JP2006172080A - 光源のパラメータ設定方法及び識別記号の認識方法 - Google Patents

光源のパラメータ設定方法及び識別記号の認識方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 対象表面の識別記号を認識するための光源のパラメータの設定方法を提供する。
【解決手段】 光源の光量を所定の値に設定して濃淡画像を生成する。濃淡画像を2値画像に濃度変換するための閾値を複数設定して各閾値に対するクラス間分散値を求め、該各クラス間分散値の中で最も大きいクラス間分散値に相当する極大クラス間分散値を選択する。設定された光量値を複数の異なる値に変更しそれぞれの光量値において複数の極大クラス間分散値を求め、各極大クラス間分散値の中で最も大きいクラス間分散値に相当する最大クラス間分散値を選択する。光源の光量を最大クラス間分散値を与える値に設定して対象表面を照射する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、対象表面に光源を照射して得た反射光から識別記号を認識する技術に関し、さらに詳細には、光源のパラメータを最適な値に設定してコントラストの良好な画像を生成し識別記号の認識率を高める技術に関する。
磁気ディスク装置では、サスペンション・アセンブリにヘッド/スライダが取り付けられたヘッド・ジンバル・アセンブリ(以下、HGAという。)が使用される。ヘッド/スライダには、英数字などの組み合わせで構成された識別記号としてのシリアル・ナンバーが記されている。シリアル・ナンバーはスライダ・ウェハまたはHGAの特定を行うのに利用され、製造工程の管理や故障解析などの利便に供される。ヘッド/スライダの表面に記されたシリアル・ナンバーを読み取るためには、パターン認識装置にコントラストのよい画像を入力する必要がある。
シリアル・ナンバーなどの識別記号の認識は、明暗の情報だけを有する濃淡画像で行うことができるので、ハロゲン・ランプやLEDなどの光源から放射した入射光でヘッド/スライダを照射して得た反射光からシリアル・ナンバーと背景からなる濃淡画像を生成してパターン認識装置に送る。パターン認識装置では、濃淡画像のシリアル・ナンバーをあらかじめ標準パターンとして用意しておいた識別記号と比較して正規化相関法を用いたテンプレート・マッチングにより認識する。
正規化相関法では、入力画像をf(x)、標準画像をg(x)、入力画像の平均値をfa、標準画像の平均値をgaとしたとき、両者の類似度を式1の正規化相関スコアで計算する。濃淡画像は、濃度値の絶対値とコントラストで特徴づけられるが、正規化相関スコアは各画素の濃度値を全画素の平均値で正規化しているので、認識率を向上させるためには入力画像の濃度値の絶対値を考慮する必要はなく、コントラストだけに注目すればよい。式1における記号aは、テンプレート・マッチングをするための標準パターンを移動する際の移動量に相当する。
Figure 2006172080
特許文献1は、スライダにレーザ照射等の方法で刻んだ識別記号を識別する技術を開示する。同文献の技術では、認識率を向上するために完全落射照明方式を採用して画像処理装置に入力する映像信号のコントラストを良好にする。特許文献2は、半導体ウエハーや金属表面にレーザ・ビームを照射して形成したマークの読み取り装置に関する技術を開示する。同文献の要約の欄には、所定の照射角度の範囲でマークを照射すれば、照明光量を調整することにより、ドット・マークのドットの高さやマークの大きさが異なる微少なマークであっても、明暗差であるコントラストの値が大きく、かつ、文字を識別する際に用いられる相関係数である認識スコアの値が高くなる旨記載されている。特許文献3は、生産ラインに適用可能な文字等のパターン認識に関する技術を開示する。同文献の技術では、パターンと背景を分離するためにクラス間分散を最大にする閾値を採用している。
特開2001−118232号公報 特開2003−37151号公報 特開平9−269972号公報
ヘッド/スライダの識別記号が記された対象表面に照射した入射光に対する反射光から濃淡画像を生成し、パターン・マッチングで識別記号を認識する際の認識率を向上するには、コントラストの良好な濃淡画像を生成する必要がある。濃淡画像のコントラストには、光源の光量、波長、および対象表面に対する照射角度などのパラメータが影響を与える。256階調の濃淡画像で最もコントラストの高い画像は、濃度値0(黒)と濃度値255(白)からなる2値画像である。各画素が様々な中間の濃度値をとる一般的な濃淡画像では、画素のヒストグラムが0から255までのダイナミック・レンジを充分に活用した画像のコントラストが良好とされている。
一方、識別記号を認識するための濃淡画像においては、識別記号と背景を明確に分離できることが重要であり、識別記号を示す濃度値の山と背景を示す濃度値の山がヒストグラム上でできるだけ距離が離れて分布している場合にコントラストの良好な濃淡画像であるといえる。鏡面に近いヘッド/スライダの表面にレーザ光を照射して形成したシリアル・ナンバーの部分は、表面より窪んでおり、窪みの表面はレーザ光の熱で溶融して凹凸が激しい。したがって、背景となるヘッド/スライダの鏡面状の表面と、それより窪んだシリアル・ナンバーの領域に同時に照射された入射光に対する反射光が形成する濃淡画像は、背景部分では正反射するため、これに対応する位置の画素の濃度値は高くなって白に近くなり、シリアル・ナンバー部分では拡散反射するため、これに対応する位置の画素の濃度値は低くなって黒に近くなる。
ヘッド/スライダの対象表面について、背景とシリアル・ナンバーのコントラストのよい濃淡画像を生成するための光量を設定する方法として、ソーベル・フィルタなどの周知の微分フィルタを用いる方法がある。微分フィルタは、濃淡画像の低い周波数成分を除くフィルタであり、たとえば3×3のオペレータで構成されている。図1は、ソーベル・フィルタを使ってヘッド/スライダの表面に記されたシリアル・ナンバーの濃淡画像を生成したときの状態を説明する図である。図1(A)は、識別記号が記されたヘッド/スライダの対象表面に照射した入射光に対する反射光を256階調にディジタル化した濃淡画像である。中央にある矩形の白い領域が、対象表面としてのシリアル・ナンバーが形成されたヘッド/スライダの一つの側面である。白い矩形領域の周囲にある黒い領域は撮像装置の視野の範囲に含まれるがヘッド/スライダ側面の外側にあって、撮像装置に反射光が入ってこない領域である。背景に相当するヘッド/スライダ表面のシリアル・ナンバーが記されていない領域では多量の反射光が正反射して撮像装置で受光され白に近くなっている。一方、シリアル・ナンバー部分では入射光が拡散反射するため、撮像装置で受光される反射光が不足してやや黒くなっている。なお、図1はプリズムを介して撮影した画像であり、シリアル・ナンバーは裏返した状態で示されている。
図1(A)の画像をソーベル・フィルタで処理した画像を図1(B)に示す。濃淡画像を入力画像としてソーベル・フィルタで処理したときの出力画像は、入力画像の画素の濃度値に変化のない白い背景領域内や、やや黒いシリアル・ナンバー領域内では濃度値が下がって黒に近くなり、入力画素の濃度値の変化が大きい背景とシリアル・ナンバーの境界部分が強調されて濃度値が上がり白に近くなる。したがってソーベル・フィルタの出力画像のすべての画素について計算した濃度値の総和は、背景とシリアル・ナンバーの境界の白い部分の画素値の総和に相当するため、この値をシリアル・ナンバーが背景から分離される程度を示しているとして扱ってコントラストの指標として採用し適正な光量を決定することも考えられる。
しかし、ソーベル・フィルタの出力画像に対して各画素の濃度値の総和が最大になるように光量を設定したときの実際の入力画像は図1(C)に示すようになり、これに対する出力画像は図1(D)に示すようになる。図1(C)の画像は、背景に相当する画素の白い領域に濃度値の低い黒い画素部分が含まれていることを示している。その原因は、ヘッド/スライダ表面の入射光に対する反射率または輝度値が背景全体において一様になっておらず、反射光から得た背景に対応する領域の各画素の濃度値が変化しているからである。
図1(C)の入力画像をソーベル・フィルタで処理すると、図1(D)のようになり、背景に対応する領域内で画素の濃度値が変化している部分も強調されてこの部分の出力画像の濃度値が大きくなり全画素の濃度値の総和に寄与することになる。図1(D)の画像に基づいて光源の光量値を決定すると、図1(C)の濃淡画像をパターン認識装置に送ることになるが、背景にも濃度値の高い部分が含まれているためシリアル・ナンバーが背景から輝度で明確に区分されているとはいえず、充分な認識率を得ることができない。したがって、光源が輝度に影響を与えるパラメータを最適な値に設定する方法が望まれている。
そこで本発明の目的は、対象表面の識別記号を認識するための光源のパラメータの設定方法を提供することにある。さらに本発明の目的は、光源のパラメータを最適な値に設定して識別記号を認識する方法を提供することにある。
本発明の原理は、対象表面に記された識別記号を認識するための光源のパラメータを設定する方法において、クラス間分散値を使用する点にある。光源のパラメータを変化させたときのそれぞれの画像に対して計算したクラス間分散値を最大にするようにパラメータの値を設定すると、コントラストのよい認識率に優れた撮影画像を得ることができる。
本発明の態様は、背景と識別記号を含む対象表面に画像生成用の光線を照射する光源のパラメータを設定する方法であって、前記対象表面の輝度に影響を与える前記光源のパラメータを前記所定の値に設定するパラメータ設定ステップと、前記パラメータが所定の値に設定された光源から前記対象表面に照射した入射光に対する反射光から濃淡画像を生成する濃淡画像生成ステップと、前記濃淡画像を2値画像に濃度変換するための閾値を複数設定して各閾値に対するクラス間分散値を求め、該各クラス間分散値の中で最も大きいクラス間分散値に相当する極大クラス間分散値を選択する極大クラス間分散値選択ステップと、前記パラメータの値を複数の異なる値に変更し、それぞれのパラメータの値において極大クラス間分散値を求め、該各極大クラス間分散値の中で最も大きいクラス間分散値に相当する最大クラス間分散値を選択する最大クラス間分散値選択ステップと、前記光源のパラメータを前記最大クラス間分散値を与える値に設定するステップとを有する光源のパラメータ設定方法を提供する。
対象表面の輝度に影響を与える光源のパラメータには、光量、波長、または照射角度など複数あるが、本発明は設定可能ないかなるパラメータに対しても最適なコントラストの撮影画像を生成するための最適値の設定に適用することができる。複数のパラメータの設定が可能な光源であれば、第1のパラメータを固定して第2のパラメータの最適値を求め、つぎに第2のパラメータを最適値に固定して第1のパラメータの最適値を求めて、第1のパラメータ、第2のパラメータをともに最適値に設定することができる。
アナログ量の輝度値をディジタル量の濃度値に変換して濃淡画像を生成するときの濃度階調Nは任意に選択することができる。設定されたパラメータ値に対する極大クラス間分散値を求めるときは0からN−1まで、または1からN−2までの全範囲に渡って閾値を変化させてもよく、また、極大クラス間分散値が存在する閾値の値がほぼわかっていれば、その近辺で変化させてもよい。本発明の方法は、ヘッド/スライダの表面のように鏡面状ではあるが場所によって反射率が異なるような平坦な面にレーザ光線を照射して形成した識別記号を識別するのに適している。
本発明により、対象表面の識別記号を認識するための光源のパラメータの設定方法を提供することができた。さらに本発明により、光源のパラメータを最適な値に設定して識別記号を認識する方法を提供することができた。
[ヘッド/スライダとシリアル・ナンバー]
ヘッド/スライダは、アルティックといわれる酸化アルミニウムと炭化チタンを組成とするセラミックを基板として、これに絶縁層、磁性層、およびGMR層などを形成して薄膜記録ヘッドおよびGMR再生ヘッドが形成されている。図2にヘッド/スライダ11の外形を示す。例示したヘッド/スライダ11の外形は、一般にピコ・スライダといわれているサイズの直方体で、磁気ディスクの空気流が流れる方向の長さが1.25mm、幅が1mm、高さが0.3mmである。本発明は、フェムト・スライダなどの他のサイズのスライダにも適用することができる。
図2(A)はヘッド/スライダ11の側面図で、上面13はサスペンション・アセンブリに対する取り付け面であり、左側面15はヘッドの外部端子であるスライダ・パッドが形成される面である。下面19はHGAが磁気ディスク装置として組み立てられたときに磁気ディスクに対向する空気軸受面(以下、ABSという。)であり、右側面17はシリアル・ナンバー21が形成される面(以後、対象表面という。)である。対象表面17は、磁気ディスクの表面に発生した空気流がABSと磁気ディスク表面との間に流れ込む、いわゆるリーディング・エッジ側の側面である。
図2(B)は、対象表面17を正面からみた図であり、10桁からなる識別記号としてのシリアル・ナンバー21がレーザ・ビームの照射により形成されている。本実施例では、シリアル・ナンバー21は、16進を表示する16個の英数字に0アンダー・バー、1アンダー・バーを加えた18個の符号の組み合わせで構成される。
図2(C)は、レーザ・ビームの照射によりシリアル・ナンバーが形成された対象表面17の部分的な拡大断面図である。対象表面17は、平坦な鏡面状態に処理されているが、レーザ・ビームが照射された部分は溶融して平坦な部分より窪んでおり内部の表面は細かな凹凸が形成された状態になっている。したがって、光源から照射された入射光線は、対象表面17では正反射するが、シリアル・ナンバー部分では拡散反射する。
[光量の決定方法]
ヘッド/スライダ11の対象表面17に光線を照射して画像を撮影するときの入射光の光量を決定する方法を図3〜図10を参照して説明する。図3は、コントラストを指標にして光量を最適な値に設定して識別記号を認識する手順を示す全体フローチャート図である。図5は、識別記号読み取り装置の概略ブロック図で、X−Yステージ41、光源23、撮像部25、光量設定部27、演算処理部29、画像処理部31、モニター35、およびパターン認識部33で構成されている。シリアル・ナンバー21の読み取り対象となるヘッド/スライダ11を含むHGA51は、X−Yステージ41に固定されて、X方向およびY方向に移動できるようになっている。
図10は、HGA51を構成するサスペンション・アセンブリ53の平面図である。HGA51は、サスペンション・アセンブリ53にヘッド/スライダ11が取り付けられた状態を意味している。図10(A)は、サスペンション・アセンブリ53を拡大してロード・ビーム側から見た平面図で、図10(B)はヘッド/スライダの取り付け側から見た平面図である。サスペンション・アセンブリ53は、ロード・ビームの固定部61bとアーム部61a、ヒンジ67、マウント・プレート63、フレキシャ・アセンブリ55、および配線トレース65で構成されている。フレキシャ・アセンブリ55には、ヘッド/スライダ11の取り付け場所であるフレキシャ・タング59が設けられている。ロード・ビームのアーム部61aの先端には、マージ・リップ57が形成されている。ヘッド/スライダ11は、左側面15がマージ・リップ57側に位置するようにして上面13がフレキシャ・タング59に接着される。
図5に戻って、HGA51はヘッド/スライダ11の対象表面17に対して光源23から入射光37を照射できるようにX−Yステージ41に固定される。光源23は、ハロゲン・ランプおよび平行光線を対象表面に照射するための光学機構を含み、光量設定部27からの操作信号で光量の調整が可能なように構成されている。光量とは、光源から放射される全放射エネルギーで光束の時間積分値に相当する量である。光源23はまた、HGA51のヘッド/スライダ11に対する入射光37の入射角の調整が可能になっている。
光量設定部27は、光量の値を設定するためにマニュアルで操作することにより電圧や電流などの操作量を生成して光源23および演算処理部29に送る。撮像部25は、光学機構、CCD、およびA−D変換器で構成され対象表面で正反射した反射光39を受光する位置に設定される。光学機構は、対象表面17からの反射光39を受光して結像し対象表面17の画像を光情報としてCCDに供給する。CCDは、画素に相当する単位素子が光信号を電気信号に変換して視野の範囲に対応する各画素の輝度値を生成する。A−D変換器は、アナログ量である各画素の輝度値を量子化してディジタル量である256階調の濃度値に変換する。階調数は256に限定する必要はないが、階調数を上げればコンピュータの負担が大きくなる反面より解像度の高い画像を生成することができる。
画像処理部31は、撮像部25から送られた画像データの濃度値に基づいて、モニターに表示する出力画像データを生成したり、ヒストグラムを生成したりする。さらに、画像処理部31では、入力画像データに対してフィルタ処理、コントラスト調整、および対象表面17の切り出しなどを行って出力画像データを生成することができる。
モニター35は、画像処理部31で生成された出力画像データを表示する。パターン認識部33は、入力画像用メモリ、シリアル・ナンバーを構成する各文字の標準パターンを格納するメモリ、テンプレート・マッチング部、およびスコア値判定部などを備えており、入力画像と標準パターンを比較してテンプレート・マッチングを行い、閾値以上のスコアで認識したパターンからなるシリアル・ナンバーをモニター35に出力する。
演算処理部29は、プロセッサおよびメモリを備えており、光量設定部27から設定した光量の操作量の値を受け取り、さらに画像処理部31から当該光量に対応する画像データのヒストグラムを受け取って、極大クラス間分散値および最大クラス間分散値を計算する。演算処理部29は、最大クラス間分散値を与える光量の操作量の値をモニター35に送る。
つづいて、図3を参照して光量決定の手順を説明する。HGA51を取り付けたX−Yステージ41を、光源23からの入射光37に対してヘッド/スライダ11の対象表面17が位置づけられるように位置調整する。図5では、入射光37が対象表面17に対してある入射角で照射されているように示しているが、入射光37を対象表面17に垂直に照射してもよい。また、X−Yステージ41により位置調整をすることに代えて、光源23および撮像部25の位置調整をしてもよい。
このとき、モニター35には撮像部25の視野に入る画像が映し出されるので、これを参照してX−Yステージ41の位置を決定する。ブロック101では、最適な光量を探索するために光源23が充分な光量調整範囲を有するか否かを、光量設定部27で光量を調整しながらモニター35の画像を使って確認する。光量調整範囲の最低光量値は、モニター35の画像が暗くてシリアル・ナンバー21を確認できない程度の値である。最低光量値が得られない場合は、室内の照度を低下させたり暗室状態にしたりして調整する。
光量調整範囲の最大光量値は、過光量状態のために対象表面17でハレーションが発生し、黒い領域としてモニター35に表示されるシリアル・ナンバーの線の幅が本来の幅より狭くなっている状態の値である。最大光量値が得られない場合は、光源23の光学機構や対象表面17に対する入射角度の調整をしたり、撮像部25の感度調整をしたりする。光源が光量を最大光量値と最低光量値の範囲で調整できる場合は、最適光量値は必ずその間に存在するので、本実施の形態による方法で最適光量値を探索することができる。
図3に示す手順は、光源が撮影画像のコントラストに影響を与える複数のパラメータのうちで、光量にだけ着目した場合の手順である。したがって本手順を実行する間は、光源が撮影画像のコントラストに影響を与える波長や入射角度などの他のパラメータは任意の方法で設定した一定の値に固定しておくものとする。ブロック103以下の本手順の概要は、対象表面17に対して光源23から入射光37としての可視光線を照射して、反射光39を撮像部25で受光し、演算処理部29が最適光量を決定するための計算を行うというものである。
光源23は、光量設定部27で操作量としての光源23の電圧または電流を変化させることにより、最低光量値から最大光量値まで連続的に、または段階的に光量が変化する構成になっている。ブロック103で光量設定部27が、光源23の光量を最低光量値に設定する。ブロック105では設定された光量値で、対象表面17に対して可視光線を照射して反射光39を撮像部25で受光する。撮像部25は、アナログ量の輝度値を256階調のディジタル量の濃度値に変換してディジタルの濃淡画像を生成し、濃淡画像のデータを画像処理部31に送る。本発明の思想の範囲では、濃淡画像の階調数は256階調に限定するものではなく、他の階調数の濃度値からなる濃淡画像を生成してもよい。
画像処理部31は、撮影画像を表示するために画像データをモニター35に送る。さらに画像処理部31は、画像データから0〜255までの濃度値順に各濃度値を有する画素の数を並べたヒストグラムを生成して演算処理部29に送る。ブロック107では、演算処理部29が、濃淡画像のヒストグラムに複数の閾値を設定してそれぞれの閾値に対するクラス間分散値を計算し、さらに極大クラス間分散値を計算する。極大クラス間分散値を計算する手順を図4のフローチャートを参照して説明する。
ブロック201では、演算処理部29は、メモリに極大クラス間分散値を記憶するメモリ領域PeakV、最大閾値を記憶するメモリ領域Maxt、および最大クラス間分散値を記憶するメモリ領域MaxVを割り当て、初期値としてそれぞれPeakV=0、Maxt=255、およびMaxV=0を書き込む。ここに、極大クラス間分散値とは、特定の光量に対してさまざまな閾値で計算されたクラス間分散値の中で最大のクラス間分散値をいう。また、最大クラス間分散値とは、最低光量から最大光量まで各光量について計算された極大クラス間分散値の中で最大のクラス間分散値をいう。
ブロック203で演算処理部29は、256階調のヒストグラム上で画像データを2値画像に濃度変換する場合の閾値tを最低の閾値である1に設定する。各画素は、黒色の濃度値0から白色の濃度値255までのいずれかの濃度値を有しており、ヒストグラム上のいずれかの階調の画素数を構成している。すべての画素は、閾値1未満の画素群(クラス1)と閾値1以上の画素群(クラス2)のクラスのいずれかに分類される。2値画像を生成するときは前者の画素群は濃度値0に変換され、後者の画素群は濃度値255に変換される。ただし、本実施例では実際に2値画像を生成する必要はない。本実施例では、2つのクラスをつくってクラス間分散値を計算するために、閾値を最低の値1から最高の値255まで複数設定している。閾値に対するクラス分類の規則を、閾値と同じ濃度値の画素が、濃度値の小さい方のグループに含まれるようにすれば、最低の閾値は0で最高の閾値は254にすることができる。
ブロック205で演算処理部29は、設定した閾値1に基づいて生成したクラス1とクラス2の2つのクラスに対してクラス間分散値Vを計算する。閾値を1に設定した場合は、濃度値が小さい方のクラス1には濃度値が0の画素が分類され、濃度値が大きい方のクラス2には濃度値が1から255までの画素が分類される。いま、クラス1に含まれる画素の画素数、平均濃度値をそれぞれω、Mとし、クラス2に含まれる画素の画素数、平均濃度値をそれぞれω、Mとすればクラス間分散値Vは式2により、
Figure 2006172080
で計算することができる。
ブロック207で演算処理部29は、計算したクラス間分散値Vとメモリ領域PeakVとを比較する。計算したクラス間分散値Vがメモリ領域PeakVの値より大きければ、ブロック209でメモリ領域PeakVの値を計算したクラス間分散値Vで置換してブロック211に移行する。計算したクラス間分散値Vがメモリ領域PeakVの値と等しいか小さい場合は、メモリ領域PeakVの値を置換しないでブロック211に移行する。
ブロック211で演算処理部29は、ブロック205で設定されている閾値tが255以上か否かを判断し、255未満のときはブロック213で閾値を1だけ増大してブロック205に戻る。本実施の形態では閾値は1づつ漸増していくが、ブロック213での閾値の増分量は1に限定する必要はなく、精度は低下するが計算の負担を軽くするために適当な数値間隔で増分してもよい。演算処理部29がブロック205からブロック211までのループ計算を繰り返して閾値t=1〜t=255までのN個の各閾値に対するクラス間分散値Vの計算を行うと、メモリ領域PeakVには、設定された光量に対する極大クラス間分散値が記憶されていることになる。
ブロック211で閾値tが255に到達したときは、ブロック215に移行して演算処理部29はPeakVの値を図3のブロック105で設定されていた光量値に対する極大クラス間分散値として扱う。図6は、ある値に設定された光量の可視光線を対象表面に照射して得た反射光から生成した濃淡画像に対して、図4に示した手順を実行して計算したクラス間分散値の分布を示す図である。図4には、閾値を濃度値1から255まで漸増させて各閾値に対するクラス間分散値を計算していくと、濃度値が172のときに最も大きいクラス間分散値が得られ、この値が極大クラス間分散値に相当することが示されている。
図3のブロック109に戻って演算処理部29は、メモリ領域PeakVの値とメモリ領域MaxVの値を比較する。メモリ領域PeakVの値の方がメモリ領域MaxVの値より大きい場合はブロック111に移行してメモリ領域MaxVの値をメモリ領域PeakVの値で置換してブロック113に移行する。メモリ領域PeakVの値がメモリ領域MaxVの値より小さいか等しい場合は、メモリ領域MaxVの値を置換しないでブロック113に移行する。
ブロック113では、演算処理部29はブロック105で設定されていた光量値が最大光量値に到達しているか否かを判断する。最大光量値に到達していない場合はブロック115で光量を所定値だけ増大してブロック105に戻る。光量値を変化させるときは、一定の間隔でディジタル的に変化させてもよく、また、アナログ的に連続するように変化させてもよい。最低光量値から最大光量値まで光量を変化させながら演算処理部29がブロック105からブロック113までのループ計算を繰り返すと、メモリ領域Maxには、各光量値に対する極大クラス間分散値の中から選択された最も大きいクラス間分散値である最大クラス間分散値が記憶されていることになる。
ブロック113で最大光量値に到達している場合は、演算処理部29はブロック117に移行してメモリ領域MaxVの値を最大クラス間分散値として扱い、これに対応する画像を生成したときの光量設定部27の操作量をモニター35に表示する。ブロック119では光量設定部27を、最大クラス間分散値を与える操作量に設定して光源23の光量を最適な値に設定する。ブロック121では、光源23が最適光量値で対象表面17を照射して、撮像部25、画像処理部31が濃淡画像を生成してパターン認識部33に送り、パターン認識部33はテンプレート・マッチングによりシリアル・ナンバーを認識する。
ここで、本実施の形態において、コントラストの良好な撮影画像を生成するための最適光量の設定に対してクラス間分散値を利用することの意義を説明する。鏡面状の背景に記されたシリアル・ナンバーなどの識別記号を認識するためには、光学情報に基づいて背景から識別記号を正確に分離する必要がある。256階調の濃淡画像の背景と識別記号を分離することは、濃淡画像の各画素の濃度値を2値化することで可能になる。クラス間分散値は、設定した閾値で分類された一方のクラスに含まれる画素群の濃度値が他方のクラスに含まれる画素群の濃度値から分離される程度を示す指標であるため、最も大きいクラス間分散値を与える閾値で2値化すると識別記号の領域にある一部の画素が白になったり背景の領域にある一部の画素が黒になったりする割合が小さくなり、背景と識別符号の分離を正確に行うことができる。
このようにクラス間分散値は、濃度値0の画素と濃度値255の画素で構成される最大コントラストの2値画像を生成する指標であり、このことは視点を変えると、クラス間分散値は濃淡画像を生成する光量を変化させたときに濃淡画像のコントラストの良否を判断する指標として使用できるといえる。図7〜図9を参照して、クラス間分散値が光量を決定する上で適切な指標であることを説明する。図7は、ヘッド/スライダ11に照射する光量を10段階に設定し、それぞれの光量を照射して生成した256階調の濃淡画像を示している。図7(A)は、10個の画像の中で最も小さい光量値で撮影したときの濃淡画像であり、図7(J)は最も大きい光量値で撮影したときの濃淡画像でハレーションを起こしている状態である。図7(B)〜(I)までの各画像は順番に光量値を増大していったときのもので、光量値の増大とともに背景が徐々に白くなっている。
図8は、図7の(A)〜(J)の各濃淡画像から計算した極大クラス間分散値を示すグラフである。図8には、図7(I)の濃淡画像に対するクラス間分散値が最も大きく、このときの光量が最大クラス間分散値を与えていることが示されている。図7(J)の画像では光量値が大きすぎて、シリアル・ナンバーを構成するラインが細くなっており、極大クラス間分散値が図7(I)の画像に比べて小さくなっている。図7と図8を参照すると、最大クラス間分散値を与える光量値で対象表面17を照射して生成した濃淡画像は、人間の感覚が判断したコントラストの良好性と一致していることがわかり、光量決定の指標としての適格性を確認することができる。
図9は、ソーベル・フィルタで最適値を探索して設定した光量で照射して生成した256階調の濃淡画像と、本実施の形態にかかる最大クラス間分散値で最適値を探索して設定した光量で照射して生成した256階調の濃淡画像に対して、シリアル・ナンバーをテンプレート・マッチングで認識したときのそれぞれの方法における第1候補と第2候補のスコア差を示すグラフである。テンプレート・マッチングでは、濃淡画像から取り出したシリアル・ナンバーの各符号が、あらかじめ用意した18個の標準パターンの符号のいずれと最も近いかを式1の正規化相関スコアを使って判断している。
したがって、第1候補と第2候補のスコア差が大きいほど、正確に判断できたことを示す。図9より、すべての符号に対してソーベル・フィルタで設定した光量値で照射して生成した濃淡画像より、最大クラス間分散値で設定した光量値で照射して生成した濃淡画像を使ってシリアル・ナンバーを認識した方がスコア差は大きく、クラス間分散値は、識別符号を認識する濃淡画像を生成するための光量の設定に適したパラメータであることがわかる。
[コントラストに影響を与える他のパラメータの設定]
これまで、コントラストに影響を与えるパラメータとして、光量を対象にしてきたが、本実施の形態は、光源の波長や照射角度などの他のパラメータに対しても適用することができる。その場合、最初は対象とするパラメータ以外のパラメータを固定して、対象とするパラメータに対する最適値をクラス間分散値を計算して求める。さらに、当該パラメータを最適値に固定して他のパラメータの最適値をクラス間分散値を計算して求めることを繰り返していけば、すべてのパラメータを最適値に収束させていくことができる。
本実施の形態にかかる光源のパラメータ決定方法は、背景が平坦であって光源のパラメータを変化させたときに輝度値が一様に変化せず、また、識別記号の表面には凹凸があって乱反射するような場合に適している。また、その逆に、背景に凹凸があって識別記号の表面が平坦な場合にも同様に適している。背景と対象を区分するための最適なコントラストの光学像を生成することに対して原理は同じだからである。したがって、本実施の形態にかかる光源のパラメータ設定方法は、半導体、金属、またはセラミックスなどの鏡面状の平坦な面にレーザ光の照射、打刻、エッチング、型による打刻、プレス加工による打ち抜きなどで形成されている識別記号を認識するためのコントラストの良好な光学像を得るのに適している。
これまで本発明について図面に示した特定の実施の形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができることはいうまでもないことである。
識別記号を認識するためにコントラストの良好な画像を生成する広範囲の分野に適用することができる。
ソーベル・フィルタを使ってスライダ表面に記されたシリアル・ナンバーの濃淡画像を生成したときの状態を説明する図である。 ヘッド/スライダにレーザ・ビームで形成されたシリアル・ナンバーを説明する図である。 濃淡画像生成のための光量を設定し識別記号を認識する手順を示すフローチャート図である。 極大クラス間分散値を計算する手順を示すフローチャートである。 識別記号認識装置の概略ブロック図である。 クラス間分散値の分布を示す図である。 ヘッド/スライダに照射する光量を10段階に設定して、それぞれの光量を照射して生成した256階調の濃淡画像を示している。 図7の(A)〜(J)の各濃淡画像から計算した極大クラス間分散値の分布を示すグラフである。 ソーベル・フィルタおよび本実施の形態にかかる方法で生成した濃淡画像からシリアル・ナンバーをパターン認識したときの第1候補と第2候補のスコア差を示すグラフである。 HGAの構成を示す図である。
符号の説明
11 ヘッド/スライダ
17 対象表面
21 シリアル・ナンバー(識別記号)

Claims (17)

  1. 背景と識別記号を含む対象表面に画像生成用の光線を照射する光源のパラメータを設定する方法であって、
    前記対象表面の輝度に影響を与える前記光源のパラメータを所定の値に設定するパラメータ設定ステップと、
    前記パラメータが前記所定の値に設定された光源から前記対象表面に照射した入射光に対する反射光から濃淡画像を生成する濃淡画像生成ステップと、
    前記濃淡画像を2値画像に濃度変換するための閾値を複数設定して各閾値に対するクラス間分散値を求め、該各クラス間分散値の中で最も大きいクラス間分散値に相当する極大クラス間分散値を選択する極大クラス間分散値選択ステップと、
    前記パラメータの値を複数の異なる値に変更しそれぞれのパラメータの値において極大クラス間分散値を求め、該各極大クラス間分散値の中で最も大きいクラス間分散値に相当する最大クラス間分散値を選択する最大クラス間分散値選択ステップと、
    前記光源のパラメータを前記最大クラス間分散値を与える値に設定するステップと
    を有する光源のパラメータ設定方法。
  2. 前記パラメータが前記光源の光量である請求項1記載の光源のパラメータ設定方法。
  3. 前記パラメータが前記光源の波長である請求項1記載の光源のパラメータ設定方法。
  4. 前記パラメータが前記光源から放射する光量の前記対象表面に対する照射角度である請求項1記載の光源のパラメータ決定方法。
  5. 前記パラメータが第1のパラメータと第2のパラメータで構成され、前記第2のパラメータを任意の値に固定して前記最大クラス間分散値を与える前記第1のパラメータの第1の値を求めるステップと、前記第1のパラメータを前記第1の値に固定して前記最大クラス間分散値を与える前記第2のパラメータの第2の値を求めるステップと、前記光源の第1のパラメータと第2のパラメータをそれぞれ前記第1の値と前記第2の値に設定するステップとを含む請求項1記載の光源のパラメータ設定方法。
  6. 前記濃淡画像が0からN−1までのN階調で構成され、前記極大クラス間分散値選択ステップが前記閾値を1からN−1まで、又は0からN−2まで変化させるステップを含む請求項1記載の光源のパラメータ設定方法。
  7. 前記極大クラス間分散値選択ステップが、前記閾値で分離された一方のクラスに含まれる画素の画素数と平均濃度値をそれぞれω、Mとし、前記閾値で分離された他方のクラスに含まれる画素の画素数と平均濃度値をそれぞれω、Mとして、前記クラス間分散値Vを
    Figure 2006172080

    で計算するステップを含む請求項1記載の光源のパラメータ設定方法。
  8. 前記最大クラス間分散値選択ステップが、前記設定されたパラメータの値を最低値から最高値まで連続的に変化させるステップを含む請求項1記載のパラメータ設定方法。
  9. 前記パラメータが前記光源の光量であり、前記最大クラス間分散値選択ステップが、前記光量の最大値をハレーションの発生を基準にして設定するステップを含む請求項8記載の光源のパラメータ設定方法。
  10. 前記対象表面が金属、セラミックス又は半導体のいずれかの平坦な面を含む請求項1記載の光源のパラメータ設定方法。
  11. 前記識別記号が前記平坦な面に対してレーザ光の照射、エッチング、打刻、又は打ち抜きのいずれかの方法で形成されている請求項10記載の光源のパラメータの設定方法。
  12. 対象表面から識別記号を認識する方法であって、
    光源の光量を所定の値に設定する光量設定ステップと、
    前記光源から前記設定された光量値で前記対象表面に照射した入射光に対する反射光から濃淡画像を生成する濃淡画像生成ステップと、
    前記濃淡画像を2値画像に濃度変換するための閾値を複数設定して該各閾値に対するクラス間分散値を求め、該各クラス間分散値の中で最も大きいクラス間分散値に相当する極大クラス間分散値を選択する極大クラス間分散値選択ステップと、
    前記設定された光量値を複数の異なる値に変更しそれぞれの光量値において極大クラス間分散値を求め、該各極大クラス間分散値の中で最も大きいクラス間分散値に相当する最大クラス間分散値を選択する最大クラス間分散値選択ステップと、
    前記光源の光量を前記最大クラス間分散値を与える値に設定して照射した入射光に対する反射光から濃淡画像を生成し、該濃淡画像の識別記号と標準パターンの識別記号とを比較して前記識別記号を認識する認識ステップと
    を有する認識方法。
  13. 前記濃淡画像が0からN−1までのN階調で構成され、前記極大クラス間分散値選択ステップが、N個のクラス間分散値を計算するステップを含む請求項12記載の認識方法。
  14. 磁気ディスク装置に使用するヘッド/スライダの表面に記された識別記号を認識する方法であって、
    光源の光量を所定の値に設定する光量設定ステップと、
    前記光源から前記設定された光量値で前記ヘッド/スライダの表面に照射した入射光に対する反射光から濃淡画像を生成する濃淡画像生成ステップと、
    前記濃淡画像を2値画像に濃度変換するための閾値を複数設定して該各閾値に対するクラス間分散値を求め、該各クラス間分散値の中で最も大きいクラス間分散値に相当する極大クラス間分散値を選択する極大クラス間分散値選択ステップと、
    前記設定された光量値を複数の異なる値に変更しそれぞれの光量値において前記濃淡画像生成ステップと前記極大クラス間分散値選択ステップとを実行して複数の極大クラス間分散値を求め、該複数の極大クラス間分散値の中で最も大きいクラス間分散値に相当する最大クラス間分散値を選択する最大クラス間分散値選択ステップと、
    前記光源の光量を前記最大クラス間分散値を与える値に設定して照射した入射光に対する反射光から濃淡画像を生成し、該濃淡画像の識別記号と標準パターンの識別記号とを比較して前記識別記号を認識する認識ステップと
    を有する認識方法。
  15. 前記ヘッド/スライダが前記磁気ディスク装置のヘッド・ジンバル・アセンブリとして構成されている請求項14記載の認識方法。
  16. 前記識別記号が前記ヘッド/スライダのリーディング・エッジ側の側面に形成されている請求項15記載の認識方法。
  17. 前記識別記号がレーザ光線の照射により形成されている請求項14記載の認識方法。
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