JP4320875B2 - フロントエンドパネル - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両前端部に搭載されるフロントエンドパネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
フロントエンドパネルは、少なくともラジエータを含む車両前端部品が組み付けられるものであり、フロントエンドパネルの下端位置によって車両のアプローチアングルが大きく変化する。
【0003】
なお、車両のアプローチアングル(AA)とは、図5に示すように、車両前端部下端から前輪タイヤの外周に接触する接平面と路面とのなす角度αを言い、タイヤは規定空気圧時の静荷重半径を用いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、車室の拡充を図りつつ、空気抵抗を低減するために、車両のフロントオーバハング(FOH)及び最低地上高さを小さくしたいと言う要望が強まってきている。このため、アプローチアングルを一定とした状態でフロントオーバハングを小さくすると、最低地上高さが低くなるため、フロントエンドパネルの下端が縁石等の障害物や路面と衝突してフロントエンドパネルが破損すると言う問題が発生するおそれがある。そして、この問題は、フロントエンドパネルを樹脂製とすると、さらに顕著な問題となる。
【0005】
本発明は、上記点に鑑み、最低地上高さを低くしたときに、フロントエンドパネルの下端側が破損してしまうこと防止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、少なくともラジエータ(100)を含み、車両前端側に配設される車両前端部品(123)が組み付けられるフロントエンドパネルであって、車両前端部品(123)が組み付けられるパネル本体部(450)のうち路面近傍の下端側に、車両後方側に向かうほど路面との距離(H)が小さくなる傾斜部(421)を設け、
傾斜部(421)の機械的強度は、パネル本体部(450)の機械的強度に比べて低いことを特徴とする。
【0007】
これにより、例えば縁石等の障害物又は路面と衝突しても、衝突力が車両上方側に向かう力と車両後方側に向かう力とに分かれてパネル本体部(450)に作用するので、パネル本体部(450)に作用する衝突力を分散して受けることができ、フロントエンドパネル(パネル本体部(450))の破損を防止することができる。
特に、請求項1に記載の発明では、傾斜部(421)の機械的強度を、パネル本体部(450)の機械的強度に比べて低くしているから、傾斜部(421)がパネル本体部(450)より先に破損することにより衝突力を吸収することができる。そのため、パネル本体部(450)に作用する衝突力を緩和することができ、例えば縁石等の障害物又は路面と衝突した際に、パネル本体部(450)まで破損することを防止できる。
【0008】
請求項2に記載の発明では、少なくともラジエータ(100)を含み、車両前端側に配設される車両前端部品(123)が組み付けられるフロントエンドパネルであって、上方側に位置して車両幅方向に延びる上方側梁部材(410)、下方側に位置して車両幅方向に延びる下方側梁部材(420)、及び両梁部材(410、420)を連結する連結部材(430、431、432)を有して構成されたパネル本体部(450)を一体形成し、さらに、下方側梁部材(420)に、車両後方側に向かうほど路面との距離(H)が小さくなる傾斜部(421)を設け、
傾斜部(421)の機械的強度は、パネル本体部(450)の機械的強度に比べて低いことを特徴とする。
【0009】
これにより、請求項1に記載の発明と同様に、パネル本体部(450)、すなわち下方側梁部材(420)に作用する衝突力を分散して受けることができるので、フロントエンドパネル(パネル本体部(450))の破損を防止することができる。
また、請求項2に記載の発明では、傾斜部(421)の機械的強度を、パネル本体部(450)の機械的強度に比べて低いから、請求項1に記載の発明と同様に、傾斜部(421)がパネル本体部(450)より先に破損することによりパネル本体部(450)に作用する衝突力を緩和することができる。
【0012】
なお、傾斜部(421)の傾斜角度(θ)は、請求項に記載の発明ごとく、車両のアプローチアングル(α)と略同等となるように設定することが望ましい。
【0013】
また、傾斜部(421)及びパネル本体部(450)は、請求項に記載の発明のごとく、樹脂にて一体形成することが望ましい。
【0014】
因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1は本実施形態に係るフロントエンドパネルを用いた車両前端部の分解斜視図であり、100はラジエータであり、200はコンデンサであり、300は送風用ファン301及び電動モータ302からなる送風機である。
【0016】
因みに、ラジエータ100は、冷却水が流通する複数本のラジエータチューブ111からなるラジエータコア110、及びラジエータチューブ111の長手方向両端側に配設されて各ラジエータチューブ111に連通するラジエータタンク120等から構成された周知のマルチフロー型の熱交換器であり、コンデンサ20もラジエータ100と同様に、冷媒が流通する複数本のコンデンサチューブ211からなるコンデンサコア210、及びコンデンサチューブ211の長手方向両端側に配設されて各コンデンサチューブ211に連通するコンデンサタンク220等から構成された周知のマルチフロー型の熱交換器である。
【0017】
400は、ラジエータ100、コンデンサ200及び送風機300等の車両前端部品123が組み付け固定される樹脂製のフロントエンドパネル(以下、パネルと略す。)である。
【0018】
そして、パネル400は、上方側に位置して車両幅方向(水平方向)に延びる上方側梁部材(アッパメンバー)410、下方側に位置して車両幅方向に延びる下方側梁部材(ロアメンバー)420、上下方向に延びて両梁部材410、420を連結する柱状の第1、2支柱部(ピラー)431、432、両梁部材410、420及び両支柱部431、432を連結して上下水平(上下左右)方向に拡がる壁状の縦壁部430、及び第1、2支柱部431、432の上端側から車両側面側に延びてパネル400を車両ボディ600固定するためのブラケット部440が樹脂にて一体形成されたものである。
【0019】
なお、縦壁部430は、ラジエータ100及びコンデンサ200に冷却風を送風する電動式の送風機300を支持するとともに、ラジエータ100を覆うようにして送風機がラジエータ100より空気流れ後方側から空気を吸入することを防止するシュラウド(支持部材)を兼ねている。
【0020】
また、第1、2支柱部431、432、及び縦壁部430は、共に両梁部材410、420を連結するものであるので、これらを総称して連結部材と呼び、両梁部材410、420及び第1、2支柱部431、432等からなる矩形枠体、並びにブラケット部440等からなるものをパネル本体部450と呼ぶ。
【0021】
ところで、両梁部材410、420及び第1、2支柱部431、432は、断面形状が車両後方側に向けて開口した略コの字の溝状のもので、これら410、420、431、432の内側には、略コの字状の溝を複数個の空間に仕切るように、両梁部材410、420及び第1、2支柱部431、432の捻り剛性を高めるリブ壁(図示せず)が一体形成されている。
【0022】
また、下側梁部材420には、図2に示すように、車両後方側に向かうほど路面との距離Hが小さくなる傾斜部421が形成された略三角板状の補強リブ壁422が一体形成されている。そして、傾斜部421(補強リブ壁422)の傾斜角度θは、車両のアプローチアングルと略同等(θ≒α)となるように設定されているとともに、傾斜部421(補強リブ壁422)の機械的強度がパネル本体部450(特に、下側梁部材420)の機械的強度に比べて低くなるように、補強リブ壁422の厚みや形状等の強度要因が設定されている。
【0023】
因みに、図1中、500は車両前面側の緩衝部材をなす金属製のバンパーリーンフォース(以下、バンパーと略す。)であり、510は樹脂製のバンパーカバーである。そして、バンパー500及びパネル400は、車両側方側のボディ(サイドメンバー)600にボルト等の締結手段にて固定される。
【0024】
次に、本実施形態の特徴を述べる。
【0025】
本実施形態によれば、パネル本体部450の下端側である下側梁部材420に、車両後方側に向かうほど路面との距離Hが小さくなる傾斜部421が形成されているので、例えば縁石等の障害物又は路面と衝突しても、図2(a)に示すように、車両後方に向かうようにパネル本体部450(下側梁部材420)に作用する衝突力Foが車両上方側に向かう力F1と車両後方側に向かう力F2とに分かれてパネル本体部450(下側梁部材420)に作用する。
【0026】
これに対して、図3に示すような従来のパネル本体部450(下側梁部材420)では、衝突力Foが車両上方側に向かう力F1と車両後方側に向かう力F2とに分かれることなく、そのままパネル本体部450(下側梁部材420)に作用する。
【0027】
したがって、本実施形態によれば、パネル本体部450(下側梁部材420)に作用する衝突力Foを分散して受けることができるので、パネル本体部450(下側梁部材420)の破損を防止することができる。
【0028】
また、傾斜部421(補強リブ壁422)の機械的強度がパネル本体部450(特に、下側梁部材420)の機械的強度に比べて低くなるように選定されているので、傾斜部421(補強リブ壁422)がパネル本体部450(下側梁部材420)より先に破損することにより衝突力Foを吸収することができる。したがって、パネル本体部450(下側梁部材420)に作用する衝突力Foを緩和することができるので、例えば縁石等の障害物又は路面と衝突した際に、パネル本体部450(下側梁部材420)まで破損することを防止できる。
【0029】
(第2実施形態)
第1実施形態では、略三角板状の補強リブ壁422を下側梁部材420(パネル本体部450の下端側)に設けて傾斜部421を形成したが、本実施形態は、図4に示すように、補強リブ壁422の厚み(幅寸法)Wを第1実施形態に係る補強リブ壁422(下側梁部材420の肉厚)より大きくするとともに、内部を中空としたものである。
【0030】
これにより、衝突力Foを比較的広い面にて受けることができるので、パネル本体部450(下側梁部材420)の破損をより確実に防止することができる。
【0031】
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、傾斜部421は略直線的に傾斜していたが、本発明はこれに限定されるものでなはく、円弧を描くように曲線状に傾斜していてもよい。
【0032】
また、上述の実施形態では、パネル400を樹脂にて形成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、金属にて形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るパネルを用いた車両前端部の分解斜視図である。
【図2】(a)は本発明の第1実施形態に係るパネルの下側梁部材の断面図であり、(b)は本発明の第1実施形態に係るパネルの下側梁部材の斜視図である。
【図3】従来の技術に係るパネルの下側梁部材の断面図である。
【図4】(a)は本発明の第2実施形態に係るパネルの下側梁部材の断面図であり、(b)は本発明の第2実施形態に係るパネルの下側梁部材の斜視図である。
【図5】アプローチアングルの説明図である。
【符号の説明】
400…フロントエンドパネル、410…上方側梁部材、
420…下方側梁部材、421…傾斜部、422…補強リブ壁、
431…第1支柱部、432…第2支柱部、450…パネル本体部。

Claims (4)

  1. 少なくともラジエータ(100)を含み、車両前端側に配設される車両前端部品(123)が組み付けられるフロントエンドパネルであって、
    前記車両前端部品(123)が組み付けられるパネル本体部(450)のうち路面近傍の下端側に、車両後方側に向かうほど路面との距離(H)が小さくなる傾斜部(421)を設け、
    前記傾斜部(421)の機械的強度は、前記パネル本体部(450)の機械的強度に比べて低いことを特徴とするフロントエンドパネル。
  2. 少なくともラジエータ(100)を含み、車両前端側に配設される車両前端部品(123)が組み付けられるフロントエンドパネルであって、
    上方側に位置して車両幅方向に延びる上方側梁部材(410)、下方側に位置して車両幅方向に延びる下方側梁部材(420)、及び前記両梁部材(410、420)を連結する連結部材(430、431、432)を有して構成されたパネル本体部(450)を一体形成し、
    さらに、前記下方側梁部材(420)に、車両後方側に向かうほど路面との距離(H)が小さくなる傾斜部(421)を設け、
    前記傾斜部(421)の機械的強度は、前記パネル本体部(450)の機械的強度に比べて低いことを特徴とするフロントエンドパネル。
  3. 前記傾斜部(421)の傾斜角度(θ)は、車両のアプローチアングル(α)と略同等となるように設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載のフロントエンドパネル。
  4. 前記傾斜部(421)及び前記パネル本体部(450)は、樹脂にて一体形成されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載のフロントエンドパネル。
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