JP2001123269A - 薄膜形成方法及び装置 - Google Patents

薄膜形成方法及び装置

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JP2001123269A
JP2001123269A JP29982999A JP29982999A JP2001123269A JP 2001123269 A JP2001123269 A JP 2001123269A JP 29982999 A JP29982999 A JP 29982999A JP 29982999 A JP29982999 A JP 29982999A JP 2001123269 A JP2001123269 A JP 2001123269A
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thin film
electron gun
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学的性質の一定した薄膜を再現性よく自動
的に形成することを可能にする薄膜形成方法及び装置を
提供する。 【解決手段】 蒸着原料4を電子銃3によって蒸発させ
て、コートドーム2に保持したレンズ2aに反射防止膜
を堆積させる。光学式膜厚計10によって時々刻々測定
される透過又は反射の光量値が規準光量値データ格納手
段に格納されている規準光量値に近似又は等しくなるよ
うに、電子銃3に印加する電力を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【本発明の技術分野】本発明は、プラスチックまたはガ
ラス素材等の表面上に薄膜を形成する方法及び装置にか
かり、特に、光学的性質の一定した薄膜を再現性良く形
成可能であり、眼鏡レンズに反射防止膜を形成する際等
に好ましく用いられるものに関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチックまたはガラス素材の表面上
に薄膜を形成する場合には、再現性良く、同一品質物を
全自動で形成することが望ましい。その試みとして、特
開平3−50501号公報には、電子銃に供給される電
流値を監視し、この電流値と、予め、設定しておいた基
準デ−タとを比較し、両者に偏差が生じた場合には、そ
の偏差に応じて、電子銃に供給する電流値を修正、制御
する方法、装置が開示されている。
【0003】また、特開昭61−147874号公報に
は、水晶振動子に薄膜を付着させてその質量変化に比例
する固有振動数の変化を検出して膜厚を算出する水晶振
動子法により蒸着膜厚を検出し、電子銃に供給する電流
値を修正、制御する方法及び装置が開示されている。さ
らに、特開平7−180055号公報には、水晶膜厚計
を用いて、成膜に要する目標時間と同一になるように、
蒸発源の電流値を補正することにより、成膜に要する時
間を管理し、蒸発レートを一定にする制御方法が開示さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開平3−50501
号公報及び特開平7−180055号公報に開示されて
いる方法は、薄膜形成装置を繰り返し使用していくごと
に、蒸着物質の蒸発する程度が変化する現象に対応しづ
らい。特に眼鏡レンズに施す反射防止膜のような薄膜の
品質に関する誤差の許容差の少ない光学物品に関して
は、再現性良く、同一品質物を全自動で形成することに
は問題がある。なぜならば、特開平3−50501号公
報及び特開平7−180055号公報に開示されている
方法の場合においては、電子銃の電流値をいかに正確に
制御しても、電子銃のフィラメントの状態、基板温度、
真空条件等が設定した場合と異なると、施される薄膜は
意図したものと大きく異なることがあるからである。
【0005】また、特開昭61−147874号公報及
び特開平7−180055号公報に開示されている水晶
発振板を用いて、電子銃に供給する電流値を修正、制御
する方法には以下の問題があった。すなわち、水晶振動
子法は、測定物理量が水晶振動板に付着する膜の質量変
化に起因する振動数の変化である。したがって、振動数
を介して計測しているのは膜の質量であって、光学膜厚
ではない。光学膜厚は、膜の幾何学的厚さと屈折率との
積によって決まるもので、質量によって一義的に定まる
ものではない。
【0006】このように、水晶振動子法は、光学膜厚と
一義的関係のない質量を計測しているものである。それ
ゆえこの質量から光学膜厚を知るためには、経験則に基
づく適当な換算係数を決めて算出する必要がある。しか
し、この換算係数は、成膜の条件その他諸々の条件に依
存するものであるので、これらの条件が異なると、それ
がそのまま換算誤差につながることになる。それゆえ、
適切な換算係数を定めるのが困難であると共に、原理的
には、上述の電子銃の電流を制御する方法と大差はな
い。
【0007】しかも、この方法は、成膜室内に水晶振動
子を配置してこれに被成膜体と同様の成膜を施し、この
ときの水晶振動子の振動数を微弱な電気信号として電気
的に計測するものであるので、電気的ノイズに極めて弱
い。しかるに、通常、成膜室内は、電気的ノイズ源で満
されているといっても過言でない程、ノイズ源がある。
したがって、これらのノイズを除去して信号を検出する
ことが現実的には必ずしも容易でないという問題もあ
る。
【0008】本発明は、かかる課題を解決するためにな
されたもので、成膜過程において、時々刻々変化する光
学膜厚に一義的に依存する計測量が規準計測量になるよ
うに飛翔させる成膜材料の量を制御することによって、
光学的性質の一定した薄膜を再現性よく自動的に形成す
ることを可能にした薄膜形成方法及び装置を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【発明を解決するための手段】上述の課題を解決する手
段として、本発明者は、成膜材料を電子銃を用いて飛翔
させて被成膜体表面に堆積させることによって成膜を行
う薄膜形成方法において、薄膜が形成された被成膜体に
所定の光を照射したときの透過又は反射光量が前記薄膜
の膜厚に依存することを利用して前記薄膜の膜厚を測定
する光学式膜厚計を用い、規準の成膜を行って、前記光
学式膜厚計によって成膜開始時から終了時までの透過又
は反射光量値を時々刻々測定し、成膜開始時からの成膜
時間と光量値とが対になった規準光量値データを作成し
ておき、成膜の際に、前記光学式膜厚計によって成膜開
始時から終了時までの透過又は反射光量値を時々刻々測
定し、この測定光量値が前記規準光量値データの対応す
る時間における規準光量値に近似又は等しくなるよう
に、前記電子銃に印加する電力を制御することを特徴と
する薄膜形成方法を提供した。
【0010】また、本発明者は、成膜材料を電子銃を用
いて飛翔させて被成膜体表面に堆積させることによって
成膜を行う薄膜形成装置において、薄膜が形成された被
成膜体に所定の光を照射したときの透過又は反射光量が
前記薄膜の膜厚に依存することを利用して前記薄膜の膜
厚を測定する光学式膜厚計と、規準の成膜を行って、前
記光学式膜厚計によって成膜開始時から終了時までの透
過又は反射光量値を時々刻々測定することによって作成
された成膜開始時からの成膜時間と光量値とが対になっ
た規準光量値データを格納する格納手段と、成膜の際
に、前記光学式膜厚計によって測定される時々刻々の測
定光量値と前記格納手段に格納されている規準光量値デ
ータの対応する時間における規準光量値とを比較して、
両者が近似又は等しくなるように、前記電子銃に印加す
る電力を制御する制御手段とを有することを特徴とする
薄膜形成装置を提供した。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施の形態にか
かる薄膜形成装置の構成を示す図である。以下図1を参
照にしながら、一実施の形態を説明する。なお、この実
施の形態は、被成膜体たるプラスチック製の眼鏡レンズ
に薄膜たる反射防止膜を形成する場合に本発明を適用し
た例である。
【0012】図1において、成膜室たる真空チャンバー
1内には、上部にコートドーム2が設置され、下部に、
電子銃3、ルツボ4及びシャッター5等が設けられてい
る。また、コートドーム2の近傍には、コートドーム2
に保持された被成膜体であるレンズ2aの温度を計測す
るための基板温度計6が設けられ、さらに、真空チャン
バー1内の真空度を計測するための真空計7及び真空チ
ャンバー1内を排気するための排気ユニット8が設けら
れている。また、コートドーム2に保持されたレンズ2
aを加熱するためのハロゲンヒータ9が設けられてい
る。
【0013】さらに、真空チャンバー1の外部上部には
光学式膜厚計10が設けられている。該光学式膜厚計1
0は膜厚モニター11を介して制御装置12に接続され
ている。制御装置12には、規準光量値データ格納手段
13や入力手段12aが接続され、さらに、上述の電子
銃3、シャッター5、基板温度計6、真空計7、排気ユ
ニット8及びハロゲンヒータ9が電気的に接続されてお
り、制御装置12は、これらと情報交換しながら各種の
制御を行う。
【0014】すなわち、制御装置12は、真空計7の情
報に基づいて真空排気ユニット8を制御し、真空チャン
バー1内を所定の真空度にする。
【0015】また、制御装置12は、基板温度計6の情
報に基づいてハロゲンヒーター9を制御して被成膜体で
あるレンズ2aを所定の温度にする。
【0016】そして、制御装置12は、上記光学式膜厚
計10で測定される上記モニターガラス2bに形成され
た薄膜の時々刻々の光学膜厚に依存する時々刻々の光量
値が、規準光量値データ格納手段に格納されている値と
等しくなるように、電子銃3に印加する電力(電流及び
/又は電圧)を制御する。
【0017】ここで、コ−トド−ム2は、被成膜体であ
るレンズ2aに薄膜である反射防止膜等が蒸着されるよ
うに、レンズ2aを保持する保持手段である。複数のレ
ンズ2aが同時に蒸着できるよう、円形をしており、全
てのレンズが同一品質の反射防止膜になるようにコ−ト
ド−ムは曲率を有している。
【0018】電子銃3は、ルツボ4に収納された蒸着物
質(原料)4aを該蒸着物質(原料)4aの溶融温度まで加
熱することにより、蒸発させて、レンズ2a及びモニタ
−ガラス2bに蒸着物質(原料)を蒸着・堆積させて薄膜
を形成する。
【0019】ルツボ4は、蒸着物質4aを保持するため
に用いられる公知の容器である。電子銃3による蒸着物
質の加熱により、蒸着物質が突沸しないように、ルツボ
4は冷却されるか、材質として、熱伝導率が低い物質が
好ましく用いられる。
【0020】シャッタ−5は、蒸着を開始するとき開
き、または終了するときに閉じるもので、薄膜の制御を
行いやすくするものである。
【0021】ハロゲンヒ−タ−9は、レンズ2aに蒸着
される薄膜の密着性などの物性を出すため、レンズ2a
を適切な温度に加熱する加熱手段である。
【0022】光学式膜厚計10は、表面に透明薄膜を形
成した透明基体に光を照射すると、薄膜表面からの反射
光と透明基体表面からの反射光とが両者の位相差によっ
て干渉をおこす現象を利用したものである。すなわち、
上記位相差が薄膜の光学膜厚によって変化し、干渉の状
態が変化して反射光の光量が光学膜厚に依存して変化す
る。なお、反射光が変化すれば必然的に透過光も変化す
るので、透過光の光量を計測することによっても同様の
ことができるが、以下では反射光を用いた場合を説明す
る。
【0023】図2はガラス表面に蒸着を施して薄膜を形
成していく場合における反射光量の変化を示す図であ
る。図の縦軸が光量(相対値:単位;%)であり、横軸
が蒸着時間である。蒸着する膜の厚さが厚い場合には光
量は光学膜厚が増すにしたがって、周期的に増減を繰り
返す。この光学膜厚に一義的に対応する光量の変化を利
用すれば、一義的に光学膜厚の測定及び/又は制御がで
きる。この場合、各周期における極大値と極小値との差
をのび量という。一般的には、のび量l1,l2,l3
は、互いに必ずしも一致しない場合がある。
【0024】のび量l1,l2,l3 …が一致しない場合
を考慮して、実際の制御においては、のび量の全領域を
用いず、その一部を利用することもできる。図3はのび
量のうちで制御に利用する領域を示した図である。図3
に示したように、光量値の最小が20%、最大が70%
であって、のび量が50%である場合には、上下の5%
の領域は用いず、光量値が25%〜65%の領域部分を
利用して制御を行うようにする。
【0025】この実施の態様においては、光学式膜厚計
10は、上記コートドーム2の中心部に保持されたモニ
ターガラス2bに光を照射し、その反射光を測定する。
モニターガラス2bに形成される薄膜は、各レンズ2a
に形成される薄膜と等しいとみることができるので、各
レンズ2aに形成の薄膜と同じ情報を得ることができ
る。
【0026】そして、制御装置12は、上記光学式膜厚
計10で測定される上記モニターガラス2bに形成され
た薄膜からの時々刻々の光量値が、規準光量値データ格
納手段に格納されている光量値と等しくなるように、電
子銃3に印加する電力(電流及び/又は電圧)を制御す
る。
【0027】以下、本実施の形態にかかる薄膜形成方法
をより具体的に説明する。まず、コートドーム2に被成
膜体たるレンズ2a及びモニターガラス2bをセット
し、ルツボ4に蒸着原料4aをセットする。ついで、真
空チャンバー1内を所定の真空度にし、ハロゲンヒータ
ー9によってレンズ2aを所定の温度にする。しかる
後、電子銃3に印加する電力の制御を開始して蒸着を開
始する。
【0028】蒸着膜の成膜が開始されるのは、シャッタ
ー5が開いてからである。よって、シャッターが開いた
時を0にとり、その後の経過時刻をt(秒)とする。一
般には、シャッター5が開くと、光学式膜厚計10の光
量が変化し始める。ただし、現実には、時として、この
光量の変化の開始が、遅れる場合がある。このような場
合には、所定時間経過後に強制的に電子銃3に所定の電
力を印加して制御を開始することができる。
【0029】最初に、電子銃パワー(電流値)等の諸条
件を最良の成膜を行うことができる条件に設定し、規準
の成膜を行う。この規準の成膜は、要するに、結果的に
所望の反射防止膜が形成される成膜である。したがっ
て、装置の種々の条件が良好の場合には電子銃への印加
電力を一定にするだけでよい場合もある。また、場合に
よっては、熟練者の経験とカンによって種々の条件を制
御しながらの成膜である場合もある。
【0030】上記規準の成膜において、成膜の過程にお
ける時刻t(秒)に対する光学式膜厚計の光量l(%)
を、サンプリング間隔Tsmp(秒)に従って、随時、記録
していき、時刻と光量が対になった光量値データを作成
する。上記の光量値データを基準光量値データとし、規
準光量値格納手段13に格納する。
【0031】次からの成膜は、コンピュータによるソフ
トウェア制御を行い、上記規準光量値格納手段13に格
納されている規準光量値データを呼び出し、実測される
光量値と比較し、両者が一致するように、電子銃3の電
流値を調整する。
【0032】電子銃の電流値の制御は次の通りに行われ
る。まず、シャッター開からの時刻tiにおける光量値
をli(%)(実測値)とし、時刻tiに対する規準光
量値をIsi(%)(規準データから求めた規準光量
値)とする(iは制御回数がi回目であることを示
す)。このとき、 Ri≡Isi−Ii とする。
【0033】このRiに対して、PID(比例、積分、
微分)制御を行い、随時、電子銃パワー値Piを決定す
る。以下に、電子銃パワー値Piを決定するPID制御
式を示す。
【数2】 ここで、Kp,Ki,Kdは、それぞれ任意の定数であ
る。また、
【数3】 である。以上の制御を制御間隔Δt(秒)毎に行って、
電子銃のパワー(電流値を調整する。
【0034】本発明は、光学式膜厚計より計測される光
量に着目して電子銃の電流値を制御しているので、仮
に、他の条件(基板温度、真空度等)が設定値と異なっ
ても、反射防止特性においてばらつきの少ない反射防止
膜を人手を介さずに施すことを可能にするものである。
すなわち、光学式膜厚計によって計測される光量は、薄
膜の光学膜厚に一義的に依存する量である。したがっ
て、この光量値が規準の光量値に等しくなるように制御
することによって、仮に装置の条件その他の因子が変動
した場合でも、結果的に、成膜の各時点での光学膜厚が
同一という条件を充たしながら成膜された薄膜が得ら
れ、最終的にほぼ同一の光学性能を有する薄膜を確実に
得ることができる。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、規準の
成膜を行って、光学式膜厚計によって成膜開始時からの
成膜時間と光量値とが対になった規準光量値データを作
成しておき、成膜の際の測定光量値が上記規準光量値デ
ータの対応する時間における規準光量値に近似又は等し
くなるように、電子銃に印加する電力を制御することを
特徴とするもので、これにより、光学的性質の一定した
薄膜を再現性よく自動的に形成することを可能にした薄
膜形成方法及び装置を得ているものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の態様にかかる薄膜形成装置の
構成を示す図である。
【図2】ガラス表面に蒸着を施して薄膜を形成していく
場合における反射光量の変化を示す図である。
【図3】のび量のうちで制御に利用する領域を示した図
である。
【符号の説明】
1 真空チャンバー 2 コートドーム 3 電子銃 4 ルツボ 5 シャッター 6 基板温度計 7 真空計 8 排気ユニット 9 ハロゲンヒーター 10 光学式膜厚計 11 膜厚モニター 12 制御手段 13 規準光量値データ格納手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成膜材料を電子銃を用いて飛翔させて被
    成膜体表面に堆積させることによって成膜を行う薄膜形
    成方法において、 薄膜が形成された被成膜体に所定の光を照射したときの
    透過又は反射光量が前記薄膜の膜厚に依存することを利
    用して前記薄膜の膜厚を測定する光学式膜厚計を用い、 規準の成膜を行って、前記光学式膜厚計によって成膜開
    始時から終了時までの透過又は反射光量値を時々刻々測
    定し、成膜開始時からの成膜時間と光量値とが対になっ
    た規準光量値データを作成しておき、 成膜の際に、前記光学式膜厚計によって成膜開始時から
    終了時までの透過又は反射光量値を時々刻々測定し、こ
    の測定光量値が前記規準光量値データの対応する時間に
    おける規準光量値に近似又は等しくなるように、前記電
    子銃に印加する電力を制御することを特徴とする薄膜形
    成方法。
  2. 【請求項2】 前記成膜の際における成膜開始時からの
    成膜時間がtiのときの光量値がIi(%)であり、規
    準光量値データにおいて対応する時間tiのときの光量
    値がIsi(%)(iは制御回数)であるとした場合、 Ri≡Isi−Ii で表されるRiがゼロに近似又は等しくなるように電子
    銃に印加する電力を制御することを特徴とする請求項1
    記載の薄膜形成方法。
  3. 【請求項3】 前記Riがゼロに近似又は等しくなるよ
    うに電子銃に印加する電力を制御する制御は、PID
    (比例、積分、微分)制御方式を用いることを特徴とす
    る請求項2記載の薄膜形成方法。
  4. 【請求項4】 前記PID制御は、下記のPID制御式
    によって電子銃の電流値(Pi)を制御するものである
    ことを特徴とする請求項3記載の薄膜形成方法。 【数1】
  5. 【請求項5】 成膜材料を電子銃を用いて飛翔させて被
    成膜体表面に堆積させることによって成膜を行う薄膜形
    成装置において、 薄膜が形成された被成膜体に所定の光を照射したときの
    透過又は反射光量が前記薄膜の膜厚に依存することを利
    用して前記薄膜の膜厚を測定する光学式膜厚計と、 規準の成膜を行って、前記光学式膜厚計によって成膜開
    始時から終了時までの透過又は反射光量値を時々刻々測
    定することによって作成された成膜開始時からの成膜時
    間と光量値とが対になった規準光量値データを格納する
    格納手段と、 成膜の際に、前記光学式膜厚計によって測定される時々
    刻々の測定光量値と前記格納手段に格納されている規準
    光量値データの対応する時間における規準光量値とを比
    較して、両者が近似又は等しくなるように、前記電子銃
    に印加する電力を制御する制御手段とを有することを特
    徴とする薄膜形成装置。
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