JP2005212206A - アンダーカット部を有する樹脂成形品及びその成形方法 - Google Patents

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洋朗 増田
Jun Chiaki
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Abstract

【課題】アンダーカット部を有する樹脂成形品及びその成形方法であって、成形金型の簡素化を図り、コストダウンに寄与する。
【解決手段】ドアトリム(樹脂成形品)10の周縁部に沿うフランジ14に取付片(アンダーカット部)16を一体に成形するために固定側金型50におけるエジェクタ機構60に直上げブロック64を付設する。そして、フランジ14、取付片16に加わる収縮歪みの歪み方向と、取付片16を直上げブロック64から脱型する脱型方向とをほぼ一致させることで、直上げブロック64の突き上げ時に自動的に取付片16が直上げブロック64から脱型される。
【選択図】 図8

Description

本発明は、アンダーカット部を有する樹脂成形品及びその成形方法に係り、特に、樹脂成形品の収縮歪みを利用することで、簡単な構造の成形金型でありながらアンダーカット部の脱型操作を円滑に行なうことができるアンダーカット部を有する樹脂成形品及びその成形方法に関する。
通常、自動車室内には、車両の側壁パネル等の室内面側に各種内装部品が装着されており、この種内装部品は、複雑な曲面形状に設定されることが多いため、量産性、成形性に優れた射出成形工法、あるいは、モールドプレス成形工法が多用される傾向にある。
例えば、図9に示す樹脂成形品1の周縁フランジ1aに溝部2を形成する場合には、図9中矢印方向に成形金型の型抜き方向が設定されるため、これら溝部2は、アンダーカット部となる。従って、アンダーカット部となる溝部2を有する樹脂成形品1を成形するには、図10に示すように、可動側金型3と固定側金型4との間に画成される製品キャビティC内に溶融樹脂が射出充填され、樹脂成形品1が所要形状に成形されるとともに、溝部2を成形するために固定側金型4にスライドコア5が図10中矢印方向にスライド可能に配設され、このスライドコア5はアンギュラピン6により可動側金型3の可動と連繋してスライド動作を行なう。
また、これら溝部2のようなアンダーカット部を成形する成形金型として、例えば、図11に示すように、入子7、付勢スプリング8、エジェクタピン9とからなるエジェクタ機構を採用することにより、アンダーカット部となる玉縁1bを有する樹脂成形品1を成形することも提案されている(特許文献1参照。)。
特開2002−137265号公報(第3頁、第4頁、図1乃至図4)
このように、従来、樹脂成形品1にアンダーカット部となる溝部2を一体成形する成形金型の構造として、スライドコア5を使用する場合は、成形金型構造が複雑化し、成形金型費用が嵩むという問題点が指摘されている。
また、図11に示すように、入子7、付勢スプリング8、エジェクタピン9からなるエジェクタ機構によりアンダーカット部となる玉縁1bを成形する成形金型を使用する場合は、入子7、付勢スプリング8、エジェクタピン9の3部品を必要とし、部品点数が嵩み、かつ成形金型への組み付けも面倒であり、スライドコア5を使用する場合と同様、成形金型の組付作業が面倒であり、成形金型費用の高騰化を招くという欠点が指摘されている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、エジェクタプレートと連動する直上げブロックによりアンダーカット部を成形することで、成形金型の構造を簡素化でき、成形金型費用の高騰化を抑え、コストダウンを招来できるとともに、樹脂の収縮歪みを利用して直上げブロックからの脱型を円滑に行なえることを可能にしたアンダーカット部を有する樹脂成形品及びその成形方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明らは、樹脂成形品の周縁フランジにアンダーカット部を設定する場合、基本的に樹脂成形品の周縁に沿うフランジに収縮歪みが生じることに着目し、歪み方向、並びに歪み寸法を分析し、このフランジに発生する収縮歪みを成形金型における直上げブロックに対する脱型方向に作用させることで本発明を完成させるに至った。
そのために、本発明は、可動側金型と固定側金型との型締めにより画成される製品キャビティ内に溶融樹脂を射出充填して所要形状に成形される樹脂成形品であって、この樹脂成形品の周縁の少なくとも一部にフランジが形成され、該フランジにアンダーカット部を一体に設けた樹脂成形品において、前記樹脂成形品のアンダーカット部は、エジェクタ機構と連動する直上げブロックにより成形され、前記樹脂成形品の成形後、エジェクタ機構におけるエジェクタピンの上昇により樹脂成形品が突き上げられる際、直上げブロックにより形成されるアンダーカット部は、上記フランジに生じる収縮歪みにより、直上げブロックから脱型する方向に移動することを特徴とする。
また、上記樹脂成形品を成形する方法は、可動側金型と固定側金型との型締めにより画成される製品キャビティ内に溶融樹脂を射出充填して所要形状に成形される樹脂成形品であって、この樹脂成形品の周縁の少なくとも一部にフランジが形成され、該フランジにアンダーカット部を一体に設けた樹脂成形品の成形方法において、可動側金型と固定側金型との型締め時、直上げブロックが固定側金型の型面の一部を構成することにより、所望の製品キャビティが形成され、この製品キャビティ内に溶融樹脂を射出充填することにより、フランジ並びにアンダーカット部を有する樹脂成形品を成形する樹脂成形品の成形工程と、その後、可動側金型が型開きすると同時に、エジェクタプレートが上昇して、エジェクタピンにより樹脂成形品を型開き方向と同一方向に突き上げ保持するとともに、直上げブロックが上昇し、その際、フランジに収縮歪みが作用してアンダーカット部が直上げブロックから自動的に脱型する樹脂成形品の突き上げ工程とからなることを特徴とする。
ここで、成形金型は、モールドプレス成形用金型、あるいは射出成形用金型を適用できる。例えば、モールドプレス成形用金型を使用したモールドプレス成形工法においては、型締め方向、型開き方向を上下方向に設定した場合、可動側金型である成形上型は、昇降シリンダの動作により所定ストローク上下動可能な構成である。
そして、成形上型が下死点まで下降した際、固定側金型である成形下型と成形上型との間に画成される製品キャビティ内に供給される溶融樹脂は、キャビティ内に行き渡り、所望形状の樹脂成形体の成形が可能となる。また、射出機から供給される溶融樹脂をマニホールド、ゲートを通じて成形下型の所定箇所に供給する。
一方、型開方向を上下方向とした射出成形用金型を使用した射出成形工法においては、溶融樹脂の射出タイミングは、成形上下型の型締め後に行なわれることを除いては上記モールドプレス成形用金型の構成を準用できる。
更に、モールドプレス成形用金型、射出成形用金型いずれにおいても、エジェクタ機構としては、駆動シリンダにより型開き方向に動作するエジェクタプレートに複数のエジェクタピンが取り付けられており、樹脂成形品の成形後、エジェクタピンにより固定側金型の型面から取り出し易い位置まで樹脂成形品が上方に突き上げられる。
ここで、アンダーカット部を形成する直上げブロックは、エジェクタプレートにサポートピンを通じて連結されており、樹脂成形品の成形後、エジェクタピンと同様に、直上げブロックにより樹脂成形品のフランジを突き上げ上昇させる。
そして、樹脂成形品の成形後、樹脂収縮が生じ、特に、周縁部に沿うフランジに収縮歪みが生じ易いため、収縮歪みの作用方向及び歪み寸法に着目し、直上げブロックにおけるアンダーカット寸法等を適宜調整する。従って、直上げブロックが最上方位置まで樹脂成形品の周縁フランジを突き上げた際、収縮歪みによりフランジが直上げブロックから脱型する方向に移動するため、アンダーカット部の型抜きが自動的に行なわれる。
従って、本発明に係るアンダーカット部を有する樹脂成形品及びその成形方法によれば、アンダーカット部を形成するための直上げブロックと、樹脂成形品におけるアンダーカット部との関係は、両者の脱型方向が樹脂成形品に加わる収縮歪み方向とほぼ一致しており、かつアンダーカット部の寸法は樹脂の収縮歪みによる歪み寸法とほぼ同等か、あるいはそれより小さい寸法に設定すれば、アンダーカット部を有する樹脂成形品を成形金型で成形した後、型開きと連動してエジェクタ機構が動作し、直上げブロックが上昇して、樹脂成形品のフランジを突き上げる際、アンダーカット部と直上げブロックとは自動的に脱型することになり、作業者は樹脂成形品を成形金型から簡単に取り出すことができる。
更に、成形金型構造としては、エジェクタプレートに直上げブロックをサポートピンを介して取り付けるという簡単な構成で済むため、従来の複雑なスライドコア機構や、複数の部品(入子、付勢スプリング、エジェクタピン)を必要とする複雑な金型構造を廃止でき、成形金型構造を簡素化できる。
以上説明した通り、本発明に係るアンダーカット部を有する樹脂成形品及びその成形方法によれば、樹脂成形品の成形後、型開きと同時に樹脂成形品をエジェクタピンにより突き上げる際、アンダーカット部となるフランジを直上げブロックにより突き上げれば、フランジに生じる収縮歪みがアンダーカット部の直上げブロックからの脱型方向に作用するため、成形金型構造としては、アンダーカット部を形成する直上げブロックを設定するだけで済み、成形金型の構造を簡素化でき、かつ成形金型の費用も廉価であることから、成形品のコストダウンを招来するとともに、アンダーカット部を有する樹脂成形品の脱型操作が円滑に行なえるという効果を有する。
以下、本発明に係るアンダーカット部を有する樹脂成形品及びその成形方法の最良の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明に係るアンダーカット部を有する樹脂成形品の一実施例であるドアトリムを示す外観図、図2,図3は同ドアトリムに縁取り条体を取り付ける作業手順を示す説明図、及び縁取り条体を取り付けた状態を示す断面図である。更に、図4は本発明方法に使用する成形金型の構成を示す全体図、図5は同成形金型における直上げブロックの構成を示す断面図、図6は樹脂成形品の成形工程を示す説明図、図7は樹脂成形品の突き上げ工程を示す説明図、図8は樹脂成形品の突き上げ工程におけるアンダーカット部分付近を示す説明図である。
図1乃至図3に基づいて、本発明に係るアンダーカット部を有する樹脂成形品をドアトリムに適用した構成について説明する。図1において、ドアトリム10は、ドアパネルの室内面に図示しないクリップ等の固着手段を介して取り付けられる。このドアトリム10は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ABS樹脂等、汎用の合成樹脂をモールドプレス成形、あるいは射出成形することにより所望の曲面形状を備えるように成形されている。
上記ドアトリム10のほぼ中央には、車室内側に膨出し、乗員の肘を載せて休めるようなアームレスト11が膨出状に形成され、このアームレスト11の下方には、備品を収容できるドアポケット12が設定され、かつドアポケット12のフロント側には、スピーカグリル13がドアトリム10と一体、あるいは別体に設けられている。
また、乗員の肩部と対応するウエスト部14は、ドアパネル側に向く断面鉤状のフランジとして成形され、その内面には、補強を目的としたプレート状の補強リブ15がドアトリム10の幅方向に所定ピッチ間隔を配して複数箇所に設けられており、また、ウエスト部14の先端縁には、縁取り条体20を取り付けるための取付片16が幅方向に沿って適宜ピッチ間隔を配して形成されている。更に、この取付片16には、アンダーカット部となるヒンジ溝部16aと係止溝部16bが設けられている。
一方、縁取り条体20は、合成ゴム、エラストマー樹脂等、軟質材料を使用し、チャンネル状に押出成形された長尺体から構成されている。そして、この縁取り条体20をドアトリム10に取り付けるには、図2に示すように、ヒンジ溝部16aを基に取付片16をドアトリム10の内面側に略180°折り返し、ドアトリム10の内面側に重合した状態で図2,図3に示すように、縁取り条体20を差し込めば、縁取り条体20の下側端末21が取付片16の係止溝部16bに嵌まり込み、ドアトリム10のウエスト部14の端縁部に沿って縁取り条体20を取付固定できる。尚、図3中符号17はドアパネル、符号17aはウエザーストリップ、符号18はドアウインドウガラスをそれぞれ示す。
ところで、上述した構成のドアトリム10を成形する場合、ドアトリム10及びドアトリム10に設けた取付片16の形状から見て、図2中A矢印方向が成形金型の型抜き方向であり、それに対して取付片16におけるヒンジ溝部16aと係止溝部16bとがアンダーカット部となる。
そして、アンダーカット部となるヒンジ溝部16a、係止溝部16bを備えたドアトリム10に適用した本発明方法について説明する前に、本発明方法に使用する成形金型30の構成について、図4,図5を基に説明する。まず、図4に示すように、成形金型30は型開き、型締め方向が上下方向に設定されており、それぞれ型開き、型締め可能な一対の成形上下型40,50とから大略構成されている。
更に詳しくは、成形上型40は、昇降シリンダ41に連結され、昇降シリンダ41の駆動により、所定ストローク上下動作を行なう。一方、成形下型50は、図示しない射出機と連結され、射出機から供給される溶融樹脂を成形上下型40,50で画成される製品キャビティC内に供給するために、マニホールド51、ゲート52が設けられている。また、成形下型50内部には、成形品を上方に突き上げるためのエジェクタ機構60が設けられている。
上記エジェクタ機構60としては、成形上型40の上下動作に呼応して上下動作するエジェクタプレート61と、このエジェクタプレート61を上下動作させる駆動シリンダ62と、上記エジェクタプレート61と連動する複数のエジェクタピン63とを備え、特に、本発明においては、ドアトリム10のアンダーカット部である取付片16のヒンジ溝部16a、係止溝部16bを成形するための直上げブロック64がサポートピン65を介してエジェクタプレート61に連結されている。
従って、ドアトリム10の取付片16に形成されているヒンジ溝部16a及び係止溝部16bを成形するために、ヒンジ溝部16aと係止溝部16bの各溝部深さに対応する寸法の第1凸条64aと第2凸条64bとが直上げブロック64にそれぞれ突設形成されている。尚、直上げブロック64の段部64cで取付片16の端末16cを保持している。
そして、この取付片16が直上げブロック64から円滑に脱型できるように、フランジ状のウエスト部14に加わる収縮歪み方向と歪み寸法を考慮して、図5中B矢印で示す収縮歪みが作用する方向と取付片16の脱型方向とがほぼ等しくなるように直上げブロック64が設定され、更に、直上げブロック64における各突出寸法(第1凸条64a及び第2凸条64bの各突出寸法をそれぞれ符号a、符号bで示す)に比べ、ウエスト部14及び取付片16における歪み寸法cがa,bと同等かそれよりも大となるように設定されていることが特徴である。
このように、本発明方法に使用する成形金型30は、エジェクタプレート61にサポートピン65を介して直上げブロック64を付設し、この直上げブロック64によりアンダーカット部となるドアトリム10の取付片16を一体成形するという構成であり、従来のスライドコア機構を使用する金型や、入子、付勢スプリング、エジェクタピンを組み合わせたアンダーカット機構部に比べ、構造を簡素化でき、成形金型費を抑えることができる。
次に、上記成形金型30を使用したドアトリム10の成形方法の具体例について説明する。まず、図6に示すように、成形上型40を昇降シリンダ41の駆動により、所定ストローク下降操作し、成形上下型40,50を型締めする。そして、成形上下型40,50の型締めにより画成される製品キャビティC内にマニホールド51、ゲート52を通じて溶融樹脂を射出充填し、周縁フランジとなるウエスト部14を備えるようにドアトリム10が所要形状に成形されるとともに、直上げブロック64により、ウエスト部14と一体に取付片16が成形される。
また、本実施例では、成形上下型40,50の型締め後に、溶融樹脂が製品キャビティC内に射出充填されるが、成形上下型40,50の型締め前段階でゲート52を通じて溶融樹脂が成形下型50の型面上に供給され、成形上下型40,50の型締めにより、キャビティ形状に溶融樹脂を沿わせるように成形することもできる。
次いで、製品キャビティC形状に沿って溶融樹脂を射出充填した後、所定の冷却時間を経た後、成形上型40が上昇し、型開きが行なわれる。このとき、図7に示すように、型開き動作と連動して、エジェクタ機構60における駆動シリンダ62により、エジェクタプレート61が上昇し、所要形状に成形されたドアトリム10をエジェクタピン63により上方に突き上げるとともに、ドアトリム10のウエスト部14、並びにこのウエスト部14の縁部に沿って間隔をあけて延在する取付片16についても、直上げブロック64により上方に突き上げる。
この突き上げ工程時、図8に示すように、ドアトリム10のウエスト部14については、図中B矢印方向に収縮歪み変形が生じ、ウエスト部14、並びに取付片16は、図中点線で示す位置に移動するため、取付片16のヒンジ溝部16a並びに係止溝部16bが直上げブロック64の第1凸条64a、第2凸条64bと離脱し、双方が干渉することがないため、ドアトリム10を円滑に成形金型30から取り出すことができ、ドアトリム10の脱型作業性を高めることができる。
このように、ドアトリム10における成形後の収縮歪みを利用して、歪みの発生方向とアンダーカット部の脱型方向とをほぼ一致させ、かつ直上げブロック64におけるアンダーカット部の寸法を歪み寸法より小さく設定することにより、アンダーカット部と直上げブロック64との干渉を回避でき、成形金型30は、直上げブロック64を付設するだけの簡単な構成で製作でき、成形金型30の加工コストを低減化でき、製品のコストダウンに貢献できる。
以上説明した実施例では、アンダーカット部となる取付片16を設けたドアトリム10の成形方法に本発明を適用したが、フランジにアンダーカット部を設けた形状を有する樹脂成形品全般に適用することができる。更に、直上げブロックは、エジェクタプレートと一体に動作する構成を採用したが、別途専用のシリンダで直上げブロックの上下駆動を行なうようにしても良い。
本発明に係るアンダーカット部を有する樹脂成形品の一実施例であるドアトリムを示す外観図である。 図1に示すドアトリムのウエスト部に縁取り条体を取り付ける状態を示す説明図である。 図1に示すドアトリムのウエスト部端縁に縁取り条体を取り付けた状態を示す断面図である。 図1に示すドアトリムを成形するために使用する成形金型の構成を示す全体図である。 図4に示す成形金型における直上げブロックを示す要部拡大図である。 図1に示すドアトリムの成形方法における成形工程を示す説明図である。 図1に示すドアトリムの成形方法における成形後の突き上げ工程を示す説明図である。 図7に示すドアトリムの成形方法におけるアンダーカット部の突き上げ状態を示す説明図である。 アンダーカット部を有する樹脂成形品の一般構成を示す断面図である。 樹脂成形品のアンダーカット部を成形する従来の成形金型を示す説明図である。 樹脂成形品のアンダーカット部を成形する従来の成形金型を示す説明図である。
符号の説明
10 ドアトリム
11 アームレスト
12 ドアポケット
13 スピーカグリル
14 ウエスト部
15 補強リブ
16 取付片
16a ヒンジ溝部
16b 係止溝部
16c 端末
20 縁取り条体
30 成形金型
40 成形上型
41 昇降シリンダ
50 成形下型
51 マニホールド
52 ゲート
60 エジェクタ機構
61 エジェクタプレート
62 駆動シリンダ
63 エジェクタピン
64 直上げブロック
64a 第1凸条
64b 第2凸条
64c 段部
65 サポートピン
A 型抜き方向
B 収縮歪み発生方向
C 製品キャビティ

Claims (2)

  1. 可動側金型(40)と固定側金型(50)との型締めにより画成される製品キャビティ(C)内に溶融樹脂を射出充填して所要形状に成形される樹脂成形品(10)であって、この樹脂成形品(10)の周縁の少なくとも一部にフランジ(14)が形成され、該フランジ(14)にアンダーカット部(16)を一体に設けた樹脂成形品(10)において、
    前記樹脂成形品(10)のアンダーカット部(16)は、エジェクタ機構(60)と連動する直上げブロック(64)により成形され、前記樹脂成形品(10)の成形後、エジェクタ機構(60)におけるエジェクタピン(63)の上昇により樹脂成形品(10)が突き上げられる際、直上げブロック(64)により形成されるアンダーカット部(16)は、上記フランジ(14)に生じる収縮歪みにより、直上げブロック(64)から脱型する方向に移動することを特徴とするアンダーカット部を有する樹脂成形品。
  2. 可動側金型(40)と固定側金型(50)との型締めにより画成される製品キャビティ(C)内に溶融樹脂を射出充填して所要形状に成形される樹脂成形品(10)であって、この樹脂成形品(10)の周縁の少なくとも一部にフランジ(14)が形成され、該フランジ(14)にアンダーカット部(16)を一体に設けた樹脂成形品(10)の成形方法において、
    可動側金型(40)と固定側金型(50)との型締め時、直上げブロック(64)が固定側金型(50)の型面の一部を構成することにより、所望の製品キャビティ(C)が形成され、この製品キャビティ(C)内に溶融樹脂を射出充填することにより、フランジ(14)並びにアンダーカット部(16)を有する樹脂成形品(10)を成形する樹脂成形品の成形工程と、
    その後、可動側金型(40)が型開きすると同時に、エジェクタプレート(61)が上昇して、エジェクタピン(63)により樹脂成形品(10)を型開き方向と同一方向に突き上げ保持するとともに、直上げブロック(64)が上昇し、その際、フランジ(14)に収縮歪みが作用してアンダーカット部(16)が直上げブロック(64)から自動的に脱型する樹脂成形品の突き上げ工程と、
    からなることを特徴とするアンダーカット部を有する樹脂成形品の成形方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101026540B1 (ko) * 2009-03-11 2011-04-01 재영웰릭스 주식회사 열용착기용 금형 조립체
JP2014128907A (ja) * 2012-12-28 2014-07-10 Daihatsu Motor Co Ltd 射出成形金型

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