JP2001117990A - 通信ネットワークによるqr化生産管理方法及びその生産管理システム並びに情報記憶媒体 - Google Patents

通信ネットワークによるqr化生産管理方法及びその生産管理システム並びに情報記憶媒体

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JP2001117990A
JP2001117990A JP29750199A JP29750199A JP2001117990A JP 2001117990 A JP2001117990 A JP 2001117990A JP 29750199 A JP29750199 A JP 29750199A JP 29750199 A JP29750199 A JP 29750199A JP 2001117990 A JP2001117990 A JP 2001117990A
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Ryozo Nakagawa
良三 中川
Hitoshi Ota
仁志 太田
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CENTURY EERU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オーダメイド販売において、通信ネットワー
ク化を通じたクイックレスポンス化による逐次生産管理
を可能にする。 【解決手段】 店舗A、本社B、生地問屋C及び縫製工
場Dを総合的に通信ネットワーク化し、そのクイックレ
スポンス化を図って、注文衣服に対する生産管理を行
う。本社Bに本社用管理端末21、生地在庫管理サーバ
22、裁断データ管理サーバ23、生地在庫管理端末2
4、裁断データ管理端末25が設けられる。この構成に
よって本社Bが、注文衣服における注文者ごとの体型を
含む寸法を格納した受注情報を店舗Aから通信ネットワ
ークを通じて受け取る。また、この受注情報を受け取っ
て生地の在庫確認及び寸法から判断した必要な量の生地
注文を通信ネットワークを通じて生地問屋Cに転送す
る。次に、受注情報における寸法に対応して生成した製
造情報(裁断情報、縫製情報)を通信ネットワークを通
じて縫製工場Dに転送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、背広などのイー
ジーオーダメイド、オーダメイド(以下、オーダメイド
のみで記載する)による販売・製造に関し、更に詳細に
は、販売、生産管理、生地供給及び生産を総合的に通信
ネットワーク化し、そのクイックレスポンス(QR)化
を図る際の生産管理を行う通信ネットワークによるQR
化生産管理方法及びその生産管理システム並びに情報記
憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、衣料における、例えば、背広の販
売方法として、既製品販売及びオーダメイド販売の二つ
の販売形態が主流である。既製品販売では、体型データ
(例えば、A体、B体等)に基づいた多種類の背広を製
造し、この多種類の背広を取り扱う店舗を通じて顧客
が、各自自由に選択する。そして、ズボンの裾などを顧
客に適合するように多少の加工を行っている。この既製
品販売では、体型データに対応し、かつ、季節ごとの多
種類の商品の取り揃えが必要になる。
【0003】また、オーダメイド販売では、店舗で顧客
が、生地、デザインなどをサンプルから選択し、かつ、
顧客の個々の体型の寸法をとり(以下、裁寸と記載す
る)、この注文に基づいて縫製工場などで背広を完成さ
せて、後日に店舗を通じて顧客に手渡している。このオ
ーダメイド販売では、生地やデザインのサンプルを展示
するのみで顧客への販売が可能になる。この場合、個性
化指向が強い現在の顧客にとって、自己に適合した背広
を購入できる利点がある。
【0004】これは、現在の消費者優先販売に対応でき
るものの、販売側では、顧客によるオーダメードでの生
地、デザイン等が予め判明しないため、特に、生産管理
部門では、その個々の背広に対する生地の調達及び、生
地やデザイン及びサイズが異なる複雑な生産管理を行う
必要がある。
【0005】図16は、オーダメイド販売・製造形態の
一例を説明するための図である。図16において、この
例は、例えば、地域ごとの多数の店舗Aと共に、一つの
本社(生産本部)B、生産問屋(又は生地販売メーカ)
C及び縫製工場Dを有している。店舗Aでは、顧客対応
によって、例えば、オーダメードの背広を販売し、その
顧客の個々の裁寸と、生地種類及びデザインなどを記載
した受注伝票を本社(生産本部)Bへ電話(TEL)又は
ファクシミリ(FAX)によって通知している。
【0006】本社(生産本部)Bでは、ファクシミリで
受け取った受注伝票に対する生地の在庫を生地問屋Cに
電話で問い合わせる。この問い合わせで在庫が確認され
ると、本社(生産本部)Bでは、受注伝票から生地の必
要量を算出(計算要尺)し、ファクシミリを通じて生地
問屋Cに送信する。
【0007】生地問屋Cでは、生地の着分カットを行
い、納品手続きの後にトラック便等を使って縫製工場D
に運搬する。なお、本社(生産本部)Bに一括納品する
場合もある。縫製工場Dでは、生地の納品事務処理を行
う。更に、縫製工場Dでは、生地(受注伝票に対応した
タグ付)の納品を受け、この後の型紙裁断、生地裁断及
び縫製工程後に、この完成した背広が納品手続きを経て
工場出荷となる。この背広がトラック便で店舗Aに運搬
され、この後、顧客に手渡される。
【0008】図17は、オーダメイド販売・製造形態に
係るシステム構成を示すブロック図である。図17にお
いて、例えば、地域ごとの店舗Aでは、受注伝票の転送
のために公衆回線網(PSTN/ISDN)に収容され
た電話/ファクシミリ機が設置されている。また、本社
(生産本部)Bには、公衆回線網に収容された電話/フ
ァクシミリ機(図示せず)などと共に、専用回線網(P
STN/ISDN)に接続されたローカルエリアネット
ワーク(LAN)やUNIXワークステーション構成の
コンピュータシステムが設置されている。このコンピュ
ータシステムでは、(例えば、受注処理、加工指示情報
作成、生産管理、在庫管理、パターン作成、裁断NC情
報作成、店舗発送処理及び商品開発等を実施している。
【0009】縫製工場Dには、公衆回線網に収容された
電話/ファクシミリ機(図示せず)などと共に、本社
(生産本部)Bからのパターン作成、裁断NC情報を取
り込んで、その工程を処理する型紙裁断機、生地裁断機
及び縫製機(ミシンなど)が設置され、更に、縫製工程
に関する分散在庫管理(生地)、店舗発送処理を行うた
めの小型汎用コンピュータなどが配置されている。この
ようなオーダメイド販売・製造形態において、その管理
処理では、前記したように受注処理、加工指示情報作
成、生産管理、在庫管理、パターン作成、裁断NC情報
作成、店舗発送処理及び商品開発に対するコンピュータ
化が図られ、また、縫製工場においては、FA用として
の計算機援用設計/製造支援システム(CAD/CA
D)などが用いられており、部分的な自動化が確立して
いる。
【0010】このようなオーダメード販売・製造形態に
かかる省力化提案として、店舗などからメーカに行われ
た受注販売品を効率よく提供するため、通信ネットワー
クを用いた例が知られている。この例は、店舗のPOS
端末を店舗サーバに接続し、かつ、この店舗サーバをホ
ストコンピュータが通信ネットワークを通じて管理して
いる(例えば、特開平11−962408号公報例)。
【0011】このように従来のオーダメイド販売・製造
形態では、省力化が部分的に行われており、オーダメイ
ド販売に対する、より短納期化には対応できていない。
特に、本社(生産本部)での効率的な生産管理が実施で
きないため顧客が要望する生地、デザインの背広を短納
期で提供でき難いものとなっている。すなわち、現在の
生産管理は、クイックレスポンス(QR)化を指向する
背広などの販売・製造形態に対応できないものとなって
いる。なお、背広に限らず礼服、ネクタイや女性のオー
ダメイド衣服などに対する生産管理も対応できない。換
言すれば、現在の生産管理は、クイックレスポンス化に
よる逐次生産管理に対応できない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記のよう
な技術的背景に基づいてなされたものであって、次の目
的を達成するものである。この発明の目的は、顧客が要
望する生地、デザインなどの衣服のオーダメイド販売に
おいて、販売、生産管理、生地供給及び生産での総合的
な省力化を通信ネットワーク化を通じて達成する際に、
そのクイックレスポンス化による逐次生産管理が可能に
なる通信ネットワークによるQR化生産管理方法及びそ
の生産管理システム並びに情報記憶媒体を提供すること
にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を達
成するために、次のような手段を採用している。本発明
の通信ネットワークによるQR化生産管理方法は、注文
衣服の販売における生産管理のクイックレスポンス化を
図るものであり、注文衣服における注文者ごとの体型を
含む寸法を格納した受注情報を通信ネットワークを通じ
て受け取るステップと、この受注情報を受け取って生地
の在庫確認及び寸法から判断した必要な量の生地注文を
通信ネットワークを通じて転送するステップと、次に、
受注情報における寸法に対応して生成した製造情報を通
信ネットワークを通じて転送するステップとを有してい
る。
【0014】前記方法において、通信ネットワークでの
情報転送が、販売、生産管理、生地供給及び生産の間で
行われる。
【0015】本発明の通信ネットワークQR化生産管理
システムは、3注文衣服における注文者ごとの体型を含
む寸法を格納した受注情報を通信ネットワークを通じて
受け取るための受信通信処理手段と、受信通信処理手段
が受け取った受注情報における寸法に対応した生地在庫
情報を通信ネットワークを通じて検索する検索通信処理
手段と、受信通信処理手段からの受注情報及び検索通信
処理手段からの生地在庫情報に基づいた必要な量の生地
注文を通信ネットワークで転送する注文通信処理手段
と、受信通信処理手段からの受注情報における寸法に対
応した製造情報を通信ネットワークを通じて製造に対し
て通知する情報通信処理手段とを備える構成である。
【0016】また、前記通信ネットワークとして、閉鎖
通信ネットワーク、アナログ又はデジタル公衆回線網及
びTCP/IP網を用いる構成である。
【0017】更に、前記受信通信処理手段、検索通信処
理手段、注文通信処理手段及び情報通信処理手段とし
て、情報の転送を通信ネットワークを通じて実行する通
信装置及び通信ネットワークに接続するための通信制御
装置を備えると共に、この通信装置及び通信制御装置
が、少なくとも本社、縫製工場を含む生産管理に設けら
れる構成となっている。
【0018】また、前記通信装置として、ローカルエリ
アネットワーク又はUNIXワークステーションを含む
閉鎖通信ネットワークに接続される生地在庫管理サー
バ、裁断データ管理サーバ、生地在庫管理端末及び裁断
データ管理端末を備える構成となっている。
【0019】更に、前記受信通信処理手段が通信ネット
ワークを通じて実行する生地在庫情報の検索を、オンラ
イン化によるデータベースに対して行う構成である。
【0020】また、前記構成に加えて、少なくとも販売
から収集した売筋情報を生地供給及び/又は生産に転送
する情報収集転送通信手段を更に備える構成である。
【0021】更に、前記製造情報を、裁断情報及び縫製
情報とする構成となっている。本発明の情報記録媒体
は、注文衣服の販売における生産管理のクイックレスポ
ンス化を通信ネットワークによって実施する制御を行う
ための、注文衣服における注文者ごとの体型を含む寸法
を格納した受注情報を通信ネットワークを通じて受け取
るプログラムと、この受注情報を受け取って生地の在庫
確認及び寸法から判断した必要な量の生地注文を通信ネ
ットワークを通じて転送するプログラムと、次に、受注
情報における寸法に対応して生成した製造情報を通信ネ
ットワークを通じて転送するプログラムとを有し、この
プログラムのいずれか又は組み合わせあるいは全部を格
納している。
【0022】管理システムは、上記の方法及び構成であ
るため、顧客が要望する生地、デザインなどの衣服のオ
ーダメイド販売において、販売、生産管理、生地供給及
び生産(例えば、店舗、本社・生産本部、生地問屋及び
縫製工場)での総合的な省力化を通信ネットワーク化を
通じて達成する際に、そのクイックレスポンス化による
逐次生産管理が可能になる。また、本発明の情報記録媒
体は、この制御プログラムを生産管理に提供することに
よって、生産管理における既設の企業内閉鎖ネットワー
クをTCP/IP網などに接続して収容できるようにな
る。この統合した通信ネットワーク化によって、本発明
の実施(通信ネットワークによるQR化生産管理方法及
びその生産管理システム)が容易になる。
【0023】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面を用
いて以下に説明する。図1は、本発明の通信ネットワー
クによるQR化生産管理方法及びその生産管理システム
並びに情報記憶媒体の基本構成を説明するための原理ブ
ロック図である。図1において、この基本構成は、販売
としての店舗A、生産管理としての本社(生産本部)
B、生産としての縫製工場D及び、生地供給を行う生地
問屋Cを通信ネットワークTによって一体化して、例え
ば、背広のオーダメイドによる販売・製造を行うシステ
ムとなっている。
【0024】この基本構成は、店舗Aで来店した顧客の
裁寸を行い、また、生地やデザインを決定し、この受注
情報と共に、生地の在庫情報、売筋情報を本社(生産本
部)Bと通信ネットワークTを通じて転送するシステム
となっている。また、この基本構成は、本社(生産本
部)Bと生地問屋Cとが通信ネットワークTを通じて生
地(例えば、種類)情報、在庫情報、売れ情報を転送す
るシステムとなっている。
【0025】更に、本社(生産本部)Bと縫製工場Dと
が通信ネットワークTを通じて裁断情報及び縫製情報を
転送するシステムとなっている。なお、生地問屋Cから
の生地は、本社(生産本部)Bにトラック便で納品され
た後に縫製工場Dに運送する集中管理を行う場合と、生
地問屋Cから直接縫製工場Dに逐次的に納品される場合
がある。また、縫製工場Dで完成した背広(図中の商
品)はトラック便で店舗Aに運搬される。また、ここで
は一つの縫製工場Dを図示したが、複数の縫製工場Dが
ある場合も、以下同様に機能する。なお、本発明は、こ
の販売形態には、特に限定されないものである。
【0026】図2は図1に示す基本構成に対応する通信
ネットワーク構成を示すブロック・外観構成図である。
図1及び図2において、通信ネットワークTは、アナロ
グ公衆回線網(PSTN)と共に、例えば、ATM方式
などによる専用回線網(例えば、ISDN)、TCP/
IP網(イントラネット、インターネット、エキストラ
ネット)で構成されている。
【0027】店舗Aは、通信ネットワークTにおけるP
STNを通じて本社(生産本部)Bとの受注情報、生地
の在庫情報、売筋情報を送受信する通信制御装置として
のモデム10と、WEBブラウザを搭載した通信装置と
しての店舗用管理端末11とが設けられている。また、
顧客からのオーダメイド注文に対する生地在庫を確認す
るためのWEBブラウザを搭載した通信装置としての生
地在庫管理携帯端末12を備えている。本社(生産本
部)Bは、通信ネットワークTにおけるPSTNを通じ
て本社(生産本部)Bとの受注情報、生地の在庫情報、
売筋情報を送受信する通信制御装置としてのモデム20
と、WEBブラウザを搭載した本社用管理端末21とが
設けられている。
【0028】店舗Aに転送する生地の在庫情報を管理す
る生地在庫管理サーバ22と、縫製工場Dへの裁断情報
及び縫製情報を転送する裁断データ管理サーバ23とが
設けられている。また、生地在庫管理サーバ22のデー
タベース(DB)に対する生地の在庫情報を管理(例え
ば、店舗Aからの受注情報に対する在庫検索、生地問屋
Cからの在庫情報の格納処理)を行うWEBブラウザ搭
載した生地在庫管理端末24と、裁断データ管理サーバ
23から裁断情報及び縫製情報を検索して縫製工場Dに
転送するための裁断データ管理端末25とが設けられて
いる。
【0029】また、縫製工場Dと通信ネットワークTに
おける専用回線に対するダイヤルアップを処理する通信
制御装置としてのダイヤルアップルータ27及びTCP
/IP網との接続を終端する通信制御装置としてのデジ
タル終端装置(DSU)28とを備えている。なお、こ
の本社(生産本部)Bにおけるサーバ、端末、ダイヤル
アップルータ及びDSU等は、例えば、UNIXワーク
ステーションとして構築されている。また、これらはP
PP接続で行うのが一般的である。
【0030】縫製工場Dは、通信ネットワークTにおけ
る専用回線に対するダイヤルアップを処理する通信制御
装置としてのダイヤルアップルータ31及びTCP/I
P網との接続を終端する通信制御装置としてのデジタル
終端装置(DSU)32とを備えている。また、生地の
在庫情報を管理(例えば、工場内の在庫検索、本社(生
産本部)Bにおける在庫情報の更新処理)を行うWEB
ブラウザ搭載した生地在庫管理端末33と、本社(生産
本部)Bから転送された裁断情報及び縫製情報の格納処
理や、型紙裁断(パターン作成)、生地裁断(裁断NC
情報)、縫製データなどの生成とその管理を実行するた
めの裁断データ管理端末34とが設けられている。
【0031】なお、この縫製工場Dにおける各装置は、
例えば、イーサネットLANで構築されている。生地問
屋Cは、通信ネットワークTにおけるPSTNを通じて
本社(生産本部)Bとの生地の在庫情報、売筋情報を送
受信する通信制御装置としてのモデム40及びWEBブ
ラウザを搭載した生地在庫管理端末41が設けられてい
る。なお、この生地問屋Cには、生地自動切断装置や、
その管理を行う生地在庫管理端末が設けられる場合が多
く、これらはイーサネットLANで構築されるのが一般
的である。また、前記した本社(生産本部)Bと縫製工
場Dでは、既設の専用回線網を用いているが、TCP/
IP網を使用する構成としても良い。また、PSTNに
代えて、ISDNを用いる構成でも良い。
【0032】次に、この実施形態のオーダメイド販売・
製造の形態及び通信動作について説明する。まず、次
に、この実施形態のオーダメイド販売・製造における全
体処理について説明する。図3は実施形態における全体
の注文衣服販売・縫製の処理状態を説明するためのブロ
ック図である。
【0033】図1及び図3において、通信ネットワーク
Tで一体化した店舗A、本社(生産本部)B、縫製工場
D及び生地問屋Cでは、例えば、背広のオーダメイドに
よる販売・製造を行う。この場合、店舗Aでは、来店し
た顧客の裁寸を行い、また、生地やデザインを決定し、
この受注情報と共に、生地の在庫情報及び売筋情報を、
通信ネットワークTを通じて本社(生産本部)Bに転送
する。また、本社(生産本部)Bは、店舗Aからの受注
情報(受注伝票)に基づいて、必要な生地を生地問屋C
に通信ネットワークTを通じて問い合わせ、かつ、発注
を行う。
【0034】なお、本社(生産本部)Bは、ここでの在
庫や縫製工場Dでの在庫を調べて、縫製工場Dに対する
補給(現物売生地、生地在庫補給)を行う場合がある
が、これは在庫圧縮の意味からは好ましいものではない
ため、以下、生地問屋Cが店舗Aでの受注ごとに即応し
て逐次納品する場合についてのみ説明する。なお、強力
な売れ筋の生地については、本社(生産本部)Bによる
多量の一括仕入れが、その価格の点で有利であり、この
場合は、本社(生産本部)Bから縫製工場Dに対する生
地在庫補給を行うようにしても良い。
【0035】生地問屋Cは、本社(生産本部)Bからの
注文に対する生地の着分カットを行って、本社(生産本
部)Bにトラック便で納品し、又は、縫製工場Dに直送
する。この場合の納品書処理は通信ネットワークTを通
じて転送して、その処理を実行する。また、本社(生産
本部)Bは、通信ネットワークTを通じて縫製工場D
に、オーダメイド販売に対する裁断情報及び縫製情報、
すなわち、注文者ごとの体型を含む寸法(受注情報)に
対応する裁断情報及び縫製情報を転送する。
【0036】縫製工場Dは、本社(生産本部)Bから通
信ネットワークTを通じて受け取った裁断情報及び縫製
情報に基づいて、型紙裁断、生地裁断を行い、縫製工程
後に、この完成した背広を、納品手続きを行って工場か
ら出荷する。この背広がトラック便で店舗Aに運搬さ
れ、この後に顧客に手渡される。
【0037】図4は、実施形態における全体の注文衣服
販売・縫製の詳細な処理状態を説明するためのブロック
図である。図2及び図4を参照して、前記した注文衣服
販売・縫製の詳細な処理状態について説明する。図4に
おいて、店舗Aでは、来店した顧客の裁寸を行い、ま
た、生地やデザインを決定し、この受注情報(受注伝
票)を図2に示す店舗用管理端末11で作成する。この
場合、顧客が選択した生地の在庫を生地在庫管理携帯端
末12を用いて確認する。
【0038】生地在庫管理携帯端末12は通信ネットワ
ークTにおけるPSTNを通じて本社(生産本部)Bに
おける生地在庫管理サーバ22にアクセスし、その在庫
検索を行う。店舗用管理端末11は、ここで作成した受
注情報をPSTNを通じて本社(生産本部)Bにおける
本社用管理端末21に転送するこの受注情報を本社用管
理端末21を通じて受け取った本社(生産本部)Bで
は、本社用管理端末21から受注情報を、生地在庫管理
端末24及び裁断データ管理端末25に転送する。
【0039】生地在庫管理端末24は生地在庫管理サー
バ22のサーバ処理を通じて、受注情報に対する現在の
在庫を調べる。この現在の在庫は、前記したように生地
問屋CからPSTNを通じて転送された在庫情報によっ
て更新されている。また、前記したように強力な売れ筋
の生地を一括仕入した際の現状の在庫情報である。
【0040】この在庫確認の後に、本社(生産本部)B
では、裁断データ管理サーバ23のサーバ処理を通じて
裁断データ管理端末25が、受注伝票から生地の必要量
を算出(計算要尺)し、この生地発注を裁断データ管理
端末25からデータベース(DB)に対する登録を行
い、かつ、転送を通じて生地問屋Cへの発注を行う。な
お、本社(生産本部)Bでは、生地の必要量を算出(計
算要尺)と共に、独立採算における縫製工場Dでの工賃
を算出して、その通知を通信ネットワークTを通じて縫
製工場Dに通知する場合がある。
【0041】生地問屋Cでは、図2に示す生地在庫管理
端末41からPSTNを通じて生地在庫管理サーバ22
の生地データベースに、在庫状態、季節入替え、価格変
更などの生地情報を転送する。また、生地問屋Cでは、
生地在庫管理端末41が生地在庫管理サーバ22の生地
データベース(DB)に対するアクセスを行う。この場
合のアクセスは、生地発注のイベント発生ごとに、生地
在庫管理サーバ22から生地問屋Cにおける生地在庫管
理端末41へ、図示しない通信制御装置を通じて自動的
に行うようにすると、迅速な生地発注及び受注が可能に
なる。
【0042】生地問屋Cでは、生地受注処理に対する生
地の着分カットを行い、この生地にタグ(着分シール)
を付し、更に、生地在庫管理端末41での納品処理(納
品書作成)を行う。この生地がトラック便で縫製工場D
に運送される。また、生地在庫管理端末41で作成され
た納品書を、PSTN及びTCP/IP網からDSU3
2を通じて縫製工場Dにおける生地在庫管理端末33に
転送する。縫製工場Dでは、転送された納品書に対する
事務処理を行う。
【0043】更に、裁断データ管理端末34が本社(生
産本部)Bから転送された裁断情報及び縫製情報の格納
処理や、型紙裁断(パターン作成)、生地裁断(裁断N
C情報)、縫製データなどを格納しており、タグ付きの
生地に対して型紙裁断(パターン作成)、生地裁断(裁
断NC情報)、縫製を行って、オーダメイド販売による
背広を完成させる。この完成した背広を、生地在庫管理
端末33によって納品手続きに関する書類(例えば、出
荷伝票)を処理して工場出荷となる。この背広がトラッ
ク便で店舗Aに運搬され、この後、顧客に手渡される。
【0044】以下、更に本社(生産本部)Bでのクイッ
クレスポンス化に対応する詳細な生産管理について説明
する。図5は、生産管理の全体を説明するための図であ
り、図6はクイックレスポンス化に対応する逐次生産管
理の全体を説明するための図である。図7は、生産管理
における生地発注処理の概略処理を説明するためのフロ
ーチャートである。
【0045】図5及び図6において、本社(生産本部)
Bでは、通信ネットワークTを通じて店舗Aからの受注
情報(受注伝票)を本社用管理端末21が受け取って処
理する。次に、工場出荷計画を立てると共に、グレーデ
ィング処理を実施する(図5参照)。この工場出荷計画
では、図6に示すように品種(レギュラー、タキシード
等)、縫製規格(レギュラー仕上げ、デラックス仕上げ
等)、納期、納品場所、数量調整、工場別出荷数の調整
などを決定する。
【0046】この処理では、図7に示すように生地在庫
管理サーバ22(図2参照)の生地データベースに対す
る生地在庫を検索する。更に、オーダメイド販売(受注
伝票)に対する生地在庫が、問屋からの取り寄せの場
合、すなわち、本社(生産本部)Bや縫製工場Dに在庫
がない場合に、生地在庫管理サーバ22(図2参照)の
生地データベース(又は、生地発注データベース)に対
する生地発注を行う。この生地発注データは、生地問屋
Cに向けて、通信ネットワークTを通じて転送される。
【0047】図5において、グレーディング処理後は、
機械裁断及び手裁断における事例マーキング処理、計算
マーキング、対話型マーキング処理を実行する。この
後、特に、本社(生産本部)B側の生地データベースの
在庫データを更新し、更に原価計算などが処理される。
また、生地問屋Cが、在庫情報を転送する生地データベ
ースも本社(生産本部)Bからの発注ごとにオンライン
を通じて更新される。
【0048】この後、図6に示すCAD処理を実施す
る。この受注処理からCAD処理までは、通信ネットワ
ークTを通じたクイックレスポンス化によって、例え
ば、0.5日程度で処理される。なお、このCAD処理
は、縫製工場D側で実施する場合もあるが、多数の縫製
工場Dに対する工場出荷計画をクイックレスポンス化に
対応するために、本発明の実施形態では、本社(生産本
部)Bで一括して処理するものである。
【0049】なお、このCAD処理は、以降で詳細に説
明する。CAD処理による裁断情報及び縫製情報が、図
2に示す裁断データ管理サーバ23に登録される。この
裁断情報及び縫製情報が、図2及び図6に示すように縫
製工場Dの裁断データ管理端末34に通信ネットワーク
Tを通じて転送されて、その裁断工程、縫製工程が実施
される。なお、この裁断工程、縫製工程は、通信ネット
ワークTによるクイックレスポンス化によって、例え
ば、0.5日程度で処理される。
【0050】次に、この本社(生産本部)Bでの通信ネ
ットワークT化によるクイックレスポンス化に対応した
生産管理を詳細に説明する。図8は、店舗Aからの受注
(受注情報)に対する生産管理処理の概略を説明するた
めのフローチャートであり、図9は裁断指示書のフォー
マットを示す図である。図8は、図5における店舗Aか
らの受注情報の受け取りから工場出荷計画までの店舗A
と本社(生産本部)Bとの通信ネットワークTを通じた
やり取り(シーケンス)を示している。
【0051】このシーケンスでは、店舗Aの店舗用管理
端末11と本社(生産本部)Bの本社用管理端末21が
通信ネットワークT(PSTN)を通じて次の処理を実
行する。まず、店舗Aからの仮受注情報(デザイン/サ
イズ等)を通信ネットワークTで本社(生産本部)Bが
受け取り、その仮受注処理(工賃/要尺の仮計算)を本
社用管理端末21などで実施する。この本社(生産本
部)Bでの仮受注処理によるデータを店舗Aの店舗用管
理端末11が通信ネットワークTから受け取って表示す
る。
【0052】この後の店舗Aからの正式な受注情報(裁
寸票/図9に示す裁断指示書参照)を本社用管理端末2
1が通信ネットワークTを通じて受け取る。この後、加
工判断処理〔適宜、COS(Compute Order System)処理
と記載する〕を実施し、工程票情報の追加処理や生地デ
ータに対する更新処理を行って、図5に示す工場出荷計
画が立案される。この場合のCOS処理や工場出荷計画
は、本社用管理端末21などに設けられた生産データベ
ースを通じて処理される。この生産管理システムによる
COS処理や工場出荷計画のデータが店舗Aの店舗用管
理端末11で表示されて、その確認が行われる。
【0053】図10は、図8に示す生産管理処理(受注
情報処理及びCOS処理)の詳細な処理手順を示すフロ
ーチャートである。図10の受注情報処理及びCOS処
理は、図5における受注処理及び工場出荷計画に対応す
る。図8及び図10を参照すると、まず、図8の受注処
理を開始し(ステップS1) 、この受注情報に対する生
地情報検索を生地在庫データベースに対して行う。ここ
で在庫がないエラーの場合、前記したように生地データ
ベースとのオンラインによって生地手配を実行する(ス
テップS2) 。
【0054】更に、受注情報のチェックを行い、この内
容に対してエラーが生じた場合は、店舗Aにおける裁寸
者(店舗用管理端末11)に本社(生産本部)Bの本社
用管理端末21から通信ネットワークTを通じて再度の
裁寸データの転送要求を行う(ステップS3) 。次に、
店舗Aからの受注情報を本社用管理端末21のCOSデ
ータベースに登録する(ステップS4) 。次に、図8に
おけるCOS処理を行う。
【0055】まず、パターンサイズを決定し、更に、こ
れに対する補正値算出を行い、付属情報検索を規格デー
タベースに対して実行する(ステップS5,S6,S
7) 。次に、素材対応情報検索を生地在庫データベース
に対して行う(ステップS8) 。更に、プレス条件設定
や裁断工程、縫製工程指示情報を編集する(ステップS
9,S10) 。次に、前記した生地手配指示が行われ
る。次に、これらのオーダメイド販売ごとの生産情報
が、予め生産管理情報を登録している生産データベース
に登録される(ステップS11,S12) 。次に、サイ
ズ、規格情報の更新が行われて、受注情報処理及びCO
S処理を終了する(ステップS13,S14)。
【0056】これらの処理は本社用管理端末21、生地
在庫管理サーバ22、裁断データ管理サーバ23、生地
在庫管理端末24及び裁断データ管理端末25を収容す
るUNIXワークステーションなどで実行される。以下
の処理も同様に本社用管理端末21から裁断データ管理
端末25までの構成によるUNIXワークステーション
で実行される。
【0057】図11は、図8に示すグレーディング処
理、裁断データ処理の詳細な処理手順を示すフローチャ
ートである。図11において、受注情報に対応するパタ
ーン選択を実施し(ステップS20) 、図5をもって説
明したグレーディング処理をグレーディング情報データ
ベースやファイルに対して追加する(ステップS21)
。次に、機械裁断を判断し(ステップS22) 、この
機械裁断が可能な場合に事例マーキング処理を実行し、
更に、この事例マーキングとの整合の良否を判断する
(ステップS23,S24) 。
【0058】ここで事例マーキングに整合しない場合、
対話マーキング処理、すなわち、受注情報に対する個々
のマーキング処理を実行する(ステップS25) 。ここ
で事例マーキングに整合しない場合、ステップS22の
機械裁断できない場合と同様に、計算マーキング処理を
実行する(ステップS27) 。この実行後及びステップ
S24,S26の処理で事例マーキングに整合した場
合、このマーキング情報をマーキング情報データベース
又はファイルに登録する(ステップS28) 。次に、生
地在庫に対する処理を実行する。
【0059】まず、図1に示す本社(生産本部)Bや縫
製工場Dでのオーダメイド販売の受注情報に対する生地
の在庫状態を判断し、この判断で在庫が有る場合は、そ
の端布の在庫を判断する(ステップS29,S30) 。
ステップS29で在庫が無い場合は図5をもって説明し
たように生地データベース(生地依頼データベース)に
登録して生地問屋Cに対する生地発注を行う(ステップ
S31) 。これと同様にステップS30で端布の在庫が
有ると判断した場合、その不足分の生地を生地データベ
ース(生地依頼データベース)に登録して生地問屋Cに
対する生地発注を行う(ステップS31) 。この後、こ
こでの処理データの必要なデータを図5をもって説明し
た裁断データ管理サーバ23登録してグレーディング処
理、裁断データ処理が終了する(ステップS32) 。
【0060】図12は、機械裁断処理を説明するための
図である。この機械裁断処理は、図6中のCAD処理に
対応するものである。なお、ここではCAD処理を本社
(生産本部)B側で処理して、この裁断情報、縫製情報
であるNCデータを縫製工場Dへ通信ネットワークTを
通じて通知しているが、このCAD処理は、本社(生産
本部)Bの生地在庫管理サーバ22及び裁断データ管理
サーバ23と、縫製工場Dの生地在庫管理端末33及び
裁断データ管理端末34との間で通信ネットワークTを
通じたオンラインによって実行するようにしても良い。
【0061】図12において、縫製工場Dでの裁断工程
及び生産本部Bでのデータ処理では、まず、生地在庫管
理端末33から生産本部Bの生地在庫管理サーバ22に
おける生地データベース(生地依頼データベース)に対
して生地依頼を確認する(ステップS40) 。この確認
で依頼が行われている場合、着分カットを行い、かつ、
この着分カット完了を生地データベースに対して通知し
て、工場在庫の引き落としを処理する(ステップS4
1,S42,S43) 。更に、着分カットに対して、受
注伝票に対応した生地管理タグを印刷して添付する(ス
テップS44) 。次に、ステップS41の依頼なしの場
合と共に、機械裁断を判断する(ステップS45) 。
【0062】ここで機械裁断を実施する場合は、裁断デ
ータ管理端末34から図8をもって説明したようにデー
タ管理コード(受注コード/先頭符号J,生地単品コー
ド/先頭符号S)を入力して生産本部Bへ転送する(ス
テップS46) 。この後、生地への傷発生や要尺不足を
判断する(ステップS47) 。傷発生や要尺不足がない
場合は、生産本部Bからの工程票情報に基づいて工程票
印刷が行われ、この後に機械裁断が実施される(ステッ
プS48,S49) 。
【0063】生産本部B側では、図8をもって説明した
ようにグレーディング情報及びマーキング情報から裁断
機に対応したNCデータが作成される。このNCデータ
は、ステップS49の裁断工程に転送される。この後、
裁断完了を本社の生産データベースに通知する(ステッ
プS50) 。すなわち、裁断から縫製への移行を更新
し、その縫製工程を実施する(ステップS51) 。
【0064】ステップS45で機械裁断でない場合、す
なわち、手裁断の場合及びステップS47で生地に傷が
発生したり要尺不足の場合は、データ管理コードを入力
して、生産本部B側に通知する(ステップS52) 。こ
のデータ管理コードに端するNCデータが生産本部Bか
ら転送され、その型紙作成を行い(ステップS53) 、
更に、生産本部Bからの工程票情報に基づいて工程票印
刷が行われる(ステップS54) 。続いて、手裁断を実
施し、この後、裁断完了を本社の生産データベースに通
知する。すなわち、裁断から縫製への移行を更新し、そ
の縫製工程を実施する(ステップS55,S56) 。
【0065】図13は、生産本部Bにおけるシステム
(例えば、UNIXワークステーション、クライアント
/サーバシステム)を説明するための図であり、図14
は図13のUNIXワークステーションでのNCデータ
の作成を説明するための図である。図13において、生
産本部BでのUNIXワークステーションにおける生地
在庫管理サーバ22(生産管理サーバ)及び裁断データ
管理サーバ23が、ダイヤルアップルータ27,31
(図2参照)及び専用回線網を通じて縫製工場Dの生地
在庫管理端末33及び裁断データ管理端末34とWEB
ブラウザによって回線接続されている。
【0066】生産本部Bにおける生地在庫管理サーバ2
2(生産管理サーバ)が、生地在庫管理生産プログラム
を実行してHTML自動生成を行い、この画面フォーム
を縫製工場Dの生地在庫管理端末33がWEBブラウザ
を起動して、そのHTML画像データを出力する。ま
た、生地在庫管理端末33がWEBブラウザを通じて生
地在庫管理サーバ22(生産管理サーバ)にデータ送信
を行い、そのデータ自動変換を行う。また、縫製工場D
の裁断データ管理端末34は、受注又は生地単品コード
入力と、NCデータ要求をWEBブラウザから受注又は
生地単品コード送信と、NCデータFTP送信要求とし
て、入力フォーム、CGIプログラムを通じ、そのNC
作成要求を、裁断データ管理サーバ23(裁断データ管
理プログラム)が取り込む。このNC作成要求は、この
要求時点での裁断機に対応したNCデータがグレーディ
ングデータから作成される。
【0067】生産本部Bにおける裁断データ管理サーバ
23は、裁断データ管理プログラムを実行してHTML
作成を行う。また、裁断データ管理サーバ23は、CG
Iプログラム、WEBサーバ及び出力フォームを通じ
て、縫製工場Dの裁断データ管理端末34がWEBブラ
ウザを起動してNCデータリンクフォーム送信を行い、
かつ、NCデータFTPを受信する。この受信に対し
て、裁断データ管理端末34がHTML画像を出力し、
更に、ハードディスク(HDD)にNCデータとして保
存する。このNCデータは裁断機に転送された際にHD
Dから消去される。
【0068】図14を参照する縫製工場Dと生産本部B
との通信ネットワークTによるNCデータ作成処理にお
いて、図13に示した生産本部Bにおける裁断データ管
理サーバ23が実行するNCデータ作成は、CGIプロ
グラムが裁断データ管理データベースを用いてグレーデ
ィング及びマーキング情報の取得と排他情報を処理す
る。更に、端末管理データベースが端末に接続されてい
る裁断機のフォーマットを検索する。
【0069】縫製工場Dでは、裁断データ管理端末34
が一つ又は複数のデータ管理コードを入力する。このデ
ータ管理コードには受注コード(先頭符号J)と生地単
品コード(先頭符号S)があり、このデータ管理コード
をHTMLフォームから端末名(裁断データ管理端末3
4)と共に、生産本部BにおけるCGIプログラム(N
Cデータ作成)に対して転送する。
【0070】これに対して、NCデータとリンクしたH
TMLフォームが返送される。この返送に対して、裁断
データ管理端末34が、NCデータをダウンロードす
る。生産本部B側のCGIプログラムからの複数のNC
データが、圧縮書庫管理しているファイルから裁断デー
タ管理端末34にFTP転送され、裁断データ管理端末
34が受信する。次に、このNCデータを保存する。そ
して、裁断制御プログラムを、圧縮NCデータから伸長
して生成する。この裁断制御プログラムを、シリアル転
送によって裁断機に送出する。
【0071】図15は、図13及び図14に示すCGI
プログラム処理を説明するためのフローチャートであ
る。図15において、データ管理コードが入力され、生
地単品コードを判断する(ステップS60,S61) 。
次に、裁断データ管理データに基づいて受注コードに変
換し(ステップS62) 、他の端末処理を判断し(ステ
ップS63) 、更に、裁断データ管理データベースを排
他制御してロックする(ステップS64) 。ステップS
63で他の端末が処理中の場合に、エラー表示のHTM
L作成を行う(ステップS65)。ステップS64に続
いて管理端末データベースを検索し、フォーマット種類
に対応したNCプログラムを起動する(ステップS6
7) 。
【0072】ここで裁断機(A社、B社、ガーバーのそ
れぞれに対応するフォーマット対応のプログラムを起動
する(ステップS68) 。次に、正常なNCデータ作成
を判断し(ステップS69) 、この判断で正常にNCデ
ータ作成が行われていない場合、エラー表示のHTML
を作成する(ステップS70)。
【0073】更に、裁断データ管理データベースの、排
他制御を解除する(ステップS71)。ステップS69
で正常にNCデータ作成が行われた場合、NCデータと
リンクしているHTMLを作成する(ステップS72)
。次に、裁断データ管理データベースの、排他制御を
解除する(ステップS73)。ステップS65,S7
1,S73の処理の後に作成されたHTMLを端末に送
信して終了となる(ステップS74) 。
【0074】このように、本社(生産本部)Bでの生産
処理が全て通信ネットワークTを通じて処理される。ま
た、本社(生産本部)Bでの生産管理がオンラインで実
行される。この結果、そのオーダメイド販売における背
広などの生産管理のクイックレスポンス化が達成され
る。また、オーダメイド販売において、特に、クイック
レスポンス化による生産管理処理を実行するプログラム
が情報記憶媒体(FD,CD−ROM,フラッシュメモ
リ等)をもって提供される。
【0075】したがって、特に、小型汎用コンピュータ
で本発明の実施(通信ネットワークによるQR化生産管
理方法及びその生産管理システム)が、容易かつ迅速に
出来るようになる。また、このプログラムの提供によっ
て、本社(生産本部)Bの既設の閉鎖通信ネットワーク
ト(ローカルエリアネットワーク、UNIXワークステ
ーション)をTCP/IP網に接続して収容できるよう
になる。
【0076】なお、前記した実施形態では、特に、生産
管理を本社(生産本部)Bで実施する例をもって説明し
たが、この生産管理を製造と一体化した場合、例えば、
生産本部B及び縫製工場Dが同一建物内にある場合に、
そのローカルエリアネットワーク、UNIXワークステ
ーション間の通信によって、本発明の実施が可能であ
る。すなわち、通信ネットワークTに代えて閉鎖通信ネ
ットワークトを用いる場合も本発明に含まれる。
【0077】以上、本発明を説明してきたが、本発明は
実施の形態にのみ限定されるものではなく、その目的か
ら逸脱しない範囲で、他の種々の変形例が可能であるこ
とは言うまでもない。
【0078】
【発明の効果】このように本発明の通信ネットワークに
よるQR化生産管理方法及びその生産管理システムによ
れば、オーダメイド販売において、販売、生産管理、生
地供給及び生産での総合的な省力化を通信ネットワーク
化を通じて達成する際に、そのクイックレスポンス化に
よる逐次生産管理が可能になる効果が得られる。また、
本発明の情報記録媒体によれば、この媒体に格納した制
御プログラムを生産管理に提供することによって、生産
管理における既設の企業内閉鎖ネットワークをTCP/
IP網などに接続して収容できるようになり、この統合
した通信ネットワーク化によって、本発明の実施が容易
になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通信ネットワークによるQR化生産管
理方法及びその生産管理システム並びに情報記憶媒体の
基本構成を説明するためのブロック図である。
【図2】図1に示す基本構成に対応する通信ネットワー
ク構成を示すブロック/外観構成図である。
【図3】実施形態における注文衣服販売・縫製の全体処
理を説明するためのブロック図である。
【図4】図3に示す処理を詳細に説明するための図であ
る。
【図5】実施形態にあって生産管理の全体を説明するた
めの図である。
【図6】実施形態にあってクイックレスポンス化に対応
する逐次生産管理の全体を説明するための図である。
【図7】実施形態にあって生産管理における生地発注処
理の概略処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】実施形態にあって受注情報に対する生産管理処
理の概略を説明するためのフローチャートである。
【図9】実施形態にあって裁断指示書のフォーマットを
示す図である。
【図10】実施形態にあって生産管理処理の詳細な処理
手順を示すフローチャートである。
【図11】実施形態にあってグレーディング処理、裁断
データ処理の詳細な処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図12】実施形態にあって機械裁断処理を説明するた
めの図である。
【図13】実施形態にあって生産本部のシステムを説明
するための図である。
【図14】図13に示すシステムでのNCデータの作成
を説明するための図である。
【図15】実施形態にあってCGIプログラムの作成処
理を説明するためのフローチャートである。
【図16】従来例にあって販売形態の一例を説明するた
めの図である。
【図17】従来例にあって販売形態にかかるシステム構
成を示すブロック図である。
【符号の説明】
A…店舗 B…本社(生産本部) C…生地問屋 D…縫製工場 T…通信ネットワーク 10,20,40…モデム 11…店舗用管理端末 12…生地在庫管理携帯端末 21…本社用管理端末 22…生地在庫管理サーバ 23…裁断データ管理サーバ 24,33,生地在庫管理端末 25,34…裁断データ管理端末 27,31…ダイヤルアップルータ 28,32…デジタル終端装置(DSU)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 注文衣服の販売における生産管理のクイ
    ックレスポンス化を図る通信ネットワークによるQR化
    生産管理方法において、 注文衣服における注文者ごとの体型を含む寸法を格納し
    た受注情報を通信ネットワークを通じて受け取るステッ
    プと、 この受注情報を受け取って生地の在庫確認及び寸法から
    判断した必要な量の生地注文を通信ネットワークを通じ
    て転送するステップと、 次に、受注情報における寸法に対応して生成した製造情
    報を通信ネットワークを通じて転送するステップと、 を有することを特徴とする通信ネットワークによるQR
    化生産管理方法。
  2. 【請求項2】 前記通信ネットワークでの情報転送が、 販売、生産管理、生地供給及び生産の間で行われること
    を特徴とする請求項1記載の通信ネットワークによるQ
    R化生産管理方法。
  3. 【請求項3】注文衣服における注文者ごとの体型を含む
    寸法を格納した受注情報を通信ネットワークを通じて受
    け取るための受信通信処理手段と、 前記受信通信処理手段が受け取った受注情報における寸
    法に対応した生地在庫情報を通信ネットワークを通じて
    検索する検索通信処理手段と、 前記受信通信処理手段からの受注情報及び検索通信処理
    手段からの生地在庫情報に基づいた必要な量の生地注文
    を通信ネットワークで転送する注文通信処理手段と、 前記受信通信処理手段からの受注情報における寸法に対
    応した製造情報を通信ネットワークを通じて製造に対し
    て通知する情報通信処理手段と、 を備えることを特徴とする通信ネットワークQR化生産
    管理システム。
  4. 【請求項4】 前記通信ネットワークとして、 閉鎖通信ネットワーク、アナログ又はデジタル公衆回線
    網及びTCP/IP網を用いることを特徴とする請求項
    3記載の通信ネットワークQR化生産管理システム。
  5. 【請求項5】 前記受信通信処理手段、検索通信処理手
    段、注文通信処理手段及び情報通信処理手段として、 情報の転送を通信ネットワークを通じて実行する通信装
    置及び通信ネットワークに接続するための通信制御装置
    を備えると共に、この通信装置及び通信制御装置が、少
    なくとも本社、縫製工場を含む生産管理に設けられるこ
    とを特徴とする請求項3記載の通信ネットワークQR化
    生産管理システム。
  6. 【請求項6】 前記通信装置として、 ローカルエリアネットワーク又はUNIXワークステー
    ションを含む閉鎖通信ネットワークに接続される生地在
    庫管理サーバ、裁断データ管理サーバ、生地在庫管理端
    末及び裁断データ管理端末を備えることを特徴とする請
    求項5記載の通信ネットワークQR化生産管理システ
    ム。
  7. 【請求項7】 前記受信通信処理手段が通信ネットワー
    クを通じて実行する生地在庫情報の検索を、 オンライン化によるデータベースに対して行うことを特
    徴とする請求項3記載の通信ネットワークQR化生産管
    理システム。
  8. 【請求項8】 前記請求項3記載の構成に加えて、 少なくとも販売から収集した売筋情報を生地供給及び/
    又は生産に転送する情報収集転送通信手段を更に備える
    ことを特徴とする通信ネットワークQR化生産管理シス
    テム。
  9. 【請求項9】 前記製造情報が、 裁断情報及び縫製情報であることを特徴とする請求項3
    記載の通信ネットワークQR化生産管理システム。
  10. 【請求項10】 注文衣服の販売における生産管理のク
    イックレスポンス化を通信ネットワークによって実施す
    る制御を行うための、 注文衣服における注文者ごとの体型を含む寸法を格納し
    た受注情報を通信ネットワークを通じて受け取るプログ
    ラムと、 この受注情報を受け取って生地の在庫確認及び寸法から
    判断した必要な量の生地注文を通信ネットワークを通じ
    て転送するプログラムと、 次に、受注情報における寸法に対応して生成した製造情
    報を通信ネットワークを通じて転送するプログラムと、 を有し、このプログラムのいずれか又は組み合わせある
    いは全部を格納したことを特徴とする情報記録媒体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6741087B2 (en) 2001-05-22 2004-05-25 Canon Kabushiki Kaisha Voltage-applying probe, apparatus for manufacturing electron source using the probe, and method for manufacturing electron source using the apparatus
JP2018194945A (ja) * 2017-05-15 2018-12-06 富田興業株式会社 靴製作システム、靴製作方法、及び靴製作用のコンピュータプログラム
CN110322366A (zh) * 2019-07-11 2019-10-11 中山市承铭农业技术开发有限公司 一种测土配方肥本地化生产技术系统及实现方法

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