JP2001129929A - 表面化粧シート - Google Patents
表面化粧シートInfo
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Abstract
耗性を改善し、これにより該化粧シートの耐久性を高め
ること、表面化粧シートを構成する印刷層上の表現につ
いて観る者が視覚的立体感を覚えるようにし、これによ
り表面化粧シートの装飾的効果を一層高めること。 【解決手段】 表面化粧シートは、印刷基材上の印刷層
と、熱硬化型樹脂又はラジカル重合型樹脂からなる第1
コート層と、乾燥及び反応終了後の熱硬化型樹脂又はラ
ジカル重合型樹脂からなるバインダー100重量部に対
して、球状ガラスビーズが20ないし100重量部及び
シリコーン系離型剤が2ないし10重量部となるように
調整された塗工組成物からなるだ第2コート層とを備え
る。
Description
家具・建具の表面化粧、車両の内装等に使用される表面
化粧シートに関する。
板、プラスチック板等の基材に貼り付けられてなる製品
の取扱い時、加工時等のほか、加工後の最終製品の状態
においても、表層に擦り傷を受け易い。このため、表面
化粧シートはその表層に耐すり傷性及び耐磨耗性を備え
ることが求められる。
3147号公報に示されているように、家具などの表面
装飾材料として使用される化粧材は、その表面に耐摩耗
性を有するように、架橋性樹脂からなるバインダーとこ
れより高硬度の球状粒子とを含む塗工組成物により形成
された表面層を備える。
化粧シートの表層の耐すり傷性及び耐摩耗性を改善し、
これにより該化粧シートの耐久性を高めることにある。
また、本発明の他の目的は、表面化粧シートを構成する
印刷層上の表現について観る者が視覚的立体感を覚える
ようにし、これにより表面化粧シートの装飾的効果を一
層高めることにある。
剤」は、次に定義される内容のものである。すなわち、
用語「離型剤」とは、プラスチック鋳造製品のモールド
からの分離を容易にするために予めモールドに塗布され
るシリコーンオイルのような離型用剤及びこの目的に適
用可能な他の公知の剤をいう。
達成するために、表面化粧シートの表層の硬さを大きく
すること及び該表層に触れる物の該表層における滑り安
さを高め、これにより耐すり傷性及び耐摩耗性を高めよ
うとするものである。ために、本発明に係る表面化粧シ
ートは、印刷基材上の印刷層と、該印刷層上の第1コー
ト層と、該第1コート層上の第2コート層とを含み、前
記第1コート層は熱硬化型樹脂又はラジカル重合型樹脂
からなり、また、前記第2コート層は、乾燥及び反応終
了後の熱硬化型樹脂又はラジカル重合型樹脂からなるバ
インダー100重量部に対して、球状ガラスビーズが2
0ないし100重量部及びシリコーン系離型剤が2ない
し10重量部となるように調整された塗工組成物からな
ることを特徴とする。前記の熱硬化型樹脂は、尿素系樹
脂、メラミン系樹脂、フェノール系樹脂、エポキシ系樹
脂、不飽和ポリエステル系樹脂、アルキド系樹脂、ウレ
タン系樹脂、またはアルキド系樹脂と尿素系樹脂又はメ
ラミン系樹脂とを組み合わせたアミノアルキド系樹脂を
使用することができ、また前記ラジカル重合型樹脂は、
紫外線硬化型樹脂又は電子線硬化型樹脂をしようするこ
とができる。さらに、前記球状ガラスビーズは低アルカ
リガラスを使用することができる。
めに、前記熱硬化型樹脂、前記ラジカル重合型樹脂及び
前記の球状ガラスビーズは透明又は半透明であることを
特徴とする。
コート層を熱硬化型樹脂又はラジカル重合型樹脂により
構成したことにより、該第1コート層に耐摩耗性を備え
ることができる。また、第2コート層を従来に比較して
多量の球状ガラスビーズを含有するものとして構成する
ことにより、表面の硬さ及び滑り易さを一層増すことが
でき、加えて、第2コート層をシリコーン系離型剤を含
有するものとして構成することにより、表面の滑り易さ
をさらに増すことができ、これらにより第2層に高い耐
すり傷性及び耐摩耗性を備えることができる。
前記熱硬化型樹脂又は前記ラジカル重合型樹脂は透明又
は半透明であり、同様に、第2層を構成する球状ガラス
ビーズも透明又は半透明であるため、観者は、第2層及
び第1層からなる表層を介して下方の印刷層のベタ色、
絵柄等を深みのある鮮鋭な立体的表現として見ることが
でき、したがって、表面化粧シートの装飾的効果を高め
ることができる。これは、印刷層上に一定の厚さをもっ
た第1コート層を設けたことによって印刷層の絵柄等の
位相差が得られ、さらに第1コート層上の第2コート層
に透明又は半透明の球状ガラスビーズを含む第2コート
層を設けたことによって入射光と反射光とのズレが生じ
ることによって立体感が得られることによる。
る表面化粧シート10は、印刷基材12上の印刷層14
と、該印刷層上の第1コート層16と、該第1コート層
上の第2コート層18とを含む。第1コート層16は熱
硬化型樹脂又はラジカル重合型樹脂からなる。また、第
2コート層18は、乾燥及び反応終了後の熱硬化型樹脂
又はラジカル重合型樹脂からなるバインダー100重量
部に対して、球状ガラスビーズが20ないし100重量
部及びシリコーン系離型剤が2ないし10重量部となる
ように調整された塗工組成物からなる。
ィルム、金属箔、不織布又は合成紙である。この紙に
は、薄葉紙、エマルジョン含浸紙、ラテックス含浸紙な
どが含まれる。また、前記プラスチックフィルムには、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリス
チレン、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、ポ
リアクリル、非晶質ポリエチレンテレフタレート、ナイ
ロン、セロファン等のフィルムが含まれる。さらに、前
記金属箔には、アルミ箔、鉄箔、ステンレス箔等が含ま
れる。
熱硬化型樹脂は、尿素系樹脂、メラミン系樹脂、フェノ
ール系樹脂、エポキシ系樹脂、不飽和ポリエステル系樹
脂、アルキド系樹脂、ウレタン系樹脂、またはアルキド
系樹脂と尿素系樹脂又はメラミン系樹脂とを組み合わせ
たアミノアルキド系樹脂である。また、第1コート層1
6及び第2コート層18のラジカル重合型樹脂は、紫外
線硬化型樹脂又は電子線硬化型樹脂である。
ガラスからなる。
ラジカル前記熱硬化型樹脂及びラジカル重合型樹脂並び
に第2コート層18の球状ガラスビーズは、印刷層14
のベタ色、絵柄等の印刷表現を第2コート層及び第1コ
ート層を介して外部から視認することができるようにす
るためには、透明又は半透明である。なお、第2コート
層中のシリコーン離型剤、例えばシリコーンオイルは無
色透明であり、これが上記視認を妨げることはない。
い、グラビヤ印刷機により印刷基材12に接着するイン
キを用いてベタ印刷を施し、次いで木目柄を印刷して印
刷層14を形成する。その後、印刷層14上に150μ
のグラビヤ版を用いてウレタン系樹脂を塗布して第1コ
ート層16を形成する。そのときの層厚は反応終了後の
厚さが15μとなる厚さである。次いで、NV40%の
主剤となるバインダー100部、シリコーン系離型剤
(NV40%)6部、球状ガラスビーズ100部を混合
した塗工液を50μのグラビヤ版を用いて第2コート層
18を形成する。そのときの層厚は反応終了後の厚さが
4.5μとなる厚さである。これにより得られた表面化
生シート10は、耐すり傷性及び耐摩耗性に優れ、印刷
絵柄に立体感をもたらすものである。
面図。
Claims (5)
- 【請求項1】 印刷基材上の印刷層と、該印刷層上の第
1コート層と、該第1コート層上の第2コート層とを含
み、前記第1コート層は熱硬化型樹脂又はラジカル重合
型樹脂からなり、また、前記第2コート層は、乾燥及び
反応終了後の熱硬化型樹脂又はラジカル重合型樹脂から
なるバインダー100重量部に対して、球状ガラスビー
ズが20ないし100重量部及びシリコーン系離型剤が
2ないし10重量部となるように調整された塗工組成物
からなる、表面化粧シート。 - 【請求項2】 前記熱硬化型樹脂は、尿素系樹脂、メラ
ミン系樹脂、フェノール系樹脂、エポキシ系樹脂、不飽
和ポリエステル系樹脂、アルキド系樹脂、ウレタン系樹
脂、またはアルキド系樹脂と尿素系樹脂又はメラミン系
樹脂とを組み合わせたアミノアルキド系樹脂である、請
求項1に記載の表面化粧シート。 - 【請求項3】 前記ラジカル重合型樹脂は、紫外線硬化
型樹脂又は電子線硬化型樹脂である、請求項1に記載の
表面化粧シート。 - 【請求項4】 前記球状ガラスビーズは低アルカリガラ
スからなる、請求項1に記載の表面化粧シート。 - 【請求項5】 前記熱硬化型樹脂、前記ラジカル重合型
樹脂及び前記球状ガラスビーズは透明又は半透明であ
る、請求項1に記載の表面化粧シート。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP31709899A JP4500387B2 (ja) | 1999-11-08 | 1999-11-08 | 表面化粧シート |
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JP31709899A JP4500387B2 (ja) | 1999-11-08 | 1999-11-08 | 表面化粧シート |
Publications (2)
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Family
ID=18084427
Family Applications (1)
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JP31709899A Expired - Lifetime JP4500387B2 (ja) | 1999-11-08 | 1999-11-08 | 表面化粧シート |
Country Status (1)
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- 1999-11-08 JP JP31709899A patent/JP4500387B2/ja not_active Expired - Lifetime
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