JP2001119117A - 基板接続構造、電子機器およびカメラ - Google Patents

基板接続構造、電子機器およびカメラ

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JP2001119117A
JP2001119117A JP29628199A JP29628199A JP2001119117A JP 2001119117 A JP2001119117 A JP 2001119117A JP 29628199 A JP29628199 A JP 29628199A JP 29628199 A JP29628199 A JP 29628199A JP 2001119117 A JP2001119117 A JP 2001119117A
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board
flexible
camera
connector
component mounting
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Nobuyuki Inoue
信之 井上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボード・トゥ・ボード・コネクタは接続後の
コネクタの浮きや外れを防止するロック機構を持たない
ので、ビス止めなどにより固定する必要が生じる。 【解決手段】 部品実装基板1とフレキシブル基板2と
をこれら基板上に設けられたボード・トゥ・ボード・コ
ネクタ4,5により接続した基板接続構造において、上
記フレキシブル基板を、このフレキシブル基板上に設け
られたコネクタを部品実装基板上に設けられたコネクタ
に対する接続方向に付勢するよう曲げる。また、フレキ
シブル基板に接続された部品又は装置に、フレキシブル
基板上に設けられたコネクタに近接配置されて、このコ
ネクタの第1の部品実装基板上に設けられたコネクタか
らの浮き上がりを阻止する突起部を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ等の電子機
器における基板接続および基板実装に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、カメラをはじめとする電子機器に
おいては、電気回路の大規模化や高密度化に伴い、基板
間の電気的接続にコネクタが用いられることが多くなっ
ている。その中でも、互いに接続されるそれぞれの基板
に実装されたコネクタを相互に嵌合させて接続するボー
ド・トゥ・ボード・コネクタは、狭ピッチ、多端子への
対応が可能で、接続作業が簡単であるという特徴があ
り、高密度大規模回路を有する電子機器に多く用いられ
ている。
【0003】また、従来、一眼レフカメラにおける配線
基板の実装において、カメラの各種演算、制御を行うC
PU等の主たる電子部品を搭載したフレキシブルプリン
ト基板、いわゆるメインフレキシブル基板は、ペンタプ
リズムを挟んでカメラの左右両側へまたがるように配置
されるのが一般的である。
【0004】図9には、従来のカメラの基板実装の一例
を示している。この図において、506はカメラ本体で
ある。501はカメラの各種演算、制御を行うCPUな
どの主要な電子部品が搭載されたメインフレキシブル基
板である。
【0005】513はカメラ本体506の正面視(以
下、同様)における右側のフィルムのパトローネのDX
コード読み取り部(不図示)に接続され、メインフレキ
シブル基板501に接続されるDXフレキシブル基板で
ある。
【0006】511は焦点検出用の光電変換手段を備え
た焦点検出IC514およびその周辺電気回路を搭載
し、メインフレキシブル基板501に接続されるAFフ
レキシブル基板である。
【0007】515は、カメラの下カバー(不図示)に
配置されているメインスイッチなどに接続されている下
カバーフレキシブル基板である。
【0008】メインフレキシブル基板501は、ペンタ
プリズム510の右側のダハ面上からカメラ本体506
の右側上面へ延び、そこでDXフレキシブル基板513
とはんだ付け接続されている。さらに、メインフレキシ
ブル基板501は、ペンタプリズム510を挟んでカメ
ラ本体506の左側へと延び、カメラ本体506の左上
面、左前面、下面へと延びている。
【0009】AFフレキシブル基板511は、カメラ本
体506の下面でメインフレキシブル基板501と圧接
により接続されている。
【0010】下カバーフレキシブル基板515は、メイ
ンフレキシブル基板501におけるカメラ本体560の
左前面に敷かれている面にはんだ付け接続されている。
【0011】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、一
般のボード・トゥ・ボード・コネクタは接続後のコネク
タの浮きや外れを防止するためのロック機構などを特に
持たないので、コネクタの浮きや外れによる接続不良を
防ぐため、ビス止めなどにより、接続する2枚の基板を
それぞれしっかり固定する必要がある。このため、組立
作業性の悪化やコストアップ、さらには機器の大型化の
原因となるという問題がある。
【0012】また、図9に示す構成では、メインフレキ
シブル基板501がペンタプリズム510をまたいでカ
メラ本体506の左右両側に延びているため、メインフ
レキシブル基板が大型化し、コスト増加の要因になると
いう問題がある。
【0013】さらに、図9に示す構成では、メインフレ
キシブル基板501におけるペンタプリズム510の上
面に配置された部分に、その左右の部分間を結ぶ信号
線、電源線が集中して走ることになり、必然的にこの面
の実装密度が高くなる。
【0014】しかしながら、近年の一眼レフカメラで
は、ペンタ部に収納される内蔵ストロボの機構や、多点
測距における測距点のファインダ内へのスーパーインポ
ーズ表示のための機構や、撮影者の視線検出のための機
構などがペンタ部に集中配置される。このため、ペンタ
プリズム上に充分な実装スペースを確保すために、必然
的にカメラの上カバーのペンタプリズム部の外形を大き
くする必要があり、カメラの外形寸法が大きくなるとい
う問題もある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、本願第1の発明では、部品実装基板とフレキシブ
ル基板とをこれら基板上に設けられたボード・トゥ・ボ
ード・コネクタにより接続した基板接続構造において、
上記フレキシブル基板を、このフレキシブル基板上に設
けられたコネクタを部品実装基板上に設けられたコネク
タに対する接続方向に付勢するよう曲げている。
【0016】すなわち、フレキシブル基板に曲げにより
生じた弾性力を利用して、このフレキシブル基板上に配
置されたコネクタを、部品実装基板上に配置されたコネ
クタに対して押さえ込み、これによりコネクタの浮きや
外れが生じないようにしている。
【0017】なお、フレキシブル基板に接続された部品
又は装置に、フレキシブル基板上に設けられたコネクタ
に近接配置されて、このコネクタの第1の部品実装基板
上に設けられたコネクタからの浮き上がりを阻止する突
起部や、フレキシブル基板上に設けられたコネクタを第
1の部品実装基板上に設けられたコネクタに対して接続
方向に付勢する弾性部材を設けてもよい。これにより、
フレキシブル基板に生じた弾性力と相まって、コネクタ
の浮きや外れをより確実に防止することが可能となる。
【0018】また、本願第2の発明では、カメラ本体の
上面のうち略中央部分にファインダー光学系を構成する
プリズム等の光学部材が配置されたカメラにおいて、カ
メラ本体の前面に配置された第1の部品実装基板部と、
この第1の部品実装基板部に第1の可撓部を介して接続
され、カメラ本体の上面における光学素子配置部分の両
側部分のうち一方に配置された第2の部品実装基板部
と、第1の部品実装基板部に第2の可撓部を介して接続
され、カメラ本体の下面に配置された第3の部品実装基
板部とからなる配線基板を設け、上記第1および第2の
部品実装基板部の両面に部品実装し、第3の部品実装基
板部の片面にのみ部品実装している。
【0019】すなわち、配線基板の形状を上記第1から
第3の部品実装基板部と第1および第2の可撓部からな
るシンプルかつコンパクトな形状とするとともに、第1
および第2の部品実装基板部の両面に集中的に部品実装
を行っている。また、第3の部品実装基板部に実装され
る部品数を少なくして、第3の部品実装基板部を片面実
装で済ましている。
【0020】これにより、カメラの小型化(特に、高さ
方向の小型化)を図りつつ、大規模電気回路を搭載する
ことが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1および図2
には、本願第1の発明の第1実施形態である一眼レフカ
メラにおける基板搭載構成を示している。なお、本説明
における上下左右の方向は、図2に示す正立状態にある
カメラの正面視での方向を示すものとする。
【0022】これらの図において、6はカメラ本体であ
り、その右側にはパトローネ室が、左側にはスプール室
が、中央には撮影画面開口部(アパーチャ)が形成され
ている。
【0023】7はミラーボックスユニットである。この
ミラーボックスユニット7には、焦点検出用の光学系を
有するAFユニット(図示せず)、ストロボのTTL自
動調光用の光学系を有する調光ユニット(図示せず)、
カメラ本体6の上方に配置されたペンタプリズム8など
から構成されるファインダ光学系、ファインダ光学系と
フィルム面に選択的に撮影光束を導く主ミラー9、AF
ユニットに撮影光束の一部を導くサブミラー(図示せ
ず)、およびこれらミラーを撮影光路に対して進退させ
る駆動機構(図示せず)等が設けられている。また、ミ
ラーボックスユニット7の前面には、交換レンズ着脱の
ためのレンズマウント10が固定されている。
【0024】1は本カメラの主要電気部品が実装された
多層フレキシブル基板(請求の範囲にいう部品実装基
板)である。多層フレキシブル基板1は、ペンタプリズ
ム8のダハ面上部やカメラ本体6の左右上面に配置され
た左・右上平面部やカメラ本体6の左前面に配置された
6層の配線層からなる平面部と、それらの平面部間を接
続する2層の配線層からなる可撓部とから構成されてい
る。
【0025】3はカメラの外部に向けて、撮影情報その
他のカメラに関する情報を表示する情報表示装置であ
り、多層フレキシブル基板1の左上平面部の上方に配置
されている。2は情報表示装置3と接続されたフレキシ
ブルプリント基板ある表示ユニットフレキシブル基板
(請求の範囲にいうフレキシブル基板)である。
【0026】表示ユニットフレキシブル基板2の端部上
には、第1のボード・トゥ・ボード・コネクタ4が配置
され、多層フレキシブルプリント基板1の左上平面部上
には第1のボード・トゥ・ボード・コネクタ4と対をな
す第2のボード・トゥ・ボード・コネクタ5が配置され
ている。表示ユニットフレキシブル基板2と多層フレキ
シブル基板1とは、これら一対のボード・トゥ・ボード
・コネクタ4,5を嵌合させることによって接続され
る。
【0027】なお、これら一対のボード・トゥ・ボード
・コネクタ4,5は、互いに平行に配置された基板2,
1同士を接続する、いわゆるスタックタイプのボード・
トゥ・ボード・コネクタである。
【0028】第1のボード・トゥ・ボード・コネクタ4
と第2のボード・トゥ・ボード・コネクタ5を接続した
状態では、第1のボード・トゥ・ボード・コネクタ4が
より多くの部分が露出するように構成されている。この
ため、コネクタ4をコネクタ5から外す際に、表示ユニ
ットフレキシブル基板2ではなく、コネクタ4を治具等
でつまんで取り外すことが可能となり、表示ユニットフ
レキシブル基板2が破損等することを防止できる。
【0029】情報表示装置3をカメラ(多層フレキシブ
ル基板1の平面部の上方)に組み込んだ状態では、表示
ユニットフレキシブル基板2は、互いに接続されたコネ
クタ4,5の後方近傍で後方に向かって凸となるように
曲げられる。この曲げによって表示ユニットフレキシブ
ル基板2には伸び方向、つまりは第1のコネクタ4を第
2のコネクタ5に対して接続方向に押し付ける弾性力が
発生する。これにより、第1のコネクタ4の第2のコネ
クタ5に対する浮きや外れを防止することができる。
【0030】但し、図1および図2から分かるように、
情報表示装置3は、水平配置されている多層フレキシブ
ル基板1および第2のコネクタ5に対して右上がり姿勢
となるように配置されている。このため、表示ユニット
フレキシブル基板2の曲げの曲率は、右側ほど小さくな
る。したがって、表示ユニットフレキシブル基板2によ
ってコネクタ4を押し付ける力は右側ほど小さくなる。
【0031】そこで、本実施形態では、情報表示装置3
の下面に突起部3aを形成し、図2に示すように、この
突起部3aをコネクタ4の右側上方に近接配置してい
る。この突起部3aによって、表示ユニットフレキシブ
ル基板2による押し付け力の弱いコネクタ4の右側部分
の浮きを確実に阻止することができる。
【0032】なお、突起部3aの長さは、情報表示装置
3と多層フレキシブル基板1との間の間隔誤差(情報表
示装置3や多層フレキシブル基板1の取付け誤差)を考
慮して、突起部3aの先端がコネクタ4に対して軽く接
触又は微小な隙間を空けて位置するように設定する。
【0033】(第2実施形態)図3には、本願第1の発
明の第2実施形態である一眼レフカメラにおける基板搭
載構成を示している。なお、本説明における上下左右の
方向は、図4に示す正立状態にあるカメラの正面視での
方向を示すものとする。
【0034】これらの図において、106はカメラ本体
であり、その右側にはパトローネ室が、左側にはスプー
ル室が、中央には撮影画面開口部(アパーチャ)が形成
されている。
【0035】107はミラーボックスユニットである。
このミラーボックスユニット107には、焦点検出用の
光学系を有するAFユニット(図示せず)、ストロボの
TTL自動調光用の光学系を有する調光ユニット(図示
せず)、カメラ本体106の上方に配置されたペンタプ
リズム108などから構成されるファインダ光学系、フ
ァインダ光学系とフィルム面に選択的に撮影光束を導く
主ミラー109、AFユニットに撮影光束の一部を導く
サブミラー(図示せず)、およびこれらミラーを撮影光
路に対して進退させる駆動機構(図示せず)等が設けら
れている。また、ミラーボックスユニット107の前面
には、交換レンズ着脱のためのレンズマウント110が
固定されている。
【0036】101は本カメラの主要電気部品が実装さ
れた多層配線基板(請求の範囲にいう部品実装基板)で
ある。この多層配線基板101は、カメラ本体106の
左前面に配置されている。
【0037】103はカメラの外部に向けて、撮影情報
その他のカメラに関する情報を表示する情報表示装置で
あり、多層配線基板101よりも上方に配置されてい
る。102は情報表示装置103と接続されたフレキシ
ブルプリント基板である表示ユニットフレキシブル基板
(請求の範囲にいうフレキシブル基板)である。
【0038】表示ユニットフレキシブル基板102の端
部上には、第1のボード・トゥ・ボード・コネクタ10
4が配置され、多層配線基板101の上端部には、上方
に向けて開口し、第1のボード・トゥ・ボード・コネク
タ104と対をなす第2のボード・トゥ・ボード・コネ
クタ105が配置されている。表示ユニットフレキシブ
ル基板102と多層配線基板101とは、これら一対の
ボード・トゥ・ボード・コネクタ104,105を嵌合
させることによって接続される。
【0039】なお、これら一対のボード・トゥ・ボード
・コネクタ104,105は、互いに直角に配置された
基板同士を接続する、いわゆるライトアングルタイプの
ボード・トゥ・ボード・コネクタである。
【0040】情報表示装置103をカメラ(多層配線基
板101の上方)に組み込んだ状態では、表示ユニット
フレキシブル基板102は、互いに接続されたコネクタ
104,105の後方近傍で後方に向かって凸となるよ
うに曲げられる。この曲げによって表示ユニットフレキ
シブル基板102には伸び方向、つまりは第1のコネク
タ104を第2のコネクタ105に対して接続方向に押
し付ける弾性力が発生する。これにより、第1のコネク
タ104の第2のコネクタ105に対する浮きや外れを
防止することができる。
【0041】但し、図3および図4から分かるように、
情報表示装置103は、水平配置されている第2のコネ
クタ105に対して右上がり姿勢となるように配置され
ている。このため、表示ユニットフレキシブル基板10
2の曲げの曲率は、右側ほど小さくなる。したがって、
表示ユニットフレキシブル基板102によってコネクタ
104を押し付ける力は右側ほど小さくなる。
【0042】そこで、本実施形態では、情報表示装置1
03の下面に突起部103aを形成し、図4に示すよう
に、この突起部103aをコネクタ104の右側上方に
近接配置している。この突起部103aによって、表示
ユニットフレキシブル基板102による押し付け力の弱
いコネクタ104の右側部分の浮きを確実に阻止するこ
とができる。
【0043】なお、突起部103aの長さは、情報表示
装置103と多層配線基板101との間の間隔誤差(情
報表示装置103や多層配線基板101の取付け誤差)
を考慮して、突起部103aの先端がコネクタ104に
対して軽く接触又は微小な隙間を空けて位置するように
設定する。
【0044】(第3実施形態)図5には、本発明の第3
実施形態である一眼レフカメラにおける基板搭載構成の
うち、多層フレキシブル基板1と表示ユニットフレキシ
ブル基板2との接続構造を示している。
【0045】なお、本実施形態は、前述した第1実施形
態の変形例であり、共通する構成要素については第1実
施形態と同符号を付す。
【0046】図5において、203aは表示ユニット3
の下面に配置された金属製のベース203bに一体に形
成された弾性部(弾性部材)である。
【0047】この弾性部203aは、第1実施形態にて
説明した突起部3aと同様に、第1のボード・トゥ・ボ
ード・コネクタ4における正面視右側の上部に位置して
いる。弾性部203aは上下方向に弾性を持つように形
成されており、その先端は、情報表示装置3を組み込ん
で両コネクタ4,5を接続した状態において、表示ユニ
ットフレキシブル基板2を介してコネクタ4の右側に、
適度な押圧付勢力を付与するよう弾性変形した状態で当
接する。
【0048】これにより、表示ユニットフレキシブル基
板2による押し付け力の弱いコネクタ4の右側部分の浮
きを確実に阻止することができる。
【0049】なお、本実施形態と同様の弾性部によって
第2実施形態における第2のコネクタ104を押圧付勢
するようにしてもよい。
【0050】また、上記第1〜第3実施形態では、カメ
ラについて説明したが、本願第1の発明は、カメラ以外
の電子機器の基板接続構造として用いることができる。
【0051】(第4実施形態)図6および図7には、本
願第2の発明の第1実施形態である一眼レフカメラにお
ける基板搭載構成を示している。なお、本説明における
上下左右の方向は、図7に示す正立状態にあるカメラの
正面視での方向を示すものとする。
【0052】これらの図において、304はカメラの上
面を覆う上カバーである。302はカメラの外部表示装
置であり、撮影情報その他のカメラに関する情報を表示
する。
【0053】305はカメラの前面を覆う前カバーであ
る。306はカメラ本体であり、その右側にはパトロー
ネ室が、左側にはスプール室が、中央には撮影画面開口
部(アパーチャ)が形成されている。
【0054】307はミラーボックスユニットである。
このミラーボックスユニット307には、焦点検出用の
光学系を有するAFユニット(図示せず)、ストロボの
TTL自動調光用の光学系を有する調光ユニット(図示
せず)、カメラ本体306の上方に配置されたペンタプ
リズム310などから構成されるファインダ光学系、フ
ァインダ光学系とフィルム面に選択的に撮影光束を導く
主ミラー309、AFユニットに撮影光束の一部を導く
サブミラー(図示せず)、およびこれらミラーを撮影光
路に対して進退させる駆動機構(図示せず)等が設けら
れている。また、ミラーボックスユニット307の前面
には、交換レンズ着脱のためのレンズマウント308が
固定されている。
【0055】301はカメラの主要電気部品が実装され
た多層配線基板(請求の範囲にいう配線基板)である。
この多層配線基板301は、カメラ本体306の上面左
側に配置された上面部(請求の範囲にいう第2の部品実
装基板部)301aと、カメラ本体306の前面左側に
配置された前面部(請求の範囲にいう第1の部品実装基
板部)301bと、カメラ本体306の下面に配置され
た下面部(請求の範囲にいう第3の部品実装基板部)3
01cと、上面部301aおよび前面部301bを接続
する第1のケーブル部(請求の範囲にいう第1の可撓
部)301dと、前面部301bおよび下面部301c
を接続する第2のケーブル部301e(請求の範囲にい
う第2の可撓部)とから構成されている。
【0056】上面部301a、前面部301bおよび下
面部301cはそれぞれ6層の配線層から構成され、部
品実装可能な剛性および平面性を有している。また、ケ
ーブル部301d,301eはそれぞれ2層の配線層か
ら構成され、可撓性を有している。
【0057】311はAFフレキシブル基板であり、A
Fセンサやその周辺電気部品を実装し、上記AFユニッ
トに接続されている。312は調光フレキシブル基板で
あり、調光センサやその周辺電気部品を実装し、上記調
光ユニットに接続されている。313はDXフレキシブ
ル基板であり、パトローネ室内に設けられているDXコ
ード読み取り部(図示せず)に接続されるとともに、カ
メラ本体306の上面右側まで延びている。
【0058】AFフレキ311、調光フレキ312およ
びDXフレキ313はそれぞれ多層配線基板301の下
面部301cに設けられたAFフレキコネクタ303
e、調光フレキコネクタ303fおよびDXフレキコネ
クタ303gにより、多層配線基板301と電気的に接
続される。
【0059】多層配線基板301の上面部301aの表
裏両面には、電気部品やコネクタなどの複数の実装部品
303a,303b等が実装されている。同様に、多層
配線基板301の前面部301bの表裏両面にも複数の
実装部品303c,303d等が実装されている。
【0060】また、多層配線基板301の下面部301
cには、カメラに組み込んだ状態での下面のみにAFフ
レキコネクタ303e、調光フレキコネクタ303f、
DXフレキコネクタ3gその他の電気部品等の実装部品
が実装されている。
【0061】ところで、一眼レフカメラでは、一般的
に、図6に示すように、上カバー304の上面のうちペ
ンタプリズム310を覆う部分(以下、プリズムカバー
部という)は、他の上面部分に対して上方に突出してい
る。また、ミラーボックス307の前面に固定されたレ
ンズマウント308は、カメラ本体306の前面に対し
て前方に突出している。
【0062】つまり、カメラ本体306の上面のうちペ
ンタプリズム310の配置部分(左右方向の略中央部
分)の左右の部分や、カメラ本体306の前面のうちミ
ラーボックス307の左右の部分は、カメラの外形寸法
に影響を与えない部分である。
【0063】このため、本実施形態では、多層配線基板
301を、カメラ本体306の上面のうちペンタプリズ
ム310の配置部分の左側の部分に配置した上面部30
1aと、カメラ本体306の前面のうちミラーボックス
307の配置部分の左側の部分に配置した前面部301
bと、カメラ本体306の下面に配置した下面部301
cとからなるシンプルかつコンパクトな形状としてい
る。
【0064】しかも、カメラの外形寸法に影響を与えな
い上面部301aと前面部301bとに実装部品を高密
度で集中的に両面実装し、これら上面部301aおよび
前面部301bに充分な実装スペースを確保することに
より、多層配線基板301をペンタプリズム上面を挟ん
で配置する必要をなくしている。また、下面部301c
に必要な実装スペースを最小限に抑えて下面部301c
を片面実装で済ましている。
【0065】なお、DXフレキシブル基板313は、多
層配線基板301の下面部301cからカメラ本体30
6の上面のうちペンタプリズム310の配置部分の右側
の部分まで延ばしている。つまり、ペンタプリズム31
0の上面をまたぐフレキシブル基板等によって多層配線
基板301の上面部301aと接続するようなことはし
ていない。
【0066】以上のことから、カメラの小型化を図りつ
つ、大規模な回路搭載を可能としている。
【0067】(第5実施形態)図8には、本願第2の発
明の第2実施形態である一眼レフカメラにおける基板搭
載構成を示している。なお、本説明における上下左右の
方向は、図8に示す正立状態にあるカメラの正面視での
方向を示すものとする。また、本実施形態において、上
記第4実施形態と共通の構成要素については同符号を付
す。
【0068】この図において、401はカメラの主要電
気部品が実装された多層配線基板(請求の範囲にいう配
線基板)である。この多層配線基板401は、カメラ本
体306の上面右側に配置された上面部401aと、カ
メラ本体306の前面右側に配置された前面部401b
と、カメラ本体306の下面に配置された下面部401
cと、上面部401aおよび前面部401bを接続する
第1のケーブル部(請求の範囲にいう第1の可撓部)4
01dと、前面部401bおよび下面部401cを接続
する第2のケーブル部401eとから構成されている。
【0069】上面部401a、前面部401bおよび下
面部401cはそれぞれ6層の配線層から構成され、部
品実装可能な剛性および平面性を有している。また、ケ
ーブル部401d,401eはそれぞれ2層の配線層か
ら構成され、可撓性を有している。
【0070】本実施形態では、多層配線基板401の前
面部401aをカメラ本体306の右前面に配置して、
この多層配線基板401に、第4実施形態中のDXフレ
キシブル基板313の機能を兼ねさせている。
【0071】多層配線基板401の上面部401aの表
裏両面には、電気部品やコネクタなどの複数の実装部品
403a,403b等が実装されている。同様に、多層
配線基板401の前面部401bの表裏両面にも複数の
実装部品403c等が実装されている。
【0072】また、多層配線基板401の下面部401
cには、カメラに組み込んだ状態での下面のみにAFフ
レキコネクタ403e、調光フレキコネクタ403fそ
の他の電気部品等の実装部品が実装されている。
【0073】以上のように、本実施形態では、多層配線
基板401を、カメラ本体306の上面のうちペンタプ
リズム310の配置部分の右側の部分に配置した上面部
401aと、カメラ本体306の前面のうちミラーボッ
クス307の配置部分の右側の部分に配置した前面部4
01bと、カメラ本体306の下面に配置した下面部4
01cとからなるシンプルかつコンパクトな形状として
いる。
【0074】しかも、カメラの外形寸法に影響を与えな
い上面部401aと前面部401bとに実装部品を高密
度で集中的に両面実装し、これら上面部401aおよび
前面部401bに充分な実装スペースを確保することに
より、従来のように多層配線基板をペンタプリズムの上
面をまたいで接続する必要をなくし、また下面部401
cに必要な実装スペースを最小限に抑えて下面部401
cを片面実装で済ますとともに、多層配線基板401に
第4実施形態中のDXフレキシブル基板313の機能を
兼ねさせている。
【0075】以上のことから、カメラの小型化を図りつ
つ、大規模な回路搭載を可能としている。
【0076】なお、上記第4および第5実施形態におい
ては、上面部301a,401a、前面部301b,4
01bおよび下面部301c,401cを6層の配線層
構成とし、ケーブル部301d,301e,401d,
401eを2層の配線層構成とした場合について説明し
たが、平面部は所定の実装部品の配置や配線が可能な任
意の層数(但し、ケーブル部より多い層数が望ましい)
に、またケーブル部はカメラ内に組み込むのに必要な可
撓性を有する任意の層数にすることができる。
【0077】また、多層配線基板301,401の構成
については、ポリイミドベースのフレキシブル基板を積
層した、いわゆる多層フレキシブル基板や、ポリイミド
ベースのフレキシブル基板とガラスエポキシ基板とを積
層した、いわゆるハイブリッド基板など、任意の構成を
採ることができる。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本願第1の発明に
よれば、フレキシブル基板に曲げにより生じた弾性力を
利用して、このフレキシブル基板上に配置されたコネク
タを、部品実装基板上に配置されたコネクタに対して押
さえ込むようにしているので、ねじ等による固定を行わ
なくても、コネクタの浮きや外れを防止することができ
る。
【0079】なお、フレキシブル基板に接続された部品
又は装置に、フレキシブル基板上に設けられたコネクタ
に近接配置されて、このコネクタの第1の部品実装基板
上に設けられたコネクタからの浮き上がりを阻止する突
起部や、フレキシブル基板上に設けられたコネクタを第
1の部品実装基板上に設けられたコネクタに対して接続
方向に付勢する弾性部材を設ければ、フレキシブル基板
に生じた弾性力と相まって、コネクタの浮きや外れをよ
り確実に防止することができる。
【0080】また、本願第2の発明によれば、配線基板
の形状を上記第1から第3の部品実装基板部と第1およ
び第2の可撓部からなるシンプルかつコンパクトな形状
とするとともに、第1および第2の部品実装基板部の両
面に集中的に部品実装を行って従来のようにプリズム上
面をまたいで接続される他の基板等を不要としたり、第
3の部品実装基板部に実装される部品数を少なくして第
3の部品実装基板部を片面実装で済ましたりしているの
で、カメラの小型化(特に、高さ方向の小型化)を図り
つつ、大規模電気回路を搭載することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるカメラの基板接続
構造を示す側面図。
【図2】上記カメラの基板搭載構成を示す正面図。
【図3】本発明の第2実施形態であるカメラの基板接続
構造を示す側面図。
【図4】上記第2実施形態のカメラの基板搭載構成を示
す正面図。
【図5】本発明の第3実施形態であるカメラの基板接続
構造を示す側面図。
【図6】本発明の第4実施形態であるカメラの基板搭載
構成を示す側面図。
【図7】上記第4実施形態であるカメラの基板搭載構成
を示す正面図。
【図8】本発明の第5実施形態であるカメラの基板搭載
構成を示す正面図。
【図9】従来のカメラの基板搭載構成を示す斜視図。
【符号の説明】
1 多層フレキシブル基板(部品実装基板) 2,102 表示ユニットフレキシブル基板(フレキシ
ブル基板) 3,103 情報表示装置 3a,103a 突起部 4,5,104,105 ボード・トゥ・ボード・コネ
クタ 6,106 カメラ本体 8,108,310 ペンタプリズム 101 多層配線基板 203a 弾性部 203b 金属ベース 301,401 多層配線基板 301a,401a 上面部(第2の部品実装基板部) 301b,401b 前面部(第1の部品実装基板部) 301c,401c 下面部(第3の部品実装基板部) 301d,301e,401d,401e ケーブル部
(可撓部)

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部品実装基板とフレキシブル基板とをこ
    れら基板上に設けられたボード・トゥ・ボード・コネク
    タにより接続した基板接続構造において、 前記フレキシブル基板は、このフレキシブル基板上に設
    けられたコネクタを前記部品実装基板上に設けられたコ
    ネクタに対する接続方向に付勢するよう曲げられている
    ことを特徴とする基板接続構造。
  2. 【請求項2】 前記フレキシブル基板は、前記コネクタ
    の近傍にて曲げられていることを特徴とする請求項1に
    記載の基板接続構造。
  3. 【請求項3】 前記フレキシブル基板に接続されている
    部品又は装置に、前記フレキシブル基板上に設けられた
    コネクタに近接配置されて、このコネクタの前記部品実
    装基板上に設けられたコネクタからの浮き上がりを阻止
    する突起部を設けたことを特徴とする請求項1又は2に
    記載の基板接続構造。
  4. 【請求項4】 前記フレキシブル基板の曲率がコネクタ
    の長手方向一方で大きく、他方で小さくなっており、 前記突起部を前記他方寄りの位置に設けたことを特徴と
    する請求項3に記載の基板接続構造。
  5. 【請求項5】 前記フレキシブル基板に接続されている
    部品又は装置に、前記フレキシブル基板上に設けられた
    コネクタを、前記部品実装基板上に設けられたコネクタ
    に対して接続方向に付勢する弾性部材を設けたことを特
    徴とする請求項1又は2に記載の基板接続構造。
  6. 【請求項6】 前記フレキシブル基板の曲率がコネクタ
    の長手方向一方で大きく、他方で小さくなっており、 前記弾性部材を前記他方寄りの位置に設けたことを特徴
    とする請求項5に記載の基板接続構造。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれかに記載の基板
    接続構造を備えたことを特徴とする電子機器。
  8. 【請求項8】 請求項1から6のいずれかに記載の基板
    接続構造を有することを特徴とするカメラ。
  9. 【請求項9】 前記部品実装基板がカメラ本体の上面に
    沿って配置されており、前記フレキシブル基板が接続さ
    れている部品又は装置が前記部品実装基板の上方に配置
    されていることを特徴とする請求項8に記載のカメラ。
  10. 【請求項10】 前記フレキシブル基板が、カメラに関
    する情報を表示する情報表示装置に接続されていること
    を特徴とする請求項8又は9に記載のカメラ。
  11. 【請求項11】 カメラ本体の上面のうち略中央部分に
    ファインダー光学系を構成する光学部材が配置されたカ
    メラにおいて、 前記カメラ本体の前面に配置された第1の部品実装基板
    部と、 この第1の部品実装基板部に第1の可撓部を介して接続
    され、前記カメラ本体の上面における前記光学部材の配
    置部分の両側部分のうち一方に配置された第2の部品実
    装基板部と、 前記第1の部品実装基板部に第2の可撓部を介して接続
    され、前記カメラ本体の下面に配置された第3の部品実
    装基板部とからなる配線基板を備え、 前記第1および第2の部品実装基板部の両面に部品実装
    し、前記第3の部品実装基板部の片面にのみ部品実装し
    たことを特徴とするカメラ。
  12. 【請求項12】 前記配線基板は、前記各可撓部の配線
    層数よりも前記各部品実装基板部の配線層数の方を多く
    した多層基板であることを特徴とする請求項11に記載
    のカメラ。
  13. 【請求項13】 前記カメラ本体の上面における前記プ
    リズム配置部分の両側部分のうち他方に、前記第3の部
    品実装基板部に接続された基板を配置したことを特徴と
    する請求項11又は12に記載のカメラ。
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