容器Bの保管効率が向上する。
【0036】
次いで、係合突部33に固定されている締め付け部材36を、ナット39を回転させて、ナット39を係合突部33から遠ざかる方向に移動させた後、締め付け部材36を、係合突部33の凹部33aから外して、短軸34を中心に回動させて、締め付け部材36を、蓋Cに形成された凹溝31及び大型容器Bの第1水平全周リブ4aに形成された凹溝4a’に挿入する。その後、締め付け部材36に螺合されているナット39を回転させて、ナット39を大型容器Bの第1水平全周リブ4a方向に移動させて、締め付け部材36に挿着されているワッシャー37及びスプリングワッシャー38を介して、ナット39を、大型容器Bの第1水平全周リブ4aの下面に押圧させて、蓋Cを、大型容器Bに被蓋させる。この際、天部20の裏面に形成された環状凹溝20aには、パッキンPが装着されているので、蓋Cは、大型容器Bに、パッキンPがを介して、密閉状に被蓋され、大型容器Bに収容された液状の収容物が、漏れるようなことが防止できる。
【0037】
次に、図27に示されているように、蓋Cで被蓋された大型容器Bの上に、他の大型容器Bを段積みする手段について、主として、図18や図28等を用いて説明する。
【0038】
下に位置する蓋Cで被蓋された大型容器Bの上に、他の大型容器Bを載置する際には、下に位置する蓋Cに配設された補強材29上に、大型容器Bの隅桁1aの段部1a3の下面1a3’が載置されるように構成されているとともに、補強材29上への大型容器Bbの隅桁1aの段部1a3が載置される過程において、隅桁1aに形成された寄せリブ1a4により、上に載置される大型容器Bが、下に位置する大型容器Bに被蓋された蓋Cに載置され易くなるように構成されている。このように、上に載置される大型容器Bは、下に位置する蓋Cの天部20に直接載置されることなく、補強パイプ29に載置されるので、天部20が下方に彎曲変形し、蓋Cが損傷するようなことがなく、また、天部20が下方に彎曲変形することにより、上に載置される大型容器Bが傾くようなことが防止され、従って、多数の蓋Cが被蓋された大型容器Bを、安定した状態で、多段に、段積みすることができる。また、下に位置する蓋Cに配設された補強材29上に、大型容器Bの隅桁1aの段部1a3の下面1a3’が載置されるように構成されているので、段積みされた上に位置する大型容器の大型容器Bが、横方向に移動するようなことが阻止され、従って、多くの大型容器を、安定した状態で段積みすることができる。なお、図19の二点鎖線は、上に載置される大型容器Bの隅桁1aと中間桁1bを示しており、下に位置する大型容器Bに被蓋された蓋Cに対する、上に載置された大型容器Bの隅桁1aと中間桁1bの位置関係を示している。
【0039】
また、下に位置する大型容器Bに被蓋された蓋Cに配設された補強材29に、上に位置する大型容器Bの隅桁1aの段部1a3が載置された場合には、大型容器Bの隅桁1aの下方には、蓋Cの天部20に形成された隅部凹部22が位置するように構成されているので、大型容器Bの隅桁1aの下面が、蓋Cの天部20に当接することがなく、従って、蓋Cに、大型容器Bの隅桁1aが当接し、大型容器Bの隅桁1aにより、蓋Cが損傷するようなことがない。同様に、上に位置する大型容器Bの中間桁1bの下方には、下に位置する大型容器Bに被蓋された蓋Cに形成された中間凹部23が位置するように構成されているので、下に位置する大型容器Bに被蓋された蓋Cに、上に位置する大型容器Bの中間桁1bが、当接し、大型容器Bの中間桁1bにより、蓋Cが損傷するようなことがない。
【0040】
上述した実施例には、大型容器Bの底部1に、隅桁1a及び中間桁1bが形成された例が示されているが、底部1の中央に中央桁を形成することもできる。そして、下に位置する大型容器Bに被蓋された蓋Cに配設された補強材29に、上に位置する大型容器Bの隅桁1aの段部1a3を載置した際には、上に位置する大型容器Bの中央桁の下方には、下に位置する大型容器Bに被蓋された蓋Cに形成された中央凹部24が位置するように構成されているので、下に位置する大型容器Bに被蓋された蓋Cに、上に位置する大型容器Bの中央桁が、当接し、大型容器Bの中央桁により、蓋Cが損傷するようなことがない。しかしながら、大型容器Bに収容物が収容されている場合には、大型容器Bの底部1の中央部が、下方に、より大きくたわむ可能性があるので、底部1の中央に中央桁を形成することは好ましくないので、上述した実施例のように、中央桁を省略し、底部1には、隅桁1aと中間桁1bのみを形成することが好ましい。中央桁を省略した場合には、蓋Cに形成されている中央凹部24を省略することもできる。
【0041】
上述したように、下に位置する大型容器B内に、上に位置する大型容器Bが嵌合して、大型容器B同士をネスティングすることができるように構成されているが、ネスティングされた大型容器Bのうち、最上部に位置する大型容器B或いは所定の位置の大型容器Bより上にネスティングされている複数の大型容器Bを持ち上げる際には、ロープを、大型容器Bの角部付近に位置する縦リブ7aに穿設された透孔15に通してループを形成したり、ロープを、係止リブ16に引っ掛けてループを形成したりするとともに、ループ状に形成されたロープに、クレーンのフックに引っ掛けたり、或いは、フォークリフトのフォークを挿通するとともに、クレーンのフック及びフォークリフトのフォークを上昇させて、ネスティングされた大型容器Bのうち、最上部に位置する大型容器B或いは所定の位置の大型容器Bより上にネスティングされている複数の大型容器Bを持ち上げる。このように構成することにより、ネスティング状態の大型容器Bを、取り出すことができる。
【0042】
次に、主として、図18、図19及び図26を用いて、蓋Cに配設されたリブ部40について説明する。
【0043】
上述した周部凸状丘部25bと天部20の各辺との間には、蓋Cの天部20の各辺に沿って、周部領域20dが形成されており、周部領域20dは、上述した三角形状の角部領域20bと、面一状に連接されている。周部領域20dには、所定の間隔をおいて配置された一対のリブ部40が形成されている。リブ部40は、周部領域20dに2つずつ形成されており、合計4つの周部領域20dに、合計8つのリブ部40が形成されていることになる。
【0044】
リブ部40は、蓋Cの周縁壁21側に位置し、且つ、周縁壁21に平行な外側リブ40aを有しており、外側リブ40aは、上述した嵌合突条部材28の突条28aの延長として形成されており、該突条28aと同じ高さに形成されている。また、外側リブ40aの内側には、外側リブ40aと平行で、且つ、同じ高さを有する内側リブ40bが形成されており、内側リブ40bは、外側リブ40aと一部重複しているが、外側リブ40aを超えて、上述した係合突部33付近まで延在している。また、外側リブ40aと内側リブ40bとの重複する部分は、外側リブ40aと内側リブ40bに対して垂直で、且つ、同じ高さを有する連結リブ40cにより連結されている。また、内側リブ40bの内側には、内側リブ40bに対して垂直で、内側リブ40bより高さの低い低部リブ40dが形成されており、低部リブ40dは、連結リブ40cが形成されている部分では、連結リブ40cと一直線状になるように配設されており、それ以外では、連結リブ40cと同じ間隔になるように配設されてる。低部リブ40dは、周部凸状丘部25bまで達するように形成することもでき、また、周部凸状丘部25bと内側リブ40bとの間には、内側リブ40bと平行に、低部リブ40dと同じ高さを有するリブを、適宜、形成することもできる。
【0045】
上述したようなリブ部40を、周部凸状丘部25bと天部20の各辺との間に位置する周部領域20dに形成することにより、蓋Cの強度、特に、蓋Cの周縁部の強度を上げることができる。
【0046】
上述したリブ部40を形成する外側リブ40aと、内側リブ40bと、相対する連結リブ40cで囲まれた平面形状が方形状の1つの空間S内に、外側リブ40aと内側リブ40bとのほぼ中間に位置するとともに、外側リブ40aと内側リブ40bに平行なバンド掛けリブ40eが形成されており、バンド掛けリブ40eは、外側リブ40aや内側リブ40bより、その高さが低く形成されている。また、バンド掛けリブ40eと対向する外側リブ40aは切り欠かれており、他の外側リブ40aより低く構成されているとともに、バンド掛けリブ40eよりも低く形成されている。そして、内側リブ40bの上端と、バンド掛けリブ40eの上端と、外側リブ40aの切り欠かれた部分40a’の上端とを結ぶ仮想面は、内側リブ40bから外側リブ40aの切り欠かれた部分40a’に向かって、下方に傾斜した傾斜仮想面を形成している。上記の内側リブ40bと、バンド掛けリブ40eと、外側リブ40aの切り欠かれた部分40a’とにより、バンド掛け部41が形成されている。上述した8つのリブ部40には、それぞれ、リブからなるバンド掛け用部41が形成されている。
【0047】
バンド掛け部41は、蓋Cの周縁壁21に向かって、順次、高さが低くなるリブにより形成されており、バンド掛け部41に掛けられるバンドTは、その屈曲部において、屈曲角が鈍角を構成するので、屈曲部において、バンドTが損傷を受けるようなことがなく、また、バンド掛け部41に掛けられたバンドTは、内側リブ40bと同じ高さで、且つ、バンド掛けリブ40eや外側リブ40aの切り欠かれた部分40a’より高い連結リブ40cの間に掛け渡されるので、バンドTが、横方向(掛け渡されたバンドTの長手方向に対して垂直方向)に移動するようなことが防止できる。
【0048】
大型容器Bに蓋Cを被せるとともに、上述したように、締め付け部材36を、蓋Cに形成された凹溝31及び大型容器Bの第1水平全周リブ4aに形成された凹溝4a’に挿入し、次いで、締め付け部材36に螺合されているナット39を回転させて、ナット39を大型容器Bの第1水平全周リブ4a方向に移動させて、締め付け部材36に挿着されているワッシャー37及びスプリングワッシャー38を介して、ナット39を、大型容器Bの第1水平全周リブ4aの下面に押圧させて、パッキンPを介して、蓋Cを、大型容器Bに密着させる。次いで、バンドTを、上述した内側リブ40bとバンド掛けリブ40eと外側リブ40aの切り欠かれた部分40a’とからなるバンド掛け部41に掛けるとともに、蓋Cが被蓋された大型容器Bに、通常のバンド掛けを行う。
【0049】
バンド掛け部41を、上述したリブ部40を利用して構成したので、別途、バンド掛け部を形成したものに比べ、蓋Cの構造が簡素化できるとともに、蓋Cの軽量化が実現できる。また、バンド掛け部41を、リブ部40の一部として形成したので、バンド掛け部41の周囲には、バンド掛け部41に連接されたリブが存在することになるので、バンド掛け部41の強度が大きくなる。なお、リブ部40を構成する外側リブ40aや内側リブ40bや連結リブ40cや低部リブ40d等は、当然のことながら、上述した実施例に何ら限定されることなく、その本数や間隔や高さ等は、適宜、変更することができる。
【0050】
上述した実施例には、大型容器Bの底部1に、隅桁1a及び中間桁1bが形成された例が示されているが、このような、隅桁1a及び中間桁1bを省略することもできる。この場合には、補強材29の上には、直に、大型容器Bの底部1が載置されることになる。
【0051】
【発明の効果】
本発明は、以上説明した構成を有しているので、以下に記載する効果を奏するものである。
【0052】
角部が、大型容器が載置される補強材で補強されているので、大型容器用蓋の強度を大きくすることができ、従って、大型容器用蓋が被蓋された大型容器を、段積みする際に、大型容器用蓋が変形したり、損傷するようなことが防止でき、複数の大型容器用蓋が被蓋された大型容器を、安定した状態で、段積みすることができる。
【0053】
大型容器用蓋の角部に配設された補強材上に、大型容器が載置されるので、上に位置する大型容器は、下に位置する大型容器に被蓋された大型容器用蓋のみに載置されることなく、下に位置する大型容器用蓋で被蓋された大型容器自体に、大型容器用蓋を介して載置されるので、大型容器用蓋が損傷するようなことが防止できるとともに、複数の大型容器用蓋が被蓋された大型容器を、安定した状態で、段積みすることができる。
【0054】
補強材が、大型容器用蓋の角部に配設されているので、補強材が、相対する周縁壁間に亘たって配設されている場合に比べ、補強材のスパンが短くてすみ、従って、補強材が曲がったり、損傷するようなことがない。
【0055】
段積みされた上に位置する大型容器の隅桁及び中間桁の下方には、下に位置する大型容器用蓋に形成された凹部が位置するように構成されているので、隅桁及び中間桁が、大型容器用蓋に当接して、大型容器用蓋が損傷するようなことが防止できる。
【0056】
周縁壁に向かって、順次、高さが低くなるリブにより形成されたバンド掛け部が配設されているので、バンド掛け部に掛けられるバンドが、屈曲部において、鈍角を構成することになり、従って、屈曲部において、バンドが損傷を受けるようなことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の大型容器用蓋と大型容器の分解斜視図である。
【図2】図2は本発明の大型容器用蓋が被蓋される大型容器の斜視図である。
【図3】図3は本発明の大型容器用蓋が被蓋される大型容器の正面図である。
【図4】図4は本発明の大型容器用蓋が被蓋される大型容器の垂直断面図である。
【図5】図5は本発明の大型容器用蓋が被蓋される大型容器の裏面図である。
【図6】図6は本発明の大型容器用蓋が被蓋される大型容器の部分垂直断面図である。
【図7】図7は本発明の大型容器用蓋が被蓋される大型容器の隅桁等の部分斜視図である。
【図8】図8は本発明の大型容器用蓋が被蓋される大型容器の補強材等を含む分解斜視図である。
【図9】図9は本発明の大型容器用蓋が被蓋される大型容器のフランジ等や蓋を含む部分拡大垂直断面図である。
【図10】図10は本発明の大型容器用蓋が被蓋される大型容器がネスティングされた状態を示す部分垂直断面図である。
【図11】図11は本発明の大型容器用蓋が被蓋される大型容器の別の実施例の正面図である。
【図12】図12は図11に示されている本発明の大型容器用蓋が被蓋される大型容器の垂直断面図である。
【図13】図13は図11に示されている本発明の大型容器用蓋が被蓋される大型容器に配設される側壁補強部材の部分斜視図である。
【図14】図14は本発明の大型容器用蓋が被蓋される大型容器の更に別の実施例の斜視図である。
【図15】図15は図14に示されている本発明の大型容器用蓋が被蓋される大型容器の垂直断面図である。
【図16】図16は図14に示されている本発明の大型容器用蓋が被蓋される大型容器の水平断面図である。
【図17】図17は図14に示されている本発明の大型容器用蓋が被蓋される大型容器に配設された側壁補強部材を含む部分水平断面図である。
【図18】図18は本発明の大型容器用蓋の斜視図である。
【図19】図19は本発明の大型容器用蓋の平面図である。
【図20】図20は本発明の大型容器用蓋の裏面図である。
【図21】図21は図19のI−I線に沿った垂直断面図である。
【図22】図22は本発明の大型容器用蓋等に配設された蓋固定部材の部分分解斜視図である。
【図23】図23は本発明の大型容器用蓋等に配設された蓋固定部材の部分平面図である。
【図24】図24は本発明の大型容器用蓋等に配設された蓋固定部材等の部分正面図である。
【図25】図25は本発明の大型容器用蓋等に配設された蓋固定部材等の部分垂直断面図である。
【図26】図26は本発明の大型容器用蓋の部分垂直断面図である。
【図27】図27は本発明の大型容器用蓋が被蓋された大型容器が段積みされた状態を示す正面図である。
【図28】図28は大型容器が本発明の大型容器用蓋に載置された状態を示す部分垂直断面図である。
【符号の説明】
B・・・・・・・・・・・・・大型容器
C・・・・・・・・・・・・・蓋
L・・・・・・・・・・・・・蓋固定部材
1・・・・・・・・・・・・・底部
1a・・・・・・・・・・・・隅桁
1b・・・・・・・・・・・・中間桁
2・・・・・・・・・・・・・側壁
3・・・・・・・・・・・・・フランジ
4・・・・・・・・・・・・・水平全周リブ
9・・・・・・・・・・・・・箍状補強水平リブ
14・・・・・・・・・・・・補強材
18、19・・・・・・・・・側壁補強部材
20・・・・・・・・・・・・天部
22・・・・・・・・・・・・隅部凹部
23・・・・・・・・・・・・中間凹部
28・・・・・・・・・・・・嵌合突条部材
40・・・・・・・・・・・・リブ部

Claims (2)

  1. 平面形状がほぼ方形状の天部の角部には、前記天部の辺に沿って、前記天部の上面から突出した突条と、該突条の両端から、所定の長さ延在する突条とからなる嵌合突条部材が、相対するように形成されているとともに、前記相対する嵌合突条部材には、筒状の角材からなる補強材が嵌合されており、また、前記天部の角部付近には、ほぼ三角形状の隅部凹部が形成されているとともに、前記相対する2つの嵌合突条部材に嵌合された前記補強材の前記隅部凹部側の垂直壁が、前記隅部凹部の補強材側の側面とほぼ面一になるように構成されており、下に位置する蓋で被蓋された大型容器に、上に位置する大型容器を載置した際には、上に位置する大型容器の隅桁の段部が、下に位置する大型容器の蓋に配設された前記補強材に載置され、更に、上に位置する大型容器の隅桁が、前記隅部凹部に位置することにより、上に位置する大型容器の隅桁が、前記天部に当接することがないように構成されていることを特徴とする大型容器用蓋。
  2. 前記天部の各辺に沿って形成された周部領域には、リブ部が形成されており、前記リブ部には、前記天部の各辺に平行な外側リブと、該外側リブに平行で、且つ、同じ高さを有する内側リブと、前記外側リブと前記内側リブとのほぼ中間に形成されているとともに、前記外側リブと前記内側リブとに平行で、且つ、前記外側リブと前記内側リブより低いバンド掛けリブと、前記外側リブに形成された切り欠き部分とからなるバンド掛け部が形成されており、また、前記内側リブの上端と前記バンド掛けリブの上端と前記外側リブに形成された切り欠き部分の上端とを結ぶ仮想面が、前記内側リブから前記外側リブに向かって、下方に傾斜した傾斜仮想面として形成されていることを特徴とする請求項1に記載の大型容器用蓋。
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