JPH10339667A - 光測定器 - Google Patents

光測定器

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JPH10339667A
JPH10339667A JP9149463A JP14946397A JPH10339667A JP H10339667 A JPH10339667 A JP H10339667A JP 9149463 A JP9149463 A JP 9149463A JP 14946397 A JP14946397 A JP 14946397A JP H10339667 A JPH10339667 A JP H10339667A
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貴司 坂本
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J1/00Photometry, e.g. photographic exposure meter
    • G01J1/42Photometry, e.g. photographic exposure meter using electric radiation detectors
    • G01J1/44Electric circuits

Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定前に光を遮光することなくオフセット補
償を自動的に行って高精度な測定を実現する。 【解決手段】 光パワーレベルを測定する場合、出力電
流が流れないように増倍率がほぼ0となる逆バイアス電
圧を受光部に印加し、出力電流が流れるように増倍率が
1以上となる逆バイアス電圧が受光部に印加されるまで
の間をオフセットデータ取得期間として直流増幅部の出
力からオフセットレベルを求める。出力電流が流れるよ
うに増倍率が1以上となる逆バイアス電圧が受光部に印
加され、出力電流が流れないように増倍率がほぼ0とな
る逆バイアス電圧が受光部に印加されるまでの間を測定
状態とし、時間T0より早いクロックで光パワーを測定
する。この測定した光パワーレベルからオフセットレベ
ルを差し引くことにより、オフセットを補償して被測定
物の正しい光パワーレベルを求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部から入射され
る光のパワーレベルを測定する光測定器に関する。
【0002】
【従来の技術】外部に接続される光源や光伝送装置など
の被測定物から入射される光の受光パワーレベルを測定
する光パワーメータなどの光測定器では、受光系(例え
ば増幅器など)のオフセットレベルを補償する必要があ
る。
【0003】ここで、被測定物からの光を入力しない時
の受光系の出力レベルをオフセットレベルと言う。被測
定物の光パワーは、被測定物からの光を入力した時の受
光系の出力レベルからオフセットレベルを減算すること
で算出される。そして、このときの減算処理をオフセッ
ト補償と呼んでいる。
【0004】このため、従来、光測定器によって光パワ
ーの測定を行う前には、以下の手順に従ってオフセット
補償を行っていた。まず、被測定物が接続されるコネク
タ部に遮光用のフタをする。そして、コネクタ部に光が
入射しない状態で出力レベルを測定し、この測定された
レベルをオフセットレベルとする。その後、フタを取り
外してコネクタ部に被測定物を接続し、被測定物からの
測定光をコネクタ部に入射させる。そして、このとき受
光検出された光のレベルからオフセットレベルを差し引
き、そのレベルが被測定物の光パワーレベルとして測定
される。このオフセット補償は、測定誤差を低減するた
めに定期的に行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光測定器では、上述したオフセット補償を行うために光
を遮光しなければならず、測定前にコネクタ部に遮光用
のフタを取り付けるといった煩わしい作業が必要であっ
た。また、即座に測定動作に移行することができなかっ
た。
【0006】ところで、上述したオフセットレベルがゼ
ロとならない原因には、大きく分けて以下に示す2つの
要因がある。 1.受光素子の暗電流 2.受光素子に接続される直流増幅器
【0007】ここで、本発明者等は、1の要因による測
定結果への影響を考察してみた。図2はInGaAsの
3元系APD(Avalanche Photo Diode )の出力電流、
暗電流及び電流増倍率−逆電圧特性を示している。図2
より被測定物の光パワー測定時(増倍率が1程度の逆バ
イアスを印加した状態)には、約10-10 Aの暗電流が
発生する。この暗電流が被測定物からの光による受光電
流に加算されてAPDから出力されることになる。この
条件における被測定物の光パワーと測定誤差の計算結果
を図3に示す。
【0008】この図3より、光パワーが−50dBmま
での範囲であれば、0.05dB以内の誤差で測定が可
能であることがわかる。
【0009】したがって、図3に示す光パワーが−50
dBmまでの範囲の測定に関して言えば、上記2の要因
によるオフセットレベルのみを補償すれば、上記1の要
因によるオフセットレベルを補償する必要性が少ないこ
とが判明した。
【0010】一方、光測定器としては、被測定ファイバ
に光パルスを入射し、この光パルスの供給に伴って被測
定ファイバから戻ってくる反射光(後方散乱光、フレネ
ル反射光)を信号処理して被測定ファイバの損失や障害
点などの測定を行う光パルス試験器が既に知られてい
る。
【0011】図6はこの種の光パルス試験器の一般的な
構成を示している。光パルス試験器は、タイミング発生
部21、光パルス発光部22、分岐部23、受光部2
4、直流増幅部25、A/D変換部26、処理部27、
表示部28を備えて構成される。
【0012】この光パルス試験器では、処理部27から
の制御信号のもとに、被測定ファイバ29の長さに対応
した周期、すなわち、被測定ファイバ29に光パルスを
供給してから被測定ファイバ29の全長にわたって反射
光が戻ってくるまでの時間tより長い時間の周期Tでタ
イミング発生部21より光パルス発光部22に対して信
号が出力される。
【0013】これにより、光パルス発生部22は分岐部
23を介して周期T毎に光パルスを被測定ファイバ29
に入射する。この光パルスの供給に伴って被測定ファイ
バ29から戻ってくる反射光は、分岐部23を介して受
光部24に入射し、受光部24で光−電気変換される。
そして、この変換された信号はA/D変換部26でディ
ジタル信号に変換された後に処理部27に入力される。
処理部27では入力されるディジタル信号によるデータ
のサンプリングをして対数変換する信号処理が行われ
る。そして、この信号処理の結果に基づいて表示部28
に波形が表示される。
【0014】この種の光パルス試験器では、被測定ファ
イバ29に対して周期T(例えば1msec)毎に光パ
ルスを入射している。そして、1周期Tの間にサンプリ
ングしたN個(例えば5000個)のデータのうち、被
測定ファイバ29からの反射光を含まないM個(例えば
20個)のデータの平均値をオフセットレベルとしてい
る。そして、サンプリングしたN個の各データからオフ
セットレベルを差し引くことにより、オフセット補償を
行っている。
【0015】ところで、近年の光パルス試験器には、例
えば光源や光伝送装置などの被測定物を接続し、その被
測定物から入射される光の受光パワーレベルを測定でき
る機能が要求されている。この構成の場合には、光パル
ス発光部22の光パルスを用いずに外部から入射される
光の受光パワーレベルを測定する。このため、一般に用
いられる光測定器と同様の受光系のオフセット補償を行
う必要があった。
【0016】そこで、本発明は、解析により上記2の要
因によるオフセットレベルを補償すれば十分な測定がで
きることが判明したので、そのことにより上記の問題点
を解消するべく、従来のような測定前に光を遮光するこ
となくオフセット補償を行って高精度な測定が簡単に行
える光測定器を提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、印加される逆バイアス電圧に応
じて出力電流が変化し、被測定物からの光を受光するた
めの受光部5と、前記受光部に逆バイアス電圧を可変可
能に印加するバイアス部6と、前記受光部が出力する出
力電流に応じたレベルの信号を出力する直流増幅部7
と、前記バイアス部が前記受光部に出力電流が流れない
ように逆バイアス電圧を印加したときに前記直流増幅部
が出力する第1の出力レベルを求め、前記バイアス部が
前記受光部に出力電流が流れるように前記逆バイアス電
圧を印加したときに前記直流増幅部が出力する第2の出
力レベルを求め、さらに第2の出力レベルから第1の出
力レベルを差し引くことによってオフセットを補償して
前記被測定物の光パワーレベルを求める手段8,9とを
備えたことを特徴とする。
【0018】請求項2の発明は、請求項1の光測定器に
おいて、前記バイアス部6は、前記受光部5の出力電流
が流れないように前記受光部の増倍率がほぼ0となる逆
バイアス電圧を前記受光部に印加し、前記被測定物の光
パワーレベルが測定可能に前記受光部の出力電流が流れ
るように前記受光部の増倍率が1以上となる逆バイアス
電圧を前記受光部に印加することを特徴とする。
【0019】本発明の光測定器では、受光部5の出力電
流が流れないように逆バイアス電圧をバイアス部6が受
光部5に印加したときの直流増幅部7が出力する第1の
出力レベルを求める。また、受光部5の出力電流が流れ
るように逆バイアス電圧をバイアス部6が受光部5に印
加したときの直流増幅部7が出力する第2の出力レベル
を求める。そして、求めた第2の出力レベルから第1の
出力レベルを差し引くことによってオフセットを補償し
て被測定物の光パワーレベルを求める。
【0020】そして、上記オフセット補償にあたって、
バイアス部6は、受光部5の出力電流が流れないように
受光部5の増倍率がほぼ0となる逆バイアス電圧を印加
する。また、受光部5の出力電流が流れるようにして光
パワーレベル測定可能に受光部5の増倍率が1以上とな
る逆バイアス電圧を印加する。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は本発明による光測定器の第
1実施の形態を示すブロック図である。
【0022】図1に示すように、第1実施の形態の光測
定器は、入力部1、タイミング発生部2、光パルス発光
部3、分岐部4、受光部5、バイアス部6、直流増幅部
7、A/D変換部8、処理部9、表示部10を備えて構
成される。
【0023】入力部1は、測定モードとして被測定ファ
イバ測定モード及び光パワーレベル測定モードを有し、
それらのモードの選択を例えばキー操作により行ってい
る。このとき選択されたモードに応じた信号が処理部9
に入力される。また、入力部1からは、処理部9におけ
る信号処理に必要な各種測定パラメータの情報が入力さ
れる。
【0024】タイミング発生部2は、処理部9からの制
御信号S1に基づいて光パルス発光部3、A/D変換部
8にタイミング信号S2を出力している。
【0025】光パルス発光部3は、タイミング発生部2
から供給されるタイミング信号S2をトリガとして、例
えば1.3μmや1.55μmの長波長帯の光パルスを
出力している。この光パルスは、被測定ファイバ11の
長さに対応した周期、すなわち、被測定ファイバ11に
光パルスを供給してから被測定ファイバ11の全長にわ
たって反射光が戻ってくるまでの時間tより長い時間の
周期T毎に分岐部4を介して被測定ファイバ11に出射
される。
【0026】分岐部4は、例えば方向性結合器で構成さ
れ、被測定ファイバ測定モード時の光パルスの供給に伴
って被測定ファイバ11から戻ってくる反射光(後方散
乱光、フレネル反射光)、又はパワーレベル測定モード
時の例えば光源や光伝送装置などの被測定物からの入射
光を受光部5側に分離している。
【0027】受光部5は、例えばInGaAsなどの3
元系APDで構成され、入射光により生じた電子や正孔
を所定の増倍率で増倍する作用を有している。このAP
D5では、被測定ファイバ測定モード時の分岐部4によ
り分離される被測定ファイバ11からの反射光、光パワ
ーレベル測定モード時の被測定物からの入射光を受光検
出している。この受光部5は、バイアス部6から印加さ
れる逆バイアス電圧のレベルに応じて電流増倍率が可変
される。
【0028】ここで、受光部5としては、図2の出力電
流、暗電流及び電流増倍率−逆電圧特性を示すInGa
Asの3元系APDが用いられる。このInGaAsの
3元系APDを用いた場合には、図2からも明らかなよ
うに、逆バイアス電圧を0Vに近づけるに従って出力電
流がほとんど流れない。つまり、増倍率M≒0となる。
また、暗電流も減少する。この場合の暗電流によるオフ
セットは、上記「発明が解決しようとする課題」で解析
したように、無視できる値である。
【0029】因みに、図2において、増倍率Mを0に近
づけていくと、APDの出力電流の低下とともに、暗電
流が流れなくなるということは、先に解析した1の要因
によるオフセットレベルが補償できないことを示してい
る。
【0030】なお、APD5としては、図2に示すよう
に、逆バイアス電圧の可変によって出力電流がほとんど
流れない特性を有しているものであればよい。
【0031】バイアス部6は、処理部9からの制御信号
S3に基づいて所定の逆バイアス電圧をAPD5に印加
している。更に説明すると、バイアス部6は、APD5
としてInGaAs−APDを使用した場合、処理部9
からオフセット指令を示す制御信号S3aが入力される
と、電流がほとんど流れない電流増倍率M≒0となるよ
うな逆バイアス電圧をAPD5に印加する。これに対
し、処理部9から測定指令を示す制御信号S3bが入力
されたときには、被測定物からの入射光を測定できる電
流増倍率M≧1となるような逆バイアス電圧をAPD5
に印加する。
【0032】直流増幅部7は、APD5からの出力電流
を所定の増幅率で増幅してA/D変換部8に出力してい
る。更に説明すると、直流増幅部7は、例えば電流・電
圧変換器と電圧増幅器を備えて構成され、APD5のカ
ソードから出力される電流信号を電流・電圧変換器によ
って電圧信号に変換し、この変換された電圧信号を電圧
増幅器により所定の増幅率で増幅している。その際、電
圧増幅器における増幅率は、処理部9からの制御信号に
よって可変制御される。
【0033】A/D変換部8は、被測定ファイバ測定モ
ード時に、タイミング発生部2からのタイミング信号S
2をトリガとして、直流増幅部7で増幅された信号を所
定のサンプリング周期でサンプリングしてディジタル化
し、このサンプリングされたディジタル信号を処理部9
に出力している。また、A/D変換部8は、光パワーレ
ベル測定モード時に、直流増幅部7で増幅された信号を
ディジタル信号に変換して処理部9に出力している。
【0034】処理部9は、被測定ファイバ測定モード時
のA/D変換部8からのサンプリング信号を対数変換す
る信号処理を行っている。この信号処理によって得られ
る各データは、例えば波形データとしてディスプレイな
どの表示部10に表示される。また、処理部9は、光パ
ワーレベル測定モード時のA/D変換部からのディジタ
ル信号からレベルを求める演算処理を行っている。この
演算処理によって得られるデータは、表示部10に表示
される。さらに、処理部9は、入力部1を操作したとき
の入力信号に基づいてタイミング発生部2、バイアス部
6に制御信号S1、S3(S3a、S3b)を出力して
いる。
【0035】さらに説明すると、処理部9は、内部にタ
イマ回路を有しており、光パワーレベル測定モードが設
定されると、タイマ回路に設定されたタイマ時間が経過
する毎にオフセット指令を示す制御信号S3aをバイア
ス部6に出力する。また、処理部9は、オフセット指令
を示す制御信号S3aを出力していない期間では、測定
指令を示す制御信号S3bをバイアス部6に出力してい
る。その際、測定モードとして入力部1から被測定ファ
イバ測定モードが選択されたときには、タイミング発生
部2に光パルスの出射を指示する制御信号S1を出力す
る。
【0036】次に、上記のように構成された光測定器の
オフセット補償を含む一連の動作を図4のタイミングチ
ャートにしたがって説明する。
【0037】まず、光測定器を起動させるために電源ス
イッチがオンされ、その後に入力部1により光パワーレ
ベル測定モードが選択されると、光パルス発光部3から
は光パルスが出射されず、被測定物からの入射光がAP
D5に入射し、APD5で光−電気変換される。そし
て、処理部9からはオフセット指令を示す制御信号S3
aがバイアス部6に出力される。
【0038】バイアス部6は、処理部9からオフセット
指令を示す制御信号S3aが入力されると、増倍率M≒
0となるようなバイアス電圧(≒0)をAPD5に印加
する。これにより、APD5の出力電流がほとんど流れ
ない。そして、このときのAPD5の暗電流等の出力
は、直流増幅部7で増幅された後、直流増幅部7で発生
したオフセット電圧とともにA/D変換部8でディジタ
ル信号に変換され、光パワーレベル測定モード時のオフ
セットデータとして処理部9に入力される。このオフセ
ットデータは、例えば処理部9内のメモリ(図示せず)
に格納される。
【0039】ここで、図4に示すように、APD5に増
倍率M≒0となるようなバイアス電圧(≒0)が印加さ
れてからAPD5に増倍率M≧1となるようなバイアス
電圧が印加されるまでの間をオフセットデータの取得期
間としている。
【0040】次に、バイアス部6は、処理部9から測定
指令を示す制御信号S3bが入力されると、測定状態に
するため増倍率M≧1となるようなバイアス電圧をAP
D5に印加する。
【0041】このときのAPD5の出力電流は、光−電
気変換された後に直流増幅部7で増幅される。そして、
直流増幅部7で増幅された信号は、直流増幅部7で発生
したオフセット電圧とともにA/D変換部8でディジタ
ル信号に変換された後に処理部9に入力される。処理部
9では、入力されるディジタル信号のデータから増倍率
M≒0のときに測定記憶しておいたオフセットデータを
差し引き演算してオフセット補償する。このオフセット
補償後のデータのレベルが被測定物の正しい光パワーレ
ベルとなる。
【0042】ここで、図4に示すように、APD5に増
倍率M≧1となるようなバイアス電圧が印加されてから
APD5に増倍率M≒0となるようなバイアス電圧(≒
0)が印加されるまでの間を測定状態としている。そし
て、光パワーレベル測定モードが選択されている間、増
倍率M≒0のときのオフセットデータの取得が時間T0
毎に繰り返され、時間T0内において、T0より早いク
ロックで増倍率M≧1のときの入射光の光パワーを複数
回測定している。そして、各測定データから既に取得し
たオフセットデータを差し引き、そのレベルを表示す
る。
【0043】これにより、処理部9の処理は、複数回
(例えば50回)の入射光の光パワーを測定、表示を行
うのに対し、オフセットデータの取得を1回で済ませる
ことができる。なお、入射光の光パワーの測定、表示と
オフセットデータの取得の関係は、使用温度環境によっ
て決定される。例えば温度変動が早い場合には、時間T
0を短く設定し、オフセットデータの取得間隔を早くす
ればよい。
【0044】ところで、入力部1により被測定ファイバ
測定モードが選択されると、光パルスの出射を指示する
制御信号S1が処理部9からタイミング発生部2に出力
される。光パルス発光部3は、タイミング発生部2から
のタイミング信号S2をトリガとして、光パルスを分岐
部4を介して被測定ファイバ11に出射する。この光パ
ルスは、被測定ファイバ11の長さに対応した周期、す
なわち、被測定ファイバ11に光パルスを供給してから
被測定ファイバ11の全長にわたって反射光が戻ってく
るまでの時間tより長い時間の周期T毎に繰り返し出射
される。
【0045】そして、この光パルスの供給に伴って被測
定ファイバ11から戻ってくる反射光は、分岐部4を介
してAPD5に入射し、APD5で光−電気変換され
る。そして、この変換された信号は直流増幅部7で増幅
され、A/D変換部8でディジタル信号に変換された後
に処理部9に入力される。処理部9では、入力されるデ
ィジタル信号によるデータのサンプリングをして対数変
換する信号処理を行う。そして、この信号処理の結果に
基づいて表示部10に波形を表示する。
【0046】なお、上記動作において、被測定ファイバ
測定モードが選択されている場合のオフセット補償につ
いては、従来と同様に行われる。すなわち、被測定ファ
イバ11に対して周期T(例えば1msec)毎に光パ
ルスが入射され、1周期Tの間にサンプリングしたN個
(例えば5000個)のデータのうち、被測定ファイバ
11からの反射光を含まないM個(例えば20個)のデ
ータの平均値をオフセットレベルとし、サンプリングし
たN個の各データからオフセットレベルを差し引いてオ
フセット補償を行う。
【0047】したがって、上記第1実施の形態によれ
ば、光パワーレベル測定モード時に必要なオフセット補
償を、電源を投入するだけで所定時間毎に自動的に行う
ことができる。その際、APD5に印加される逆バイア
ス電圧は0に近いほど誤差の少ない測定が可能となる。
なお、オフセット補償は、受光部5が受光していなくて
も行うことができる。
【0048】次に、図5は本発明による光測定器の第2
実施の形態を示すブロック図である。この第2実施の形
態の光測定器は、第1実施の形態において、タイミング
発生部2、光パルス発光部3、分岐部4が削除された構
成である。言い換えれば、被測定ファイバ測定モードが
無い構成であり、その他の構成については第1実施の形
態と同一である。
【0049】この構成によれば、第1実施の形態におけ
る光パワーレベル測定モードは、電源のオン時に設定さ
れるようにすることができる。したがって、電源を投入
するだけで自動的にオフセット補償された光パワーレベ
ルが測定される。
【0050】ところで、第1実施の形態では、光パワー
レベル測定モードが選択されたときの信号、第2実施の
形態では、電源スイッチがオンしたときの信号をそれぞ
れトリガとして、光パワーレベル測定モード又は電源ス
イッチがオンしている間に、オフセットデータの取得が
時間T0毎に行われ、時間T0内でその都度オフセット
補償が行われるものとして説明したが、入力部1にオフ
セットモードを選択するキーを別途設け、このオフセッ
トモード選択時の信号の有無により処理部9がオフセッ
ト指令又は測定指令をバイアス部6に出力してAPD5
に印加される逆バイアス電圧を可変制御してもよい。こ
れにより、環境の変化に応じて必要なオフセット補償
を、入力部1のキー操作のみでいつでも行うことができ
る。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来の光パワーメータで行っていた測定前に光を遮光す
るといった煩わしい作業を削減して光パワーレベル測定
に必要なオフセット補償が容易な構成で自動的に行え、
高精度な測定を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光測定器の第1実施の形態を示す
ブロック図
【図2】本発明による光測定器の受光部として用いられ
る3元系APDの電流−逆電圧特性を示す図
【図3】被測定物の光パワーと測定誤差の計算結果の一
例を示す図
【図4】本発明の光測定器によるオフセット補償動作時
のタイミングチャート図
【図5】本発明による光測定器の第2実施の形態を示す
ブロック図
【図6】光測定器としての光パルス試験器の一般的構成
を示すブロック図
【符号の説明】
1…入力部、2…タイミング発生部、3…光パルス発光
部、4…分岐部、5…受光部、6…バイアス部、7…直
流増幅部、8…A/D変換部、9…処理部、10…表示
部、11…被測定ファイバ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印加される逆バイアス電圧に応じて出力
    電流が変化し、被測定物からの光を受光するための受光
    部(5)と、 前記受光部に逆バイアス電圧を可変可能に印加するバイ
    アス部(6)と、 前記受光部が出力する出力電流に応じたレベルの信号を
    出力する直流増幅部(7)と、 前記バイアス部が前記受光部に出力電流が流れないよう
    に逆バイアス電圧を印加したときに前記直流増幅部が出
    力する第1の出力レベルを求め、前記バイアス部が前記
    受光部に出力電流が流れるように前記逆バイアス電圧を
    印加したときに前記直流増幅部が出力する第2の出力レ
    ベルを求め、さらに第2の出力レベルから第1の出力レ
    ベルを差し引くことによってオフセットを補償して前記
    被測定物の光パワーレベルを求める手段(8,9)とを
    備えたことを特徴とする光測定器。
  2. 【請求項2】 前記バイアス部(6)は、前記受光部
    (5)の出力電流が流れないように前記受光部の増倍率
    がほぼ0となる逆バイアス電圧を前記受光部に印加し、
    前記被測定物の光パワーレベルが測定可能に前記受光部
    の出力電流が流れるように前記受光部の増倍率が1以上
    となる逆バイアス電圧を前記受光部に印加する請求項1
    記載の光測定器。
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