JP2001118093A - 料金収受装置 - Google Patents

料金収受装置

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JP2001118093A
JP2001118093A JP29560699A JP29560699A JP2001118093A JP 2001118093 A JP2001118093 A JP 2001118093A JP 29560699 A JP29560699 A JP 29560699A JP 29560699 A JP29560699 A JP 29560699A JP 2001118093 A JP2001118093 A JP 2001118093A
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JP29560699A
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Riichiro Yamashita
利一郎 山下
Hitoshi Nakagawa
仁 中川
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】券のデータの記録容量を増大させることが可能
な料金収受装置を提供すること。 【解決手段】料金の収受を行なうための券へのデータの
磁気記録を二次元バーコード化し、前記券への磁気記録
と印字記録を同一のプリンタ(36)で行ない、前記券
の搬送方向を可逆とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有料道路等におい
て通行料金を収受する料金収受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】多区間方式の有料道路においては、各イ
ンターチェンジの入口ゲートで進車両に対し、当該イン
ターチェンジ番号その他を記録した通行券を渡し、出口
ゲートでは、車両のドライバーから通行券を受取って、
その通行券に記録されているインターチェンジ番号から
通行区間に相当する車種別の通行料金を算出し、その金
額の料金を収受することが行なわれている。
【0003】このような、有料道路における料金収受の
方法として、従来では通行券として磁気カード式のもの
を使用し、各料金所の入口及び出口ゲートに通行券発行
機及び確認(読取)機を設置して、次のような通行料金の
収受が行なわれていた。その一例として、現行の日本道
路公団高速道路の料金収受システムの概要と通行券の特
徴を図9〜図11に従い説明する。
【0004】図9は、従来例に係る料金収受システムの
構成を示す図である。図9において、通行券発行機1は
入口ゲートの各ブースに設置され、車両判別装置2は踏
板2a及び光電検出器2b,2b’などを組合せてお
り、信号器3は入口ゲートの各車線毎に設けられてい
る。これらの設備は、入口車線制御機4に接続されてい
る。
【0005】通行券確認機5は出口ゲートの各ブースに
設置されている。車両判別装置6、信号器7、料金表示
器8、領収書発行機9は、出口ゲートの各車線毎に設け
られている。これらの設備は、出口車線制御機10に接
続されている。
【0006】そして、入口車線制御機4と出口車線制御
機10は料金所の事務所内に設置されデータ処理装置1
1に接続されている。通行券発行機1によって発行され
る通行券に記録されている入口情報(入口インターチェ
ンジ番号,車種番号など)と、通行券確認機5によって
通行券に記録される出口情報及び通行券から読み取られ
た入口情報は、データ処理装置11に入力され、通行券
の発行及び回収確認毎に集計記録されるとともに、記録
機12により記録紙に記録される。
【0007】図10は、上記料金収受システムに使用さ
れる通行券を示す図である。この通行券には、上質紙か
らなる矩形状カードの表面下方にカードの長手方向に沿
う情報記録用磁気ストライプ部(磁気記録領域)13が設
けられているとともに、車種、インターチェンジ番号、
日付、時刻、収受員番号、一連番号などの印刷欄を有す
る入口情報印刷用余白部(印字領域)14a及び出口情報
印刷用余白部14bが設けられている。さらに、このカ
ードの表面の他の部分には、通行券確認機5への挿入方
向を示す矢印と、入口インターチェンジ名などの必要事
項がプレ印刷されている。
【0008】図11は、通行券発行機1及び通行券確認
機5の基本的な機能構成を示す図であり、これらは入
口、出口兼用型である。図11において、通行券搬送用
の回転ドラム15を無端ベルト16が周回しており、こ
れに挟持されて通行券が搬送される。通行券の搬送路に
は、磁気記録及び再生用の磁気ヘッド17a,17b,
17cとプリンタ18が所定間隔をもって配置されてい
る。
【0009】また、図11において19は通行券ホッ
パ、20は通行券スタッカであり、21は通行券挿入
口、22は通行券排出口である。23は通行券のセパレ
ート機構であり、通行券の収納と排出のどちらを行なう
かを選択する。
【0010】次に、図11の構成を通行券発行機1及び
通行券確認機5として使用する場合の動作例を説明す
る。通行券発行機1として使用する場合、新しい通行券
を、まず、ホッパー19に装填する。車両が進入する
と、収受員により車種設定釦が押下されるかまたは自動
発行の場合は、図9に示す入口前方の車種判別装置2の
車種信号によってカード繰出し機構が作動して、通行券
を搬送ドラム部15,16に操込む。操込まれた通行券
は、磁気ヘッド17bで、入口情報(当該車種,インタ
ーチェンジ番号など)が記録される。
【0011】磁気ヘッド17cでは、その記録データを
再生して、エラーチェックを行ない、プリンタ18で図
10に示す14a欄に入口情報を印字して、排出口22
に通行券を導く。発行された通行券は、抜取りドライバ
ーにより収受員に手渡される。磁気ヘッド17cでエラ
ーがチェックされた場合は、エラーカードとして、セパ
レータ23で選別され、スタッカ20に収納される。
【0012】また、出口で通行券確認機として使用する
場合、入口で発行された通行券を収受員がドライバーか
ら受け取り、収受員が通行券確認機5の挿入口21へ通
行券を挿入し、磁気ヘッド17aで、磁気ストライプ1
3に記録されている入口情報を読取り、そのデータに基
づいて、ドライバーと車種別、区間別の料金収受が行な
われる。磁気ヘッド17b,プリンタ18では出口情報
を記録し、通行券はスタッカ20に収納される。
【0013】この他、収受員が自分の勤務中に処理した
データに基づき、勤務カードを作成する処理なども行な
うことができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上、従来の料金収受
システムの概要を説明したが、次に本システムの課題に
ついて説明する。それは、通行券における磁気記録デー
タのための記録容量の拡張性についての問題である。
【0015】我国の高速道路は、初期の幹線型から順次
枝線が拡張され、現在すでに道路の環状化が進展しつつ
ある。これに伴って、目的地への通行ルートの多様化が
生じ、出口料金の精算時に、通行券に通行ルートの履歴
データを記録する必要が生じている。
【0016】ところが、現行の磁気通行券の記録容量
は、大きなもので100BPI(ビット/インチ)で記録
して、120mmのカード長で約400ビット(前後の
余白を除く)、1ワード当り最小の4ビットで構成して
も、数字のみで約100桁である。
【0017】現在、入口データ27桁、出口データ54
桁を記録しているが、この他データの信頼性向上のため
の訂正コードの付加、データ編集上に必要な余分なコー
ドなどは欠くことができず、これに不正通行チェック
(俗にいうキセル通行防止のための中間点通過チェック)
のためのバリヤ料金所の通過記録データが追加される
と、ほぼ満杯になるといわれている。
【0018】技術的に記録容量の増大を図る方法の一つ
として、一般の磁気テープのように記録密度を上げる方
法があるが、単葉カードの搬送速度の安定性、紙カード
特有の磁気ストライプ層の厚さ均一性など、特性上の問
題などから実用上限界であるとされている。
【0019】また、他の方法として、磁気ヘッドの記録
巾を小さくしてマルチトラック化する方法も考えられる
が、読取りヘッドがこれをトレースする必要があり、こ
れも巾方向の搬送制御の安定性(蛇行)から、現在では、
記録巾5〜6mm程度の1トラック方式で実用化されてい
る。
【0020】この他、カードサイズは、携帯性と省資源
の観点から更に小型化指向が要求されているため、磁気
カード方式では現行以上の記録容量の増大が望めず、道
路網拡張に対応できる高記録容量の次世代通行券が望ま
れている。
【0021】本発明の目的は、券のデータの記録容量を
増大させることが可能な料金収受装置を提供することに
ある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、本発明の料金収受装置は以下の如く構
成されている。
【0023】(1)本発明の料金収受装置は、料金の収
受を行なうための券へのデータの磁気記録を二次元バー
コード化し、前記券への磁気記録と印字記録を同一のプ
リンタで行ない、前記券の搬送方向を可逆とした。
【0024】(2)本発明の料金収受装置は上記(1)
に記載の装置であり、かつ前記二次元バーコードを読み
取るカメラを固定式とした。
【0025】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)図1は、本
発明の第1の実施の形態に係る通行料金収受装置に適用
される二次元バーコード式通行券の正面図であり、その
印刷レイアウトを示している。
【0026】図中、24は券名、25は入口I.C(イン
ターチェンジ)番号及び料金所名の印刷欄、26はカー
ドの挿入方向を示す矢印、27は車種、I.C番号、月
日時分、収受員番号、一連番号などのデータの入口、出
口/J.C(経由料金所又はバリヤ料金所)での印字欄で
ある。これらの各項目と前記券名、入口料金所名(番号)
などは、プリ印刷としても良いし、入口料金所発行時の
同時印刷としても良い。なお、J.Cとは経由料金所の
働きと単に通過チェックのみを行なうバリヤ料金所を便
宜上総称したもので、以下、J.Cと略称する。なお、
出口/J.Cは必要に応じて複数欄設けられる。
【0027】28a(b,c…)は、二次元バーコードの
記録欄で、28aは入口情報、28b,28cはバリヤ
/J.C、出口料金所の情報記録欄である。29a(b,
c…)は、バーコードの記録位置を識別するためのマー
クで、バーコード記録後に“黒”マークを印字する。こ
れらは、後述するバーコードリーダー(カメラ)の位置決
めに利用される。二次元バーコードとは、従来の一次元
光学バーコードを多重に階層化したもので、各国で種々
の方式が提案されている。
【0028】図2は、二次元バーコードの一例を示す図
であり、我国で提案されJISの標準化候補に上ってい
るQRコードの一例を示している。この二次元バーコー
ドでは、ドットサイズの小さいもの(0.33mm)では
10mm×10mmの面積にて数字データで最大130
桁が記録出来るとされている。
【0029】従来例で述べたように、現行通行券の10
×120mmの磁気ストライプ上での記録容量100桁
に対し、余白率50%以上見込んでも6ブロック780
桁のデータが記録でき、約8倍増となる。
【0030】図3は、本通行料金収受装置における通行
券処理装置の構成を示す側面図であり、図4はその平面
図である。図3において、30は通行券挿入口の通行券
受皿、31a、31b、31cは通行券の搬送路であ
る。通行券の駆動ローラRD〜RDは、通行券を図
1の矢印26(短辺)方向に連続して搬送できる間隔に配
置され、1つのモータMにより、図示しないタイミン
グベルトなどで連結されて駆動される。モータMは、
可逆可能なパルスモータを使用する。
【0031】アイドルローラRI〜RIは、対応す
る駆動ローラに圧接するよう、スプリングSP〜SP
でカードがスリップしない程度に押付けられている。
駆動ローラRDは、通行券の繰出し(入口)又は収納
(出口)をする。通常はスプリングSPで引上げられ,
通行券面から僅かの隙間をもって浮いているが、駆動の
時はソレノイドSLを吸引して、駆動ローラRD
通行券に圧接する。パルスモータMは、駆動ローラR
を単独で駆動する可逆可能なモータである。32は
通行券用のホッパ/スタッカである。
【0032】入口の場合は、新券を装填して発行毎に1
枚ずつ繰出し、出口の場合は使用済券を1枚ずつ収納す
る。通行券Aは下側から支持板33で支えられており、
スプリングコイル34で常に上方に圧力が加わってい
る。
【0033】通行券の案内板35a,35bは、通行券
Aが駆動ローラRDの前後で搬送器31cのレベルよ
り上方にカールしないように設定されている。また、図
3に示すように案内板35a,35bは、出口使用時に
使用済通行券が収納し易いように、左端に各々開口部
B,B'を設けている。以上が通行券の主な搬送系であ
る。
【0034】次に、通行券の二次元バーコードの記録
(併用する印字を含む)及び読取りの機構を説明する。3
6は、サーマルプリンタのヘッド部で、37が発熱アレ
イ(サーマルヘッド印字素子)であり、通行券の横巾の
ほぼ全面を同時プリント出来る。これらには200〜3
00BPI以上の高密度型を用いる。
【0035】サーマルヘッド36は支点Dを回転軸と
し、使用しない時はスプリングSPで引上げられてお
り、動作時はソレノイドSLで吸引して、通行券をパ
ッドローラRIに圧接する。この場合、サーマルプリ
ンタは、感熱発色用紙による直接印刷方式を示したが、
インクリボンを介在した普通紙による感熱転写方式も採
用出来る。38は、二次元バーコードを読み取るカメラ
であり、すでに光学系、画像識別部が内蔵された小型の
ものが市販されている。
【0036】スライド機構(例えば、ボールとネジの組
合せによる)39は、カメラ38が取付けられ、ネジ3
9の回転に伴ってカードの巾方向に移動する。Mは、
ネジ40の駆動モータである。
【0037】透過型の光電センサPC1は、通行券の挿
入または排出時に券端を検知し、カード搬送モータM
の駆動または停止の制御を行なう。光電センサPC2
a〜dは、図1に示した通行券のバーコード位置識別マ
ーク29a〜dに対応する位置に設置され、“黒”マー
クの有無を判別し、選択されたバーコード位置へカメラ
38を左右方向に移動する制御を行なう。
【0038】光電センサPC3及びPC4は、通行券搬
送途上の券端検知用のセンサである。これらは、入口発
行時と出口確認時で作用・効果が異なるが、搬送する通
行券の先端または後端を検知して、サーマルヘッド36
またはカメラ38の目的位置へ搬送するための制御信号
とする。
【0039】ここでは、光電センサは必要最少限で示し
たが、必要に応じ増設して良い。フラッパ機構41は、
通行券発行時の二次元バーコード記録エラー券を収納す
るため機構である。SL3はフラッパ41を駆動するロ
ータクソレノイド、42はエラー券のスタッカ、43は
エラー券搬送の案内路である。
【0040】図5は、前記通行券処理装置の制御回路図
である。図5において、制御回路44は、通行券搬送用
モータM、サーマルプリンタヘッド上下駆動用ソレノ
イドSL及びバーコード記録エラー券排除用フラッパ
駆動ロータリソレノイドSL の制御を行なう。制御回
路44は、光電センサPC1,PC3,PC4及び車種
信号Sを入力として、搬送モータMの起動/停止、
正転/逆転及びソレノイドSL,SLのON/OF
Fの制御を行なう。
【0041】カメラ制御部47は、二次元バーコードカ
メラ38の制御及び画像処理を行ない、制御回路44へ
バーコードの撮影コマンド信号Sを送信すると共に、
カメラ38へ処理終了(正常)信号Sを送信して、再び
モータMを駆動して通行券を搬送する。搬送の方向は
入口、出口/J.C処理によって異なる。
【0042】カメラ38からの信号Sは,バーコード
が正常に読めなかった場合の異常信号である。この場
合、制御回路44はエラー券処理としてフラッパ41の
方向に通行券を搬送し、ソレノイドSLを駆動してス
タッカ42にエラー券を収納する。
【0043】制御部48は、サーマルヘッド印字素子3
7の制御を行ない、文字,二次元バーコードの作成機能
と、印字素子の制御機能を有する。制御部48は、光電
センサPC3、PC4からの信号をトリガとして、制御
回路44とサーマルヘッド制御部48との間で、印字開
始S、印字終了Sの信号の授受を行なう。
【0044】制御回路45は、通行券発行及び収納時の
駆動モータM、駆動ローラRDの上下移動制御ソレ
ノイドSLの制御を行なう。制御回路45は、図9に
示した従来システムの車種判別装置の車種別信号または
収受員の設定する車種設定釦信号Sを入力として、ソ
レノイドSL及びモータMを駆動して通行券Aを1
枚ずつ繰出す。通行券搬送モータMは、制御回路44
が車種設定釦信号Sを同時に受信することにより駆動
され、通行券は発行側に搬送される。モータM (ソレ
ノイドSL)の停止は、光電センサPC4の券端検知
により制御回路45で行なわれる。または、タイマで自
動停止をしても良い。
【0045】出口モード収納時は、同じく制御回路45
が光電センサPC4からの信号によりモータM、ソレ
ノイドSLを駆動し、停止はタイマを用いて行なう。
主搬送モータMは、モータMの起動後、同じく自動
停止する。以上が通行券搬送券の基本動作である。
【0046】制御回路46は、バーコード用カメラ38
の移動制御モータMの制御を行なう。制御回路46
は、光電センサPC2a〜dからの信号及び制御部48
からの使用モード切替信号Sを入力とし、ホームポジ
ションはPC2(バーコード記録欄28aの位置)であ
り、入口発券モードでは、この位置にカメラ38が設定
され、記録された入口情報の二次元バーコードの読取り
確認を行なう。出口確認モードでも、この位置で入口情
報を読み取る。
【0047】J.Cモードでは、当該料金所の情報が通
行券面上で、図1の28b,28cと順次移動するの
で、その使用モード信号Sに基づいてカメラ38が移
動する。カメラ38の停止位置は、前述の通行券面上の
バーコード位置マーク29b,29c…の“黒”マーク
の検出(PC2,PC2…)により制御される。
【0048】入口、出口/J.Cの各々の使用モード毎
に、図1,図3,図4,図5を用いてその動作例を説明
する。
【0049】まず、入口で通行券を発券する場合につい
て説明する。通行券Aは、予めホッパー32に装填され
る。車種設定釦信号Sが入力されると、ソレノイドS
が通電し、駆動ローラRDが通行券Aに圧接す
る。同時に、モータMが駆動して通行券を1枚、その
摩擦力で繰出す。
【0050】通行券搬送モータMは連動して駆動して
いるため、繰出された通行券は、駆動ローラRDとパ
ッドローラRIに噛み込まれて搬送路31cから31
bの方向に向って搬送を開始する。
【0051】通行券の先端が光電センサPC4で検出さ
れると、ソレノイドSLを通電してサーマルヘッド3
6をパッドローラRIに圧接する。これにより発熱ア
レイ37が通行券面に密着し、印刷用意が完了する。
【0052】発熱アレイ37は、印字制御部48によっ
て、搬送速度に同期制御され、予め編集された入口情報
が図1のバーコード位置マーク29a、二次元バーコー
ド28aの順にプリントされ、続いて印字データが27
の入口欄に印字される。なお、その他の固定印字は、同
時印字しても良いし、プレ印刷にしても良い。
【0053】ソレノイドSLの解除は、プリント終了
または次の光電センセPC3の通行券先端検知による。
【0054】光電センサPC3の通行券の後端検知は、
二次元バーコード欄28a(28 〜d)とカメラ38の
光学窓(図4に示す二点鎖線)と対応位置に設計されてお
り、ここで通行券を一旦停止し、バーコードの撮影コマ
ンドSを発信し、カメラ制御部47で撮影と画像処理
を行なう。二次元バーコードが、入力データ通り正常に
記録されておれば正常信号Sを送信して再びモータM
を駆動して、通行券を搬送し、受皿30上に繰出す。
停止はタイマによる。
【0055】通行券が、収受員またはドライバーによっ
て抜取られると、光電センサPC1によって、通行券の
後端を検知し、システムのリセットが行なわれる。
【0056】もし、バーコードが正常に読めなかった場
合、カメラ制御部47から異常信号Sを送信し、搬送
モータMを逆転して、その通行券を搬送路31b側に
戻し、フラッパ41を開口(ロータリソレノイドSL
を駆動)して、スタッカ42にエラー券を収納する。モ
ータMの停止は,光電センサPC3の通行券後端信号
を基にタイマで行なう。
【0057】次に、J.Cまたは出口で通行券を確認す
る場合について説明する。通行券を受皿30上に置き、
矢印26の方向に向け、挿入口である駆動ローラRD
(アイドルローラRI)側に挿入すると、光電センサP
C1が券端を検知し、制御回路44を介して、通行券搬
送モータMが駆動され、通行券は搬送路31a側に搬
送される。
【0058】通行券の後端を光電センサPC1が検出す
る位置は、バーコード記録欄28 〜dと、カメラ38
の光学窓(二点鎖線)の対応位置に設計されており、ここ
で通行券を一旦停止する。
【0059】一方、光電センサPC2a〜dは、バーコ
ード識別マークを検出して、当該バーコードの位置ま
で、モータMを駆動してカメラ38を移動する。バリ
ヤ非通過時のバーコード識別マークは29a、バリヤ通
過時は29b(29c…)である。
【0060】ここで、バーコード撮影コマンドSを発
信し、カメラ制御部47を介して、バーコードの撮影と
画像処理を行なう。その結果、読み取られた二次元バー
コードの内容に従ってJ.Cまたは出口の処理を行な
う。出口ならば車種番号、入口I.C番号などのデータ
から図示しない内蔵の料金計算機により通行料金が算出
され、料金の収受業務が処理される。
【0061】読み取りが完了した通行券は、搬送モータ
が再び駆動することで、プリンタヘッド部36に搬
送される。光電センサPC3が通行券の後端を検出した
時点から、モータMは印字速度に整合した速度制御に
切替え、印字素子37を制御して、通行券(図1)の印字
欄27にJ.Cまたは出口の所定データを印刷し、バー
コード記録欄28b(29c…)にバーコードデータを印
刷する。
【0062】印刷が完了すると、再び通行券はカメラ部
38に戻され、光電センサPC3の立上り後一旦停止し
て、当該バーコード(28b,29c…)の内容が読み取
られ、入力データとの照合が行なわれる。照合の結果正
しければ、J.Cの場合は、通行券受皿30側に排出し
て、再びドライバーに返却される。出口の場合は、ホッ
パー32側に搬送され、光電センサPC4の立上りか
ら、ソレノイドSL,モータMを駆動して通行券を
収納する。停止はタイマーにより行なわれる。
【0063】バーコードの照合結果が不一致の場合、図
示しない警報などの指示に従い、通行券上の入口データ
を収受員が確認して図示しないキーボードから再入力し
て、新券を発行する。この場合、印字及びバーコード
は、入口及びJ.Cとも同時印刷されるが、バーコード
の読取チェックは28a→28bの2回行なわれる。
J.Cの場合のホッパー32には、新券が装填されて使
用される。
【0064】出口でのバーコードの照合結果が不一致の
場合は、通行券はそのままスタッカ42に収納される。
フラッパ41の制御は入口モードと同じである。
【0065】なお、J.Cでのバーコードデータの記録
内容には、入口と同じ内容でコード化する方法と出口で
料金計算に必要なI.C番号の履歴を残す方法の2通り
がある。前者の記録では、J.C経由後の出口処理で
は、バーコード読取りは、28a,28b…と順次スラ
イドして読み取る必要があるが、後者では、最後尾の
J.Cデータの読み取りで済む。その選択は、バーコー
ド識別マーク29a〜dによる。本第1の実施の形態
は、後者で図示したが、前者でもよい。
【0066】なお、本第1の実施の形態ではバーコード
記録ブロックは4ヶの場合を図示し(図1及び図3〜図
4)説明を加えたが、記録するデータ容量(バーコードサ
イズ)により、任意のブロックに選定できることはいう
までもない。
【0067】以上のような構成によれば、次の効果が奏
される。
【0068】1.二次元バーコードの採用によりデータ
の記録容量が大巾に増大し、将来高速道路網が輻輳化し
ても、J.Cの全データが記録できるので、通行ルート
を正しくチェックでき、合理的な料金徴集が実現でき
る。かつ通過ゲート毎に、車両番号など車両固有の情報
が記録できるので、通行券交換などによる不正通行のチ
ェックが強化できる。更に、データの暗号化による偽造
防止などのセキュリティも強化できる。
【0069】2.従来、磁気記録は磁気ヘッド、印字は
プリンタを用いたが、本第1の実施の形態では同一プリ
ンタでバーコードの磁気記録及び印字もできるので、構
成をシンプル化できる。かつ、従来では固定情報はプリ
プリントであったが、本第1の実施の形態では、同時プ
リントも可能である。
【0070】3.カード搬送をリバーシブルにすること
により、入口、J.C、出口のいずれのモードも一つの
搬送系で共用できる。例えば、出口モードでのバーコー
ドの読取り−記録−再読取り(記録が正しい否かの再チ
ェック)など、複雑なプロセスも1つのプリンタとカメ
ラで対応が可能である。
【0071】4.プリンタヘッドに、カード巾をカバー
するリニヤアレイを用いるので、印字フォーマットがフ
レキシブルであり、前述の固定情報の同時プリントと共
に、本文では省略しているが、収受員の勤務カードの作
成なども自由に対応が可能である。
【0072】5.カードの搬送がカードの短辺方向であ
るので、高速処理が可能である。
【0073】(第2の実施の形態)図6は、本発明の第
2の実施の形態に係る通行料金収受装置に適用される二
次元バーコード式通行券の正面図であり、その印刷レイ
アウトを示している。第1の実施の形態では、図1に示
したようにカードがその横(短辺)方向に搬送されたのに
対し、本第2の実施の形態では縦(長辺)方向に搬送され
ることのみが異なる。図6において、印刷フォーマット
はカードの挿入方向を示す矢印26の位置が異なる以外
は図1と同じであるので、同付号を付し説明は省略す
る。
【0074】図7は、本通行料金収受装置における通行
券処理装置の構成を示す側面図であり、図8はその平面
図である。図7,図8における基本構成は第1の実施の
形態と同じであるので、図3,図4と同一な部分には同
符号を付してある。
【0075】本第2の実施の形態が第1の実施の形態と
異なる点は、以下の3点である。
【0076】(1) 搬送系がカードの長辺方向に変更され
た分、細く、長くなっている。具体的には搬送ローラR
〜RDのピッチがカード長に合せて長くなってい
る。
【0077】(2) 二次元バーコードリーダであるカメラ
38が固定式で、左右スライド機構が省かれている。本
第2の実施の形態の最大の特徴である。
【0078】(3) カード挿入、搬送の通過を検出する光
電センサの数が少なく、かつ配置がカードの位置に合わ
せ修正されている。
【0079】本第2の実施の形態では、各部の機能、動
作は第1の実施の形態と全く同じであるので、説明を省
略し異なる点のみを説明する。すなわち、入口モードの
カード発行のプロセスは第1の実施の形態と全く同じで
あり、出口及びJ.Cモードのみ作用が若干異なる。
【0080】通行券の二次元バーコード28a〜28d
は縦一列配置であるため、カメラ38は左右にスライド
する必要はなく、固定位置で良い。カードが矢印方向に
挿入されると、光電センサPC2は、バーコード位置マ
ーク29dの方向から29aの方向に向かってセンシン
グを行なう。当該通行券がバリヤ非通過の場合は、バー
コード28aと同時に印刷されたバーコード位置マーク
29aを検出して、通行券の搬送(モータM)を停止
し、バーコード28aをカメラ38で読み取る。
【0081】同様にJ.C通過時は、バーコード位置マ
ーク29bまたは29cを検出して搬送(M)を停止
し、バーコード28bまたは28cを読み取る。その後
の動作は第1の実施の形態と同じであるので、説明は省
略する。
【0082】以上のように本第2の実施の形態では、第
1の実施の形態に比して搬送パスが長くなるため、サー
ビスタイムは長くなるが、カメラ38のスライド機構3
9とモータMが削除され、それに伴うバーコード位置
センサPC2が1つになるなど、構造がシンプルにな
り、かつコストダウンが図れる。
【0083】なお、本発明は上記各実施の形態のみに限
定されず、要旨を変更しない範囲で適時変形して実施で
きる。
【0084】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載の料金収受装置
によれば、通行券のデータの磁気記録を二次元バーコー
ド化することにより、記録容量の増大を図り、通行ルー
ト輻輳化に対応できるJ.Cデータ、通行券交換防止の
ための車両の固有データ、及びセキュリティ強化の暗号
化データなど、従来記録できなかったデータをも記録す
ることができる。
【0085】また、従来では併用により行なわれていた
バーコードの磁気記録と印字記録を同一プリンタで実現
することで、構成をシンプル化できる。さらに、通行券
の搬送をリバーシブルにすることにより,入口,J.
C,出口のいずれのモードも共用化を実現できる。
【0086】本発明の請求項2に記載の料金収受装置に
よれば、二次元バーコード用のカメラのスライド機構が
不要になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る通行料金収受
装置に適用される二次元バーコード式通行券の正面図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る二次元バーコ
ードの一例を示す図。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る通行券処理装
置の構成を示す側面図。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る通行券処理装
置の構成を示す平面図。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る通行券処理装
置の制御回路図。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る通行料金収受
装置に適用される二次元バーコード式通行券の正面図。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る通行券処理装
置の構成を示す側面図。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る通行券処理装
置の構成を示す平面図。
【図9】従来例に係る料金収受システムの構成を示す
図。
【図10】従来例に係る料金収受システムに使用される
通行券を示す図。
【図11】従来例に係る通行券発行機及び通行券確認機
の基本的な機能構成を示す図。
【符号の説明】
24…券名 25…印刷欄 26…矢印 27…印字欄 28a〜28d…記録欄 29a〜29d…バーコード位置識別マーク 30…通行券受皿 31a〜31c…搬送路 32…ホッパ/スタッカ 33…支持板 34…スプリングコイル 35a,35b…案内板 36…ヘッド部 37…発熱アレイ 38…カメラ 39…ネジ 40…ネジ 41…フラッパ機構 42…スタッカ 43…案内路 44…制御回路 45…制御回路 46…制御回路 47…カメラ制御部 48…制御部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】料金の収受を行なうための券へのデータの
    磁気記録を二次元バーコード化し、 前記券への磁気記録と印字記録を同一のプリンタで行な
    い、 前記券の搬送方向を可逆としたことを特徴とする料金収
    受装置。
  2. 【請求項2】前記二次元バーコードを読み取るカメラを
    固定式としたことを特徴とする請求項1に記載の料金収
    受装置。
JP29560699A 1999-10-18 1999-10-18 料金収受装置 Withdrawn JP2001118093A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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