JP2001129744A - 工作機械の切粉気流除去装置 - Google Patents

工作機械の切粉気流除去装置

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JP2001129744A JP31097399A JP31097399A JP2001129744A JP 2001129744 A JP2001129744 A JP 2001129744A JP 31097399 A JP31097399 A JP 31097399A JP 31097399 A JP31097399 A JP 31097399A JP 2001129744 A JP2001129744 A JP 2001129744A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切粉による加工の品質低下や精度低下を生じ
させないものとなし、また切粉の処理の手間を軽減させ
る。 【解決手段】 軸状回転刃具11を密状に内挿される案
内孔12aと、この案内孔12aの基端側に連通され前
記刃具11の周囲を包囲するものとした密閉囲い室14
と、この密閉囲い室14内の空気を吸引排除するための
第一の吸引通路17とを備えたものであって、前記案内
孔12aの先端側に連通され先端面が開放された開放囲
い室18を形成し、この開放囲い室18内の空気を吸引
排除するための第二の吸引通路21を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械の切粉気
流除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ドリルやリーマ等の軸状回転刃具を密状
に内挿される案内孔と、この案内孔の基端側に連通され
前記刃具の周囲を包囲するものとした密閉囲い室と、こ
の密閉囲い室内の空気を吸引排除するための吸引通路と
を備えた工作機械の切粉気流除去装置として、例えば本
出願人の特許第2976091号等が存在している。
【0003】この装置は、ドリル等でワークを切削した
ときに生成される切粉を案内孔を通じて大気と一緒に密
閉囲い室内に吸引し、さらにこれらを吸引通路を通じて
他所へ排除するように作動する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した在来の切粉気
流除去装置はそれまでの切粉処理の手間を大幅に低減さ
せ、また切粉に起因した障害を解消させるものである
が、次のような改善すべき点がある。即ち、ワークの切
削箇所で生成された切粉がワーク内部からワーク表面を
経て案内孔内へ向け吸引され移動するとき、その一部が
的確に案内孔内へ移動しないでワーク表面に残留してし
まう現象が生じる。このように残留した切粉は加工中の
刃具に噛み込まれて切削面を傷つけたり、加工精度を低
下させる要因をなすのであり、またこのような弊害を避
けるために、この切粉を除去することが必要となるので
ある。本発明は、上記問題点を解消し得るものとした工
作機械の切粉気流除去装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明では、請求項1に記載したように、軸状回転刃具
を密状に内挿される案内孔と、この案内孔の基端側に連
通され前記刃具の周囲を包囲するものとした密閉囲い室
と、この密閉囲い室内の空気を吸引排除するための第一
の吸引通路とを備えたものであって、前記案内孔の先端
側に連通され先端面が開放された開放囲い室を形成し、
この開放囲い室内の空気を吸引排除するための第二の吸
引通路を形成した構成となす。
【0006】軸状回転刃具によるワークの加工中には、
軸状回転刃具は開放囲い室内を経てワークに達し、その
先端の切刃でワークを切削する。この切削中、開放囲い
室の開口はワークの表面に近接された状態となされる。
この状態の下で、軸状回転刃具の生成した切粉は、案内
孔、密閉囲い室内及び第一の吸引通路を経て吸引排出さ
れる空気と共に、他所へ排除される。一方、案内孔内に
流入しないでワーク表面に漏れ出るものとなった切粉
は、第二の吸引通路を経て吸引排出される大気と共に、
他所へ排除される。
【0007】上記発明は次のように具体化するのがよ
い。即ち、請求項2に記載したように、第二の吸引通路
を案内孔の周囲に形成し、この吸引通路の一端を密閉囲
い室内の空間に、そして他端を開放囲い室内の空間に連
通させる。このようにすれば、第二の吸引通路が短くて
済み、この通路に関連した構造が簡易且つコンパクトと
なる。
【0008】また請求項3に記載したように、案内孔の
先端面と、開放囲い室の室壁先端縁との相対位置を変更
調整可能となす。これによれば、切粉の移動状況が変更
されるものとなる。
【0009】さらに請求項4に記載したように、軸状回
転刃具の軸方向部位に通気孔を形成し、この通気孔は刃
具基端側から供給された圧縮空気を刃具先端側の開口か
ら放出するものとなす。これによれば、刃具先端から、
開放囲い室及び密閉囲い室へ向かう強い空気流が形成さ
れ、切粉の除去能力が飛躍的に増大する。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る工作機械の切
粉気流除去装置の側面視断面図、図2は前記気流除去装
置の一部に係り、Aは図1のX−X部を示す図、Bは図
1のX1−X1部を示す図である。
【0011】これらに図に於いて、1は工作機械の加工
ヘッドであり、主軸支持部材2に軸受3a、3b等を介
して主軸4を回転変位自在に支持させている。この際、
主軸4は加工ヘッド1の移動と同体的にその軸方向へ移
動される。5はシールリング、6はスペーサリングであ
る。
【0012】主軸4は先端に大径部4aを形成すると共
にその中心箇所に刃具ホルダ7の嵌挿される挿入孔8及
び、この挿入孔8奥側と連通された通気路8aを設け、
前記大径部4a周面の二箇所には刃具ホルダ7を締結す
るための固定ネジa、aを螺装されたものとなされてい
る。
【0013】刃具ホルダ7は挿入孔8内に挿入されるシ
ャンク部7aと、図示例のようなドリル11や、リーマ
等の軸状回転刃具を把握させるためのチャック部12を
具備したものとなしてある。そして、シャンク部7a
は、先端に主軸4の先端面と当接される鍔部bを設ける
と共に、周面に前記固定ネジa、aの先端に押圧される
主軸中心方向の切欠部c1及び、主軸4とシャンク部7
aとの相対回転を規制するためのキーc´の嵌入される
キー溝cを設けるほか、前記刃具11の基端部の挿入さ
れる刃具挿入孔dを設け、さらに刃具挿入孔dの奥側に
連続してこの孔dよりも僅かに小径の空気通路eを設
け、この通路eの上端をシャンク部7aの背後の空間f
(通気路8aに連なる箇所)に開口させたものとなして
ある。
【0014】軸状回転刃具11は、これの軸方向部分に
通気孔11aを設け、その一端を刃具先端に開口させ、
他端を刃具基端の面する前記空気通路eと連通されるよ
うに開口させたものとなしてある。図示のように、軸状
回転刃具11がドリルであるときは、通気孔11aは周
面に形成された二条の螺旋溝に沿わせて2つ平行状に形
成するのがよい。
【0015】一方、12は図示しないワーク固定台の近
傍に支持部材13を介して固定された筒形案内部材であ
り、この案内部材12は中心部に軸状回転刃具11を回
転自在且つ上下摺動自在に内挿される案内孔12aを有
し、外周面を支持部材13の透孔に嵌着固定され、先端
部12bを膨大状となされ、この先端部12aの段部g
を支持部材13の下面に係止させた状態となされてい
る。
【0016】この筒形案内部材12の上側にはこれの案
内孔12aの基端側開口と連通された密閉囲い室14が
形成してあり、この密閉囲い室14は前記案内孔12a
に挿通された状態の軸状回転刃具11の上部周囲を密閉
状に包囲するものとなされている。そして、密閉囲い室
14の室壁14aは図示例では独立構造となされてあっ
てボルト15を介して支持部材13の上面に固定されて
いる。この室壁14aには透孔hを形成し、この透孔h
にジョイント16を螺着すると共にこのジョイント16
に、密閉囲い室内14の空気を吸引して他所へ排除する
ため吸引通路17を接続させている。
【0017】また支持部材13の下面には、前記案内部
材12の先部の周囲を囲み且つ先端面を開口された開放
囲い室18が形成してある。この開放囲い室18は図示
例では短い円筒部材19を支持部材13の下面にボルト
20で固定させ、この円筒部材19の内側空間を前記案
内孔12aの先端側開口と連通させたものとなされてい
る。
【0018】そして、開放囲い室18の室壁をなす円筒
部材19にはこれの内方の空気を吸引排除するための第
二の吸引通路21が室壁内空間と連通した状態に接続さ
れている。第二の吸引通路21は図示例では案内孔12
aの周囲の、支持部材13部分及び、密閉囲い室14の
下面室壁14a部分に主軸4方向へ向けて4つ形成され
ており、各吸引通路21の一端は密閉囲い室14内の空
間に、そして他端は開放囲い室18内の空間に連通され
ている。
【0019】22は圧縮空気供給源であり、この供給源
22から延出させた圧縮空気供給管23が、図示しない
回転継手通路等を介して主軸4の通気路8aに接続され
ている。24は通気孔11aの先端開口から放出される
圧縮空気を霧状の潤滑剤の混在された状態となすための
潤滑剤供給装置で、図示例では圧縮空気供給管12内を
流れる圧縮空気に霧状の潤滑剤を供給するものとなして
ある。
【0020】次に上記した本実施例装置の使用例及びそ
の作動を説明すると、ワークwを図示しないワーク固定
台に固定し、この固定台に、開放囲い室18の先端開口
がワークw上面に近接した状態となるように支持部材1
3を固定させる。この際、案内部材12の先端面とワー
クw上面とは、案内部材12による軸状回転刃具11の
案内精度が低下しない程度に近接させ、且つ、これら両
者間に切粉が引っ掛からない程度に離反させる。
【0021】この後、図示しない空気吸引装置を作動さ
せ、吸引通路17を通じて、密閉囲い室14内の空気を
吸引させる。これにより、密閉囲い室14が負圧とな
り、開放囲い室18内の空気が第二の吸引通路21を通
じて密閉囲い室14内に吸引されるため、開放囲い室1
8内も密閉囲い室14内と同時に負圧となる。この負圧
は案内孔12a内の空気を密閉囲い室14内へ向けて流
動させ、また開放囲い室18内の空気を第二の吸引通路
21を経て密閉囲い室14内へ流動させるものとなる。
【0022】この一方では、圧縮空気供給管23から通
気路8a等を通じて通気孔11a内へ圧縮空気を供給し
軸状回転刃具11の先端から圧縮空気の噴出される状態
となし、また潤滑剤供給装置24を作動させて圧縮空気
に霧状の潤滑剤を混在させる。
【0023】この後、ワークWから上方へ離れた位置に
退避した状態の加工ヘッド1の主軸4を回転させると共
に、加工ヘッド1を下方移動させることにより、軸状刃
刃具11を案内孔12aに挿入させてその周面を回転変
位自在且つ摺動変位自在に案内させ、さらにこの刃具1
1の先端をワークWに近接させる。
【0024】加工ヘッド1の移動量が一定大きさ以上に
なると、軸状回転刃具11はワークWを切削し始め、刃
具11先端で、切粉が生成されるようになる。この際、
通気孔11a内の圧縮空気の正圧と、密閉囲い室14内
及び開放囲い室18内の負圧との関連で、軸状回転刃具
11の螺旋溝内には刃具11先端から開放囲い室18内
へ向かう強大な空気流が形成される。このため、刃具1
1先端の切粉はこの空気流に乗って開放囲い室18内に
達し、ここからはその一部が第二の吸引通路21を経て
密閉囲い室14に移動し、その他のものは軸状回転刃具
11の螺旋溝等に案内されつつ案内孔12aを経て密閉
囲い室14内に移動し、この後、これら移動過程を異に
した二系統の切粉が一緒になり、第一の吸引通路17を
経て他所へ排出されるように処理される。この際、開放
囲い室18内の負圧が室壁下端縁hとワークw上面との
間に存在した隙間から開放囲い室18外の大気を勢いよ
く吸引して開放囲い室18の外放から内放へ向かう強い
空気流を生成させるため、この室18内に達した切粉が
前記隙間から外方へ漏れ出る現象は確実に阻止される。
また圧縮空気中に混在された潤滑剤は軸状回転刃具11
とワークwとの摩擦部分を潤滑するものとなる。
【0025】加工が進み、軸状回転刃具11の先端がワ
ークWの深い箇所に達した状態となったときは、この刃
具11の先端で生成される切粉は排出され難くなるが、
ワークw内を上向きへ移動する前記した強大な空気流が
切粉を確実かつ迅速に他所へ搬送するように作用し、ま
た刃具11とワークWとの間の摩擦力が次第に大となっ
て刃具11、切粉およびワークの発熱をさらに促進させ
るようになるが、強大な空気流の存在や圧縮空気が通気
孔11aから急激に噴出して膨張することにより刃具1
1等は効果的に冷却されると共に、霧状の潤滑剤が刃具
11の摩擦部分全体に均等に供給されて効果的な潤滑を
行うようになり、刃具11等は過度に温度上昇するもの
とならない。
【0026】加工条件によっては軸状回転刃具11の先
端から開放囲い室18等へ向かう空気量が不足する傾向
となるがこのような場合は開放囲い室18の室壁下端縁
iとワークw上面との隙間から流入する大気がその不足
量を補って必要な空気流を生じさせ、第一及び第二の空
気吸引管17、21を通じての切粉の円滑な排出を維持
するものとなる。
【0027】次に上記実施例の変形例を説明する。図3
は本発明の変形例に係る工作機械の切粉気流除去装置の
側面視断面図、図4は前記気流除去装置の一部に係り、
Aは図3のX2−X2部を示す図、Bは図3のX3−X
3部を示す図である。この例では、先の実施例に係る主
軸単位毎の構造を複数並設した構造となしてあり、従っ
て各主軸4毎の基本構成は先の実施例と実質的に変わり
ないものである。
【0028】この変形例の特徴的構成について説明する
と、加工ヘッド1は複数の主軸4を備えた多軸型となさ
れている。密閉囲い室14は各主軸4に対応して一つ設
けてあるが、それぞれの密閉囲い室14の室壁14aは
連続した単一部材となるように一体に成形されている。
支持部材13はワーク固定台25にボルト26で固定し
てあり、ワーク固定台25はその凹み箇所27にボルト
28を介してワークwを固定されるものとなされてい
る。図3及び図4中、先の実施例と実質的同一部位には
同一符号が付してある。また各部は各主軸4毎に先の実
施例の場合と同様に作用するものである。
【0029】上記実施例や変形例はさらに次のように変
形できる。 (a) 密閉囲い室14の室壁14aと、支持部材13
とは同一部材で成形して差し支えない。
【0030】(b) 案内孔12aの下端面をワークw
上面に可及的に近接させて切粉の大部分が案内孔12a
を経て密閉囲い室14内へ移動するようになしてもよい
し、或いは案内孔12aの下端面をワークw上面から比
較的大きく離して切粉の大部分が第二の吸引通路21を
経て密閉囲い室14内へ移動するようになしてもよい。
【0031】(c) 開放囲い室18の室壁下端縁iに
対する案内孔12aの先端面の相対位置を変更調整可能
となすことも可能である。これには例えば案内部材12
の上下位置又は、開放囲い室18の室壁19高さの何れ
かを変更可能となす。これにより、切粉の移動状況を任
意に変更させることが可能となる。
【0032】(d) 各密閉囲い室14を連通させるこ
とも差し支えない。 (e) 図示例の第二の吸引通路21を存在しないもの
となし、別途に、開放囲い18室の室壁19に透孔を形
成し、この透孔を介してこの開放囲い室18内の空間に
連通された第二の吸引通路21を接続させ、この通路2
1を通じることにより、切粉を密閉囲い室14を経るこ
となく他所へ排出するようになしてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上のように構成した本発明によれば、
切粉が案内孔12a内に吸引されないで案内孔12aの
先端とワークとの間に漏れ出ても、この切粉は開放囲い
室内の空気流で確実に他所へ排出されるようになり、従
ってこの漏れ出た切粉による従来の弊害は生じなくな
り、ワークの品質低下を招くことなく高精度に加工する
ことができるのであり、またワーク上に漏れ出た切粉を
手作業で除去する必要のないものとなる。
【0034】請求項2によれば、第二の吸引通路が短く
て済み、その関連構造が簡易且つコンパクトとなり、ま
た請求項3によれば、切粉の移動状況を変更調整して効
率的な切粉除去を行わせることができるものである。
【0035】請求項4によれば、刃具先端から開放囲い
室及び密閉囲い室の側へ向かう強い空気流が形成され
て、切粉の除去能力が飛躍的に増大し、ワーク深部の加
工を高精度且つ高品質に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る工作機械の切粉気流除去装置の側
面視断面図である。
【図2】前記気流除去装置の一部に係り、Aは図1のX
−X部を示す図、Bは図1のX1−X1部を示す図であ
る。
【図3】本発明の変形例に係る工作機械の切粉気流除去
装置の側面視断面図である。
【図4】前記気流除去装置の一部に係り、Aは図3のX
2−X2部を示す図、Bは図3のX3−X3部を示す図
である。
【符号の説明】
11 軸状回転刃具(ドリル、リーマ) 12a 案内孔 14 密閉囲い室 17 第一の吸引通路 18 開放囲い室 21 第二の吸引通路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年2月8日(2001.2.8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】ところで、上記に於ける第二の吸引通路は
案内孔の周囲に形成し、この吸引通路の一端を密閉囲い
室内の空間に、そして他端を開放囲い室内の空間に連通
させるのであり、このようにすれば第二の吸引通路が短
くて済み、この通路に関連した構造が簡易且つコンパク
トとなる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】また請求項2に記載したように、案内孔の
先端面と、開放囲い室の室壁先端縁との相対位置を変更
調整可能となす。これによれば、切粉の移動状況が変更
されるものとなる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】さらに請求項3に記載したように、軸状回
転刃具の軸方向部位に通気孔を形成し、この通気孔は刃
具基端側から供給された圧縮空気を刃具先端側の開口か
ら放出するものとなす。これによれば、刃具先端から、
開放囲い室及び密閉囲い室へ向かう強い空気流が形成さ
れ、切粉の除去能力が飛躍的に増大する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】これらの図に於いて、1は工作機械の加工
ヘッドであり、主軸支持部材2に軸受3a、3b等を介
して主軸4を回転変位自在に支持させている。この際、
主軸4は加工ヘッド1の移動と同体的にその軸方向へ移
動される。5はシールリング、6はスペーサリングであ
る。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】而して、第二の吸引通路が短くて済み、そ
の関連構造が簡易且つコンパクトとなり、また請求項2
によれば、切粉の移動状況を変更調整して効率的な切粉
除去を行わせることができるものである。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】とりわけ、請求項3によれば、刃具先端か
ら開放囲い室及び密閉囲い室の側へ向かう強い空気流が
形成されて、切粉の除去能力が飛躍的に増大し、ワーク
深部の加工を高精度且つ高品質に行うことができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸状回転刃具を密状に内挿される案内孔
    と、この案内孔の基端側に連通され前記刃具の周囲を包
    囲するものとした密閉囲い室と、この密閉囲い室内の空
    気を吸引排除するための第一の吸引通路とを備えたもの
    であって、前記案内孔の先端側に連通され先端面が開放
    された開放囲い室を形成し、この開放囲い室内の空気を
    吸引排除するための第二の吸引通路を形成したことを特
    徴とする工作機械の切粉気流除去装置。
  2. 【請求項2】 第二の吸引通路が案内孔の周囲に形成さ
    れ、一端が密閉囲い室内の空間に、そして他端が開放囲
    い室内の空間に連通されていることを特徴とする請求項
    1記載の工作機械の切粉気流除去装置。
  3. 【請求項3】 案内孔の先端面と、開放囲い室の室壁先
    端縁との相対位置を変更調整可能となしたことを特徴と
    する請求項1又は2記載の工作機械の切粉気流除去装
    置。
  4. 【請求項4】 軸状回転刃具の軸方向部位に通気孔を形
    成し、この通気孔は刃具基端側から供給された圧縮空気
    を刃具先端側の開口から放出することを特徴とする請求
    項1、2又は3の何れかに記載の工作機械の切粉気流除
    去装置。
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