JP2001121733A - サーマルヘッド - Google Patents
サーマルヘッドInfo
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Abstract
が可能なサーマルヘッドを提供する。 【解決手段】上面に多数の発熱素子及びドライバーIC
を有するヘッド基板と、前記ドライバーICに信号を供
給する信号配線6及び前記多数の発熱素子にドライバー
ICを介して共通接続されるグランド配線7bを有する
外部配線基板5とを並設し、この外部配線基板5上に、
先端部がヘッド基板上まで延在されている金属製のヘッ
ドカバーを取着して成るサーマルヘッドにおいて、前記
外部配線基板5の複数個の信号配線6をグランド配線7
b及びヘッドカバー間に配置させるとともに、該グラン
ド配線7b及びヘッドカバーの双方を基準電位GNDに
保持するようになす。
Description
ファクシミリ等のプリンタ機構として組み込まれるサー
マルヘッドに関するものである。
示す如く、上面に直線状に配列された多数の発熱素子12
及びドライバーIC14を有したヘッド基板11と、複数個
の信号配線及び電源配線を有したフレキシブル配線基板
15とを並設し、該フレキシブル配線基板15及びヘッド基
板11を支持板16上に載置させた上、前記フレキシブル配
線基板15上に、先端部がヘッド基板11上まで延在されて
いるヘッドカバー17を取着した構造を有しており、前記
発熱素子12上に感熱紙等の記録媒体を搬送しながら、発
熱素子12をドライバーIC14の駆動に伴って個々に選択
的にジュール発熱させるとともに、該発熱した熱を記録
媒体に伝導させ、記録媒体に所定の印画を形成すること
によってサーマルヘッドとして機能する。
線は、ヘッド基板11上の回路導体を介してドライバーI
C14の入力端子に接続され、プリンタ本体からの印画信
号やクロック信号等をヘッド基板11上のドライバーIC
14に供給するようになっている。
配線は、ヘッド基板11上の回路導体を介して発熱素子12
やドライバーIC14のグランド端子に接続され、ドライ
バーIC14内に設けられているスイッチングトランジス
タがオン状態になると、電源電力を発熱素子12に印加・
供給するようになっている。
た従来のサーマルヘッドにおいては、信号をより高速で
ドライバーIC14へ供給するために印画信号やクロック
信号の周波数を8MHz以上に上げると、フレキシブル
配線基板15から強い電磁波が発生するようになる。この
ような強い電磁波がノイズとなってプリンタ内の他のデ
バイスの駆動系に侵入すると、他のデバイスが誤動作を
起こすという欠点を有していた。
バーIC14に侵入すると、サーマルヘッド自体が誤動作
を起こし、印画信号に対応した正確な印画を形成するこ
とが不可となる欠点も有していた。
案出されたもので、本発明のサーマルヘッドは、上面に
多数の発熱素子及びドライバーICを有するヘッド基板
と、前記ドライバーICに信号を供給する信号配線及び
前記多数の発熱素子にドライバーICを介して共通接続
されるグランド配線を有する外部配線基板とを並設し、
この外部配線基板上に、先端部がヘッド基板上まで延在
されている金属製のヘッドカバーを取着して成るサーマ
ルヘッドにおいて、前記外部配線基板の複数個の信号配
線を前記グランド配線及びヘッドカバー間に配置させる
とともに、該グランド配線及びヘッドカバーの双方を基
準電位に保持するようになしたことを特徴とするもので
ある。
ドカバーの先端部が、ドライバーICよりも外部配線基
板側でヘッド基板の上面に当接されていることを特徴と
するものである。
て詳細に説明する。図1は本発明の一形態に係るサーマ
ルヘッドの断面図、図2は図1の要部拡大図、図3は図
1のサーマルヘッドよりヘッドカバーを外した状態を示
す平面図であり、1 はヘッド基板、2 は発熱素子、4 は
ドライバーIC、5 は外部配線基板としてのフレキシブ
ル配線基板、6 は信号配線、7bはグランド配線として使
用される電源配線、10はヘッドカバーである。
ッド基板1 と、フレキシブル配線基板(以下、FPCと
略記する)5 と、支持板8 と、ヘッドカバー10とで構成
されている。
ミック基板の上面に、多数の発熱素子2 及び多数の回路
導体3 を被着させた上、複数個のドライバーIC4 を搭
載した構造を有している。
長手方向に沿って例えば300dpiのドット密度で直
線状に配列されており、その各々がTaSiOやTiS
iO,TiCSiO等の電気抵抗材料から成っているた
め、回路導体3 やFPC5 の電源配線7a,7b 等を介して
電源電力が供給されるとジュール発熱を起こし、感熱紙
等の記録媒体に印画を形成するのに必要な所定の温度と
なる。
発熱素子2 に供給したり、プリンタ本体からの印画信号
やクロック信号等の信号をドライバーIC4 に供給した
りするためのものであり、アルミニウムや銅等の金属に
よって所定形状にパターニングされる。
来周知の薄膜手法、具体的にはスパッタリング、フォト
リソグラフィー技術及びエッチング技術等を採用するこ
とによってセラミック基板1aの上面に被着・形成され
る。
を外部からの印画信号に基づいて個々に選択的にジュー
ル発熱させるためのものであり、その下面には印画信号
をクロック信号に同期してシリアル転送するシフトレジ
スタや印画信号を一時的に格納するラッチ,発熱素子2
への通電を制御するスイッチングトランジスタ等の電子
回路と、出力端子や入力端子,グランド端子等の端子と
が設けられている。
ースダウンボンディング、具体的には前記端子を対応す
る回路導体3 に半田等の導電性接着剤を介して接続させ
ることによりヘッド基板1 上に搭載され、これによって
ドライバーIC4 の端子は、出力端子が回路導体3 を介
して対応する発熱素子2 の一端側に、また入力端子が回
路導体3 を介してFPC5 の信号配線6 に、そしてグラ
ンド端子が回路導体3を介してFPC5 の電源配線(グ
ランド配線)7bに接続されることとなる。
樹脂等の封止材R によって被覆され、該封止材R でもっ
て印画時の記録媒体の摺動や大気中に含まれている水分
等の接触による腐食からドライバーIC4 を保護するよ
うになっている。
並設されている。前記FPC5 は、一対の電源配線7a,7
b と複数個の信号配線6 とを間に絶縁フィルム5bを介し
て順次積層し、これをポリイミド樹脂から成るベースフ
ィルム5aとカバーフィルム5cとで挟持した構造を有して
おり、基準電位GND に保持される電源配線(グランド配
線)7bの真上に全ての信号配線6 を配置した形となって
いる。
本体に接続するための接続部材として機能するものであ
り、かかるFPC5 のヘッド基板側端部をヘッド基板1
の一端に重畳させ、この重畳部で信号配線6 及び電源配
線7a,7b をヘッド基板1 上の回路導体3 に半田接合させ
ることによって信号配線6 及び電源配線7a,7b が対応す
る回路導体3 に電気的に接続される。
イバーIC4 の入力端子に接続され、印画信号やクロッ
ク信号等の信号をドライバーIC4 に供給する作用を為
す。
線7aが回路導体3 を介して発熱素子2 の他端側に共通接
続され、他方の電源配線7bが回路導体3 を介してドライ
バーIC4 のグランド端子に接続される。ここで前記グ
ランド端子は、発熱素子2 への通電を制御する多数のス
イッチングトランジスタのソース側に共通接続されてい
るため、電源配線7bはドライバーIC4 を介して多数の
発熱素子2 の一端側に共通接続されることとなる。
プリンタに組み込まれた際、コネクタ9 を介してプリン
タ本体の電気回路に電気的に接続されるようになってお
り、このとき、電源配線7aは例えば24Vの電位に、ま
た電源配線7bは基準電位GNDに保持されることとなる。
グトランジスタがオン状態になると、発熱素子2 には所
定の電圧が印加され、発熱素子2 がジュール発熱を起こ
すこととなる。
設された状態で支持板8 上に載置・固定される。
の良熱伝導性の金属から成り、その上面でヘッド基板1
及びFPC5 を支持するとともに、ヘッド基板1 の熱の
一部を吸収し、これを大気中に放散することによってヘ
ッド基板1 の温度が過度に高温となるのを有効に防止す
る作用を為す。
る場合、アルミニウムのインゴット(塊)を従来周知の
金属加工法により所定形状に加工することによって製作
され、このようにして製作された支持板8 の上面に両面
テープ等の接着部材(図示せず)を介してヘッド基板1
及びFPC5 を載置させることによりヘッド基板1 及び
FPC5 が支持板8上に固定される。
カバー10が取着される。前記ヘッドカバー10は、アルミ
ニウムやSUS等の金属から成り、ヘッド基板1 とFP
C5 との接続部を覆うように、その先端部がヘッド基板
1 上まで延在されている。
PC5 との接続部を印画時の記録媒体の接触等から保護
するとともに、記録媒体の走行を支持するための案内板
としての作用を為す。
電源配線7bと同様に基準電位GND に保持されており、こ
れによってFPC5 の複数個の信号配線6 が、接地した
ヘッドカバー10と接地した電源配線(グランド配線)7b
との間に配置された形となっている。
をグランド配線7b−ヘッドカバー10間に配置させるとと
もに、該グランド配線7b及びヘッドカバー10を共に基準
電位GND に接続させておくことにより、印画信号をより
高速でドライバーIC4 に供給するために印画信号やク
ロック信号の周波数を8MHz以上に上げた際、FPC
5 の信号配線6 から強い電磁波が発生しようとしても、
そのような電磁波は信号配線6 の上下両側に配置されて
いるグランド配線7bと接地したヘッドカバー10とで良好
に遮蔽されて、外部に漏れることは殆どない。従って、
上述の電磁波によりプリンタ内の他のデバイスが誤動作
を起こすのを有効に防止することができる。
部を、ドライバーIC4 よりもFPC5 側でヘッド基板
1 の上面に当接させておくことにより、FPC5 とドラ
イバーIC4 の間には必ずヘッドカバー10が配置される
ため、上述の電磁波がノイズとなってドライバーIC4
に侵入しようとするのを接地したヘッドカバー10でもっ
て良好に遮蔽し、これによってサーマルヘッドを常に正
確に動作させることができるようになる。従って、印画
信号に対応した正確な印画を形成することが可能であ
る。
に共通接続されるFPC5 の電源配線7aが左右対称に配
置され、FPC5 の中央でコネクタ9 に接続させるよう
になしてあるため、電源配線7aにおける電圧降下の大き
さも左右で略等しくなり、これによって各発熱素子2 に
印加される電力の大きさが均一化される。従って全ての
発熱素子2 を同時に発熱させた際、その温度は略一定に
なり、濃度むらの少ない良好な印画を形成することが可
能である。
ス成形やアルミニウムの引き抜き成形によって製作さ
れ、得られたヘッドカバー10をネジS 等を使って支持板
8 に固定することによりFPC5 上に取着される。
紙等の記録媒体をヘッドカバー10に沿って発熱素子2 上
に搬送しながら、ドライバーIC4 の駆動に伴って発熱
素子2 に電源電力を印加し、発熱素子2 を個々に選択的
にジュール発熱させるとともに、該発熱した熱を記録媒
体に伝導させ、記録媒体に所定の印画を形成することに
よってサーマルヘッドとして機能する。
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々
の変更、改良等が可能である。
源用と信号用の2つに分け、電源用のコネクタをFPC
5 の中央に、信号用コネクタをFPC5 の両端もしくは
一端に取着させるようにしても構わない。
配線基板の複数個の信号配線をグランド配線−ヘッドカ
バー間に配置させるとともに、該グランド配線及びヘッ
ドカバーを共に基準電位に接続させておくことにより、
印画信号をより高速でドライバーICに供給するために
印画信号やクロック信号の周波数を8MHz以上に上げ
た際、外部配線基板の信号配線から強い電磁波が発生し
ようとしても、そのような電磁波は信号配線の上下両側
に配置されているグランド配線とヘッドカバーとで良好
に遮蔽され、外部に漏れることは殆どない。従って、上
述の電磁波によりプリンタ内の他のデバイスが誤動作を
起こすのを有効に防止することができる。
記ヘッドカバーの先端部を、ドライバーICよりも外部
配線基板側でヘッド基板の上面に当接させておくことに
より、外部配線基板とドライバーICの間には必ずヘッ
ドカバーが配置されるようになるため、上述の電磁波が
ノイズとなってドライバーICに侵入しようとするのを
接地したヘッドカバーでもって良好に遮蔽し、これによ
ってサーマルヘッドを常に正確に動作させることができ
るようになる。従って、印画信号に対応した正確な印画
を形成することが可能となる。
断面図である。
た状態を示す平面図である。
イバーIC、5 ・・・外部配線基板としてのフレキシブ
ル配線基板、6 ・・・信号配線、7b・・・電源配線(グ
ランド配線)、10・・・ヘッドカバー
Claims (2)
- 【請求項1】上面に多数の発熱素子及びドライバーIC
を有するヘッド基板と、前記ドライバーICに信号を供
給する信号配線及び前記多数の発熱素子にドライバーI
Cを介して共通接続されるグランド配線を有する外部配
線基板とを並設し、この外部配線基板上に、先端部がヘ
ッド基板上まで延在されている金属製のヘッドカバーを
取着して成るサーマルヘッドにおいて、 前記外部配線基板の複数個の信号配線を前記グランド配
線及びヘッドカバー間に配置させるとともに、該グラン
ド配線及びヘッドカバーの双方を基準電位に保持するよ
うになしたことを特徴とするサーマルヘッド。 - 【請求項2】前記ヘッドカバーの先端部が、ドライバー
ICよりも外部配線基板側でヘッド基板の上面に当接さ
れていることを特徴とする請求項1に記載のサーマルヘ
ッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30836799A JP4384313B2 (ja) | 1999-10-29 | 1999-10-29 | サーマルヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30836799A JP4384313B2 (ja) | 1999-10-29 | 1999-10-29 | サーマルヘッド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001121733A true JP2001121733A (ja) | 2001-05-08 |
JP4384313B2 JP4384313B2 (ja) | 2009-12-16 |
Family
ID=17980223
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30836799A Expired - Fee Related JP4384313B2 (ja) | 1999-10-29 | 1999-10-29 | サーマルヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4384313B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005324407A (ja) * | 2004-05-13 | 2005-11-24 | Minowa Koa Inc | サーマルヘッド、発熱機器及びその使用法 |
JP2011240627A (ja) * | 2010-05-19 | 2011-12-01 | Canon Inc | 液体吐出ヘッド及び電気配線基板 |
JP2012116042A (ja) * | 2010-11-30 | 2012-06-21 | Kyocera Corp | サーマルヘッド |
CN102781674A (zh) * | 2010-04-26 | 2012-11-14 | 京瓷株式会社 | 热敏头 |
-
1999
- 1999-10-29 JP JP30836799A patent/JP4384313B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005324407A (ja) * | 2004-05-13 | 2005-11-24 | Minowa Koa Inc | サーマルヘッド、発熱機器及びその使用法 |
CN102781674A (zh) * | 2010-04-26 | 2012-11-14 | 京瓷株式会社 | 热敏头 |
JP2011240627A (ja) * | 2010-05-19 | 2011-12-01 | Canon Inc | 液体吐出ヘッド及び電気配線基板 |
JP2012116042A (ja) * | 2010-11-30 | 2012-06-21 | Kyocera Corp | サーマルヘッド |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4384313B2 (ja) | 2009-12-16 |
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