JP2001130448A - フロントエンドパネル - Google Patents
フロントエンドパネルInfo
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Abstract
ンドパネルの下端側が破損してしまうこと防止する。 【解決手段】 フロントエンドパネル400の下側梁部
材420に、車両後方側に向かうほど路面との距離Hが
小さくなる傾斜部421(補強リブ壁422)を形成す
るととともに、この傾斜部421の機械的強度をその他
の部位より低くする。これにより、例えば縁石等の障害
物又は路面と衝突しても、フロントエンドパネル400
(下側梁部材420)に作用する衝突力Foを分散して
受けることができるとともに、傾斜部421(補強リブ
壁422)が破損することにより衝突力を吸収できるの
で、フロントエンドパネル400(下側梁部材420)
の破損を防止することができる。
Description
されるフロントエンドパネルに関するものである。
ジエータを含む車両前端部品が組み付けられるものであ
り、フロントエンドパネルの下端位置によって車両のア
プローチアングルが大きく変化する。
とは、図5に示すように、車両前端部下端から前輪タイ
ヤの外周に接触する接平面と路面とのなす角度αを言
い、タイヤは規定空気圧時の静荷重半径を用いる。
の拡充を図りつつ、空気抵抗を低減するために、車両の
フロントオーバハング(FOH)及び最低地上高さを小
さくしたいと言う要望が強まってきている。このため、
アプローチアングルを一定とした状態でフロントオーバ
ハングを小さくすると、最低地上高さが低くなるため、
フロントエンドパネルの下端が縁石等の障害物や路面と
衝突してフロントエンドパネルが破損すると言う問題が
発生するおそれがある。そして、この問題は、フロント
エンドパネルを樹脂製とすると、さらに顕著な問題とな
る。
低くしたときに、フロントエンドパネルの下端側が破損
してしまうこと防止することを目的とする。
成するために、請求項1に記載の発明では、少なくとも
ラジエータ(100)を含み、車両前端側に配設される
車両前端部品が組み付けられるフロントエンドパネルで
あって、車両前端部品(123)が組み付けられるパネ
ル本体部(450)のうち路面近傍の下端側に、車両後
方側に向かうほど路面との距離(H)が小さくなる傾斜
部(421)を設けたことを特徴とする。
面と衝突しても、衝突力が車両上方側に向かう力と車両
後方側に向かう力とに分かれてパネル本体部(450)
に作用するので、パネル本体部(450)に作用する衝
突力を分散して受けることができ、フロントエンドパネ
ル(パネル本体部(450))の破損を防止することが
できる。
ジエータ(100)を含み、車両前端側に配設される車
両前端部品が組み付けられるフロントエンドパネルであ
って、上方側に位置して車両幅方向に延びる上方側梁部
材(410)、下方側に位置して車両幅方向に延びる下
方側梁部材(420)、及び両梁部材(410、42
0)を連結する連結部材(430、431、432)を
有して構成されたパネル本体部(450)を一体形成
し、さらに、下方側梁部材(420)に、車両後方側に
向かうほど路面との距離(H)が小さくなる傾斜部(4
21)を設けたことを特徴とする。
に、パネル本体部(450)、すなわち下方側梁部材
(420)に作用する衝突力を分散して受けることがで
きるので、フロントエンドパネル(パネル本体部(45
0))の破損を防止することができる。
1)の機械的強度は、パネル本体部(450)の機械的
強度に比べて低いことを特徴とする。
体部(450)より先に破損することにより衝突力を吸
収することができるので、パネル本体部(450)に作
用する衝突力を緩和することができ、例えば縁石等の障
害物又は路面と衝突した際に、パネル本体部(450)
まで破損することを防止できる。
は、請求項4に記載の発明ごとく、車両のアプローチア
ングル(α)と略同等となるように設定することが望ま
しい。
(450)は、請求項5に記載の発明のごとく、樹脂に
て一体形成することが望ましい。
述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す
一例である。
態に係るフロントエンドパネルを用いた車両前端部の分
解斜視図であり、100はラジエータであり、200は
コンデンサであり、300は送風用ファン301及び電
動モータ302からなる送風機である。
通する複数本のラジエータチューブ111からなるラジ
エータコア110、及びラジエータチューブ111の長
手方向両端側に配設されて各ラジエータチューブ111
に連通するラジエータタンク120等から構成された周
知のマルチフロー型の熱交換器であり、コンデンサ20
もラジエータ100と同様に、冷媒が流通する複数本の
コンデンサチューブ211からなるコンデンサコア21
0、及びコンデンサチューブ211の長手方向両端側に
配設されて各コンデンサチューブ211に連通するコン
デンサタンク220等から構成された周知のマルチフロ
ー型の熱交換器である。
200及び送風機300等の車両前端部品123が組み
付け固定される樹脂製のフロントエンドパネル(以下、
パネルと略す。)である。
て車両幅方向(水平方向)に延びる上方側梁部材(アッ
パメンバー)410、下方側に位置して車両幅方向に延
びる下方側梁部材(ロアメンバー)420、上下方向に
延びて両梁部材410、420を連結する柱状の第1、
2支柱部(ピラー)431、432、両梁部材410、
420及び両支柱部431、432を連結して上下水平
(上下左右)方向に拡がる壁状の縦壁部430、及び第
1、2支柱部431、432の上端側から車両側面側に
延びてパネル400を車両ボディ600固定するための
ブラケット部440が樹脂にて一体形成されたものであ
る。
及びコンデンサ200に冷却風を送風する電動式の送風
機300を支持するとともに、ラジエータ100を覆う
ようにして送風機がラジエータ100より空気流れ後方
側から空気を吸入することを防止するシュラウド(支持
部材)を兼ねている。
び縦壁部430は、共に両梁部材410、420を連結
するものであるので、これらを総称して連結部材と呼
び、両梁部材410、420及び第1、2支柱部43
1、432等からなる矩形枠体、並びにブラケット部4
40等からなるものをパネル本体部450と呼ぶ。
1、2支柱部431、432は、断面形状が車両後方側
に向けて開口した略コの字の溝状のもので、これら41
0、420、431、432の内側には、略コの字状の
溝を複数個の空間に仕切るように、両梁部材410、4
20及び第1、2支柱部431、432の捻り剛性を高
めるリブ壁(図示せず)が一体形成されている。
ように、車両後方側に向かうほど路面との距離Hが小さ
くなる傾斜部421が形成された略三角板状の補強リブ
壁422が一体形成されている。そして、傾斜部421
(補強リブ壁422)の傾斜角度θは、車両のアプロー
チアングルと略同等(θ≒α)となるように設定されて
いるとともに、傾斜部421(補強リブ壁422)の機
械的強度がパネル本体部450(特に、下側梁部材42
0)の機械的強度に比べて低くなるように、補強リブ壁
422の厚みや形状等の強度要因が設定されている。
衝部材をなす金属製のバンパーリーンフォース(以下、
バンパーと略す。)であり、510は樹脂製のバンパー
カバーである。そして、バンパー500及びパネル40
0は、車両側方側のボディ(サイドメンバー)600に
ボルト等の締結手段にて固定される。
の下端側である下側梁部材420に、車両後方側に向か
うほど路面との距離Hが小さくなる傾斜部421が形成
されているので、例えば縁石等の障害物又は路面と衝突
しても、図2(a)に示すように、車両後方に向かうよ
うにパネル本体部450(下側梁部材420)に作用す
る衝突力Foが車両上方側に向かう力F1と車両後方側
に向かう力F2とに分かれてパネル本体部450(下側
梁部材420)に作用する。
ネル本体部450(下側梁部材420)では、衝突力F
oが車両上方側に向かう力F1と車両後方側に向かう力
F2とに分かれることなく、そのままパネル本体部45
0(下側梁部材420)に作用する。
本体部450(下側梁部材420)に作用する衝突力F
oを分散して受けることができるので、パネル本体部4
50(下側梁部材420)の破損を防止することができ
る。
の機械的強度がパネル本体部450(特に、下側梁部材
420)の機械的強度に比べて低くなるように選定され
ているので、傾斜部421(補強リブ壁422)がパネ
ル本体部450(下側梁部材420)より先に破損する
ことにより衝突力Foを吸収することができる。したが
って、パネル本体部450(下側梁部材420)に作用
する衝突力Foを緩和することができるので、例えば縁
石等の障害物又は路面と衝突した際に、パネル本体部4
50(下側梁部材420)まで破損することを防止でき
る。
角板状の補強リブ壁422を下側梁部材420(パネル
本体部450の下端側)に設けて傾斜部421を形成し
たが、本実施形態は、図4に示すように、補強リブ壁4
22の厚み(幅寸法)Wを第1実施形態に係る補強リブ
壁422(下側梁部材420の肉厚)より大きくすると
ともに、内部を中空としたものである。
て受けることができるので、パネル本体部450(下側
梁部材420)の破損をより確実に防止することができ
る。
は、傾斜部421は略直線的に傾斜していたが、本発明
はこれに限定されるものでなはく、円弧を描くように曲
線状に傾斜していてもよい。
を樹脂にて形成したが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、金属にて形成してもよい。
両前端部の分解斜視図である。
下側梁部材の断面図であり、(b)は本発明の第1実施
形態に係るパネルの下側梁部材の斜視図である。
である。
下側梁部材の断面図であり、(b)は本発明の第2実施
形態に係るパネルの下側梁部材の斜視図である。
材、420…下方側梁部材、421…傾斜部、422…
補強リブ壁、431…第1支柱部、432…第2支柱
部、450…パネル本体部。
Claims (5)
- 【請求項1】 少なくともラジエータ(100)を含
み、車両前端側に配設される車両前端部品が組み付けら
れるフロントエンドパネルであって、 前記車両前端部品(123)が組み付けられるパネル本
体部(450)のうち路面近傍の下端側に、車両後方側
に向かうほど路面との距離(H)が小さくなる傾斜部
(421)を設けたことを特徴とするフロントエンドパ
ネル。 - 【請求項2】 少なくともラジエータ(100)を含
み、車両前端側に配設される車両前端部品が組み付けら
れるフロントエンドパネルであって、 上方側に位置して車両幅方向に延びる上方側梁部材(4
10)、下方側に位置して車両幅方向に延びる下方側梁
部材(420)、及び前記両梁部材(410、420)
を連結する連結部材(430、431、432)を有し
て構成されたパネル本体部(450)を一体形成し、 さらに、前記下方側梁部材(420)に、車両後方側に
向かうほど路面との距離(H)が小さくなる傾斜部(4
21)を設けたことを特徴とするフロントエンドパネ
ル。 - 【請求項3】 前記傾斜部(421)の機械的強度は、
前記パネル本体部(450)の機械的強度に比べて低い
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のフロントエン
ドパネル。 - 【請求項4】 前記傾斜部(421)の傾斜角度(θ)
は、車両のアプローチアングル(α)と略同等となるよ
うに設定されていることを特徴とする請求項1ないし3
のいずれか1つに記載のフロントエンドパネル。 - 【請求項5】 前記傾斜部(421)及び前記パネル本
体部(450)は、樹脂にて一体形成されていることを
特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載のフ
ロントエンドパネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32019299A JP4320875B2 (ja) | 1999-11-10 | 1999-11-10 | フロントエンドパネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32019299A JP4320875B2 (ja) | 1999-11-10 | 1999-11-10 | フロントエンドパネル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001130448A true JP2001130448A (ja) | 2001-05-15 |
JP4320875B2 JP4320875B2 (ja) | 2009-08-26 |
Family
ID=18118744
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32019299A Expired - Fee Related JP4320875B2 (ja) | 1999-11-10 | 1999-11-10 | フロントエンドパネル |
Country Status (1)
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JP (1) | JP4320875B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008006873A (ja) * | 2006-06-27 | 2008-01-17 | Honda Motor Co Ltd | 車両の前部車体構造 |
JP2009297810A (ja) * | 2008-06-11 | 2009-12-24 | Panasonic Corp | マニピュレータの姿勢制御装置および姿勢制御方法 |
-
1999
- 1999-11-10 JP JP32019299A patent/JP4320875B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008006873A (ja) * | 2006-06-27 | 2008-01-17 | Honda Motor Co Ltd | 車両の前部車体構造 |
JP2009297810A (ja) * | 2008-06-11 | 2009-12-24 | Panasonic Corp | マニピュレータの姿勢制御装置および姿勢制御方法 |
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