JP2009044507A - 受信装置 - Google Patents

受信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009044507A
JP2009044507A JP2007207851A JP2007207851A JP2009044507A JP 2009044507 A JP2009044507 A JP 2009044507A JP 2007207851 A JP2007207851 A JP 2007207851A JP 2007207851 A JP2007207851 A JP 2007207851A JP 2009044507 A JP2009044507 A JP 2009044507A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
signal
filter
interference wave
difference
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007207851A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4941165B2 (ja
Inventor
Kunio Okada
国雄 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2007207851A priority Critical patent/JP4941165B2/ja
Publication of JP2009044507A publication Critical patent/JP2009044507A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4941165B2 publication Critical patent/JP4941165B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)
  • Superheterodyne Receivers (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)

Abstract

【課題】妨害波が混入した場合であっても良好な受信品質を得る。
【解決手段】受信した高周波信号を中間周波信号に変換する高周波変換部100は、復調に供する希望波を取り出すための周波数特性で前記中間周波信号を濾波する希望波フィルタ130に加え、それぞれが異なる周波数特性であり、かつ、いずれも希望波フィルタ130の周波数特性とは異なる周波数特性で中間周波信号を濾波する第1の妨害波フィルタ140Aと第2の妨害波フィルタ140Bを備える。第1の妨害波フィルタ140Aおよび第2の妨害波フィルタ140Bからの出力のそれぞれと、希望波フィルタ130からの出力との差分を第1の差分検出部150Aと第2の差分検出部150Bが検出する。利得制御部160は、検出された差分に基づいて高周波増幅部110を制御することで、混入した妨害波に応じた利得制御が高周波増幅部110でおこなわれる。
【選択図】図2

Description

本発明は、受信装置に関し、特に、コンバージョン方式における受信利得の制御に好適な受信装置に関する。
デジタル放送をはじめとした各種放送電波などを受信する受信装置において、受信した高周波信号を中間周波信号に変換してから復調するコンバージョン方式が広く採用されている。このようなコンバージョン方式の受信装置では、通常、受信信号の周波数をより低い周波数に変換(ダウンコンバージョン)しているので、高い周波数をそのまま増幅するよりも安定した増幅をおこなうことができる。
また、このような受信装置では、受信信号の利得(ゲイン)を自動調整するAGC(Automatic Gain Control:自動利得調整)回路が用いられることが一般的となっている(例えば、特許文献1)。
特開平7−336283号公報
特許文献1にあるような従来の手法では、受信信号の信号強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)に基づいて利得制御をおこなっているが、希望波のみに基づくRSSI信号による制御となっている。このため、妨害波の混入などによってRSSIの値が大きくなった場合、利得が必要以上に低く制御されてしまい、所望する希望波の信号レベルまでもが低減してしまうことがある(いわゆる、感度抑圧効果)。この結果、受信品質が劣化するという不都合が生じる。
また、バンドパスフィルタを用いることで、受信信号が希望波の帯域成分に制限されるようにしているが、通常、搬送波の周波数に比べて希望波の帯域は非常に狭いため、希望波の近傍に妨害波が存在すると、希望波用のバンドパスフィルタのみでは、その妨害波の信号を完全に除去することができない。この場合、妨害波の信号もミキサに入力されることになる。通常、ミキサのダイナミックレンジは狭いので、ミキサに妨害波を含む信号が入力されると、ミキサから出力される信号に大きな歪が発生してしまい、希望波の信号劣化が生じる不都合(いわゆる、混変調)もある。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、受信信号に妨害波が含まれる場合でも良好な受信をおこなうことのできる受信装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る受信装置は、
受信した高周波信号を中間周波信号に変換して復調する受信装置において、
復調に供する希望波を取り出すための周波数特性で前記中間周波信号を濾波する第1のフィルタ手段と、
それぞれが異なる周波数特性であり、かつ、いずれも前記第1のフィルタ手段の周波数特性とは異なる周波数特性の2以上のフィルタで、前記中間周波信号を濾波する第2のフィルタ手段と、
前記第2のフィルタ手段の2以上のフィルタからの出力のそれぞれの信号電力と、前記第1のフィルタ手段からの出力の信号電力との差分を検出する差分検出手段と、
前記差分検出手段が検出した差分に基づいて、受信する高周波信号の利得を制御する利得制御手段と、を備える、
ことを特徴とする。
上記受信装置において、
前記第2のフィルタ手段の2以上のフィルタのそれぞれは、妨害波に応じた周波数帯域で前記中間周波信号を濾波することが望ましい。
上記受信装置において、
前記第2のフィルタ手段の2以上のフィルタのそれぞれは、前記第1のフィルタ手段が濾波する周波数帯域を含み、かつ、当該周波数帯域よりも広い周波数帯域で前記中間周波信号を濾波することが望ましい。
上記受信装置において、
前記利得制御手段は、前記差分検出手段が検出した差分に基づいて、受信信号に妨害波が混入したか否かを判別し、妨害波が混入した場合に、当該差分と前記第1のフィルタ手段からの出力の信号電力に応じた利得制御をおこなうことが望ましい。
上記受信装置において、
前記利得制御手段は、前記差分検出手段が検出した差分に基づいて、受信信号に妨害波が混入したか否かを判別し、妨害波が混入した場合に、当該差分から求まる妨害波が混入した周波数帯域と希望波の周波数帯域との周波数差に応じて前記受信する高周波信号の利得を減じるよう利得制御をおこなうことが望ましい。
この場合、
前記利得制御手段は、前記差分検出手段によって検出された複数の差分値のいずれかが0以外の値となる場合に、前記受信信号に妨害波が混入したと判別することができる。
上記受信装置は、
前記第1のフィルタ手段と、前記第2のフィルタ手段とを1組としたフィルタユニットを複数備えていてもよく、この場合、
前記受信装置の受信動作に応じて、前記複数のフィルタユニットから動作させるフィルタユニットを選択するフィルタ選択手段をさらに備えていることが望ましい。
本発明によれば、受信信号に妨害波が含まれる場合でも良好な受信をおこなうことができる。
(実施形態1)
本発明にかかる実施形態を、図面を参照して以下に説明する。本実施形態では、本発明にかかる受信装置を、例えば、デジタル放送の受信装置として実現した場合を例示する。
図1は、本発明の実施形態にかかる受信装置1の構成を概略的に示すブロック図である。本実施形態にかかる受信装置1は、受信した高周波信号を中間周波信号に変換してから復調する、いわゆるコンバージョン方式(ヘテロダイン方式)の受信装置であり、図1に示すように、アンテナAN、高周波変換部100、中間周波増幅部IA、復調部DM、などが受信装置1の概略的な構成である。
アンテナANは、受信装置1が受信対象とする無線電波の周波数で共振するアンテナであり、受信した高周波信号を高周波変換部100に入力する。
高周波変換部100は、例えば、高周波増幅回路、周波数変換回路、局部発振回路、などから構成され、アンテナANから入力された高周波信号を中間周波信号に変換する。
中間周波増幅部IAは、例えば、中間周波増幅回路やフィルタなどから構成され、高周波変換部100で変換された中間周波信号の増幅や濾波をおこなう。
復調部DMは、例えば、受信装置1が受信対象としている無線電波の変調方式に対応した復調回路などによって構成され、中間周波増幅部IAで増幅された信号を復調して出力する。
本実施形態では、高周波変換部100によって、受信する高周波信号の自動利得制御(AGC:Automatic Gain Control)をおこなうものとする。その際、混入した妨害波を考慮した利得制御をおこなうことで良好な受信を図る。このような高周波変換部100の構成を、図2を参照して説明する。図2は、本実施形態にかかる高周波変換部100の構成を示すブロック図である。
図示するように、本実施形態にかかる高周波変換部100は、高周波増幅部110、周波数変換部120、希望波フィルタ130、第1の妨害波フィルタ140A、第2の妨害波フィルタ140B、第1の差分検出部150A、第2の差分検出部150B、利得制御部160、などから構成される。
高周波増幅部110は、例えば、LNA(Low Noise Amplifier:低雑音アンプ)などの高周波増幅回路や、アンテナANと高周波増幅回路のインピーダンスを整合するための整合回路、高周波信号RFから希望波を取り出すフィルタ、などから構成され、アンテナANによって受信された高周波信号RFを増幅し、増幅した高周波信号RFを周波数変換部120に出力する。また、高周波増幅部110は、AGC機能を備えているものとし、後述する利得制御部160からの制御信号に基づいて、受信する高周波信号RFの利得(ゲイン)を制御する。
周波数変換部120は、例えば、ミキサ回路(混合器)や局部発振回路(例えば、PLL周波数シンセサイザ)などから構成され、高周波増幅部110によって増幅された高周波信号RFを、受信装置1内部での信号処理に適した周波数の中間周波信号IFに変換する。この場合、高周波増幅部110から入力された高周波信号RFと、局部発振回路からの出力信号とをミキサ回路で混合することで、高周波信号RFの周波数を所定の中間周波数に変換する。本実施形態では、いわゆるダウンコンバージョンにより、入力された高周波信号RFよりも低い周波数の中間周波信号IFに変換されるものとする。
希望波フィルタ130は、例えば、セラミックフィルタやクリスタルフィルタ、あるいは、SAW(Surface Acoustic Wave:表面弾性波)フィルタなどのフィルタ回路によって構成されたバンドパスフィルタであり、周波数変換部120からの出力である中間周波信号IFを濾波し、所望する周波数の希望波を取り出す。つまり、希望波フィルタ130は、希望波の周波数帯域に濾波する周波数特性をもったフィルタである。この場合、希望波フィルタ130は、希望波の周波数(f)を中心周波数として急峻に減衰する周波数特性の、いわゆるノッチ・フィルタとして機能するものとする。
このような希望波フィルタ130によって取り出された希望波信号IFは、後段の中間周波増幅部IAに出力されるとともに、その信号レベルを通知するため利得制御部160に出力される。
第1の妨害波フィルタ140Aおよび第2の妨害波フィルタ140Bは、希望波フィルタ130と同様、希望波フィルタ130からの中間周波信号IFを濾波するフィルタであるが、想定される妨害波に応じた周波数帯域を濾波する周波数特性を有するものである。
ここで、希望波フィルタ130、第1の妨害波フィルタ140A、第2の妨害波フィルタ140Bそれぞれの周波数特性の例を、図3を参照して説明する。ここで、各フィルタによって濾波される周波数帯域はいずれも、所定の周波数を中心周波数とした、図3に示すような通過帯域の特性によって規定されるものとする。この場合において、希望波の周波数fを各フィルタに共通の中心周波数とする。
本実施形態では、希望波フィルタ130、第1の妨害波フィルタ140A、第2の妨害波フィルタ140Bは、それぞれ異なる周波数特性であるものとする。この場合において、希望波フィルタ130の周波数特性fwは、上述したように、希望波の周波数f(すなわち、中心周波数)の帯域外で急峻に減衰する周波数特性である。希望波フィルタ130は、受信信号から希望波を取り出すことを目的としているからである。
これに対し、第1の妨害波フィルタ140Aおよび第2の妨害波フィルタ140Bは、上述したように、妨害波に応じた周波数特性のフィルタなので、希望波の周波数fを中心としたより広い帯域の周波数特性となる。なお、妨害波には様々な周波数成分が含まれているので、本実施形態では、想定されうる妨害波に対応できるよう、第1の妨害波フィルタ140Aと第2の妨害波フィルタ140Bの周波数特性もそれぞれ異ならせる。
本実施形態では、第1の妨害波フィルタ140Aが、希望波フィルタ130で濾波される周波数帯域fwよりも広い帯域を濾波する周波数特性をもち、第2の妨害波フィルタ140Bが、第1の妨害波フィルタ140Aで濾波される周波数帯域よりもさらに広い帯域を濾波する周波数特性をもっているものとする。
なお、上述したように、希望波フィルタ130、第1の妨害波フィルタ140A、第2の妨害波フィルタ140Bのいずれも、共通の中心周波数(希望波周波数f)としているので、第1の妨害波フィルタ140Aと第2の妨害波フィルタ140Bのいずれもが、希望波フィルタ130の周波数帯域fwを含んでいることになる。以下、第1の妨害波フィルタ140Aによって濾波される周波数帯域を周波数帯域fwとし、第2の妨害波フィルタ140Bによって濾波される周波数帯域を周波数帯域fwとする。この場合、各フィルタの周波数帯域の大小関係は「fw<fw<fw」となる。
このように、本実施形態にかかる高周波変換部100には、周波数変換による中間周波信号から希望波を取り出すためのフィルタ(希望波フィルタ130)と、受信波に含まれる妨害波を取り出すための2以上のフィルタ(第1の妨害波フィルタ140Aと第2の妨害波フィルタ140B)が含まれていることになる。
第1の差分検出部150Aおよび第2の差分検出部150Bは、例えば、差分回路などから構成され、2つの入力の差分を検出する。本実施形態では、第1の妨害波フィルタ140Aと第2の妨害波フィルタ140Bからの出力のそれぞれと希望波フィルタ130からの出力との差分をとる。
この場合において、第1の差分検出部150Aには、第1の妨害波フィルタ140Aからの出力である中間周波信号IFと、希望波フィルタ130からの出力である中間周波信号IFが入力される。
また、第2の差分検出部150Bには、第2の妨害波フィルタ140Bからの出力である中間周波信号IFと、希望波フィルタ130からの出力である中間周波信号IFが入力される。
すなわち、第1の差分検出部150Aは、中間周波信号IFと中間周波信号IFとの間の差分(D1)を検出し、第2の差分検出部150Bは、中間周波信号IFと中間周波信号IFとの間の差分(D2)を検出する。ここでは、例えば、入力された中間周波信号の信号レベル(電力)の差分が検出されるものとする。
利得制御部160は、例えば、LSIなどの演算回路で構成され、第1の差分検出部150Aからの出力D1と、第2の差分検出部150Bからの出力D2に基づいて、高周波増幅部110における受信信号の利得を制御する。すなわち、利得制御部160によって高周波増幅部110の利得を制御することで、受信する高周波信号についての自動利得制御(AGC)が実現される。
本実施形態では、例えば、差分信号D1、及び/又は、差分信号D2に応じた演算によって、高周波増幅部110の動作を制御するための制御信号を利得制御部160が生成して高周波増幅部110に入力する。すなわち、フィルタ出力の差分結果に応じたフィードバックによって高周波増幅部110での利得を制御する。
本実施形態では、高周波変換部100を、上述したような、それぞれの機能に応じた専用回路等によって構成するものとするが、上記各構成のうち、例えば、第1の差分検出部150A・第2の差分検出部150Bや利得制御部160などといった演算処理をおこなう構成については、例えば、受信装置1全体を制御するCPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)やDSP(Digital Signal Processor)などが論理的な演算をおこなうことで、これらの構成にかかる機能が実現されるようにしてもよい。
なお、上述した高周波変換部100の構成、および、受信装置1の各構成は、本発明を実現するために必要な構成であり、受信装置として必要となるその他の構成などは必要に応じて適宜備えられているものとする。
以上のような構成の受信装置1の動作を説明する。本発明にかかる受信装置においては、妨害波が混入しても良好な受信品質とするため、受信する高周波信号の利得制御の際に特徴的な動作をおこなう。したがって、本実施形態では、高周波変換部100にかかる動作を中心に以下説明する。
受信装置1での受信動作時に高周波変換部100でおこなわれる「利得制御処理」を、図4に示すフローチャートを参照して説明する。この利得制御処理は、例えば、受信装置1での受信動作が開始されたことを契機に開始されるものとする。
アンテナANによって無線電波を受信すると、その高周波信号RFが高周波増幅部110に入力される。受信した電波は、通常、微弱な信号であるため、高周波増幅部110は、入力された高周波信号RFを、周波数変換に必要な信号レベルまで増幅する(ステップS101)。高周波増幅部110は、増幅した高周波信号RFを周波数変換部120に出力する。
高周波増幅部110によって増幅された高周波信号RFが周波数変換部120に入力されると、周波数変換部120は、局部発振回路による発振周波数と高周波信号RFとを混合することで、所定の中間周波信号IFに変換する(ステップS102)。
周波数変換部120によって変換された中間周波信号IFは、希望波フィルタ130、第1の妨害波フィルタ140A、第2の妨害波フィルタ140Bのそれぞれに入力され、各フィルタの周波数特性に応じた濾波がおこなわれる(ステップS103)。つまり、希望波フィルタ130では、希望波の周波数帯域に近い周波数帯域fwに濾波され、第1の妨害波フィルタ140Aおよび第2の妨害波フィルタ140Bでは、防止したい妨害波の周波数帯域に応じた異なる帯域幅(fwおよびfw)に濾波される。
各フィルタで濾波されると、希望波フィルタ130での濾波後の中間周波信号IFは、第1の差分検出部150Aと第2の差分検出部150Bのそれぞれに入力される。また、第1の妨害波フィルタ140Aによる濾波後の中間周波信号IFは第1の差分検出部150Aに入力され、第2の妨害波フィルタ140Bによる濾波後の中間周波信号IFは第2の差分検出部150Bに入力される。
第1の差分検出部150Aと第2の差分検出部150Bのそれぞれでは、入力された複数の中間周波信号の信号レベル(電力)の差分を検出する。すなわち、第1の差分検出部150Aでは、中間周波信号IFと中間周波信号IFの信号レベル(電力)Pの差分を検出し、差分信号D1(D1=P(IF)−P(IF))として出力する。また、第2の差分検出部150Bでは、中間周波信号IFと中間周波信号IFの信号レベル(電力)Pの差分を検出し、差分信号D2(D2=P(IF)−P(IF))として出力する。
つまり、想定する妨害波に対応した複数の周波数帯域(fwとfw)に濾波した中間周波信号のそれぞれと、希望波に対応する周波数帯域fwに濾波した中間周波信号との信号レベルの差分を検出する(ステップS104)。
第1の差分検出部150Aと第2の差分検出部150Bからの出力D1およびD2のそれぞれは、利得制御部160に入力される。利得制御部160は、入力されたD1とD2に基づいて、高周波増幅部110での高周波信号RFにかかる利得制御をおこなうための制御信号GCを生成する。
ここで、各差分信号D1およびD2と、高周波増幅部110での利得制御の関係を説明する。上述したように、希望波フィルタ130、第1の妨害波フィルタ140A、第2の妨害波フィルタ140Bの3つのフィルタは、濾波する周波数帯域幅は異なるものの(fw≠fw≠fw)、中心周波数は希望波の中心周波数fで共通となっている。よって、妨害波が混入せず、希望波のみが受信できている理想的な受信状態の場合、各フィルタでの濾波後の中間周波信号は、いずれも希望波の周波数成分のみを含んだ信号となる。
ここで、第1の妨害波フィルタ140Aと第2の妨害波フィルタ140Bはいずれも、希望波フィルタ130が濾波する周波数帯域fwよりも広い周波数帯域の周波数特性となっているが、希望波のみが受信できているのであれば、これらのフィルタでの濾波後の信号である中間周波信号IFと中間周波信号IFのいずれも、希望波フィルタ130での濾波後の信号である中間周波信号IFとほぼ同じ信号レベルということになる。
このような場合、中間周波信号IFおよび中間周波信号IFのそれぞれと、中間周波信号IFとの信号レベルの差分は所定の値以下となるので、差分信号D1および差分信号D2のそれぞれが示す差分値は、いずれも「0」とする。換言すると、差分信号D1および差分信号D2のいずれもが差分値「0」を示している場合、受信信号に妨害波が混入していないと判断することができる。つまり、入力された差分信号D1および差分信号D2のいずれかが「0」でない場合(「D1≠0」または「D2≠0」)、受信信号に妨害波が混入していることになる。
ここで、差分信号D1は、第1の妨害波フィルタ140Aで濾波された中間周波信号IFの信号レベルを反映し、差分信号D2は、第2の妨害波フィルタ140Bで濾波された中間周波信号IFの信号レベルを反映している。そして、第1の妨害波フィルタ140Aと第2の妨害波フィルタ140Bとでは、濾波する周波数帯域幅が異なっている(fw<fw)。つまり、第2の妨害波フィルタ140Bは第1の妨害波フィルタ140Aの帯域を含むより広い帯域幅を有している。このため、差分値が0以外を示している差分信号の組合せおよびその値によって、混入した妨害波の周波数帯域を判別することができる。
例えば、「D1≠0、D2=D1」である場合は、第1の妨害波フィルタ140Aに対応する周波数帯域fwに妨害波が混入していることになる。また、「D1=0、D2≠0」である場合は、第1の妨害波フィルタ140Aに対応する周波数帯域fwの帯域外であって且つ第2の妨害波フィルタ140Bに対応する周波数帯域fwの帯域内に妨害波が混入していることになる。また、「D1≠0、D2>D1」である場合は、第1の妨害波フィルタ140Aに対応する周波数帯域fwに妨害波が混入しているとともに、第1の妨害波フィルタ140Aに対応する周波数帯域fwの帯域外であって且つ第2の妨害波フィルタ140Bに対応する周波数帯域fwの帯域内にも妨害波が混入している。
ここで、混入した妨害波による希望波への影響は、その妨害波の周波数帯域によって異なる。妨害波が希望波に及ぼす歪程度特性の例を図5(a)に示す。図5(a)は、希望波の周波数を中心周波数とした場合に、妨害波の周波数と、その妨害波が希望波に及ぼす歪の大きさとの関係を示したものである。図示するように、妨害波の周波数(±Δf)が希望波の周波数fに近いほど、希望波に及ぼす歪が大きくなる。
このような特性により、従来の受信装置のように、希望波の周波数帯域を取り出すフィルタからの信号レベルのみに基づいて受信信号の利得制御をおこなった場合、混入した妨害波の周波数帯域にかかわらず、フィードバック信号(RSSI信号)が一律に大きくなってしまう。このように、受信信号レベルが高くなった場合、ゲインを下げる方向に制御するので、妨害波の周波数帯域とは無関係にゲインを下げてしまい、希望波の信号レベルまでもが必要以上に低下してしまうことがある。
このような不都合を回避するため、本発明にかかる受信装置においては、妨害波に対応する複数の周波数帯域にかかる信号レベルと、希望波の信号レベルとに応じた利得制御をおこなう。ここで、利得制御部160は、差分信号D1あるいは差分信号D2の示す差分値と、中間周波数に変換された希望波信号IFの信号レベルとに基づいて、高周波増幅部110におけるゲインを制御する。
この場合、利得制御部160は、例えば、図5(b)に示すような利得量となるように高周波増幅部110の動作を制御するための制御信号GCを生成する。図5(b)では、妨害波がない場合(D1=0、D2=0)、周波数帯域fwの妨害波がある場合(D1≠0、D2=D1)、周波数帯域fw、および周波数帯域fwの帯域外であって周波数帯域fwの帯域内の両方に妨害波がある場合(D1≠0、D2>D1)、の3つの場合それぞれにおける、希望波の中間周波信号IFの信号レベルに応じた好適な利得量(以下、「所望利得量」とする)を示している。
ここで、受信信号の利得制御の目的は、受信装置1内で処理する信号の信号レベルを一定にすることにある。よって、妨害波が混入しない場合(D1=0、D2=0)は、内部処理信号、すなわち、中間周波信号IFの信号レベルに応じて、受信信号の利得を制御することになる。したがって、図5(b)において実線で示すように、妨害波がない場合の所望利得量DGは、中間周波信号IFの信号レベルが低いほど高く、中間周波信号IFの信号レベルが高いほど低くなるよう設定されている。
一方、周波数帯域fwの妨害波が混入している場合(D1≠0、D2=D1)の所望利得量DGは、図5(b)において点線で示すように、中間周波信号IFの信号レベルが低い場合において、妨害波がない場合の所望利得量DGよりも低い利得量とし、中間周波信号IFの信号レベルが高くなるにつれ、妨害波がない場合の所望利得量DGと近似するように設定されている。
ここで、周波数帯域fwは、希望波の周波数fと比較的近い周波数帯域であるので、周波数帯域fwの妨害波が混入した場合、希望波に及ぼす歪が大きくなる(図5(a)参照)。よって、所望利得量DGは、希望波に歪が発生しないよう、所望利得量DGよりも低い利得量が設定されている。
また、周波数帯域fw、および周波数帯域fwの帯域外であって周波数帯域fwの帯域内の両方に妨害波が混入している場合(D1≠0、D2>D1)の所望利得量DGは、中間周波信号IFの信号レベルが低い場合においては、妨害波の発生分を除去するため、所望利得量DGよりもさらに低い利得量とする。ここで、図3に示すように、周波数帯域fwは、周波数帯域fwやfwよりも広い帯域となっている。そして、図5(a)に示すように、妨害波の周波数が希望波の周波数fから遠くなるにつれ、妨害波が希望波に及ぼす影響は低下する。すなわち、中間周波信号IFの信号レベルが一定以上の大きさとなっている場合では、歪の影響が少なくなるので、図5(b)において1点鎖線で示すように、この範囲に対応する所望利得量DGは設定せず、利得制御をおこなわないものとする。
このように、利得制御部160によって制御される高周波増幅部110の利得量は、図5(a)に示したような、妨害波が希望波に及ぼす歪程度特性、第1の差分検出部150Aと第2の差分検出部150Bによって検出された差分値に基づいて判断される妨害波の周波数帯域、および、後段の中間周波増幅部IAなどで処理される中間周波信号IFの信号レベル、に基づいて規定されている。
したがって、利得制御部160は、図5(b)に示すような所望利得量の設定に基づいて、高周波増幅部110に利得調整動作させるための制御信号を生成することになる。ここで、図4に示すフローチャートに戻り、処理の続きを説明する。
ステップS104にて検出された各差分D1およびD2が入力されると、利得制御部160はまず、「D1≠0」または「D2≠0」であるか否かを判別することで、受信信号に妨害波が混入しているか否かを判別する(ステップS105)。
差分信号に基づいて、受信信号に妨害波が混入していると判別した場合(ステップS105:Yes)、利得制御部160は、混入した妨害波の影響で生じうる感度抑圧効果や混変調を防止すべく、高周波増幅部110における受信した高周波信号RFの利得制御をおこなうための制御信号GCを生成する。この場合、利得制御部160は、差分値が0以外となっている差分信号の組合せおよびその値によって、混入した妨害波の周波数帯域を特定するとともに(ステップS106)、希望波フィルタ130から入力された中間周波信号IFの信号レベルを認識する(ステップS107)。
ここで、本実施形態における利得制御部160は、例えば、ROM(Read Only Memory)などの記憶装置を備えているものとし、そのような記憶装置に、図5(b)に示したような所望利得量を規定する情報が格納されているものとする。この場合、例えば、図5(b)に示したDGとDGに対応した、妨害波の周波数帯域と中間周波信号IFの信号レベルの組み合わせと、高周波増幅部110での所望利得量を示す数値とを対応づけた対応表を格納しているものとする。この対応表には、中間周波信号IFの信号レベルと所望利得量とを対応づけた、妨害波がない場合の設定(図5(b)のDG)も含まれているものとする。
利得制御部160は、特定した妨害波の周波数帯域と、認識した中間周波信号IFの信号レベルに基づいて、記憶装置に格納されている対応表を参照し、その条件下で所望される利得量(所望利得量)を特定する(ステップS108)。
利得制御部160は、所望利得量を特定すると、高周波増幅部110での利得量が当該所望利得量となるよう高周波増幅部110を動作させるための制御信号GCを生成して高周波増幅部110に送出する(ステップS109)。この場合、高周波増幅部110は、利得制御部160からの制御信号GCに基づいて受信信号を増幅することで、ステップS108で特定された所望利得量で受信動作がおこなわれることになる。
高周波変換部100は、以上の処理を、受信装置1の受信動作が終了するまで繰り返しおこなうことで(ステップS110:No)、妨害波が混入した場合には、その妨害波の周波数帯域と、そのときの中間周波信号の信号レベルに応じた適切な利得制御がおこなわれるので、妨害波が混入しても、必要十分な信号レベルの中間周波信号を得ることができ、良好な受信をおこなうことができる。
なお、妨害波の混入がない場合(ステップS105:No)、利得制御部160は、そのときの中間周波信号IFの信号レベルのみに基づいて対応表を参照することで、妨害波の混入がない場合の所望利得量を特定することになる(ステップS107、ステップS108)。
そして、受信装置1の受信動作終了とともに処理を終了する(ステップS110:Yes)。
以上説明したように、本発明にかかる実施形態1によれば、希望波を取り出すためのフィルタの他に、妨害波の周波数帯域に対応した2以上のフィルタを用意し、これらのフィルタの出力と、希望波の出力との差分をそれぞれ検出するので、妨害波混入の有無を判別することができ、妨害波が混入した場合と混入しない場合とに応じた適切な利得制御をおこなうことができる。
また、妨害波の周波数帯域に応じた2以上のフィルタのそれぞれの周波数特性を異ならせているので、混入した妨害波の周波数帯域に応じた利得制御をおこなうことができる。これにより、希望波周波数との近さによって異なる妨害波の影響に応じた利得制御をおこなうことができる。
このように、妨害波に応じて適切な利得制御をおこなうことができるので、感度抑圧効果や混変調が発生することなく所望する信号レベルの中間周波信号を得ることができる。これにより、妨害波が混入した場合であっても良好な受信品質を得ることができる。
(実施形態2)
上記実施形態1では、希望波を取り出す希望波フィルタ130と、妨害波に対応した第1の妨害波フィルタ140Aと第2の妨害波フィルタ140Bを構成した例を示したが、このような、一の希望波フィルタと、2以上の妨害波フィルタを1組としたフィルタユニットを、例えば、選局対象となる複数の希望周波数に応じて複数用意し、選局に応じてフィルタユニットを選択的に動作させる構成としてもよい。
この場合の高周波変換部100の構成を図6に示す。ここで、本実施形態にかかる高周波変換部100の基本的な構成は、実施形態1で示した高周波変換部100と同一であるため、同一の構成については同じ参照符号を付し、詳細な説明は省略する。
図示するように、本実施形態にかかる高周波変換部100は、高周波増幅部110、周波数変換部120、第1の差分検出部150A、第2の差分検出部150B、利得制御部160、などといった構成に、フィルタ選択部SWとフィルタ部FLを加えた構成となっている。
フィルタ部FLは、複数のフィルタユニットFU(FU〜FU)を含んでいる。各フィルタユニットFUの構成を図7に示す。図示するように、各フィルタユニットFUは、実施形態1で示した、希望波フィルタ130、第1の妨害波フィルタ140A、第2の妨害波フィルタ140Bを含んだ構成となっている。
図6に戻り、フィルタ選択部SWは、このようなフィルタ部FLを構成している複数のフィルタユニットFUと周波数変換部120との間に位置するスイッチ回路であり、例えば、選局動作などに基づく外部信号に基づいて、フィルタ部FL内の信号経路を切り替えることで、所望する一のフィルタユニットFUを選択し、周波数変換部120から出力される中間周波信号IFを入力する。
フィルタ選択部SWの動作によって選択されたフィルタユニットFUでは、周波数変換部120からの中間周波信号IFが、希望波フィルタ130、第1の妨害波フィルタ140A、第2の妨害波フィルタ140Bのそれぞれに入力され、実施形態1と同様の動作により、中間周波信号IF、中間周波信号IF、中間周波信号IFが、各フィルタから出力される。これら濾波後の中間周波信号は、そのフィルタユニットFUからの出力として、フィルタ部FLから出力される。
このときに、中間周波信号IFは、第1の差分検出部150A、第2の差分検出部150B、利得制御部160、および、後段の中間周波増幅部IAのそれぞれに出力され、中間周波信号IFは、第1の差分検出部150Aに出力され、中間周波信号IFは、第2の差分検出部150Bに出力される。
第1の差分検出部150Aでは、実施形態1と同様に、中間周波信号IFと中間周波信号IFとの差分を検出し、第2の差分検出部150Bでは、中間周波信号IFと中間周波信号IFとの差分を検出する。それぞれの差分値を示す差分信号D1およびD2が利得制御部160に出力される。
利得制御部160は、実施形態1と同様の方法により、特定した所望利得量に応じた制御信号GCを生成して高周波増幅部110に送出することで、実施形態1と同様の利得制御がおこなわれることになる。
このように、本実施形態にかかる高周波変換部100では、1つの希望波フィルタと、2以上の妨害波フィルタを1組としたフィルタユニットを複数構成し、例えば、選局動作や受信信号の状態などに基づいて使用するフィルタユニットを選択するので、希望波の種類が多い場合などであっても、適切な利得制御をおこなうことができ、妨害波が混入しても良好な受信品質を得ることができる。
上記実施形態において、フィルタユニットを選択する動作は、例えば、受信装置1全体を制御するCPUやDSPなどによっておこなわれてもよい。
以上説明したように、本発明にかかる上記各実施形態によれば、妨害波が混入した場合であっても、良好な受信品質を得ることができる。
すなわち、通常の周波数変換回路で用いられるような、希望波を取り出すためのフィルタに加え、除去したい妨害波の周波数帯域に応じた2以上のフィルタを用意し、各フィルタの出力の差分を検出するようにしているので、検出された差分に基づいて、妨害波の混入有無を判別することができ、妨害波が混入した場合には、通常とは異なる利得制御をおこなうので、感度抑圧効果や混変調などといった受信品質を低下させる要因を発生させることがない。
つまり、受信装置で通常用いられる高周波増幅部のフィルタは、搬送波の周波数に比べて希望波の帯域が非常に狭いため、希望波の近傍に妨害波が存在すると、高周波増幅部のフィルタのみでは、その妨害波の信号を完全に除去することは不可能である。したがって、希望波の近傍に存在する妨害波が、後段の周波数変換部に入力される受信信号に混入することになる。よって、上記実施形態のように、周波数変換部の後段に、妨害波に応じた複数のフィルタをさらに加えることで、妨害波の混入を正確に検出して適切な利得制御をおこなうことができる。
この場合において、希望波との差分が0であるか0以外であるかという極めて容易な処理によって妨害波の混入有無を判別することができるので、妨害波混入の判別を簡易な構成で高速におこなうことができる。
また、妨害波に対応する2以上のフィルタのそれぞれは、異なる周波数特性としているので、それぞれのフィルタの差分値に基づいて、どの周波数帯域の妨害波であるかを容易に判別することができるとともに、妨害波の周波数帯域に応じた適切な利得制御をおこなうことができ、良好な受信品質を効率的に得ることができる。
上記実施形態は一例であり、本発明の適用範囲はこれに限られない。すなわち、種々の応用が可能であり、あらゆる実施の形態が本発明の範囲に含まれる。
例えば、上記各実施形態では、所望する希望波を受信する際に使用する妨害波に対応したフィルタの数を2としたが、2以上のフィルタを用意してもよい。この場合でも、各妨害波フィルタの出力と希望波フィルタの出力との差分をとるようにすることで、より広い周波数帯域の妨害波を対象とできる他、妨害波の周波数帯域をより詳細に峻別することができる。
上記実施形態の高周波変換部100では、コンバージョン方式として一般的なダウンコンバージョンの場合を例示したが、中間周波信号の信号レベルを安定させるための利得制御であれば、高周波信号の周波数よりも高い周波数の中間周波信号に変換するアップコンバージョンの受信装置に本発明を適用してもよい。
本発明の実施形態にかかる受信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態1にかかる高周波変換部の構成を示すブロック図である。 図2に示す希望波フィルタ、第1の妨害波フィルタ、第2の妨害波フィルタ、の周波数特性を説明するための図である。 本発明の実施形態にかかる「利得制御処理」を説明するためのフローチャートである。 図4に示す利得制御処理で所望利得量を決定する際の要素を説明するための図であり、(a)は、妨害波が希望波に及ぼす歪程度特性の例を示し、(b)は、妨害波の周波数帯域や中間周波信号の信号レベルに応じて規定される所望利得量の例を示す図である。 本発明の実施形態2にかかる高周波変換部の構成を示すブロック図である。 図6に示すフィルタユニットの構成を示すブロック図である。
符号の説明
1…受信装置、AN…アンテナ、IA…中間周波増幅部、DM…復調部、100…高周波変換部、110…高周波増幅部、120…周波数変換部、130…希望波フィルタ、140A…第1の妨害波フィルタ、140B…第2の妨害波フィルタ、150A…第1の差分検出部、150B…第2の差分検出部、160…利得制御部、SW…フィルタ選択部、FL…フィルタ部、FU…フィルタユニット、RF…高周波信号、IF…中間周波信号、D1…差分信号、D2…差分信号、DG…所望利得量、GC…制御信号

Claims (7)

  1. 受信した高周波信号を中間周波信号に変換して復調する受信装置において、
    復調に供する希望波を取り出すための周波数特性で前記中間周波信号を濾波する第1のフィルタ手段と、
    それぞれが異なる周波数特性であり、かつ、いずれも前記第1のフィルタ手段の周波数特性とは異なる周波数特性の2以上のフィルタで、前記中間周波信号を濾波する第2のフィルタ手段と、
    前記第2のフィルタ手段の2以上のフィルタからの出力のそれぞれの信号電力と、前記第1のフィルタ手段からの出力の信号電力との差分を検出する差分検出手段と、
    前記差分検出手段が検出した差分に基づいて、受信する高周波信号の利得を制御する利得制御手段と、を備える、
    ことを特徴とする受信装置。
  2. 前記第2のフィルタ手段の2以上のフィルタのそれぞれは、妨害波に応じた周波数帯域で前記中間周波信号を濾波する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記第2のフィルタ手段の2以上のフィルタのそれぞれは、前記第1のフィルタ手段が濾波する周波数帯域を含み、かつ、当該周波数帯域よりも広い周波数帯域で前記中間周波信号を濾波する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の受信装置。
  4. 前記利得制御手段は、前記差分検出手段が検出した差分に基づいて、受信信号に妨害波が混入したか否かを判別し、妨害波が混入した場合に、当該差分と前記第1のフィルタ手段からの出力の信号電力に応じた利得制御をおこなう、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の受信装置。
  5. 前記利得制御手段は、前記差分検出手段が検出した差分に基づいて、受信信号に妨害波が混入したか否かを判別し、妨害波が混入した場合に、当該差分から求まる妨害波が混入した周波数帯域と、希望波の周波数帯域との周波数差に応じて、前記受信する高周波信号の利得を減じるよう利得制御をおこなう、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の受信装置。
  6. 前記利得制御手段は、前記差分検出手段によって検出された複数の差分値のいずれかが0以外の値となる場合に、前記受信信号に妨害波が混入したと判別する、
    ことを特徴とする請求項4または5に記載の受信装置。
  7. 前記第1のフィルタ手段と、前記第2のフィルタ手段とを1組としたフィルタユニットを複数備え、
    前記受信装置の受信動作に応じて、前記複数のフィルタユニットから動作させるフィルタユニットを選択するフィルタ選択手段をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の受信装置。
JP2007207851A 2007-08-09 2007-08-09 受信装置 Active JP4941165B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007207851A JP4941165B2 (ja) 2007-08-09 2007-08-09 受信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007207851A JP4941165B2 (ja) 2007-08-09 2007-08-09 受信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009044507A true JP2009044507A (ja) 2009-02-26
JP4941165B2 JP4941165B2 (ja) 2012-05-30

Family

ID=40444755

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007207851A Active JP4941165B2 (ja) 2007-08-09 2007-08-09 受信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4941165B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013046726A1 (ja) * 2011-09-28 2013-04-04 京セラ株式会社 通信装置およびこれを用いた無線中継装置並びに通信制御方法
JP2016123005A (ja) * 2014-12-25 2016-07-07 ラピスセミコンダクタ株式会社 受信装置及び受信装置の受信方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001127732A (ja) * 1999-10-28 2001-05-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 受信装置
WO2007000882A1 (ja) * 2005-06-28 2007-01-04 Pioneer Corporation 妨害波検出装置および妨害波除去装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001127732A (ja) * 1999-10-28 2001-05-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 受信装置
WO2007000882A1 (ja) * 2005-06-28 2007-01-04 Pioneer Corporation 妨害波検出装置および妨害波除去装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013046726A1 (ja) * 2011-09-28 2013-04-04 京セラ株式会社 通信装置およびこれを用いた無線中継装置並びに通信制御方法
JP2013074505A (ja) * 2011-09-28 2013-04-22 Kyocera Corp 通信装置および通信制御方法
JP2016123005A (ja) * 2014-12-25 2016-07-07 ラピスセミコンダクタ株式会社 受信装置及び受信装置の受信方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4941165B2 (ja) 2012-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7890075B2 (en) Mechanism for controlling amplifier gain in a radio receiver
KR101195287B1 (ko) 라디오 수신기에서의 방송국 탐지 및 탐색을 위한 시스템 및 방법
US8260233B2 (en) FM receiver
US7873342B2 (en) Low IF receiver of rejecting image signal and image signal rejection method
US7706769B2 (en) Adaptive intermodulation distortion filter for zero-if receivers
US8180308B1 (en) Apparatus and methods for detection of interface in radio-frequency devices
US7756499B2 (en) Receiver and amplification-gain controlling device thereof
US20050215212A1 (en) Receiver
JP5453195B2 (ja) 高周波受信装置及び無線受信機
US20100284541A1 (en) Receiving apparatus
US8055232B2 (en) Radio frequency receiving apparatus, radio frequency receiving method, LSI for radio frequency signal and LSI for base band signal
JP4941165B2 (ja) 受信装置
JP2008219364A (ja) マイクロ波中継受信装置
JP2009088618A (ja) 受信装置
JP4159964B2 (ja) オーディオ放送受信装置及び自動選局方法
JP4349865B2 (ja) Am受信回路
JP2008160327A (ja) 受信装置及び受信方法
JP2005073097A (ja) Ibocデジタルラジオ放送受信機
WO2018092373A1 (ja) 受信装置および受信方法
JP4742859B2 (ja) 無線機、制御方法及びプログラム
JP2011172188A (ja) ステレオ信号処理回路
JP2009171349A (ja) 受信機
JP2006222819A (ja) 無線受信機における近接帯域監視装置
JP2011114527A (ja) Fmラジオチューナーのif帯域制御システム
JP2008227751A (ja) 車両用受信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111122

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120131

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120213

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4941165

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150309

Year of fee payment: 3