JP2020189035A - 研磨タオル、研磨タオルの製造方法および研磨タオルの使用方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】特性の良好な研磨タオルを提供する。【解決手段】研磨タオル10は、タオル地11と、その表面に固着された粘土状研磨用組成物12と、を有する。タオル地は、基部11aと、前記基部から突出したループ部11bとを有し、粘土状研磨用組成物は、基部およびループ部の表面に固着されている。かかる研磨タオルによれば、粘土状研磨用組成物12を構成する可塑性柔軟基材SB中の研磨用微粒子PPにより、車体Bの表面の微小突起MPを切削し、絡め捕ることができ、車体の表面に傷をつけることなく、その表面を洗浄(研磨)することができる。現に平滑なボデーに付着する水垢は研磨されない為、研磨傷をつける事がない。また、カーブや凹凸に対する追随性が良好であり、洗浄(研磨)むらを低減することができる。また、タオル地の吸水性を利用し、水を絞り出しながら摺動作業を行うことができ、より効率的に微小突起を除去することができる。【選択図】図7

Description

本発明は、塗装面等の付着物質の除去具である研磨タオル、その製造方法およびその使用方法に関するものである。
車体や屋外設置の機械類の表面には、塗装ミストや鉄粉などの各種の汚染物質が付着する。こうした汚染物質のうち、鉄粉などの小突起物は塗装面に食い入り、最終的には塗装面下の金属材を腐食させる。この種の小突起物を塗装面を傷つけることなく除去する粘土状の組成物として、可塑性柔軟砥石を提案している(特公平4−11330号公報等参照)。
特公平4−11330号公報
上記した粘土状の組成物は非常に有用なものであり顧客から多大な評価を得ているものであるが、例えば、この粘土状の組成物は、通常、水で塗装面を濡らしつつ、手に持った粘土状の組成物を摺動操作することにより、磨きを行うもので、その作業には熟練が必要であり、また、複雑な凹凸を有する車体においては、粘土の変形を湾曲部に合致させる必要があった。このように、上記した粘土状の組成物を用いた作業は、難しく、例えば、一般のユーザーが作業を行った場合には、作業性が悪く、磨きむらが生じるなどの課題があった。
本発明の目的は、多様な面を有する対象物であっても磨きむらを生じさせることなく、かつ作業性の良好な塗装面等の付着物質の除去具である研磨タオルを提供することにある。
また、多様な面を有する対象物であっても磨きむらを生じさせることなく、かつ作業性の良好な塗装面等の付着物質の除去具である研磨タオルの製造方法を提供することにある。
また、多様な面を有する対象物であっても磨きむらを生じさせることなく、かつ作業性の良好な塗装面等の付着物質の除去具である研磨タオルの使用方法を提供することにある。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
[1]本願において開示される研磨タオルは、タオル地と、前記タオル地の表面に固着された粘土状研磨用組成物と、を有し、前記タオル地は、基部と、前記基部から突出したループ部とを有し、前記粘土状研磨用組成物は、前記基部および前記ループ部の表面に固着されている。
[2]本願において開示される研磨タオルの製造方法は、(a)基部と、前記基部から突出したループ部とを有するタオル地を準備する工程、(b)前記タオル地の表面に粘土状研磨用組成物を塗布することにより、前記基部および前記ループ部の表面に前記粘土状研磨用組成物を固着する工程、を有する。
[3]本願において開示される研磨タオルの使用方法は、(a)タオル地と、前記タオル地の表面に固着された粘土状研磨用組成物と、を有する研磨タオルに、水を含ませる工程、(b)研磨対象物の表面に前記研磨タオルの前記粘土状研磨用組成物の側を当接させ、前記研磨タオルを摺動移動させる工程、を有する。
本発明によれば、多様な面を有する対象物であっても磨きむらをあまり生じさせることなく、かつ作業性の良好な塗装面等の付着物質の除去具である研磨タオルを提供することができる。また、多様な面を有する対象物であっても磨きむらをあまり生じさせることなく、かつ作業性の良好な塗装面等の付着物質の除去具である研磨タオルの製造方法を提供することができる。また、多様な面を有する対象物であっても磨きむらをあまり生じさせることなく、かつ作業性の良好な塗装面等の付着物質の除去具である研磨タオルの使用方法を提供することができる。
実施の形態1の研磨タオルを示す図である。 タオル地の構成を模式的に示す断面図である。 領域A(組成物塗布領域)におけるタオル地の構成を模式的に示す図である。 実施の形態1の研磨タオルの製造工程を示す断面図である。 手(指先)による微小突起の確認方法を示す図である。 実施の形態1の研磨タオルの使用方法を示す図である。 微小突起の除去の様子を模式的に示した図である。 研磨タオルの摺動とパイル部の動きの様子を示すである。 研磨タオルを示す図(写真)である。 研磨タオルを示す図(写真)である。 可塑性柔軟砥石を示す図である。 可塑性柔軟砥石の使用方法を示す図である。 研磨タオルの構成例を示す図である。 実施の形態2の応用例1の研磨タオルの構成を示す図である。 実施の形態2の応用例2の研磨タオルの構成を示す図である。 実施の形態2の応用例3の研磨タオルの構成を示す図である。 実施の形態2の応用例4の研磨タオルの構成を示す図である。
(実施の形態1)
以下に図面を参照しながら本実施の形態を説明する。なお、以下の説明においてA〜Bは、A以上B以下を示すものとする。
[研磨タオルの構成]
図1は、本実施の形態の研磨タオルを示す図である。図1に示すように、本実施の形態の研磨タオル(研磨粘土付きタオル、研磨クロス)10は、タオル地11と、このタオル地11の表面に固着された粘土状研磨用組成物12と、を有する。図2は、タオル地の構成を模式的に示す断面図である。タオル地11は、基部11aと、この基部11aから突出したパイル部(ループ部とも言う)11bとを有する。パイル部11bの長さや密度は適宜調整可能である。
ここで、本実施の形態においては、タオル地11の領域Aに、粘土状研磨用組成物12が固着(塗布)されている。図3は、領域A(組成物塗布領域)におけるタオル地の構成を模式的に示す図であり、(A)は横から見た図、(B)は断面図である。図3に示すように、本実施の形態のタオル地11の基部11aの表面およびパイル部11bの表面には粘土状研磨用組成物12が固着されている。粘土状研磨用組成物12の厚さに制限はないが、例えば、1mm〜3mm程度が好ましい。
粘土状研磨用組成物12は、可塑性柔軟基材と研磨用微粒子とを有する。可塑性柔軟基材としては、樹脂などからなる粘土状の物質を用いることができ、例えば、ポリオレフィンやポリオレフィンポリオールのような樹脂を用いることができる。ポリオレフィンポリオールとは、ジエンモノマーの重合体或いは共重合体及びそれらの水素添加物で、分子末端或いは分子鎖中に水酸基を有するものである。また、ポリオレフィンとしては、例えば、ポリブテンやポリイソブチレンなどを例示することができる。ポリブテンやポリイソブチレンなどの分子末端或いは分子鎖中に水酸基を有するものを用いてもよい。
また、研磨用微粒子としては、比較的硬度の高いものが好ましく、例えば、炭酸カルシウム、石英、炭化珪素(金剛砂)、コンパウンド、セラミックス、グリーンカーボランダムなどを用いることができる。特に、炭酸カルシウムを用いることが好ましい。研磨用微粒子の平均粒径は、例えば、2μm〜50μmとすることが好ましい。粒径が2μm程度未満であると研磨力が不足し、粒径が50μm程度より大きいと車体の表面(塗装面)に引っ掛かりを生じ、微細な傷を残す恐れがあるからである。粘土状研磨用組成物100重量部に対し、研磨用微粒子は、50〜100重量部添加されることが好ましく、70〜80重量部添加されることがより好ましい。
なお、粘土状研磨用組成物として、他の添加剤(充填剤、顔料、香料など)が含まれていても良い。例えば、充填剤として、タルク、クレー、カオリン、硅石、水酸化アルミ、酸化アルミニウム、ベントナイト、硅そう土、酸化チタン、ガラス、シリカ等の無機系粉体、又はポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ユリア樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂等の有機系粉体、繊維状物及びこれらの混合物を使用することができる。
[研磨タオルの製造方法]
本実施の形態の研磨タオルの製造方法に制限はないが、例えば、次のようにして形成することができる。図4は、本実施の形態の研磨タオルの製造工程を示す断面図である。粘土状研磨用組成物と溶媒(分散媒)とを混合し、粘土状研磨用組成物の溶液(分散液)L1を調整する(図4(A))。用いる溶媒(分散媒)に制限はなく、例えば、水系の溶媒(水、アルコールなど)や有機溶媒を用いてもよい。
次いで、図4(B)に示すように、タオル地11に粘土状研磨用組成物の溶液(分散液)L1を含浸させ、溶媒(分散媒)を気化させる。この際、加熱処理により気化させてもよい。これにより、タオル地11の表面に粘土状研磨用組成物12が固着する(図4(C))。タオル地11に粘土状研磨用組成物の溶液(分散液)を含浸させる方法に制限はなく、例えば、塗布法、スプレーコート法などを用いることができる。
[研磨タオルの使用方法]
本実施の形態の研磨タオルの使用方法に制限はないが、例えば、次のような車体の表面(塗装面)の洗浄(研磨)に用いることができる。車体には、洗車後においても、洗剤やスポンジ研磨で除去できない微小突起(高さ1mm以下、幅1mm以下)が残存している。このような微小突起は、鉄粉などである。例えば、図5に示すように、車体Bの表面(塗装面)に水を吹きかけ、袋状のフィルム(例えば、セロハンなど)Cに手を入れ、フィルムCを介して車体Bを撫でることで、指先で微小突起を確認することができる。図5は、手(指先)による微小突起の確認方法を示す図である。なお、WDは、水滴を示す。
このような微小突起を有する車体Bの表面(塗装面)に対し、本実施の形態の研磨タオルを用いて洗浄(研磨)を行う。図6は、本実施の形態の研磨タオルの使用方法を示す図である。
まず、図6(A)に示すように、研磨タオル10に水を含ませ、軽く絞る。次いで、図6(B)に示すように、車体Bの表面(塗装面)に粘土状研磨用組成物12が固着した側を押し当て、摺動移動(往復移動)させる。このように、本実施の形態においては、粘土状研磨用組成物12を固着させた研磨タオル10を用いることで、車体Bの表面(塗装面)の微小突起を容易に除去することができる。なお、WDは、水滴を示す。
図7は、微小突起の除去の様子を模式的に示した図である。図7に示すように、車体Bの表面の微小突起MPに対し、水を含有した研磨タオル10を押し当てる。この際、タオル地11の基部11aの表面の粘土状研磨用組成物12やタオル地11のパイル部11bの表面の粘土状研磨用組成物12中の研磨用微粒子PPは、可塑性柔軟基材の内部に存在し、研磨用微粒子PPのエッジが可塑性柔軟基材SBの外側に車体Bの表面(塗装面)を傷つける程度に突出することはない。そして、研磨タオル10の摺動操作により、微小突起MPに粘土状研磨用組成物12が覆いかぶされると、微小突起MPは、粘土状研磨用組成物(可塑性柔軟基材の内部)12に食い込む。さらに、摺動操作を繰り返すと、微小突起MPが食い込んだ状態で粘土状研磨用組成物12が移動し、この移動中に研磨用微粒子PPが微小突起MPに当接し、研磨用微粒子PPの移動と共に微小突起MPが除去される。特に、粘土状研磨用組成物に対する、研磨用微粒子の量が少なすぎると、研磨用微粒子PPが微小突起MPに当接する確率が低くなり、洗浄(研磨)効率が低くなる。また、粘土状研磨用組成物に対する、研磨用微粒子の量が多すぎると、図7の洗浄(研磨)作用が有効に働かない。本発明者の検討によれば、前述したとおり、粘土状研磨用組成物100重量部に対し、研磨用微粒子は、50〜100重量部添加されることが好ましく、70〜80重量部添加されることがより好ましい。
さらに、本実施の形態においては、タオル地(布地)11に粘土状研磨用組成物12が固着されているため、車体のカーブや凹凸にも柔軟に対応し、効率的に微小突起を除去することができる。また、図8に示すように、研磨タオル10のパイル部11bが、進行方向と逆側に傾くため、微小突起MPを粘土状研磨用組成物12により取り込みやすく、効率的に微小突起を除去することができる。図8は、研磨タオルの摺動とのパイル部の動きの様子を示すである。また、タオル地であれば、パイル部11bにも粘土状研磨用組成物12が固着されているため、その表面積が大きく、効率的に微小突起を除去することができる。また、車体のカーブや凹凸部はもとより、複雑な形状部(例えば、細い溝部など)にもパイル部11bが入り込み、効率よく微小突起を除去することができる。
[実施例]
以下に実施例について説明する。
粘土状研磨用組成物の可塑性柔軟基材としてポリブデン(ポリブテンとポリイソブチレンの共重合体)を使用し、このポリブデンに、研磨用微粒子として、平均粒径2〜30μmの珪砂、炭酸カルシウム、アルミナの微粒子を添加し、混錬することにより、粘土状研磨用組成物を得た。次いで、粘土状研磨用組成物に溶媒(分散液)を添加し撹拌することで、スラリー状の粘土状研磨用組成物の溶液(分散液)を形成し、タオル地に塗布した後、ロール圧縮し含浸させた。
図9および図10に研磨タオルを示す。図9においては、製造後の研磨タオルを示し、図示するように、個々のパイル部が分かり、その表面は平滑である。この研磨タオルに水を含ませて、車体の表面に摺動移動させたところ、図10に示すように、パイル部がめくれ、複雑な形状部にも柔軟に対応し、効率よく微小突起を除去することが可能であることが分かる。
上記研磨タオルでの洗浄(研磨)を行った後、フィルムを介して車体を撫でて、指先で微小突起を確認したところ、事前に確認された微小突起が洗浄(研磨)後においては確認されなかった。
このように、本実施の形態の研磨タオルによれば、車体の表面の微小突起を容易に除去することができる。特に、走行車両は、一見、綺麗に見えても微小突起が多数確認される。この微小突起は、通常の洗車では容易に除去することができない。この微小突起は、前述の鉄粉の他、PM2.5、黄砂など多種の要因より形成される。特に、近年のブレーキシューはスチールウールを固めた物よりなり、鉄粉により車体が汚染されやすい状況となっている。このように、微小突起は種々の要因よりなるため、微小突起の組成に合わせて溶解するなど化学的な除去を行うことが困難である。これに対し、上記研磨タオルであれば、可塑性柔軟基材に微小突起を埋め込みつつ、内部の研磨用微粒子で微小突起を切削し、絡め捕ることができ、その原因物質の物性に関わらず、車体の表面に傷をつけることなく、その表面を洗浄(研磨)することができる。なお、微小突起状でない、車体に付着する平滑な汚れ(例えば、水垢)は研磨されない。
また、従来の可塑性柔軟砥石は、「トラップ粘土」、「粘土クリーナ」などと呼ばれ、車体の表面(塗装面)の微小突起の除去具として用いられている。図11は、可塑性柔軟砥石を示す図であり、図12は、可塑性柔軟砥石の使用方法を示す図である。この場合、図12に示すように、手で可塑性柔軟砥石(トラップ粘土)TCを保持し、車体Bに霧吹きで水または洗剤溶液を吹きかけ、可塑性柔軟砥石(トラップ粘土)TCで、車体Bの表面(塗装面)を撫でることにより、車体Bの表面(塗装面)の微小突起を除去する。この場合も、車体Bのカーブや凹凸に対し可塑性柔軟砥石が変形し微小突起を除去することは可能であるが、下地の形状の変化に可塑性柔軟砥石が追随し難く、摺動操作の回数が多くなる。特に、タイヤホイールなどの複雑な形状部においては、微小突起の除去作業が困難である。
これに対し、本実施の形態においては、前述したとおり、布であるためカーブや凹凸に対する追随性が良好であり、洗浄(研磨)むらを低減することができる。また、複雑な形状部(例えば、細い溝部など)にもパイル部11bが入り込み、精度良く、かつ、効率よく微小突起を除去することができる。
さらに、タオル地の吸水性を利用し、水を絞り出しながら摺動作業を行うことができ、この水により、摩擦を小さくしつつ、また、水や洗浄液による微小突起の溶解や膨潤作用などが加わり、より効率的に微小突起を除去することができる。また、前述のような霧吹きを持ちつつ作業することを回避でき、車体の洗浄(研磨)の作業効率を向上させることができる。もちろん、霧吹きで水をかけつつ、研磨タオルで洗浄(研磨)してもよい。
さらに、屋外の作業場所において、研磨タオルを落下させた場合にも、可塑性柔軟砥石(トラップ粘土)TCと異なり、その自重が小さい為、地面や床などに落ちている小石、砂などを拾いにくい。また、研磨タオルであれば、図13に示すように、手を通すための紐(ループ)を付ける、また、袋状、手袋状とするなどの加工がし易く、手から落ちないように、作業性をさらに向上させることができる。図13は、研磨タオルの構成例を示す図である。
また、研磨タオルであれば、粘土状研磨用組成物を薄く塗布すればよい為、その製造コストを小さくでき、また、使い捨てとすることも可能である。このように使い捨てで管理すれば、砂やゴミなど不所望な物質が付着することにより車体の表面(対象面、対象物の表面)に傷が生じるなどの不具合を回避することができ、高価な車などの洗浄(研磨)において、洗浄(研磨)による傷を回避することができる。
また、上記のような研磨タオルによる車体の表面の洗浄(研磨)は、専門業者(板金業者やカーケアー業者)はもとより、一般のユーザーにおいても、使いやすく、作業性が良好となる。
このように、本実施の形態の研磨タオルにより車体の表面を洗浄(研磨)した後は、車体の表面の平滑性が良好となり、雨などの汚れの原因物質がスムーズに流れ、より美しい状態を長く維持することができる。また、ワックスやコーティング剤のノリが良くなり、ワックスやコーティング剤の持ちを良くすることができる。
(実施の形態2)
本実施の形態においては、前述した研磨タオルについての各種応用例について説明する。
(応用例1)
図14は、本実施の形態の応用例1の研磨タオルの構成を示す図である。
上記実施の形態1においては、基部11aの一方の側にのみパイル部11bを設けたタオル地11を用いたが(図2)、基部の両側にパイル部を設けたタオル地を用いてもよい(図14(A))。
また、図14(A)のタオル地においては、基部11aの両側に粘土状研磨用組成物を固着してもよい(図14(B))。
また、タオル地11において、基部11aにパイル部11bを縫い付けた構成(刺繍方式)としてもよい。この場合、基部11aとパイル部11bとを異なる材料とすることができる(図14(C))。
(応用例2)
図15は、本実施の形態の応用例2の研磨タオルの構成を示す図である。
上記応用例1の図14(B)においては、粘土状研磨用組成物をタオル地の両側に固着したが、図15に示すように、一方の側のみに固着してもよい。このように、粘土状研磨用組成物の固着を一方の側にのみに行った場合、一方の面は、洗浄(研磨)機能を担い、他方の面は、水分の供給の機能を担うこととなる。
(応用例3)
図16は、本実施の形態の応用例3の研磨タオルの構成を示す図である。
上記実施の形態1においては、領域Aに粘土状研磨用組成物溶液(分散液)の塗布を行ったが、粘土状研磨用組成物溶液(分散液)の塗布を部分的に行ってもよい。
例えば、図16(A)に示すように、粘土状研磨用組成物の形成領域をストライプ状としてもよく、また、図16(B)に示すように、格子状としてもよい。
このように、洗浄(研磨)機能を担う粘土状研磨用組成物の形成領域と、水分の供給の機能を担うタオル地11のままの領域とのバランスを調整してもよい。
(応用例4)
図17は、本実施の形態の応用例4の研磨タオルの構成を示す図である。
上記実施の形態1においては、タオル地11の基部11aの表面およびパイル部11bの表面の全体に粘土状研磨用組成物12が固着されているが、粘土状研磨用組成物12の固着領域が全体でなくてもよい。例えば、図17に示すように、パイル部11bの表面側の半分程度に粘土状研磨用組成物12が固着されていてもよい。
(応用例5)
上記実施の形態1の粘土状研磨用組成物に洗剤(界面活性剤)が添加されていてもよい。この場合、洗浄(研磨)の際に、洗剤が溶け出し、洗浄(研磨)効果を高めることができる。
(その他の応用例)
(1)また、上記実施の形態1においては、微小突起を“高さ1mm以下、幅1mm以下”として説明したが、これより大きい突起の除去にも実施の形態1の研磨タオルは有用である。但し、上記スケールの微小突起は、他の方法で除去し難く、比較的大きな突起、例えば、ガードレールの塗料などの除去を得意とするコンパンドや紙ヤスリでは、微小突起のみならず、その下層の塗装面にも接して塗装面に傷をつけてしまう。また、スポンジやタオルなどを用いた洗剤による洗浄では上記スケールの微小突起の除去は困難である。このように、上記実施の形態1の研磨タオルは、上記スケールの微小突起の除去に用いて好適である。
(2)また、上記実施の形態1の実施例においては、粘土状研磨用組成物として、可塑性柔軟基材と研磨用微粒子との混錬物を用いたが、市販の可塑性柔軟砥石(トラップ粘土)を粘土状研磨用組成物として用いてもよい。
また、上記実施の形態1の実施例においては、スラリー状の粘土状研磨用組成物の溶媒(分散媒)を、タオル地に塗布したが、他の形態で塗布してもよい。例えば、粘土状研磨用組成物を加熱溶融して塗布してもよい。また、粘土状研磨用組成物を薄く延ばしたものをタオル地に圧着してもよい。
(3)また、上記実施の形態1の研磨タオルによる洗浄(研磨)は、車用のコーティング(車用保護膜の施術)の前に行って効果的である。
(4)また、上記実施の形態1においては、車体のボディの洗浄(研磨)を例に説明したが、上記実施の形態1の研磨タオルは、車のボディ以外の部分(例えば、フロントガラス、タイヤホイールなど)の洗浄(研磨)にも適用することができる。また、車以外の車両(例えば、鉄道車両)や、屋外設置の機械類、建物の窓ガラスなど、種々のものの洗浄(研磨)にも適用することができる。
(5)また、上記実施の形態1(図7)においては、研磨用微粒子PPの断面を三角形状で表したが、研磨用微粒子の形状に制限はなく、例えば、球状、柱状などの形状のものを用いてもよい。
本発明は上記実施の形態および実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
10 研磨タオル
11 タオル地
11a 基部
11b パイル部
12 粘土状研磨用組成物
A 領域
B 車体
C フィルム
L1 粘土状研磨用組成物の溶液(分散液)
MP 微小突起
PP 研磨用微粒子
SB 可塑性柔軟基材
TC 可塑性柔軟砥石(トラップ粘土)

Claims (16)

  1. タオル地と、前記タオル地の表面に固着された粘土状研磨用組成物と、を有し、
    前記タオル地は、基部と、前記基部から突出したループ部とを有し、
    前記粘土状研磨用組成物は、前記基部および前記ループ部の表面に固着されている、研磨タオル。
  2. 請求項1記載の研磨タオルにおいて、
    前記粘土状研磨用組成物は、可塑性柔軟基材と研磨用微粒子とを有する、研磨タオル。
  3. 請求項2記載の研磨タオルにおいて、
    前記可塑性柔軟基材は、ポリオレフィンまたはポリオレフィンポリオールを含有する、研磨タオル。
  4. 請求項3記載の研磨タオルにおいて、
    前記研磨用微粒子の平均粒径は、2μm以上50μm以下であり、前記可塑性柔軟基材100重量部に対し、前記研磨用微粒子は、50〜100重量部である、研磨タオル。
  5. 請求項4記載の研磨タオルにおいて、
    前記可塑性柔軟基材100重量部に対し、前記研磨用微粒子は、70〜80重量部である、研磨タオル。
  6. (a)基部と、前記基部から突出したループ部とを有するタオル地を準備する工程、
    (b)前記タオル地の表面に粘土状研磨用組成物を塗布することにより、前記基部および前記ループ部の表面に前記粘土状研磨用組成物を固着する工程、
    を有する、研磨タオルの製造方法。
  7. 請求項6記載の研磨タオルの製造方法において、
    前記粘土状研磨用組成物は、可塑性柔軟基材と研磨用微粒子とを有する、研磨タオルの製造方法。
  8. 請求項7記載の研磨タオルの製造方法において、
    前記可塑性柔軟基材は、ポリオレフィンまたはポリオレフィンポリオールを含有する、研磨タオルの製造方法。
  9. 請求項8記載の研磨タオルの製造方法において、
    前記研磨用微粒子の平均粒径は、2μm以上50μm以下であり、前記可塑性柔軟基材100重量部に対し、前記研磨用微粒子は、50〜100重量部である、研磨タオルの製造方法。
  10. 請求項9記載の研磨タオルにおいて、
    前記可塑性柔軟基材100重量部に対し、前記研磨用微粒子は、70〜80重量部である、研磨タオルの製造方法。
  11. (a)タオル地と、前記タオル地の表面に固着された粘土状研磨用組成物と、を有する研磨タオルに、水を含ませる工程、
    (b)研磨対象物の表面に前記研磨タオルの前記粘土状研磨用組成物の側を当接させ、前記研磨タオルを摺動移動させる工程、を有する、研磨タオルの使用方法。
  12. 請求項11記載の研磨タオルの使用方法において、
    前記粘土状研磨用組成物は、可塑性柔軟基材と研磨用微粒子とを有する、研磨タオルの使用方法。
  13. 請求項12記載の研磨タオルの使用方法において、
    前記可塑性柔軟基材は、ポリオレフィンまたはポリオレフィンポリオールを含有する、研磨タオルの使用方法。
  14. 請求項13記載の研磨タオルの使用方法において、
    前記研磨用微粒子の平均粒径は、2μm以上50μm以下であり、前記可塑性柔軟基材100重量部に対し、前記研磨用微粒子は、50〜100重量部である、研磨タオルの使用方法。
  15. 請求項14記載の研磨タオルにおいて、
    前記可塑性柔軟基材100重量部に対し、前記研磨用微粒子は、70〜80重量部である、研磨タオルの使用方法。
  16. 請求項14記載の研磨タオルの使用方法において、
    前記研磨対象物は、車のボディであり、
    前記(b)工程により、前記車のボディに付着した高さ1mm以下であり、かつ、幅1mm以下の微小突起が除去される、研磨タオルの使用方法。
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