JP2001118232A - 記号読取方法および装置 - Google Patents

記号読取方法および装置

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JP2001118232A
JP2001118232A JP33477799A JP33477799A JP2001118232A JP 2001118232 A JP2001118232 A JP 2001118232A JP 33477799 A JP33477799 A JP 33477799A JP 33477799 A JP33477799 A JP 33477799A JP 2001118232 A JP2001118232 A JP 2001118232A
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Kunimasa Nakada
国正 中田
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TDK Corp
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    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
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    • G11B5/3163Fabrication methods or processes specially adapted for a particular head structure, e.g. using base layers for electroplating, using functional layers for masking, using energy or particle beams for shaping the structure or modifying the properties of the basic layers
    • G11B5/3173Batch fabrication, i.e. producing a plurality of head structures in one batch
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気ヘッドスライダ等の機能素子形成体にお
ける基体以外の部分に形成された記号であっても正確か
つ効率よく読み取ることが可能な記号読取方法および装
置を提供する。 【解決手段】 磁気ヘッドスライダ10の識別記号が形
成された素子形成面に対して完全落射照明光Lを照射
する。これにより生ずる反射光Lは、CCDカメラ4
5により撮像される。これにより得られる映像信号S
は、識別記号とその周辺部とを識別するのに充分なだけ
のコントラストを有している。CCDカメラ45からの
映像信号Sは画像処理装置50に入力される。画像処
理装置50は、映像信号Sに基づき識別記号を自動的
に識別し、さらに、対応する識別情報に自動的に変換す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基体上に所定の機
能素子を形成してなる機能素子形成体に付された記号を
光学的に読み取る記号読取方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】固定ディスク装置等の情報記録媒体に対
してデータ記録またはデータ再生処理を行う際に用いら
れる磁気ヘッドスライダは、一般に、フォトリソグラフ
ィ技術、薄膜形成技術、エッチング技術および研磨加工
技術等を利用することにより、ウェハ上に複数の薄膜磁
気ヘッド素子を形成する工程と、ウェハを切断してそれ
ぞれが少なくとも1つの薄膜磁気ヘッド素子を含む個々
の磁気ヘッドスライダに分離する工程とを経て形成され
る。
【0003】磁気ヘッドスライダを大量に製造する際に
は、その一連の製造工程において、各磁気ヘッドスライ
ダの任意の表面の一部に識別記号を表示するようにして
いる。この識別記号は、例えば、磁気ヘッドスライダの
製造に関するその製造年月日、製造仕様、使用材料およ
び製造番号等の製造情報を表すものであり、磁気ヘッド
スライダの製造履歴に関する製造情報を管理する目的で
表示されるものである。識別記号の表示による製造情報
の管理を行うことにより、大量製造時における製造仕様
の異なる製品の混交を回避すると共に、製造数量を正確
に把握しつつ、製造工程全体を把握することが可能とな
る。また、製造工程上のトラブルにより製造途中の製品
に不良品が混入した場合、または製造後において性能等
の不良を伴う製品の存在が確認された場合等には、一連
の製造品に対して識別記号毎に性能評価等を実施するこ
とにより不良品の発生範囲を迅速かつ正確に特定すると
共に、不良発生品を効率よく除去することが可能とな
る。
【0004】ここで、一般的に表示される識別記号とし
ては、例えば、文字や数字(以下、両者を総称して、単
に「文字記号」ともいう。)の配列からなる文字記号列
により構成されるものと、所定の図形の配列からなる図
形パターンにより構成されるものとがある。文字記号列
により構成される識別記号では、文字記号単独または複
数の文字記号の組み合わせにより特定の製造情報を表す
ようになっている。一方、図形パターンにより構成され
る識別記号では、図形パターンを構成する図形記号の個
数、形状、大きさまたは配列等により特定の製造情報を
表すようになっている。
【0005】磁気ヘッドスライダへの識別記号の表示方
法および形成方法としては、例えば、本出願人による特
開平9−50606公報に示したような方法を用いるこ
とができる。上記公報では、磁気ヘッドスライダの薄膜
磁気ヘッド素子形成面に、文字記号列および図形パター
ンからなる2種類の極微細な識別記号を表示することに
より、磁気ヘッドスライダの製造に関する製造情報を表
すようにしている。この場合の文字記号列からなる識別
記号は、薄膜磁気ヘッド素子の一部をなす磁性層を形成
される際に同時に形成され、図形パターンからなる識別
記号は、薄膜磁気ヘッド素子の表面に形成される保護膜
の所定の領域にレーザ照射することで形成されるように
なっている。
【0006】磁気ヘッドスライダに表示された極微細な
識別記号は、作業者等により顕微鏡等を用いて目視にて
認識される。認識された識別記号は、そのままでは単な
る文字および図形の配列にすぎないので、作業者等によ
り変換表を用いて対応する製造情報に変換される。な
お、必要に応じて複数回の変換作業が行われる場合もあ
る。このようにして、磁気ヘッドスライダに表示した識
別記号から必要な製造情報を得ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した磁気ヘッ
ドスライダに関する従来の識別記号の読取方法では、以
下のような改善点が挙げられる。
【0008】第1に、従来の識別記号の読取方法では、
極微細な識別記号の認識および製造情報への変換等に関
して人手による煩わしい作業が必要であるため、作業に
多大な時間を要し、生産性の向上を図るうえで大きな障
害となる。
【0009】第2に、極微細な識別記号の認識および製
造情報への変換作業等を人為的に行っているため、識別
記号を認識する際の文字記号の読み違い、図形記号の数
の数え間違い、または識別記号から製造情報に変換する
際の変換間違いなどの人為的ミスによるトラブルを招く
危険性がある。
【0010】ところで、例えば半導体の分野では、例え
ば特開平8−130171号、特開平7−141461
号あるいは特開平6−52138号公報にあるように、
半導体ウェハごとに付されたIDマーク(認識記号)を
光学的に読み取る技術が開示されている。
【0011】これらの公報では、半導体ウェハ自体、言
い換えれば半導体素子が形成される基体自体にIDマー
クが形成されている場合を前提として、そのようなID
マークの読み取りを行う場合の技術について開示してい
る。しかしながら、上記した本出願人による特開平9−
50606公報のように基体以外の部分(薄膜磁気ヘッ
ド素子の一部や保護膜)に形成された識別記号を読み取
る技術については、未だ開示されたものがない。しか
も、上記の半導体プロセスに関する3つの公報では、ウ
ェハ段階での識別記号の読み取りを行うことが前提とさ
れており、個々の部品(半導体チップ)に分割された後
における識別情報の管理については何ら記載がない。
【0012】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、磁気ヘッドスライダ等の機能素子形
成体における基体以外の部分に形成された記号であって
も正確かつ効率よく読み取ることが可能な記号読取方法
および装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の記号読取方法
は、少なくとも、基体と、この基体上に薄膜プロセスを
用いて形成された所定の機能素子構造を含む機能素子構
造層と、この機能素子構造層を覆う保護層とを有する機
能素子形成体における、機能素子構造層または保護層に
形成された所定の記号を読み取るための記号読取方法で
あって、機能素子形成体に対して完全落射照明による照
明光を照射し、機能素子形成体からの反射光に基づい
て、機能素子構造層または保護層に形成された記号を読
み取るようにしたものである。
【0014】ここで、「機能素子構造」とは、磁気的、
電気的あるいは光学的な機能を包含する所定の機能を有
する素子の構造をいい、例えば磁気記録再生素子構造、
半導体素子構造あるいは光記録再生素子構造等が該当す
る。「機能素子形成体」とは、例えば磁気記録素子や磁
気再生素子が形成された磁気ヘッドスライダ、半導体素
子が形成された半導体チップあるいは光記録再生素子が
形成された光ピックアップ等が該当する。「記号」と
は、一定の事柄を指し示すために用いる知覚の対象物で
あって符号類のほか、言語や文字をも含む。「完全落射
照明」とは、いわゆるテレセントリック光学系に近い光
学系(完全なテレセントリック光学系ではない。)で、
照明光を被照明面に入射させ、その反射光が光軸外にお
いても光軸と平行であり、又レンズから像においても同
様である様な光学系であり、これにより外乱光を防ぎ、
よりコントラストのはっきりした像が得られる。
【0015】本発明の記号読取方法において、記号は、
機能素子形成体の製造工程において参照される製造情報
を含むものであるようにすることが可能である。この場
合において、記号は、その機能素子形成体に含まれてい
る基体の出所を表す出所識別情報を含むものであるよう
にするのが好ましい。ここで、「出所識別情報」とは、
基体の製造上の出所を表すための情報であり、例えば基
体が所定の母材から切り出されたものである場合には、
その母材を特定するための情報や母材の製造ロットを表
す情報、さらには、その母材中においてその基体が占有
していた位置を表す情報等が含まれる。
【0016】また、本発明の記号読取方法において、記
号は、複数のドットの集合からなるドットパターン、ま
たは文字記号の少なくとも一方を含むものであるように
することができる。この場合において、ドットパターン
は、所定のエネルギービームの照射により溶融した物質
の残渣が保護層の上に残留して形成されたものであるよ
うにするのが好ましい。また、ドットパターンは、保護
層の一部がエネルギービームの照射により変質すること
により生じた照射痕であるようにしてもよい。これらの
場合には特に、上記のように、記号がその機能素子形成
体に含まれている基体の出所を表す出所識別情報を含む
ものであるようにするのが好ましい。
【0017】また、本発明の記号読取方法において、文
字記号は、機能素子構造層の一部をなす所定の層の形成
と同時に形成されたものであるようにすることができ
る。この場合には、文字記号は、その機能素子形成体に
含まれている基体が切り出された母材中におけるその基
体の位置を表す位置情報を含むものであるようにするの
が好ましい。
【0018】また、本発明の記号読取方法において、記
号の読み取り処理は、機能素子形成体からの反射光を光
電変換して画像データを生成する処理と、生成された画
像データに基づく画像認識を行うことにより画像パター
ンを得る処理と、得られた画像パターンを基に、その画
像パターンに対応付けられた情報を取得する処理とを含
むようにするのが好ましい。
【0019】また、本発明の記号読取方法において、機
能素子構造が、記録媒体に対して情報の記録または再生
の少なくとも一方を行うための薄膜磁気ヘッド構造であ
るようにすることが可能である。
【0020】本発明の記号読取装置は、少なくとも、基
体と、この基体上に薄膜プロセスを用いて形成された所
定の機能素子構造を含む機能素子構造層と、この機能素
子構造層を覆う保護層と、機能素子構造層または保護層
に形成された所定の記号とを有する機能素子形成体にお
ける、記号を読み取るための記号読取装置であって、光
を出射する光源と、機能素子形成体に対して完全落射照
明による照明光の照射を可能とする完全落射照明光学系
と、機能素子形成体からの反射光に基づいて機能素子構
造層または保護層に形成された記号を読み取る読取手段
とを備えたものである。
【0021】本発明の記号読取方法または記号読取装置
では、機能素子形成体に対して完全落射照明による照明
光が照射され、機能素子形成体からの反射光に基づい
て、機能素子構造層または保護層に形成された記号の読
み取りが行われる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施の形態
では、まず、本発明の一実施の形態に係る記号読取方法
が適用される磁気ヘッドスライダの構造およびその製造
工程、磁気ヘッドスライダへの記号付加方法について説
明し、続いて、本発明の実施の形態に係る記号読取方法
および記号読取装置について説明する。
【0023】《磁気ヘッドスライダの構造》図1ないし
図4は、本発明の一実施の形態に係る記号読取方法が適
用される磁気ヘッドスライダの構成を表すものである。
これらの図のうち、図1は、磁気ヘッドスライダの外観
構成を表し、図2は、薄膜磁気ヘッド素子11の構成を
分解して表すものである。また、図3は、図2に示した
矢印IIIの方向から見た平面構造を表し、図4は、図
3に示したIV−IV線に沿った矢視方向の断面構造を
表すものである。
【0024】これらの図に示したように、磁気ヘッドス
ライダ10は、例えば、Al ・TiC(アルティ
ック)よりなるブロック状の基体10cを有している。
この基体10cは、例えば、ほぼ六面体状(すなわち、
直方体形状)に形成されており、そのうちの一面(図中
上側の面)が磁気記録媒体の記録面に近接して対向する
ように配置されている。この磁気記録媒体の記録面と対
向する面には、2本の平行なスライダレール14が形成
されている。スライダレール14の表面は、エアベアリ
ング面(ABS)10bと呼ばれ、磁気記録媒体が回転
する際に磁気記録媒体の記録面とエアベアリング面10
bとの間に生じる空気流により、磁気ヘッドスライダ1
0が記録面から離れるように微少量浮上し、エアベアリ
ング面10bと磁気記録媒体との間に一定のクリアラン
スができるようになっている。ここで、磁気ヘッドスラ
イダ10が本発明における「機能素子形成体」の一具体
例に対応し、基体10cが本発明における「基体」の一
具体例に対応する。
【0025】基体10cのエアベアリング面10bと直
交する一側面(図1においては左側の側面)は、素子形
成面10aとなっている。この素子形成面10aのう
ち、スライダレール14に対応する部分およびその近傍
には、薄膜磁気ヘッド素子11と、薄膜磁気ヘッド素子
11に対する記録/再生信号の入出力を行う電極パッド
12a〜12dと、薄膜磁気ヘッド素子11と電極パッ
ド12a〜12dとの間の電気的接続を行うための配線
パターン13a〜13dとが形成されている。
【0026】図2および図4に示したように、薄膜磁気
ヘッド素子11は、磁気記録媒体に記録された磁気情報
を再生する再生ヘッド部11aと、磁気記録媒体に磁気
情報を記録する記録ヘッド部11bとが一体に形成され
た複合型の磁気記録再生ヘッドとして構成されている。
【0027】再生ヘッド部11aは、例えば、基体10
c上の領域のうちエアベアリング面10bに近い側の部
分に、絶縁層111,下部シールド層112,下部シー
ルドギャップ層113,上部シールドギャップ層114
および上部シールド層115が順に積層された構造を有
している。絶縁層111は、例えば、積層方向の厚さ
(以下、単に厚さと記す)が2μm〜10μmであり、
Al(アルミナ)により構成されている。下部シ
ールド層112は、例えば、厚さが1μm〜3μmであ
り、NiFe(ニッケル鉄合金:パーマロイ)などの磁
性材料により構成されている。下部シールドギャップ層
113および上部シールドギャップ層114は、例え
ば、厚さがそれぞれ10nm〜100nmであり、Al
またはAlN(チッ化アルミニウム)によりそれ
ぞれ構成されている。上部シールド層115は、例え
ば、厚さが1μm〜4μmであり、NiFeなどの磁性
材料により構成されている。なお、この上部シールド層
115は、記録ヘッド部11bの下部磁極としての機能
も兼ね備えている。
【0028】また、下部シールドギャップ層113と上
部シールドギャップ層114との間には、MR(Mag
neto−Resistive)素子11cが埋設され
ている。MR素子11cは、図示しない磁気記録媒体に
記録されている情報を読み取るためのものであり、エア
ベアリング面10bの側に配置されている。MR素子1
1cは、例えばAMR(Anisotropic Ma
gneto−Resistive)膜やGMR(Gia
nt Magneto−Resistive)膜からな
るMR膜120を含んでいる。なお、AMR膜は、例え
ばNiFeからなる磁性層を含む単層構造を有するもの
である。GMR膜は、軟磁性層のほか、例えばCoFe
(鉄コバルト合金)からなる強磁性層、例えばMnPt
(マンガン白金合金)からなる反強磁性層および例えば
Cu(銅)からなる非磁性金属層などを含む多層構造を
有するものである。
【0029】MR膜120のトラック幅方向(図中X方
向)における両側には、例えば硬磁性材料からなる磁区
制御膜130a,130bが形成されている。この磁区
制御膜130a,130bは、MR膜120に一定方向
のバイアス磁界を印加することによりバルクハウゼンノ
イズの発生を抑えるためのものである。MR膜120に
は、トラック幅方向においてMR膜120を挟んで対向
するように配置された一対のリード層133a,133
bが電気的にそれぞれ接続されている。これらリード層
133a,133bは、MR膜120と同様に、下部シ
ールドギャップ層113と上部シールドギャップ層11
4との間にそれぞれ形成されている。リード層133
a,133bは、例えばタンタル(Ta)などの金属に
より構成されている。
【0030】リード層133a,133bは、エアベア
リング面10bと反対側に向かってそれぞれ延長されて
おり、上部シールドギャップ層114に形成された図示
しない開口部を介して、上部シールドギャップ層114
上に形成された所定パターンの出力端子133c,13
3dに電気的に接続されている。
【0031】記録ヘッド部11bは、例えば、図2ない
し図4に示したように、上部シールド層115の上に、
Alなどの絶縁膜よりなる厚さ0.1μm〜0.
5μmの記録ギャップ層141を有している。この記録
ギャップ層141は、後述する薄膜コイル143,14
5の中心部に対応する位置に開口部141aを有してい
る。この記録ギャップ層141の上には、スロートハイ
トを決定する厚さ1.0μm〜5.0μmのフォトレジ
スト層142を介して、厚さ1μm〜3μmの薄膜コイ
ル143およびこれを覆うフォトレジスト層144がそ
れぞれ形成されている。このフォトレジスト層144の
上には、厚さ1μm〜3μmの薄膜コイル145および
これを覆うフォトレジスト層146がそれぞれ形成され
ている。なお、本実施の形態では薄膜コイルが2層積層
された例を示したが、薄膜コイルの積層数は1層または
3層以上であってもよい。
【0032】記録ギャップ層141およびフォトレジス
ト層142,144,146の上には、例えば、NiF
eまたはFeN(窒化鉄)などの高飽和磁束密度を有す
る磁性材料よりなる厚さ約3μmの上部磁極147が形
成されている。この上部磁極147は、薄膜コイル14
3,145の中心部に対応して設けられた記録ギャップ
層141の開口部141aを介して、上部シールド層1
15と接触しており、磁気的に連結している。この上部
磁極147の上には、例えば、Alよりなる厚さ
20μm〜30μmのオーバーコート層148が全体を
覆うように形成されている。
【0033】このような構造の薄膜磁気ヘッド素子11
は、次のように作用する。すなわち、記録時において、
記録ヘッド部11bの薄膜コイル143,145に電流
を流すと、この電流によって下部磁極である上部シール
ド層115と上部磁極147との間に磁束を生じ、記録
ギャップ層141の近傍に記録用の信号磁界が生ずる。
この信号磁界により、磁気記録媒体を部分的に磁化し
て、情報を記録することができる。一方、再生時には、
再生ヘッド部11aのMR膜120にセンス電流を流
す。MR膜120の抵抗値は、磁気記録媒体からの再生
信号磁界に応じて変化するので、その抵抗変化をセンス
電流の変化によって検出することにより、磁気記録媒体
に記録されている情報を読み出すことができる。
【0034】《磁気ヘッドスライダの製造工程》図1に
示した磁気ヘッドスライダ10は、例えば、図5ないし
図10に示したような製造工程を経て形成される。これ
らの図のうち、図5は、図1に示した磁気ヘッドスライ
ダ10の製造工程の全体を表し、図6〜図11は、図5
に示したうちの主要工程を具体的に図示したものであ
る。以下、図5に沿って各工程を説明する。
【0035】(1)まず、図6に示したように、例え
ば、のちに磁気ヘッドスライダ10の基体10cとなる
基板1上に、複数の磁気ヘッドユニット11uを規則的
に配列するように形成する(ステップS20)。ここ
で、磁気ヘッドユニット11uは、図2に示したよう
に、1つの薄膜磁気ヘッド素子11と、1組の電極パッ
ド12a〜12dと、1組の配線パターン13a〜13
dからなるユニットである。なお、磁気ヘッドユニット
11uの形成工程のうち、MR膜120の形成工程にお
いて、同時に、例えば後述する図12に示したように、
各磁気ヘッドユニット11uが形成された領域ごとに、
MR膜120と同一材料を用いて、文字記号列からなる
識別記号14aを形成する。ここで、MR膜120が本
発明における「機能素子構造層の一部をなす所定の層」
の一具体例に対応する。
【0036】(2)次に、例えば後述する図12に示し
たように、各磁気ヘッドユニット11uが形成された領
域ごとに、レーザ光の照射等によりドットパターンから
なる識別記号14bを形成する(ステップS21)。こ
こで、レーザ光が本発明における「エネルギービーム」
の一具体例に対応する。 (3)次に、図7に示したように、複数の磁気ヘッドユ
ニット11uが形成された基板1を切断して、複数の磁
気ヘッドユニット11uを含む磁気ヘッドブロック2に
分離する(ステップS22)。このとき、図7に示した
ように、磁気ヘッドブロック2が異なる長さを有するよ
うに分離することで、基板1上に形成された磁気ヘッド
ユニット11uを残さず分離することが可能となる。
【0037】(4)次に、図8に示したように、任意の
磁気ヘッドブロック2の一端面(切断面)を専用の固定
治具5に固定し(ステップS23)、他端面をグライン
ダ等により研磨加工することでABS10bを形成する
(ステップS24)。
【0038】(5)次に、図9に示したように、磁気ヘ
ッドブロック2を切断して、複数の磁気ヘッドバー3に
分離する(ステップS25)。
【0039】(6)次に、薄膜磁気ヘッド素子11の特
性を測定する(ステップS26)。この特性測定は、薄
膜磁気ヘッド素子11に関する性能評価の一つである。
この任意の薄膜磁気ヘッド素子11に関する測定結果
を、磁気ヘッドブロック2内のすべての薄膜磁気ヘッド
素子11に関する同特性の代表値とすることにより、磁
気ヘッドブロック2内の薄膜磁気ヘッド素子群が所望の
性能を満たしているかを判断する。
【0040】(7)次に、磁気ヘッドバー3のABS1
0bにフォトレジスト層(図示せず)を形成した後、図
示しないフォトマスクを用いてフォトリソグラフィ処理
によりフォトレジスト層を所定の形状にパターニングす
る。続いて、パターニングされたフォトレジスト層をマ
スクとして磁気ヘッドバー3のABS10bをエッチン
グ処理することにより、図10に示したように、スライ
ダレール14を形成する(ステップS27)。
【0041】(8)最後に、図11に示したように、ス
ライダレール14が形成された磁気ヘッドバー3を切断
することにより、図1に示した磁気ヘッドスライダ10
が完成する(ステップS28)。なお、ステップS23
〜ステップS28までの工程は、ステップS22におい
て分離された複数の磁気ヘッドブロック2について反復
して行う。
【0042】《識別記号の構成およびその形成方法》上
記のような工程を経て形成される磁気ヘッドスライダ1
0には、例えば、図12に示したような識別記号14が
付されている。なお、この図は、図1に示した磁気ヘッ
ドスライダ10の素子形成面10aの一部を拡大して表
すものである。図12に示したように、識別記号14
は、例えば複数の文字および数字による文字記号列から
構成される識別記号14aと、複数の図形記号(ここで
は、ドット形状)の配列による図形パターンから構成さ
れる識別記号14bとを含んでいる。
【0043】識別記号14aは、例えば、「ABC12
3」のように、複数の極微細な文字および数字を配列し
てなるものである。識別記号14aは、例えば、切断分
離前の基板1上における任意の磁気ヘッドスライダ10
の占有位置を特定するための製造情報を含むものであ
る。図12において、識別記号14aは、例えば、素子
形成面10a上の磁気ヘッドユニット11uの形成領域
以外の近傍領域に形成されている。
【0044】識別記号14aの具体的な形成方法は、例
えば、以下の通りである。まず、薄膜磁気ヘッド素子1
1の一部をなすMR膜120の形成工程におけるフォト
リソグラフィ処理に使用するフォトマスクとして、MR
膜120に対応するパターンと形成しようとする識別記
号14aの形状に対応したパターンとを有するものを用
意する。フォトレジスト層(図示せず)の塗布後、この
フォトマスクを用いてフォトリソグラフィ処理を行い、
フォトレジスト層を所望の形状にパターニングする。続
いて、フォトレジスト層のパターニング領域においてめ
っき処理を行うことにより、MR膜120の形成と同時
に識別記号14aを形成することができる。
【0045】識別記号14aは、MR膜120と同じ材
質(例えば、パーマロイ)からなる極微細な凸状構造物
となる。なお、識別記号14aを構成する個々の文字記
号の寸法は、例えば、20(μm)×30(μm)程度
であり、その厚みは例えば数十nm程度である。磁気ヘ
ッドユニット11uおよび識別記号14aのサイズにも
よるが、例えば最大で10文字程度の文字記号を識別記
号14aとして表示することができる。
【0046】なお、識別記号14aが、切断分離前の基
板1上における任意の磁気ヘッドスライダ10の占有位
置を特定するためのものである場合には、MR膜120
および識別記号14aの形成工程で使用するフォトマス
クは、同一種類の基板について1種類だけ用意すればよ
い。この場合の識別記号14aは、基板1上での磁気ヘ
ッドスライダ10の位置(アドレス)に応じて一義的に
決まるからである。
【0047】一方、識別記号14bは、例えば、複数の
極微細なドット14dの集合からなるドットパターンに
より構成されている。識別記号14bは、例えば、磁気
ヘッドスライダ10を形成する際に使用された基板1を
特定するための製造情報を含むものであり、例えば、基
板1に固有の基板番号や、その基板の製造ロットを示す
製造ロット番号等が含まれる。識別記号14bは、例え
ば、電極パッド12以外の領域に形成されたオーバーコ
ート層148(図4)の上に形成されている。なお、図
12ではオーバーコート層148の図示を省略してい
る。ここで、オーバーコート層148が本発明における
「保護膜」の一具体例に対応する。
【0048】識別記号14bを構成するドット14d
は、後述するように、例えば電極パッド12の上に電極
被覆膜(図12では図示せず)を形成する工程において
オーバーコート層148上に形成される金属層の一部に
レーザが照射された場合に、このレーザ照射により溶融
した金属層の一部が残渣としてオーバーコート層148
上に残留してなる凸状構造物である。この場合の金属層
は、電極パッド12の表面に電極被覆膜をめっき法によ
り形成する際に、そのシード層としてオーバーコート層
148上に形成されるものであり、例えば、チタンおよ
び金等を積層させたものである。なお、識別記号14b
は、上記のようにオーバーコート層148の上に形成さ
れているので、接続配線パターン13a〜13bとオー
バーラップするように形成することも可能である。
【0049】図13は、識別記号14bを構成するドッ
トパターンを拡大してあらわす図である。この図に示し
たように、ドットパターンを構成する各ドット14d
は、例えば、5行(縦)×5列(横)からなるドット配
置領域14dAR内の所定のドット配置ブロック14d
Aに配置されている。各ドット14dの径dは、例え
ば、約13〜16μm程度である。ドット配置領域14
dARの行方向(縦方向)の長さDおよび列方向(横
方向)の長さDは、共に約80μm程度である。
【0050】図13に示したように、ドット14dによ
る識別記号14bの表示は、任意のドット配置ブロック
14dAにドット14dを配置するか(例えば、
“1”)、または配置しないか(例えば、“0”)によ
り表される2値コード表示となっている。2値コード表
示による複数の極微細なドット14dの配列からなるド
ットパターンにより識別記号14bを構成することで、
識別記号14bを文字記号により表示する場合と比較し
て、より狭い領域により多くの情報を表示することが可
能となる。また、ドット14dをレーザ照射により形成
することで、識別記号14bを迅速かつ容易に形成する
ことが可能となる。さらに、薄膜プロセスがすべて終了
した後に識別記号14bを形成できることから、製造工
程の複雑化を回避できる。
【0051】次に、図13に示したような識別記号14
bを構成するドット14dの具体的な形成方法につい
て、図14を参照して説明する。図14(A)〜(E)
は、識別記号14bを形成する各工程を説明するための
ものであり、薄膜磁気ヘッド素子11における電極パッ
ド12(ここでは、電極パッド12a〜12dを代表)
が配設された領域の近傍部分の断面構造を拡大して表す
ものである。なお、図14(A)において、電極パッド
12の形成およびその周辺の表面全体にオーバーコート
層148を形成するところまでの工程の説明は省略す
る。
【0052】(1)識別記号14bの形成工程では、ま
ず、図14(A)に示したように、電極パッド12およ
びその周辺の表面全体に形成されているオーバーコート
層148の表面を、電極パッド12の表面が露出するま
でCMP法等により研磨し、表面全体を平坦化させる。
【0053】(2)次に、例えば、スパッタリング法に
より、表面全体に厚みの薄い密着層31aおよびシード
層31b(以下、両者を総称して単に「金属層31」と
もいう。)を成膜して積層させる。密着層31aは、例
えば、チタンから構成される層であり、電極パッド12
とシード層31bとの間の密着性を向上させる機能を有
するものである。シード層31bは、例えば、金から構
成される層であり、後工程において電極被覆膜34をめ
っき法により形成する際の下地層として機能するもので
ある。密着層31aおよびシード層31bの厚みは、例
えば、それぞれ約50A程度および約500A程度とす
るのが好適である。なお、密着層31aとしては、チタ
ンの代わりにクロムやタンタルを用いるようにしてもよ
く、また、シード層31bとしては金の代わりにプラチ
ナを用いるようにしてもよい。
【0054】(3)次に、金属層31上の全体にフォト
レジスト層32を形成する。続いて、電極パッド12の
平面形状に対応したパターンを有する図示しないマスク
を用いてフォトリソグラフィ処理(露光および現像処
理)を行うことにより、フォトレジスト層32をパター
ニングする。これにより、フォトレジスト層32におけ
る電極パッド12の配設領域に対応する領域に、電極被
覆膜パターン孔32xが形成される。
【0055】(4)次に、図14(B)に示したよう
に、フォトレジスト層32の所定の領域(ドットを形成
しようとする領域)に対して、例えばYAG(イットリ
ウム・アルミニウム・ガリウム)レーザからの光(以
下、単に「レーザ光」という。)33を照射する。レー
ザ光33の照射により、フォトレジスト層32の被照射
領域にドットパターン孔32yが形成される。このと
き、同時に、金属層31の被照射領域の一部31c(ド
ットパターン孔32yの底部領域)が溶融する。なお、
レーザ光に代えて、他のエネルギービーム(例えば、レ
ーザ光以外の通常光(コヒーレントでない光)、電子ビ
ームあるいはイオンビーム等)を用いるようにしてもよ
い。
【0056】(5)次に、図14(C)に示したよう
に、電極被覆膜パターン孔32x内のシード層31b上
に、例えば、めっき法により金からなる電極被覆膜34
を形成する。
【0057】(6)次に、図14(D)に示したように
フォトレジスト層32を除去した後、図14(E)に示
したようにオーバーコート層148上の金属層31をイ
オンミリング等により除去する。これにより、図14
(E)に示したように、オーバーコート層148の表面
のレーザ照射領域に、溶融金属の残渣31dからなるド
ット14dが形成される。
【0058】なお、ドット14dの形成方法は、上記し
た方法に限られるものではない。例えば、オーバーコー
ト層148にレーザ光33を直接照射してオーバーコー
ト層148の一部を変質させ、これにより生ずるレーザ
照射痕によりドット14dを形成するようにしてもよ
い。
【0059】《識別記号装置60の構成》次に、本発明
の一実施の形態に係る記号読取装置について、図15を
参照して詳細に説明する。
【0060】図15は、本実施の形態に係る識別記号読
取装置60の概略を表す図である。この図に示したよう
に、識別記号読取装置60は、磁気ヘッドスライダ10
をセットするためのサンプル固定台40と、サンプル固
定台40の位置を制御する台位置制御装置41と、照明
光Lを供給する光源42と、光源42からの照射光L
を反射して磁気ヘッドスライダ10の方向に導くハー
フミラー43と、磁気ヘッドスライダ10からの反射光
の光学像を形成するための結像光学系44と、結像
光学系44により形成された光学像を撮像して電気的な
映像信号に変換するCCD(電荷結合素子)カメラ45
と、CCDカメラ45からの映像信号に対して所定の画
像処理を行い、識別記号14の認識および製造情報への
変換等を行う画像処理装置50と、画像処理装置50に
より得られた製造情報を表示するモニタ46とを備えて
いる。以上の各部は、図示しない制御部により制御され
るようになっている。ここで、主として光源42および
ハーフミラー43が本発明における「完全落射照明光学
系」の一具体例に対応し、CCDカメラ45および画像
処理装置50が本発明における「読取手段」の一具体例
に対応する。
【0061】台位置制御装置41は、磁気ヘッドスライ
ダ10における識別記号14aまたは識別記号14bの
位置がCCDカメラ45の撮像可能範囲内に入るよう
に、サンプル固定台40を照射光L(またはL)の
光軸に対して水平方向および垂直方向に移動させるもの
である。
【0062】結像光学系44は、識別記号14の光学像
を形成するための部分であり、内部に対物レンズやコリ
メータレンズ等(図示せず)を有している。この結像光
学系44の作用により、極微細な識別記号14が所定の
倍率に拡大されて結像されるようになっている。
【0063】CCDカメラ45は、反射光Lの光学像
を撮像し、その光学像を電気的な映像信号Sに変換す
るためのものである。
【0064】画像処理装置50は、CCDカメラ45か
ら入力された映像信号Svに基づき識別記号14を認識
し、これを対応する製造情報に変換するものである。画
像処理装置50は、映像信号判別部46と変換部47と
を備えている。映像信号判別部46は、文字記号判別部
46aと図形記号判別部46bとを有している。CCD
カメラ45から入力された映像信号Svのうち、識別記
号14aに関する映像部分は文字記号判別部46aに取
り込まれ、識別記号14bに関する映像部分は文字記号
判別部46bに取り込まれるようになっている。文字記
号判別部46aは、取り込んだ映像部分に対して所定の
パターン認識処理を行うことにより識別記号14aを構
成する文字記号列を抽出し、変換部47に文字判別信号
を出力するようになっている。一方、図形記号判別
部46bは、取り込んだ映像部分に所定のパターン認識
処理を行うことにより識別記号14bを構成する図形パ
ターンを抽出し、変換部47に図形判別信号Sを出力
するようになっている。なお、文字記号判別部46aお
よび図形記号判別部46bにおける具体的な画像処理の
内容については、後述する。
【0065】変換部47は、図示しないメモリ内にあら
かじめ文字記号変換関数Fおよび図形記号変換関数F
を有している。変換部47は、映像信号判別部46か
ら文字判別信号Sが入力された場合には、文字記号変
換関数Fを使用して文字判別信号Sを対応する製造
情報Iに変換し、一方、映像信号判別部46から図形
判別信号Sが入力された場合には、図形記号変換関数
を使用して図形判別信号Sを対応する製造情報I
に変換するようになっている。変換部47は、変換し
た製造情報I(IおよびI)をモニタ47に出力す
るようになっている。
【0066】モニタ48は、変換部47から入力された
製造情報Iを表示し、作業者等が目視により確認できる
ようにしたものであり、例えばCRT(陰極線管)ディ
スプレイ装置やLCD(液晶)ディスプレイ装置により
構成される。作業者等は、モニタ47を介して磁気ヘッ
ドスライダ10に関する必要な製造情報Iを得ることが
できる。
【0067】《識別記号14の読取方法》次に、本実施
の形態に係る記号読取方法を説明する。
【0068】(1)まず、磁気ヘッドスライダ10をサ
ンプル固定台40上の所定の位置にセットする。サンプ
ル固定台40上の所定の位置とは、磁気ヘッドスライダ
10における識別記号14bの形成領域全体がCCDカ
メラ45の撮像可能領域全体とほぼ一致することとなる
ような位置である。なお、必要に応じて、図示しない制
御部により台位置制御装置41を作動させ、サンプル固
定台40の位置を水平方向および垂直方向に調整して、
撮像位置の微調整とフォーカシングとを行うと共に、結
像光学系44の変倍率を調整する。
【0069】(2)次に、光源42からほぼ水平に照射
された照射光を、ハーフミラー43により反射させ、磁
気ヘッドスライダ10の識別記号14bに対して垂直に
入射させる。これにより、磁気ヘッドスライダ10の識
別記号14は、完全落射照明光(明視野照明光)L
より照射されることとなる。
【0070】(3)CCDカメラ45は、結像光学系4
4により形成された光学像を撮像して、得られた画像信
号を画像処理装置50内の映像判別部46に対して映像
情報Sとして出力する。
【0071】(4)映像判別部46内の図形記号判別部
46bは、CCDカメラ45から入力された映像信号S
を取り込んでパターン認識処理を行うことにより、識
別記号14bを構成する図形パターンを判別し、その判
別結果を図形判別信号Sとして変換部47に出力す
る。
【0072】(5)変換部47は、あらかじめ内部のメ
モリに格納している図形記号変換関数Fを用いて、図
形判別信号Sを、対応する製造情報Iに変換する。
変換された製造情報Iは、変換部47内の図示しない
メモリ内に格納されると共に、モニタ48に出力されて
表示される。
【0073】(6)次に、図示しない制御部は、台位置
制御装置41を作動させてサンプル固定台40の位置を
調整すると共に、結像光学系44の変倍率を調整するこ
とにより、磁気ヘッドスライダ10における識別記号1
4aの形成領域全体がCCDカメラ45の撮像可能領域
全体と一致することとなるようにする。
【0074】(7)次に、(2)と同様に、磁気ヘッド
スライダ10の識別記号14aに対して完全落射照明光
(明視野照明光)Lを照射する。
【0075】(8)CCDカメラ45は、結像光学系4
4により形成された光学像を撮像して、得られた画像信
号を画像処理装置50内の映像判別部46に対して映像
情報Sとして出力する。
【0076】(9)映像判別部46内の文字記号判別部
46aは、CCDカメラ45から入力された映像信号S
Vaを取り込んでパターン認識処理を行うことにより、
識別記号14aを構成する文字記号列を判別し、その判
別結果を文字判別信号Sとして変換部47に出力す
る。
【0077】(10)変換部47は、あらかじめ内部の
メモリに格納している文字記号変換関数Fを用いて、
文字判別信号Sを対応する製造情報Iに変換する。
変換された製造情報Iは、変換部47内の図示しない
メモリ内に格納されると共に、モニタ48に出力されて
表示される。これにより、モニタ48には、磁気ヘッド
スライダ10に関する製造情報Iおよび製造情報I
が一括して表示され、作業者は、その磁気ヘッドスライ
ダ10の製造上の履歴等を知ることができる。より具体
的には、製造情報Iにより、その磁気ヘッドスライダ
10の製造番号やその磁気ヘッドスライダ10に使用さ
れている基体が切り出された母材(ウェハ)の製造番号
および製造ロット等を知ることができる。また、製造情
報Iにより、その磁気ヘッドスライダ10に使用され
ている基体が母材中のどの位置から切り出されたかを知
ることができる。
【0078】次に、画像処理装置50において識別記号
14を自動的に認識する際の画像処理内容についてより
詳細に説明する。なお、ここでは、図形記号から構成さ
れる識別記号14bを画像処理装置50内の図形記号判
別部46bにより自動的に認識する場合について説明す
る。
【0079】図16は、画像処理装置50内の図形記号
判別部46bが識別記号14bを構成する任意のドット
14dの有無を判断する際の処理を表すものである。な
お、図16(A)はドット認識処理の流れを示し、図1
6(B)〜(D)は、それぞれ、(A)に示した処理の
各段階における画像の内容を表すものである。
【0080】(1)図16(A)に示したように、図形
記号判別部46bは、CCDカメラ45から入力された
画像(図16(B))の各画素に対応するアナログの映
像信号Sについてそれぞれ多値化処理を行い、多値デ
ジタル信号を得る(ステップS51)。
【0081】(2)次に、図形記号判別部46bは、ド
ット14dを構成する各画素について得られた多値デジ
タル信号の値を予め内部に記憶しているしきい値(定数
あるいは関数値)と比較することにより、図16(C)
に示したような輪郭画像データを抽出する(ステップS
52)。このとき、図形記号判別部46bは、例えば、
各画素の多値デジタル信号の値がしきい値より大きい場
合には、その画素の値を“1”と判断する一方、各画素
の多値デジタル信号の値がしきい値以下の場合には、そ
の画素の値を“0”と判断する。
【0082】(3)次に、図形記号判別部46bは、輪
郭画像データ(図16(C))を、予め内部に記憶して
いる参照データ(図16(D))と比較することによ
り、その画像データがドット14dに対応するものか否
かを判断する。具体的には、例えば両データのマッチン
グ率が所定の割合(例えば80%)以上である場合は、
ドット有りと認識し、マッチング率がそれに満たない場
合はドット無しと認識する(ステップS53)。なお、
マッチング率の判定は、例えば輪郭線により囲まれたす
べての画素の数(すなわち、面積)や配列を基準と、あ
るいは、輪郭線を構成している画素の数や配列を基準と
して行うことが可能である。
【0083】ここで、ドットの有無を正確に認識するた
めには、ドット14dに対応する画素部分とその周辺部
分とを明確に区別できるだけの輝度レベル(明暗)の差
異が確保されていなければならない。その点、本実施の
形態では、完全落射照明方式を採用していることから、
例えば図17に示したように、ドット14dに対応する
画素領域とその周辺の画素領域とでは明確な輝度差が生
じ、両者を明確に区別することが可能である。
【0084】図17は、本実施の形態に係る記号読取装
置60におけるCCDカメラにより撮像された識別記号
14bの写真画像の一例を表すものであり、図18は、
本発明の実形態に対する比較例に係る暗視野照明方式の
記号読取装置のCCDカメラにより撮像された識別記号
14bの写真画像の一例を表すものである。なお、図1
7に示した写真では、識別記号14bが接続配線パター
ン13a〜13cとオーバーラップしないようになって
いるが、図12に示したようにオーバーラップするよう
にしてもよい。
【0085】図18に示した比較例に係る記号読取装置
では、識別記号形成面と直交する方向に対して斜め方向
から光を照射する暗視野照明を行い、その反射光に基づ
き識別記号14bを映像化しているため、ドット14d
の内部と周辺部とのコントラストの差異が不明瞭であ
り、ドット14dの外輪部もまた同様である。
【0086】これに対して、本実施の形態によれば、識
別記号14bに対して完全落射照明(明視野照明)方式
による照明光Lを照射し、その反射光Lに基づき識
別記号14bを映像化しているため、図17に示したよ
うに、ドット14dの内部と周辺部とでコントラスト差
が大きくなり、ドット14dの有無を画像処理により正
確に識別することが容易となる。すなわち、人手によら
ずに、自動認識により、実用的なレベルでの識別記号の
読み取りが可能となる。
【0087】なお、上記の識別記号14bを自動的に認
識する機能と同様の機能を文字記号判別部14aに設け
ることで、文字記号列からなる識別記号14aについて
も自動的に読み取ることが可能となる。
【0088】このように、本実施の形態において完全落
射照明方式によりコントラストの良い画像を得ることが
できるのは、次のような理由によるものと考えられる。
すなわち、例えば従来例として紹介した特開平7−14
1461号公報に記載の技術のように、半導体ウェハ自
体の表面に記号を形成すると共に完全落射照明方式を用
いた場合には、高い強度の正反射光がCCDカメラの撮
像部に到達してしまい、これが明暗のコントラストを悪
化させる要因となっている。これは、一般に半導体ウェ
ハの表面は鏡面仕上げとなっており、反射率が極めて高
いからである。これに対して、本実施の形態では、基板
1に記号を直接形成するのではなく、その上に形成され
た機能素子構造(ここでは、薄膜磁気ヘッド素子)また
はそれを覆う保護膜であるオーバーコート層148に識
別記号14を形成するようにしており、それらの反射率
はさほど大きくない。このため、識別記号部分以外の領
域からの反射光の強度は比較的小さく、上記のようなコ
ントラストを低下させる要因にはならず、良好なコント
ラストを確保できるのである。
【0089】以上のように、本発明の実施の形態に係る
記号読取方法および記号読取装置によれば、磁気ヘッド
スライダ10に表示された識別記号14に対して完全落
射照明光を照射するようにしたので、画像処理により識
別記号14を識別し得るだけの十分なコントラスト差を
確保することができる。また、得られた画像信号を画像
処理装置50に取り込んでパターン認識処理を行うこと
により識別記号14を認識すると共に、パターン認識処
理の結果を製造情報に変換するようにしたので、磁気ヘ
ッドスライダ10に表示した識別記号14に対応する製
造情報を自動的に得ることができる。これにより、磁気
ヘッドスライダ10の製造時における識別記号14の認
識および製造情報への変換処理等に要する時間を大幅に
短縮できると共に、それらを正確に行うことが可能とな
る。
【0090】なお、本発明の実施の形態では、磁気ヘッ
ドスライダ10の状態に分割された後に識別記号14を
読み取る場合について説明したが、本発明はこれに限ら
れるものではない。例えば、図1に示した磁気ヘッドス
ライダ10に分割する前のいずれかの段階で、磁気ヘッ
ドブロック2または磁気ヘッドバー3から識別記号14
を読み取るようにしてもよい。
【0091】また、本発明の実施の形態では、識別記号
読取装置60を磁気ヘッドスライダ10の製造工程にお
いて使用する場合について説明したが、本発明はこれに
限られるものではなく、例えば、磁気ヘッドスライダ1
0以外の各種製造分野(例えば半導体装置の製造分野)
における工業製品等に関する製造情報の管理にも適用可
能である。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし請
求項11のいずれか1に記載の記号読取方法または請求
項12記載の記号読取装置によれば、少なくとも、基体
と、この基体上に薄膜プロセスを用いて形成された所定
の機能素子構造を含む機能素子構造層と、この機能素子
構造層を覆う保護層とを有する機能素子形成体におけ
る、機能素子構造層または保護層に形成された所定の記
号を読み取るに当たって、機能素子形成体に対して完全
落射照明による照明光を照射し、機能素子形成体からの
反射光に基づいて、機能素子構造層または保護層に形成
された記号を読み取るようにしたので、反射光から得ら
れる画像のコントラストが明瞭になり、記号を迅速かつ
正確に読み取ることができるという効果を奏する。
【0093】特に、請求項5または請求項6に記載の記
号読取方法によれば、読取対象の記号であるドットパタ
ーンが、所定のエネルギービームの照射により溶融した
物質の残渣が保護層の上に残留して形成されたものであ
るか、または、保護層の一部がエネルギービームの照射
により変質することにより生じた照射痕であるようにし
たので、反射光から得られる画像のコントラストがより
明瞭になり、記号の読み取りを一層良好に行うことがで
きるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る記号読取方法または
記号読取装置が適用される磁気ヘッドスライダの外観構
成を表す斜視図である。
【図2】図1に示した磁気ヘッドスライダの要部を分解
した状態を拡大して表す斜視図である。
【図3】図1に示した磁気ヘッドスライダに形成された
薄膜磁気ヘッドの構造を表す平面図である。
【図4】図1に示した磁気ヘッドスライダに形成された
薄膜磁気ヘッドの要部構造を表す断面図である。
【図5】図1に示した磁気ヘッドスライダの製造方法を
表す流れ図である。
【図6】磁気ヘッドスライダの一製造工程を表す斜視図
である。
【図7】図6に続く工程を表す斜視図である。
【図8】図7に続く工程を表す斜視図である。
【図9】図8に続く工程を表す斜視図である。
【図10】図9に続く工程を表す斜視図である。
【図11】図10に続く工程を表す斜視図である。
【図12】図1に示した磁気ヘッドスライダに形成され
た識別記号の一例を表す図である。
【図13】図12に示した識別記号のうちドットパター
ンからなる識別記号を拡大して表す平面図である。
【図14】図13に示したドットパターンからなる識別
記号の形成方法を説明するための薄膜磁気ヘッドの断面
図である。
【図15】本発明の一実施の形態に係る記号読取装置の
構成を表すブロック図である。
【図16】図15に示した記号読取装置における画像処
理プロセスを説明する流れ図である。
【図17】本発明の実施の形態に係る記号読取装置によ
り得られた、ドットパターンからなる識別記号の撮像画
像の一例を表す顕微鏡写真である。
【図18】比較例に係る記号読取装置により得られた、
ドットパターンからなる識別記号の撮像画像の一例を表
す顕微鏡写真である。
【符号の説明】
1…基板、2…磁気ヘッドブロック、3…磁気ヘッドバ
ー、10…磁気ヘッドスライダ、10a…素子形成面、
10b…ABS、11…薄膜磁気ヘッド素子、11u…
磁気ヘッドユニット、12…電極パッド、13…接続配
線パターン、14…識別記号、14d…ドット、15…
スライダレール、30…保護膜、31…金属層、32…
フォトレジスト層、33…レーザ光、34…電極被覆
膜、40…サンプル固定台、41…台位置制御装置、4
2…光源、43…ハーフミラー、44…結像光学系、4
5…CCDカメラ、46…画像信号判別部、46a…文
字記号判別部、46b…図形記号判別部、47…変換
部、48…モニタ、50…画像処理装置、60…記号読
取装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B072 CC16 CC21 DD02 DD23 LL11 LL19 5D033 AA01 BB03 BB14 BB51 DA07 5D042 NA02 PA01 PA05 PA09 RA02 RA04 TA10 5D093 AA05 AB03 AC08 AD12 HA19 HA20

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、基体と、この基体上に薄
    膜プロセスを用いて形成された所定の機能素子構造を含
    む機能素子構造層と、この機能素子構造層を覆う保護層
    とを有する機能素子形成体における、前記機能素子構造
    層または前記保護層に形成された所定の記号を読み取る
    ための記号読取方法であって、 前記機能素子形成体に対して完全落射照明による照明光
    を照射し、 前記機能素子形成体からの反射光に基づいて、前記機能
    素子構造層または前記保護層に形成された前記記号を読
    み取ることを特徴とする記号読取方法。
  2. 【請求項2】 前記記号は、前記機能素子形成体の製
    造工程において参照される製造情報を含むものであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の記号読取方法。
  3. 【請求項3】 前記記号は、その機能素子形成体に含
    まれている基体の出所を表す出所識別情報を含むもので
    あることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    記号読取方法。
  4. 【請求項4】 前記記号は、複数のドットの集合から
    なるドットパターン、または文字記号の少なくとも一方
    を含むことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいず
    れか1項に記載の記号読取方法。
  5. 【請求項5】 前記ドットパターンは、所定のエネル
    ギービームの照射により溶融した物質の残渣が前記保護
    層の上に残留して形成されたものであることを特徴とす
    る請求項4に記載の記号読取方法。
  6. 【請求項6】 前記ドットパターンは、前記保護層の
    一部が前記エネルギービームの照射により変質すること
    により生じた照射痕であることを特徴とする請求項4に
    記載の記号読取方法。
  7. 【請求項7】 前記ドットパターンは、その機能素子
    形成体に含まれている基体が切り出された母材の製造ロ
    ットを表すものであることを特徴とする請求項5または
    請求項6に記載の記号読取方法。
  8. 【請求項8】 前記文字記号は、前記機能素子構造層
    の一部をなす所定の層の形成と同時に形成されたもので
    あることを特徴とする請求項4に記載の記号読取方法。
  9. 【請求項9】 前記文字記号は、その機能素子形成体
    に含まれている基体が切り出された母材中におけるその
    基体の位置を表す位置情報を含むものであることを特徴
    とする請求項8に記載の記号読取方法。
  10. 【請求項10】 前記記号の読み取り処理は、 前記機能素子形成体からの反射光を光電変換して画像デ
    ータを生成する処理と、 生成された画像データに基づく画像認識を行うことによ
    り画像パターンを得る処理と、 得られた画像パターンを基に、その画像パターンに対応
    付けられた情報を取得する処理とを含むことを特徴とす
    る請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の記号
    読取方法。
  11. 【請求項11】 前記機能素子構造は、記録媒体に対し
    て情報の記録または再生の少なくとも一方を行うための
    薄膜磁気ヘッド構造であることを特徴とする請求項1な
    いし請求項10のいずれか1項に記載の記号読取方法。
  12. 【請求項12】 少なくとも、基体と、この基体上に薄
    膜プロセスを用いて形成された所定の機能素子構造を含
    む機能素子構造層と、この機能素子構造層を覆う保護層
    と、前記機能素子構造層または前記保護層に形成された
    所定の記号とを有する機能素子形成体における、前記記
    号を読み取るための記号読取装置であって、 光を出射する光源と、 前記機能素子形成体に対して完全落射照明による照明光
    の照射を可能とする完全落射照明光学系と、 前記機能素子形成体からの反射光に基づいて、前記機能
    素子構造層または前記保護層に形成された前記記号を読
    み取る読取手段とを備えたことを特徴とする記号読取装
    置。
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