JPH08209117A - 研磨洗浄用懸濁液組成物及びガラス面の洗浄方法 - Google Patents

研磨洗浄用懸濁液組成物及びガラス面の洗浄方法

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JPH08209117A
JPH08209117A JP4145595A JP4145595A JPH08209117A JP H08209117 A JPH08209117 A JP H08209117A JP 4145595 A JP4145595 A JP 4145595A JP 4145595 A JP4145595 A JP 4145595A JP H08209117 A JPH08209117 A JP H08209117A
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cleaning
polishing
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glass
alumina
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JP4145595A
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Tsugio Kikuchi
次雄 菊池
Nobuyoshi Aoyama
信好 青山
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Nippon Yuka Kogyo Co Ltd
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Nippon Yuka Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガラス面の硬質汚れを効果的にかつガラス面
に傷付を生ぜずに洗浄できる研磨洗浄剤を含む懸濁液組
成物およびこの組成物を用いるガラス面の洗浄方法を提
供すること。 【構成】 研磨洗浄剤粒子の平均粒径が1μm以上であ
りかつ研磨洗浄剤粒子を構成する個々のα−アルミナ結
晶粒子の平均粒径が1μm以下であるアルミナ粉末を1
0〜50重量%の範囲で含有する研磨洗浄用懸濁液組成
物。前記研磨洗浄用懸濁液組成物を、パイルとなる糸の
ループが表面から突出して織成されたパイル生地からな
る基布面に含浸させ、この基布面によって汚れの付着し
たガラスの被洗浄面を研磨洗浄することからなるガラス
面の洗浄方法。 【効果】 研磨洗浄の初期工程で粒径の比較的大きな研
磨洗浄剤粒子によってガラス面の大部分の汚れが迅速に
除去され、かつ引きつづく工程では、前記初期工程で研
磨洗浄剤粒子が解砕されて生じた平均粒径1μm以下の
α−アルミナ結晶の硬度の大きな粒子によって残りの硬
質の汚れがガラス面を傷付けずに確実に除去される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガラス面に付着する硬質
汚れに対して特に優れた洗浄効果を有する研磨洗浄用懸
濁液状組成物、ならびにこの組成物を用いるガラス面の
洗浄方法に関する。
【0002】さらに詳しく言うと、本発明は自動車、列
車、船舶、ビル等のガラス面から、該ガラス面に付着し
た排ガス、空気中の粉塵、水中の硬度成分等に由来する
硬質汚れを容易に除去することができる研磨洗浄用懸濁
液組成物およびこの組成物を用いてガラス面から硬質汚
れを除去して清浄なガラス面にするガラス面の洗浄方法
に関する。
【0003】
【従来の技術および発明が解決すべき課題】自動車、列
車、船舶、ビルに用いられているガラスの表面、特にそ
れらの外側には、砂塵、排ガスなどの自然現象による汚
れ、洗浄水などに含まれる硬度成分等の各種の汚れ、さ
らには長期間の使用によるガラス自体の劣化・溶出によ
る汚れが付着する。こうした汚れはガラスの外観を損な
うばかりでなく、透視性を低下させ安全運行を阻害する
ため随時除去する必要がある。
【0004】こうしたガラス面の汚れを除去するための
洗浄剤としては、その汚れの種類や性質により各種の洗
浄剤が使われている。たとえば排ガスや道路上の油塵な
どに起因する油性汚れは界面活性剤、弱アルカリ性塩、
水溶性溶剤などを主成分とした水溶性の洗浄剤でも十分
に洗浄可能である。しかし、洗浄水中の硬度成分やガラ
ス自体の劣化、溶出に起因する汚れは極めて硬質でかつ
強固にガラス面に固着しており、その洗浄除去は極めて
困難である。
【0005】この種硬質汚れの除去には従来から種々の
洗浄剤が用いられており、酸化セリウム、酸化チタン、
酸化ジルコニウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素、アルミ
ナ、シリカ、等の合成無機化合物や天然の無機物などの
微粒子を配合した研磨洗浄剤が知られている。
【0006】しかし、これら従来技術の研磨洗浄剤には
種々の問題点がある。一般に研磨洗浄剤粒子の粒径が大
きくなると研磨性は向上するが被研磨面を傷つけやすく
なり極端な場合には洗浄後のガラスの透視性が著しく低
下する。このため、たとえば研磨洗浄剤として典型的な
アルミナ粉末の粒子径については通常約1μm以下であ
ることが好ましいとされている。しかし、ガラス面に汚
れが厚く付着している場合には前記1μm以下の粒子で
は付着物の完全な除去に長時間を必要とし、ビルや船舶
の窓ガラス等のような大面積のガラスの迅速な洗浄には
実際上不適当である。
【0007】このように研磨洗浄剤としてアルミナを用
いる場合にはその粒径について相反する使用上の制約が
あり、このため粒径の異なる混合物の使用や仕上げ用の
研磨洗浄剤の併用が試みられ、また材質や組成面等にお
いて種々の改善や提案がなされているが所望の結果の得
られる研磨洗浄剤は未だ知られていない。したがって本
発明の目的は研磨洗浄能力にすぐれしかも被洗浄面を傷
付けるおそれの少ない研磨洗浄用の懸濁液組成物を提供
することにある。
【0008】本発明者等はこのような研磨洗浄剤の代表
的な一例であるアルミナ洗浄剤について種々実験研究を
行なった結果、ガラス洗浄時の被洗浄面の傷付きに関連
する要因が従来考えられているように研磨洗浄剤自体の
粒子径ではなくこの研磨洗浄剤粒子を構成する個々のα
−アルミナ結晶粒子の粒径であることを発見して本発明
を完成するに到った。
【0009】さらに、このような研磨洗浄剤粒子によっ
てガラス面を研磨洗浄する際には、通常洗浄剤組成物を
適宜な洗浄用基布に含浸ないしは付着させて作業を行う
が、この場合ガラス面を均一に洗浄するためには研磨洗
浄剤粒子が基布面に一様に分布して確実に保持されてい
ることが必要であり、基布面に付着させた洗浄剤粒子を
研磨洗浄中効果的に捕捉できるような構造の織面を有す
る基布を用いることにより一様で効果的な洗浄効果の得
られることを発見した。
【0010】
【課題を解決するための技術的手段】すなわち、本発明
の前記課題は研磨洗浄剤粒子の平均粒径が1μm以上で
ありかつ研磨洗浄剤粒子を構成するα−アルミナ結晶粒
子の平均粒径が1μm以下であるアルミナ粉末を10〜
50重量%の範囲で含有する研磨洗浄用懸濁液組成物に
よって達成される。
【0011】また本発明によれば研磨洗浄剤粒子の平均
粒径が1μm以上でありかつ研磨洗浄剤粒子を構成する
α−アルミナ結晶粒子の平均粒径が1μm以下であるア
ルミナ粉末を10〜50重量%の範囲で含有する研磨洗
浄用懸濁液組成物を、パイルとなる糸がループとして表
面に突出して織成されたパイル生地からなる基布面に含
浸させ、この基布面をガラスの被洗浄面に押圧して研磨
洗浄することからなるガラス面の洗浄方法が提供され
る。
【0012】
【作用】研磨洗浄剤として用いるアルミナ粒子の一般的
な製造的方法においては、溶液から析出される水酸化ア
ルミニウムが加熱・焼成によってα−アルミナ結晶に転
化され、かつこのα−アルミナ結晶の一次粒子が数十個
以上互いに凝集して二次粒子としての最終アルミナ研磨
洗浄剤粒子の形態となる。このような研磨洗浄剤をたと
えば研磨基布面に付着させてガラスの被洗浄面に押圧し
ながら研磨洗浄を行うと、研磨洗浄剤粒子が洗浄の初期
工程でガラスの被洗浄面に付着した汚れを削り取るよう
にして除去する。こゝで研磨洗浄剤粒子の粒径は製造条
件等によって一般に約1μmないし数10μmの範囲で
あるが、油塵等に起因して比較的厚く付着している汚れ
を除去するためには比較的大粒径であることが好まし
く、少なくとも1μm以上、そして好ましくは50μm
以下である。
【0013】二次粒子としての研磨洗浄剤粒子は一次粒
子としてのαーアルミナ結晶粒子の成長の際に形成され
る凝集体であり、それらの間の凝集力は比較的弱いもの
であるから、このような洗浄の初期工程における汚れの
除去の際、研磨力によって次第に個々のαーアルミナの
結晶粒子に解砕されその粒径が減少する。したがって、
研磨洗浄剤の粒径が前記のように大きくてもそれによっ
てガラスの被洗浄面自体に傷付を生じることはほとんど
ない。
【0014】次いで洗浄工程の終期ではガラス表面近く
に残存する硬質の汚れに対して個々に解砕されたαーア
ルミナ結晶の硬度の大きな粒子が作用してこれを削り取
るように除去する、こゝでαーアルミナ結晶は製造条件
等により粒径が数μmからミクロンオーダ以下までの範
囲ものが知られているが、その粒径が1μmより大きい
と洗浄研磨作用が硬質の汚れのみならずガラスの被洗浄
面にも及んでこれを傷付けるおそれがある。硬質の汚れ
層自体の厚さは通常それほど大きくないのでαーアルミ
ナ結晶の粒子径が小さくても研磨洗浄能率(研磨速度)
にはそれほど影響はなく、粒径はできるだけ小さいこと
が好ましい。平均粒径は前記のように1μm以下、好ま
しくは0.1〜0.5μmの範囲である。
【0015】このような研磨洗浄用のアルミナ粒子は水
系又はエマルジョン系の懸濁媒質中に懸濁させて用いら
れるが、その場合の含有量は懸濁媒質を基準として10
〜50重量%である。この研磨洗浄剤の含有割合が10
重量%未満では、処理面における単位面積当りの研磨洗
浄剤が不足して汚れの除去が困難になり、一方、研磨洗
浄剤の割合が50%を越えてもそれに対応する研磨洗浄
効果の向上は見られずむしろ過剰の研磨洗浄剤によって
懸濁組成物の流動性が失われ作業が困難になる。
【0016】本発明の研磨洗浄用懸濁液組成物は、少な
くとも前記研磨洗浄剤粒子と水から構成されるものであ
り必要に応じて、増粘剤、分散効果や洗浄効果を有する
界面活性剤および洗浄作業時の乾燥防止効果のある水溶
性溶剤など、他の任意成分を適宜含有させることができ
る。通常は前記研磨洗浄剤及び水の他に少なくとも増粘
剤さらには界面活性剤及び水溶性溶剤などを適宜に含有
させることが好ましい。
【0017】前記増粘剤としては、通常この種の洗浄剤
に使用される有機系、無機系など各種のものを使用する
ことができ、具体的にはたとえば、ベントナイト、キサ
ンタンガム、アルギン酸ソーダ、クレー、メチルセルロ
ース、ポリアクリル酸、ポリエチレングリコールなどを
挙げることができる。これらの中でも、特にベントナイ
トが好ましい。これらの増粘剤は必要に応じて、単独で
使用してもよく、または二種以上を併用してもよい。前
記増粘剤は、通常、0.5〜10重量%、特に1〜3重
量%の範囲の割合で含有させることが好ましい。
【0018】前記界面活性剤としては、特に制限はな
く、通常この種の洗浄剤に使用されるアニオン系、ノニ
オン系、両性系など各種のものを使用することができ
る。これらの界面活性剤も必要に応じて単独で使用して
もよく、または二種以上を併用してもよい。
【0019】前記水溶性溶剤は、通常、5〜30重量%
の範囲から選択して含有させることが好ましい。また、
本発明の懸濁液組成物には、必要に応じて上記以外の成
分を本発明の目的を阻害しない範囲で適宜含有させるこ
ともできる。たとえば、前記研磨洗浄剤以外の特性を有
する研磨洗浄剤を支障のない範囲の割合で含有させても
よく、また必要に応じて少量の芳香剤、防腐剤、着色剤
などを含有させてもよい。
【0020】本発明の研磨洗浄用懸濁液組成物は、前記
所定の各成分を夫々所定量混合することにより調製する
ことができる。各成分の混合の順序や方法については特
別な制限はないが、増粘剤を混合する際はその投入順に
より若干の難易を生じる。好ましい調製方法としては、
たとえば所定量の水に前記アルミナ研磨洗浄剤粒子の所
定量を混合した分散液を調製し、次いで前記水溶性溶剤
中に前記増粘剤、界面活性剤などを夫々所定量分散した
後、先に調製した水とアルミナ研磨洗浄剤粒子の混合分
散液中に注入し攪拌する方法を挙げることができる。
【0021】本発明においては、たとえば回転電動工具
等に研磨用基布を取付け、これに対して前記研磨洗浄用
懸濁液組成物を付着ないしは含浸させてガラスの被洗浄
面に押圧して研磨洗浄を行う。この場合研磨用基布とし
てはパイルとなる糸がループ状に表面に突出して織成し
たパイル生地からなる基布が用いられる。通常の織布も
しくはせん維が単に織面に起毛されている基布の場合に
は、洗浄作業中に研磨洗浄剤が基布面で片寄りを生じガ
ラスの被洗浄面の洗浄にむらを生じる。本発明の方法に
よればパイル生地面に突出して存在する多数のせん維の
ループの閉じた先端部にアルミナ研磨洗浄剤剤の粒子が
入りこんだ状態で研磨が行われ、粒子が基布面全体に一
様に分布して保持されるので円滑で均一な洗浄が可能と
なるものと考えられる。
【0022】通常研磨洗浄剤によるガラス面の汚れの除
去に際しては、電動工具に適当な研磨布を装着した高速
回転のディスクサンダーやポリッシャーなどが用いられ
ているが、電動工具の回転円周が大きく回転速度が速す
ぎると懸濁液組成物が飛散しやすくかつガラスの被洗浄
面に傷をつける恐れがあり、また、回転中心付近と周縁
部とでは速度が著しく異なるため研磨洗浄が不均一にな
る。
【0023】したがって、本発明の懸濁液組成物を用い
て硬質汚れガラス面の洗浄を行う場合の電動工具として
は回転円周が小さく回転速度が遅いものが望ましいが、
特に回転運動を実質的な平行往復動に変換し各部での研
磨速度がほゞ均一になるような機構を備えた電動工具を
用いることが望ましい。例としては、日立工機のオービ
タルサンダ、リョービ製の高速サンダー、マキタ製の仕
上げサンダなどが挙げられる。
【0024】本発明においては、このような電動工具に
前記ループ状に突出してせん維を織面に有するパイル生
地からなる研磨用基布を工具のパッド部の大きさに合わ
せて切断したものを装着し、これに本発明の懸濁液組成
物を塗布または含浸させ、電動工具を作動させて汚れの
付着したガラス面を洗浄した後、水洗いすることにより
汚れガラス面を短時間で著しく清浄化することができ
る。
【0025】
【実施例】次に、本発明を実施例及び比較例によってさ
らに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限
定されるものではない。
【0026】実施例1 下記に示す各成分のアルミナ、水および界面活性剤なら
びにエチレングリコール(EG)およびベントナイトか
らなる各混合液をこの順に順次調製混合して、下記組成
の水系懸濁液組成物を調製した。
【0027】 ・アルミナA(α結晶粒径:0.3 μm以下、平均粒径:45μm)…22重量% ・アルミナB(α結晶粒径:0.3 μm以下、平均粒径: 5μm)…10重量% ・アルミナC(α結晶粒径:0.3 μm以下、平均粒径: 1μm)…10重量% ・水 ……………38重量% ・界面活性剤 …………… 2重量% ・EG ……………16重量% ・ベントナイト …………… 2重量%
【0028】尚各実施例および比較例において(α結晶
粒径)はαーアルミナ結晶の平均粒径を、(平均粒径)
は研磨洗浄剤粒子の平均粒径を示す。
【0029】この水系懸濁液組成物約10gを前記パイ
ル生地からなる20x20cmの研磨基布に滲み込ま
せ、これを工具のパッドに取付けて硬質汚れが付着した
表面積約0.5m2 ガラス面を前記方法にしたがって2
0分間を限度として洗浄した。その結果、極めて容易に
硬質汚れを除去することができた。
【0030】なお、この洗浄によるガラス面からの硬質
汚れの除去の度合い及び作業の容易性をガラスの透視性
および汚れの除去に要した時間から判定して洗浄性の評
価基準とし、一方洗浄面のくもりやキズなどにより損傷
度を評価した。これらの評価結果を表1に示す。
【0031】実施例2 下記に示す各成分から実施例1と同様にして下記組成の
水系懸濁液組成物を調製した。
【0032】 ・アルミナA(α結晶粒径:0.3 μm以下、平均粒径:45μm)…10重量% ・アルミナB(α結晶粒径:0.3 μm以下、平均粒径: 5μm)… 8重量% ・アルミナC(α結晶粒径:0.3 μm以下、平均粒径: 1μm)… 8重量% ・水 ……………65重量% ・界面活性剤 …………… 2重量% ・グリセリン …………… 5重量% ・ベントナイト …………… 2重量%
【0033】この水系懸濁液組成物約10gを用いて実
施例1と同様にして硬質汚れが付着したガラス面を洗浄
した。その結果、極めて容易に硬質汚れを除去すること
ができた。なお、洗浄剤は実施例1と同様の基準で評価
した。これらの評価結果を表1に示す。
【0034】実施例3 下記に示す各成分から実施例1と同様にして下記組成の
水系懸濁液組成物を調製した。
【0035】 ・アルミナA(α結晶粒径:0.3 μm以下、平均粒径:45μm)…40重量% ・アルミナB(α結晶粒径:0.3 μm以下、平均粒径: 5μm)… 5重量% ・アルミナC(α結晶粒径:0.3 μm以下、平均粒径: 1μm)… 5重量% ・水 ……………43重量% ・グリセリン …………… 5重量% ・ベントナイト …………… 2重量%
【0036】この水系懸濁液組成物約10gを用いて実
施例1と同様にして硬質汚れが付着したガラス面を洗浄
した。その結果、極めて容易に硬質汚れを除去すること
ができた。なお、洗浄剤は実施例1と同様の基準で評価
した。これらの評価結果を表1に示す。
【0037】実施例4 下記に示す各成分よりアルミナ、界面活性剤およびパラ
フィン系溶剤からなる混合溶液ならびに水とキサンタン
ガムからなる混合溶液を夫々調製し、これらを混合して
下記組成の水系懸濁液組成物を調製した。
【0038】 ・アルミナA(α結晶粒径:0.3 μm以下、平均粒径:45μm)…20重量% ・アルミナB(α結晶粒径:0.3 μm以下、平均粒径: 5μm)… 5重量% ・アルミナC(α結晶粒径:0.3 μm以下、平均粒径: 1μm)… 5重量% ・界面活性剤A …………… 1重量% ・界面活性剤B …………… 1重量% ・界面活性剤C …………… 1重量% ・パラフィン系溶剤 ……………23重量% ・水 ……………43重量% ・キサンタンガム …………… 1重量%
【0039】この水系懸濁液組成物約10gを用いて実
施例1と同様にして硬質汚れが付着したガラス面を洗浄
した。その結果、極めて容易に硬質汚れを除去すること
ができた。なお、洗浄剤は実施例1と同様の基準で評価
した。これらの評価結果を表1に示す。
【0040】比較例1 下記の組成の洗浄剤を調製し、これを実施例1の水系懸
濁液組成物に代えて用いたほかは、実施例1と同様にし
て硬質汚れが付着したガラス面の洗浄除去を試みた。
【0041】 ・アルミナD(α結晶粒径:2〜4μm、平均粒径:45μm)…32重量% ・アルミナE(α結晶粒径:3〜5μm、平均粒径: 5μm)…10重量% ・アルミナF(α結晶粒径:1〜2μm、平均粒径: 1μm)…10重量% ・水 ………38重量% ・界面活性剤 ……… 2重量% ・EG ………16重量% ・ベントナイト ……… 2重量%
【0042】この洗浄剤の洗浄性等の特性を実施例1と
同様の基準によって評価した。結果を表1に示す。
【0043】比較例2 下記の組成の洗浄剤を調製し、これを実施例1の水系懸
濁液組成物に代えて用いたほかは、実施例1と同様にし
て硬質汚れが付着したガラス面の洗浄除去を試みた。
【0044】 ・アルミナD(α結晶粒径:2 〜4μm、平均粒径:45μm) …10重量% ・アルミナE(α結晶粒径:3 〜5 μm、平均粒径: 5μm) … 8重量% ・アルミナF(α結晶粒径:1 〜2 μm、平均粒径: 1μm) … 8重量% ・水 ………66重量% ・グリセリン ……… 5重量% ・ベントナイト ……… 3重量%
【0045】この洗浄剤の洗浄性等の特性を実施例1と
同様の基準によって評価した。結果を表1に示す。
【0046】比較例3 下記の組成の洗浄剤を調製し、これを実施例1の水系懸
濁液組成物に代えて用いたほかは、実施例1と同様にし
て硬質汚れが付着したガラス面の洗浄除去を試みた。
【0047】 ・アルミナE(α結晶粒径:3 〜5 μm、平均粒径: 5μm) …22重量% ・水 ………65重量% ・グリセリン ………10重量% ・ベントナイト ……… 3重量%
【0048】この洗浄剤の洗浄性等の特性を実施例1と
同様の基準によって評価した。結果を表1に示す。
【0049】比較例4 下記の組成の洗浄剤を調製し、これを実施例1の水系懸
濁液組成物に代えて用いたほかは、実施例1と同様にし
て硬質汚れが付着したガラス面の洗浄除去を試みた。
【0050】 ・酸化セリウム(平均粒径:2±1μm) ………40重量% ・水 ………52重量% ・グリセリン ……… 5重量% ・ベントナイト ……… 3重量%
【0051】この洗浄剤の洗浄性等の特性を実施例1と
同様の基準によって評価した。結果を表1に示す。
【0052】
【表1】
【0053】「洗浄性の評価基準」 ◎ : 完全に汚れが除去され、透視性が完全に回復し
た状態。 ○ : ほぼ汚れは除去されているが、透視性が不十分
な状態。 △ : 除去効果は認められるが、透視性はほとんど回
復されていない状態 × : 汚れはほとんど除去できず、効果が認められな
い状態。 「洗浄面の損傷度」 ◎ : ガラス面に、くもり、キズが目視観察では全く
確認できない状態。 ○ : ガラス面に、くもり、キズが極く僅かに見られ
る状態。 △ : ガラス面に、くもり、キズが僅かに確認できる
状態。 × : ガラス面に、くもり、キズが明らかに確認でき
る状態。
【0054】
【発明の効果】本発明の研磨洗浄用懸濁液組成物によれ
ば研磨洗浄剤粒子が1μm以上の平均粒径を有しかつそ
のα−アルミナ結晶の平均粒径が1μm以下の範囲にあ
るアルミナ粒子を含有しているので、従来の洗浄剤では
除去しにくいガラス面の硬質汚れをそのガラス面を傷付
けることなく容易にしかも迅速に除去することができ、
自動車、列車、船舶、ビル等のガラス面の透視性を向上
させるのに極めて有効である。また、本発明の方法によ
れば前記懸濁液組成物をパイルとなる糸がループとして
表面に突出して織成されたパイル生地からなる基布に含
浸させて洗浄に用いることにより、ガラス面の汚れを均
一にかつ効果的に除去することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 研磨洗浄剤粒子の平均粒径が1μm以上
    でありかつ研磨洗浄剤粒子を構成するα−アルミナ結晶
    粒子の平均粒径が1μm以下であるアルミナ粉末を10
    〜50重量%の範囲で含有する研磨洗浄用懸濁液組成
    物。
  2. 【請求項2】 研磨洗浄剤粒子の平均粒径が1〜50μ
    mでありα−アルミナ結晶粒子の平均粒径が0.1〜
    0.5μmである請求項1記載の研磨洗浄用懸濁液組成
    物。
  3. 【請求項3】 研磨洗浄剤粒子の平均粒径が1μm以上
    でありかつ研磨洗浄剤粒子を構成するα−アルミナ結晶
    粒子の平均粒径が1μm以下であるアルミナ粉末を10
    〜50重量%の範囲で含有する研磨洗浄用懸濁液組成物
    を、パイルとなる糸がループとして表面に突出して織成
    されたパイル生地からなる基布面に含浸させ、この基布
    面をガラスの被洗浄面に押圧して研磨洗浄することから
    なるガラス面の洗浄方法。
  4. 【請求項4】 研磨洗浄剤粒子の平均粒径が1〜50μ
    mでありα−アルミナ結晶粒子の平均粒径が0.1〜
    0.5μmである請求項4記載のガラス面の洗浄方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010500278A (ja) * 2007-05-30 2010-01-07 ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレイティド ガラス及びガラス上セラミックエナメルの接着用処理方法
JP6099067B1 (ja) * 2016-04-26 2017-03-22 株式会社フジミインコーポレーテッド 研磨用組成物

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