JP2001129173A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2001129173A JP31906599A JP31906599A JP2001129173A JP 2001129173 A JP2001129173 A JP 2001129173A JP 31906599 A JP31906599 A JP 31906599A JP 31906599 A JP31906599 A JP 31906599A JP 2001129173 A JP2001129173 A JP 2001129173A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パチンコ機における発射レールからの発射球
の打ち出し方向を適正化し又は容易に調整しうるように
する。 【解決手段】 発射レール6を組付用ネジ23でフレー
ムボード5に取り付け、その発射レール6の先端部に、
発射球の打出し方向を遊技盤面方向とガラス面方向とに
調整可能とする打出し方向調整部として、発射レール6
の組付用ネジ23を中心に発射レール6の下側又は上側
が浮き沈みするように発射レール6をフレームボード5
に対して傾けかつその傾き角を可変しうる高さ調整機構
30を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発射レールから遊
技球を斜め上方に打ち出し、その発射球を案内レールに
より案内しつつ遊技領域の上部まで飛翔するようにした
パチンコ機等の遊技機、特にその打出し方向の適正化技
術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機に代表される従来の弾球式遊
技機では、遊技盤の遊技領域の下方に設置したフレーム
ボードの前面に発射レールを取り付け、この発射レール
から遊技球を斜め上方に打ち出し、その発射球を案内レ
ールにより案内しつつ前記遊技領域の上部まで飛翔させ
て、遊技領域内に落下するようにしている。遊技球は、
発射レールより打出されると、通常、遊技盤面側に沿っ
て送り出されるが、このとき、遊技球が遊技盤面と反対
側の前面ガラス側に打ち出されると、ガラス面との接触
による不快な衝突音を発生し、遊技の興趣を損なう。ま
た、遊技球の流路中の構成部品との予想外の衝突で負荷
を与え、構成部品の耐久性を損なうこともあった。
【0003】発射レール上の発射位置に遊技球を供給
し、これを発射杵により打撃して打ち出す構成の発射装
置において、発射球の打出される方向が遊技盤面側では
なく前面ガラス側に寄ってしまうという現象が生じるの
は、これら発射装置の構成部品のばらつき、組み付け誤
差などに起因する。そこで、これを調整する手段とし
て、従来は発射装置の発射杵を加工して発射球の打出し
方向を調整していた。具体的には、治具を用いて発射杵
を曲げて調整したり、あるいは発射杵に杵先の削りや、
曲げ加工を施して調整していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
おける打出し方向の調整方法は、熟練者による曲げ加工
等の作業であったため、遊技店の係員が調整することは
事実上難しかった。また、調整作業が非常に微妙である
ため、熟練者においても作業者ごとに調整のばらつきが
生じ易く、調整が均一になされないという問題があっ
た。また、調整個所がスペース的に作業を行ない難い発
射装置(発射杵の加工)であったため、調整作業に時間
を要した。また、調整加工時に、発射杵の軸受部に無理
な荷重をかけてしまうことがあり、発射装置自体の変
形、故障の原因となることもあった。
【0005】こうした、調整作業が必要となる要因とし
て、発射レール部を樹脂製のフレームボードで支持して
いることがあげられる。フレームボードは樹脂成型部品
としては比較的大型であるため、寸法精度をあげるのが
困難である。さらに組み付け部品支持による変形、組み
付け誤差もあり、検査工程において、打出し方向の調整
作業を要する場合が発生する。
【0006】調整作業の発生頻度の低減と調整作業の簡
略化は、生産工程全般において生産性向上を図る上での
課題となっていた。また、市場に供給後のメンテナンス
性向上を図る上での課題ともなっていた。
【0007】そこで、本発明の目的は、発射レールから
の発射球の打ち出し方向を適正化し又は容易に調整しう
るように構成した遊技機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために提案されたもので、請求項1に記載のもの
は、遊技領域を形成した遊技盤の下方にフレームボード
を設け、このフレームボードに取り付けた発射レールか
ら遊技球を斜め上方に打ち出し、その発射球が案内レー
ルにより案内されつつ前記遊技領域の上部まで飛翔する
ようにした遊技機において、前記発射レールの発射レー
ル本体を発射レール取付部材により支持してフレームボ
ードに取り付け、その発射レールの先端部に、発射球の
打出し方向を遊技盤面方向とガラス面方向とに調整可能
とする打出し方向調整部を設けたことを特徴とする遊技
機である。
【0009】請求項2に記載のものは、前記発射レール
が、前面側から貫通させた止着部材によりフレームボー
ドに止着され、前記打出し方向調整部が、前記止着部材
を中心に発射レールの下側又は上側が浮き沈みするよう
に発射レールをフレームボードに対して傾けかつその傾
き角を可変しうる高さ調整機構から成ることを特徴とす
る請求項1に記載の遊技機である。
【0010】請求項3に記載のものは、前記打出し方向
調整部の高さ調整機構が、前記組付用ネジによる発射レ
ール取付軸線上から下方にずれた位置にて発射レール取
付部材に設けられた調整ネジであって、発射レール取付
部材のフレームボードに面した下面から突出する突出量
が加減できる調整ネジから成ることを特徴とする請求項
2に記載の遊技機である。
【0011】請求項4に記載のものは、前記発射レール
取付部材に、発射レール本体の下端を当接するレール取
付ガイドを形成したことを特徴とする請求項1から3の
いずれかに記載の遊技機である。
【0012】請求項5に記載のものは、前記フレームボ
ードに突設した取付ガイド突起の表面に、発射レール取
付部材の取付ガイド穴との間に、発射レールの傾きを調
整する際の相互の傾き方向を規制する調整クリアランス
を現出させる曲面を形成したことを特徴とする請求項1
から4のいずれかに記載の遊技機である。
【0013】請求項6に記載のものは、前記発射レール
の先端部の裏面には、フレームボードに沿った下部に、
高さ調整用の初期値相当分の突出部分を設け、これによ
り発射レールを、その打ち出し方向が遊技盤面側となる
ように予め傾けたことを特徴とする請求項1から5のい
ずれかに記載の遊技機である。
【0014】請求項7に記載のものは、発射レール取付
部材の先端部に、ファール球受け部を設けたことを特徴
とする請求項1から6のいずれかに記載の遊技機であ
る。
【0015】請求項8に記載のものは、遊技領域を形成
した遊技盤の下方にフレームボードを設け、このフレー
ムボードに取り付けた発射レールから遊技球を斜め上方
に打ち出し、その発射球が案内レールにより案内されつ
つ前記遊技領域の上部まで飛翔するようにした遊技機に
おいて、前記発射レールの発射レール本体を発射レール
取付部材にて支持してフレームボードに取り付け、その
際、前記発射レールの先端部を、発射球の打出し方向が
遊技盤面方向となるように、前記フレームボードから若
干捻って取り付けたことを特徴とする遊技機である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施形態に
基づいて説明する。図1は代表的な遊技機であるパチン
コ機の斜視図、図2は遊技盤の正面図、図3はフレーム
ボードの正面図、図4はフレームボードの斜視図、図5
は発射レールの分解斜視図、図6は発射レールの正面図
である。
【0017】図1において、1はパチンコ機の機枠(外
枠)、2は機枠1に蝶番2′によって開閉可能に取り付
けた額縁状の前面枠(内枠)を示す。前面枠2の裏面側
には、遊技盤3を装着する遊技盤収納フレーム4を設
け、その下方には、発射レール6を取り付けたガラス入
り樹脂製のフレームボード5が設けられている。遊技盤
3は、フレームボード5上に載置された状態でフレーム
ボード5のクランプ29や遊技盤収納フレーム4の側面
に設けたクランプにより固定されている。
【0018】このフレームボード5には、図3に示すよ
うに、途中A点で少し1゜ほど下に凸に曲げられた発射
レール6が、左上がりに斜めに取り付けられていると共
に、その下端側に位置する発射杵7及びこれを間欠的に
揺動動作させる駆動モータ8とを含んで成る発射装置9
が設けられ、球送りレバー10により発射レール6上に
供給された遊技球を、斜め上方に打ち出すことができる
ように構成されている。
【0019】この発射レール6の先端部(傾斜上端部)
は、遊技盤3に円弧状に設けられた案内レール3aの下
端と間隔をあけて対向しており、発射杵7により発射レ
ール6から打ち出された発射球が、上記案内レール3a
により案内されつつ遊技盤3の遊技領域3bの上部まで
飛翔するようになっている。
【0020】前面枠2の正面開口部には、クリア部材た
る透明ガラス12を収納したロ字状のガラス枠11が遊
技盤3を前方から覆う状態で配置され、そのガラス枠1
1の一側はヒンジにより前面枠2の一側に開閉可能に取
り付けられている。
【0021】また、前面枠2の正面開口部には、このガ
ラス枠11より下側に、上記フレームボード5を前方か
ら覆う状態で開閉パネル13が設けられ、更にその下側
には操作パネル14が設けられ、開閉パネル13には賞
球払出口15及び上皿16が、操作パネル14には下皿
17と発射装置9の操作ハンドル18が設けられてい
る。
【0022】発射レール6は、図5に示すように、断面
が略M字状をした横長の金属製の発射レール本体20
を、寸法精度の高いガラス入り樹脂で成型された発射レ
ール取付部材21に被せて支持させ、前面側から2本の
組付用ネジ22で両者を一体化すると共に、この発射レ
ール6の組立体全体を止着部材として機能する2本の組
付用ネジ23でフレームボード5に取り付ける構成を採
る。この組付用ネジ22,23の取付け位置は、ほぼ一
直線上に位置するように、つまりそれらを結ぶ線が図6
(a)に示すようにほぼ一直線の取付軸線24を形成す
るように設けられる。また、発射レール取付部材21に
は工場での組み付け時の操作性を向上させるために取手
25aを下方に突設するとともに、図6(b)に示すよ
うに、発射レール本体20の側面下端を当接するレール
取付ガイド25bを横向きに突設してある。なお、22
a、22bは発射レール本体20及び発射レール取付部
材21に設けられた組付用ネジ22の差し込み穴を、ま
た23a、23bは発射レール本体20及び発射レール
取付部材21に設けられた組付用ネジ23の差し込み穴
を示す。そして、本実施形態では、発射レール6をフレ
ームボード5に止着する止着部材として組付用ネジ23
を例に挙げたが、ビス、リベット、釘、インサートピン
の圧入などでもよい。
【0023】上記発射レール6の先端部(傾斜上端部
分)には、発射球の打ち出し方向を遊技盤面方向とガラ
ス面方向とに調整可能とする打出し方向調整部として、
上記組付用ネジ22、23による取付軸線24を中心
に、発射レール6の下側又は上側がフレームボード5の
前面に対して浮き沈みするように発射レール6をフレー
ムボード5に対して傾けかつその傾き角を可変しうる高
さ調整機構30が設けられる。
【0024】この高さ調整機構30は、上記組付用ネジ
22、23による取付軸線24上から、図6に示す距離
Lだけ下方にずれた位置にて発射レール取付部材21の
先端部の張出部26に設けられた調整ネジ31から成
り、この調整ネジ31をパチンコ機の前面側から回すこ
とで、発射レール取付部材21のフレームボード5に面
した下面から突出する突出量を加減し、上記傾き、つま
り発射レール6の先端部側からの捻りの程度を、調整す
ることができるように構成されている。なお、31aは
張出部26に設けられた調整ネジ31用のネジ穴であ
る。
【0025】また、この捻りの調整操作がより円滑にで
きるようにするため、図4に示すように、フレームボー
ド5には、発射レール6の傾斜下端側と傾斜上端側(先
端側)の2箇所に取付ガイド突起32が設けられ、これ
に対応して、前記発射レール取付部材21側には、取付
ガイド突起32が挿入しうる取付ガイド穴33が設けら
れている。そして、図7に示すように、取付ガイド突起
32が取付ガイド穴33に挿入されている。この取付ガ
イド突起32の表面には、取付ガイド穴33との間に、
発射レール6の傾きを調整する際の相互の傾き方向を規
制する調整クリアランス34を現出させる曲面が形成さ
れる。この実施形態の場合、取付ガイド突起32は円錐
形で、取付ガイド穴33のほぼ半分の深さまで入り込む
長さに形成されている。
【0026】なお、発射レール取付部材21の先端部に
は、ファール球受け部27が上記高さ調整機構30より
も案内レール3aの下端側に突出する状態で設けられ、
ファール球から高さ調整機構30が保護されるように構
成されている。28はファール球回収路である。
【0027】次に、前記のように構成した打出し方向調
整部の作用について説明する。打出し方向調整前におい
ては、高さ調整機構30が、調整ネジ31が発射レール
取付部材21の下面から後退した状態にある(図7
(a))。即ち、この調整ネジ31が後退した状態の発
射レール6が、組付用ネジ23によりフレームボード5
に取り付けられる。その取り付けに際しては、取付ガイ
ド突起32が取付ガイド穴33に挿入され、この取付ガ
イド突起32が発射レール6の取り付け用の位置決め部
材として機能する。
【0028】発射レール6の取り付け後、高さ調整機構
30の調整ネジ31を回して、その先端を発射レール取
付部材21の下面から突出させると、図7(b)に示す
ように、発射レール6は、組付用ネジ23による発射レ
ール取付軸線24を中心にして発射レール先端部の下側
の部分がフレームボード5の前面から浮き上がり、上側
の部分が遊技盤面方向に倒れ込むように捻られる。この
浮き上がりを図7(b)に隙間35として示す。
【0029】上記発射レール6の捻り操作、つまり先端
部を傾ける操作は、取付ガイド突起32を円錐状に形成
して、その表面に発射レール6の傾きを調整する際の相
互の傾き方向を規制する曲面を付与すると共に、その曲
面と取付ガイド穴33との間に調整クリアランス34を
設けてあるので、取付ガイド突起32に過度の負荷をか
けることなく行われる。調整時に、高さ調整機構30に
より発射レール取付部材21の先端を捻ると、図6
(b)に示すように、発射レール本体20の側面下端縁
が発射レール取付部材21に一体成型された鍔状レール
取付ガイド25bに当接しているので、このレール取付
ガイド25bが、特に、先端側のレール取付ガイド25
bが変位して、発射レール本体20を共に変位させる。
したがって、発射レール取付部材21の捻りに対する発
射レール本体20の追従性が良好であり、精度の高い調
整が可能となる。
【0030】上記した様に、本実施形態によれば、発射
レール6の先端部に、発射球の打出し方向を遊技盤面方
向とガラス面方向とに調整可能とする打出し方向調整部
を設けたので、従来の発射装置で打出し方向を調整する
場合よりも、容易に発射球の打出し方向を適正方向に修
正することができる。即ち、従来は、発射装置の打ち出
し時に打出し方向を決めるため、発射球の流れの変化が
急であり、遊技盤面側ではなく前面ガラス側に行く打球
も少なくないが、本実施形態では打出し方向の変化を発
射レール上の所定距離で与えて遊技盤3面側に導出する
ことができるため、前面ガラス側に行く打球を少なく
し、発射球の流れをスムーズに変化させることができ
る。また、その調整は、発射レールの先端部つまり発射
球の案内出口側にて行うので、発射レール始端部つまり
発射球の案内入口側にて調整を行う場合に比べ大きく変
位させて微調整をすることが可能であり、微妙な調整を
行うことができるので調整精度が高い。
【0031】そして、樹脂成型上の問題(樹脂成型時の
成型品の収縮、ひけ)から寸法精度がでないため、フレ
ームボード5の大型化には困難を伴うが、フレームボー
ド5上に組みつけられる発射レール6の先端部で打出し
方向の調整を行うこととしているで、打出し方向調整部
を設けても、その存在がフレームボード5の大型化を制
約しない。また発射レール6の先端部に打出し方向調整
部を設けることにより、発射装置部にて打出し方向の調
整を行う場合に比べ、作業空間が十分に確保され、調整
作業が容易となる。更にまた、発射レール6の先端部に
て打出し方向調整を可能としたので、発射レール以前の
発射球の流路、および発射レール取付けベースとなるフ
レームボード5の要求精度を下げることができる。そし
て、このようにフレームボード5、発射装置9の精度を
さげることで、部品の歩留まりが向上し、組み付け工
程、調整工程の簡略化に伴うコストダウンが可能とな
る。なお、このように打出し方向調整部の精度を高める
ため、また発射レール6の変形防止のため、発射レール
取付部材21には寸法精度が高く、変形の少ないガラス
入り樹脂を使用することが好ましい。
【0032】図8及び図9に本発明の他の実施形態を示
す。前記第1実施形態では、調整クリアランスの範囲を
必要十分にとった取付ガイド突起32の形状として円錐
形状にしたが、図8に示すように、取付ガイド突起32
の調整ネジ31側の半面をそのような曲面とし、発射レ
ール本体20側の半面を平面とした表面を持つ取付ガイ
ド突起32の形状とすることもできる。
【0033】図9は、上記発射レール6の先端部を、発
射球の打出し方向が遊技盤面方向となるように、フレー
ムボード5から若干捻って取り付けた実施形態を示した
ものである。即ち、発射レール6の先端部下部の裏面つ
まり張出部26の裏面の最下端(図9右端)に、高さ調
整用の初期値相当分の突出部分36を予め設け、これに
より発射レール6を、その打ち出し方向が遊技盤3面側
となるように予め傾けた実施形態である。なお、突出部
分36は、例えば0.05mm程度でよい。
【0034】このように、取り付け当初の段階で発射レ
ール取付部材21の張出部26をフレームボード5から
予め浮かせておくと、フレームボード5を成型する際の
ひけ分の凹凸を考慮した打出し方向調整機構を実現する
ことができる。また、このように発射レール先端部の下
部裏面に、予め高さ調整用の初期値相当分の突出部分3
6を設けておいて、発射レール6をフレームボード5に
取り付けると、それだけで発射レール6をその打ち出し
方向が遊技盤面側に所定角度で傾くように初期設定する
ことができる。即ち、突出部分36の肉厚を、これによ
る浮き上がり量が実験的に定めた発射レール6の所定の
捻り量となるように定めておくことにより、発射レール
6の組立検査工程での調整頻度を軽減させることができ
る。
【0035】そして、図9に示した発射レール6の先端
部下部(張出部26)の裏面に、高さ調整用の初期値相
当分の突出部分36を予め設けると、高さ調整機構30
を必ずしも設けなくてもよい。
【0036】なお、前記実施形態はパチンコ機を例に挙
げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば雀球式
遊技機、アレンジボール式遊技機などでもよい。また、
今回開示した実施の形態はすべての点で例示であって制
限的なものではないと考えるべきである。本発明の範囲
は、前記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示
され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのす
べての変更が含まれることが意図される。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、以
下の効果を奏する。請求項1の発明によれば、発射レー
ルの発射レール本体を発射レール取付部材にて支持して
フレームボードに取り付け、その発射レールの先端部
に、発射球の打出し方向を遊技盤面方向とガラス面方向
とに調整可能とする打出し方向調整部を設けたので、従
来の発射装置で打出し方向を調整する場合よりも、容易
に発射球の打出し方向を適正方向に修正することがで
き、前面ガラス側に行く打球を少なくし、発射球の流れ
をスムーズに変化させることができる。また、その打ち
出し方向の調整は、発射レールの先端部つまり発射球の
案内出口側にて行うので、発射レール始端部つまり発射
球の案内入口側にて調整を行う場合に比べ大きく変位さ
せて微調整をすることが可能であり、微妙な調整を行う
ことができるので調整精度が高い。
【0038】請求項2の発明によれば、組付用ネジを中
心に発射レールの下側又は上側が浮き沈みするように発
射レールをフレームボードに対して傾けかつその傾き角
を可変しうる高さ調整機構を設けたので、発射レールを
捻ることで、発射球の打出し方向を微調整することがで
き、誰もが容易に均一な調整を行うことができる。
【0039】請求項3の発明によれば、打出し方向調整
部の高さ調整機構を、前記組付用ネジによる発射レール
取付軸線上から下方にずれた位置にて発射レール取付部
材に設けた調整ネジで構成したので、調整ネジを繰り出
して発射レールを遊技盤面側に倒すことで、遊技盤面側
に打出し方向を調整でき、調整過程と調整結果の関係が
明らかにわかり、調整ミスの防止、一般作業員による調
整作業が可能となる。また、調整ネジは発射レール取付
軸線上からずれており、調整位置が発射レールから外れ
ているので、調整機構を配置しやすく、またその調整作
業がやりやすい。
【0040】請求項4の発明によれば、発射レール取付
部材に、発射レール本体の下端を当接するレール取付ガ
イドを形成ので、発射レール取付部材の捻れに追従して
発射レールを捻ることができ、微妙な調整も可能であ
る。また、レール取付ガイドが発射レール本体の荷重を
受けるので、発射レール本体が変形し難い。
【0041】請求項5の発明によれば、フレームボード
に突設した取付ガイド突起の表面に、発射レール取付部
材の取付ガイド穴との間に、発射レールの傾きを調整す
る際の相互の傾き方向を規制する調整クリアランスを現
出させる曲面を形成したので、取付ガイド突起に過度の
負荷をかけることなく精度の高い調整が可能となる。
【0042】請求項6の発明によれば、発射レールの先
端部の裏面における前記フレームボードに沿った下部
に、高さ調整用の初期値相当分の突出部分を設け、これ
により前記発射レールを、その打ち出し方向が遊技盤面
側となるように予め傾けたので、フレームボードを成型
する際のひけ分の凹凸を考慮した打出し方向調整機能を
持たせることができる。
【0043】請求項7の発明によれば、発射レール取付
部材の先端部に、ファール球受け部を設け、先端部がフ
ァール球受け部も兼ねている構成としたので、一体化に
よる部品点数の削減及び省スペース化を図ると共に、組
み付け工程の減少を図り、発射レールの製造コストを下
げることができる。また、予め高さ調整用の初期値相当
分を突出部として設けるので、検査工程での調整頻度を
軽減させることができる。
【0044】請求項8の発明によれば、発射レールの発
射レール本体を発射レール取付部材にて支持してフレー
ムボードに取り付け、その際、前記発射レールの先端部
を、発射球の打出し方向が遊技盤面方向となるように、
前記フレームボードから捻って取り付けたので、遊技盤
面側ではなく前面ガラス側に行く打球を少なくし、発射
球の流れをスムーズに変化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガラス枠と開閉パネルを開放した状態における
パチンコ機の斜視図である。
【図2】遊技盤の正面図である。
【図3】発射レールを設けたフレームボードの正面図で
ある。
【図4】発射レールを取り付ける状態を示すフレームボ
ードの分解斜視図である。
【図5】発射レールの分解斜視図である。
【図6】(a)は発射レールの正面図、(b)はレール
取付ガイドの断面図である。
【図7】(a)は調整前の発射レールの断面図、(b)
は調整ネジを締め込んで調整した状態における発射レー
ルの断面図である。
【図8】他の実施形態に係る発射レールの断面図であ
る。
【図9】突出部分を設けた他の実施形態に係る発射レー
ルの断面図である。
【符号の説明】
1 機枠(外枠) 2 前面枠(内枠) 3 遊技盤 4 遊技盤収納フレーム 5 フレームボード 6 発射レール 7 発射杵 8 駆動モータ 9 発射装置 10 球送りレバー 11 ガラス枠 12 透明ガラス 13 開閉パネル 14 操作パネル 15 賞球払出口 16 上皿 17 下皿 18 操作ハンドル 20 発射レール本体 21 発射レール取付部材 22,23 組付用ネジ 22a、22b、23a、23b 差し込み穴 24 取付軸線 25a 取手 25b レール取付ガイド 26 張出部 27 ファール球受け部 30 高さ調整機構 31 調整ネジ 31a ネジ穴 32 取付ガイド突起 33 取付ガイド穴 34 調整クリアランス 35 隙間 36 突出部分

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技領域を形成した遊技盤の下方にフレ
    ームボードを設け、このフレームボードに取り付けた発
    射レールから遊技球を斜め上方に打ち出し、その発射球
    が案内レールにより案内されつつ前記遊技領域の上部ま
    で飛翔するようにした遊技機において、 前記発射レールの発射レール本体を発射レール取付部材
    により支持してフレームボードに取り付け、 その発射レールの先端部に、発射球の打出し方向を遊技
    盤面方向とガラス面方向とに調整可能とする打出し方向
    調整部を設けたことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 前記発射レールが、前面側から貫通させ
    た止着部材によりフレームボードに止着され、 前記打出し方向調整部が、前記止着部材を中心に発射レ
    ールの下側又は上側が浮き沈みするように発射レールを
    フレームボードに対して傾けかつその傾き角を可変しう
    る高さ調整機構から成ることを特徴とする請求項1に記
    載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記打出し方向調整部の高さ調整機構
    が、前記組付用ネジによる発射レール取付軸線上から下
    方にずれた位置にて発射レール取付部材に設けられた調
    整ネジであって、発射レール取付部材のフレームボード
    に面した下面から突出する突出量が加減できる調整ネジ
    から成ることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記発射レール取付部材に、発射レール
    本体の下端を当接するレール取付ガイドを形成したこと
    を特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の遊技
    機。
  5. 【請求項5】 前記フレームボードに突設した取付ガイ
    ド突起の表面に、発射レール取付部材の取付ガイド穴と
    の間に、発射レールの傾きを調整する際の相互の傾き方
    向を規制する調整クリアランスを現出させる曲面を形成
    したことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載
    の遊技機。
  6. 【請求項6】 前記発射レールの先端部の裏面には、フ
    レームボードに沿った下部に、高さ調整用の初期値相当
    分の突出部分を設け、これにより発射レールを、その打
    ち出し方向が遊技盤面側となるように予め傾けたことを
    特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 発射レール取付部材の先端部に、ファー
    ル球受け部を設けたことを特徴とする請求項1から6の
    いずれかに記載の遊技機。
  8. 【請求項8】 遊技領域を形成した遊技盤の下方にフレ
    ームボードを設け、このフレームボードに取り付けた発
    射レールから遊技球を斜め上方に打ち出し、その発射球
    が案内レールにより案内されつつ前記遊技領域の上部ま
    で飛翔するようにした遊技機において、 前記発射レールの発射レール本体を発射レール取付部材
    にて支持してフレームボードに取り付け、 その際、前記発射レールの先端部を、発射球の打出し方
    向が遊技盤面方向となるように、前記フレームボードか
    ら捻って取り付けたことを特徴とする遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007244763A (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Newgin Corp 遊技機
JP2011083332A (ja) * 2009-10-13 2011-04-28 Sankyo Co Ltd 遊技機

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