JP2719675B2 - 塗装面の付着物除去法とこれに用いられる除去具 - Google Patents

塗装面の付着物除去法とこれに用いられる除去具

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、車両や機械類の塗
装面に付着した小突起などの付着物を取り除いて塗装面
を元の平滑な面に復元するための付着物除去法とこれに
使用される除去具に関するものである。 【0002】 【従来の技術】鉄道線路や鉄工所に近い駐車場、あるい
は塗装作業をしている建築現場近くに車両を置いておく
と、鉄粉や塗装ミストが車両の塗装面に飛び、塗装表面
に小突起として付着する。このような小突起は塗装面に
固着されているために布で拭いたり水で洗い流すだけで
は取り除くことができず、従来はコンパンドや紙ヤスリ
で研摩するのが普通である。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のよう
にコンパンドや紙ヤスリで塗装面の小突起を取り除こう
とすると、紙ヤスリ等の研磨材が小突起以外の塗装面に
も接して、元の平滑な塗装面まで傷つけてしまうという
問題があつた。本発明は、従来の除去方法における上記
問題を解決したものであって、面一な塗装面を傷つける
ことなく、塗装面に付着した小突起等の付着物のみを取
り除く方法とこれに用いられる除去具を提供することを
目的とする。 【0004】 【問題を解決するための手段】本発明によれば以下の除
去方法が提供される。柔軟基材の全体に粒径3〜50μ
mの研摩用微粒子を混入させて成る可塑性柔軟材料を塗
装面に押し当てながら移動させて塗装面上の小突起等の
付着物を除去する方法であって、上記柔軟基材は、硬い
平面に押し当てることにより、上記研磨用微粒子が内部
に押し込まれて該柔軟基材の接触面表面に突出しない状
態を保持し、かつ塗装面の小突起に対してはこれが柔軟
基材内部に入り込む状態になる、可塑性を有しており、
上記可塑性柔軟材料を移動させる塗装面あるいは可塑性
柔軟材料自体に水をスプレーして塗装面上の付着物を除
去することを特徴とする塗装面の付着物除去法。 【0005】さらに、本発明によれば以下の除去用具が
提供される。可塑性柔軟材料とこの可塑性柔軟材料を保
持する保持器とによって構成され、上記可塑性柔軟材料
は可塑性を有する柔軟基材の全体に粒径3〜50μmの
研摩用微粒子を混入させて成り、上記柔軟基材は、硬い
平面に押し当てることにより上記研磨用微粒子が内部に
押し込まれて柔軟材料表面に突出しない状態を保持し、
かつ塗装面の小突起に対してはこれが内部に入り込む状
態になる、可塑性を有しており、一方、上記保持器は水
を含むためのスポンジとこのスポンジを支える部材によ
って形成され、上記スポンジの中央に上記可塑性柔軟材
料を装着する中央孔が形成されていることを特徴とする
塗装面の付着物除去具。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施例
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の可塑性柔軟
材料の使用状態を示す断面説明図である。本発明の除去
方法に用いる可塑性柔軟材料1は、柔軟基材2の全体に
粒径3〜50μmの研摩用微粒子3を混入させて成る。
柔軟基材2は可塑性を有し、その可塑性の程度は、柔軟
材料3を塗装面4に押し当てて使用する際に、塗装面4
などの硬い平面に押し当てることにより上記研磨用微粒
子3が内部に押し込まれて柔軟基材2の接触面表面に突
出しない状態を保持し、かつ塗装面4の小突起5に対し
てはこれが柔軟基材内部に入り込む状態になるものであ
る。 【0007】このような可塑性柔軟材料の好適な例とし
ては実施例に示すポリオレフインポリオールが挙げられ
る。上記した可塑性を有するものであれば、その他の石
油系樹脂あるいは合成樹脂から成るものを使用しても良
い。なお、通常のシリコンゴムやシリコンパテまたはこ
れらに可塑剤を加えたものを柔軟基材として用いた場合
には、これらの柔軟基材は、可塑性よりも弾性が大きく
あるいは弾性が無視できない程度に残留する。このため
に、上記した平面に押しつけたときにその反力により研
磨用微粒子を完全には内部に入りきらせず、あるいは入
ったとしても後述するように押圧して塗装面上を移動し
たときにその押圧力により研磨用微粒子を押し戻すなど
して上記接触面から研磨用微粒子を突出させ、塗装面を
傷つけるおそれがある。このことは、塗装面に付着した
小突起に対しても同様で、図2に示すように塗装面4の
小突起5がこの柔軟基材12の内部に入り込む際に柔軟
基材12の弾性による反力によって図中矢印で示すよう
に塗装面4に押し戻される力を受け、取り除かれた小突
起が塗装面4に押圧されて塗装面4を傷つけ易い。こう
した現象は、柔軟材料11と塗装面4との間に後述する
水を塗布した場合にも緩和されない。 【0008】上記柔軟基材に混入される研摩用微粒子
は、硬度の大きな珪砂、アルミナ、グリーンカーボラン
ダム等の他に炭酸カルシウムなどを用いることができ
る。これらは1種または2種以上使用しても良い。な
お、実施例に示すように、珪砂、炭酸カルシウム、アル
ミナのように硬度の異なる微粒子を組合わせて使用すれ
ば研磨効果が一層向上する。研磨用微粒子の粒径は塗装
面の状態に応じて3〜50μmの範囲で適宜定めること
ができる。 【0009】上記可塑性柔軟材料は好ましくは図4に示
す保持器に装着した状態で除去用具として使用される。
図示する保持器6は、水を含むためのスポンジ7とこの
スポンジ7の裏面に張り合わされた板材8によって形成
されている。スポンジ7は板材8によって支持されてい
るが、水を含むことのできる素材一般を含むものであ
る。スポンジ7の中央には中央孔9が設けられ、この中
央孔9に上記可塑性柔軟材料1が装着される。 【0010】上記除去用具を使用して塗装面の小突起を
取り除くには、先ず、保持器6の中央孔9内にその形に
合った大きさに丸めた可塑性柔軟材料を挿入する。次い
で、板材8の部分を手のひらでつかむなどして上記スポ
ンジ7に水を含ませる。そして、スポンジ7の表面から
幾分突出した可塑性柔軟材料1の表面を硬い平面に押し
当てて平らにする。この後、可塑性柔軟材料1の上記平
面を小突起5のある塗装面4に当てその塗装面4に沿っ
て保持器6を往復移動させる。上記保持器6を使用しな
い場合には、塗装面4の小突起5を取り除く範囲に水を
スプレーしながら可塑性柔軟材料1を往復移動させる。 【0011】上記可塑性柔軟材料1を使用する際に、可
塑性柔軟材料1を面一な硬い平面に押し当てて可塑性柔
軟材料当接面を平面にした状態では、柔軟基材2の上記
可塑性によって当接面2aより研摩用微粒子3が内部に
押し込まれ、その状態を保持しているので、例えば図3
に示すように曲面4’に沿って上記当接面を移動させて
も上記当接面2aはこれになじむように変化するものの
(波線部分参照)研摩用微粒子3のエツジが柔軟基材2
から突出することはない。可塑性柔軟材料1を塗装面4
の小突起5の部分に覆いかぶせると、柔軟材料の可塑性
によって小突起5は柔軟基材内部にめり込む(図1の状
態)。この小突起が突き入った部分では、この小突起5
によってその周りの柔軟基材表面から研磨用微粒子3が
面一に押し込まれるわけではないので、研磨用微粒子3
のエッジが小突起周りの柔基材表面から突出して小突起
5に当たる。したがって、この状態で可塑性柔軟材料1
を塗装面4に沿つて繰返し往復移動(図1矢印方向)さ
せると、この移動中に、研磨用微粒子3によって小突起
5が研磨される。 【0012】この場合、可塑性柔軟材料は、塗装面4と
の接触面では研磨用微粒子3が柔軟基材内部に押し込ま
れ、接触面から突出していないので、繰り返しの往復動
によって塗装面が傷つくことはない。 【0013】スポンジ7に含ませた水あるいは塗装面4
にスプレーされた水は、可塑性柔軟材料1と塗装面4と
の摩擦抵抗を小さくして作業を楽にするという点で有利
であるばかりでなく、付着物除去に際して次の作用をも
果たす。すなわち、塗装面4と柔軟基材とが直接接触す
ることがなくなり、塗装面4への柔軟基材2の付着が防
止される。この結果、押圧移動時の可塑性柔軟材料の型
崩れやめくれ現象がなくなり、塗装面の傷付きも防止さ
れるものである。 【0014】 【実施例】 実施例1 可塑性の柔軟基材として石油系油脂のポリオレフインポ
リオール(通称ボリブデン)を使用し、その全体に粒径
20〜30μmの珪砂、炭酸カルシウム、アルミナの微
粒子を混人してなる可塑性柔軟材料を図2の保持器に装
着して用い、塗装面の小突起(高さ0.5mm 、巾1mm)を
取り除く作業をした。なお、使用前に保持器のスポンジ
に水を含ませた後、可塑性柔軟材料を硬い平面に押し当
てて砥石表面を平面にし、この平面を小突起のある塗装
面に当て、塗装面に沿って可塑性柔軟材料を往復移動さ
せた。この結果、約30秒で小突起を取り除くことがで
き、小突起以外の塗装面は傷がなく作業前と同じであつ
た。 【0015】比較例1 同様な可塑性柔軟材料をそのまま手指で把持し、水を散
布することなく塗装面の小突起(上記実施例1とほぼ同
等の高さと幅を有する)を取り除く作業をした。軽くゆ
っくりと擦るようにして注意深く移動させた場合には約
2分程で小突起を取り除くことができたものの、若干強
く押圧するようにして擦ったときには塗装面との接触面
で柔軟材料の剥離現象を生じ、これが重なるようにして
擦られることで塗装面に傷を生じた。したがって、水を
併用しない場合には、かなりの熟練を要しないと小突起
のみを除去して塗装面を復元することができず、作業に
困難を伴うことが判明した。 【0016】 【発明の効果】本発明の除去方法によれば、熟練を要し
ない者でも塗装面を傷つけることなく、簡単に小突起や
汚れを取り除いて塗装面を元の状態に復元できる。ま
た、削りカスや汚れも可塑性柔軟材料自体にめり込むの
で、これらを飛散させずに取り除くことができる。しか
も、可塑性柔軟材料自体は、使用後の塗装面との接触面
を内部に包み込んで新たな面を表出させることにより何
度でも使用ができ、水を含ませることによって練り返し
による柔軟性が再現できるものである。なお、本発明の
除去方法は塗装面に限らず、ガラス面に付着する異物に
対しても塗装面と同様の効果を発揮し、ガラス面を傷つ
けることなく異物を取り除くことができる。 【0017】また、本発明の除去具は、可塑性柔軟材料
を囲むスポンジに水を含ませて使用するので、使用時に
水が塗装面と可塑性柔軟材料との接触面に常時供給さ
れ、摩擦抵抗が減少するので作業が容易になると共に除
去効果も向上する。しかも、スポンジの中央孔の形や大
きさを任意に設計変更できるので、可塑性柔軟材料を使
用態様に応じた形態に変形使用できるものである。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の可塑性柔軟材料の使用状態を示す断面
説明図。 【図2】可塑性柔軟基材としてシリコンを用いた場合の
不具合を示す断面説明図。 【図3】可塑性柔軟材料を曲面の塗装面に沿って移動さ
せた状態を示す説明図。 【図4】可塑性柔軟材料の保持器の外観斜視図。 【符号の説明】 1・・・・・可塑性柔軟材料 2・・・・・柔軟基材 3・・・・・研磨微粒子 4・・・・・塗装面 5・・・・・小突起 6・・・・・保持器 7・・・・・スポンジ 8・・・・・板材 9・・・・・中央孔

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.柔軟基材の全体に粒径3〜50μmの研摩用微粒子
    を混入させて成る可塑性柔軟材料を塗装面に押し当てな
    がら移動させて塗装面上の小突起等の付着物を除去する
    方法であって、 上記柔軟基材は、硬い平面に押し当てることにより、上
    記研磨用微粒子が内部に押し込まれて該柔軟基材の接触
    面表面に突出しない状態を保持し、かつ塗装面の小突起
    に対してはこれが柔軟基材内部に入り込む状態になる、
    可塑性を有しており、 上記可塑性柔軟材料を移動させる塗装面あるいは可塑性
    柔軟材料自体に水をスプレーして塗装面上の付着物を除
    去することを特徴とする塗装面の付着物除去法。 2.可塑性柔軟材料とこの可塑性柔軟材料を保持する保
    持器とによって構成され、 上記可塑性柔軟材料は可塑性を有する柔軟基材の全体に
    粒径3〜50μmの研摩用微粒子を混入させて成り、 上記柔軟基材は、硬い平面に押し当てることにより上記
    研磨用微粒子が内部に押し込まれて柔軟材料表面に突出
    しない状態を保持し、かつ塗装面の小突起に対してはこ
    れが内部に入り込む状態になる、可塑性を有しており、 一方、上記保持器は水を含むためのスポンジとこのスポ
    ンジを支える部材によって形成され、上記スポンジの中
    央に上記可塑性柔軟材料を装着する中央孔が形成されて
    いることを特徴とする塗装面の付着物除去具。
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