JPH11240189A - サーマルヘッド - Google Patents
サーマルヘッドInfo
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- JPH11240189A JPH11240189A JP4600698A JP4600698A JPH11240189A JP H11240189 A JPH11240189 A JP H11240189A JP 4600698 A JP4600698 A JP 4600698A JP 4600698 A JP4600698 A JP 4600698A JP H11240189 A JPH11240189 A JP H11240189A
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- head
- head cover
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Abstract
(57)【要約】
【課題】インクリボンが静電気の作用等によってヘッド
カバーの摺接面に吸着し、インクリボンに“シワ”や
“ヨレ”を生じていた。 【解決手段】上面に複数個の発熱抵抗体２から成る発熱
抵抗体列を有するヘッド基板１と、発熱抵抗体２に電気
的に接続される配線導体を有する印刷配線板３とを放熱
板４上に載置させるとともに、ヘッド基板１と印刷配線
板３との接続部を、放熱板４に取着されたヘッドカバー
５で被覆して成り、印画に際して、記録媒体Ｐをヘッド
カバー５の一部表面に摺接させることによって記録媒体
Ｐを発熱抵抗体列上に案内するようにしたサーマルヘッ
ドであって、前記ヘッドカバー５の記録媒体摺接面Ａに
複数個の突起を形成する。また前記ヘッドカバー５の突
起の角部をＲ面とする。更に前記ヘッドカバー５の突起
を１６〜２５個／ｃｍ2 の密度で形成する。
カバーの摺接面に吸着し、インクリボンに“シワ”や
“ヨレ”を生じていた。 【解決手段】上面に複数個の発熱抵抗体２から成る発熱
抵抗体列を有するヘッド基板１と、発熱抵抗体２に電気
的に接続される配線導体を有する印刷配線板３とを放熱
板４上に載置させるとともに、ヘッド基板１と印刷配線
板３との接続部を、放熱板４に取着されたヘッドカバー
５で被覆して成り、印画に際して、記録媒体Ｐをヘッド
カバー５の一部表面に摺接させることによって記録媒体
Ｐを発熱抵抗体列上に案内するようにしたサーマルヘッ
ドであって、前記ヘッドカバー５の記録媒体摺接面Ａに
複数個の突起を形成する。また前記ヘッドカバー５の突
起の角部をＲ面とする。更に前記ヘッドカバー５の突起
を１６〜２５個／ｃｍ2 の密度で形成する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はワードプロセッサや
ファクシミリ等のプリンタ機構として組み込まれるサー
マルヘッドに関するものである。
ファクシミリ等のプリンタ機構として組み込まれるサー
マルヘッドに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、ワードプロセッサ等のプリンタ機
構として組み込まれるサーマルヘッドは、例えば図６に
示す如く、上面に複数個の発熱抵抗体から成る発熱抵抗
体列１２を有するヘッド基板１１と、図示しない導電層
等を介して前記発熱抵抗体に電気的に接続される配線導
体を有した印刷配線板１３とを、アルミニウム製の放熱
板１４上に載置させるとともに、前記ヘッド基板１１と
印刷配線板１３との接続部を、放熱板１４に対してネジ
止め等によって取着される金属製のヘッドカバー１５で
被覆した構造を有している。
構として組み込まれるサーマルヘッドは、例えば図６に
示す如く、上面に複数個の発熱抵抗体から成る発熱抵抗
体列１２を有するヘッド基板１１と、図示しない導電層
等を介して前記発熱抵抗体に電気的に接続される配線導
体を有した印刷配線板１３とを、アルミニウム製の放熱
板１４上に載置させるとともに、前記ヘッド基板１１と
印刷配線板１３との接続部を、放熱板１４に対してネジ
止め等によって取着される金属製のヘッドカバー１５で
被覆した構造を有している。
【０００３】かかるサーマルヘッドは、ヘッド基板１１
上の発熱抵抗体に印刷配線板１３の配線導体を介して所
定の電力を印加し、発熱抵抗体を印画信号に基づいて個
々に選択的にジュール発熱させるとともに、該発熱した
熱を発熱抵抗体列１２上に搬送される感熱紙等の記録媒
体Ｐに伝導させ、所定の印画を形成することによってサ
ーマルヘッドとして機能するものである。
上の発熱抵抗体に印刷配線板１３の配線導体を介して所
定の電力を印加し、発熱抵抗体を印画信号に基づいて個
々に選択的にジュール発熱させるとともに、該発熱した
熱を発熱抵抗体列１２上に搬送される感熱紙等の記録媒
体Ｐに伝導させ、所定の印画を形成することによってサ
ーマルヘッドとして機能するものである。
【０００４】尚、前記ヘッドカバー１５は、ヘッド基板
１１と印刷配線板１３との接続部を記録媒体Ｐの接触か
ら保護したり、印刷配線板１３に取着されるコネクタ１
６やコンデンサ１７等をカバーすることにより記録媒体
Ｐがコネクタ１６等の接触により傷つくのを防ぐ役割の
他に、記録媒体Ｐを表面の一部に摺接させて記録媒体Ｐ
を発熱抵抗体列１２上に案内する役割も有しており、こ
のようなヘッド基板１５の記録媒体摺接面Ａ’は平坦面
をなすように形成されていた。
１１と印刷配線板１３との接続部を記録媒体Ｐの接触か
ら保護したり、印刷配線板１３に取着されるコネクタ１
６やコンデンサ１７等をカバーすることにより記録媒体
Ｐがコネクタ１６等の接触により傷つくのを防ぐ役割の
他に、記録媒体Ｐを表面の一部に摺接させて記録媒体Ｐ
を発熱抵抗体列１２上に案内する役割も有しており、こ
のようなヘッド基板１５の記録媒体摺接面Ａ’は平坦面
をなすように形成されていた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のサーマルヘッドにおいては、ヘッドカバー１
５の摺接面Ａ’が平坦になしてあることから、例えば記
録媒体Ｐとしてインクリボンを用いた場合、インクリボ
ンが静電気の作用等によってヘッドカバー１５の摺接面
Ａ’に吸着し、“シワ”や“ヨレ”を生じていた。この
ような“シワ”や“ヨレ”が形成された状態のままイン
クリボンが発熱抵抗体列１２上に案内されると、インク
リボンを全ての発熱抵抗体に対して一定の強さで押圧す
ることができず、印画の“濃度むら”や“カスレ”が誘
発されていた。
うな従来のサーマルヘッドにおいては、ヘッドカバー１
５の摺接面Ａ’が平坦になしてあることから、例えば記
録媒体Ｐとしてインクリボンを用いた場合、インクリボ
ンが静電気の作用等によってヘッドカバー１５の摺接面
Ａ’に吸着し、“シワ”や“ヨレ”を生じていた。この
ような“シワ”や“ヨレ”が形成された状態のままイン
クリボンが発熱抵抗体列１２上に案内されると、インク
リボンを全ての発熱抵抗体に対して一定の強さで押圧す
ることができず、印画の“濃度むら”や“カスレ”が誘
発されていた。
【０００６】また従来のサーマルヘッドにおいては、印
画動作時、大気中の“ほこり”や“ごみ”が静電気等の
作用によって記録媒体Ｐの表面に付着し、そのまま発熱
抵抗体列１２上まで搬送されることがある。前述の“ほ
こり”や“ごみ”が記録媒体Ｐのサーマルヘッド側表面
（下側）に付着している場合、これらは発熱抵抗体列１
２と記録媒体Ｐとの間に噛み込まれることとなり、その
結果、発熱抵抗体の発する熱を記録媒体Ｐに良好に伝導
させることが不可となって印画不良を発生したり、或い
は、前述の噛み込みよって発熱抵抗体に局所的に強い押
圧力が印加され発熱抵抗体が破損するといった欠点を有
していた。
画動作時、大気中の“ほこり”や“ごみ”が静電気等の
作用によって記録媒体Ｐの表面に付着し、そのまま発熱
抵抗体列１２上まで搬送されることがある。前述の“ほ
こり”や“ごみ”が記録媒体Ｐのサーマルヘッド側表面
（下側）に付着している場合、これらは発熱抵抗体列１
２と記録媒体Ｐとの間に噛み込まれることとなり、その
結果、発熱抵抗体の発する熱を記録媒体Ｐに良好に伝導
させることが不可となって印画不良を発生したり、或い
は、前述の噛み込みよって発熱抵抗体に局所的に強い押
圧力が印加され発熱抵抗体が破損するといった欠点を有
していた。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は上記欠点に鑑み
案出されたもので、本発明のサーマルヘッドは、上面に
複数個の発熱抵抗体から成る発熱抵抗体列を有するヘッ
ド基板と、前記発熱抵抗体に電気的に接続される配線導
体を有する印刷配線板とを放熱板上に載置させるととも
に、前記ヘッド基板と印刷配線板との接続部を、前記放
熱板に取着されたヘッドカバーで被覆して成り、印画に
際して、記録媒体を前記ヘッドカバーの一部表面に摺接
させることによって記録媒体を発熱抵抗体列上に案内す
るようにしたサーマルヘッドであって、前記ヘッドカバ
ーの記録媒体摺接面に複数個の突起もしくは窪みを形成
したことを特徴とするものである。
案出されたもので、本発明のサーマルヘッドは、上面に
複数個の発熱抵抗体から成る発熱抵抗体列を有するヘッ
ド基板と、前記発熱抵抗体に電気的に接続される配線導
体を有する印刷配線板とを放熱板上に載置させるととも
に、前記ヘッド基板と印刷配線板との接続部を、前記放
熱板に取着されたヘッドカバーで被覆して成り、印画に
際して、記録媒体を前記ヘッドカバーの一部表面に摺接
させることによって記録媒体を発熱抵抗体列上に案内す
るようにしたサーマルヘッドであって、前記ヘッドカバ
ーの記録媒体摺接面に複数個の突起もしくは窪みを形成
したことを特徴とするものである。
【０００８】また本発明のサーマルヘッドは、前記ヘッ
ドカバーの突起もしくは窪みの角部がＲ面とされている
ことを特徴とするものである。
ドカバーの突起もしくは窪みの角部がＲ面とされている
ことを特徴とするものである。
【０００９】更に本発明のサーマルヘッドは、前記ヘッ
ドカバーの突起もしくは窪みが１６〜２５個／ｃｍ2 の
密度で形成されていることを特徴とするものである。
ドカバーの突起もしくは窪みが１６〜２５個／ｃｍ2 の
密度で形成されていることを特徴とするものである。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に基づい
て詳細に説明する。図１は本発明のサーマルヘッドの一
形態を示す側面図、図２は図１のＸ部の部分拡大図、図
３は図１のサーマルヘッドに用いられるヘッドカバーの
平面図、図４は図３のＹ部拡大部である。
て詳細に説明する。図１は本発明のサーマルヘッドの一
形態を示す側面図、図２は図１のＸ部の部分拡大図、図
３は図１のサーマルヘッドに用いられるヘッドカバーの
平面図、図４は図３のＹ部拡大部である。
【００１１】本形態のサーマルヘッドは、大略的に、ヘ
ッド基板１と印刷配線板３と放熱板４とヘッドカバー５
とで構成されている。
ッド基板１と印刷配線板３と放熱板４とヘッドカバー５
とで構成されている。
【００１２】前記ヘッド基板１は、アルミナセラミック
ス等から成る絶縁基板の上面に発熱抵抗体列２等を取着
させた構造を有している。
ス等から成る絶縁基板の上面に発熱抵抗体列２等を取着
させた構造を有している。
【００１３】前記ヘッド基板１上の発熱抵抗体列２は、
窒化タンタル等から成る複数個の発熱抵抗体を直線状に
配列させて成り、該発熱抵抗体は、図示しない導電層等
や後述する印刷配線板３の配線導体等を介して外部から
の電力が印加されるとジュール発熱を起こし、感熱紙等
の記録媒体Ｐに印画を形成するのに必要な所定の温度、
例えば３００℃の温度となる。
窒化タンタル等から成る複数個の発熱抵抗体を直線状に
配列させて成り、該発熱抵抗体は、図示しない導電層等
や後述する印刷配線板３の配線導体等を介して外部から
の電力が印加されるとジュール発熱を起こし、感熱紙等
の記録媒体Ｐに印画を形成するのに必要な所定の温度、
例えば３００℃の温度となる。
【００１４】このような複数個の発熱抵抗体から成る発
熱抵抗体列２は、従来周知のスパッタリング法やフォト
リソグラフィー技術を採用し、窒化タンタル等を前述し
た絶縁基板の上面に複数個の発熱抵抗体が直線状に配列
されるようにパターニングすることによって形成され
る。
熱抵抗体列２は、従来周知のスパッタリング法やフォト
リソグラフィー技術を採用し、窒化タンタル等を前述し
た絶縁基板の上面に複数個の発熱抵抗体が直線状に配列
されるようにパターニングすることによって形成され
る。
【００１５】尚、前記ヘッド基板１の上面には、発熱抵
抗体列２の他に、発熱抵抗体への通電を制御するための
ドライバーＩＣと、このドライバーＩＣや発熱抵抗体等
に電力や信号等を供給するための複数個の導電層とが取
着される。これらの導電層のうちいくつかは、その一端
がヘッド基板１の一辺に導出され、後述する印刷配線板
３の配線導体に電気的に接続されるようになっている。
抗体列２の他に、発熱抵抗体への通電を制御するための
ドライバーＩＣと、このドライバーＩＣや発熱抵抗体等
に電力や信号等を供給するための複数個の導電層とが取
着される。これらの導電層のうちいくつかは、その一端
がヘッド基板１の一辺に導出され、後述する印刷配線板
３の配線導体に電気的に接続されるようになっている。
【００１６】また一方、前記印刷配線板３は、前述した
ヘッド基板１の発熱抵抗体に電気的に接続される複数個
の配線導体を有し、その一端にはサーマルヘッドをプリ
ンタ本体等の外部電気回路に接続するためのコネクタ７
や電源ノイズ吸収用のコンデンサ８等が半田付け等によ
って取着される。
ヘッド基板１の発熱抵抗体に電気的に接続される複数個
の配線導体を有し、その一端にはサーマルヘッドをプリ
ンタ本体等の外部電気回路に接続するためのコネクタ７
や電源ノイズ吸収用のコンデンサ８等が半田付け等によ
って取着される。
【００１７】前記印刷配線板３の配線導体とヘッド基板
１の導電層とは半田等のロウ材を介して電気的に接続さ
れ、これによって外部電気回路からの電力や種々の信号
が印刷配線板３の配線導体を介してヘッド基板１上の導
電層やドライバーＩＣ，発熱抵抗体等に供給されるよう
になっている。
１の導電層とは半田等のロウ材を介して電気的に接続さ
れ、これによって外部電気回路からの電力や種々の信号
が印刷配線板３の配線導体を介してヘッド基板１上の導
電層やドライバーＩＣ，発熱抵抗体等に供給されるよう
になっている。
【００１８】このような印刷配線板３としては、例え
ば、ポリイミド樹脂から成る可撓性のフィルムに銅箔等
で形成された複数個の配線導体を被着させ、これら配線
導体の各一端を前記フィルムの一辺に導出させたフレキ
シブル印刷配線板等が使用される。
ば、ポリイミド樹脂から成る可撓性のフィルムに銅箔等
で形成された複数個の配線導体を被着させ、これら配線
導体の各一端を前記フィルムの一辺に導出させたフレキ
シブル印刷配線板等が使用される。
【００１９】そして、このような印刷配線板３は前述の
ヘッド基板１と共に金属製の放熱板４上に載置される。
前記放熱板４は、前述したヘッド基板１や印刷配線板３
をその上面で支持するとともに、ヘッド基板１中の熱の
一部を吸収することによってヘッド基板１の温度が発熱
抵抗体の発する熱により過度に高温となるのを有効に防
止する作用を為し、例えば、アルミニウム等から成るイ
ンゴット（塊）を、従来周知の金属加工法を採用し所定
形状となすことにより製作される。
ヘッド基板１と共に金属製の放熱板４上に載置される。
前記放熱板４は、前述したヘッド基板１や印刷配線板３
をその上面で支持するとともに、ヘッド基板１中の熱の
一部を吸収することによってヘッド基板１の温度が発熱
抵抗体の発する熱により過度に高温となるのを有効に防
止する作用を為し、例えば、アルミニウム等から成るイ
ンゴット（塊）を、従来周知の金属加工法を採用し所定
形状となすことにより製作される。
【００２０】また更にこのような放熱板４には、前述し
たヘッド基板１と印刷配線板３との接続部や印刷配線板
３に取着されているコネクタ７やコンデンサ８等を被覆
するためのヘッドカバー５が取着される。前記ヘッドカ
バー５は、ヘッド基板１と印刷配線板３との接続部、即
ち、ヘッド基板１の導電層と印刷配線板３の配線導体と
の半田接合部や、印刷配線板３に取着されているコネク
タ７等を覆うことによってこれらを記録媒体Ｐの接触か
ら保護したり、或いは、記録媒体Ｐがコネクタ７等の接
触によって傷ついたりするのを防止する保護部材として
の作用と、記録媒体Ｐを外表面の一部（記録媒体摺接部
Ａ）に摺接させることによって記録媒体Ｐを発熱抵抗体
列２上に案内する案内部材としての作用を併せ持ってお
り、このようなヘッドカバー５の記録媒体摺接面Ａには
複数個の突起６が形成される。
たヘッド基板１と印刷配線板３との接続部や印刷配線板
３に取着されているコネクタ７やコンデンサ８等を被覆
するためのヘッドカバー５が取着される。前記ヘッドカ
バー５は、ヘッド基板１と印刷配線板３との接続部、即
ち、ヘッド基板１の導電層と印刷配線板３の配線導体と
の半田接合部や、印刷配線板３に取着されているコネク
タ７等を覆うことによってこれらを記録媒体Ｐの接触か
ら保護したり、或いは、記録媒体Ｐがコネクタ７等の接
触によって傷ついたりするのを防止する保護部材として
の作用と、記録媒体Ｐを外表面の一部（記録媒体摺接部
Ａ）に摺接させることによって記録媒体Ｐを発熱抵抗体
列２上に案内する案内部材としての作用を併せ持ってお
り、このようなヘッドカバー５の記録媒体摺接面Ａには
複数個の突起６が形成される。
【００２１】前記突起６は、その各々が０．３〜１．０
ｍｍの高さＨを有し、かつ角部がＲ面（曲率半径：３０
０〜５００μｍ）になしてあり、記録媒体Ｐの摺接方向
に２．０〜２．５ｍｍのピッチｄで、また記録媒体Ｐの
摺接方向と直交する方向にも２．０〜２．５ｍｍのピッ
チｃで配列され、その密度は例えば１６〜２５個／ｃｍ
2 の範囲内に設定される。
ｍｍの高さＨを有し、かつ角部がＲ面（曲率半径：３０
０〜５００μｍ）になしてあり、記録媒体Ｐの摺接方向
に２．０〜２．５ｍｍのピッチｄで、また記録媒体Ｐの
摺接方向と直交する方向にも２．０〜２．５ｍｍのピッ
チｃで配列され、その密度は例えば１６〜２５個／ｃｍ
2 の範囲内に設定される。
【００２２】これらの突起列は、記録媒体Ｐの摺接方
向，該方向に直交する方向のいずれの方向から見ても、
奇数列（１列め，３列め，５列め…）の突起間に偶数列
（２列め，４列め，６列め…）の突起が位置するように
配置されており、これによって隣接した２つの突起列を
構成する複数個の突起６が千鳥状に配列されるようにな
っている。
向，該方向に直交する方向のいずれの方向から見ても、
奇数列（１列め，３列め，５列め…）の突起間に偶数列
（２列め，４列め，６列め…）の突起が位置するように
配置されており、これによって隣接した２つの突起列を
構成する複数個の突起６が千鳥状に配列されるようにな
っている。
【００２３】尚、このような突起６を有したヘッドカバ
ー５は、アルミニウムやＳＵＳ等の金属から成る板体を
従来周知のプレス成形法を採用し、所定形状と成すこと
によって製作され、かかるヘッドカバー５を前記放熱板
４に対してネジ止めすることによって放熱板４に取着さ
れる。
ー５は、アルミニウムやＳＵＳ等の金属から成る板体を
従来周知のプレス成形法を採用し、所定形状と成すこと
によって製作され、かかるヘッドカバー５を前記放熱板
４に対してネジ止めすることによって放熱板４に取着さ
れる。
【００２４】かくして、上述した本形態のサーマルヘッ
ドは、ヘッド基板１上の発熱抵抗体に印刷配線板３の配
線導体を介して所定の電力を印加し、発熱抵抗体を印画
信号に基づいて個々に選択的にジュール発熱させるとと
もに、該発熱した熱をヘッドカバー５の摺接面Ａ上を経
て発熱抵抗体列２上に搬送される記録媒体Ｐに伝導さ
せ、所定の印画を形成することによってサーマルヘッド
として機能する。
ドは、ヘッド基板１上の発熱抵抗体に印刷配線板３の配
線導体を介して所定の電力を印加し、発熱抵抗体を印画
信号に基づいて個々に選択的にジュール発熱させるとと
もに、該発熱した熱をヘッドカバー５の摺接面Ａ上を経
て発熱抵抗体列２上に搬送される記録媒体Ｐに伝導さ
せ、所定の印画を形成することによってサーマルヘッド
として機能する。
【００２５】以上のような本形態のサーマルヘッドにお
いては、ヘッドカバー５の記録媒体摺接面Ａに複数個の
突起６を形成したことから、印画動作時、ヘッドカバー
５の摺接部Ａは突起６の先端部でのみ記録媒体Ｐと接触
するようになっており、記録媒体Ｐとしてインクリボン
を使用する場合であっても、インクリボンはヘッドカバ
ー５に吸着しにくく、インクリボンを“シワ”や“ヨ
レ”のない良好な状態で発熱抵抗体列２上に案内するこ
とができる。よって、インクリボンを全ての発熱抵抗体
に対して略一定の強さで押圧することが可能となり、鮮
明で良好な印画が形成されるようになる。
いては、ヘッドカバー５の記録媒体摺接面Ａに複数個の
突起６を形成したことから、印画動作時、ヘッドカバー
５の摺接部Ａは突起６の先端部でのみ記録媒体Ｐと接触
するようになっており、記録媒体Ｐとしてインクリボン
を使用する場合であっても、インクリボンはヘッドカバ
ー５に吸着しにくく、インクリボンを“シワ”や“ヨ
レ”のない良好な状態で発熱抵抗体列２上に案内するこ
とができる。よって、インクリボンを全ての発熱抵抗体
に対して略一定の強さで押圧することが可能となり、鮮
明で良好な印画が形成されるようになる。
【００２６】また本形態のサーマルヘッドにおいては、
ヘッドカバー５の摺接面Ａに複数個の突起６を設けたこ
とで前記摺接面Ａの表面形状が波状と成っているため、
印画動作時、サーマルヘッド上に搬送される記録媒体Ｐ
の表面に静電気等の作用によって大気中の“ほこり”や
“ごみ”が付着したとしても、これらは記録媒体Ｐが前
記摺接面Ａに対して摺接される際に記録媒体Ｐと突起６
とが干渉して繰り返し当たることによって記録媒体Ｐか
ら振るい落とされ、記録媒体Ｐを良好な状態で発熱抵抗
体列２上に搬送することができるようになる。これによ
り、発熱抵抗体の発する熱を記録媒体Ｐに良好に伝導さ
せて鮮明な印画を形成することが可能となり、また“ご
み”等の噛み込みによって発熱抵抗体が破損するといっ
た事態も有効に防止されるようになる。
ヘッドカバー５の摺接面Ａに複数個の突起６を設けたこ
とで前記摺接面Ａの表面形状が波状と成っているため、
印画動作時、サーマルヘッド上に搬送される記録媒体Ｐ
の表面に静電気等の作用によって大気中の“ほこり”や
“ごみ”が付着したとしても、これらは記録媒体Ｐが前
記摺接面Ａに対して摺接される際に記録媒体Ｐと突起６
とが干渉して繰り返し当たることによって記録媒体Ｐか
ら振るい落とされ、記録媒体Ｐを良好な状態で発熱抵抗
体列２上に搬送することができるようになる。これによ
り、発熱抵抗体の発する熱を記録媒体Ｐに良好に伝導さ
せて鮮明な印画を形成することが可能となり、また“ご
み”等の噛み込みによって発熱抵抗体が破損するといっ
た事態も有効に防止されるようになる。
【００２７】更に本形態のサーマルヘッドにおいては、
ヘッドカバー５の突起６の角部をＲ面となすことによ
り、記録媒体摺接面Ａから鋭利な角部をなくしている。
これにより、記録媒体Ｐをヘッドカバー５の摺接面Ａに
摺接させた際、記録媒体Ｐの表面に突起６との接触によ
って傷が付くのを有効に防止することができ、記録媒体
Ｐを良好な状態のまま発熱抵抗体列２上に搬送すること
ができるようになる。
ヘッドカバー５の突起６の角部をＲ面となすことによ
り、記録媒体摺接面Ａから鋭利な角部をなくしている。
これにより、記録媒体Ｐをヘッドカバー５の摺接面Ａに
摺接させた際、記録媒体Ｐの表面に突起６との接触によ
って傷が付くのを有効に防止することができ、記録媒体
Ｐを良好な状態のまま発熱抵抗体列２上に搬送すること
ができるようになる。
【００２８】尚、本発明は上述の形態に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々
の変更、改良等が可能である。例えば上述の形態におい
てヘッドカバー５の摺接面Ａに形成される各々の突起を
半球状となしても良い。
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々
の変更、改良等が可能である。例えば上述の形態におい
てヘッドカバー５の摺接面Ａに形成される各々の突起を
半球状となしても良い。
【００２９】また上述の形態においてはヘッドカバー５
の記録媒体摺接面Ａに複数個の突起６を形成するように
したが、これに代えて図５に示す如く、ヘッドカバー５
の記録媒体摺接面Ａに複数個の窪み９を形成するように
しても構わない。この場合、ヘッドカバー５の外表面の
うち窪み９と窪み９の間に位置する部分が前述の突起６
と同様に作用するので、上述の形態と同様の効果を奏す
ることとなる。尚、個々の窪み９の大きさや密度は突起
６と同様の大きさ，密度で形成すれば良く、また窪み９
の深さＨ’は突起６の高さＨと同じ深さに形成すれば良
い。
の記録媒体摺接面Ａに複数個の突起６を形成するように
したが、これに代えて図５に示す如く、ヘッドカバー５
の記録媒体摺接面Ａに複数個の窪み９を形成するように
しても構わない。この場合、ヘッドカバー５の外表面の
うち窪み９と窪み９の間に位置する部分が前述の突起６
と同様に作用するので、上述の形態と同様の効果を奏す
ることとなる。尚、個々の窪み９の大きさや密度は突起
６と同様の大きさ，密度で形成すれば良く、また窪み９
の深さＨ’は突起６の高さＨと同じ深さに形成すれば良
い。
【００３０】
【発明の効果】本発明のサーマルヘッドによれば、ヘッ
ドカバーの記録媒体摺接面に複数個の突起もしくは窪み
を形成したことから、印画動作時、ヘッドカバーの摺接
部は突起の先端部、もしくは窪みと窪みの間の部分での
み記録媒体と接触するようになっており、記録媒体とし
てインクリボンを使用する場合であっても、インクリボ
ンはヘッドカバーに吸着しにくくなる。これにより、イ
ンクリボンを“シワ”や“ヨレ”のない良好な状態で発
熱抵抗体列上に案内することができるようになり、イン
クリボンを全ての発熱抵抗体に略一定の強さで押圧して
印画を鮮明で良好なものとなすことができる。
ドカバーの記録媒体摺接面に複数個の突起もしくは窪み
を形成したことから、印画動作時、ヘッドカバーの摺接
部は突起の先端部、もしくは窪みと窪みの間の部分での
み記録媒体と接触するようになっており、記録媒体とし
てインクリボンを使用する場合であっても、インクリボ
ンはヘッドカバーに吸着しにくくなる。これにより、イ
ンクリボンを“シワ”や“ヨレ”のない良好な状態で発
熱抵抗体列上に案内することができるようになり、イン
クリボンを全ての発熱抵抗体に略一定の強さで押圧して
印画を鮮明で良好なものとなすことができる。
【００３１】また本発明のサーマルヘッドによれば、ヘ
ッドカバーの摺接面に複数個の突起もしくは窪みを設け
たことで前記摺接面の表面形状が波状と成るため、印画
動作時、サーマルヘッド上に搬送される記録媒体の表面
に静電気等の作用によって大気中の“ほこり”や“ご
み”が付着したとしても、これらは記録媒体が前記摺接
面に対して摺接される際に記録媒体と突起とが干渉し繰
り返し当たることによって記録媒体から振るい落とさ
れ、記録媒体を良好な状態でヘッド基板の発熱抵抗体列
上に搬送することができるようになる。これにより、発
熱抵抗体の発する熱を記録媒体に良好に伝導させて鮮明
な印画を形成することが可能となり、また“ごみ”等の
噛み込みによって発熱抵抗体が破損するといった事態も
有効に防止されるようになる。
ッドカバーの摺接面に複数個の突起もしくは窪みを設け
たことで前記摺接面の表面形状が波状と成るため、印画
動作時、サーマルヘッド上に搬送される記録媒体の表面
に静電気等の作用によって大気中の“ほこり”や“ご
み”が付着したとしても、これらは記録媒体が前記摺接
面に対して摺接される際に記録媒体と突起とが干渉し繰
り返し当たることによって記録媒体から振るい落とさ
れ、記録媒体を良好な状態でヘッド基板の発熱抵抗体列
上に搬送することができるようになる。これにより、発
熱抵抗体の発する熱を記録媒体に良好に伝導させて鮮明
な印画を形成することが可能となり、また“ごみ”等の
噛み込みによって発熱抵抗体が破損するといった事態も
有効に防止されるようになる。
【００３２】更に本発明のサーマルヘッドによれば、ヘ
ッドカバーの突起もしくは窪みの角部をＲ面となすこと
により、ヘッドカバーの記録媒体摺接面から鋭利な角部
がなくなる。これにより、記録媒体をヘッドカバーの摺
接面に摺接させた際、記録媒体の表面に突起等との接触
によって傷が付くのを有効に防止することができ、記録
媒体を良好な状態のまま発熱抵抗体列上に搬送すること
ができるようになる。
ッドカバーの突起もしくは窪みの角部をＲ面となすこと
により、ヘッドカバーの記録媒体摺接面から鋭利な角部
がなくなる。これにより、記録媒体をヘッドカバーの摺
接面に摺接させた際、記録媒体の表面に突起等との接触
によって傷が付くのを有効に防止することができ、記録
媒体を良好な状態のまま発熱抵抗体列上に搬送すること
ができるようになる。
【図１】本発明のサーマルヘッドの一形態を示す側面図
である。
である。
【図２】図１のＸ部の部分拡大図である。
【図３】図１のサーマルヘッドに使用されるヘッドカバ
ーの平面図である。
ーの平面図である。
【図４】図３に示すヘッドカバーのＹ部の部分拡大図で
ある。
ある。
【図５】本発明のサーマルヘッドの他の形態に用いられ
るヘッドカバーの要部拡大断面図である。
るヘッドカバーの要部拡大断面図である。
【図６】従来のサーマルヘッドの側面図である。
１・・・ヘッド基板 ２・・・発熱抵抗体列 ３・・・印刷配線板 ４・・・放熱板 ５・・・ヘッドカバー ６・・・・突起 ９・・・・窪み
Claims (3)
- 【請求項１】上面に複数個の発熱抵抗体から成る発熱抵
抗体列を有するヘッド基板と、前記発熱抵抗体に電気的
に接続される配線導体を有する印刷配線板とを放熱板上
に載置させるとともに、前記ヘッド基板と印刷配線板と
の接続部を、前記放熱板に取着されたヘッドカバーで被
覆して成り、印画に際して、記録媒体を前記ヘッドカバ
ーの一部表面に摺接させることによって記録媒体を発熱
抵抗体列上に案内するようにしたサーマルヘッドであっ
て、前記ヘッドカバーの記録媒体摺接面に複数個の突起
もしくは窪みを形成したことを特徴とするサーマルヘッ
ド。 - 【請求項２】前記ヘッドカバーの突起もしくは窪みの角
部がＲ面とされていることを特徴とする請求項１に記載
のサーマルヘッド。 - 【請求項３】前記ヘッドカバーの突起もしくは窪みが１
６〜２５個／ｃｍ2 の密度で形成されていることを特徴
とする請求項１に記載のサーマルヘッド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4600698A JPH11240189A (ja) | 1998-02-26 | 1998-02-26 | サーマルヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4600698A JPH11240189A (ja) | 1998-02-26 | 1998-02-26 | サーマルヘッド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11240189A true JPH11240189A (ja) | 1999-09-07 |
Family
ID=12734993
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4600698A Pending JPH11240189A (ja) | 1998-02-26 | 1998-02-26 | サーマルヘッド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11240189A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6504563B2 (en) * | 2000-01-25 | 2003-01-07 | Seiko Instruments Inc. | Line thermal printer and thermal head |
| JP2007118498A (ja) * | 2005-10-31 | 2007-05-17 | Shinko Electric Co Ltd | 熱転写式プリンタ |
| JP2016164005A (ja) * | 2012-11-20 | 2016-09-08 | 京セラ株式会社 | サーマルヘッドおよびこれを備えるサーマルプリンタ |
| US20180281452A1 (en) * | 2015-09-28 | 2018-10-04 | Kyocera Corporation | Thermal head and thermal printer |
-
1998
- 1998-02-26 JP JP4600698A patent/JPH11240189A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6504563B2 (en) * | 2000-01-25 | 2003-01-07 | Seiko Instruments Inc. | Line thermal printer and thermal head |
| JP2007118498A (ja) * | 2005-10-31 | 2007-05-17 | Shinko Electric Co Ltd | 熱転写式プリンタ |
| JP2016164005A (ja) * | 2012-11-20 | 2016-09-08 | 京セラ株式会社 | サーマルヘッドおよびこれを備えるサーマルプリンタ |
| US20180281452A1 (en) * | 2015-09-28 | 2018-10-04 | Kyocera Corporation | Thermal head and thermal printer |
| US10596826B2 (en) * | 2015-09-28 | 2020-03-24 | Kyocera Corporation | Thermal head and thermal printer |
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