JP5092910B2 - 光変調装置及び光ファイバ測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、連続光を変調して所定のパルス幅を有するパルス光を生成する光変調装置、及び当該装置を備える光ファイバ測定装置に関する。
光変調装置は、パルス光を送受信して通信を行う光通信装置や、パルス光を光ファイバに入射させて得られる散乱光を受光して光ファイバの長さ方向における所定の物理量を測定する光ファイバ測定装置等のパルス光を取り扱う各種装置に設けられる。この光変調装置の代表的なものの1つとして、電気光学効果(ポッケルス効果)を利用したLN(Lithium Niobate:ニオブ酸リチウム)変調器を用いるものが挙げられる。
図4は、LN変調器を用いた従来の光変調装置の要部構成を示すブロック図である。図4に示す通り、従来の光変調装置100は、光源101、LN変調器102、光方向性結合器103、光ファイバアンプ104、光電変換器105、バイアス制御回路106、及びパルス信号発生器107を備えており、光源101から出力される連続光L100を、LN変調器102においてパルス信号発生器107からのパルス信号S100に基づいて変調した後に、光ファイバアンプ104で増幅してパルス光L101として出力するものである。
ここで、LN変調器102は、消光比が優れており、広帯域且つチャーピングのない理想的な光変調を実現することができるという利点があるものの、温度ドリフトや経時ドリフトが発生する。このため、光変調装置100は、光ファイバアンプ104の前段に設けられてLN変調器102から出力されるパルス光の一部を分岐する光方向性結合器103と、分岐されたパルス光を受光信号R100に光電変換する光電変換器105と、受光信号R100に基づいてLN変調器102に印加するバイアス電圧V100を制御するバイアス制御回路106とを備えている。
バイアス制御回路106は、LN変調器102に印加するバイアス電圧V100をLN変調器102の動作範囲内Vπ(およそ±10V)で掃引して得られた受光信号R100に基づいて、例えばLN変調器102の特性曲線の中点(最大出力が得られる電圧値と最小出力が得られる電圧値との中間電圧)がバイアス点になるようにバイアス電圧V100を制御する。尚、従来の光変調装置の詳細については、例えば以下の特許文献1を参照されたい。
特開2007−94127号公報
ところで、図4に示す光変調装置100においては、デューティ比(パルス光のパルス幅がパルス光の1周期に占める割合)が50%程度である連続的なパルス光を出力する場合には、上述した通り、バイアス制御回路106によって、LN変調器102の特性曲線の中点がバイアス点になるようにバイアス電圧V100が制御される。しかも、かかるデューティ比を有する連続的なパルス光がLN変調器102から出力される場合には、光電変換器105から出力される受光信号R100の電圧値も高くなるため、精度良くバイアス電圧V100の制御を行うことができる。
ここで、LN変調器102に印加されるパルス信号S100がLN変調器102の半波長電圧Vπに相当する電圧であれば、バイアス点を適切に設定することでLN変調器102を効率良く動作させることができる。しかしながら、パルス信号S100が、半波長電圧Vπよりも大きい電圧である場合、又は半波長電圧Vπよりも小さい電圧である場合には、バイアス点の制御が難しくなる。例えば、最大出力が得られる点(LN変調器102から出力されるパルス光の強度が最も高くなる電圧値)をバイアス点に設定しても、パルス信号S100が「L(ロー)」レベルのときにはLN変調器102の出力が最小にならずLN変調器102からの漏れ光が大きくなる。
また、デューティ比が0.1%のように極めて小さい場合には、消光比を極力大きくする必要があることから、最小出力が得られる点(LN変調器102から出力されるパルス光の強度が最も低くなる電圧値)がバイアス点に設定されることが多い。最小出力が得られる点をバイアス点に設定する場合には、LN変調器102から出力されるパルス光の強度そのものが低くなるため、受光信号R100の電圧値が小さくなって最小出力を精度良く検出することができず、これによりバイアス点の設定精度が悪化する。
ここで、LN変調器102の後段に設けられた光ファイバアンプ104は、光信号が入力されないときにはエネルギーが蓄積され、光信号が入力された時点で蓄積されたエネルギーが放出されることによって高い利得が得られる特性を有する。このため、パルス信号発生器107から出力されるパルス信号S100が「L」レベルのときには、全く光信号が入力されないのが理想である。しかしながら、パルス信号S100が上述した半波長電圧Vπに相当する電圧ではない場合、又はデューティ比が極めて小さくバイアス点を精度良く設定することができない場合には、パルス信号S100が「L」レベルであってもLN変調器102からの漏れ光が光ファイバアンプ104に入力されて光ファイバアンプ104の利得が小さくなり、その結果として高いパワーを有するパルス光L101が得られないという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、変調器からの漏れ光を極力小さくすることで、高いパワーを有するパルス光を得ることができる光変調装置、及び当該装置を備える光ファイバ測定装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の光変調装置は、連続光(L1)を出力する光源(11)と、当該光源から出力される連続光を変調信号(S1)に基づいて変調してパルス光を生成する変調器(12)とを備える光変調装置(1)において、前記変調器から出力されるパルス光を増幅する増幅器(13)と、前記増幅器で増幅されたパルス光の一部を受光して受光信号(R1)に変換する受光器(15)と、前記受光器から出力される受光信号が最大となるように前記変調器に印加するバイアス電圧(V1)を制御するバイアス制御回路(16)とを備えることを特徴としている。
この発明によると、光源からの連続光が変調器において変調信号に応じた変調を受けることによりパルス光が生成された後に増幅器で増幅され、増幅されたパルス光の一部が受光器で受光されて受光信号に変換され、この受光信号が最大となるように変調器に印加されるバイアス電圧が制御される。
また、本発明の光変調装置は、前記バイアス制御回路が、前記変調器に印加するバイアス電圧を掃引して前記受光信号が最大となるバイアス電圧を前記変調器に対するバイアス電圧に設定する制御を行うことを特徴としている。
また、本発明の光変調装置は、前記増幅器で増幅されたパルス光の一部を分岐して前記受光器に導く光方向性結合器(14)を備えることを特徴としている。
また、本発明の光変調装置は、前記増幅器が、光信号が入力されない場合にはエネルギーが蓄積され、光信号が入力された場合には蓄積されたエネルギーが放出されることによって高い利得が得られる特性を有する光ファイバアンプであることを特徴としている。
また、本発明の光変調装置は、前記変調器が、印加されるバイアス電圧に対して透過特性が周期的に変化する変調器であることを特徴としている。
本発明の光ファイバ測定装置は、光ファイバ(30)に入射させるべきパルス光(PL)を出力するパルス光源(21)と、当該パルス光源から出力されるパルス光を前記光ファイバに入射させて得られる後方散乱光を受光する受光器(23)とを備え、当該受光器から出力される受光信号に基づいて前記光ファイバの長さ方向における所定の物理量を測定する光ファイバ測定装置(2)において、上記の何れかに記載の光変調装置を前記パルス光源として備えることを特徴としている。
本発明によれば、光源からの連続光を変調信号に基づいて変調してパルス光を生成するとともに生成したパルス光を増幅器で増幅し、増幅されたパルス光の一部を受光器で受光して受光信号に変換し、この受光信号が最大となるように変調器に印加されるバイアス電圧を制御しているため、変調器からの漏れ光を極力小さくすることができ、これにより高いパワーを有するパルス光を得ることができるという効果がある。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態による光変調装置及び光ファイバ測定装置について詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態による光変調装置の要部構成を示すブロック図である。図1に示す通り、本実施形態の光変調装置1は、光源11、LN変調器12(変調器)、光ファイバアンプ13(増幅器)、光方向性結合器14、光電変換器15(受光器)、バイアス制御回路16、及びパルス信号発生器17を備えており、光源11から出力される連続光L1を変調してパルス光L2を生成して外部に出力する。
光源11は、例えば半導体レーザを備えており、所定の波長(例えば、1550nm)の連続光L1を出力する。ここで、光源11に設けられる半導体レーザとしては、例えば、小型であってスペクトル幅の狭いレーザ光を射出するMQW・DFB・LD(Multi-Quantum Well・Distributed Feed-Back・Laser Diode)等を用いることができる。LN変調器12は、光源11から出力される連続光L1を、パルス信号発生器17から出力されるパルス信号S1に基づいて変調する。かかる変調を行うことによって、所定のパルス幅を有するパルス光が生成される。
具体的に、LN変調器12は、電気光学効果を有するニオブ酸リチウム(LiNbO)からなる基板と、基板上に形成されたマッハツェンダ型の光導波路と、パルス信号S1が印加される電極対と、バイアス制御回路16からのバイアス電圧V1が印加されるDC電極対(何れも不図示)とを備える。電極対にパルス信号S1が印加されることにより光導波路内を通過する光が変調され、電極対にバイアス電圧V1が印加されることによりLN変調器12のバイアス点が調整される。
図2は、LN変調器12の特性の一例を示す図である。尚、図2においてはLN変調器12に印加されるバイアス電圧を横軸にとり、LN変調器12のパワー透過率を縦軸にとっている。図2中において符号C1を付した曲線の通り、LN変調器12は、印加されるバイアス電圧に対してパワー透過率が周期的に変化する特性を有する。また、温度変化や経時変化が生ずると、LN変調器12の特性は、図2中において符号C2を付した曲線で示す通り、バイアス電圧とパワー透過率との関係を示す曲線C1を横軸方向に平行移動したものになる。また、LN変調器12は、消光比が優れており、広帯域且つチャーピングのない理想的な光変調を実現することができるという利点がある、
図1に戻り、光ファイバアンプ13は、例えばEDF(Erbium Doped Fiber:エルビウム添加光ファイバ)とポンプ用LD(Laser Diode)とからなるEDFA(Erbium Doped Fiber Amplifier:エルビウム添加光ファイバ増幅器)を備えており、LN変調器12から出力されるパルス光を所定の増幅率で増幅する。ここでEDFAは、光信号が入力されないときにはポンプ用LDによる励起によってEDF内にエネルギーが蓄積され、光信号が入力されたときにEDFに蓄積されたエネルギーが一気に放出されることによって高い利得が得られるという特性を有する。
光方向性結合器14は、光ファイバアンプ13の後段に設けられており、光ファイバアンプ13で増幅されたパルス光を所定の強度比(例えば320対1)で分岐する。つまり、光ファイバアンプ13から出力されるパルス光のごく一部のみを反射又は分岐し、殆どを透過する。光方向性結合器14で分岐(反射)されたパルス光は光電変換器15に導かれ、光方向性結合器14を透過したパルス光はパルス光L2として外部に出力される。この光方向性結合器14としては、例えばビームスプリッタ等の空間型の光分岐器、光ファイバ型の光分岐器、又は平面導波路型の光分岐器を用いることができる。尚、光方向性結合器14の分岐比率は、光ファイバアンプ13の増幅率、光電変換器15の感度等に応じて決定される。
光電変換器15は、フォトダイオード等の光電変換素子を備えており、光方向性結合器14で分岐(反射)されたパルス光を受光して受光信号R1に変換する。バイアス制御回路16は、光電変換器15から出力される受光信号R1に基づいて、LN変調器12に印加するバイアス電圧V1を制御する。具体的には、LN変調器12に印加するバイアス電圧V1をLN変調器12の動作範囲内Vπ(およそ±10V)で掃引したときに、光電変換器15から出力される受光信号R1が最大となるバイアス電圧V1を、LN変調器12に対するバイアス電圧に設定する。
パルス信号発生器17は、光源11から出力される連続光L1を変調するパルス信号S1(変調信号)を発生する。パルス信号発生器17から出力されるパルス信号S1のデューティ比及び繰り返し周期は、出力するパルス光L2のデューティ比及び繰り返し周期に応じて設定される。例えば、デューティ比が50%である連続的なパルス光L2を出力する場合にはパルス信号S1のデューティ比が50%に設定され、パルス幅が10nsecであって繰り返し周期が10μsecであるパルス光L2を出力する場合にはパルス信号S1のパルス幅が10nsecに、繰り返し周期が10μsecにそれぞれ設定される。
上記構成において、光変調装置1の電源が投入されると、光源11に設けられた半導体レーザが駆動されて光源11から連続光L1が出力されるとともに、光ファイバアンプ13が備えるEDFAのポンプ用LDが駆動されてEDF内にエネルギーが蓄積される。光源11から出力された連続光L1はLN変調器12に入力されるが、パルス信号発生器17からのパルス信号が「L」レベルである場合には、LN変調器12からは光が殆ど射出されない。
ここで、パルス幅が10nsecであり、繰り返し周期が10μsecであって、デューティ比は0.1%であるパルス信号S1がパルス信号発生器17から出力されたとする。尚、上記の繰り返し周期10μsecは、光ファイバアンプ13に十分なエネルギーが蓄積されるのに要する時間よりも長い時間である。パルス信号発生器17からのパルス信号S1がLN変調器12に入力されると、光源11から出力された連続光L1がパルス信号S1に基づいて変調され、上記のパルス幅及び繰り返し周期を有するパルス光が生成される。
LN変調器12で生成されたパルス光は、光ファイバアンプ13に入力されて所定の増幅率で増幅される。ここで、光ファイバアンプ13が備えるEDFにはエネルギーが蓄積されているため、LN変調器12からのパルス光がEDFに入力されると、蓄積されたエネルギーが一気に放出される。これにより、LN変調器12から出力されるパルス光は高い利得をもって増幅される。光ファイバアンプ13で増幅されたパルス光は光方向性結合器14に入力し、光方向性結合器14の透過光がパルス光L2として外部に出力される。
これに対し、光方向性結合器14で分岐(反射)されたパルス光は光電変換器15に導かれ、光電変換器15が備えるフォトダイオード等の光電変換素子で受光されて受光信号R1に変換される。この受光信号R1はバイアス制御回路16に出力されて、LN変調器12に対するバイアス電圧V1の制御に用いられる。
ここで、前述した通り、パルス信号S1の繰り返し周期10μsecは、光ファイバアンプ13に十分なエネルギーが蓄積されるのに要する時間よりも長い時間である。このため、仮にLN変調器12に対するバイアス電圧V1が最適に設定されている場合には、パルス光の休止期間(パルス信号S1が「L」レベルである期間)においてLN変調器12からの漏れ光が殆どなく、光ファイバアンプ13のEDFには十分なエネルギーが蓄えられる。このため、LN変調器12からのパルス光が光ファイバアンプ13に入力されると高い利得をもって増幅され、光ファイバアンプ13からは高い強度を有するパルス光が出力される。
しかしながら、仮にLN変調器12に対するバイアス電圧V1が最適に設定されていない場合には、パルス光の休止期間にLN変調器12からの漏れ光が発生し、光ファイバアンプ13のEDFに蓄えられたエネルギーはこの漏れ光によって消費される。これにより光ファイバアンプ13のEDFにおけるエネルギーの蓄積が十分になされないため、LN変調器12からのパルス光が光ファイバアンプ13に入力されても高い利得は得られず、光ファイバアンプ13からは高い強度を有するパルス光は出力されない。
以上から、LN変調委12に対するバイアス電圧V1は、光ファイバアンプ13から出力されるパルス光の強度が最も高くなるときが最適なバイアス電圧であるということができる。バイアス制御回路16は、LN変調器12に対する最適なバイアス電V1を求めるため、光電変換器15から出力される受光信号R1をモニタしつつ、LN変調器12に印加するバイアス電圧V1をLN変調器12の動作範囲内Vπ(およそ±10V)で掃引する。そして、光電変換器15から出力される受光信号R1が最大となるバイアス電圧V1を、LN変調器12に対するバイアス電圧に設定する。
以上の処理によって設定されたバイアス点は、例えば図2中の点P1である。つまり、パルス信号発生器17から出力されるパルス信号S1が「L」レベルであるときに、LN変調器12のパワー透過率が最も小さくなるようなバイアス電圧V1がバイアス制御回路16によって設定される。以上の設定を行うことで、パルス光の休止期間においてLN変調器12からの漏れ光が最小になり、これによって高いパワーを有するパルス光を得ることができる。しかも、従来のようにLN変調器の出力が最小出力となるバイアス電圧V1を求めているのではなく、受光信号R1が最大となるバイアス電圧V1を求めているため、高い精度でバイアス点を設定することができる。
次に、以上説明した本発明の一実施携帯による光変調装置1を備える光ファイバ測定装置について簡単に説明する。図3は、本発明の一実施形態による光ファイバ測定装置の要部構成を示すブロック図である。図3に示す通り、本実施形態の光ファイバ測定装置2は、パルス光源21、光サーキュレータ22、受光回路23(受光器)、増幅回路24、A/D変換回路25、信号処理部26、及び表示装置27を備えており、光ファイバ30の長さ方向における所定の物理量(歪み量、損失量、温度等)を測定する。
パルス光源21は、所定のパルス幅及び所定の繰り返し周期を有するパルス光PLを発生する光源である。このパルス光源21として前述した光変調装置1を用いることができる。光サーキュレータ22は、パルス光源21からのパルス光PLを光ファイバ30に向けて透過させるとともに、光ファイバ30からの戻り光を受光回路23に向けて射出する。尚、光ファイバ30からの戻り光には、後方レイリー散乱光やフレネル反射光が含まれる。
受光回路23は、光サーキュレータ22を介した光ファイバ30からの戻り光を電気信号(受光信号)に変換して増幅回路24に出力する。ここで、光ファイバ30からの戻り光、特に後方レイリー散乱光は極めて微弱なため、受光回路23は高感度のアバランシェ・フォトダイオード(以下、APDという)を用いることが多い。APDに対する印加電圧(逆バイアス)を増加させることで増倍度を高くすることができ、これにより受光回路23を高感度にすることができる。
増幅回路24は、受光回路23から出力される受光信号を所定の増幅率で増幅してA/D変換回路25に出力する。A/D変換回路25は、増幅回路24から出力される受光信号(アナログ信号)をサンプリングしてディジタル信号(受光データ)に変換して信号処理部26に出力する。尚、A/D変換回路25から出力される受光データは、光ファイバ30からの戻り光の強度変化を示す時系列データである。
信号処理部26は、A/D変換回路25から出力される受光データに対して平均化処理、レベル補正処理、その他の演算処理を施すことにより光ファイバ30の長さ方向における所定の物理量(歪み量、損失量、温度等)及びその分布を求める。表示装置27は、CRT(Cathod Ray Tube)又は液晶表示装置等の表示装置を備えており、信号処理部26で求められた光ファイバ30の長さ方向における所定の物理量の分布等を表示する。
上記構成において、パルス光源21から出力されたパルス光PLは、光サーキュレータ22を介して光ファイバ30に入射して光ファイバ30中を伝播する。パルス光が光ファイバ30中を伝播することによって後方レイリー散乱光が発生し、パルス光が光ファイバ30の他端に至るとフレネル反射光が発生する。これら後方レイリー散乱光及びフレネル反射光を含む戻り光は、光サーキュレータ22を介して受光回路23に入射し、受光回路23に設けられたAPDによって受光信号に変換される。
受光回路23から出力された受光信号は増幅回路24で増幅された後に、A/D変換回路25に入力されて、タイミング発生回路22から出力されるタイミング信号TM2に同期してサンプリングされることによりディジタル信号の受光データに変換される。A/D変換回路25で変換された受光データは信号処理部26に入力されて平均化処理、レベル補正処理、その他の演算処理が施され、これにより、光ファイバ30の長さ方向における所定の物理量(歪み量、損失量、温度等)及びその分布が求められて表示装置27に表示される。
以上の光ファイバ測定装置1においては、光ファイバ30中で発生する散乱光が微弱であるため、光ファイバ30に対して高い強度のパルス光PLを入射する必要がある。図1に示す光変調装置1をパルス光源21として設ければ高いパワーを有するパルス光PLを光ファイバ30に入射することができるため、光ファイバ30の長さ方向における所定の物理用を高い精度で測定する上で有利である。
以上、本発明の一実施形態による光変調装置及び光ファイバ測定装置について説明したが、本発明は上述した実施形態に制限されることなく、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、上記実施形態では、変調器としてLN変調器12を備える光変調装置を例に挙げて説明したが、光変調装置に設けられる変調器はLN変調器に限られる訳ではなく他の変調器を用いることができる。具体的には、印加されるバイアス電圧に対してパワー透過率が周期的に変化する特性を有する変調器であれば使用可能である。
また、上記実施形態では、光ファイバ30中で生ずる後方レイリー散乱光やフレネル反射光を用いて光ファイバ30の長さ方向にける物理量を測定する光ファイバ測定装置2について説明した。しかしながら、本発明は、光ファイバ30中で生ずるブリルアン散乱光やラマン散乱光を用いて光ファイバ30の試験を行う光パルス試験装置にも適用することが可能である。また、本発明の光変調装置は、光ファイバ測定装置以外にも、パルス光を送受信して通信を行う光通信装置にも適用することが可能である。
本発明の一実施形態による光変調装置の要部構成を示すブロック図である。 LN変調器12の特性の一例を示す図である。 本発明の一実施形態による光ファイバ測定装置の要部構成を示すブロック図である。 LN変調器を用いた従来の光変調装置の要部構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 光変調装置
2 光ファイバ測定装置
11 光源
12 LN変調器
13 光ファイバアンプ
14 光方向性結合器
15 光電変換器
16 バイアス制御回路
21 パルス光源
23 受光回路
30 光ファイバ
L1 連続光
PL パルス光
R1 受光信号
S1 パルス信号
V1 バイアス電圧

Claims (6)

  1. 連続光を出力する光源と、当該光源から出力される連続光を変調信号に基づいて変調してパルス光を生成する変調器とを備える光変調装置において、
    前記変調器から出力されるパルス光を増幅する増幅器と、
    前記増幅器で増幅されたパルス光の一部を受光して受光信号に変換する受光器と、
    前記受光器から出力される受光信号が最大となるように前記変調器に印加するバイアス電圧を制御するバイアス制御回路と
    を備えることを特徴とする光変調装置。
  2. 前記バイアス制御回路は、前記変調器に印加するバイアス電圧を掃引して前記受光信号が最大となるバイアス電圧を前記変調器に対するバイアス電圧に設定する制御を行うことを特徴とする請求項1記載の光変調装置。
  3. 前記増幅器で増幅されたパルス光の一部を分岐して前記受光器に導く光方向性結合器を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の光変調装置。
  4. 前記増幅器は、光信号が入力されない場合にはエネルギーが蓄積され、光信号が入力された場合には蓄積されたエネルギーが放出されることによって高い利得が得られる特性を有する光ファイバアンプであることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の光変調装置。
  5. 前記変調器は、印加されるバイアス電圧に対して透過特性が周期的に変化する変調器であることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の光変調装置。
  6. 光ファイバに入射させるべきパルス光を出力するパルス光源と、当該パルス光源から出力されるパルス光を前記光ファイバに入射させて得られる後方散乱光を受光する受光器とを備え、当該受光器から出力される受光信号に基づいて前記光ファイバの長さ方向における所定の物理量を測定する光ファイバ測定装置において、
    請求項1から請求項5の何れか一項に光変調装置を前記パルス光源として備えることを特徴とする光ファイバ測定装置。
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