JP2001121599A - シート材料の成形方法並びに成形装置 - Google Patents

シート材料の成形方法並びに成形装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート材料をコールドプレス成形により深絞
り部を有する成形品を成形する成形方法並びに成形装置
において、深絞り部分におけるシート切れや偏肉といっ
た不具合を有効に解決して成形性を高めるとともに、成
形品の脱型操作性を向上させる。 【解決手段】 成形品10の深絞り部11を成形するた
めに、プレス上型30に深絞り用凸部33を形成する一
方、これと対応するようにプレス下型40に深絞り用凹
部42を設け、深絞り用凹部42内にサポート機構50
を配設し、サポート機構50のサポート片53によりシ
ート材料Sをプレス上型30と接触することを回避して
下型40の深絞り用凹部42内に入り込ませ、上型30
からの引張り力を解消し、シート切れ、偏肉等の不具合
を解決する。また、プレス成形後はサポート機構50を
動作させて成形品10を下型40から自動的に脱型させ
ることにより、成形品10の取り出しを容易に行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、樹脂製あるいは
複合樹脂製のシート材料の成形方法並びに成形装置に係
り、特に、シート切れや偏肉等の成形不良を確実に防止
できるシート材料の成形方法並びに成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、車両のエンジン下側に取り付け
られるエンジンアンダーカバーや、トランクルーム内の
トランクルームトリム等は、機械強度、コスト、成形性
等を考慮して、熱可塑性樹脂内にフィラーを混入した複
合樹脂製のシート材料を加熱軟化処理した後、コールド
プレス成形により所望形状に成形されている。
【0003】この種シート材料の成形方法に使用する成
形装置としては、図12に示すように、所定ストローク
昇降可能なプレス上型1と、固定側のプレス下型2とか
ら構成され、プレス上型1には、昇降用シリンダ3が接
続されており、成形品の深絞り部を形成するように、プ
レス上型1には深絞り用凸部4、プレス下型2には深絞
り用凸部4に対応する深絞り用凹部5が設けられてい
る。
【0004】そして、図示するように、加熱軟化処理し
たシート材料Sをプレス下型2の型面上にセットする
際、プレス下型2の深絞り用凹部5近傍部分はシート材
料Sをやや弛ませた状態でセットを行なう。
【0005】その後、図13に示すように、プレス上型
1を昇降シリンダ3の動作により下降操作させ、プレス
上型1とプレス下型2の型締めによりシート材料Sを所
望形状に絞り成形して、所望の成形品を量産している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、シート材
料Sを深絞り成形する場合、プレス上下型1,2には深
絞り部に対応して深絞り用凸部4と深絞り用凹部5がそ
れぞれ形成されているが、図13中aで示す部位、すな
わち、深絞り用凸部4の側壁面と深絞り用凹部5の側壁
面との間のスペースが狭く、この部位でシート材料Sに
シート切れや偏肉が発生しやすく、成形不良の発生頻度
が多くなるという欠点が生じていた。
【0007】更に、成形後の成形品を脱型する際、特に
深絞り部の形状がきつい部位では、プレス下型2から成
形品を脱型するのが非常に面倒であり、作業性の低下を
招くという問題点も同時に指摘されていた。
【0008】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、加熱軟化処理したシート材料を深絞り成形
するシート材料の成形方法並びに成形装置において、成
形時にシート材料のシート切れや偏肉が発生することを
可及的に防止でき、成形性を高めることができるととも
に、成形品の脱型操作も簡単に行なえるようにしたシー
ト材料の成形方法並びに成形装置を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願の請求項1に記載の発明は、深絞り部を有する
プレス型内に、加熱軟化処理したシート材料をセットし
た後、プレス型を型締めすることにより、所要形状にシ
ート材料を深絞り成形するシート材料の成形方法におい
て、プレス下型の深絞り部に設けたサポート機構により
シート材料を深絞り部において余裕をもたせてプレス下
型にセットした後、プレス上型の下降動作に追随してサ
ポート機構を下降操作して、シート材料とプレス上型と
の接触を回避させつつ、シート材料を深絞り部に追従さ
せてプレス成形を行なうことを特徴とする。
【0010】本願の請求項2に記載の発明は、プレス下
型の外周部に深絞り部並びにサポート機構が設けられて
おり、プレス成形後の成形体を上記サポート機構のプレ
ス下型から突き上げ、脱型することを特徴とする。
【0011】本願の請求項3に記載の発明は、加熱軟化
処理したシート材料を所望形状に成形するシート材料の
成形装置であって、深絞り用凸部を有し、所定ストロー
ク上下動を行なうプレス上型と、上記深絞り用凸部と対
応する深絞り用凹部を有するプレス下型と、上記深絞り
用凹部内に設けられるサポート機構とから構成され、サ
ポート機構は、深絞り用凹部の底面に開設した開口を通
じて深絞り用凹部内に臨み、上下動可能な突き出しピン
と、該突き出しピンを上下動作させるシリンダと突き出
しピンの先端に取り付けられ、シート材料を保持すると
ともに、突き出しピンの下降時には、深絞り用凹部の開
口内に嵌まり込み、プレス下型の型面を構成するサポー
ト片とを備えていることを特徴とする。
【0012】そして、本願発明によれば、加熱軟化処理
したシート材料をプレス下型にセットする際、下型の深
絞り用凹部に設けられたサポート機構によりシート材料
を弛ませた状態で下型上にセットし、その後プレス上型
の下降動作に追随してサポート機構を動作させ、シート
材料をプレス上型に接触させることなく、シート材料を
徐々にプレス下型の深絞り用凹部内に入り込ませ、プレ
ス上下型の型締め時にはサポート機構はプレス下型の型
面内に収容された状態でプレス成形が行なわれるため、
従来のように、上下型の深絞り用凸部と深絞り用凹部の
内壁面間でシート材料が過度に引き伸ばされることがな
く、シート材料のシート切れや偏肉といった成形不良を
確実に防止できる。
【0013】更に、シート材料を所要形状にプレス成形
した後、サポート機構を下型の型面から上方に突き上げ
れば、プレス下型から成形品を脱型させることができ
る。この際、プレス下型の外周部に深絞り用凹部並びに
サポート機構を設けた場合には、サポート機構により成
形品を突き上げた状態で保持でき、成形品の取り出しが
より簡単に行なえる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るシート材料の
成形方法並びに成形装置の実施形態について添付図面を
参照しながら説明する。
【0015】図1は本発明方法を適用して製作したエン
ジンアンダーカバーを示す断面図、図2乃至図6は本発
明方法の第1実施形態を示すもので、図2は本発明方法
に使用する成形装置の構成を示す断面図、図3乃至図6
は本発明方法の各工程を示す説明図である。また、図7
乃至図11は本発明の第2実施形態を示すもので、図7
は本発明方法に使用する成形装置の構成を示す断面図、
図8乃至図11は本発明方法の各工程を示す説明図であ
る。
【0016】図1において、符号10はエンジンアンダ
ーカバーであり、車両のエンジンの下側に設けられ、エ
ンジンルーム内から車外に騒音の伝播を防止するととも
に、走行時、路面上の石ころ等の異物がエンジンにぶつ
かるのを防止するために設けられており、図示するよう
にエンジンアンダーカバー10は、ほぼ中央に深絞り部
11が形成されており、両側には取付用のフランジ12
がフラット状に形成されている。
【0017】そして、このエンジンアンダーカバー10
は、適度の機械強度を備え、かつ深絞り部11を形成す
ることから成形性に優れ、しかも、量産部品であること
からコストが廉価であることが好ましいため、木粉や各
種繊維材料等の有機フィラーや炭カル、タルク等の無機
フィラーをポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂等の
汎用の熱可塑性樹脂に混入した複合樹脂材料を使用する
ことが好ましく、通常は、これら複合樹脂を使用したシ
ート材料を加熱軟化処理した後、コールドプレス成形に
より所望の深絞り形状に成形することが行なわれてい
る。
【0018】ところで、本発明は、上記シート材料のコ
ールドプレス成形において、シート材料の深絞り部にお
いてシート切れや偏肉等の成形不良が発生するのを可及
的に防止して、成形性を高めるとともに、加えて脱型性
をも高めることが課題である。
【0019】すなわち、上記エンジンアンダーカバー1
0を適用してその成形方法並びに成形方法に使用する成
形装置について、図2乃至図6を基に説明すると、ま
ず、エンジンアンダーカバー10の成形装置20は、図
2に示すように、対をなすプレス上型30、プレス下型
40と、プレス下型40に設けられるサポート機構50
とから大略構成されている。
【0020】更に詳しくは、プレス上型30は、昇降用
シリンダ31が連結され、所定ストローク上下動可能で
あり、プレス上型30には、冷却用配管32が配設され
ているとともに、エンジンアンダーカバー10の深絞り
部11を形成するための深絞り用凸部33が設けられて
いる。
【0021】一方、プレス下型40は、同様に冷却用配
管41が配設されているとともに、エンジンアンダーカ
バー10の深絞り部11を形成するために上記上型30
の深絞り用凸部33に対応するように深絞り用凹部42
が設けられている。
【0022】そして、プレス下型40の深絞り用凹部4
2の底面に開口43が設けられており、この開口43を
通じてサポート機構50が深絞り用凹部42内に臨み、
シート材料Sをサポートする。すなわち、サポート機構
50は、下型40内部に収容設置されているシリンダ5
1とこのシリンダ51のピストンロッド51aに接続さ
れ、上記開口43を通じて深絞り用凹部42内に臨むよ
うに上下動可能な突き出しピン52と、突き出しピン5
2の先端に取り付けられるサポート片53とから構成さ
れており、このサポート片53は図2に示す最上方位置
とプレス下型40の深絞り用凹部42の底面に設けた開
口43に嵌まり込み、サポート片53の表面がプレス下
型40の型面を構成する下方位置との間で図中符号dで
示すストローク分上下動作を行なう。
【0023】次いで、図3乃至図6に基づいて、エンジ
ンアンダーカバー10の成形方法について説明すると、
シート材料Sとしては、木粉を混入したポリプロピレン
樹脂をTダイ押出成形機によりシート状に押し出したも
のを使用する。そして、このシート材料Sを図示しない
ヒーター装置により加熱軟化処理した後、図3に示すよ
うに、プレス下型40の型面上にセットする。
【0024】このとき、プレス上型30は最上方に位置
しており、かつプレス下型40に設けられているサポー
ト機構50においても、突き出しピン52が上方に位置
し、サポート片53は最上方に位置している。
【0025】従って、シート材料Sは、サポート機構5
0のサポート片53により弛んだ状態でプレス下型40
上にセットされる。この突き出しピン52の突き出し量
については、プレス下型40の深絞り用凹部42の展開
率等を考慮して予め設定しておく。
【0026】その後、図4に示すように、昇降用シリン
ダ31が動作してプレス上型30が下降動作を始める
が、プレス上型30の動作に追随するようにサポート機
構50のシリンダ51が収縮動作して突き出しピン52
を徐々に下降させる。そして、サポート片53が下降す
ることにより、図示するように、シート材料Sは上型3
0と接触しないようにプレス下型40の深絞り用凹部4
2内に進入することになる。
【0027】そして、図5に示すように、プレス上下型
30,40が型締めされてエンジンアンダーカバー10
が深絞り部11を備えるように成形されるが、このと
き、サポート機構50のシリンダ51の収縮が完了し、
サポート片53はプレス下型40の深絞り用凹部42の
底面まで後退して、このサポート片53の表面がプレス
下型40の型面を構成する。
【0028】その後、図5に示す型締め状態で所定の冷
却時間を経た後、図6に示すように、プレス上型30が
昇降用シリンダ31の動作により上昇を始めるととも
に、サポート機構50におけるシリンダ51が動作し
て、突き出しピン52が伸長して、所要形状に成形され
たエンジンアンダーカバー10がサポート片53により
持ち上げられ、プレス下型40から脱型される。
【0029】このように、本発明方法によれば、プレス
下型40の深絞り用凹部42に設けられたサポート機構
50によりシート材料Sを弛ませた状態でセットして、
プレス上型30の動作に追随してサポート機構50を動
作させ、シート材料Sをプレス上型30に接触すること
なく、プレス下型40の深絞り用凹部42内に入り込ま
せることにより、シート材料Sにシート切れ、あるいは
偏肉等の成形不良が発生することがなく、不良率を大幅
に低減することができ、生産性を高めることができると
いう利点がある。
【0030】更に、成形後はエンジンアンダーカバー1
0をサポート機構50により突き上げて成形型30,4
0からエンジンアンダーカバー10を円滑に取り出すよ
うにしたから、脱型操作における操作性を高めることが
できるという有利さがある。また、所望ならばサポート
機構50による脱型操作を廃止しても良い。
【0031】次いで、図7乃至図11は、本発明の第2
実施形態を示すもので、図7において、成形装置20
は、プレス上型30とプレス下型40とサポート機構5
0とから構成される点は第1実施形態と同様であるが、
エンジンアンダーカバー10の造形上の変更により、深
絞り部分33,42の設定箇所及びサポート機構50の
設置箇所を変更している。
【0032】すなわち、プレス上型30に設ける深絞り
用凸部33は、外周部に位置しており、プレス下型40
に設ける深絞り用凹部42についても外周部に位置し、
各深絞り用凹部42にそれぞれサポート機構50を設け
ることにより、成形性を高めるとともに、特に、成形品
脱型時の安定した取り出しを配慮したことが特徴であ
る。
【0033】この成形装置20を使用してシート材料の
成形方法について説明すると、まず、シート材料Sとし
ては、第1実施形態同様、木粉を混入したポリプロピレ
ン樹脂をTダイ押出成形機によりシート状に押出したシ
ート材料を使用し、図示しないヒーター装置により加熱
軟化処理した後、図8に示すように、プレス下型40上
にセットするが、その際、シート材料Sの両側はサポー
ト機構50のサポート片53により支持され、シート材
料Sを弛ませた状態でプレス下型40上にセットを行な
う。
【0034】その後、図9に示すように、プレス上型3
0の下降動作に追随して、左右側のサポート機構50が
それぞれ動作して、プレス上型30にシート材料Sが接
触することなく、プレス下型40の各深絞り用凹部42
内にシート材料Sが入り込み、図10に示すように、プ
レス上下型30,40の型締め時には、サポート機構5
0のサポート片53はプレス下型40の開口43内に収
容され、サポート片53は成形金型の一部として機能す
る。
【0035】そして、プレス上下型30,40の型締め
状態で所定時間冷却時間を経た後、図11に示すよう
に、プレス上型30が昇降用シリンダ31の動作により
上昇動作を開始すると同時に、両側のサポート機構50
のシリンダ51も動作して、突き出しピン52が伸長し
て、サポート片53に支持された形でエンジンアンダー
カバー10が上方に持ち上げられる。
【0036】この第2実施形態においても、シート材料
Sのシート切れ、偏肉等の成形不良が確実に防止でき、
成形性を高めることができるとともに、特に、サポート
機構50を下型40の外周部に配設して、エンジンアン
ダーカバー10の両側をサポート機構50により保持し
た状態で突き上げるため、下型40からエンジンアンダ
ーカバー10を取り出しやすく、第1実施形態に比べ脱
型操作における操作性を更に向上させることができる。
【0037】以上説明した第1実施形態並びに第2実施
形態は、木粉を混入したポリプロピレン樹脂からなるシ
ート材料Sを成形してエンジンアンダーカバー10を製
作する実施形態に適用したが、シート材料Sの素材とし
ては、例えば、ポリエチレン樹脂に故紙、炭カル等を混
入して、抄造法によりシート材料を形成しても良く、ま
た、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂にタルク、
炭カル等の無機フィラーを混入したものをTダイ押出成
形機によりシート状に押し出しても良い。
【0038】そして、適用対象としては、エンジンアン
ダーカバー10の他に、トランクルーム内の各種トリム
部品、例えばトランクサイドトリム、あるいは車室内に
設けられる内装部品の基材など、深絞り部分を有する複
合樹脂成形品(樹脂成形品)であれば有効に適用でき、
適用範囲が広いものとなる。
【0039】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、シ
ート材料を所要形状に深絞り成形するシート材料の成形
方法並びに成形装置であって、プレス下型の深絞り用凹
部内にサポート機構を配設し、シート材料をプレス型内
にセットする際、サポート機構によりシート材料を弛ん
だ状態でセットしておき、上型の下降動作に追随してサ
ポート機構を動作させ、シート材料が上型と接触するこ
とがないようにプレス下型内に入り込ませ、プレス型締
め時にはサポート機構はプレス下型の型面の一部を構成
するように成形することにより、従来深絞り部分におい
て生じていたシート切れや偏肉等の成形不良を確実に防
止でき、不良率を大幅に低減し、成形性を高めることが
できるという効果を有する。
【0040】更に、本発明によれば、シート材料を所要
形状に深絞り成形した後、上型の上昇とともにサポート
機構の突き出しピンを上昇させ、プレス下型から成形品
を突き上げることにより、成形品の取り出しを容易なも
のにしたため、脱型操作における操作性を高めることが
できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を使用して成形したエンジンアンダ
ーカバーの構成を示す断面図である。
【図2】本発明に係る成形装置の第1実施形態の構成を
示す断面図である。
【図3】本発明方法の第1実施形態を示すもので、シー
ト材料のセット工程を示す説明図である。
【図4】本発明方法の第1実施形態を示すもので、プレ
ス上型の動作途中の状態を示す説明図である。
【図5】本発明方法の第1実施形態を示すもので、プレ
ス成形工程を示す説明図である。
【図6】本発明方法の第1実施形態を示すもので、プレ
ス成形後の脱型工程を示す説明図である。
【図7】本発明に係る成形装置の第2実施形態の構成を
示す断面図である。
【図8】本発明方法の第2実施形態を示すもので、シー
ト材料のセット工程を示す説明図である。
【図9】本発明方法の第2実施形態を示すもので、プレ
ス上型の動作途中の状態を示す説明図である。
【図10】本発明方法の第2実施形態を示すもので、プ
レス成形工程を示す説明図である。
【図11】本発明方法の第2実施形態を示すもので、プ
レス成形後の脱型工程を示す説明図である。
【図12】従来のプレス成形装置の構成を示す概要図で
ある。
【図13】従来のプレス成形装置を使用した成形工程を
示す説明図である。
【符号の説明】
10 エンジンアンダーカバー 11 深絞り部 12 フランジ 20 プレス成形装置 30 プレス上型 31 昇降用シリンダ 32 冷却用配管 33 深絞り用凸部 40 プレス下型 41 冷却用配管 42 深絞り用凹部 43 開口 50 サポート機構 51 シリンダ 52 突き上げピン 53 サポート片 S シート材料

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 深絞り部(33,42)を有するプレス
    型(30,40)内に、加熱軟化処理したシート材料
    (S)をセットした後、プレス型(30,40)を型締
    めすることにより、所要形状にシート材料(S)を深絞
    り成形するシート材料の成形方法において、 プレス下型(40)の深絞り部(42)に設けたサポー
    ト機構(50)によりシート材料(S)を深絞り部(4
    2)において余裕をもたせてプレス下型(40)にセッ
    トした後、プレス上型(30)の下降動作に追随してサ
    ポート機構(50)を下降操作して、シート材料(S)
    とプレス上型(30)との接触を回避させつつ、シート
    材料(S)を深絞り部(42)に追従させてプレス成形
    を行なうことを特徴とするシート材料の成形方法。
  2. 【請求項2】 プレス下型(40)の外周部に深絞り部
    (42)並びにサポート機構(50)が設けられてお
    り、プレス成形後の成形体(10)を上記サポート機構
    (50)のプレス下型(40)から突き上げ、脱型する
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート材料の成形方
    法。
  3. 【請求項3】 加熱軟化処理したシート材料(S)を所
    望形状に成形するシート材料の成形装置であって、深絞
    り用凸部(33)を有し、所定ストローク上下動を行な
    うプレス上型(30)と、上記深絞り用凸部(33)と
    対応する深絞り用凹部(42)を有するプレス下型(4
    0)と、上記深絞り用凹部(42)内に設けられるサポ
    ート機構(50)とから構成され、サポート機構(5
    0)は、深絞り用凹部(42)の底面に開設した開口
    (43)を通じて深絞り用凹部(42)内に臨み、上下
    動可能な突き出しピン(52)と、該突き出しピン(5
    2)を上下動作させるシリンダ(51)と、突き出しピ
    ン(52)の先端に取り付けられ、シート材料(S)を
    保持するとともに、突き出しピン(52)の下降時に
    は、深絞り用凹部(42)の開口(43)内に嵌まり込
    み、プレス下型(40)の型面を構成するサポート片
    (53)とを備えていることを特徴とするシート材料の
    成形装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101642954B (zh) * 2008-08-08 2012-05-30 厦门富懋塑料工业有限公司 胶膜成型机的成型模具
CN106965411A (zh) * 2017-05-15 2017-07-21 北京航空航天大学 一种多功能复合材料预制成型机
KR101774116B1 (ko) * 2015-12-16 2017-09-07 사단법인 캠틱종합기술원 복합재 시트 복합성형용 금형 장치

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