JP2001121404A - 汚染ガラス面の清浄化方法 - Google Patents

汚染ガラス面の清浄化方法

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JP2001121404A
JP2001121404A JP29940299A JP29940299A JP2001121404A JP 2001121404 A JP2001121404 A JP 2001121404A JP 29940299 A JP29940299 A JP 29940299A JP 29940299 A JP29940299 A JP 29940299A JP 2001121404 A JP2001121404 A JP 2001121404A
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Tatsuji Hirata
立司 平田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水からの析出物が固着した汚染ガラス面を傷
つけることなく、短時間で美麗なガラス面に磨き上げる
ことができる清浄化方法を提供する。 【解決手段】 本発明の汚染ガラス面の清浄化方法は、
水中の無機物質の析出により汚染されたガラス面を清掃
するに当たり、平均粒径が0.02μm以上である球状
のアルミノ珪酸塩質粒子からなり且つ実質的に粒径が
0.1μmを越える粒子を含まない粉末を主剤とする研
磨剤を、合成繊維からなる不織布で形成された研磨パッ
ドに乗せて、ガラス面に押圧しながら研磨することを特
徴とし、特に径が15〜25cmの研磨パッドを、ガラス
面に対する押圧力が0.1〜0.3N/cm2 になるよう維
持して、周速度が500〜1500m/min の回転速度で
研磨することが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は汚染ガラス面の清浄
化方法に関し、特に鉱物質等を溶解している水を取り扱
うに際して、水から析出した固形物が固着することによ
り汚染したガラス面を、清掃し且つ清浄化するための方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、温泉水が湧出したのち冷却す
るにつれて、水に溶解していた鉱物質が析出し、所謂湯
の花として沈殿することが知られている。このような析
出物は温泉水に限らず、一般の水道水や井戸水などにお
いても、浴場やプール、或いはシャワー室などの水の蒸
発や水温の低下を伴う場合にしばしば見られ、特に、水
の飛沫が付着する床や壁、或いは窓ガラスや鏡の面など
に固着して石質化する現象が知られている。
【0003】このような水からの析出物は、水中に溶解
しているシリカ、カルシウム、マグネシウムなどの、種
々の無機成分からなる複合化合物からなるものと考えら
れている。そしてかかる析出物の中でも、長期間かかっ
て成長した石質化物は、剥離して除去しようとしても容
易に剥離しないことが多い。特に、鏡などのガラスの面
に付着した石質化物を、無理にこすり取る、或いは腐食
性の薬品などで分解するなどなどの方法では、いずれも
ガラスの表面を傷つけることになり、穏やかな研磨条件
下で磨いても、作業時間ばかり掛かって完全に除去する
ことは困難である。従って、石質化物が固着して取れな
いガラス等は、これを廃棄して新品に交換する以外に経
済的な処理方法は無いとされていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、省資
源の観点から、水からの析出物の固着した汚染ガラス面
を、ガラス面を傷つけることなく効率的に清掃して、短
時間で美麗なガラス面に磨き上げることができる清浄化
方法を提供することを目的とした。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するこ
とができる本発明の汚染ガラス面の清浄化方法は、水中
の無機物質の析出により汚染されたガラス面を清掃する
に当たり、平均粒径が0.02μm以上である球状のア
ルミナ質乃至アルミノ珪酸塩質粒子からなり且つ実質的
に粒径が0.1μmを越える粒子を含まない粉末を主剤
とする研磨剤を、合成繊維からなる不織布で形成された
研磨パッドに乗せて、ガラス面に押圧しながら研磨する
ことを特徴としている。
【0006】かかる本発明の汚染ガラス面の清浄化方法
において、前記研磨パッドは、その径が15〜25cmで
あることが好ましく、またガラス面に対する押圧力が
0.1〜0.3N/cm2 の範囲に入るようにして、周速度
で500〜1500m/min の範囲の回転速度で、ガラス
面を研磨することにより、効率的にガラス面を清浄化す
ることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の汚染ガラス面の清浄化方
法を適用できるガラス面としては、狭義の無機ガラス質
のものばかりでなく、例えばタイル等の陶磁器における
釉薬やホーロー質などのものでもよく、無機ガラス質と
類似と見なし得る材料からなる物体の表面であれば、特
に限定されることはない。そして、かかるガラス面の表
面の形状としては、平面状であるものが最も効率的であ
るが、円筒面状や球面状であってもよく、過度に微細で
なければ、凹溝状などであっても、清浄化の対象とする
ことができる。
【0008】更に、本発明の汚染ガラス面の清浄化方法
を適用できるガラス面上の汚染は、本質的には特に限定
されるものではなく、どの様な汚れが付着したガラス面
であっても清浄化することができる。しかし、本発明の
方法は、水中からガラス面上に析出して固着した鉱物質
の汚れを除去する場合に、特に優れた効果を発揮するも
のである。
【0009】本発明の汚染ガラス面の清浄化方法におい
て使用できる研磨剤は、平均粒径が0.02μm以上で
ある球状のアルミナ質乃至アルミノ珪酸塩質粒子からな
る粉末を主剤とするものであるが、実質的に粒径が0.
1μmを越える粒子を含まないものである。かかる球状
のアルミナ質乃至アルミノ珪酸塩質粒子は、例えば珪酸
塩、水酸化アルミニウム、アルカリ土類金属塩等の水熱
反応によって製造することができ、均一な組成を有する
粒子であってもよいが、種々の組成を有する粒子の混合
物であってもよい。
【0010】この球状のアルミナ質乃至アルミノ珪酸塩
質粒子は、平均粒径が0.02μm以上であることが必
要であり、その平均粒径が0.02μm未満であるとき
は、ガラス面の清浄化のための作業時間が長くなり、場
合によっては付着物を完全に除去することができなくな
るので、実用的でない。また、この球状のアルミナ質乃
至アルミノ珪酸塩質粒子に粒径が0.1μmを越える粒
子が含まれていると、ガラス面の研磨の際に表面を傷つ
ける確率が高くなるので、粒径が0.1μmを越える粒
子を含むことは避けることが望ましい。
【0011】更にこのような球状のアルミナ質乃至アル
ミノ珪酸塩質粒子からなる研磨剤の主剤は、極めて細か
いために、そのままの粉末状態では取扱に不便である。
従って、凝集させて顆粒状とした粉末や、その他の副材
料を配合した組成物形態の、粉末状やペースト状、或い
は液状などの研磨剤として、使用することが望ましい。
こうした研磨剤の副材料としては、例えばアニオン系や
非イオン系等の界面活性剤、例えばテルペン系、アルコ
ール系等の溶剤、着色剤などを配合して用いることがで
き、更に水を分散媒として用いるときは、増粘剤や防腐
剤などを適宜に配合することができる。
【0012】本発明の汚染ガラス面の清浄化方法におい
て用いられる研磨パッドは、合成繊維からなる不織布で
形成されたものであり、例えばポリエステルやポリアミ
ドなどの合成樹脂長繊維からなるウェブを、接着剤によ
り結合して得た不織布などを材料とし、これを例えば径
が15〜25cm程度の円盤状などに切断したものが好ま
しく用いられる。
【0013】また、かかる研磨パッドは、回転研磨用の
工具に取り付けて使用するが、その研磨作業条件として
は、ガラス面に対する押圧力が0.1〜0.3N/cm2
範囲内であり、且つ回転速度が周速度で500〜150
0m/min の範囲内となるように維持することが適当であ
る。従って、本発明の汚染ガラス面の清浄化方法におい
て用いられる研磨用工具としては、例えば回転円盤を備
えた片手操作式の電動工具などが好ましいが、その性能
は、例えば径が20cmの研磨パッドを使用して押圧力を
0.2N/cm2 、即ち荷重で62N程度として研磨パッド
をガラス面に押し付けたときでも、摩擦力に打ち勝って
上記の回転速度を維持できることが必要である。
【0014】本発明の汚染ガラス面の清浄化方法に従っ
てガラス面の研磨を行うには、先ず上記のような研磨用
工具に研磨パッドを取り付け、これに研磨剤を付着させ
て予め水で濡らしたガラス面に当て、必要に応じて少量
の水を補給して研磨パッドを回転させる。このとき水の
補給量が多すぎると固着物の除去速度が遅いから、研磨
剤が研磨パッドから脱離しないように、水の補給量を制
限して前記の作業条件下で研磨することにより、ガラス
面を傷つけることなく効率的にガラス面を清浄化するこ
とができる。
【0015】
【実施例】(第1実施例)電子顕微鏡で観察して、粒径
が0.06〜0.03μmの範囲にあり、平均粒径が
0.04μmである、球状のアルミノ珪酸カルシウムの
粒子からなる顆粒状の粉末研磨材aと、同じく粒径が
0.015〜0.008μmの範囲にあり、平均粒径が
0.012μmである、球状のアルミノ珪酸カルシウム
の粒子からなる顆粒状の粉末研磨材bと、同じく粒径が
0.14〜0.09μmの範囲にあり、平均粒径が0.
12μmである、球状のアルミノ珪酸カルシウムの粒子
からなる顆粒状の粉末研磨材cとを用い、ポリオキシエ
チレン脂肪酸エステル系界面活性剤、増粘剤、防腐剤、
オレンジ油、及び着色剤を配合して、表1に示す配合を
有するペースト状研磨剤A、B、C及びDを調製した。
【0016】
【表1】
【0017】温水の飛沫が掛かるシャワー室内の壁面に
取り付けられた鏡で、その表面に石質化した固形物がこ
びりついたために、交換を余儀なくされたものを、清浄
化対象物とした。そして、径20cmの研磨布取付円盤を
備えた手持ち式の回転研磨用電動工具に、径0.35mm
の捲縮ナイロン長繊維で形成された、厚さ10mm、目付
550gの不織布から切り出した、径20cmの研磨パッ
ドを取り付け、前記のペースト状研磨剤を水で2倍に延
ばしたもの30gを載せて、研磨パッドの荷重62N、
回転速度1500rpm で、清浄化対象物の表面を研磨し
た。こうして、50cm×40cmの表面が清浄化されるま
での時間(sec) を測定した。また、研磨処理後の表面を
観察して、次の基準に従って評価し、これらの結果を併
せて表2に示した。
【0018】(外観の評価) ◎: 付着物は完全に取れ、傷も発生しない。 ○: 付着物は完全には取れないが、傷は発生しない。 △: 付着物は完全に取れたが、僅かに傷が発生した。 ×: 付着物は完全に取れたが、傷が発生した。
【0019】
【表2】
【0020】(第2実施例)第1実施例で使用したペー
スト状研磨剤Aを用い、第1実施例で清浄化対象物とし
た鏡に代えて、温泉水の滝の飛沫を浴びて固形物が付着
した窓ガラスを清浄化対象物とし、研磨パッドの荷重
(N) と回転速度(rpm) をそれぞれ変化させたほかは、
第1実施例と同様にして、50cm×50cmの表面が清浄
化されるまでの時間(sec) を測定し、表面状態の観察結
果と、消費した研磨剤の量と共に、表3に示した。
【0021】
【表3】
【0022】(第3実施例)第1実施例で使用した、球
状のアルミノ珪酸カルシウムの粒子からなる顆粒状の粉
末研磨材aを主剤としたペースト状研磨剤Aの代わり
に、同様なアルミナ質の粒子からなる顆粒状の粉末研磨
材dを主剤としたペースト状研磨剤Eを用いて、第2実
施例の試験番号8と全く同様にして、温泉水の滝の飛沫
を浴びて固形物が付着した窓ガラスの清浄化を行ったと
ころ、ペースト状研磨剤Aを用いたときと略同様な、良
好な結果が得られた。
【0023】
【発明の効果】本発明の汚染ガラス面の清浄化方法によ
れば、平均粒径が0.02μm以上である球状のアルミ
ナ質乃至アルミノ珪酸塩質粒子からなり且つ実質的に粒
径が0.1μmを越える粒子を含まない粉末を主剤とす
る研磨剤を、合成繊維からなる不織布で形成された研磨
パッドに乗せて、ガラス面に押圧しながら研磨するよう
にしたので、水中の無機物質が析出して表面に固着した
ガラス面を、傷つけることなく効率的に清浄化すること
ができ、短時間で美麗なガラス面を経済的に再生するこ
とができる効果がある。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水中の無機物質の析出により汚染された
    ガラス面を清掃するに当たり、平均粒径が0.02μm
    以上である球状のアルミナ質乃至アルミノ珪酸塩質粒子
    からなり且つ実質的に粒径が0.1μmを越える粒子を
    含まない粉末を主剤とする研磨剤を、合成繊維からなる
    不織布で形成された研磨パッドに乗せて、ガラス面に押
    圧しながら研磨することを特徴とする汚染ガラス面の清
    浄化方法。
  2. 【請求項2】 前記研磨パッドの径が15〜25cmであ
    る、請求項1に記載の汚染ガラス面の清浄化方法。
  3. 【請求項3】 前記研磨パッドのガラス面に対する押圧
    力が0.1〜0.3N/cm2 であり、回転速度が周速度で
    500〜1500m/min である、請求項1又は2に記載
    の汚染ガラス面の清浄化方法。
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JP2020001980A (ja) * 2018-06-29 2020-01-09 エフエーティシステム株式会社 うろこ状皮膜の除去方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020001980A (ja) * 2018-06-29 2020-01-09 エフエーティシステム株式会社 うろこ状皮膜の除去方法
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