JP2001127732A - 受信装置 - Google Patents

受信装置

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JP2001127732A
JP2001127732A JP30668999A JP30668999A JP2001127732A JP 2001127732 A JP2001127732 A JP 2001127732A JP 30668999 A JP30668999 A JP 30668999A JP 30668999 A JP30668999 A JP 30668999A JP 2001127732 A JP2001127732 A JP 2001127732A
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Japan
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signal
power
receiving apparatus
quality
channel
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JP30668999A
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English (en)
Inventor
Hidekuni Yomo
英邦 四方
Kazuo Tomita
和男 冨田
Masanori Kunieda
賢徳 國枝
Hiromichi Yamamoto
裕理 山本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望チャネルの近傍に隣接チャネルが存在す
る場合においても、良好な受信特性が得られる受信装置
を提供することを目的とする。 【解決手段】 復調後に信号品質を記憶しておく信号品
質決定手段15と、所望チャネル電力を検出する電力検
出手段13と、隣接チャネル電力を検出する電力検出手
段12とを有し、2つの電力検出手段12、13によっ
て得られた電力の比があらかじめ定めている値よりも大
きい場合には、所望チャネルよりも極めて大きな隣接チ
ャネルが存在しているものとして自動利得制御回路2の
利得が隣接チャネル電力が小さい場合の利得値よりも大
きくなるように設定し、利得を大きく設定した後に復調
した信号の品質を信号品質決定手段15に記憶してある
信号の品質と比較して、改善されている場合には前記利
得をさらに大きく設定し、悪化している場合には前記利
得を小さく設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は所望チャネル周波数
の近傍に隣接チャネルが存在する無線信号を受信する受
信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、所望の無線周波数チャネル(以
下、所望チャネル)の近傍に、所望チャネルに比べて非
常に大きい電力の隣接する無線周波数チャネル(以下、
隣接チャネル)が存在する場合、中間周波数帯において
急峻な遮断特性を有するフィルタ(例えば表面弾性波フ
ィルタ:SAWフィルタ)等を用いるだけでは、十分な
受信感度が得られなかった。
【0003】特にディジタル音声放送(DAB:Digita
l Audio Broadcasting)等のように、それぞれのチャネ
ルが別々の場所から送信されている場合、移動受信時の
フェージングによる無線伝搬路の変動によって、所望チ
ャネルよりも隣接チャネルの電力の方が数10dBも大
きくなる状況が発生する。一般に、移動受信時には隣接
チャネルが存在しない場合においても所望チャネルの電
力が変動するため、自動利得制御(AGC:Auto Gain
Control)が行われる。この自動利得制御は所望チャネ
ル信号帯域全体の電力に基づいて制御されるため、所望
チャネルの近傍に非常に大きな隣接チャネルが存在する
場合には、フィルタによって隣接チャネルを十分に抑圧
しきれずに隣接チャネルの電力変化に応じた制御が行わ
れてしまい、所望チャネルの信号が抑圧されてしまうこ
とでS/Nが相対的に劣化し受信性能が低下する。
【0004】この問題を解決する方法の一つとして、特
開平9-360140のように所望チャネルの帯域内に狭帯域の
帯域通過フィルタ(BPF:Band Pass Filter)を別に
設け、隣接チャネルの影響を小さくしたAGCを行う方
法が知られている。しかし、上述の方法を用いて所望波
の電力変動に追従したとしても、極めて大きな隣接チャ
ネル妨害波が存在する場合には、通常の受信装置に設け
られているBPFの前段のミキサや増幅器が飽和してし
まい、非線形な系となるため大きな相互変調歪みが生じ
て受信性能が劣化する。このように、単に所望波の電力
変動に追従するだけでは十分な性能が得られなかった。
【0005】図28に従来の受信装置の構成を示してお
り、受信アンテナ1で受信した信号は通常の帯域電力検
出手段12の出力である通常の帯域電力と所望チャネル
内の狭帯域電力検出手段13の出力である狭帯域電力と
から決定される利得制御部14の値に基づいて自動利得
制御回路2において電力が制御される。利得制御部14
では、隣接チャネルが所望チャネルに比べて十分小さい
場合には、通常の帯域電力に追従した利得制御を行う。
【0006】一方、隣接チャネルが所望チャネルに比べ
て大きい場合には、チャネルフィルタである帯域通過フ
ィルタ(BPF)4やディジタルLPF10、10’に
よって減衰しきれなかった隣接チャネル電力成分が通常
の帯域電力検出手段12において検出されるため、隣接
チャネルが存在しないときに比べて通常の帯域電力が狭
帯域電力よりも十分大きくなる。この時、隣接チャネル
電力に追従した制御が行われると、所望チャネル信号成
分が減衰しノイズフロアーに近づくためS/Nが劣化す
る。
【0007】これを防ぐために利得制御部14では狭帯
域電力に追従した利得制御を行い、信号電力を増幅させ
る方向に利得を制御し、所望チャネルがノイズフロアー
に近づくのを防ぐ。続いて、周波数変換器3によって中
間周波数帯にダウンコンバートされ、チャネルフィルタ
である帯域通過フィルタ(BPF)4によって、所望チ
ャネル帯域外の成分が抑圧される。さらに周波数変換器
5によって低域周波数帯にダウンコンバートされた後
に、周波数変換によって生ずるイメージを除去するため
の低域通過フィルタ(LPF)6によってイメージが除
去される。次に、アナログ/ディジタル(A/D)変換
器7によってディジタル化された後に、ディジタル乗算
器8および8’において数値制御発振器(NCO:Nume
rically Controlled Oscillator)9から出力される正
弦波および余弦波と乗ぜられ、直交復調される。その
後、ディジタル低域通過フィルタ10と10’におい
て、A/D変換によって生じていた折り返し成分が除去
され、復調される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】所望チャネル周波数の
近傍に隣接チャネルが存在する無線信号を受信する受信
装置においては、所望チャネル電力に比べて大きな隣接
チャネル電力が存在するとAGCが所望チャネルに追従
せず、隣接チャネルに追従してしまう。すると、所望チ
ャネルの電力は相対的に小さくなるため、受信装置のノ
イズフロアまで所望チャネル電力が減衰させられて雑音
に埋もれてしまい、受信性能の悪化を招く。一方で、狭
帯域のBPF等を設けることによって、所望チャネルと
隣接チャネルの電力比を検出し、隣接チャネル電力が大
きい場合にも、隣接チャネルに対して追従することなく
所望チャネルの電力変動に追従させることが可能であ
る。しかし、この方式では極めて大きな隣接チャネル妨
害電力が存在する場合にはダウンコンバートするミキサ
や増幅器等で受信信号が飽和してしまい相互変調歪みが
生じる。特に狭帯域信号や直交周波数多重(OFDM)
信号等のように、信号の平均電力に対するピーク電力の
比が大きい信号の場合は、相互変調歪みが問題となり易
い。
【0009】この相互変調歪みが大きいと所望チャネル
信号が歪んだり、等価的なS/Nが劣化したりするため
受信性能が低下する。ミキサや増幅器等の非線形性を改
善すればこの相互変調歪みは緩和され、受信性能の低下
を防ぐことが可能である。しかし、十分な線形性を確保
するためにはミキサや増幅器等で使用されているトラン
ジスタ等のデバイスに常時大量の電流を流しておかねば
ならず、受信装置の低消費電力化や小型化の実現に向け
て大きな障害となってしまう。
【0010】本発明は以上のような問題を解決するもの
で、所望チャネルの近傍に隣接チャネルが存在する場合
においても、良好な受信特性が得られる受信装置を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、所望チャネルの近傍に隣接チャネルが存在
する場合、隣接チャネルに影響されないよう所望チャネ
ルの電力の大きさに応じてAGC回路を制御すると共
に、極めて大きな隣接チャネルによる相互変調歪みが生
じ、受信性能の劣化が大きくなった場合には、AGC回
路の利得を下げることによって、多少所望チャネルの電
力は小さくなるものの良好な受信特性を実現できる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、所望チャネル周波数の近傍に隣接チャネルが存在す
る無線信号を受信する装置にあって、復調後に信号の品
質を決定する手段によって得られる信号品質を記憶して
おく手段と、所望チャネル電力を検出する手段と隣接チ
ャネル電力を検出する手段と前記2つの手段によって得
られた電力の比を求め、前記電力比があらかじめ定めて
いる値よりも大きい場合には、所望チャネルよりも極め
て大きな隣接チャネルが存在しているものとして自動利
得制御回路の利得が隣接チャネル電力が小さい場合の利
得値よりも大きくなるように設定し、利得を大きく設定
した後に復調した信号の品質を前記記憶手段に記憶して
ある信号の品質と比較した結果、改善されている場合に
は前記利得をさらに大きく設定し、悪化している場合に
は前記利得を小さく設定することを特徴とする受信装置
に関するものであり、アンテナで受信した信号を低雑音
増幅器によって増幅した後にダウンコンバートするミキ
サや増幅器等で受信信号が飽和してしまい相互変調歪み
が生じるほど大きな隣接チャンネル妨害波が存在する場
合にも良好な受信性能を得られるという作用を有する。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
した受信装置において、信号の品質を決定する手段とし
てパイロット信号等の既知信号を用いて、受信した既知
信号を理想的な信号と比較して誤差が小さければ信号の
品質は良好であり、理想的な信号との誤差が大きければ
信号の品質は悪いと決定することを特徴とする受信装置
であり、受信性能の劣化が相互変調歪みによる信号品質
の劣化が支配的か、所望チャネルが減衰してノイズフロ
アーに近づきS/Nが劣化していることによる劣化が支
配的かを簡易的に判断できるため、受信装置の小型化が
可能となるという作用を有する。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
した受信装置において、送信されている無線信号がディ
ジタル音声放送(DAB)信号の場合には、信号の品質
を決定する手段がフレームの先頭にあるヌルシンボルの
次に伝送されている位相参照信号を離散フーリエ変換す
る手段と、離散フーリエ変換後の信号を隣接するサブキ
ャリア間で差動復調する手段と、あらかじめ受信装置で
記憶している理想的な信号点との誤差を求める手段とか
ら構成されていることを特徴とする受信装置であり、受
信性能の劣化が相互変調歪みによる信号品質の劣化が支
配的か、所望チャネルが減衰してノイズフロアーに近づ
きS/Nが劣化していることによる劣化が支配的かを比
較的容易にかつ、正確に判断できるため、受信装置の信
頼性が増すという作用を有する。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
した受信装置において、送信側で誤り訂正符号化が施さ
れている場合には、誤り訂正復号後の信号を再び誤り訂
正符号化したものと、誤り訂正復号前の受信信号の判定
結果とを比較して擬似的な符号誤り率を求め、この符号
誤り率に基づいて信号の品質を決定することを特徴とす
る受信装置であり、受信性能の劣化が相互変調歪みによ
る信号品質の劣化が支配的か、所望チャネルが減衰して
ノイズフロアーに近づきS/Nが劣化していることによ
る劣化が支配的かを決定する指標として、最終的な受信
性能を決める符号誤り率を用いているため、受信装置の
性能を向上させられるという作用を有する。
【0016】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
した受信装置において、誤り訂正符号化が畳み込み符号
化であり、受信側では軟判定最尤復号によって誤り訂正
復号化を行い、再び誤り訂正符号化したものと、誤り訂
正前の受信信号の硬判定結果とを比較して擬似的な符号
誤り率を求め、この符号誤り率に基づいて信号の品質を
決定することを特徴とする受信装置に関するものであ
り、受信性能の劣化が相互変調歪みによる信号品質の劣
化が支配的か、所望チャネルが減衰してノイズフロアー
に近づきS/Nが劣化していることによる劣化が支配的
かを決定する指標として、最終的な受信性能を決める符
号誤り率を用いている上、誤り訂正能力の強い軟判定最
尤復号によって復号した結果を用いているため、より正
確な符号誤り率を用いることができ、受信装置の性能を
一層向上させられるという作用を有する。
【0017】請求項6に記載の発明は、請求項1に記載
した受信装置において、送信されている無線信号が直交
周波数分割多重(OFDM)信号の場合、信号の品質を決
定する手段は離散フーリエ変換後の信号のうち、所望チ
ャネル帯域内にあるサブキャリア信号の電力の分散を求
めることであることを特徴とする受信装置に関するもの
であり、OFDM信号を復調するのに必要な離散フーリ
エ変換手段を用いているため、付加的な回路は信号電力
の分散を求める回路のみであり、受信装置の小型化が可
能になるという作用を有する。
【0018】請求項7に記載の発明は、請求項1に記載
した受信装置において、送信されている無線信号が線形
差動変調されている場合、信号の品質を決定する手段
は、差動復調して得られる位相空間ダイヤグラム内の信
号点の位相と、判定後の理想的な位相との位相差の分散
を複数シンボルにわたって求めることであることを特徴
とする受信装置に関するものであり、受信性能の劣化が
相互変調歪みによる信号品質の劣化が支配的か、所望チ
ャネルが減衰してノイズフロアーに近づきS/Nが劣化
していることによる劣化が支配的かを決定する指標とし
て、ランダム信号を用いているため既知シンボルが送信
されていない区間においても、信号品質を決定すること
が可能となり受信性能を向上できるという作用を有す
る。
【0019】請求項8に記載の発明は、請求項1に記載
した受信装置において、送信されている無線信号が直交
周波数分割多重(OFDM)信号であり、各サブキャリア
が線形差動変調されている場合、信号の品質を決定する
手段は、離散フーリエ変換後に差動復調して得られる位
相空間ダイヤグラム内の信号点の位相と、判定後の理想
的な位相との位相差の分散を複数サブキャリアにわたっ
て求めることであることを特徴とする受信装置に関する
ものであり、受信性能の劣化が相互変調歪みによる信号
品質の劣化が支配的か、所望チャネルが減衰してノイズ
フロアーに近づきS/Nが劣化していることによる劣化
が支配的かを決定する指標として、ランダム信号を用い
ているため既知シンボルが送信されていない区間におい
てもOFDM信号に対して信号品質を決定することが可
能となり受信性能を向上できるという作用を有する。
【0020】請求項9に記載の発明は、請求項1に記載
した受信装置において、送信されている無線信号が線形
変調されていて間欠的にパイロット信号が挿入されてい
る場合、信号の品質を決定する手段は、パイロット信号
から決定される位相空間ダイヤグラム内の各理想信号点
と受信信号点との距離の分散を複数シンボルにわたって
求めることであることを特徴とする受信装置に関するも
のであり、受信性能の劣化が相互変調歪みによる信号品
質の劣化が支配的か、所望チャネルが減衰してノイズフ
ロアーに近づきS/Nが劣化していることによる劣化が
支配的かを決定する指標として、ランダム信号を用いて
いるため既知シンボルが送信されていない区間において
も信号品質を決定することが可能であり、また、信号点
距離の分散を求めることが可能となるため、より受信性
能を向上できるという作用を有する。
【0021】請求項10に記載の発明は、請求項1に記
載した受信装置において、送信されている無線信号が直
交周波数分割多重(OFDM)信号であり、各サブキャリ
アが線形変調されていてサブキャリアのうち少なくとも
一つがパイロット信号である場合、信号の品質を決定す
る手段は、離散フーリエ変換後に得られるパイロット信
号から決定される位相空間ダイヤグラム内の各理想信号
点と受信信号点との距離の分散を複数サブキャリアにわ
たって求めることであることを特徴とする受信装置に関
するものであり、受信性能の劣化が相互変調歪みによる
信号品質の劣化が支配的か、所望チャネルが減衰してノ
イズフロアーに近づきS/Nが劣化していることによる
劣化が支配的かを決定する指標として、ランダム信号を
用いているため既知シンボルが送信されていない区間に
おいても信号品質を決定することが可能であり、また、
信号点距離の分散を求めることが可能となるため、OF
DM信号に対してもより受信性能を向上できるという作
用を有する。
【0022】請求項11に記載の発明は、所望チャネル
周波数の近傍に隣接チャネルが存在する無線信号を受信
する装置にあって、受信電界強度(RSSI)を検出す
る手段と、所望チャネル電力を検出する手段と隣接チャ
ネル電力を検出する手段と前記二つの手段によって得ら
れた電力の比を求める手段と、前記RSSI値と前記電
力比をパラメータとして、最適な受信性能が得られる自
動利得制御回路の利得をあらかじめ測定しておき、前記
利得値を記憶しておく手段と、受信時には前記RSSI
値と前記電力比をパラメータとして前記記憶手段から最
適な利得を読み出して自動利得制御を行うことを特徴と
する受信装置に関するものであり、受信性能の劣化が相
互変調歪みによる信号品質の劣化が支配的か、所望チャ
ネルが減衰してノイズフロアーに近づきS/Nが劣化し
ていることによる劣化が支配的かをRSSI値と電力比
をパラメータとしてあらかじめ測定しておくため、回路
構成が簡単であり受信装置の小型化が実現できるという
作用を有する。
【0023】請求項12に記載の発明は、所望チャネル
周波数の近傍に隣接チャネルが存在する無線信号を受信
する装置にあって、自動利得制御回路の利得は請求項1
と請求項11を組み合わせ、粗い設定は請求項11によ
って行い、細かい設定は請求項1によって行うことを特
徴とする受信装置に関するものであり、あらかじめ測定
して定めた利得の最適値が経年変化や温度変化等によっ
て変化することがあっても、請求項1による適応的な制
御によって最適な利得値を得ることができるため、受信
装置の性能を十分引き出すことが可能となるという作用
を有する。例えば、電源投入時には請求項11による粗
い利得値の設定を高速に行い、その後は請求項1による
適応的な制御をおこなうことによって、素早い電源投入
後の立ち上がりと十分な性能の両方を満足することも可
能となる。
【0024】請求項13に記載の発明は、請求項1から
請求項12のいずれかに記載した受信装置において、所
望チャネルの信号電力と隣接チャネルの信号電力の電力
比を求める手段は、所望チャネルの信号電力検出手段が
中心周波数を所望チャネルの中心周波数とする狭帯域な
帯域通過フィルタの出力信号の電力を検出するものであ
り、隣接チャネルの信号電力検出が中心周波数を下側隣
接チャネル信号帯域の上端周波数とする狭帯域な帯域通
過フィルタ信号出力の電力を検出した結果と、中心周波
数を上側隣接チャネル信号帯域の下端周波数とする狭帯
域な帯域通過フィルタ信号出力の電力を検出した結果と
を加えたものであることを特徴とする受信装置に関する
ものであり、所望チャネルと隣接チャネルとの電力比を
精度よく検出することが可能となり、請求項11に記載
した制御方法を用いる場合は特に受信性能が向上すると
いう作用を有する。
【0025】ここで、隣接チャネルの信号電力検出手段
としては、入力する信号をチャネルフィルタ(帯域通過
フィルタ)入力段と同じ信号として、中心周波数を下側
隣接チャネルの中心周波数とする狭帯域な帯域通過フィ
ルタ信号出力の電力と、中心周波数を上側隣接チャネル
の中心周波数とする狭帯域な帯域通過フィルタ信号出力
の電力との和を求める方法を用いても好適である。
【0026】請求項14に記載の発明は、請求項1から
請求項12のいずれかに記載した受信装置において、所
望チャネルの信号電力と隣接チャネルの信号電力の電力
比を求める手段は、A/D変換後の直交復調回路の後段
に設けられているディジタルフィルタの入力電力と出力
電力の比から求めることを特徴とする受信装置に関する
ものであり、狭帯域なディジタルフィルタを別に設ける
ことなく、ディジタル直交復調後に必要なディジタルフ
ィルタだけを用いているため、付加的な回路を最小限に
でき、装置の小型化が可能になるうえ、ディジタル値か
ら求めているため経年変化や温度変化の影響を受けにく
く、受信装置の性能を向上できるという作用を有する。
【0027】請求項15に記載の発明は、請求項1から
請求項12のいずれかに記載した受信装置において、所
望チャネルの信号電力と隣接チャネルの信号電力の電力
比を求める手段は、A/D変換後の信号を離散フーリエ
変換し、所望チャネル周波数帯域内の電力と隣接チャネ
ル周波数帯域内の電力との比から求めることを特徴とす
る受信装置に関するものであり、OFDM信号のように
受信信号の復調に離散フーリエ変換回路が必要な受信装
置にあっては付加的な回路を最小限にでき、装置の小型
化が可能になるうえ、ディジタル値から求めているため
経年変化や温度変化の影響を受けにくく、受信装置の性
能を向上できるという作用を有する。
【0028】請求項16に記載の発明は、請求項1〜請
求項12のいずれかに記載した受信装置を用いることを
特徴とする通信システムに関するものであり、システム
として耐隣接チャネル妨害特性が向上できるため、放送
局(または基地局)の立地条件の制約が緩和され、柔軟
なシステム構築が可能となるという作用を有する。さら
に、各無線チャネルの周波数間隔を狭めることによって
隣接チャネル妨害が顕著になる問題も緩和することがで
きるため、周波数資源を有効に利用できるという作用を
有する。
【0029】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図27を用いて説明する。
【0030】(実施の形態1)図1は本発明による実施
の形態1を示す。図28と同一部分には同一符号を付
す。図1において本発明の受信装置は、隣接チャネル妨
害対策を施した従来の受信装置に加え、直交復調後のデ
ィジタルLPF10、10’の出力信号から信号品質を
決定する信号品質決定手段15、遅延手段16、比較手
段18が付加されていて、利得制御手段19は従来の受
信装置の利得制御手段における入力信号(通常のチャネ
ル帯域電力検出手段12の出力と所望チャネル内の狭帯
域電力検出手段13の出力)に加えて、比較手段18で
制御前の信号品質と制御後の信号品質を比較した結果も
入力される。
【0031】利得制御手段19は狭帯域の所望チャネル
帯域内電力と通常のチャネル帯域電力の電力比に応じ
て、狭帯域所望チャネル帯域内電力が通常のチャネル帯
域電力よりも小さい場合には隣接チャネル電力が大きい
とみなし、隣接チャネル電力が存在しない場合よりも大
きな利得に設定する。
【0032】一方、利得設定前に信号品質決定手段15
で決定された信号品質は遅延手段16によって遅延さ
れ、利得設定後に決定された信号品質と比較手段18に
おいて比較される。比較された結果は利得制御手段19
に入力され、利得設定後の信号品質の方が良好であれ
ば、受信性能の劣化が相互変調歪みによる信号品質の劣
化よりも、所望チャネルが減衰してノイズフロアーに近
づきS/Nが劣化していることによる劣化が支配的であ
るとみなせるので、利得をさらに大きくするように制御
する。逆に利得設定前の信号品質の方が良好であれば、
受信性能の劣化は所望チャネルが減衰してノイズフロア
ーに近づきS/Nが劣化していることによる劣化よりも
相互変調歪みによる信号品質の劣化の方が支配的である
とみなせるので、利得を小さくするように制御する。
【0033】このような利得と信号品質の関係を図2に
示す。本発明は図2において最適な信号品質となる利得
に制御することを具現化するものである。
【0034】以上のような制御を繰り返すことによっ
て、受信装置が静特性環境下にあれば最適な利得に収束
する。
【0035】受信装置が動特性環境下にある場合には所
望チャネルと隣接チャネルの電力がそれぞれ独立に変動
するため、利得は一定値に収束することはない。所望チ
ャネルと隣接チャネルの変動周期は受信装置の移動速度
とチャネルのキャリア周波数の比に依存するため、利得
制御値の更新周期はできるだけはやくすることが望まし
い。しかし、一般に信号品質を短期的に決定することは
困難である。そこで、短期的な利得制御値は狭帯域電力
13に応じて変化させ、オフセットレベルのみを狭帯域
電力13と通常の帯域電力12との比および信号品質に
応じて、長い周期で変化させることが望ましい。また、
長い周期で変化させるオフセットレベルの変化時点はガ
ードタイム等の受信性能に影響しにくい時点とすると好
適である。図3にこの制御の時間的な変化を示す。
【0036】なお、図1における通常のチャネル帯域電
力検出手段12と狭帯域の所望チャネル帯域内電力検出
手段13は、図4のようにチャネルフィルタ4の出力信
号を狭帯域の帯域通過フィルタ20を通過させて電力を
検出する手段21とチャネルフィルタ出力そのままの信
号の電力を検出する手段22とで構成し、それぞれの出
力をA/D変換器75、75´でA/D変換して利得制
御手段19に供給することも好適である。
【0037】(実施の形態2)図5は本発明の実施の形
態2を示し、本発明の受信装置における信号品質決定手
段15を具体化したものであり、減算手段23、2
3’、2乗手段24、24’、加算手段25および理想
信号点発生手段27から構成されている。本実施の形態
は送信側でパイロット信号等の既知信号を送信している
と仮定している。理想信号発生手段27はパイロット信
号等、同一信号点となるべき既知信号を受信した時の
み、同相成分(I-ch)および直交成分(Q-ch)のそれぞれ
を平均化手段26、26’において平均化するものであ
る。
【0038】本実施の形態は図6の位相空間ダイヤグラ
ム上に示すような受信信号だった場合に、理想信号点か
らの誤差すなわち、信号点間距離を求めるものであり、
誤差が少ないほど信号品質が良好であると決定される。
なお、誤差を複数のパイロット信号にわたって累積し、
累積結果を信号品質とすることも好適である。
【0039】(実施の形態3)図7は本発明の実施の形
態3を示し、本発明の受信装置における信号品質決定手
段15の他の実施の形態を具体化したものであり、シリ
アル/パラレル変換手段28、高速離散フーリエ変換手
段(FFT)29、パラレル/シリアル変換手段30、
隣接サブキャリア間差動復調手段31、減算手段32、
32’、2乗手段33、33’、加算手段34、電力検
出手段35、位相参照信号記憶手段36、利得制御手段
37、37’および累積手段38から構成される。本実
施の形態は送信されている無線信号がディジタル音声放
送(DAB)信号であると仮定している。
【0040】受信装置において位相参照信号を受信した
とき、図1のディジタルLPF10、10’からの同相
成分(I-ch)および直交成分(Q-ch)の信号をシリアル/パ
ラレル変換した後に高速離散フーリエ変換手段29に入
力し、フーリエ変換後の信号をパラレル/シリアル変換
手段30によってシリアル信号に変換した後に隣接する
サブキャリア間で差動復調する。次に、差動復調された
受信信号と理想的な信号との誤差を求める。ただし、差
動復調された受信信号と理想的な信号の電力を一致させ
る必要があるため、電力検出手段35において検出され
た電力に応じて、理想的な信号の電力を受信信号電力と
一致させてから誤差を求める。ここで、位相参照信号記
憶手段36に記憶されている信号は位相参照信号を高速
離散フーリエ変換した後に隣接サブキャリア間で差動復
調したものである。
【0041】上述のようにして求めた誤差を位相参照信
号中のすべてのサブキャリアにわたって累積手段38に
おいて累積し、累積結果が小さいほど信号品質が良好で
あると決定し、図1における遅延手段16および比較手
段18に入力される。
【0042】(実施の形態4)図8は本発明の実施の形
態4を示し、本発明の受信装置における信号品質決定手
段15の他の実施の形態を具体化したものであり、判定
手段39、誤り訂正復号化手段40、誤り訂正符号化手
段41、比較手段42およびエラーカウント手段43か
ら構成される。本実施の形態は送信側で誤り訂正符号化
が施されていると仮定している。
【0043】図1のディジタルLPF10、10’の出
力は判定手段39において、同相成分(I-ch)および直交
成分(Q-ch)が位相空間ダイヤグラム上のどこに位置して
いるかに基づいて判定される。例えば、送信信号がQP
SK信号ならば、各シンボル毎に最適判定時点における
信号点がどの象限にあるかを判定し、判定した象限に対
応する2ビットのディジタルデータを出力するものであ
る。出力されたディジタルデータは誤り訂正復号化手段
40に入力されて、誤り訂正復号が行われる。これは、
あらかじめ送信側である決まった誤り訂正符号化が行わ
れており、この符号化に対応する復号化を行うものであ
る。
【0044】誤り訂正復号化された信号は誤り訂正符号
化手段41において送信側と同一の誤り訂正符号化が行
われる。再度誤り訂正符号化された信号は判定されただ
けの(誤り訂正復号化されていない)信号と比較手段42
において比較される。比較した結果が異なっている場
合、エラーカウント手段43においてカウントされ、一
定時間のカウント結果が擬似的な符号誤り率となる。求
まった符号誤り率が少なければ信号品質が良好であり、
多ければ信号品質が劣悪であると決定され、決定結果は
図1における遅延手段16および比較手段18に入力さ
れる。
【0045】(実施の形態5)図9は本発明の実施の形
態5を示し、本発明の受信装置における信号品質決定手
段15の他の実施の形態を具体化したものであり、硬判
定手段44、軟判定最尤復号化手段45、誤り訂正符号
化手段46、比較手段47およびエラーカウント手段4
8から構成される。本実施の形態は送信側で誤り訂正符
号化として畳み込み符号化が行われていると仮定してい
る。
【0046】図1のディジタルLPF10、10’の出
力は分岐されて、一方は硬判定手段44において、同相
成分(I-ch)および直交成分(Q-ch)が位相空間ダイヤグラ
ム上のどこに位置しているかに基づいて判定される。例
えば、送信信号がQPSK信号ならば、各シンボル毎に
最適判定時点における信号点がどの象限にあるかを判定
し、判定した象限に対応する2ビットのディジタルデー
タを出力するものである。この硬判定出力結果は後段の
比較手段47において軟判定最尤復号後に再度誤り訂正
符号化された信号と比較される。
【0047】ディジタルLPF10、10’出力のもう
一方は軟判定最尤復号手段45において軟判定最尤復号
化される。送信側で畳み込み符号化されている場合にこ
の最尤復号手段としてビタビ復号を用いることで効率的
な復号が可能となる。ビタビ復号によって軟判定最尤復
号化された信号は誤り訂正符号化手段46において送信
側と同一の畳み込み符号化が行われる。再度誤り訂正符
号化された信号は硬判定結果と比較手段47において比
較される。比較した結果が異なっている場合、エラーカ
ウント手段48においてカウントされ、一定時間のカウ
ント結果が擬似的な符号誤り率となる。求まった符号誤
り率が少なければ信号品質が良好であり、多ければ信号
品質が劣悪であると決定され、決定結果は図1における
遅延手段16および比較手段18に入力される。
【0048】(実施の形態6)図10は本発明の実施の
形態6を示し、本発明の受信装置における信号品質決定
手段15の他の実施の形態を具体化したものであり、シ
リアル/パラレル変換手段49、高速離散フーリエ変換
手段50、信号帯域検出手段51、2乗手段52、平均
値検出手段53、減算手段54、2乗手段55、加算手
段56から構成される。本実施の形態は送信されている
無線信号が直交周波数分割多重(OFDM)信号であると
仮定している。
【0049】図1のディジタルLPF10、10’の出
力はシリアル/パラレル変換手段49においてパラレル
信号に変換された後に高速離散フーリエ変換手段50に
よって離散フーリエ変換される。離散フーリエ変換され
た信号は信号帯域検出手段51において信号が送信され
ているサブキャリアに対応する信号のみが検出され、2
乗手段52においてすべてのサブキャリアが2乗され
る。これらの信号の平均値を平均値検出手段53におい
て求め、求まった平均値を減算手段54において各サブ
キャリア毎に減じる。減じた結果を2乗手段55におい
て2乗し、すべてのサブキャリアについて加算手段56
において加算する。
【0050】隣接チャネルに信号がない理想的な信号を
受信装置で受信した場合、各サブキャリアの電力はほぼ
一定であるため、高速フーリエ変換後のサブキャリアを
2乗したものとその平均値を減じたものの誤差は小さ
く、加算手段56で得られる値は小さいものとなる。一
方、隣接チャネルに信号がある場合には所望チャネル信
号がノイズフロアーに近づいたり、相互変調歪みが発生
したりするため各サブキャリアの電力は一定とみなせな
くなる。この結果、加算手段56で得られる値は大きく
なる。すなわち、加算手段56の値が小さいほど信号品
質は良好であると決定される。
【0051】ここで、各サブキャリアが位相変調されて
いる場合には送信された各サブキャリアの電力は一定で
あるが、直交振幅変調されている場合には一定ではな
い。例えば、16QAMの場合、理想的には3値の平均
電力が存在する。この場合、図11のように高速離散フ
ーリエ変換後に信号帯域のみを検出し、2乗した信号か
ら直交振幅変調されたとき理想的な平均電力数分(16
QAMならば3値)の平均値を算出する。
【0052】図11は図10の平均値検出手段53を各
理想電力毎の平均値検出手段57に置き換え、減算手段
54を各サブキャリア毎に異なった値を減算する手段5
8に置き換えたものである。各理想電力毎の平均値検出
手段57は2乗した結果がどの理想電力に近いかを判断
し、判断した理想電力の平均値を求める際の標本値とす
る。16QAMの場合ならば3値の理想電力のうち、ど
の理想電力に最も近いかを判断し、3種類の標本値に分
類する。分類された標本値を用いてそれぞれの平均電力
を算出する。そして、算出した平均電力は各サブキャリ
ア毎に判断した理想電力に対する平均値として、各サブ
キャリア毎に異なった値を減算する手段58において減
算される。上述のような構成を用いれば、直交振幅変調
の場合にも理想的な電力からの誤差を求めることが可能
となり、信号品質を決定することができる。
【0053】(実施の形態7)図12は本発明の実施の
形態7を示し、本発明の受信装置における信号品質決定
手段15の他の実施の形態を具体化したものであり、差
動復調手段59、位相変換手段60、理想位相変換手段
61、減算手段62および累積手段63から構成され
る。本実施の形態は送信されている無線信号が線形差動
変調されていると仮定している。
【0054】図1のディジタルLPF10、10’出力
を差動復調手段59によって差動復調した信号を位相変
換手段によって位相に変換し、後段の減算手段62で理
想位相変換結果との減算を行う。理想位相変換手段61
は受信した信号点から最も近い理想位相を出力する。減
算手段62は理想位相と受信信号の位相との誤差を求め
るものであり、後段の累積手段63によって複数シンボ
ル分の累積が行われる。この累積結果が小さければ、受
信した信号の位相が理想的なものに近く、信号品質が良
好であると決定される。
【0055】(実施の形態8)図13は本発明の実施の
形態8を示し、本発明の受信装置における信号品質決定
手段15の他の実施の形態を具体化したものであり、
シリアル/パラレル変換手段28、高速離散フーリエ変
換手段29、パラレル/シリアル変換手段30、差動復
調手段31、位相変換手段60、理想位相変換手段6
1、減算手段62および累積手段63から構成される。
本実施の形態は送信されている無線信号が直交周波数分
割多重(OFDM)信号であり、各サブキャリアが線形差
動変調されていると仮定している。
【0056】図1のディジタルLPF10、10’出力
をシリアル/パラレル変換手段28によってパラレル信
号に変換し、高速離散フーリエ変換手段29によって離
散フーリエ変換された信号はパラレル/シリアル変換に
よって再びシリアル信号に変換され、差動復調手段31
によって差動復調した信号を位相変換手段によって位相
に変換され、後段の減算手段62で理想位相変換結果と
の減算が行われる。理想位相変換手段61は受信した信
号点から最も近い理想位相を出力する。減算手段62は
理想位相と受信信号の位相との誤差を求めるものであ
り、後段の累積手段63によって複数サブキャリア分の
累積が行われる。この累積結果が小さければ、受信した
信号の位相が理想的なものに近く、信号品質が良好であ
ると決定される。
【0057】(実施の形態9)図14は本発明の実施の
形態9を示し、本発明の受信装置における信号品質決定
手段15の他の実施の形態を具体化したものであり、パ
イロット信号検出手段64、理想信号点生成手段65、
判定手段66、減算手段67、67’、2乗手段68、
68’、加算手段69および累積手段70から構成され
る。本実施の形態は送信されている無線信号が線形変調
されていて、パイロット信号が間欠的に挿入されている
と仮定している。
【0058】図1のディジタルLPF10、10’出力
からパイロット信号検出手段64においてパイロット信
号を受信したと判断された場合には、受信したパイロッ
ト信号から理想信号点生成手段65において、各理想信
号点を生成する。生成された各理想信号点をもとに、判
定手段66は受信信号に最も近い理想信号点を選択して
出力する。減算手段67、67’において、ランダム信
号から判定手段出力である理想信号を同相成分(I-ch)お
よび直交成分(Q-ch)それぞれについて減じ、2乗手段6
8、68’において2乗した後に、加算手段69におい
て両成分を加算する。そして累積手段70において複数
シンボル分の累積を行う。
【0059】このような構成をとることによって、受信
信号が理想的な信号からどの程度劣化しているかを判断
することができ、累積結果が小さいほど信号品質が良好
であると決定される。
【0060】(実施の形態10)図14は本発明の実施
の形態9を示し、本発明の受信装置における信号品質決
定手段15の他の実施の形態を具体化したものであり、
シリアル/パラレル変換手段28、高速離散フーリエ変
換手段29、パラレル/シリアル変換手段30、パイロ
ット信号検出手段64、理想信号点生成手段65、判定
手段66、減算手段67、67’、2乗手段68、6
8’、加算手段69および累積手段70から構成され
る。本実施の形態は送信されている無線信号が直交周波
数分割多重(OFDM)信号であり、各サブキャリアが線
形変調されていてサブキャリアのうち少なくとも一つが
パイロット信号であると仮定している。
【0061】図1のディジタルLPF10、10’出力
はシリアル/パラレル変換手段28においてパラレル信
号に変換された後に、高速離散フーリエ変換手段29に
よってフーリエ変換され、パラレル/シリアル変換手段
30によって再びシリアル信号にされる。シリアル化さ
れた信号はパイロット信号検出手段64においてパイロ
ット信号と判断された場合には、理想信号点生成手段6
5において、受信パイロット信号から各理想信号点が生
成される。生成された各理想信号点をもとに、判定手段
66は受信したランダム信号に最も近い理想信号点を選
択して出力する。減算手段67、67’において、ラン
ダム信号から判定手段出力である理想信号を同相成分(I
-ch)および直交成分(Q-ch)それぞれについて減じ、2乗
手段68、68’において2乗した後に、加算手段69
において両成分を加算する。そして累積手段70におい
て複数サブキャリア分の累積を行う。
【0062】このような構成をとることによって、OF
DM信号に対しても理想的な信号からどの程度劣化して
いるかを判断することができ、累積結果が小さいほど信
号品質が良好であると決定される。
【0063】(実施の形態11)図16は本発明の実施
の形態11を示す。本実施の形態の受信装置は図1にお
ける利得制御手段とは別の方法を用いたものであり、図
28における隣接チャネル妨害対策を施した従来の受信
装置に加え、受信電界強度検出手段71、A/D変換器
72および最適利得値記憶手段73を有する構成であ
る。
【0064】最適利得値記憶手段73は狭帯域の所望チ
ャネル帯域内電力と通常のチャネル帯域電力と受信電界
強度検出手段71の検出結果をA/D変換した出力が入
力され、これらをパラメータとした時に最も良い受信性
能を発揮できる利得値が記憶されおり、入力されたパラ
メータに対応する記憶値を出力し、自動利得制御手段2
の利得を制御するものである。記憶しておく最適な利得
値はあらかじめ測定して求めておく必要があり、実施の
形態2〜10に述べたような方法を用いて信号品質を測
定し、信号品質が最適となるような値とする。中でも、
最終的な受信機の性能に最も影響する符号誤り率が最小
となる利得値とすることが望ましく、実施の形態4や実
施の形態5で述べた方法を用いることが好適である。
【0065】最適利得値記憶手段72に記憶する最適な
利得値を定める際には、受信装置に入力する信号は静特
性環境下の信号とすることが望ましい。本実施の形態を
用いれば、動特性環境下に受信装置がある場合にも信号
品質を求めたりする必要がなく、瞬時電力(受信電界強
度、狭帯域の所望チャネル帯域内電力、通常のチャネル
帯域電力)から利得値を決定することができるため、制
御遅延に関する問題が発生せず、好適である。
【0066】ここで、実施の形態1と同様に、狭帯域の
所望チャネル帯域内電力検出手段と通常のチャネル帯域
電力検出手段は図17のようにチャネルフィルタ後の信
号を狭帯域の帯域通過フィルタ20を通過させて電力を
検出する手段21とチャネルフィルタ出力そのままの信
号の電力を検出する手段22とで構成することも好適で
ある。
【0067】(実施の形態12)図18は本発明の実施
の形態12を示す。図18において本発明の受信装置は
実施の形態1と実施の形態11を組み合わせるように構
成されており、図1および図16の構成要素に加えて切
替え手段76が含まれる。
【0068】切替え手段76は利得制御手段19と最適
利得値記憶手段73からの出力を切替えて出力するもの
であり、例えば電源投入時には最適利得記憶手段73の
出力を選択し、次の利得値は利得制御手段19の出力を
選択するようにする。
【0069】また、動特性環境下のように受信電界強度
が大きく変動する場合には受信電界強度の変動に追従し
て利得値も大きく変化させる必要があるため、切替え手
段76は最適利得値記憶手段73からの出力を選択し、
微少な制御に利得制御手段19の出力を選択するように
制御することも好適である。このような制御を実施する
ための構成を図19に示す。図19において切替え手段
76は遅延手段77、減算手段78、絶対値演算手段7
9、比較手段80、スレッショルド設定手段81、比較
結果を基に切替える手段82から構成されている。
【0070】受信電界強度が大きく変動し、最適利得値
記憶手段73の出力値が遅延手段77から出力される値
と著しく異なる場合には、これらの二つの値を減算する
減算手段78からの出力を絶対値演算手段79入力すれ
ば、絶対値演算手段79からの出力が大きな値となる。
この絶対値演算手段79からの出力がスレッショルド設
定手段81にあらかじめ設定しておく値よりも大きいか
どうかを比較手段80において比較し、大きい場合に
は、受信電界強度が大きく変動したものとして、比較結
果を基に切替える手段82では最適利得値記憶手段73
の方を選択し、スレッショルド設定値よりも小さければ
利得制御手段19の方を選択するようにする。ここで、
利得値を大きく変化させるタイミングは実施の形態1で
も述べたように、ガードタイム等の受信性能に影響しに
くい時点とすると好適である。
【0071】(実施の形態13)図20は本発明の実施
の形態13を示しており、実施の形態1〜実施の形態1
2の所望チャネル電力検出方法および隣接チャネル検出
方法を改善するものである。図20において本発明の受
信装置は従来の受信装置の構成要素に加えて、中心周波
数が所望チャネルの中心周波数である狭帯域な帯域通過
フィルタ83、電力検出手段84、中心周波数が下側隣
接チャネル信号帯域の上端周波数である狭帯域な帯域通
過フィルタ85、電力検出手段86、中心周波数が上側
隣接チャネル信号帯域の下端周波数である狭帯域な帯域
通過フィルタ87、電力検出手段88、加算手段89か
ら構成される。
【0072】所望チャネルの電力検出は帯域通過フィル
タ83を通過した信号から行い、隣接チャネルの電力検
出は帯域通過フィルタ85と帯域通過フィルタ87を通
過したそれぞれの信号電力の和を求めることで行う。各
々の帯域通過フィルタ83、85、86の周波数特性と
所望チャネルおよび隣接チャネルの関係を図21に概略
的に示す。
【0073】ここで、図22に示すように、中心周波数
が下側隣接チャネル信号帯域の中心周波数とする狭帯域
な帯域通過フィルタ90、電力検出手段91、A/D変
換手段92、中心周波数が上側隣接チャネル信号帯域の
中心周波数である狭帯域な帯域通過フィルタ93、電力
検出手段94、A/D変換手段95、中心周波数が所望
チャネルの中心周波数である狭帯域な帯域通過フィルタ
96、電力検出手段97、A/D変換手段98、加算手
段99から構成することも好適である。この場合の各々
の帯域通過フィルタ90、93、96の周波数特性と所
望チャネルおよび隣接チャネルの関係を図23に概略的
に示す。図22のような構成とすることで、チャネルフ
ィルタが十分急峻な場合にも隣接チャネル電力を精度良
く検出することができる。
【0074】(実施の形態14)図24は本発明の実施
の形態14を示し、実施の形態1〜実施の形態12の所
望チャネル電力検出方法および隣接チャネル検出方法を
改善するものである。図24において本発明の受信装置
は従来の受信装置の構成要素に加えて、電力検出手段1
00、電力検出手段101、電力比演算手段102から
構成される。
【0075】本実施の形態はディジタルLPF10、1
0’の入力信号電力を電力検出手段100で検出し、出
力信号電力を電力検出手段101で検出し、電力比演算
手段102において電力比を求める。隣接チャネル電力
が大きい場合にはディジタルLPF10、10’におい
て入力電力に対する出力電力の比が小さくなる。これは
チャネルフィルタだけでは十分減衰しきれていない隣接
チャネル電力がディジタルLPF10、10’によって
減衰するためである。利得制御手段19ではこの電力比
と電力検出手段100の出力結果を用いて、所望チャネ
ル電力が適正なレベルとなるような制御を行う。
【0076】(実施の形態15)図25は本発明の実施
の形態15を示しており、実施の形態1〜実施の形態1
2の所望チャネル電力検出方法および隣接チャネル検出
方法を改善するものである。図25において本発明の受
信装置は従来の受信装置の構成要素に加えて、シリアル
/パラレル変換手段28、高速離散フーリエ変換手段2
9、下側隣接チャネル電力検出手段103、所望チャネ
ル電力検出手段104、上側隣接チャネル電力検出手段
105、加算手段106から構成される。
【0077】本実施の形態ではディジタルLPF10、
10からの出力をシリアル/パラレル変換手段28によ
ってパラレル信号に変換した後に高速離散フーリエ変換
手段29によって受信信号の周波数領域の情報を得るこ
とができ、下側隣接チャネルの存在する周波数帯域内の
電力を下側チャネル電力検出手段103によって検出
し、所望チャネルの存在する周波数帯域内の電力を所望
チャネル電力検出手段104で検出し、上側隣接チャネ
ルの存在する周波数帯域内の電力を上側チャネル電力検
出手段105によって検出する。後段の加算手段106
では上側および下側の隣接チャネル電力を加算し、加算
結果を隣接チャネル電力として利得制御手段19に入力
する。利得制御手段には所望チャネル電力も入力され、
隣接チャネル電力および所望チャネル電力を考慮した適
正な自動利得制御を行う。
【0078】図26は本発明による受信装置のチャネル
配置を示す。従来は図27のように隣接チャネル妨害を
緩和するために各チャネルの周波数間隔を広くする必要
があったが、本発明では実施の形態を用いれば隣接チャ
ネル妨害に対する対策を施しているため、各チャネルの
周波数間隔を狭くすることができ、周波数資源を有効に
利用できる。
【0079】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、所望チャ
ネルの近傍に隣接チャネルが存在する場合においても、
所望チャネル電力のみに応じて自動利得制御回路を制御
するのではなく、極めて大きな隣接チャネルが存在する
ために生じる相互変調歪みによって受信性能の劣化が大
きくなった場合には、自動利得制御回路の利得を下げる
ことによって、多少所望チャネルの電力は小さくなるも
のの良好な受信特性が得られるように制御するため、ミ
キサや増幅器等の非線形性を十分確保しなくとも受信性
能を改善できるため、小型で低消費電力の受信装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における受信装置の
構成を示すブロック回路図
【図2】本発明における自動利得制御回路の利得と信号
品質の関係を示す図
【図3】本発明における自動利得制御回路の利得設定値
の時間推移を示す図
【図4】本発明の第1の実施の形態における受信装置の
他の構成を示すブロック回路図
【図5】本発明の第2の実施の形態における受信装置の
構成を示すブロック回路図
【図6】本発明の第2の実施の形態における位相空間ダ
イヤグラム上の受信信号と理想信号点との誤差を求める
際の説明図
【図7】本発明の第3の実施の形態における受信装置の
構成を示すブロック回路図
【図8】本発明の第4の実施の形態における受信装置の
構成を示すブロック回路図
【図9】本発明の第5の実施の形態における受信装置の
構成を示すブロック回路図
【図10】本発明の第6の実施の形態における受信装置
の構成を示すブロック回路図
【図11】本発明の第6の実施の形態における受信装置
の他の構成を示すブロック回路図
【図12】本発明の第7の実施の形態における受信装置
の構成を示すブロック回路図
【図13】本発明の第8の実施の形態における受信装置
の構成を示すブロック回路図
【図14】本発明の第9の実施の形態における受信装置
の構成を示すブロック回路図
【図15】本発明の第10の実施の形態における受信装
置の構成を示すブロック回路図
【図16】本発明の第11の実施の形態における受信装
置の構成を示すブロック回路図
【図17】本発明の第11の実施の形態における受信装
置のうち別の構成を示すブロック回路図
【図18】本発明の第12の実施の形態における受信装
置の構成を示すブロック回路図
【図19】本発明の第12の実施の形態における受信装
置の要部の詳細ブロック回路図
【図20】本発明の第13の実施の形態における受信装
置の構成を示すブロック回路図
【図21】本発明の第13の実施の形態における受信装
置を構成する帯域通過フィルタの周波数特性図
【図22】本発明の第13の実施の形態における受信装
置の他の構成を示すブロック回路図
【図23】本発明の第13の実施の形態における受信装
置の他の構成における帯域通過フィルタの周波数特性図
【図24】本発明の第14の実施の形態における受信装
置の構成を示すブロック回路図
【図25】本発明の第15の実施の形態における受信装
置の構成を示すブロック回路図
【図26】本発明の受信装置におけるチャネル配置を示
す図
【図27】従来の実施の形態におけるチャネル配置を示
す図
【図28】従来の実施の形態における受信装置の構成を
示すブロック回路図
【符号の説明】
1 受信アンテナ 2 自動利得制御回路 3 周波数変換器 4 帯域通過フィルタ 5 周波数変換器 6 低域通過フィルタ 7 アナログ/ディジタル変換器 8、8’ ディジタル乗算器 9 数値制御発振器 10、10’ ディジタル低域通過フィルタ 11 狭帯域の帯域通過フィルタ 12 電力検出手段 13 電力検出手段 15 信号品質決定手段 16 遅延手段 18 比較手段 19 利得制御手段 20 狭帯域な帯域通過フィルタ 21 電力検出手段 22 電力検出手段 23、23’ 減算手段 24、24’ 2乗手段 25 加算手段 26、26’ 平均化手段 27 理想信号点発生手段 28 シリアル/パラレル変換手段 29 高速離散フーリエ変換手段 30 パラレル/シリアル変換手段 31 差動復調手段 32、32’ 減算手段 33、33’ 2乗手段 34 加算手段 35 電力検出手段 36 位相参照信号記憶手段 37 利得制御手段 38 累積手段 39 判定手段 40 誤り訂正復号化手段 41 誤り訂正符号化手段 42 比較手段 43 エラーカウント手段 44 硬判定手段 45 軟判定最尤復号化手段 46 誤り訂正符号化手段 47 比較手段 48 エラーカウント手段 49 シリアル/パラレル変換手段 50 高速離散フーリエ変換手段 51 信号帯域検出手段 52 2乗手段 53 平均値検出手段 54 減算手段 55 2乗手段 56 加算手段 57 各理想電力毎の平均値検出手段 58 各サブキャリア毎に異なった値を減算する手段 59 差動復調手段 60 位相変換手段 61 理想位相変換手段 62 減算手段 63 累積手段 64 パイロット信号検出手段 65 理想信号点生成手段 66 判定手段 67、67’ 減算手段 68、68’ 2乗手段 69 加算手段 70 累積手段 71 受信電界強度検出手段 72 アナログ/ディジタル変換手段 73 最適利得値記憶手段 74 ディジタル/アナログ変換手段 75、75’ アナログ/ディジタル変換手段 76 切替え手段 77 遅延手段 78 減算手段 79 絶対値演算手段 80 比較手段 81 スレッショルド設定手段 82 比較結果を基に切替える手段 83 狭帯域な帯域通過フィルタ 84 電力検出手段 85 狭帯域な帯域通過フィルタ 86 電力検出手段 87 狭帯域な帯域通過フィルタ 88 電力検出手段 89 加算手段 90 狭帯域な帯域通過フィルタ 91 電力検出手段 93 狭帯域な帯域通過フィルタ 94 電力検出手段 95 A/D変換手段 96 帯域通過フィルタ 97 電力検出手段 98 A/D変換手段 99 加算手段 100 電力検出手段 101 電力検出手段 102 電力比演算手段 103 下側隣接チャネル電力検出手段 104 所望チャネル電力検出手段 105 上側隣接チャネル電力検出手段 106 加算手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 國枝 賢徳 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番1 号 松下技研株式会社内 (72)発明者 山本 裕理 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番1 号 松下技研株式会社内 Fターム(参考) 5J100 JA01 KA05 LA03 LA04 LA09 LA11 QA01 SA02 5K022 DD01 DD13 DD18 DD19 DD33 DD34 5K052 AA01 AA11 AA14 BB04 BB21 CC06 DD04 EE13 EE24 FF00 5K061 AA04 AA10 BB06 CC52 CD01 CD04

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望チャネル周波数の近傍に隣接チャネ
    ルが存在する無線信号を受信する装置にあって、復調後
    に信号の品質を決定する手段によって得られる信号品質
    を記憶しておく手段と、所望チャネル電力を検出する手
    段と隣接チャネル電力を検出する手段と前記二つの手段
    によって得られた電力の比を求め、前記電力比があらか
    じめ定めている値よりも大きい場合には、所望チャネル
    よりも極めて大きな隣接チャネルが存在しているものと
    して自動利得制御回路の利得が隣接チャネル電力が小さ
    い場合の利得値よりも大きくなるように設定し、利得を
    大きく設定した後に復調した信号の品質を前記記憶手段
    に記憶してある信号の品質と比較した結果、改善されて
    いる場合には前記利得をさらに大きく設定し、悪化して
    いる場合には前記利得を小さく設定することを特徴とす
    る受信装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した受信装置において、
    信号の品質を決定する手段としてパイロット信号等の既
    知信号を用いて、受信した既知信号を理想的な信号と比
    較して誤差が小さければ信号の品質は良好であり、理想
    的な信号との誤差が大きければ信号の品質は悪いと決定
    することを特徴とする受信装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載した受信装置において、
    送信されている無線信号がディジタル音声放送(DA
    B)信号の場合には、信号の品質を決定する手段がフレ
    ームの先頭にあるヌルシンボルの次に伝送されている位
    相参照信号を離散フーリエ変換する手段と、離散フーリ
    エ変換後の信号を隣接するサブキャリア間で差動復調す
    る手段と、あらかじめ受信装置で記憶している理想的な
    信号点との誤差を求める手段とから構成されていること
    を特徴とする受信装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載した受信装置において、
    送信側で誤り訂正符号化が施されている場合には、誤り
    訂正復号後の信号を再び誤り訂正符号化したものと、誤
    り訂正復号前の受信信号の判定結果とを比較して擬似的
    な符号誤り率を求め、この符号誤り率に基づいて信号の
    品質を決定することを特徴とする受信装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載した受信装置において、
    誤り訂正符号化が畳み込み符号化であり、受信側では軟
    判定最尤復号によって誤り訂正復号化を行い、再び誤り
    訂正符号化したものと、誤り訂正前の受信信号の硬判定
    結果とを比較して擬似的な符号誤り率を求め、この符号
    誤り率に基づいて信号の品質を決定することを特徴とす
    る受信装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載した受信装置において、
    送信されている無線信号が直交周波数分割多重(OFD
    M)信号の場合、信号の品質を決定する手段は離散フー
    リエ変換後の信号のうち、所望チャネル帯域内にあるサ
    ブキャリア信号の電力の分散を求めることであることを
    特徴とする受信装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載した受信装置において、
    送信されている無線信号が線形差動変調されている場
    合、信号の品質を決定する手段は、差動復調して得られ
    る位相空間ダイヤグラム内の信号点の位相と、判定後の
    理想的な位相との位相差の分散を複数シンボルにわたっ
    て求めることであることを特徴とする受信装置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載した受信装置において、
    送信されている無線信号が直交周波数分割多重(OFD
    M)信号であり、各サブキャリアが線形差動変調されて
    いる場合、信号の品質を決定する手段は、離散フーリエ
    変換後に差動復調して得られる位相空間ダイヤグラム内
    の信号点の位相と、判定後の理想的な位相との位相差の
    分散を複数サブキャリアにわたって求めることであるこ
    とを特徴とする受信装置。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載した受信装置において、
    送信されている無線信号が線形変調されていて、パイロ
    ット信号が間欠的に挿入されている場合、信号の品質を
    決定する手段は、パイロット信号から決定される位相空
    間ダイヤグラム内の各理想信号点と受信信号点との距離
    の分散を複数シンボルにわたって求めることであること
    を特徴とする受信装置。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載した受信装置におい
    て、送信されている無線信号が直交周波数分割多重(O
    FDM)信号であり、各サブキャリアが線形変調されて
    いてサブキャリアのうち少なくとも一つがパイロット信
    号である場合、信号の品質を決定する手段は、離散フー
    リエ変換後に得られるパイロット信号から決定される位
    相空間ダイヤグラム内の各理想信号点と受信信号点との
    距離の分散を複数サブキャリアにわたって求めることで
    あることを特徴とする受信装置。
  11. 【請求項11】 所望チャネル周波数の近傍に隣接チャ
    ネルが存在する無線信号を受信する装置にあって、受信
    電界強度(RSSI)を検出する手段と、所望チャネル
    電力を検出する手段と隣接チャネル電力を検出する手段
    と前記2つの手段によって得られた電力の比を求める手
    段と、前記RSSI値と前記電力比をパラメータとし
    て、最適な受信性能が得られる自動利得制御回路の利得
    をあらかじめ測定しておき、前記利得値を記憶しておく
    手段と、受信時には前記RSSI値と前記電力比をパラ
    メータとして前記記憶手段から最適な利得を読み出して
    自動利得制御を行うことを特徴とする受信装置。
  12. 【請求項12】 所望チャネル周波数の近傍に隣接チャ
    ネルが存在する無線信号を受信する装置にあって、自動
    利得制御回路の利得は請求項1と請求項11を組み合わ
    せ、粗い設定は請求項11によって行い、細かい設定は
    請求項1によって行うことを特徴とする受信装置。
  13. 【請求項13】 請求項1から請求項12のいずれかに
    記載した受信装置において、所望チャネルの信号電力と
    隣接チャネルの信号電力の電力比を求める手段は、所望
    チャネルの信号電力検出手段が中心周波数を所望チャネ
    ルの中心周波数とする狭帯域な帯域通過フィルタの出力
    信号の電力を検出するものであり、隣接チャネルの信号
    電力検出が中心周波数を下側隣接チャネル信号帯域の上
    端周波数とする狭帯域な帯域通過フィルタ信号出力の電
    力を検出した結果と、中心周波数を上側隣接チャネル信
    号帯域の下端周波数とする狭帯域な帯域通過フィルタ信
    号出力の電力を検出した結果とを加えたものであること
    を特徴とする受信装置。
  14. 【請求項14】 請求項1から請求項12のいずれかに
    記載した受信装置において、所望チャネルの信号電力と
    隣接チャネルの信号電力の電力比を求める手段は、A/
    D変換後の直交復調回路の後段に設けられているディジ
    タルフィルタの入力電力と出力電力の比から求めること
    を特徴とする受信装置。
  15. 【請求項15】 請求項1から請求項12のいずれかに
    記載した受信装置において、所望チャネルの信号電力と
    隣接チャネルの信号電力の電力比を求める手段は、A/
    D変換後の信号を離散フーリエ変換し、所望チャネル周
    波数帯域内の電力と隣接チャネル周波数帯域内の電力と
    の比から求めることを特徴とする受信装置。
  16. 【請求項16】 請求項1から請求項15のいずれかに
    記載した受信装置を用いることを特徴とする通信システ
    ム。
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