JP2001127549A - 温度補償水晶発振装置 - Google Patents

温度補償水晶発振装置

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JP2001127549A
JP2001127549A JP30932699A JP30932699A JP2001127549A JP 2001127549 A JP2001127549 A JP 2001127549A JP 30932699 A JP30932699 A JP 30932699A JP 30932699 A JP30932699 A JP 30932699A JP 2001127549 A JP2001127549 A JP 2001127549A
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signal
temperature
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transistor
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Yoshifumi Miki
祥文 三木
Nagahisa Shibuya
修寿 渋谷
Hisato Takeuchi
久人 竹内
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電流発生回路及び増幅回路の電圧ノイズを抑
圧した温度補償水晶発振装置を提供すること。 【解決手段】 温度関数発生回路の出力信号を低域通過
フィルタ回路を介してバラクタダイオードのカソードと
水晶振動子の接続部に与える。一方、フェーズロックル
ープ信号を第1導電型トランジスタのベースに与え、エ
ミッタの信号を第2導電型トランジスタのベースに与
え、コレクタの信号をバラクタダイオードのアノードに
与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水晶発振装置の温
度の変動を抑制すると共に外部から与える信号に応じて
異なる発振周波数を得ることのできる温度補償水晶発振
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、温度補償水晶発振装置は特開平1
1−4119号公報において、温度変動に対して水晶発
振周波数の変動を補正する関数発生回路に用いたときに
ノイズを抑制して安定な発振周波数を得ることのできる
電流発生回路が開示されていた。
【0003】一方、水晶振動子の一端に外部から電圧を
印加して電圧制御型の発振器を形成するときの利得制御
の一形態として、図11の増幅回路が用いられていた。
【0004】図11において、入力端子1に入力される
電圧をVinとすると、演算増幅器2の非反転入力端子
の電圧V1は、抵抗3の値をR21、抵抗4の値をR2
2として、 V1=Vin×R22/(R21+R22) …(1) で与えられる。
【0005】ここで、演算増幅器2の利得が通常高い値
を有しているので負帰還がかかり、トランジスタ6のエ
ミッタ電圧V2は、 V2=V1 …(2) となり、そのエミッタに流れる電流I1は、抵抗5の値
をR23として、 I1=V2/R23 …(3) で与えられる。
【0006】トランジスタ8のコレクタに流れる電流I
2は、トランジスタ7のコレクタに流れる電流に等し
く、この電流はトランジスタ6のエミッタに流れる電流
に等しいので、 I2=I1 …(4) で与えられる。
【0007】ここで、温度に対して一定の電圧を供給す
る基準電圧源9の電圧値をVref、抵抗10の値をR
24とすると、出力端子11に出力される電圧V3は、 V3=Vref+I2×R24 …(5) で与えられる。
【0008】この増幅回路の入力端子1の電圧に対する
出力端子11の電圧の比である利得G1は、V3をVi
nで微分したもので与えられるので、 G1=dV3/dVin …(6) である。また、この回路の入力インピーダンスRin1
は、 Rin1=R21+R22 …(7) である。
【0009】ここで、例えばVin=1.5Vの時の電
圧V3は、 V3=Vref+1.5×R22/(R21+R22)×R24/R23 …(8) で与えられる。
【0010】以上のことから、抵抗値R21〜R24の
値を適切に決定することで、所望の入力インピーダンス
を持ち、かつ所望のゲインを持ち、かつある入力電圧で
所望の出力電圧を持つ増幅回路を構成することができ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電流発生回路及び増幅回路は、比較的電圧ノイズが
大きく、この回路を用いた温度補償水晶発振装置は、位
相ノイズが大きいという課題があった。
【0012】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
であり、位相ノイズの小さな温度補償水晶発振装置を提
供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の請求項1が講じた手段は、温度の変動に応
じて異なる信号を出力端子に出力する温度関数発生回路
と、この温度関数発生回路の出力端子に一端部が接続さ
れた水晶振動子と、この水晶振動子の前記一端部に一端
が接続されたバラクタダイオードと、外部から信号が与
えられる外部信号端子と、この外部信号端子に入力端子
が接続され、この外部信号端子に与えられる信号を増幅
した信号を出力端子に出力する増幅回路とを備え、前記
温度補償水晶発振装置の出力端子を前記バラクタダイオ
ードの前記他端に接続した温度補償水晶発振装置であっ
て、前記増幅回路が、前記外部信号端子にトランジスタ
のベースが接続されエミッタから信号が取り出される第
1導電型トランジスタと、この第1導電型トランジスタ
のエミッタにベースが接続され、エミッタとコレクタに
個々に接続された抵抗の比に応じて異なる値の信号がコ
レクタ端子から出力される第2導電型トランジスタとを
備えたことを特徴とするものである。
【0014】この構成を備えることによって、温度の変
動に応じて異なる信号を水晶発振子に与えて水晶振動子
の発振周波数を温度の変動に応じて制御するとともに外
部から与えられる信号に応じて発振周波数を異ならせる
ことができる温度補償水晶発振装置において、外部信号
端子に与えられる信号を所定の比率で増幅した信号を水
晶振動子に与えることができる。このとき、増幅回路
が、第1導電型トランジスタと第2導電型トランジスタ
及び抵抗によって形成されており、トランジスタの個数
が2個と少なく、また負帰還経路を有していないのでノ
イズの発生を抑圧して外部信号端子の信号を増幅するこ
とができる。
【0015】本発明の請求項2の講じた手段は、請求項
1の発明において、前記増幅回路が、固定電圧を与える
第1の電源端子と前記第2導電型トランジスタのエミッ
タとの間に接続された第1の抵抗と、固定電圧を与える
第2の電源端子と前記第2導電型トランジスタのコレク
タとの間に挿入され縦続接続された第2、第3の抵抗
と、前記第2、第3の抵抗の接続部と前記第2の電源端
子間に挿入接続された第4の抵抗とを備えたことを特徴
とするものである。
【0016】この構成を有することによって、増幅回路
が第1の抵抗と第2〜第4の抵抗との比に応じて入力さ
れた信号を増幅して出力することができる。
【0017】本発明の請求項3の講じた手段は、請求項
2の発明において、前記第1〜第4の抵抗が半導体集積
回路においてポリシリコンで形成されており、このポリ
シリコンで形成された抵抗の幅を2マイクロメータより
も広くすることを特徴とするものである。
【0018】この構成を有することによって、抵抗で発
生するノイズを低減させることができ、この抵抗を用い
た増幅回路のノイズの発生を抑圧することができる。
【0019】本発明の請求項4の講じた手段は、請求項
3の発明において、前記第1〜第4の抵抗の少なくとも
1つの抵抗が複数個の抵抗の縦続接続によって形成され
ており、この複数個の抵抗の接続部にソース、ドレイン
が接続された少なくとも1個のMOSトランジスタを備
え、前記MOSトランジスタのゲートに外部から与えら
れる信号によってこのMOSトランジスタの導通、非導
通を制御することによって、前記第2導電型トランジス
タのコレクタ端子から取り出される信号の値を異ならせ
たことを特徴とするものである。
【0020】この構成を有することによって、外部から
与えられる信号に応じて第1〜第4の抵抗の少なくとも
一つの抵抗の値を異ならせることができるので、増幅回
路の入力信号に対する出力信号のゲインを外部から与え
られる信号に応じて異ならせることができる。
【0021】本発明の請求項5の講じた手段は、温度の
変動に応じて異なる信号を出力端子に出力する温度関数
発生回路と、この温度関数発生回路の出力端子に入力端
子が接続され高域信号を除去した信号を出力端子から出
力する低域通過フィルタ回路と、この低域通過フィルタ
回路の出力端子に一端が接続された水晶発振子とを備
え、前記低域通過フィルタが、外部から与えられる信号
に応じてその時定数を異ならせたことを特徴とするもの
である。
【0022】この構成を有することによって、フィルタ
時定数を適度に大きくして温度関数発生回路で生じたノ
イズを除去する能力を高めることができると共にフィル
タ回路の時定数を短くしてフィルタ回路のコンデンサの
充電に要する時間を短縮することができるので、例えば
電源立ち上げ時の応答を早めることができる。
【0023】本発明の請求項6の講じた手段は、請求項
5の発明において、前記低域通過フィルタが抵抗とコン
デンサとで構成されており、この抵抗の両端にトランジ
スタの主要電流経路端子対が接続され、トランジスタに
与える信号に応じて前記抵抗の両端に得られる抵抗値を
実質的に異ならせたことを特徴とするものである。
【0024】この構成を有することによって、外部から
与えられる信号に応じてトランジスタの導通、遮断を制
御することができ、フィルターを構成する抵抗の両端の
値を外部から与えられる信号に応じて実質的に異ならせ
ることができる。これによって、外部から与えられる信
号に応じてフィルタ回路の時定数を異ならせることがで
きる。
【0025】本発明の請求項7の講じた手段は、温度の
変動に応じて異なる信号を出力端子に出力する温度関数
発生回路と、この温度関数発生回路の出力端子に入力端
子が接続され高域信号を除去した信号を出力端子から出
力する低域通過フィルタ回路と、この低域通過フィルタ
回路の出力端子に一端部が接続された水晶振動子と、こ
の水晶振動子の前記一端部に一端が接続されたバラクタ
ダイオードと、外部から信号が与えられる外部信号端子
と、この外部信号端子に入力端子が接続され、この外部
信号端子に与えられる信号を増幅した信号を出力端子に
出力する増幅回路とを備え、前記増幅回路の出力端子を
前記バラクタダイオードの前記他端に接続した温度補償
水晶発振装置であって、前記増幅回路が、前記外部信号
端子にトランジスタのベースが接続されエミッタから信
号が取り出される第1導電型トランジスタと、この第1
導電型トランジスタのエミッタにベースが接続され、エ
ミッタとコレクタに個々に接続された抵抗の比に応じて
異なる値の信号がコレクタ端子から出力される第2導電
型トランジスタとを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0026】この構成を有することによって、低域通過
フィルタ回路が、温度関数発生回路のノイズを抑制する
と共に、増幅回路が第1、第2導電型トランジスタを備
えることによって増幅回路で発生するノイズを低く抑え
ることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の温度補償水晶発
振装置の増幅回路の第1の実施形態を示す図である。
【0028】図1において、入力端子1に入力される電
圧をVin、電源端子21の電圧をVccとすると、ト
ランジスタ22のベースの電圧V4は、抵抗23の値を
R1、抵抗24の値をR2、抵抗25の値をR3とし
て、 V4=(Vin/R1+Vcc/R2)/(1/R1+1/R2+1/R3) …(9) である。次に、トランジスタ22のエミッタの電圧V5
は、 V5=V4−Vbe1 …(10) となり、トランジスタ26のエミッタの電圧V6は、 V6≒V4 …(11) であるので、トランジスタ26のエミッタに流れる電流
I3は、抵抗27の値をR4として I3≒(Vcc−V4)/R4 …(12) で与えられる。
【0029】出力端子11に出力される電圧V7は、抵
抗28の値をR6、抵抗29の値をR7、抵抗30の値
をR5として、 V7=I3×R6+(Vcc/R5+I3)/(1/R5+1/R7) …(13) で与えられる。
【0030】ここで、この増幅回路の入力端子1の電圧
に対する出力端子11の電圧比で与えられるゲインG2
は、V7をVinで微分して与えられるので、 G2=dV7/dVin …(14) で与えられる。また、入力インピーダンスRin2は、 Rin2=R1+R2//R3 …(15) で与えられる。
【0031】以上のことから、R1〜R7の値を適切に
決定することで、所望の入力インピーダンスを持ち、か
つ所望のゲインを持ち、かつ所望の出力電圧を持つ増幅
回路を構成することができる。
【0032】図2は、図1の増幅回路の抵抗の幅と電圧
ノイズを示した図である。抵抗には、ポリシリコン抵抗
を採用しており、図2(a)は、この抵抗の幅が全て2
マイクロメータの幅で構成されたときの増幅回路の入力
端子から見た出力端子の電圧ノイズの周波数特性を求め
たものである。これに対して、図2(b)は、増幅回路
の各ポリシリコン抵抗の値をそのままに各抵抗の幅を8
マイクロメータとしたときの増幅回路の入力端子から見
た出力端子の電圧ノイズの周波数特性を求めたものであ
る。周波数が100Hzのときの抵抗幅2マイクロメー
タの電圧ノイズが−139(dBV/√Hz)に対し
て、抵抗幅8マイクロメータの電圧ノイズは−147
(dBV/√Hz)の値を得ており、相対的に8(dB
V/√Hz)のノイズ特性を改善することができた。
【0033】図3は、本発明の温度補償水晶発振装置の
増幅回路の第2の実施形態を示した図である。ゲイン調
整回路を付加したことを特徴としている。
【0034】図1における抵抗27に相当する抵抗は、
図3では、抵抗31,32,33及びPMOSトランジ
スタ34,35より構成されている。この図では、抵抗
調整を2ビットで構成しているが、2以上のビット数で
構成することも可能である。
【0035】この抵抗調整ビットにHighあるいはL
owの電圧を入力することで抵抗値を調節できる。
【0036】ここで、Highの電圧はトランジスタ回
路の動作・停止のスレッショルド電圧に対して相対的に
高い値の電圧を示し、Lowの電圧はこのスレッショル
ド電圧に対して相対的に低い値の電圧を示しており、以
下、H電圧及びL電圧と呼ぶ。
【0037】PMOSトランジスタ34のゲート端子3
6にH電圧、PMOSトランジスタ35のゲート端子3
7にH電圧を入力すると、PMOSトランジスタ34及
びPMOSトランジスタ35は共に動作を停止(以下、
OFFと呼ぶ。)して、このときの合成抵抗値R4A
は、 R4A=R44+R45+R46 …(16) である。
【0038】また、ゲート端子36にL電圧、ゲート端
子37にH電圧を入力すると、PMOSトランジスタ3
4が動作(以下、ONと呼ぶ。)し、PMOSトランジ
スタ35がOFFして、PMOSトランジスタ34のO
N抵抗をronとすると、抵抗値R4Aは、 R4A=ron+R45+R46 …(17) である。
【0039】また、ゲート端子36にH電圧、ゲート端
子37にL電圧を入力すると、PMOSトランジスタ3
4がOFF、PMOSトランジスタ35がONするの
で、PMOSトランジスタ35のON抵抗をronとす
ると、抵抗値R4Aは、 R4A=ron+R46 …(18) である。
【0040】同様に図1における抵抗28に相当する抵
抗は、図3では、抵抗38,39,40及びNMOSト
ランジスタ41、NMOSトランジスタ42より構成さ
れる。この図でも、抵抗調整を2ビットで構成している
が、2以上のビットで構成することも可能である。
【0041】NMOSトランジスタ41のゲート端子4
3にH電圧、NMOSトランジスタ42のゲート端子4
4にH電圧を入力すると、NMOSトランジスタ41及
びNMOSトランジスタ42は、共にOFFして抵抗値
R6Bは、 R6B=R47+R48+R49 …(19) である。
【0042】また、ゲート端子43にL電圧、ゲート端
子44にH電圧を入力すると、NMOSトランジスタ4
1がON、NMOSトランジスタ42がOFFして、N
MOSトランジスタ41のON抵抗をronとすると、
抵抗値R6Bは、 R6B=ron+R47+R48 …(20) である。
【0043】また、ゲート端子43にH電圧、ゲート端
子44にL電圧を入力すると、NMOSトランジスタ4
1がOFFし、NMOSトランジスタ42がONするの
で、NMOSトランジスタ42のON抵抗をronとす
ると、抵抗値R6Bは、 R6B=ron+R47 …(21) である。
【0044】同様に図1における抵抗29に相当する抵
抗は、図3では、抵抗45,46,47及びNMOSト
ランジスタ48、NMOSトランジスタ49より構成さ
れている。図では、抵抗調整を2ビットで構成している
が、2以上のビットで構成することも可能である。この
抵抗調整ビットにHighあるいはLowの電圧を入力
することで抵抗値を調節できる。
【0045】NMOSトランジスタ48のゲート端子5
0及びNMOSトランジスタ49のゲート端子51にH
電圧を入力すると、NMOSトランジスタ48及びNM
OSトランジスタ49は、共にOFFするので、抵抗値
R7Cは、 R7C=R51+R52+R53 …(22) である。
【0046】また、端子50にL電圧、端子51にH電
圧を入力すると、NMOSトランジスタ48がON、N
MOSトランジスタ49がOFFするので、NMOSト
ランジスタ48のON抵抗をronとすると、抵抗値R
7Cは、 R7C=ron+R51+R52 …(23) である。
【0047】また、端子50にH電圧、端子51にL電
圧を入力すると、NMOSトランジスタ48がOFF
し、NMOSトランジスタ49がONするので、NMO
Sトランジスタ48のON抵抗をronとすると、抵抗
値R7Cは、 R7C=ron+R51 …(24) である。
【0048】ここで、出力端子11に出力される電圧V
8は、Vin及びVcc、R41〜R43、R50、R
4A、R6B、R7Cを用いて表現することができ、式
の確認 V8=R42×R43{−R6B×R7C−R50(R6B+R7C)}×V in/(R42×R43+R41(R42+R43))×R4A(R50+R7 C)+[R42×R43{(R4A+R6B)×R7C+R50(R6B+R7 C)}+R41{R43×R4A×R7C+R42(R50×R6B+R4A× R7C+R50×R7C+R6B×R7C)}]×Vcc/{R42×R43+ R41(R42+R43)}×R4A(R50+R7C)) …(25) である。
【0049】この回路のゲインG3は、電圧V8をVi
nで微分して、 G3=dV8/dVin …(26) である。また、入力インピーダンスRin3は、R41
〜R43で与えられ、 Rin3=R41+R42//R43 …(27) である。
【0050】以上のR4A、R6B、R7Cは、MOS
トランジスタのON、OFFによって抵抗値を変更でき
るので、ゲインG3を所望のゲインに調整することがで
きる。
【0051】図4は、本発明の温度補償水晶発振装置の
第1の実施形態を示した図である。また、図5は、図4
に記載の0次及び1次、3次関数発生回路、コントロー
ラの各ノードの電流の温度特性を示した図である。
【0052】図4,5において、温度に対して略一定の
電流I206a及び温度に対して比例する電流I12
0、温度に対して3次関数の特性を持つ電流I120
は、抵抗111によって電流から電圧に変換され電圧V
inとなり、低域通過フィルタ(LPF)回路800に
入力される。ここで、コントローラのDATA端子から
入力するデータ信号に応じて、電流I206a及びI1
20、I210aが異なり、これらの電流から3次関数
の特性を持つ出力電圧Vinを生成する。この出力電圧
Vinは、 Vin=−α(T−Ti)3+β(T−Ti)+γ …(28) と表される。
【0053】図6は、本発明の温度補償水晶発振装置の
低域通過フィルタ回路を示した図である。
【0054】図6において、入力端子801の電圧Vi
nの高周波成分を除去し、出力端子802からノイズを
低減させた電圧Vinfを出力する。ここで、フィルタ
のカットオフ周波数fcは、抵抗803の値をR19
1、コンデンサ804の値をC191とすると、 fc=1/(2π×R191×C191) …(29) で表される。カットオフ周波数fcを低く設定すること
で低い周波数に渡って電圧ノイズを低減できる。
【0055】この出力電圧Vinfは、電圧制御型水晶
発振回路400に入力される。
【0056】図7は、本発明の温度補償水晶発振装置の
電圧制御型水晶発振回路400を示す図である。コルピ
ッツ型の発振回路の周波数制御用のバラクタダイオード
のアノード側に信号を入力したものである。このバラク
タダイオードのアノード側に電圧を与えバラクタダイオ
ードのカソード側の端子411に発振回路の温度特性を
打ち消す制御電圧Vinfを印加すると、バラクタダイ
オードのアノード−カソード間の電圧に応じてバラクタ
ダイオード401の容量が変化して発振周波数が変化す
る。次に、増幅回路に与える電圧を変化させることで、
増幅回路の出力端子11の出力電圧Vafcoutが変
化し、端子412に電圧Vafcoutを印加すると、
この変化に応じてバラクタダイオードの容量が変化して
発振周波数を制御することができる。この周波数制御機
能を利用してフェーズロックループを備えた基準発振器
を形成することができる。
【0057】図8は、本発明の温度補償水晶発振装置の
第2の実施形態を示した図である。以下、図面を参照し
ながら説明する。
【0058】図8に記載の0次,1次,3次関数発生回
路及びコントローラーの各ノードの電流は、図5に示し
た温度特性を備えている。
【0059】温度に対して略一定の電流I206a、温
度に対して比例する電流I120、温度に対して3次関
数の特性を持つ電流I120は、抵抗111によって電
流から電圧に変換され電圧Vinとなり、スイッチ付き
低域通過フィルタ(LPF)回路900に入力される。
【0060】図9は、本発明の温度補償水晶発振装置の
スイッチ付き低域通過フィルタを示した図である。スイ
ッチ付き低域通過フィルタ回路900は、入力端子90
1の電圧Vinの高周波成分を除去して出力端子902
に電圧Vinfの電圧ノイズを低減した信号を出力す
る。カットオフ周波数を低くすることによってより低い
周波数まで電圧ノイズを低減できる。端子903にLo
wの電圧が入力されているとNMOSトランジスタ90
4、PMOSトランジスタ905がOFFしており、カ
ットオフ周波数fcは、抵抗906の値をR192、コ
ンデンサ907の値をC192として、 fc=1/(2π×R192×C192) …(30) である。
【0061】これに対して、端子903にHighの電
圧が入力されると、NMOSトランジスタ904及びP
MOSトランジスタ905がONするので、そのON抵
抗をron191、ron192として抵抗906が、 ron191//ron192 …(31) の値で短絡される。このon抵抗が十分に小さいと、カ
ットオフ周波数は高くなる。このとき低域通過フィルタ
としての機能は有せず、時定数τは、 τ=(ron191//ron192//R192)×C192 …(32) の値が小さいので出力端子902の電圧Vinfの立ち
上がりが早くなる。この出力電圧Vinfは、電圧制御
型水晶発振回路400に入力される。
【0062】図10は、本発明の温度補償水晶発振装置
のタイマー回路1000を示した図である。電源端子1
001の電圧が立ち上がると、コンデンサ1002が一
定電流I201で充電されて演算増幅器1003の反転
入力端子電圧V201が上昇する。反転入力端子の電圧
が非反転入力端子に与えられた基準電圧の値に等しくな
るまで、出力端子1004の電圧VtoutにはHig
h電圧が出力される。一方、基準電圧を越えると、出力
端子1004にはLow電圧が出力される。High電
圧からLow電圧に切り替わる時間は、コンデンサ10
02と定電流I201の値によって調整することができ
る。
【0063】出力端子1004の電圧Vtoutは、図
9の端子903に入力され、VtoutがHigh電圧
の間は低域通過フィルタ回路の時定数を小さくすること
ができ、低域通過フィルタ回路の出力電圧Vinfの立
ち上がり時間を早めることができるので、低域通過フィ
ルタ回路を付加したことによる水晶発振器の起動時間の
遅れを低減させることができる。
【0064】
【発明の効果】このように、温度関数発生回路の出力端
子に低域通過フィルタ回路を備えるとともに、増幅回路
が、外部信号端子にトランジスタのベースが接続されエ
ミッタから信号が取り出される第1導電型トランジスタ
と、この第1導電型トランジスタのエミッタにベースが
接続され、エミッタとコレクタに個々に接続された抵抗
の比に応じて異なる値の信号がコレクタ端子から出力さ
れる第2導電型トランジスタとを備えたことにより、ノ
イズを抑制した温度補償水晶発振装置を形成することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の温度補償水晶発振装置の増幅回路の第
1の実施形態を示す図
【図2】図1の増幅回路の抵抗の幅と電圧ノイズを示す
【図3】本発明の温度補償水晶発振装置の増幅回路の第
2の実施形態を示す図
【図4】本発明の温度補償水晶発振装置の第1の実施形
態を示す図
【図5】図4の各ノードの電流の温度特性を示す図
【図6】本発明の温度補償水晶発振装置の低域通過フィ
ルタ回路を示す図
【図7】本発明の温度補償水晶発振装置の電圧制御型水
晶発振回路を示す図
【図8】本発明の温度補償水晶発振装置の第2の実施形
態を示す図
【図9】本発明の温度補償水晶発振装置のスイッチ付き
低域通過フィルタを示す図
【図10】本発明の温度補償水晶発振装置のタイマー回
路を示す図
【図11】従来の温度補償水晶発振装置の増幅回路を示
す図
【符号の説明】
1 入力端子 2 演算増幅器 3〜5 抵抗 6〜8 トランジスタ 9 基準電圧源 10 抵抗 11 出力端子 21 電源電圧端子 22 トランジスタ 23〜25 抵抗 26 トランジスタ 27〜33 抵抗 34,35 PMOSトランジスタ 36,37 端子 38〜40 抵抗 41,42 NMOSトランジスタ 43,44 端子 45〜47 抵抗 48,49 NMOSトランジスタ 50,51 端子 111 抵抗 400 電圧制御型水晶発振回路 411,412 端子 700 増幅回路 800 低域通過フィルタ回路 801,802 端子 900 スイッチ付き低域通過フィルタ回路 901〜903 端子 904,905 MOSトランジスタ 906 抵抗 907 コンデンサ 1000 タイマー回路 1001 端子 1002 コンデンサ 1003 演算増幅器 1004 端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 久人 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5J079 AA04 BA02 BA35 BA39 DB03 FA02 FA13 FA14 FA21 FB11 FB25 FB40 GA02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度の変動に応じて異なる信号を出力端
    子に出力する温度関数発生回路と、 この温度関数発生回路の出力端子に一端部が接続された
    水晶振動子と、 この水晶振動子の前記一端部に一端が接続されたバラク
    タダイオードと、 外部から信号が与えられる外部信号端子と、 この外部信号端子に入力端子が接続され、この外部信号
    端子に与えられる信号を増幅した信号を出力端子に出力
    する増幅回路とを備え、 前記増幅回路の出力端子を前記バラクタダイオードの前
    記他端に接続した温度補償水晶発振装置であって、 前記増幅回路が、前記外部信号端子にトランジスタのベ
    ースが接続されエミッタから信号が取り出される第1導
    電型トランジスタと、 この第1導電型トランジスタのエミッタにベースが接続
    され、エミッタとコレクタに個々に接続された抵抗の比
    に応じて異なる値の信号がコレクタ端子から出力される
    第2導電型トランジスタとを備えたことを特徴とする温
    度補償水晶発振装置。
  2. 【請求項2】 前記増幅回路が、固定電圧を与える第1
    の電源端子と前記第2導電型トランジスタのエミッタと
    の間に接続された第1の抵抗と、 固定電圧を与える第2の電源端子と前記第2導電型トラ
    ンジスタのコレクタとの間に挿入され縦続接続された第
    2、第3の抵抗と、 前記第2、第3の抵抗の接続部と前記第2の電源端子間
    に挿入接続された第4の抵抗とを備えたことを特徴とす
    る請求項1記載の温度補償水晶発振装置。
  3. 【請求項3】 前記第1〜第4の抵抗が半導体集積回路
    においてポリシリコンで形成されており、このポリシリ
    コンで形成された抵抗の幅を2マイクロメータよりも広
    くすることを特徴とする請求項2記載の温度補償水晶発
    振装置。
  4. 【請求項4】 前記第1〜第4の抵抗の少なくとも1つ
    の抵抗が複数個の抵抗の縦続接続によって形成されてお
    り、この複数個の抵抗の接続部にソース、ドレインが接
    続された少なくとも1個のMOSトランジスタを備え、
    前記MOSトランジスタのゲートに外部から与えられる
    信号によってこのMOSトランジスタの導通、非導通を
    設定することによって、前記第2導電型トランジスタの
    コレクタ端子から取り出される信号の値を異ならせたこ
    とを特徴とする請求項3に記載の温度補償水晶発振装
    置。
  5. 【請求項5】 温度の変動に応じて異なる信号を出力端
    子に出力する温度関数発生回路と、 この温度関数発生回路の出力端子に入力端子が接続され
    高域信号を除去した信号を出力端子から出力する低域通
    過フィルタ回路と、 この低域通過フィルタ回路の出力端子に一端が接続され
    た水晶発振子とを備え、 前記低域通過フィルタが、前記温度関数発生回路の動作
    開始から所定の時間内に外部から与えられる信号に応じ
    てその時定数を異ならせたことを特徴とする温度補償水
    晶発振装置。
  6. 【請求項6】 前記低域通過フィルタが抵抗とコンデン
    サとで構成されており、この抵抗の両端にトランジスタ
    の主要電流経路端子対が接続され、トランジスタに与え
    る信号に応じて前記抵抗の両端に得られる抵抗値を実質
    的に異ならせたことを特徴とする請求項5記載の温度補
    償水晶発振装置。
  7. 【請求項7】 温度の変動に応じて異なる信号を出力端
    子に出力する温度関数発生回路と、 この温度関数発生回路の出力端子に入力端子が接続され
    高域信号を除去した信号を出力端子から出力する低域通
    過フィルタ回路と、 この低域通過フィルタ回路の出力端子に一端部が接続さ
    れた水晶振動子と、 この水晶振動子の前記一端部に一端が接続されたバラク
    タダイオードと、 外部から信号が与えられる外部信号端子と、 この外部信号端子に入力端子が接続され、この外部信号
    端子に与えられる信号を増幅した信号を出力端子に出力
    する増幅回路とを備え、 前記増幅回路の出力端子を前記バラクタダイオードの前
    記他端に接続した温度補償水晶発振装置であって、 前記増幅回路が、前記外部信号端子にトランジスタのベ
    ースが接続されエミッタから信号が取り出される第1導
    電型トランジスタと、 この第1導電型トランジスタのエミッタにベースが接続
    され、エミッタとコレクタに個々に接続された抵抗の比
    に応じて異なる値の信号がコレクタ端子から出力される
    第2導電型トランジスタとを備えたことを特徴とする温
    度補償水晶発振装置。
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