JPH09207070A - 塗装表面及び金属表面の研磨方法 - Google Patents

塗装表面及び金属表面の研磨方法

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JPH09207070A
JPH09207070A JP1798096A JP1798096A JPH09207070A JP H09207070 A JPH09207070 A JP H09207070A JP 1798096 A JP1798096 A JP 1798096A JP 1798096 A JP1798096 A JP 1798096A JP H09207070 A JPH09207070 A JP H09207070A
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abrasive
polishing
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plastic
internal
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Hirobumi Harada
博文 原田
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TAKEHARA KK
Takehara KK
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TAKEHARA KK
Takehara KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗装表面及び金属表面を傷つけることなく、
表面に付着した異物を容易に取り除くことができ、さら
に安全な塗装表面及び金属表面の研磨方法を提供するこ
と。 【解決手段】 内部研磨剤4としてモース硬度が3より
大きく粒子径が1μm以上5μm未満のアルミナを3〜
50wt%、充填剤8としてモース硬度が3以下のタル
クを75〜30wt%の含有量で、液状ポリマー5中に
分散させ、さらに滑剤としてオレイン酸を添加して、可
塑性樹脂1を得る。この可塑性樹脂1を被研磨面に押し
付けつつ、数回往復運動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗装表面及び金属
表面に付着した異物を研磨除去するとともに、前記各表
面の表層を研磨し、平滑にする研磨方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】車両等、主として屋外で使用する機器の
塗装表面及び金属表面には、周囲の環境によって種々の
異物が付着する。付着物としては、例えば、空気中に浮
遊する砂、鉄粉、塗装ミスト等が挙げられる。また舗装
路面から離脱したタール、ピッチあるいは虫の死骸等が
付着する場合もある。そして、このような異物の付着し
た塗装表面及び金属表面は、ざらつきを生じている。
【0003】これらの付着物を取り除く方法としては、
例えば、紙やすりで研磨する方法や液体に研磨粒子を分
散させたコンパウンドを使用して研磨する方法が知られ
ている。
【0004】また、研磨粒子をゴム状弾性物質や可塑性
樹脂粘土に研磨粒子を分散させた研磨剤も提案されてい
る。例えば、特公平5―39677号公報には、油性パ
テにガラス、セラミック等の研磨粒子を練り込んだ研磨
剤が開示されている。また、特公平5―83120号公
報には、合成ゴム、石綿、タルク、老化防止剤、着色
剤、炭酸カルシウム、クレーが所定の割合で混合された
研磨剤が開示されている。さらに、特公平4―1133
5号公報には、研磨粒子として粒径が3〜50μmの珪
砂、炭酸カルシウム、アルミナ、グリーンカーボンラン
ダムの1種以上を、可塑性の柔軟材料に混入させた研磨
剤が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記の紙や
すりやコンパウンドなどを使用する方法では、塗装表面
及び金属表面に付着した異物を研磨除去すると同時に、
塗装表面及び金属表面自体も深く研磨されてしまう。こ
のため、塗装表面が薄くなって耐久性が低下したり、塗
装表面及び金属表面の面粗度が低下したりするという問
題があった。
【0006】一方、特公平5―39677号公報の付着
物質除去方法では、事前に洗剤を塗装面に塗布し、研磨
剤で研磨することが必須である。このため、研磨後に塗
装面の洗浄が必要となるなど、手間のかかるものであっ
た。また、付着物質の除去のみを目的としており、凹部
を伴う塗装面の荒れの修正には適用できないという問題
があった。
【0007】また、コンパウンドを使用する方法では、
布等にコンパウンドを塗布して使用するため、均一に仕
上げるのが難しい。また紙やすりを使用する方法では、
当て木等を使用することで均一に仕上げることができる
が、紙やすりが目詰まりする度に紙やすりを交換する必
要があって煩わしいものであった。
【0008】また、前記各公報に開示された研磨剤で
は、モース硬度3以上の硬質物質を研磨粒子としてい
る。この硬質物質の濃度や粒子径が大きい場合には、塗
装表面及び金属表面に傷がつきやすいという問題があっ
た。特に濃色塗装面では、このような傷がつくと目だち
やすく、塗装面の外観を著しく損なってしまう。また近
年使用されている低溶剤性の塗料による塗装面は、完全
硬化に至るまでに長い時間を要する。このような完全硬
化に至らない塗装面に対して、前記硬質物質の粒子径の
大きな研磨剤を使用すると、いっそう傷がつきやすいも
のであった。
【0009】さらに、特公平5―83120号公報に記
載の研磨剤では、近年安全性が問題視されている石綿を
必須の研磨粒子として高濃度で含有するものであるとい
う問題点があった。
【0010】本発明は、このような従来の技術に存在す
る問題点に着目してなされたものである。その目的とし
ては、塗装表面及び金属表面に付着した異物を研磨除去
し、これと同時に、塗装表面及び金属表面の表層を研磨
することで傷をつけることなくそれらの表面を平滑にす
ることのでき、さらに安全な塗装表面及び金属表面の研
磨方法を提供することにある。さらに、塗装表面及び金
属表面に付着した異物が大きい場合や、塗装表面及び金
属表面の凹凸が深い場合であっても効率良くそれらの表
面を平滑にすることのできる塗装表面及び金属表面の研
磨方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明では、モース硬度が3より大
きく粒子径が1μm以上5μm未満の内部研磨剤を3〜
50wt%含み、さらにモース硬度が3以下の充填剤を
75〜30wt%含む可塑性研磨剤を使用することを特
徴とするものである。
【0012】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の塗装表面及び金属表面の研磨方法において、モース
硬度が3より大きく粒子径が1μm以上5μm未満の外
部研磨剤を併用することを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下その詳細について説明する。
本発明に使用する可塑性研磨剤は、内部研磨剤と、充填
剤と、液状ポリマーと、滑剤とから構成されている。
【0014】図1に示すように研磨作業は、可塑性研磨
剤1を塗装表面及び金属表面2に押し当て、図中の矢印
の方向に移動させることによって行われる。塗装表面及
び金属表面2に付着した異物3は、可塑性研磨剤1の最
表層に食い込むとともに内部研磨剤4で粉化され、液状
ポリマー5により粘着除去される。さらに、塗装表面及
び金属表面2のごくわずかな層は、可塑性研磨剤1の表
面に突出したわずかな内部研磨剤4によって研磨され
る。したがって、凹部を伴うような表面の荒れ6も、前
記凹部のエッジが研磨されて滑らかな表面7に修正され
る。この時、可塑性研磨剤1の表面に突出した内部研磨
剤4は、塗装表面及び金属表面2に付着した異物3の粉
化、塗装表面及び金属表面2のごくわずかな層の研磨に
より摩滅される。そして、摩滅された内部研磨剤4も、
液状ポリマー5に粘着されて、除去される。
【0015】本発明の可塑性研磨剤1に分散された内部
研磨剤4は、粒子径が1μm以上5μm以下と小さく、
かつ含有量も3〜50wt%に限定されている。また、
モース硬度が小さい充填剤8を75〜30wt%含有し
ている。このため、内部研磨4の摩滅後は、硬度の低い
充填剤8が可塑性研磨剤1の表面に進出して、塗装表面
及び金属表面2を深く研磨したり、被研磨面に傷を残し
たりすることがない。
【0016】さらに、作業性を向上させるために、塗装
表面及び金属表面2を予め水で濡らしたり、水を含ませ
たスポンジ等で可塑性研磨剤1を支持して作業すること
もできる。
【0017】内部研磨剤4は、塗装表面及び金属表面2
に付着した異物3を研磨除去したり、前記被研磨面の表
層を研磨するために添加されている。したがって、内部
研磨剤4としては、モース硬度が3より大きい物質が適
している。モース硬度が3より大きい物質としては、例
えばアルミナ、シリカ、ジルコニア、炭化珪素、炭化ホ
ウ素、室化珪素、ガラス、ソーダガラス、リン灰石、長
石、ケイソウ土等が挙げられる。本発明に供される内部
研磨剤4は、前記硬質物質から1種を選択しても、複数
種を混合し使用してもよい。
【0018】次に、具体的な内部研磨剤4の含有量は、
3〜50wt%とする必要があり、さらに好ましくは1
0〜40wt%の範囲が望ましい。内部研磨剤4の含有
量がこれよりも多い場合には、塗装表面及び金属表面2
に傷がついたり、可塑性研磨剤1が固くなり作業性が悪
くなったりする。また内部研磨剤4の含有量がこれより
も少ない場合には、研磨効果が充分でない。
【0019】充填剤8は、液状ポリマー5に由来する粘
着性を調整するものである。また、充填剤8は塗装表面
及び金属表面2に与える影響が小さいものが好ましい。
したがって、モース硬度が3以下の軟質物質は、軟らか
く、塗装表面及び金属表面2に傷つけることがないた
め、充填剤として適当である。モース硬度3以下の軟質
物質としては、例えばタルク、バーミキュライト、石
膏、カオリン、マイカ、炭酸カルシウム等がある。本発
明においては、研磨作業に伴う傷の発生を防止する観点
から、滑性があり、最もモース硬度の小さいタルクを使
用することが好ましい。
【0020】また、タルクにおいても、その粒子径が大
きい場合には塗装表面及び金属表面2に傷をつけること
があるため、粉末度(350メッンュ上)1wt%以下
のものが好ましい。
【0021】充填剤8の含有量としては、75〜30w
t%の範囲が好ましく、40〜50wt%の範囲がさら
に好ましい。充填剤8の含有量がこれよりも少ない場合
には、可塑性研磨剤1が軟らかくなり、作業性が著しく
低下する。充填剤8の含有量がこれよりも多い場合に
は、可塑性研磨剤1が固くなり、研磨効果が低下する。
【0022】液状ポリマー5は、研磨剤に可塑性を付与
するものである。また、その粘着性により外部研磨剤9
を付着状態で保持するとともに、容易に剥離する付着異
物、研磨剤によって摩滅された付着異物及び摩滅した研
磨剤、内部研磨剤や外部研磨剤等を粘着除去する働きも
有している。このような液状ポリマーとしては、例え
ば、液状ポリブタジェン、液状ポリブテン、液状ポリイ
ソブチレン、液状ポリイソブレン、液状ポリクロロプレ
ン、液状ブチルゴム、液状スチレン―ブタジェン共重合
ゴム、液状アクリロニトリル―ブタジェン共重合ゴム、
液状ポリサルファイド、液状天然ゴム等が挙げられる。
【0023】また、この液状ポリマーには滑剤として、
例えば金属石鹸、高級脂肪酸、高級脂肪酸エステル、高
級アルコール、高級脂肪酸アマイド等を添加することが
できる。
【0024】ところで、本発明においては、必要に応じ
て可塑性研磨剤1と外部研磨剤9とを併用する。外部研
磨剤9は、例えば、塗装表面及び金属表面2に付着した
異物3が大きい場合や、塗装表面及び金属表面2の凹凸
が深い場合において、効率良くそれらの表面を平滑にす
るために可塑性研磨剤1と併用する。外部研磨剤9は、
塗装表面及び金属表面2の凹凸の深さや、付着した異物
3の大きさに応じて適時選択する。したがって、外部研
磨剤9としては、内部研磨剤4と同様にモース硬度が3
より大きい物質が適している。モース硬度が3より大き
い物質としては、例えばアルミナ、シリカ、ジルコニ
ア、炭化珪素、炭化ホウ素、窒化珪素、ガラス、ソーダ
ガラス、リン灰石、長石、ケイソウ土等が挙げられる。
本発明に供される外部研磨剤9は、前記硬質物質から1
種を選択しても、複数種を混合し使用してもよい。
【0025】具体的な外部研磨剤9の粒子径範囲として
は、1μm以上5μm未満でなければならない。外部研
磨剤9の粒子径がこれよりも大きい場合には、研磨終了
後の被研磨面に傷が残ることがある。また粒子径がこれ
よりも小さい場合には、経済的に不利なだけでなく、研
磨効果が充分ではない。
【0026】さて、本発明の塗装面及び金属表面の研磨
方法による研磨作業は、可塑性研磨剤1を塗装表面及び
金属表面2に押し当てて往復運動させることによって行
われる。塗装表面及び金属表面2に付着した異物3は、
可塑性研磨剤1の最表層に食い込むとともに内部研磨剤
4によって粉化され、液状ポリマー5により粘着除去さ
れる。さらに、塗装表面及び金属表面2の表層は、可塑
性研磨剤1の表面に突出したわずかな内部研磨剤4によ
って研磨される。したがって、凹部を伴うような表面の
荒れ6も、前記凹部のエッジが研磨されて滑らかな表面
7に修正される。このとき、可塑性研磨剤1の表面に突
出した内部研磨剤4は、塗装表面及び金属表面2に付着
した異物3の粉化、塗装表面及び金属表面2のごくわず
かな層の研磨により摩滅される。そして摩滅された内部
研磨剤4も液状ポリマー5に粘着されて、除去される。
【0027】ここで、可塑性研磨剤1に分散された内部
研磨剤4は、粒子径が1μm以上5μm未満と小さく、
かつ含有量も3〜50wt%に限定されている。またモ
ース硬度が3以下と軟質の充填剤8を30〜75wt%
含有している。このため内部研磨剤4の摩滅後は、軟質
の充填剤8が可塑性研磨剤1の表面に進出して、塗装表
面及び金属表面2を深く研磨したり、被研磨面に傷を残
したりすることがない。
【0028】一方、塗装表面及び金属表面2に付着した
異物3が大きい場合や、塗装表面及び金属表面2の凹凸
が深い場合には、本発明の可塑性研磨剤1にさらにモー
ス硬度が3より大きく粒子径が1μm以上5μm未満の
外部研磨剤9を併用することで、作業効率を向上させる
ことができる。
【0029】外部研磨剤9を併用する場合には、まず可
塑性研磨剤1の表面に外部研磨剤9を付着させる。この
状態で可塑性研磨剤1を押し当てると、研磨剤の可塑性
により外部研磨剤9が無秩序に可塑性研磨剤1の表面に
没入し、そのままの形で保持される。
【0030】そして可塑性研磨剤1を作業部位に押し当
てつつ、往復運動させることによって、塗装表面及び金
属表面2に付着した大きな異物3を除去したり、塗装表
面及び金属表面2の深い凹凸を効果的に研磨したりする
ことができる。
【0031】また、この研磨方法によれば外部研磨剤9
を可塑性研磨剤1の可塑性及び粘着性を利用して保持す
るため、紙やすり等を使用する場合と比べて外部研磨剤
9が脱落することなく、効率よく作業ができる。また、
手指等を傷める恐れがないだけでなく、外部研磨剤9が
内部研磨剤4と比較してはるかに高密度に可塑性研磨剤
表面に保持されるため、効率的に研磨できる。
【0032】さらに、外部研磨剤9が摩滅した場合に
は、可塑性研磨剤1の表面に新たな外部研磨剤9を付着
させ被研磨面に押し当てるだけで、摩滅した外部研磨剤
9が可塑性研磨剤1の内部に没入されるとともに、新た
な外部研磨剤9が可塑性研磨剤1の表面に保持されて研
磨効果が回復する。このため、紙ヤスリのように交換す
る手間がない。加えて、可塑性研磨剤1の片面のみに外
部研磨剤9を使用すれば、大きな付着異物3の除去作業
と仕上げ作業とを行う場合において、可塑性研磨剤1を
取り換えることなく、可塑性研磨剤1の研磨面を交互に
変更して作業することができる。
【0033】以下に実施例を示し、本発明の塗装表面及
び金属表面の研磨方法をより具体的に説明する。 (第1実施例)充填剤としてのタルクA(粉末度:35
0メッシュ上 0.5%以下、嵩比容積:0.9〜1.
3ml/g)14wt%、タルクB(粉末度:350メ
ッシュ上0.05%以下、嵩比容積:0.9〜1.1m
l/g)30wt%、炭酸力ルシウム:商品名ハイドロ
カルプ(PLUSS−STAUFER社製)29.5w
t%、研磨粒子としてのアルミナ:商品名WA#600
0((株)フジミインコーポレーテッド製、粒子径2μ
m)7wt%を混練機であるニーダーに仕込んだ。
【0034】次に、液状ポリマーとしてのポリイソブチ
レン:商品名テトラックス3−T(日本石油化学(株)
製)12wt%、ポリブテン:商品名HV−1900
(日本石油化学(株)製)4wt%を添加混練し、可塑
化を行った。さらに、滑剤としてのオレイン酸:商品名
ルナックOP(花王(株)製)3.5wt%を添加混練
し、目的の塗装表面及び金属表面用可塑性研磨剤を得
た。この可塑性研磨剤は適度な固さを有していた。
【0035】本実施例の塗装表面及び金属表面用可塑性
研磨剤を用いて、長期間屋外使用され、異物の付着した
白色塗装車及び黒色塗装車の表面研磨を実施した。研磨
作業は、前記可塑性研磨剤を被研磨面に押し当てて、数
回往復運動させて行った。
【0036】この研磨作業の結果、良好な作業性及び異
物除去効果を確認した。また、白色塗装車と黒色塗装車
とを問わず、研磨後の塗装面には、何ら傷は認められ
ず、平滑な状態であった。
【0037】なお、本実施例では混練機としてニーダー
を使用したが、例えばニ本ロール等を用いて可塑化を行
ってもよい。 (第2実施例)第2実施例に使用する可塑性研磨剤は、
表1に示すように、前記第1実施例に記載の可塑性研磨
剤組成において、充填剤としてのタルクBのみとして4
5.5wt%、炭酸カルシウム:商品名ハイドロカルプ
(PLUSS−STAUFER社製)27wt%、研磨
粒子としてのアルミナ:商品名WA#6000(株)フ
ジミインコーポレーテッド製、粒子径2μm)7.5w
t%、液状ポリマーとしてのポリイソブチレン:商品名
テトラックス3−T(日本石油化学(株)製)13.5
wt%、ポリブテン:商品名HV−1900(日本石油
化学(株)製)4.0wt%、滑剤としてのオレイン
酸:商品名ルナックOP(花王(株)製)2.5wt%
として前記第1実施例と同様の方法で得たものである。
表2に示すように、この研磨方法においても、前記第1
実施例と同様に良好な作業性及び異物除去効果を確認し
た。また、白色塗装車と黒色塗装車とを問わず、研磨後
の塗装面には、何ら傷は認められなかった。
【0038】(第3実施例)第3実施例においては、前
記第2実施例で使用した内部研磨剤(アルミナ商品名W
A#6000((株)フジミインコーポレーデッド製、
粒子径2μm)を、外部研磨剤として第2実施例で使用
した可塑性研磨剤の表面に付着させて研磨作業を行った
ものである。研磨作業は、前記外部研磨剤を付着させた
可塑性研磨剤を被研磨面に押し当てて、数回往復運動さ
せて行った。この外部研磨剤を併用した方法では、比較
的大きな付着物が作業部位に認められる場合であっても
研磨効果が高くより短時間に異物を除去することができ
た。
【0039】(比較例1−5)次に、表1に示した組成
で前紀第1実施例と同様の方法によって、比較例1−5
の可塑性研磨剤を調製し、その可塑性研磨剤を使用し
て、研磨作業の作業性及び異物除去効果を検討した。検
討結果は、表2の通りである。
【0040】内部研磨剤の粒子径が0.6μmである比
較例1では、異物除去効果が認められなかった。内部研
磨剤の粒子径が6.7μmである比較例2では、黒色塗
装車でははっきりと傷が認められた。
【0041】内部研磨剤の含有量が60wt%である比
較例3では、可塑性研磨剤が固くなった。このため、塗
装表面に付着した異物が可塑性研磨剤の表面に充分食い
込まず、異物除去効果が劣っていた。
【0042】充填剤の合計含有量が78wt%であり、
内部研磨剤の含有量が2wt%である比較例4では、可
塑性研磨剤が固く、異物除去効果も認められなかった。
充填剤の合計含有量が25wt%である比較例5では、
可塑性研磨剤が軟らかく、往復運動に際して容易に型く
ずれしてしまい、作業性が非常に悪いものであった。
【0043】つぎに、上記実施例から抽出される技術的
思想について以下に述べる。 (1)内部研磨剤と充填剤とを液状ポリマーに分散させ
た塗装表面及び金属表面用可塑性研磨剤において、前記
内部研磨剤として、モース硬度が3より大きくかつ粒子
径が1μm以上5μm未満の粒子を3〜50wt%配合
した塗装表面及び金属表面の研磨方法。
【0044】このように構成すれば、研磨後の塗装表面
及び金属表面に傷が残ることがない。 (2)前記内部研磨剤として、モース硬度が3より大き
くかつ粒子径が1μm以上5μm未満の粒子を10〜4
0wt%配合した塗装表面及び金属表面の研磨方法。
【0045】このように構成すれば、研磨性能を損なう
ことなく、いっそう塗装表面及び金属表面に傷がつきに
くい研磨剤とすることができる。 (3)前記(1)項あるいは(2)項において、充填剤
として、モース硬度が3未満の粒子を75〜30wt%
配合した塗装表面及び金属表面の研磨方法。
【0046】このように構成すれば、塗装表面及び金属
表面を傷つけることなく、可塑性研磨剤の粘着性を調整
できる。また、作業性の優れた可塑性研磨剤とすること
ができる。
【0047】(4)前記(1)項あるいは(2)項にお
いて、充填剤として、モース硬度が3未満の粒子を50
〜40wt%配合した塗装表面及び金属表面の研磨方
法。このように構成すれば、可塑性研磨剤の研磨作業に
伴う傷の発生防止効果がさらに向上するとともに、作業
性の優れたものとすることができる。
【0048】(5)内部研磨剤と充填剤とを液状ポリマ
ーに分散させた塗装表面及び金属表面用可塑性研磨剤に
おいて、外部研磨剤として、モース硬度が3より大きく
かつ粒子径が1μm以上5μm未満の粒子を前記可塑性
研磨剤と併用する塗装表面及び金属表面の研磨方法。
【0049】このように構成すれば、塗装表面及び金属
表面の付着異物が大きい場合や、塗装表面及び金属表面
の凹凸が深い場合にも効果的に研磨除去することができ
る。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば以
下の優れた効果を奏する。請求項1に記載の発明によれ
ば、本発明の塗装表面及び金属表面用可塑性研磨剤と研
磨方法は、異物の付着した塗装表面及び金属表面上を往
復運動させるだけで、容易に異物等を除去することがで
きる。また、前記表面に傷を残すこともない。これと同
時に、塗装表面及び金属表面の表層を研磨して、凹部を
伴うような表面の荒れも滑らかにすることができる。
【0053】請求項2に記載の発明によれば、新たな外
部研磨剤を必要に応じて付着させることで、研磨効果の
向上が図られる。また、片面のみに付着させれば、大き
な付着異物の除去作業と仕上げ作業とが交互に行えて作
業性がさらに向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の可塑性研磨剤の使用方法を示す説明
図。
【符号の説明】
1・・・可塑性研磨剤、2・・・塗装表面及び金属表
面、4・・・内部研磨剤、8・・・充填剤、9・・・外
部研磨剤。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モース硬度が3より大きく粒子径が1μ
    m以上5μm未満の内部研磨剤を3〜50wt%含み、
    さらにモース硬度が3以下の充填剤を75〜30wt%
    含む可塑性研磨剤を使用することを特徴とする塗装表面
    及び金属表面の研磨方法。
  2. 【請求項2】 モース硬度が3より大きく粒子径が1μ
    m以上5μm未満の外部研磨剤を併用することを特徴と
    する請求項1に記載の塗装表面及び金属表面の研磨方
    法。
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JP1798096A Pending JPH09207070A (ja) 1996-02-02 1996-02-02 塗装表面及び金属表面の研磨方法

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