JP2001124855A - 距離計測方法およびその装置 - Google Patents

距離計測方法およびその装置

Info

Publication number
JP2001124855A
JP2001124855A JP30473099A JP30473099A JP2001124855A JP 2001124855 A JP2001124855 A JP 2001124855A JP 30473099 A JP30473099 A JP 30473099A JP 30473099 A JP30473099 A JP 30473099A JP 2001124855 A JP2001124855 A JP 2001124855A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wave
reflected
signal component
time
distance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP30473099A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3654090B2 (ja
Inventor
Kazunari Yoshimura
一成 吉村
Kuninori Nakamura
国法 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP30473099A priority Critical patent/JP3654090B2/ja
Publication of JP2001124855A publication Critical patent/JP2001124855A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3654090B2 publication Critical patent/JP3654090B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Measurement Of Optical Distance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】比較的短い時間でかつ精度よく距離を測定す
る。 【解決手段】半導体レーザ11によりパルス状のレーザ
光を放射し、ビームスプリッタ12により、物体1に照
射される物体波と参照波とに分岐する。物体波の物体1
による反射波と参照波とを一つのフォトダイオード21
により受波する。フォトダイオード21から出力される
信号成分は、マスク発生回路24において反射波に対応
する反射信号成分と参照波に対応する参照信号成分とに
分離される。反射信号成分と参照信号成分とについて遅
延回路15で遅延させた信号により半導体レーザ11を
トリガする動作をカウンタ25のカウントアップまでそ
れぞれ繰り返すとともにその時間を積算する。反射信号
成分について求めた時間から参照信号成分について求め
た時間を減算すれば物体1までの距離に対応した時間が
得られ、この時間が距離に換算される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体に電磁波を照
射し、電磁波を送波してから物体により反射された電磁
波が受波されるまでの時間に基づいて物体までの距離を
計測する距離計測方法およびその装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来からこの種の距離計測装置として、
特許第2518064号公報に記載されているように、
パルスレーザ光を物体に照射するとともに物体からの反
射光を検出し、パルスレーザ光の投光から反射光の受光
までの時間を計測することによって、物体までの距離を
求める構成が知られている。上記公報に記載された距離
計測装置では、図13に示すように、パルス発生回路4
1が可変ディレイ回路22にディレイ値を与えた後に、
パルス発生回路41から可変ディレイ回路42にトリガ
信号を発生し、このトリガ信号をディレイ値に相当する
時間だけ遅延させた信号を駆動回路43を通して半導体
レーザ44に与えることによって、パルス状のレーザ光
を送出している。また、物体1によって反射されたレー
ザ光は光検出器回路45に入力され、光検出器回路45
の出力はゲート回路46に入力される。さらに、パルス
発生回路41からのトリガ信号は、レーザ光の立ち上が
り時間を見込んだ一定の遅延を生じさせる固定ディレイ
回路47を通してゲート回路46に入力され、ゲート回
路46では固定ディレイ回路47の出力が入力されてか
ら光検出器回路45の出力が入力されるまでの期間にク
ロック発生回路48からのクロック信号をカウンタ表示
器49に与えてクロック信号をカウントさせる。つま
り、可変ディレイ回路42での遅延時間をτv、固定デ
ィレイ回路47での遅延時間をτpとし、レーザ光の投
光から受光までの時間をτtとすれば、カウンタ表示器
49でカウントされるクロック出力の個数は、時間(τ
v+τt−τp)に相当することになる。
【0003】ところで、上記公報に記載された装置は、
図14に示すタイミングで駆動することが特徴になって
おり、図14(a)のようにクロック発生器41からク
ロック出力を発生させ、図14(b)のように固定ディ
レイ回路42の出力を発生させるものとしたときに、図
14(c)〜(l)のようにゲート回路46の出力をカ
ウンタ表示器49に入力するようになっている。つま
り、可変ディレイ回路42のディレイ値をクロック出力
の周期の10分の1ずつ変化させることによって、クロ
ック出力の周期Tに相当する距離単位よりも高い精度で
物体1までの距離を計測可能としている。図示例ではク
ロック出力を5m単位に相当する周期Tで発生させてお
り、周期Tの10分の1ずつずらしたタイミングで10
回の距離測定を行うことによって、クロック出力の10
分の1の単位、つまり0.5m単位での測定が可能にな
っている。図示例では物体7までの距離が100mの場
合の動作を実線で示し、102.5mの場合の動作を破
線で示している。要するに、パルスレーザ光を投光する
タイミングをクロック出力の周期Tの10分の1ずつず
らしているから、物体1までの距離が100〜105m
の範囲であれば、10回の測定の間に、物体1までの距
離に応じた比率で100mと105mとの測定値が得ら
れることになる。たとえば、物体7までの距離が100
mであれば図15(a)のように10回の測定ですべて
100mの結果が得られ、102.5mであれば図15
(b)のように10回の測定のうち5回は100m、残
りの5回は105mの結果になる。したがって、100
m+(105m−100m)×5/10=102.5m
という結果が得られる。具体的には10回の測定値の合
計の10分の1を物体1までの距離として求めることが
できる。
【0004】一方、特開平3−264885号公報に記
載された発明では、図16に示すように、リセット可能
な非安定マルチ51の出力をオア回路52を通して単パ
ルス切出回路53に入力し、単パルス切出回路53によ
って幅の狭いパルスを生成するとともに、このパルスを
増幅器54を介して発光素子55に与えることによって
幅の狭い光パルスを発生させるように構成されている。
発光素子55からの光は参照光路と測距光路との2つの
光路を通り光路切替器57を通して受光装置56に入射
する。測距光路では発光素子55からの光が物体1に照
射され受光装置56には物体1での反射光が入射され
る。また、参照光路では発光素子55からの光が受光装
置56に直接入射する。
【0005】光路切替器57は、受光装置56に参照光
路からの光を入射させるか測距光路からの光を入射させ
るかを選択する回路であって、受光装置56には測距光
路と参照光路とのいずれかを通った光が選択的に入射す
る。受光装置56の出力は信号遅延回路58で所定の遅
延時間だけ遅延された後に増幅器59で増幅され、さら
に波形整形回路60によって矩形波状に波形整形され
る。波形整形回路60の出力はオア回路52に入力され
ており、発光素子55は非安定マルチ51の出力と波形
整形回路60の出力とのいずれかのタイミングで光パル
スを発生するようになっている。光路切替器57は参照
光路と測距光路とを交互に選択するように制御されてお
り、受光装置56には参照光路を通る光と測距光路を通
る光とが交互に入射される。
【0006】したがって、発光素子55から発生した光
パルスが測距光路を通って受光装置56に入射すると、
信号遅延回路58に設定された遅延時間の経過後に光パ
ルスが発生し(信号遅延回路58以外の回路での遅れ時
間は無視している)、次には参照光路を通って光が受光
装置56に入射してから遅延時間の経過後に光パルスが
発生することになる。ここに、波形整形回路60は光パ
ルスの発光に同期して出力を立ち上げ、その後、受光装
置56での受光に同期して出力を立ち下げ、出力の立ち
下げ時から信号遅延回路58による遅延時間の経過後に
出力を立ち上げるように構成されている。つまり、波形
整形回路60の出力の立ち上げから次の立ち上げまでの
時間は、光パルスの送波から受光装置56での受波まで
の時間に信号遅延回路58による遅延時間を加算したも
のになる。したがって、測距光路が選択されているとき
と参照光路が選択されているときとにおいて、波形整形
回路60の出力が立ち上がればそれぞれ前回の立ち上が
り時との時間間隔を求め、測距光路が選択されたときに
求めた時間間隔から参照光路が選択されたときに求めた
時間間隔を減算する。いま、光パルスが発生してから測
距光路を通して受光装置56に入射するまでの時間をτ
t、参照光路を通して受光装置56に入射するまでの時
間をτr、信号遅延回路58での遅延時間をτdとすれ
ば、上記動作によって、(τt+τd)−(τr+τ
d)=τt−τrになり、参照光路は既知の長さである
から時間τrも既知であって、結果的に測距光路に対応
した時間τtを求めることができるのである。遅延時間
τdは消去されるから、遅延時間τdをどのように設定
しても測距の精度には影響しない。
【0007】ただし、測距光路を光が通過する時間はご
く短時間であって誤差が生じやすいから、上述の減算を
規定回数(たとえば10000回)繰り返して誤差分を
平均化し測距の精度を高くしている。つまり、上述のよ
うに、受光装置56で光を受光した時点から遅延時間の
経過後を光パルスの発生タイミングとしており、投光−
受光−投光というループを形成し、このループを規定回
数繰り返すことによって、測距の精度を高めているので
ある。また、上述のように遅延時間τdを設定すること
によってループの周期を長くすることができ、結果的に
回路動作を比較的低速で行えるようになっている。
【0008】測距光路と参照光路との時間差を求める構
成について簡単に説明しておく。上述した波形成形回路
60の出力は1/Nカウンタ61に入力されて波形整形
回路60の出力の立ち上がりがN回になるまでカウント
される。また、1/Nカウンタ61の出力は単安定マル
チ62およびフリップフロップ63に入力され、単安定
マルチ62の出力によって1/Nカウンタ61がリセッ
トされる。ここに、Nはたとえば10000と設定され
る。1/Nカウンタ61は波形整形回路60の出力の立
ち上がりに対応した信号を出力し、フリップフロップ6
3の出力を増幅器64に通して光路切替器57に与える
ことによって、光路切替器57を波形整形回路60の出
力の変化に同期させて切り換えることができるのであ
る。フリップフロップ63の出力はアップダウンカウン
タ65にも与えられ、アップカウントかダウンカウント
かが選択される。アップダウンカウンタ65はクロック
発生回路66から出力されるクロック出力をカウントす
る。したがって、測距光路が選択されるときにアップカ
ウント、参照光路が選択されるときにダウンカウントに
切り換えておくことによって、アップダウンカウンタ6
5の出力値は、時間(τt−τr)に対応する値にな
る。フリップフロップ63の出力は単安定マルチ67に
も入力されており、アップダウンカウンタ65の出力値
は単安定マルチ67の出力に応じてホールド回路68に
よりホールドされ、測距光路と参照光路とでの時間差を
N回積算した時点でのホールド回路68の出力をNで除
算した値が物体1までの距離に対応することになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特許第25
18064号公報に記載の構成では、距離の測定精度が
可変ディレイ回路42での遅延時間に依存しており、遅
延時間は一般には抵抗やコンデンサを用いて設定される
ものであるから、距離の測定精度を十分に高くすること
が困難である。これに対して、特開平3−264885
号公報に記載された発明では多数回の検知結果を積算
し、かつ回路内部で発生する遅延時間τdを消去するか
ら、距離を高精度で測定できると考えられる。しかしな
がら、この公報に記載の発明では、受光装置56の前方
に配置した光路切替器57を用いて参照光路と測距光路
とを交互に切り換えて受光装置56を共用する構成とし
ているから、光路切替器57には光学要素を用いた機械
的構成が必要になり、構成が複雑になるとともにメンテ
ナンスが面倒である。また、参照光路と測距光路とを交
互に多数回切り換えており、しかも参照光路と測距光路
とを切り換える構成が機械的構成であって比較的長い時
間を要するから、結局は検知結果が得られるまでに比較
的長い時間を要することになる。たとえば、参照光路で
の測定時間をτ1、測距光路での測定時間をτ2、参照
光路と測距光路との切換に要する時間をτ3とすれば、
(τ1+τ2+2τ3)で1周期となり、これをN回繰
り返すとすればN×(τ1+τ2+2τ3)となって、
非常に長い時間を要することになる。ここに、時間τ
1、τ2は距離の測定のために必須の時間であって、こ
れを短縮するのは困難である。
【0010】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、比較的短い時間で距離を測定するこ
とができ、しかも精度よく距離を測定できるようにした
距離計測方法およびその装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1ないし請求項4
は距離計測方法の発明であって、以下の構成要件を備え
ている。
【0012】請求項1の発明は、パルス状の電磁波を送
波するとともに送波された電磁波の一部が物体に照射さ
れる物体波となり残りが参照波となるように分岐し、物
体波の前記物体による反射波と前記参照波とを一つの受
波手段により受波し、受波手段より出力される信号成分
を反射波に対応する反射信号成分と参照波に対応する参
照信号成分とに分離し、電磁波の送波から反射波の受波
までの時間を距離に換算して前記物体までの距離を計測
する距離計測方法であり、反射信号成分を所定の遅延時
間だけ遅延させたタイミングでパルス状の電磁波を送波
する動作を規定回数繰り返すとともに最初に反射信号成
分を検出してから前記規定回数に達するまでに要した時
間を積算する第1の期間と、参照信号成分を上記遅延時
間だけ遅延させたタイミングでパルス状の電磁波を送波
する動作を前記規定回数繰り返すとともに最初に参照信
号成分を検出してから前記規定回数に達するまでに要し
た時間を積算する第2の期間とを設け、第1の期間で求
めた積算値から第2の期間で求めた積算値を減算し、減
算結果を前記規定回数から1を引いた値で除算し、除算
の結果を電磁波の送波から反射波の受波までの時間とし
て用いることを特徴とする。
【0013】請求項2の発明は、パルス状の電磁波を送
波するとともに送波された電磁波の一部が物体に照射さ
れる物体波となり残りが参照波となるように分岐し、物
体波の前記物体による反射波と前記参照波とを一つの受
波手段により受波し、受波手段より出力される信号成分
を反射波に対応する反射信号成分と参照波に対応する参
照信号成分とに分離し、電磁波の送波から反射波の受波
までの時間を距離に換算して前記物体までの距離を計測
する距離計測方法であり、反射信号成分を所定の遅延時
間だけ遅延させたタイミングでパルス状の電磁波を送波
する動作を規定回数繰り返すとともに最初に反射信号成
分を検出してから前記規定回数に達するまでに要した時
間を積算する第1の期間と、参照信号成分を上記遅延時
間だけ遅延させたタイミングでパルス状の電磁波を送波
する動作を前記規定回数繰り返すとともに最初に参照信
号成分を検出してから前記規定回数に達するまでに要し
た時間を積算する第2の期間とを設け、第1の期間で求
めた積算値から第2の期間で求めた積算値を減算し、第
1の期間と第2の期間とを交互に設定回数繰り返して減
算結果の総和を求めた後に、前記規定回数と前記設定回
数との積で減算結果の総和を除算し、除算の結果を電磁
波の送波から反射波の受波までの時間として用いること
を特徴とする。
【0014】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、前記参照信号成分を抽出する参照成
分分離マスクと前記反射信号成分を抽出する反射成分分
離マスクとが設定され、反射成分分離マスクを設定する
期間が測定可能な最大距離に応じて可変とされているこ
とを特徴とする。
【0015】請求項4の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、距離の測定精度に応じて前記規定回
数を設定することを特徴とする。
【0016】請求項5ないし請求項17の発明は距離計
測装置の発明であって、以下の構成要件を備えている。
【0017】請求項5の発明は、パルス状の電磁波を送
波する送波手段と、送波された電磁波の一部が物体に照
射される物体波となり残りが参照波となるように分岐す
る分岐手段と、物体波の前記物体による反射波と前記参
照波とを受波する一つの受波手段と、受波手段より出力
される信号成分を反射波に対応する反射信号成分と参照
波に対応する参照信号成分とに分離する信号分離手段
と、電磁波の送波から反射波の受波までの時間を距離に
換算して前記物体までの距離を計測する演算手段と、反
射信号成分と参照信号成分とをそれぞれ規定個数までカ
ウントするカウンタと、反射信号成分と参照信号成分と
をそれぞれ同じ遅延時間だけ遅延させる遅延手段と、反
射信号成分を前記遅延時間だけ遅延させたタイミングで
パルス状の電磁波を送波する動作を規定回数繰り返す間
に最初に反射信号成分を検出してから前記規定回数に達
するまでに要した時間を積算する第1の時計手段と、参
照信号成分を上記遅延時間だけ遅延させたタイミングで
パルス状の電磁波を送波する動作を前記規定回数繰り返
す間に最初に参照信号成分を検出してから前記規定回数
に達するまでに要した時間を積算する第2の時計手段と
を備え、第1の時計手段で求めた積算値から第2の時計
手段で求めた積算値を減算し、減算結果を前記規定回数
から1を引いた値で除算し、除算の結果を電磁波の送波
から反射波の受波までの時間として用いることを特徴と
する。
【0018】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、前記反射信号成分と前記参照信号成分との振幅をほ
ぼ等しくするゲイン調整回路と、前記受波手段により受
波される反射波の強度をほぼ一定に保つように前記送波
手段の出力強度を調節するAPC回路とを備えることを
特徴とする。
【0019】請求項7の発明は、請求項5の発明におい
て、前記受波手段の出力を増幅するそれぞれ増幅率が異
なった複数個の前置増幅回路と、これらの前置増幅回路
から所望の前置増幅回路の出力を選択して信号分離手段
に入力させるセレクタとを備え、前記セレクタは前記反
射信号成分と前記参照信号成分との振幅をほぼ等しくす
る前置増幅回路の選択に用いられることを特徴とする。
【0020】請求項8の発明は、請求項5の発明におい
て、周囲温度を検出する温度センサを備え、温度センサ
により検出される周囲温度に応じて周囲温度の影響によ
る測定誤差を補正することを特徴とする。
【0021】請求項9の発明は、請求項5の発明におい
て、前記時計手段が一定周期で発生するクロック信号を
計時することを特徴とする。
【0022】請求項10の発明は、請求項5の発明にお
いて、前記時計手段がコンデンサを定電流で充電する積
分回路であってコンデンサの両端電圧を時間に換算する
ことを特徴とする。
【0023】請求項11の発明は、請求項5の発明にお
いて、前記遅延手段が前記信号分離手段と送波手段との
間に設けた遅延回路であることを特徴とする。
【0024】請求項12の発明は、請求項5の発明にお
いて、前記電磁波が光であって、前記受波手段として光
電子増倍管を用い、前記遅延手段による遅延時間の少な
くとも一部として光電子倍増管における受波から出力の
発生までの遅れ時間を用いることを特徴とする。
【0025】請求項13の発明は、請求項5の発明にお
いて、前記電磁波が光であって、前記送波手段と物体と
の間にはレンズが配置され、前記分岐手段が前記送波手
段と前記レンズとの間に配置され前記送波手段からの光
を透過させ前記レンズを通して物体波として物体に照射
させるとともに前記レンズで反射された光および物体か
らの反射波を偏向して前記受波手段に入射させるように
構成され、レンズで反射された光が参照波として用いら
れることを特徴とする。
【0026】請求項14の発明は、請求項5の発明にお
いて、前記電磁波が光であって、前記送波手段と物体と
の間にはレンズが配置され、前記分岐手段が前記送波手
段と前記レンズとの間に配置され前記送波手段からの光
を透過させ前記レンズを通して物体波として物体に照射
させるとともに前記レンズで反射された光および物体か
らの反射波を偏向して前記受波手段に入射させるように
構成された偏光ビームスプリッタであって、偏光ビーム
スプリッタと前記レンズとの間には4分の1波長板が配
置され、レンズで反射された光が参照波として用いられ
ることを特徴とする。
【0027】請求項15の発明は、請求項5の発明にお
いて、前記送波手段が半導体レーザであって、受波手段
から出力される信号成分の立ち上がりのタイミングを抽
出して距離を演算することを特徴とする。
【0028】請求項16の発明は、請求項5の発明にお
いて、前記送波手段が半導体レーザであって、時間幅の
短いパルスにより駆動されることを特徴とする。
【0029】請求項17の発明は、請求項5の発明にお
いて、前記電磁波が光であって、前記受波手段と物体と
の間には反射波の光路を延長する光ファイバが設けられ
ることを特徴とする。
【0030】請求項18の発明は、請求項5の発明にお
いて、前記電磁波が光であって、参照波および反射波が
入射する受波手段としての光ファイバ増幅器を備え、光
ファイバ増幅器に内蔵した起動用レーザのオンオフによ
って反射波と参照波とに分離し、光ファイバ増幅器によ
り増幅した光を物体に向かって送波することを特徴とす
る。
【0031】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本実施形態
では、従来技術と同様に、電磁波としてビーム状の光を
用いるが、光以外の波長を有する電磁波を用いることも
可能である。また、パルス状の光を物体に照射するとと
もに物体での反射光を受光し、光の投光から受光までの
時間を距離に換算することによって距離を測定する、い
わゆるタイムオブフライト法を用いる。つまり、光を投
光する投光装置と光を受光する受光装置とが物体に対し
て等しい距離に位置しているとすれば、その距離Lは、
投光から受光までの時間をt、光速をcとするときに、
L=c・t/2になる。上述した従来技術もこの原理に
基づくものであるが、上述した問題点を有している。
【0032】そこで、本実施形態では、図1に示す構成
を採用することによって、従来技術の問題点を解決して
いる。すなわち、本実施形態では半導体レーザ11を用
いて電磁波としてのレーザ光を送波し、送波されたレー
ザ光を分岐手段としてのビームスプリッタ12によって
物体波と参照波とに分岐させる。物体波は目的とする物
体1に照射され、物体1での反射波はレンズ17を通り
受波手段としてのフォトダイオード21に入射する。ま
た、フォトダイオード21にはビームスプリッタ12に
より分岐された参照波も入射する。ただし、ビームスプ
リッタ12とフォトダイオード21との距離は、ビーム
スプリッタ12と物体1との距離よりも十分に短く、ビ
ームスプリッタ12により分岐された参照波と物体波に
対応する反射波とは、異なる時刻にフォトダイオード2
1に入射することになる。
【0033】フォトダイオード21の出力はゲイン調整
回路22を通して出力レベルがほぼ一定になるように調
節された後、増幅回路23において増幅される。増幅回
路23の出力には参照波に対応する参照信号成分と反射
波に対応する反射信号成分とが含まれており、上述した
ように参照波と反射波とがフォトダイオード12に受光
される時刻は異なるから、参照信号成分および反射信号
成分も増幅回路23から出力される時刻が異なる。そこ
で、マスク発生回路24において参照信号成分と反射信
号成分との一方をそれぞれ選択的に抽出する参照成分分
離マスクと反射成分分離マスクとを個別に発生させる。
マスク発生回路24はアナログスイッチを備え、参照成
分分離マスクが発生する期間には参照信号成分のみを通
過させ、反射成分分離マスクが発生する期間には反射信
号成分のみを通過させる。参照成分分離マスクおよび反
射成分分離マスクを発生させるタイミングについては後
述する。
【0034】マスク発生回路24の出力はカウンタ25
に入力される。カウンタ25は時計機能を有しており、
マスク発生回路24において参照成分分離マスクが選択
が選択されている期間においてマスク発生回路24から
出力が最初に発生してからカウンタ25がカウントアッ
プするまでの時間と、反射成分分離マスクが選択されて
いる期間においてマスク発生回路24から出力が最初に
発生してからカウンタ25がカウントアップするまでの
時間とがそれぞれ計時される。カウンタ25のカウント
アップの値はあらかじめ設定されており、たとえば「1
0000」などの値に設定されている。また、時計機能
のクロック信号は水晶振動子Xを用いて発生させてい
る。ここで、マスク発生回路24において参照成分分離
マスクと反射成分分離マスクとのどちらを選択するかは
カウンタ25によって制御されており、物体1までの距
離の測定開始時には反射成分分離マスクが選択される。
反射成分分離マスクが選択されている期間には反射信号
成分がカウンタ25に入力され、反射信号成分の個数が
カウントアップの値に達すると、カウンタ25からマス
ク発生回路24に対して参照成分分離マスクを選択する
ように指示がなされる。
【0035】カウンタ25において計時された2つの時
間は演算装置26に与えられ、演算装置26では反射成
分分離マスクが選択されている期間に計時された時間か
ら参照成分分離マスクが選択されている期間に計時され
た時間を減算し、減算結果をカウンタ25のカウントア
ップの値から1を引いた値で除算する。この値は、ビー
ムスプリッタ12から物体波が物体1に到達した後、物
体1から反射波がフォトダイオード21に入射するまで
の時間になる。ビームスプリッタ12とフォトダイオー
ド21との位置関係は既知であるから、この位置関係に
相当する補正を上記時間に施せば物体1までの距離の2
倍に対応した時間を求めることができる。この時間の2
分の1に光速を乗じることによって、物体1の距離が求
められる。このようにして求められた距離が演算結果と
して出力され、図示しない表示器などに表示される。
【0036】演算装置26では物体1までの距離の計測
開始時には計測開始を指示し、カウンタ25が2回カウ
ントアップすると計測終了を指示する。計測ゲート27
では演算装置26により計測開始を指示されてから計測
終了を指示されるまでの期間を計測ゲート期間としてお
り、計測ゲート期間には半導体レーザ11からのレーザ
光の発生が可能になる。ここに、半導体レーザ11はレ
ーザ駆動回路13により発光が制御され、また半導体レ
ーザ11への供給電力のピーク値はAPC(自動出力制
御)回路14によってほぼ一定になるように制御され
る。レーザ駆動回路13は上述のようにパルス状の駆動
信号を半導体レーザ11に与えており、半導体レーザ1
1から出力されるレーザ光の立ち上がりは図2(a)の
ように急峻になっている。つまり、レーザ光の立ち上が
り時間trは短いから、フォトダイオード21から出力
される信号成分もレーザ光の立ち上がり部分に対応した
急峻な立ち上がりになり、信号成分の立ち上がり部分を
基準とすることによって、参照波や反射波の受波のタイ
ミングを明確にすることができる。このことによって、
再現性よくかつ正確に時間を計測することができ、ひい
ては距離を精度よく測定できることになる。また、駆動
信号のパルス幅を短くして半導体レーザ11への注入電
流を単パルスとすれば、図2(b)のように狭い半値幅
tw(=0.2〜0.5nsec)を有したレーザ光を
発生させることができる。このような、時間幅の短いパ
ルス状のレーザ光を発生させることで、時間を計時する
タイミングを一層明確にすることができる。
【0037】ところで、マスク発生回路24から出力さ
れる参照信号成分または反射信号成分は遅延回路15に
も入力され、遅延回路15において規定の遅延時間だけ
遅延された後にAPC回路14に入力される。APC回
路14では計測ゲート期間において遅延回路15の出力
が立ち上がると、これをトリガとしてレーザ駆動回路1
3に指示を与えて半導体レーザ11を短時間だけ発光さ
せる。つまり、半導体レーザ11からパルス状のレーザ
光が発生し、このレーザ光に対応する参照波または反射
波がフォトダイオード21により受波されると、参照信
号成分または反射信号成分が抽出されて遅延回路15に
よって遅延され、遅延された参照信号成分または反射信
号成分をトリガとしてレーザ光が再び投光されるのであ
る。このようにレーザ光の投受光に循環経路を形成して
いるから、フォトダイオード21で参照波または反射波
を受波した後に半導体レーザ11からレーザ光が出射さ
れるまでの時間は一定になる。いま、この時間をτaと
し、半導体レーザ11から出射されたレーザ光が物体1
で反射され反射波としてフォトダイオード21に入射す
るまでの時間をτb、半導体レーザ11から出射された
レーザ光がフォトダイオード21に参照波として入射す
るまでの時間をτcとし、カウンタ25のカウントアッ
プの値をNとする。マスク発生回路24で反射成分分離
マスクが選択されている期間においてカウンタ25で計
時される時間は(N−1)×(τa+τb)になり、参
照成分分離マスクが選択されている期間においてカウン
タ25で計時される時間は(N−1)×(τa+τc)
になるから、演算装置26における演算結果は、{(N
−1)×(τa+τb)−(N−1)×(τa+τ
c)}/(N−1)=τb−τcになる。つまり、物体
波がビームスプリッタ12から物体1に到達し、反射波
が物体1からフォトダイオード21に到達するまでの時
間が求められることになる。
【0038】上記構成において、ゲイン調整回路22お
よびAPC回路14を設けているのは、物体1の表面の
反射率や物体1までの距離に応じて反射波の光量が異な
るからであって、ゲイン調整回路22およびAPC回路
14によって増幅回路23から出力される反射信号成分
Srの振幅をほぼ一定に保つことによって増幅回路2
3、マスク発生回路24、遅延回路25、レーザ駆動回
路15などのダイナミックレンジを比較的小さくするこ
とができる。なお、物体1の反射率は、物体1の表面の
色が白か黒かによって変化し、また物体1の表面が拡散
反射面か正反射面かによっても変化する。
【0039】以上説明した動作の手順をまとめると図3
のようになる。つまり、物体1までの距離の測定を開始
すると、半導体レーザ11からレーザ光が出射され、ビ
ームスプリッタ12により参照波と物体波とに分岐され
る(S1)。物体波が物体1で反射された反射波および
参照波はともにフォトダイオード21で受波される(S
2)。測定開始時には反射成分分離マスクが選択されて
いるから、フォトダイオード21の出力のうち反射波に
対応する反射信号成分が抽出され(S3)、遅延回路1
5で反射信号成分を遅延させた信号をトリガとして半導
体レーザ11を駆動する(S4)。このような処理を規
定回数Nだけ繰り返し(S5)、反射信号成分が最初に
抽出されてからN回抽出されるまでの時間T1(=τa
+τb)が記憶される(S6)。さらに、N個目の反射
信号成分に対応して半導体レーザ11からレーザ光が出
射され、ビームスプリッタ12により参照波と物体波と
に分岐される(S7)。この場合も物体波が物体1で反
射された反射波および参照波はともにフォトダイオード
21で受波される(S8)。ただし、N個目の反射信号
成分が発生した後には参照成分分離マスクが選択されて
いるから、フォトダイオード21の出力のうち参照波に
対応する参照信号成分が抽出され(S9)、遅延回路1
5で参照信号成分を遅延させた信号をトリガとして半導
体レーザ11を駆動する(S10)。この処理も規定回
数Nだけ繰り返され(S11)、参照信号成分が最初に
抽出されてからN回抽出されるまでの時間T2(=τa
+τc)が記憶される(S12)。こうして、時間T
1,T2が求められると、反射波に対応する時間T1か
ら参照波に対応する時間T2が減算され、減算結果(=
T1−T2)の(N−1)分の1をさらに2分の1にし
た時間(=(T1−T2)/2(N−1))に光速cを
乗じることによって、物体1までの距離(=c×(T1
−T2)/2(N−1))が求められるのである(S1
3)。
【0040】一例として参照信号成分を抽出する場合の
動作について図4に示す。図4(a)のように演算装置
26に対して計測開始の指示が与えられると、図4
(b)のようにレーザ駆動回路15から駆動信号が出力
され、図4(c)のように半導体レーザ11からパルス
状のレーザ光が出力される。このレーザ光によって生じ
る参照光と反射光とはともにフォトダイオード21に入
射され、フォトダイオード21からは図4(d)のよう
に参照信号成分Ssと反射信号成分Srとが順次出力さ
れる。反射波は参照波よりも長い光路を通っているから
光量が参照波より少なく、結果的に参照信号成分Ssに
比較して反射信号成分Srのほうが振幅が小さくなる
が、ゲイン調整回路22によって時間T1における反射
信号成分Srの振幅が時間T2における参照信号成分S
sの振幅とほぼ等しくなるように調節される。参照信号
成分Ssと反射信号成分Srとは増幅回路23によって
増幅され、増幅回路23からは図4(e)のように振幅
がほぼ等しい参照信号成分Ssと反射信号成分Srとが
出力される。ここで、マスク発生回路24において図4
(f)のように参照成分分離マスクを選択していると、
増幅回路23の出力のうち参照信号成分Ssのみが抽出
されてカウンタ25および遅延回路15に入力される。
遅延回路15に入力された参照信号成分Ssは規定の遅
延時間τdだけ遅延されて遅延回路15からは図4
(g)のタイミングで信号が出力され、この信号をトリ
ガとして図4(b)のようにレーザ駆動回路15から駆
動信号が出力されるのである。つまり、参照成分分離マ
スクが選択されているときには、半導体レーザ11から
出射されたレーザ光がフォトダイオード21に参照波と
して入射するまでの時間τcに、フォトダイオード21
で参照波を受波した後に半導体レーザ11からレーザ光
が出射されるまでの時間τaを加算した時間が1周期T
2になり、時間τaには遅延時間τdが含まれることに
なる。なお、参照成分分離マスクはレーザ光の送波後に
増幅回路23から出力される参照信号成分Ssを抽出で
きる程度の時間幅に設定される。また、反射成分分離マ
スクはレーザ光の送波後に参照成分分離マスクに相当す
る時間が経過した後からレーザ光の次の送波前までの時
間幅に設定される。
【0041】上述の説明から明らかなように、遅延回路
15による遅延時間は上記時間τaに含まれているから
測定結果には影響しないが、半導体レーザ11からパル
ス状のレーザ光を発生させる間隔は、レーザ光の送波後
に物体1により反射されて反射波がフォトダイオード2
1に受波されるまでの時間よりも長くなければならな
い。そこで、物体1までの測定可能な最大距離をLmと
するとき(Lm/c)×2を許容最大時間と決め、レー
ザ光の発光間隔が許容最大時間より長くなるように遅延
時間を設定する。ただし、cは光速である。いま、遅延
回路15を除く回路での時間遅れを無視すれば、遅延回
路15における遅延時間と半導体レーザ11を出射され
た光がフォトダイオード21に戻るまでの時間とを加算
した時間間隔で半導体レーザ11からレーザ光が出射さ
れることになる。したがって、この時間間隔を許容最大
時間よりも長く設定するのである。この条件を除けば遅
延時間は任意に設定可能であって、遅延時間を長く設定
すれば回路の構成要素の応答速度を下げることができる
から、比較的低価格の部品で構成することが可能にな
る。
【0042】上述の動作から明らかなように、本実施形
態の構成ではカウンタ25において時計に用いるクロッ
ク信号の周期には関係なく、カウンタ25のカウントア
ップの値に距離の測定精度が依存しており、カウントア
ップの値を大きくするほど距離の測定精度を高めること
が可能になる。しかも、特開平3−264885号公報
に記載された発明と同様に、光の投受光を多数回繰り返
し、その結果の平均値を用いて物体1までの距離を算出
するから、誤差を小さくすることができる。ただし、カ
ウンタ25のカウントアップの値(つまり、繰り返し回
数)が大きくなれば、物体1までの距離の測定に時間を
要することになるから、測定時間と測定精度とはトレー
ドオフになっており、目的に応じて測定時間を優先する
か測定精度を優先するかをカウンタ25のカウントアッ
プの値によって調節することができる。
【0043】なお、上述の構成例として分岐手段に用い
るビームスプリッタはハーフミラーで構成することが可
能である。また、受波手段としてはフォトダイオード2
1ではなく光電子増倍管を用いることもできる。さら
に、上述の実施形態では物体1までの距離を1回測定す
る間に反射成分分離マスクを用いる期間と参照成分分離
マスクを用いる期間とを1回ずつ設けているが、反射成
分分離マスクを用いる期間と参照成分分離マスクと用い
る期間とをそれぞれ複数回(たとえば10回、50回)
ずつ設けることもできる。つまり、レーザ光を複数回送
波する間は反射成分分離マスクを選択し、次の複数回の
送波の間は参照成分分離マスクを選択し、さらに次の複
数回の送波の間は反射成分分離マスクを選択するという
ように、物体1までの距離を1回測定する間に反射成分
分離マスクと参照成分分離マスクとを複数回ずつ選択す
るのである。このような構成でも同様の効果を得ること
ができる。
【0044】(第2の実施の形態)本実施形態は、図5
に示すように、第1の実施の形態におけるビームスプリ
ッタ21に代えてハーフミラー16を半導体レーザ11
の前方に配置し、ハーフミラー16と物体1との間に配
置したレンズ17での反射光をハーフミラー16で再度
反射させることにより偏向し、この光をフォトダイオー
ド21に参照波として入射させている。ここに、レンズ
17の表面からの反射光が確実に得られるように、レン
ズ17の表面に半透過性を有する被膜を被着してもよ
い。また、第1の実施の形態では物体波を送波する経路
とフォトダイオード21に反射波を入射させる経路とが
異なっていたが、本実施形態では両経路を一致させてい
る。つまり、物体波と反射波とがレンズ17の光軸を通
るように、半導体レーザ11とハーフミラー16とレン
ズ17とフォトダイオード21との位置関係を設定して
いる。その結果、反射波もハーフミラー16により偏向
されてフォトダイオード21に入射することになる。他
の構成および動作は第1の実施の形態と同様であって、
本実施形態の構成では位置合わせが正確に行われている
かぎり、物体1とレンズ17との間を光が往復する時間
を補正なしに求めることができ、第1の実施の形態より
も調節箇所が少なくなる。
【0045】(第3の実施の形態)本実施形態は、図6
に示すように、第1の実施の形態におけるビームスプリ
ッタ21に代えて偏光ビームスプリッタ18を用い、さ
らに偏光ビームスプリッタ18と物体1との間に、4分
の1波長板19およびレンズ17を配置している。ま
た、第2の実施の形態と同様に、物体波と反射波とがレ
ンズ17の光軸を通るように、半導体レーザ11と偏光
ビームスプリッタ18とレンズ17とフォトダイオード
21との位置関係を設定している。本実施形態の構成で
も位置合わせが正確に行われているかぎり、物体1とレ
ンズ17との間を光が往復する時間を補正なしに求める
ことができ、第1の実施の形態よりも調節箇所が少なく
なる。
【0046】偏光ビームスプリッタ18は一方向の偏光
成分を透過させ、他方の偏光成分を反射させるから、半
導体レーザ11からのレーザ光は透過させ、レンズ17
により反射された光および物体1からの反射波は、反射
して偏向することによりフォトダイオード21に入射さ
せることになる。つまり、参照波および反射波の大部分
をフォトダイオード21に導くことができ、ハーフミラ
ーを用いる場合よりも感度が向上する。他の構成および
動作は第1の実施の形態と同様である。
【0047】(第4の実施の形態)本実施形態は、図7
に示すように、第1の実施の形態の構成におけるゲイン
調整回路22に代えて、フォトダイオード21の出力を
それぞれ増幅する増幅率の異なる複数個の前置増幅回路
221〜22nと、どの前置増幅回路221〜22nの
出力を増幅回路23に入力するかを選択するセレクタ2
2aとを設けているマスク発生回路24の動作に同期し
て動作し、参照信号成分を増幅するときには増幅率が最
小の前置増幅回路221を選択し、また反射信号成分を
増幅するときには他の前置増幅回路222〜22nを選
択する。反射信号成分を増幅するときには、セレクタ2
2aは前置増幅回路221〜22nの中から出力が飽和
していない最大の増幅率のものを選択する。ここで、ど
の前置増幅回路221〜22nを選択するかを判断して
選択するには時間がかかるから、前置増幅回路221〜
22nからセレクタ22aへの入力は遅延されている。
他の構成は第1の実施の形態と同様である。
【0048】(第5の実施の形態)本実施形態は、図8
に示すように、フォトダイオード21の特性を補償する
補償電源28を設けたものであって、補償電源28は周
囲温度を検出するサーミスタ29により出力電圧が制御
されている。つまり、フォトダイオード21に補償電源
28からバイアス電圧を与えておき、サーミスタ29で
検出される周囲温度に応じてバイアス電圧を調節するこ
とにより、フォトダイオード21の出力特性が周囲温度
の影響を受けないようにしているのである。とくに、フ
ォトダイオード21としてアバランシェフォトダイオー
ド(以下、APDという)を用いる場合には、ブレーク
ダウン電圧に温度依存性があり、かつ増倍率がブレーク
ダウン電圧付近で急上昇するから、補償電源28による
補償を行うことで、周囲温度の変化に伴うフォトダイオ
ード21の出力特性の変化を抑制することが望ましい。
このようにフォトダイオード21の出力特性の変化を抑
制することによって、周囲温度の変化の影響を受けるこ
となく安定に動作させることができ、距離の測定精度が
より高くなる。他の構成および動作は第1の実施の形態
と同様である。
【0049】なお、内部回路の遅延時間も周囲温度の影
響を受けるから、周囲温度を測定しておき、演算装置2
6による距離の演算時に周囲温度を考慮した補正値を与
えるようにすれば、距離の測定精度の向上につながる。
【0050】(第6の実施の形態)第1の実施の形態で
は、受波手段としてフォトダイオード21を用いている
が本実施形態では図9のように光電子増倍管21’を用
いている。光電子増倍管21’はAPDと同様に光の増
倍作用があるから、微弱な光でも検出することができ
る。つまり、反射波が微弱でも比較的高いS/N比で検
出することができる。ただし、光電子増倍管21’を駆
動するために光電子増倍管電源21a’を必要としてい
る。なお、光電子増倍管21’は光を受波してから出力
が得られるまでに電子走行時間による時間遅れがあり
(たとえば、5.4nsec)、この時間を遅延時間の
一部(または全部)に利用することが可能である。つま
り、遅延手段として光電子増倍管21’を用いることが
できる。また、本実施形態の構成においても遅延回路1
3を併用することができる。他の構成および動作は第1
の実施の形態と同様である。
【0051】(第7の実施の形態)本実施形態は、図1
0に示すように、反射波をフォトダイオード21に入射
させる経路に光ファイバ31を介在させているものであ
る。光ファイバ31を設けることによって、レーザ光の
送波から反射波がフォトダイオード21に入射するまで
の時間を延長することができる。つまり、光ファイバ3
1を用いるときと用いないときとで物体1までの距離が
等しいとすれば、光ファイバ31を用いた場合には、参
照波がフォトダイオード21に入射してから反射波が入
射するまでの時間差を大きくすることができ、参照波と
反射波とを分離しやすくなる。また、物体1までの距離
が近い場合でも参照波と反射波との受波タイミングに時
間差を付けることができるから、測定可能な最小距離を
より小さくすることができる。他の構成および動作は第
1の実施の形態と同様である。
【0052】(第8の実施の形態)本実施形態は、図1
1に示すように、カウンタ25にクロック信号を計数す
る時機能を設ける代わりに積分回路32を付設し、カウ
ンタ25がカウントを開始してからカウントアップする
までの時間に対応する積分値を積分回路32によって求
めるようにしたものである。この積分回路32はコンデ
ンサを微小電流で充電するように構成されており、充電
電流は十分に安定化されている。したがって、コンデン
サの両端電圧は時間に正確に対応しており、この電圧を
A/D変換して演算装置26に与えることによって、物
体1までの距離の演算が可能になっている。ここに、反
射成分分離マスクが選択されているときにコンデンサの
充電を行い、参照成分分離マスクが選択されているとき
にコンデンサの放電を行う構成を採用すれば(ただし、
充電電流と放電電流とは等しくなるように管理してお
く)、反射成分分離マスクが選択されている期間と参照
成分分離マスクが選択されている期間との経過後におけ
るコンデンサの両端電圧をA/D変換するだけで、物体
1までの距離に対応したデジタル値を演算装置26に与
えることができる。したがって、演算装置26ではこの
デジタル値を距離に換算する演算のみを行えばよいこと
になる。他の構成および動作は第1の実施の形態と同様
である。
【0053】(第9の実施の形態)本実施形態は、図1
2に示すように、光ファイバ増幅器33を用いるもので
ある。ここに、光ファイバ増幅器33には光ビームを出
力するために起動用レーザ34を別途に設けている。ま
た、マスク発生回路24’は光ファイバ増幅器33に内
蔵された励起用レーザをオンオフさせ、励起用レーザの
オン時にのみ光ファイバ増幅器33への入射光を選択的
に増幅することによって実現している。つまり、光ファ
イバ増幅器33は参照波および反射波が入射するように
配置され、参照波と反射波とのうちマスク発生回路2
4’としての励起用レーザのオン期間に入射した光のみ
が光電変換を施されることなく増幅されて光ファイバ増
幅器33から出射される。また、光ファイバ増幅器33
に設けたマスク発生回路24’により選択された光は、
光ファイバ増幅器33の出力側に設けたモニタ用のフォ
トダイオード(図示せず)で検出され、カウンタ25に
入力される。また、モニタ用のフォトダイオードの出力
によりマスク発生回路24’(つまり、励起用レーザ)
のオンオフのタイミングが設定される。光ファイバ増幅
器33から出射された光はビームスプリッタ12により
参照波と物体波とに分岐される。つまり、起動用レーザ
34で最初に光を発生させた後は、光ファイバ増幅器3
3により送波と受波とを繰り返すことができる。この構
成を採用すれば、受波した光を光電変換せずに増幅して
投光することができるから効率がよく、また遅延が生じ
ないから計測時間を短くすることができる。なお、起動
用レーザは光ファイバ増幅器33とは別に、光ファイバ
増幅器33の出口付近に設けてもよい。他の構成よび原
理は第1の実施の形態と同様である。
【0054】
【発明の効果】請求項1の発明は、パルス状の電磁波を
送波するとともに送波された電磁波の一部が物体に照射
される物体波となり残りが参照波となるように分岐し、
物体波の物体による反射波と参照波とを一つの受波手段
により受波し、受波手段より出力される信号成分を反射
波に対応する反射信号成分と参照波に対応する参照信号
成分とに分離し、電磁波の送波から反射波の受波までの
時間を距離に換算して物体までの距離を計測する距離計
測方法であり、反射信号成分を所定の遅延時間だけ遅延
させたタイミングでパルス状の電磁波を送波する動作を
規定回数繰り返すとともに最初に反射信号成分を検出し
てから規定回数に達するまでに要した時間を積算する第
1の期間と、参照信号成分を上記遅延時間だけ遅延させ
たタイミングでパルス状の電磁波を送波する動作を規定
回数繰り返すとともに最初に参照信号成分を検出してか
ら規定回数に達するまでに要した時間を積算する第2の
期間とを設け、第1の期間で求めた積算値から第2の期
間で求めた積算値を減算し、減算結果を規定回数から1
を引いた値で除算し、除算の結果を電磁波の送波から反
射波の受波までの時間として用いることを特徴とし、第
1の期間では受波手段が反射波を規定回数受波する期間
を計時し、第2の期間では受波手段が参照波を規定回数
受波する期間を計時するから、第1の期間で求めた時間
から第2の期間で求めた時間を減算して規定回数から1
を引いた値で除算すれば、物体波が送波されてから反射
波を受波するまでの期間を正確に求めることができ、規
定回数を適宜の大きさに設定することによって計時時間
を長くすれば、比較的低精度で計時しても距離を高精度
に測定できるという利点がある。また、遅延時間を適宜
に設定することによって電磁波を送波する周期を比較的
長くすることができ、比較的低い周波数に対応した部品
を用いることが可能になって、高周波用の部品を用いる
場合に比較すると低価格で提供することが可能になる。
しかも、1つの受波手段で参照波と反射波とを受波して
おり、受波手段から出力される信号成分から反射信号成
分と参照信号成分とを抽出するから、反射信号成分およ
び参照信号成分の分離を電気的に行うことができて、光
路を切り換える場合のような機械的構成が不要であっ
て、結果的に構成が簡単であり、故障の可能性を低減す
ることができ、しかも高速に処理することが可能にな
る。
【0055】請求項2の発明は、パルス状の電磁波を送
波するとともに送波された電磁波の一部が物体に照射さ
れる物体波となり残りが参照波となるように分岐し、物
体波の物体による反射波と参照波とを一つの受波手段に
より受波し、受波手段より出力される信号成分を反射波
に対応する反射信号成分と参照波に対応する参照信号成
分とに分離し、電磁波の送波から反射波の受波までの時
間を距離に換算して物体までの距離を計測する距離計測
方法であり、反射信号成分を所定の遅延時間だけ遅延さ
せたタイミングでパルス状の電磁波を送波する動作を規
定回数繰り返すとともに最初に反射信号成分を検出して
から規定回数に達するまでに要した時間を積算する第1
の期間と、参照信号成分を上記遅延時間だけ遅延させた
タイミングでパルス状の電磁波を送波する動作を規定回
数繰り返すとともに最初に参照信号成分を検出してから
規定回数に達するまでに要した時間を積算する第2の期
間とを設け、第1の期間で求めた積算値から第2の期間
で求めた積算値を減算し、第1の期間と第2の期間とを
交互に設定回数繰り返して減算結果の総和を求めた後
に、規定回数と設定回数との積で減算結果の総和を除算
し、除算の結果を電磁波の送波から反射波の受波までの
時間として用いることを特徴とし、第1の期間では受波
手段が反射波を規定回数受波する期間を計時し、第2の
期間では受波手段が参照波を規定回数受波する期間を計
時しており、さらに第1の期間と第2の期間とを交互に
設定回数繰り返すから、第1の期間で求めた時間の総和
から第2の期間で求めた時間の総和を減算して規定回数
と設定回数との積で除算すれば、物体波が送波されてか
ら反射波を受波するまでの期間を正確に求めることがで
き、規定回数および設定回数を適宜の大きさに設定する
ことによって計時時間を長くすれば、比較的低精度で計
時しても距離を高精度に測定できるという利点がある。
しかも、第2の期間は第1の期間で求める時間のうち物
体までの距離を反映していない時間を求める期間である
からオフセット値を求めていることに相当し、距離の測
定期間中にオフセット値を繰り返して求めることによっ
て、より正確なオフセット値を求めることができて距離
を正確に測定できることになる。また、遅延時間を適宜
に設定することによって電磁波を送波する周期を比較的
長くすることができ、比較的低い周波数に対応した部品
を用いることが可能になって、高周波用の部品を用いる
場合に比較すると低価格で提供することが可能になる。
しかも、1つの受波手段で参照波と反射波とを受波して
おり、受波手段から出力される信号成分から反射信号成
分と参照信号成分とを抽出するから、反射信号成分およ
び参照信号成分の分離を電気的に行うことができて、光
路を切り換える場合のような機械的構成が不要であっ
て、結果的に構成が簡単であり、故障の可能性を低減す
ることができ、しかも高速に処理することが可能にな
る。
【0056】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、参照信号成分を抽出する参照成分分
離マスクと反射信号成分を抽出する反射成分分離マスク
とが設定され、反射成分分離マスクを設定する期間が測
定可能な最大距離に応じて可変とされていることを特徴
とし、反射成分分離マスクの期間を変えることによって
測定可能な最大距離を調節することが可能になる。
【0057】請求項4の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、距離の測定精度に応じて前記規定回
数を設定することを特徴とし、測定精度と測定時間とが
トレードオフになっているから、前記規定回数を調節す
ることで使用目的に応じて測定精度と測定時間とのいず
れかを優先させることが可能になる。
【0058】請求項5の発明は、パルス状の電磁波を送
波する送波手段と、送波された電磁波の一部が物体に照
射される物体波となり残りが参照波となるように分岐す
る分岐手段と、物体波の物体による反射波と参照波とを
受波する一つの受波手段と、受波手段より出力される信
号成分を反射波に対応する反射信号成分と参照波に対応
する参照信号成分とに分離する信号分離手段と、電磁波
の送波から反射波の受波までの時間を距離に換算して物
体までの距離を計測する演算手段と、反射信号成分と参
照信号成分とをそれぞれ規定個数までカウントするカウ
ンタと、反射信号成分と参照信号成分とをそれぞれ同じ
遅延時間だけ遅延させる遅延手段と、反射信号成分を遅
延時間だけ遅延させたタイミングでパルス状の電磁波を
送波する動作を規定回数繰り返す間に最初に反射信号成
分を検出してから規定回数に達するまでに要した時間を
積算する第1の時計手段と、参照信号成分を上記遅延時
間だけ遅延させたタイミングでパルス状の電磁波を送波
する動作を規定回数繰り返す間に最初に参照信号成分を
検出してから規定回数に達するまでに要した時間を積算
する第2の時計手段とを備え、第1の時計手段で求めた
積算値から第2の時計手段で求めた積算値を減算し、減
算結果を規定回数から1を引いた値で除算し、除算の結
果を電磁波の送波から反射波の受波までの時間として用
いるものであり、第1の期間では受波手段が反射波を規
定回数受波する期間を計時し、第2の期間では受波手段
が参照波を規定回数受波する期間を計時するから、第1
の期間で求めた時間から第2の期間で求めた時間を減算
して規定回数から1を引いた値で除算すれば、物体波が
送波されてから反射波を受波するまでの期間を正確に求
めることができ、規定回数を適宜の大きさに設定するこ
とによって計時時間を長くすれば、比較的低精度で計時
しても距離を高精度に測定できるという利点がある。ま
た、遅延時間を適宜に設定することによって電磁波を送
波する周期を比較的長くすることができ、比較的低い周
波数に対応した部品を用いることが可能になって、高周
波用の部品を用いる場合に比較すると低価格で提供する
ことが可能になる。しかも、1つの受波手段で参照波と
反射波とを受波しており、受波手段から出力される信号
成分から反射信号成分と参照信号成分とを抽出するか
ら、反射信号成分および参照信号成分の分離を電気的に
行うことができて、光路を切り換える場合のような機械
的構成が不要であって、結果的に構成が簡単であり、故
障の可能性を低減することができ、しかも高速に処理す
ることが可能になる。
【0059】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、反射信号成分と参照信号成分との振幅をほぼ等しく
するゲイン調整回路と、受波手段により受波される反射
波の強度をほぼ一定に保つように送波手段の出力強度を
調節するAPC回路とを備えるものであり、反射信号成
分と参照信号成分との振幅をほぼ等しくすることによっ
て、後段にダイナミックレンジの小さい回路を用いるこ
とが可能になり、低コスト化が可能になる。また、受波
手段により受波される反射波の強度をほぼ一定に保つよ
うに送波手段の出力強度を調節するから、物体までの距
離や物体の反射率の影響による測定精度の低下を抑制す
ることができる。つまり、送波される電磁波は一般には
矩形波状とすることは難しく、時間経過とともに強度が
増加する波形になるから、反射信号成分が適宜の閾値を
超えた時点で反射波を受波したと判断するとすれば、反
射波を受波したと判断するタイミングは反射波の強度に
応じて変化することになるのであるが、上述のように、
反射波の受波強度をほぼ一定に保つことによって、この
ようなタイミングのずれを抑制することができ、物体ま
での距離によって測定精度が変化するのを防止すること
ができる。
【0060】請求項7の発明は、請求項5の発明におい
て、受波手段の出力を増幅するそれぞれ増幅率が異なっ
た複数個の前置増幅回路と、これらの前置増幅回路から
所望の前置増幅回路の出力を選択して信号分離手段に入
力させるセレクタとを備え、セレクタは反射信号成分と
参照信号成分との振幅をほぼ等しくする前置増幅回路の
選択に用いられるものであり、複数の前置増幅回路から
所望の増幅率を有する前置増幅回路を選択することによ
って、後段にダイナミックレンジの小さい回路を用いる
ことが可能になるとともに、物体までの距離による測定
精度の変化を抑制することが可能になる。
【0061】請求項8の発明は、請求項5の発明におい
て、周囲温度を検出する温度センサを備え、温度センサ
により検出される周囲温度に応じて周囲温度の影響によ
る測定誤差を補正するものであり、周囲温度の影響によ
る測定誤差を抑制することができる。
【0062】請求項9の発明は、請求項5の発明におい
て、時計手段が一定周期で発生するクロック信号を計時
するものであり、クロック信号を用いることによって高
い精度で時間を測定することができる。
【0063】請求項10の発明は、請求項5の発明にお
いて、時計手段がコンデンサを定電流で充電する積分回
路であってコンデンサの両端電圧を時間に換算するもの
であり、コンデンサを充電するとともにコンデンサの両
端電圧を時間に換算するから、比較的簡単な構成で時間
を測定することができる。
【0064】請求項11の発明は、請求項5の発明にお
いて、遅延手段が信号分離手段と送波手段との間に設け
た遅延回路であるから、遅延時間を調節することによっ
て電磁波の送波周期を容易に調節することができる。
【0065】請求項12の発明は、請求項5の発明にお
いて、電磁波が光であって、受波手段として光電子増倍
管を用い、遅延手段による遅延時間の少なくとも一部と
して光電子倍増管における受波から出力の発生までの遅
れ時間を用いるものであり、光電子増倍管の内部で生じ
る遅れ時間を遅延時間の少なくとも一部として用いるこ
とにより、別途の遅延手段を設けずに構成することが可
能であり、構成が簡単になる。
【0066】請求項13の発明は、請求項5の発明にお
いて、電磁波が光であって、送波手段と物体との間には
レンズが配置され、分岐手段が送波手段とレンズとの間
に配置され送波手段からの光を透過させレンズを通して
物体波として物体に照射させるとともにレンズで反射さ
れた光および物体からの反射波を偏向して受波手段に入
射させるように構成され、レンズで反射された光が参照
波として用いられるものであり、物体波と反射波とが同
じ経路を通ることになり、しかもレンズで反射された光
を参照波に用いるから、レンズと物体との間の光の往復
時間に相当する時間を正確に求めることができる。しか
も、物体波と反射波とが別経路を通る構成に比較すると
光学要素が少なくなり調整が簡単になる。
【0067】請求項14の発明は、請求項5の発明にお
いて、電磁波が光であって、送波手段と物体との間には
レンズが配置され、分岐手段が送波手段とレンズとの間
に配置され送波手段からの光を透過させレンズを通して
物体波として物体に照射させるとともにレンズで反射さ
れた光および物体からの反射波を偏向して受波手段に入
射させるように構成された偏光ビームスプリッタであっ
て、偏光ビームスプリッタとレンズとの間には4分の1
波長板が配置され、レンズで反射された光が参照波とし
て用いられるものであり、物体波と反射波とが同じ経路
を通ることになり、しかもレンズで反射された光を参照
波に用いるから、レンズと物体との間の光の往復時間に
相当する時間を正確に求めることができる。しかも、物
体波と反射波とが別経路を通る構成に比較すると光学要
素が少なくなり調整が簡単になる。さらに、偏光ビーム
スプリッタと4分の1波長板とを組み合わせて用いてい
るから、送波手段から放射された光の特定の偏光成分が
通過し、物体波および参照波はほとんど透過せずに偏向
されて受波手段に入射するから、ハーフミラーを用いる
場合よりも受波手段への入射量が大きくなり高い感度が
得られる。
【0068】請求項15の発明は、請求項5の発明にお
いて、送波手段が半導体レーザであって、受波手段から
出力される信号成分の立ち上がりのタイミングを抽出し
て距離を演算するものであり、一般に半導体レーザの光
出力の立ち上がりは急峻であって、この立ち上がりのタ
イミングを時間測定の基準に用いることで時間測定の基
準が明確になり、再現性よく正確に距離を測定すること
が可能になる。
【0069】請求項16の発明は、請求項5の発明にお
いて、送波手段が半導体レーザであって、時間幅の短い
パルスにより駆動されるものであるから、レーザ光も短
時間だけ送出され時間測定の基準が取りやすくなる。
【0070】請求項17の発明は、請求項5の発明にお
いて、電磁波が光であって、受波手段と物体との間には
反射波の光路を延長する光ファイバが設けられるもので
あり、反射波を遅延させることによって参照波と反射波
との時間差を大きくすることができ、信号分離手段によ
る参照信号成分と反射信号成分との分離が容易になる。
【0071】請求項18の発明は、請求項5の発明にお
いて、電磁波が光であって、参照波および反射波が入射
する受波手段としての光ファイバ増幅器を備え、光ファ
イバ増幅器に内蔵した起動用レーザのオンオフによって
反射波と参照波とに分離し、光ファイバ増幅器により増
幅した光を物体に向かって送波するものであり、受波し
た光を光電変換せずに送波に用いるから、効率が高くか
つ受波から送波までの時間遅れが少なく、計測時間を短
くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図2】同上の動作説明図である。
【図3】同上の動作説明図である。
【図4】同上の動作説明図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図6】本発明の第3の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図7】本発明の第4の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図8】本発明の第5の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図9】本発明の第6の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図10】本発明の第7の実施の形態を示すブロック図
である。
【図11】本発明の第8の実施の形態を示すブロック図
である。
【図12】本発明の第9の実施の形態を示すブロック図
である。
【図13】従来例を示すブロック図である。
【図14】同上の動作説明図である。
【図15】同上の動作説明図である。
【図16】他の従来例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 物体 11 半導体レーザ 12 ビームスプリッタ 13 レーザ駆動回路 14 APC回路 15 遅延回路 16 ハーフミラー 17 レンズ 18 偏光ビームスプリッタ 19 4分の1波長幅 21 フォトダイオード 21’ 光電子増倍管 22 ゲイン調整回路 221〜22n 前置増幅回路 22a セレクタ 24 マスク発生回路 25 カウンタ 26 演算装置 29 サーミスタ 31 光ファイバ 32 積分回路 Sr 反射信号成分 Ss 参照信号成分
フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA06 DD03 DD06 EE01 FF12 GG06 GG12 HH04 HH13 JJ01 JJ18 KK02 LL02 NN02 PP22 QQ11 QQ13 QQ42 QQ53 UU05 5J084 AA05 AD01 BA04 BA14 BA36 BA52 BB02 BB14 BB24 BB31 CA03 CA10 CA12 CA21 CA44 CA45 CA64 CA80 DA01 EA04 EA05 EA12 FA01

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルス状の電磁波を送波するとともに送
    波された電磁波の一部が物体に照射される物体波となり
    残りが参照波となるように分岐し、物体波の前記物体に
    よる反射波と前記参照波とを一つの受波手段により受波
    し、受波手段より出力される信号成分を反射波に対応す
    る反射信号成分と参照波に対応する参照信号成分とに分
    離し、電磁波の送波から反射波の受波までの時間を距離
    に換算して前記物体までの距離を計測する距離計測方法
    であり、反射信号成分を所定の遅延時間だけ遅延させた
    タイミングでパルス状の電磁波を送波する動作を規定回
    数繰り返すとともに最初に反射信号成分を検出してから
    前記規定回数に達するまでに要した時間を積算する第1
    の期間と、参照信号成分を上記遅延時間だけ遅延させた
    タイミングでパルス状の電磁波を送波する動作を前記規
    定回数繰り返すとともに最初に参照信号成分を検出して
    から前記規定回数に達するまでに要した時間を積算する
    第2の期間とを設け、第1の期間で求めた積算値から第
    2の期間で求めた積算値を減算し、減算結果を前記規定
    回数から1を引いた値で除算し、除算の結果を電磁波の
    送波から反射波の受波までの時間として用いることを特
    徴とする距離計測方法。
  2. 【請求項2】 パルス状の電磁波を送波するとともに送
    波された電磁波の一部が物体に照射される物体波となり
    残りが参照波となるように分岐し、物体波の前記物体に
    よる反射波と前記参照波とを一つの受波手段により受波
    し、受波手段より出力される信号成分を反射波に対応す
    る反射信号成分と参照波に対応する参照信号成分とに分
    離し、電磁波の送波から反射波の受波までの時間を距離
    に換算して前記物体までの距離を計測する距離計測方法
    であり、反射信号成分を所定の遅延時間だけ遅延させた
    タイミングでパルス状の電磁波を送波する動作を規定回
    数繰り返すとともに最初に反射信号成分を検出してから
    前記規定回数に達するまでに要した時間を積算する第1
    の期間と、参照信号成分を上記遅延時間だけ遅延させた
    タイミングでパルス状の電磁波を送波する動作を前記規
    定回数繰り返すとともに最初に参照信号成分を検出して
    から前記規定回数に達するまでに要した時間を積算する
    第2の期間とを設け、第1の期間で求めた積算値から第
    2の期間で求めた積算値を減算し、第1の期間と第2の
    期間とを交互に設定回数繰り返して減算結果の総和を求
    めた後に、前記規定回数と前記設定回数との積で減算結
    果の総和を除算し、除算の結果を電磁波の送波から反射
    波の受波までの時間として用いることを特徴とする距離
    計測方法。
  3. 【請求項3】 前記参照信号成分を抽出する参照成分分
    離マスクと前記反射信号成分を抽出する反射成分分離マ
    スクとが設定され、反射成分分離マスクを設定する期間
    は測定可能な最大距離に応じて可変とされていることを
    特徴とする請求項1または請求項2記載の距離計測方
    法。
  4. 【請求項4】 距離の測定精度に応じて前記規定回数を
    設定することを特徴とする請求項1または請求項2記載
    の距離計測方法。
  5. 【請求項5】 パルス状の電磁波を送波する送波手段
    と、送波された電磁波の一部が物体に照射される物体波
    となり残りが参照波となるように分岐する分岐手段と、
    物体波の前記物体による反射波と前記参照波とを受波す
    る一つの受波手段と、受波手段より出力される信号成分
    を反射波に対応する反射信号成分と参照波に対応する参
    照信号成分とに分離する信号分離手段と、電磁波の送波
    から反射波の受波までの時間を距離に換算して前記物体
    までの距離を計測する演算手段と、反射信号成分と参照
    信号成分とをそれぞれ規定個数までカウントするカウン
    タと、反射信号成分と参照信号成分とをそれぞれ同じ遅
    延時間だけ遅延させる遅延手段と、反射信号成分を前記
    遅延時間だけ遅延させたタイミングでパルス状の電磁波
    を送波する動作を規定回数繰り返す間に最初に反射信号
    成分を検出してから前記規定回数に達するまでに要した
    時間を積算する第1の時計手段と、参照信号成分を上記
    遅延時間だけ遅延させたタイミングでパルス状の電磁波
    を送波する動作を前記規定回数繰り返す間に最初に参照
    信号成分を検出してから前記規定回数に達するまでに要
    した時間を積算する第2の時計手段とを備え、第1の時
    計手段で求めた積算値から第2の時計手段で求めた積算
    値を減算し、減算結果を前記規定回数から1を引いた値
    で除算し、除算の結果を電磁波の送波から反射波の受波
    までの時間として用いることを特徴とする距離計測装
    置。
  6. 【請求項6】 前記反射信号成分と前記参照信号成分と
    の振幅をほぼ等しくするゲイン調整回路と、前記受波手
    段により受波される反射波の強度をほぼ一定に保つよう
    に前記送波手段の出力強度を調節するAPC回路とを備
    えることを特徴とする請求項5記載の距離計測装置。
  7. 【請求項7】 前記受波手段の出力を増幅するそれぞれ
    増幅率が異なった複数個の前置増幅回路と、これらの前
    置増幅回路から所望の前置増幅回路の出力を選択して信
    号分離手段に入力させるセレクタとを備え、前記セレク
    タは前記反射信号成分と前記参照信号成分との振幅をほ
    ぼ等しくする前置増幅回路の選択に用いられることを特
    徴とする請求項5記載の距離計測装置。
  8. 【請求項8】 周囲温度を検出する温度センサを備え、
    温度センサにより検出される周囲温度に応じて周囲温度
    の影響による測定誤差を補正することを特徴とする請求
    項5記載の距離計測装置。
  9. 【請求項9】 前記時計手段は一定周期で発生するクロ
    ック信号を計時することを特徴とする請求項5記載の距
    離計測装置。
  10. 【請求項10】 前記時計手段はコンデンサを定電流で
    充電する積分回路であってコンデンサの両端電圧を時間
    に換算することを特徴とする請求項5記載の距離計測装
    置。
  11. 【請求項11】 前記遅延手段は前記信号分離手段と送
    波手段との間に設けた遅延回路であることを特徴とする
    請求項5記載の距離計測装置。
  12. 【請求項12】 前記電磁波は光であって、前記受波手
    段として光電子増倍管を用い、前記遅延手段による遅延
    時間の少なくとも一部として光電子倍増管における受波
    から出力の発生までの遅れ時間を用いることを特徴とす
    る請求項5記載の距離計測装置。
  13. 【請求項13】 前記電磁波は光であって、前記送波手
    段と物体との間にはレンズが配置され、前記分岐手段は
    前記送波手段と前記レンズとの間に配置され前記送波手
    段からの光を透過させ前記レンズを通して物体波として
    物体に照射させるとともに前記レンズで反射された光お
    よび物体からの反射波を偏向して前記受波手段に入射さ
    せるように構成され、レンズで反射された光が参照波と
    して用いられることを特徴とする請求項5記載の距離計
    測装置。
  14. 【請求項14】 前記電磁波は光であって、前記送波手
    段と物体との間にはレンズが配置され、前記分岐手段は
    前記送波手段と前記レンズとの間に配置され前記送波手
    段からの光を透過させ前記レンズを通して物体波として
    物体に照射させるとともに前記レンズで反射された光お
    よび物体からの反射波を偏向して前記受波手段に入射さ
    せるように構成された偏光ビームスプリッタであって、
    偏光ビームスプリッタと前記レンズとの間には4分の1
    波長板が配置され、レンズで反射された光が参照波とし
    て用いられることを特徴とする請求項5記載の距離計測
    装置。
  15. 【請求項15】 前記送波手段は半導体レーザであっ
    て、受波手段から出力される信号成分の立ち上がりのタ
    イミングを抽出して距離を演算することを特徴とする請
    求項5記載の距離計測装置。
  16. 【請求項16】 前記送波手段は半導体レーザであっ
    て、時間幅の短いパルスにより駆動されることを特徴と
    する請求項5記載の距離計測装置。
  17. 【請求項17】 前記電磁波は光であって、前記受波手
    段と物体との間には反射波の光路を延長する光ファイバ
    が設けられることを特徴とする請求項5記載の距離計測
    装置。
  18. 【請求項18】 前記電磁波は光であって、参照波およ
    び反射波が入射する受波手段としての光ファイバ増幅器
    を備え、光ファイバ増幅器に内蔵した起動用レーザのオ
    ンオフによって反射波と参照波とに分離し、光ファイバ
    増幅器により増幅した光を物体に向かって送波すること
    を特徴とする請求項5記載の距離計測装置。
JP30473099A 1999-10-26 1999-10-26 距離計測方法およびその装置 Expired - Fee Related JP3654090B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30473099A JP3654090B2 (ja) 1999-10-26 1999-10-26 距離計測方法およびその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30473099A JP3654090B2 (ja) 1999-10-26 1999-10-26 距離計測方法およびその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001124855A true JP2001124855A (ja) 2001-05-11
JP3654090B2 JP3654090B2 (ja) 2005-06-02

Family

ID=17936530

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30473099A Expired - Fee Related JP3654090B2 (ja) 1999-10-26 1999-10-26 距離計測方法およびその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3654090B2 (ja)

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002048738A1 (fr) * 2000-12-15 2002-06-20 Nikon Corporation Appareil d'horloge, procede d'horloge et telemetre
US6829042B1 (en) 2002-06-10 2004-12-07 Matsushita Electric Works, Ltd. Distance measuring apparatus and method using a pulsed electromagnetic wave
KR100489436B1 (ko) * 2002-10-25 2005-05-16 한국원자력연구소 펄스형 레이저를 이용한 물체의 거리측정장치 및 그 방법
JP2006038652A (ja) * 2004-07-27 2006-02-09 Matsushita Electric Works Ltd 距離測定装置
JP2006105802A (ja) * 2004-10-06 2006-04-20 Topcon Corp 距離測定装置
CN1329744C (zh) * 2003-08-29 2007-08-01 北京理工大学 积分累加脉冲激光中短距离测距方法
JP2009236650A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Panasonic Electric Works Co Ltd 発光装置およびそれを用いる空間情報検出装置
JP2009236657A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Panasonic Electric Works Co Ltd 距離測定装置
JP2010286448A (ja) * 2009-06-15 2010-12-24 Nippon Signal Co Ltd:The 光測距装置
JP2018537670A (ja) * 2015-11-12 2018-12-20 ウニベルジテート シュトゥットガルト 傾斜物体波を利用する、フィゾー干渉計対物レンズを有する干渉計
WO2019088049A1 (ja) * 2017-10-30 2019-05-09 株式会社デンソー レーザレーダ装置
JP2019086461A (ja) * 2017-11-09 2019-06-06 日立金属株式会社 光ケーブル監視システム
CN110646780A (zh) * 2019-09-30 2020-01-03 南京邮电大学 一种应用于单光子飞行时间测距系统的光子同步检测电路及其制备方法
JP2020503506A (ja) * 2016-12-13 2020-01-30 センスル テクノロジーズ リミテッド ライダー装置
JP2020515812A (ja) * 2016-12-13 2020-05-28 センスル テクノロジーズ リミテッド ライダー装置
KR20200062729A (ko) * 2018-11-27 2020-06-04 현대오트론 주식회사 라이다 장치 및 라이다의 신호 처리 방법
JP2020091157A (ja) * 2018-12-04 2020-06-11 株式会社Ihi 光学式距離計測装置及び移載システム
CN111913186A (zh) * 2019-05-09 2020-11-10 株式会社爱德万测试 光学试验用装置及半导体试验装置
CN112384821A (zh) * 2018-06-08 2021-02-19 株式会社电装 测距装置
WO2021075099A1 (ja) * 2019-10-16 2021-04-22 株式会社アドバンテスト 光学試験用装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101051981B1 (ko) * 2009-04-22 2011-07-26 대한측량협회 거리 측정 장치 및 방법

Cited By (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002048738A1 (fr) * 2000-12-15 2002-06-20 Nikon Corporation Appareil d'horloge, procede d'horloge et telemetre
DE10326085B4 (de) * 2002-06-10 2007-02-08 Matsushita Electric Works, Ltd., Kadoma Entfernungsmessgerät und -verfahren, welche eine gepulste elektromagnetische Welle verwenden
US6829042B1 (en) 2002-06-10 2004-12-07 Matsushita Electric Works, Ltd. Distance measuring apparatus and method using a pulsed electromagnetic wave
KR100489436B1 (ko) * 2002-10-25 2005-05-16 한국원자력연구소 펄스형 레이저를 이용한 물체의 거리측정장치 및 그 방법
CN1329744C (zh) * 2003-08-29 2007-08-01 北京理工大学 积分累加脉冲激光中短距离测距方法
JP2006038652A (ja) * 2004-07-27 2006-02-09 Matsushita Electric Works Ltd 距離測定装置
JP4529572B2 (ja) * 2004-07-27 2010-08-25 パナソニック電工株式会社 距離測定装置
JP2006105802A (ja) * 2004-10-06 2006-04-20 Topcon Corp 距離測定装置
JP2009236650A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Panasonic Electric Works Co Ltd 発光装置およびそれを用いる空間情報検出装置
JP2009236657A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Panasonic Electric Works Co Ltd 距離測定装置
JP2010286448A (ja) * 2009-06-15 2010-12-24 Nippon Signal Co Ltd:The 光測距装置
JP2018537670A (ja) * 2015-11-12 2018-12-20 ウニベルジテート シュトゥットガルト 傾斜物体波を利用する、フィゾー干渉計対物レンズを有する干渉計
JP2020503506A (ja) * 2016-12-13 2020-01-30 センスル テクノロジーズ リミテッド ライダー装置
JP2020515812A (ja) * 2016-12-13 2020-05-28 センスル テクノロジーズ リミテッド ライダー装置
WO2019088049A1 (ja) * 2017-10-30 2019-05-09 株式会社デンソー レーザレーダ装置
JP2019082354A (ja) * 2017-10-30 2019-05-30 株式会社デンソー レーダレーザ装置
JP6992410B2 (ja) 2017-10-30 2022-01-13 株式会社デンソー レーダレーザ装置
JP2019086461A (ja) * 2017-11-09 2019-06-06 日立金属株式会社 光ケーブル監視システム
JP7013802B2 (ja) 2017-11-09 2022-02-15 日立金属株式会社 光ケーブル監視システム
CN112384821A (zh) * 2018-06-08 2021-02-19 株式会社电装 测距装置
KR20200062729A (ko) * 2018-11-27 2020-06-04 현대오트론 주식회사 라이다 장치 및 라이다의 신호 처리 방법
KR102283233B1 (ko) * 2018-11-27 2021-07-29 현대모비스 주식회사 라이다 장치 및 라이다의 신호 처리 방법
JP2020091157A (ja) * 2018-12-04 2020-06-11 株式会社Ihi 光学式距離計測装置及び移載システム
CN111913186A (zh) * 2019-05-09 2020-11-10 株式会社爱德万测试 光学试验用装置及半导体试验装置
CN110646780A (zh) * 2019-09-30 2020-01-03 南京邮电大学 一种应用于单光子飞行时间测距系统的光子同步检测电路及其制备方法
WO2021075099A1 (ja) * 2019-10-16 2021-04-22 株式会社アドバンテスト 光学試験用装置
TWI836114B (zh) * 2019-10-16 2024-03-21 日商愛德萬測試股份有限公司 光學試驗用裝置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3654090B2 (ja) 2005-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001124855A (ja) 距離計測方法およびその装置
US7359039B2 (en) Device for precise distance measurement
EP3088914B1 (en) Distance measuring apparatus, electronic apparatus, distance measuring method, and distance measuring program
JP3839851B2 (ja) 電子距離測定器具
JP2010156711A (ja) 距離測定装置および距離測定方法
JPH1123709A (ja) 距離測定装置
EP3848677B1 (en) Optical fiber characteristic measuring device and optical fiber characteristic measuring method
EP3860311A1 (en) Laser driver pulse shaping control
US10371803B2 (en) Distance measuring device and method for calibrating the same
US20210318147A1 (en) Optical fiber characteristics measurement apparatus and optical fiber characteristics measurement method
EP0933649A2 (en) Distance measurement apparatus
JP2000346941A (ja) 距離測定装置
US11444432B2 (en) Laser driver pulse shaping control
WO2016013242A1 (ja) 距離測定装置及び距離測定方法
JPH06118173A (ja) 距離測定装置
JPH11352226A (ja) 高精度測距装置
US11513202B2 (en) Electronic distance meter and method of determining a distance with an electronic distance meter
JP5515199B2 (ja) 光パルス試験装置及びその調整方法
JP3941274B2 (ja) 距離測定装置
JP2500733B2 (ja) レ―ザ測距装置
WO2002054109A1 (fr) Procede de detection d'une temporisation d'emissions laser
JP2012229988A (ja) 距離測定方法および距離測定装置
JP7332650B2 (ja) 光スペクトラムアナライザ及びパルス変調光測定方法
JPH07333336A (ja) パルスレーダ装置
US11686617B2 (en) Optical spectrum analyzer and pulse-modulated light measurement method

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040708

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040713

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040913

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050221

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080311

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090311

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090311

Year of fee payment: 4

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090311

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100311

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100311

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110311

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120311

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120311

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130311

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130311

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140311

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees