JP5515199B2 - 光パルス試験装置及びその調整方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光ファイバの伝送損失及び障害点までの距離を測定する光パルス試験装置及びその調整方法に関する。
光パルス試験装置は、周知の通り、光パルスを試験対象である光ファイバに入射し、光ファイバからの後方散乱光を受光して得られる受光信号に対して所定の演算処理を施すことにより光ファイバの特性(伝送損失や障害点までの距離等)を試験する装置である。尚、この光パルス試験装置は、光ファイバ試験装置又はOTDR(Opticai Time Domain Reflectometer)と呼ばれることもある。従来の光パルス試験装置の詳細については、例えば以下の特許文献1を参照されたい。
特開2001−99750号公報
ところで、光パルスを試験対象である光ファイバに入射して得られる後方散乱光は極めて微弱である。このため、光パルス試験装置においては、微弱な後方散乱光を受光する受光部に、アバランシェ・フォトダイオード(以下、APDという)等の高感度の受光素子が設けられる。ここで、APDとは、予め逆バイアスを印加しておき、光を受光して得られる電子を上記の逆バイアスにて加速することにより「電子なだれ」現象を引き起こして光電流を増倍する高速・高感度のフォトダイオードである。
APDは、印加電圧(逆バイアス)に応じて光電流を増幅する割合(増倍度)が変化する特性を有し、印加電圧が大きい程、増倍度が増加する。APDを備える光パルス試験装置は、光ファイバからの後方散乱光を受光して得られる受光信号のレベルが適切なレベルとなるように、APDに対する印加電圧を制御している。
以上の通り、APDは微弱な後方散乱光を受光するのに適した受光素子ではあるが、その増倍度が周囲温度に応じて変化し、その感度が周囲温度に左右されてしまう。この周囲温度による悪影響を排除するために、予め設定した基準温度と周囲温度の測定結果との差分に応じてAPDに対する印加電圧を制御する方法が考えられる。しかしながら、かかる制御方法は開ループになっているため、APDの特性のバラツキにより補正量がずれて所望の増倍度が得られなかったり、或いは過剰電圧がAPDに印加されてAPDが破壊される虞があるという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、周囲温度の変化に拘わらず後方散乱光を受光する受光部の受光感度を所望の受光感度にすることができる光パルス試験装置及びその調整方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の光パルス試験装置は、光パルスを射出する光源(13)と、前記光パルスを試験対象の光ファイバ(30)に入射して得られる後方散乱光を受光する受光部(16)とを備え、前記受光部から出力される受光信号に対して所定の演算処理を施して前記光ファイバの特性を試験する光パルス試験装置(1)において、特性が既知であって前記光ファイバに接続される基準光ファイバ(15)と、前記受光部の温度を所定の温度に設定した場合に前記基準光ファイバからの後方散乱光を前記受光部で受光して得られる受光信号の受光レベルを基準受光レベルとして予め記憶する記憶部(21a)を有しており、前記基準光ファイバからの後方散乱光を前記受光部で受光して得られる受光信号の受光レベルが前記記憶部に記憶された基準受光レベルと一致するように前記受光部の感度を制御する感度制御部(21)とを備えており、前記光源が、前記光ファイバの特性を試験するために用いられる第1光パルスを繰り返し射出するとともに、該第1光パルスとはパルス幅及びパワーが異なり前記受光部の感度を制御するために用いられる第2光パルスを、前記光ファイバの試験に影響を及ぼさない時間間隔をもって該第1光パルスの間に射出することを特徴としている。
この発明によると、光源から試験対象の光ファイバの特性を試験するために用いられる第1光パルスが繰り返し射出されるとともに、第1光パルスとはパルス幅及びパワーが異なり受光部の感度を制御するために用いられる第2光パルスが、光ファイバの試験に影響を及ぼさない時間間隔をもって第1光パルスの間に射出され、光源から射出された第2光パルスが試験対象の光ファイバに接続された特性が既知の基準光ファイバに入射すると、後方散乱光が発生して受光部で受光される。後方散乱光を受光部で受光して得られる受光信号の受光レベルが記憶部に記憶された基準受光レベルと一致するように前記受光部の感度が感度制御部によって制御される。
また、本発明の光パルス試験装置は、前記受光部が、アバランシェ・フォトダイオードを備えており、前記制御部は、前記アバランシェ・フォトダイオードに印加する電圧を制御する事により前記受光部の感度を制御することを特徴としている。
また、本発明の光パルス試験装置は、前記基準光ファイバの長さが、前記第2光パルスのパルス幅によって決定される分解能に比べて十分長い長さに設定されることを特徴としている。
更に、本発明の光パルス試験装置は、前記試験対象の光ファイバと前記基準光ファイバとの接続点における反射光を前記受光部で受光して得られる受光信号の受光レベルが所定のレベルとなるように前記光源から射出される前記第1,第2光パルスの強度を制御する光源制御部(22)を備えることを特徴としている。
本発明のパルス試験装置の調整方法は、光源(13)からの光パルスを試験対象の光ファイバ(30)に入射して得られる後方散乱光を受光部(16)で受光し、前記受光部から出力される受光信号に対して所定の演算処理を施して前記光ファイバの特性を試験する光パルス試験装置(1)の調整方法であって、前記受光部の感度を第1感度に設定する第1ステップと、前記試験対象の光ファイバと特性が既知である基準光ファイバ(15)との接続点(C)における反射光を前記受光部で受光して得られる受光信号の受光レベルが所定のレベルとなるように前記光源から射出される光パルスの強度を制御する第2ステップと、前記受光部の感度を、前記第1感度よりも高い第2感度に設定する第3ステップと、前記試験対象の光ファイバの特性を試験するために用いられる第1光パルスを繰り返し射出するとともに、該第1光パルスとはパルス幅及びパワーが異なり前記受光部の感度を制御するために用いられる第2光パルスを、前記光ファイバの試験に影響を及ぼさない時間間隔をもって該第1光パルスの間に射出しつつ、前記基準光ファイバからの後方散乱光を前記受光部で受光して得られる受光信号の受光レベルが、前記受光部の温度を所定の温度に設定した場合に前記基準光ファイバからの後方散乱光を前記受光部で受光して得られる受光信号の受光レベルである基準受光レベルと一致するように前記受光部の感度を制御する第4ステップとを含むことを特徴としている。
本発明によれば、光源から試験対象の光ファイバの特性を試験するために用いられる第1光パルスを繰り返し射出するとともに、第1光パルスとはパルス幅及びパワーが異なり受光部の感度を制御するために用いられる第2光パルスを、光ファイバの試験に影響を及ぼさない時間間隔をもって第1光パルスの間に射出し、特性が既知である基準光ファイバに第2光パルスを入射させて得られる後方散乱光を受光部で受光して受光信号に変換し、この受光信号の受光レベルが基準受光レベルと一致するように受光部の感度を制御する閉ループ制御を行っているため、周囲温度の変化に拘わらず後方散乱光を受光する受光部の受光感度を所望の受光感度にすることができるという効果がある。
また、本発明によれば、試験対象の光ファイバと基準光ファイバとの接続点における反射光を受光部で受光して得られる受光信号の受光レベルが所定のレベルとなるように光源から射出される光パルスの強度を制御しているため、光源から射出される光パルスの強度のバラツキを抑えることができ、より高い精度で受光部の感度を制御することができるという効果がある。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態による光パルス試験装置及びその調整方法について詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態による光パルス試験装置の要部構成を示すブロック図である。図1に示す通り、本実施形態の光パルス試験装置1は、駆動信号生成部11、レーザ駆動部12、レーザ素子13(光源)、方向性結合器14、検出ファイバ15(基準光ファイバ)、受光部16、増幅部17、A/D変換部18、処理部19、表示部20、バイアス制御部21(感度制御部)、及びレーザ制御部22(光源制御部)を備えており、試験対象である光ファイバ30の特性(伝送損失や障害点までの距離等)を試験する。尚、光ファイバ30は、例えば石英系のシングルモードファイバである。
駆動信号生成部11は、光パルスの射出タイミングを規定するパルス信号を生成するパルス発生回路を備えており、生成したパルス信号を駆動信号としてレーザ駆動部12に出力する。この駆動信号生成部11は、一定時間毎に繰り返される第1パルス信号と、繰り返される第1パルス信号の間に配置される第2パルス信号とを生成する。第1パルス信号は、光ファイバ30の特性を試験するために用いられる光パルス(第1光パルス)を生成するための信号である。他方、第2パルス信号は、受光部16の感度やレーザ素子13から射出される第1光パルスの強度を制御するために用いられる光パルス(第2光パルス)を生成するための信号である。
レーザ駆動部12は、駆動信号生成部11から出力される駆動信号に基づいてオン状態又はオフ状態となることによりレーザ素子13を駆動する。レーザ素子13は、レーザダイオード(LD)であり、上記レーザ駆動部12によって駆動電流が供給されることにより短パルス幅の光パルス(第1光パルス及び第2光パルス)を方向性結合器14に射出する。尚、レーザ素子13から射出される第1光パルスと第2光パルスとは、パルス幅及びパワーが異なる。
方向性結合器14は、レーザ素子13から射出された光パルスを検出ファイバ15に向けて透過させるとともに、検出ファイバ15及び光ファイバ30からの戻り光を受光部16に向けて射出する。尚、検出ファイバ15及び光ファイバ30からの戻り光には、後方レイリー散乱光やフレネル反射光が含まれる。検出ファイバ15は、特性が既知であって数十メートル程度の長さを有する光ファイバである。この検出ファイバ15は、受光部16の感度やレーザ素子13から射出される光パルスの強度を調整するために用いられ、例えばシングルモード光ファイバを採用することができる。
検出ファイバ15の長さは、レーザ素子13から射出される第2光パルスの幅によって決定される分解能(空間分解能)に比べて十分長い長さに設定される。例えば、分解能が数十センチメートル程度に設定された場合には、検出ファイバ15の長さが数メートル程度以上であれば上記の分解能に比べて十分長い長さということができる。尚、図1においては、検出ファイバ15を示すブロックを方向性結合器14を示すブロック及び光ファイバ30を示すブロックから離間させて図示している。しかしながら、検出ファイバ15は、光コネクタ(図示省略)等を用いて、その一端が方向性結合器14の入出力端に接続されるとともに、その他端が光ファイバ30に接続されている。以下、検出ファイバ15と光ファイバ30との接続点を「接続点C」という。
受光部16は、方向性結合器14を介した検出ファイバ15及び光ファイバ30からの戻り光を電気信号(受光信号)に光電変換して増幅部17に出力する。ここで、検出ファイバ15及び光ファイバ30からの戻り光、特に後方レイリー散乱光は極めて微弱なため、受光部16は高感度のアバランシェ・フォトダイオード(以下、APDという)を備える。APDに対する印加電圧(逆バイアス)を変化させればAPDの増倍度を変えることができ、これにより受光部16の感度を制御することが可能である。
図2は、受光部16が備えるAPDの特性の一例を示す図である。図2に示す通り、APDは、印加電圧(逆バイアス)に応じて光電流を増幅する割合(増倍度)が変化する特性を有し、印加電圧が大きくなるにつれて増倍度が増加する。また、図2に示す通り、APDに対する印加電圧がV2に設定されてAPDの増倍度がA1(この増倍度A1は、例えば「1」である)である場合には、APDに対する印加電圧をV2から僅かに変化させてもAPD増倍度は殆ど変化しないことが分かる。これに対し、APDに対する印加電圧がV3程度よりも高い値に設定されている場合においては、APDに対する印加電圧を僅かに変化させてもAPDの増倍度が大きく変化することが分かる。
増幅部17は、受光部16から出力される受光信号を所定の増幅率で増幅してA/D変換部18に出力する。A/D変換部18は、増幅部17から出力された受光信号(アナログ信号)を所定のサンプリング時間毎にサンプリングしてディジタル信号(受光データ)に変換して処理部19に出力する。尚、A/D変換部18から出力される受光データは、検出ファイバ15及び光ファイバ30からの戻り光の強度変化を示す時系列データである。
処理部19は、A/D変換部18から出力される受光データに対して所定の演算処理を施すことにより光ファイバ30の特性(伝送損失や障害点までの距離等)を求める。また、処理部19は、受光データから検出ファイバ15を判別し、判別した検出ファイバ15中の特定位置(例えば、検出ファイバ15の中間点)において発生した後方レイリー散乱光を受光して得られる受光信号の受光レベルを求めてバイアス制御部21に出力する。更に、処理部19は、受光データから接続点Cの位置を求めるとともに、その接続点Cにおけるフレネル反射光を受光して得られる受光信号の受光レベルを求めてレーザ制御部22に出力する。
表示部20は、CRT(Cathod Ray Tube)又は液晶表示装置等の表示装置を備えており、処理部19で求められた光ファイバ30の特性や、処理部19から出力される受光データに所定の信号処理を施して得られた表示データを表示する。この表示データは、戻り光の強度変化(時間変化)を、光パルス試験装置1を基点とした検出ファイバ15の距離及び光ファイバ30の距離に換算したデータである。
バイアス制御部21は、処理部19から出力される受光信号の受光レベルが所定のレベルになるように、受光部16に設けられたAPDに対する印加電圧を制御する。具体的には、バイアス制御部21は、受光部16の温度を所定の温度(例えば、室温である25°)に設定した場合に、検出ファイバ15の特定位置において発生した後方レイリー散乱光を受光して得られる受光信号の受光レベルを基準受光レベルとして記憶するメモリ21a(記憶部)を備えており、処理部19から出力される受光信号の受光レベルがメモリ21aに記憶された基準受光レベルと一致するようにAPDに対する印加電圧を制御する。これにより、受光部16の感度が制御される。
レーザ制御部22は、処理部19から出力される受光信号の受光レベルが所定のレベルになるように、レーザ駆動部12を制御する。具体的には、レーザ制御部22は、受光部16の温度を所定の温度(例えば、室温である25°)に設定し、且つ受光部16が備えるAPDの増倍度を所定の値(例えば、「1」)に設定した場合に、接続点Cから得られるフレネル反射光を受光して得られる受光信号の受光レベルを記憶するメモリ22aを備えており、処理部19から出力される受光信号の受光レベルがメモリ22aに記憶された受光レベルと一致するようにレーザ駆動部12を制御する。
次に、上記構成におけるパルス試験装置1を用いた光ファイバ30の試験時の動作について説明する。尚、前述の通り、レーザ素子13からは光ファイバ30の特性を試験するために用いられる第1光パルスと、受光部16の感度やレーザ素子13から射出される光パルスの強度を制御するために用いられる第2光パルスとが射出されるが、ここでは説明の簡単のために第1光パルスのみが射出されるとする。
駆動信号生成部11から第1パルス信号が駆動信号として出力されると、レーザ駆動部12はこの駆動信号に基づいてレーザ素子13を駆動する。これによりレーザ素子13からは第1光パルスが射出される。レーザ素子13から射出された第1光パルスは、方向性結合器14を介して検出ファイバ15の一端から入射して検出ファイバ15中を伝播する。検出ファイバ15の他端から射出された第1光パルスは、接続点Cを介して光ファイバ30の一端から入射して光ファイバ30中を伝播する。
第1光パルスが検出ファイバ15及び光ファイバ30を伝播することによって後方レイリー散乱光が発生し、また、第1光パルスが接続点Cに入射することによりフレネル反射光が生ずる。これら後方散乱光及びレイリー散乱光は、方向性結合器14を介して受光部16に入射し、受光部16に設けられたAPDによって受光信号に光電変換される。受光部16から出力された受光信号は増幅部17で増幅された後に、A/D変換部18に入力されてディジタル信号の受光データに変換される。A/D変換部18で変換された受光データは、処理部19に入力されて一時的に記憶される。
以上の処理が終了すると、駆動信号生成部11から次の第1パルス信号が駆動信号として出力され、以上説明した動作と同様の動作が数回〜数十回程度繰り返し行われる。そして、処理部19は、以上の処理で得られた複数の受光データを加算平均したデータを求め、このデータに対して所定の演算処理を施す。これにより光ファイバ30の特性(伝送損失や障害点までの距離等)が求められる。
図3は、処理部19で加算平均して得られた受光データを示す図である。尚、受光データは、前述した通り、検出ファイバ15及び光ファイバ30からの戻り光の強度変化を示す時系列データであるため、図3においては、横軸に光パルス試験装置1を基点とした距離をとり、縦軸に加算平均された受光データの信号レベルをとっている。また、図3においては、加算平均された受光データを対数変換したものを図示している。
図3を参照すると、受光データには3つのピークP1〜P3が現れているのが分かる。ピークP1は検出ファイバ15の入射端において生じたフレネル反射光によるものであり、ピークP2は検出ファイバ15と光ファイバ30との接続点Cにおいて生じたフレネル反射光によるものである。また、ピークP3は、光ファイバ30の他端において生じたフレネル反射光によるものである。尚、図3においては、図示の都合上、ピークP1とP3とのほぼ中間の位置にピークP2を図示しているが、光ファイバ30の長さは検出ファイバ15の長さよりも遥かに長いため、実際には、ピークP2は、ピークP1に近接した位置に現れる。
また、図3から、ピークP1,P2の間には検出ファイバ15で生じた後方レイリー散乱光による受光データが現れており、ピークP2,P3の間には、光ファイバ30で生じた後方レイリー散乱光による受光データが現れている。これら後方レイリー散乱光による受光データの信号レベルは、光パルス試験装置1からの距離が長くなるにつれて信号レベルがほぼ直線的に減少していることが分かる。図3に示した受光データから求められた光ファイバ30の特性は、表示部20に表示される。
次に、本発明の一実施形態によるパルス試験装置の調整方法について説明する。本実施形態の調整方法は、レーザ素子13から第1光パルスを繰り返し射出して光ファイバ30の試験を行っている最中に、繰り返し射出される第1光パルスの間に第2光パルスを射出し、この第2光パルスを用いて受光部16に設けられたAPDに対する印加電圧を制御することで受光部16の感度を制御するものである。
図4は、レーザ素子13から射出される第1光パルス及び第2光パルスを示す図である。図4に示す通り、レーザ素子13から繰り返し射出される第1光パルスOP1の間に、第1光パルスOP1とはパルス幅及びパワーが異なる第2光パルスOP2が配置される。第2光パルスOP2から第1光パルスOP1までの時間間隔T2は、第1光パルスOP1から第1光パルスOP1まで、若しくは第1光パルスOP1から第2光パルスOP2までの時間間隔T1と同じか、又は第2光パルスOP2の反射光が光ファイバ30の試験に影響を及ぼさなければ時間間隔T1より短くても良い。第2光パルスOP2は、第1光パルスOP1と交互に射出しても良く、又は第1光パルスOP1を複数回射出する毎に1回射出しても良い。
図5は、本発明の一実施形態によるパルス試験装置の調整方法を示すフローチャートである。処理が開始されると、まずバイアス制御部21は、受光部16に設けられたAPDに対する印加電圧をV1(図2参照)に設定してAPDの増倍度をA1に設定する(ステップS11:第1ステップ)。つまり、APDに対する印加電圧を、印加電圧の多少の変動があってもAPDの増倍度が大きく変化しない値に設定する。
以上の設定が終了すると、駆動信号生成部11から第2パルス信号が駆動信号として出力される。尚、APDの増倍度がA1に設定されている間は、光ファイバ30の試験は行われないため、ここでは、説明の簡単のために第1パルス信号は出力されないものとする。レーザ駆動部12は、駆動信号生成部11から駆動信号として出力された第2パルス信号に基づいてレーザ素子13を駆動する。これによりレーザ素子13からは第2光パルスが射出される(ステップS12)。
レーザ素子13から射出された第2光パルスは、方向性結合器14を介して検出ファイバ15の一端から入射して検出ファイバ15中を伝播し、その後に接続点Cを介して光ファイバ30の一端から入射して光ファイバ30中を伝播する。第2光パルスが検出ファイバ15及び光ファイバ30を伝播することによって後方レイリー散乱光が発生し、また、第1光パルスが接続点Cに入射することによりフレネル反射光が生ずる。これら後方散乱光及びレイリー散乱光は、方向性結合器14を介して受光部16に入射し、受光部16に設けられたAPDによって受光信号に光電変換される。
受光部16から出力された受光信号は増幅部17で増幅された後に、A/D変換部18に入力されてディジタル信号の受光データに変換される。A/D変換部18で変換された受光データは、処理部19に入力されて一時的に記憶される。以上の処理が光ファイバ30の試験を行う場合と同様に、数回〜数十回程度繰り返し行われる。そして、処理部19は、以上の処理で得られた複数の受光データを加算平均したデータを求め、このデータに対して所定の演算処理を施し、図3に示した受光データと同様の受光データを得る。尚、第1光パルスと第2光パルスとは、パルス幅及びパワーが相違するため、ここで得られた受光データと図3に示す受光データとは信号レベルが相違する。
以上の処理が終了すると、処理部19は、加算平均された受光データから接続点Cの位置を求めるとともに、その接続点Cにおけるフレネル反射光を受光して得られる受光信号の受光レベル(図3に示すピークP2に相当するピークの最大値)を求めてレーザ制御部22に出力する(ステップS13)。レーザ制御部22は、処理部19から出力される受光信号の受光レベルが所定のレベルになるように、レーザ駆動部12を制御する。具体的には、処理部19から出力される受光信号の受光レベルが、メモリ22aに記憶された受光レベルと一致するようにレーザ駆動部12を制御する。これにより、レーザ素子13から射出される光パルスの強度が制御される(ステップS14:第2ステップ)。尚、かかる制御を行うことで、第2光パルスの強度のみならず、第1光パルスの強度も制御されることになる。
次に、バイアス制御部21は、受光部16に設けられたAPDに対する印加電圧を、例えば図2に示すV4に設定してAPDの増倍度を所定の値(例えば、30〜40倍程度)に設定する(ステップS15:第3ステップ)。尚、ここで設定される増倍度は、光ファイバ30等において生ずる後方散乱光を受光するのに適した増倍度である。
以上の設定が終了すると、駆動信号生成部11から第2パルス信号が駆動信号として出力される。尚、ステップS15の設定を終えると、光ファイバ30の試験が可能となる。このため、駆動信号生成部11からは第1パルス信号とともに第2パルス信号が駆動信号として出力される。レーザ駆動部12は、駆動信号生成部11から駆動信号として出力された第1パルス信号及び第2パルス信号に基づいてレーザ素子13を駆動する。これによりレーザ素子13からは図4に示す関係をもって第1光パルス及び第2光パルスが射出される(ステップS16)。
第1光パルス及び第2光パルスが射出されると、後方レイリー散乱光及びフレネル反射光を含む戻り光が受光部16のAPDでそれぞれ受光される。受光部16から出力された受光信号は増幅部17で増幅された後に、A/D変換部18に入力されてディジタル信号の受光データに変換される。A/D変換部18で変換された受光データは、処理部19に入力されて一時的に記憶される。このとき、第1光パルスを射出して得られる受光データに加えて、この受光データとは別に、第2光パルスを射出して得られる受光データも一時的に記憶される。
以上の処理が光ファイバ30の試験を行う場合と同様に、数回〜数十回程度繰り返し行われる。次に、処理部19は、第1光パルスを射出して得られる複数の受光データを加算平均したデータを求めるとともに、第2光パルスを射出して得られる複数の受光データを加算平均したデータを求める。そして、加算平均を行った各々の受光データに対して所定の演算処理を施し、図3に示した受光データと同様の受光データを得る。
以上の処理が終了すると、処理部19は、加算平均された受光データから検出ファイバ15を判別し、判別した検出ファイバ15中の特定位置(例えば、検出ファイバ15の中間点)において発生した後方レイリー散乱光を受光して得られる受光信号の受光レベルを求めてバイアス制御部21に出力する(ステップS17)。具体的には、第2光パルスを射出して得られる複数の受光データを加算平均した受光データに含まれるピーク(図3に示すピークP1〜P3に相当するピーク)の位置関係から検出ファイバ15がピークP1,P2間に位置すると判別する。そして、検出ファイバ15中の特定位置として、例えば図3に示す距離がK1である位置において発生した後方レイリー散乱光を受光して得られる受光信号の受光レベルL1を求めてバイアス制御部21に出力する。
バイアス制御部21は、処理部19から出力される受光信号の受光レベルが所定のレベルになるように、受光部16に設けられたAPDに対する印加電圧を制御する。具体的には、処理部19から出力される受光信号の受光レベルがメモリ21aに記憶された基準受光レベルと一致するようにAPDに対する印加電圧を制御する。これにより、受光部16の感度が制御される(ステップS18:第4ステップ)。
以上説明した通り、本実施形態では、特性が既知である検出ファイバ15に第2光パルスを入射させて得られる戻り光を受光部16が備えるAPDで受光して受光信号に変換し、この受光信号の受光レベルがメモリ21aに記憶された基準受光レベルと一致するようにAPDに対する印加電圧を制御する閉ループ制御を行っている。ここで、基準受光レベルは、受光部16の温度を所定の温度(例えば、室温である25°)に設定した場合に、検出ファイバ15の特定位置において発生した後方レイリー散乱光を受光して得られる受光信号の受光レベルである。このため、周囲温度の変化に拘わらず受光部16の受光感度を所望の受光感度にすることができる。
また、本実施形態では、検出ファイバ15と光ファイバ30との接続点Cにおけるフレネル反射光をAPDで受光して得られる受光信号の受光レベルが所定のレベルとなるようにレーザ素子13から射出される光パルスの強度を制御している。このため、光パルスの強度のバラツキを抑えることができ、より高い精度で受光部16の受光感度を制御することができる。以上から、本実施形態では、APDの特性のバラツキに拘わらず安定して所望の増倍度を得ることができ、或いは過剰電圧がAPDに印加されてAPDが破壊されるといった事態を防止することができる。
以上、本発明の実施形態による光パルス試験装置及びその調整方法について説明したが、本発明は上記実施形態に制限されることなく、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、上記実施形態では、第1光パルスの間に第2光パルスを配置することで、光ファイバ30の試験とAPDの印加電圧の制御とを並行して行っていた。しかしながら、レーザ素子13から第2光パルスのみを射出して、光ファイバ30の試験とは別にAPDの印加電圧の制御を行っても良い。例えば、受光部16の受光感度の調整を行ってから測定を開始するようにしても良い。また、上記実施形態では、受光部16がAPDを備える場合を例に挙げたが、受光部16が光電子増倍管その他の増幅素子を備える場合にも本発明を適用することができる。
本発明の一実施形態による光パルス試験装置の要部構成を示すブロック図である。 受光部16が備えるAPDの特性の一例を示す図である。 処理部19で加算平均して得られた受光データを示す図である。 レーザ素子13から射出される第1光パルス及び第2光パルスを示す図である。 本発明の一実施形態によるパルス試験装置の調整方法を示すフローチャートである。
符号の説明
1 光パルス試験装置
13 レーザ素子
15 検出ファイバ
16 受光部
21 バイアス制御部
21a メモリ
22 レーザ制御部
30 光ファイバ
C 接続部

Claims (5)

  1. 光パルスを射出する光源と、前記光パルスを試験対象の光ファイバに入射して得られる後方散乱光を受光する受光部とを備え、前記受光部から出力される受光信号に対して所定の演算処理を施して前記光ファイバの特性を試験する光パルス試験装置において、
    特性が既知であって前記光ファイバに接続される基準光ファイバと、
    前記受光部の温度を所定の温度に設定した場合に前記基準光ファイバからの後方散乱光を前記受光部で受光して得られる受光信号の受光レベルを基準受光レベルとして予め記憶する記憶部を有しており、前記基準光ファイバからの後方散乱光を前記受光部で受光して得られる受光信号の受光レベルが前記記憶部に記憶された基準受光レベルと一致するように前記受光部の感度を制御する感度制御部と
    を備えており、
    前記光源は、前記光ファイバの特性を試験するために用いられる第1光パルスを繰り返し射出するとともに、該第1光パルスとはパルス幅及びパワーが異なり前記受光部の感度を制御するために用いられる第2光パルスを、前記光ファイバの試験に影響を及ぼさない時間間隔をもって該第1光パルスの間に射出する
    ことを特徴とする光パルス試験装置。
  2. 前記受光部は、アバランシェ・フォトダイオードを備えており、
    前記制御部は、前記アバランシェ・フォトダイオードに印加する電圧を制御する事により前記受光部の感度を制御することを特徴とする請求項1記載の光パルス試験装置。
  3. 前記基準光ファイバの長さは、前記第2光パルスのパルス幅によって決定される分解能に比べて十分長い長さに設定されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の光パルス試験装置。
  4. 前記試験対象の光ファイバと前記基準光ファイバとの接続点における反射光を前記受光部で受光して得られる受光信号の受光レベルが所定のレベルとなるように前記光源から射出される前記第1,第2光パルスの強度を制御する光源制御部を備えることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の光パルス試験装置。
  5. 光源からの光パルスを試験対象の光ファイバに入射して得られる後方散乱光を受光部で受光し、前記受光部から出力される受光信号に対して所定の演算処理を施して前記光ファイバの特性を試験する光パルス試験装置の調整方法であって、
    前記受光部の感度を第1感度に設定する第1ステップと、
    前記試験対象の光ファイバと特性が既知である基準光ファイバとの接続点における反射光を前記受光部で受光して得られる受光信号の受光レベルが所定のレベルとなるように前記光源から射出される光パルスの強度を制御する第2ステップと、
    前記受光部の感度を、前記第1感度よりも高い第2感度に設定する第3ステップと、
    前記試験対象の光ファイバの特性を試験するために用いられる第1光パルスを繰り返し射出するとともに、該第1光パルスとはパルス幅及びパワーが異なり前記受光部の感度を制御するために用いられる第2光パルスを、前記光ファイバの試験に影響を及ぼさない時間間隔をもって該第1光パルスの間に射出しつつ、前記基準光ファイバからの後方散乱光を前記受光部で受光して得られる受光信号の受光レベルが、前記受光部の温度を所定の温度に設定した場合に前記基準光ファイバからの後方散乱光を前記受光部で受光して得られる受光信号の受光レベルである基準受光レベルと一致するように前記受光部の感度を制御する第4ステップと
    を含むことを特徴とする光パルス試験装置の調整方法。
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