JP2001117153A - ズームコントロール装置およびこれを備えたレンズ装置、カメラシステム - Google Patents

ズームコントロール装置およびこれを備えたレンズ装置、カメラシステム

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JP2001117153A
JP2001117153A JP29655999A JP29655999A JP2001117153A JP 2001117153 A JP2001117153 A JP 2001117153A JP 29655999 A JP29655999 A JP 29655999A JP 29655999 A JP29655999 A JP 29655999A JP 2001117153 A JP2001117153 A JP 2001117153A
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Chihiro Mochizuki
千尋 望月
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ズームプリセット機能に関する操作部材が、
グリップから離れていると、グリップから一旦手を離し
て操作する必要が生じる。 【解決手段】 手でホールド可能なグリップ部5と、こ
のグリップ部をホールドしている手で操作可能なズーム
操作部材4と、ズーム状態の記憶および再生を行わせる
ためのズームプリセット操作部材とを備えたズームコン
トロール装置において、上記ズームプリセット操作部材
として、グリップ部をホールドしている手のうち所定の
指で操作可能な位置に設けられ、ズーム状態の記憶動作
を可能とする状態と再生動作を可能とする状態とを選択
的に設定するための第1の操作部材2と、グリップ部を
ホールドしている手のうち上記所定の指とは異なる指で
操作可能な位置に設けられ、第1の操作部材による設定
状態に応じてズーム状態の記憶動作および再生動作を実
行させるための第2の操作部材3とから構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ズームレンズのズ
ーム状態を操作制御するためのズームコントロール装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記のようなズームコントロール装置に
は、ズームレンズにおける変倍用レンズの位置(ズーム
位置)をメモリに記憶させ、この記憶位置からズーム位
置を変化させた後にスイッチ操作1つで変倍用レンズを
記憶位置にリターンさせる(ズーム位置を再生する)ズ
ームプリセット機能を有するものがある。そして、この
ようなズームプリセットを複数のズーム位置に対して行
えるようにしたズームコントロール装置も提案されてい
る。
【0003】複数のズーム位置に対するプリセット機能
を有した場合、従来は、コントロール装置本体とは別に
専用のユニットを結合している。
【0004】また、1つのズーム位置に対するプリセッ
ト機能のみを有する場合も、専用の機能スイッチ、例え
ば3ポジション接点をもつトグルスイッチなどをコント
ロール装置本体に設け、中立ポジションを機能OFF、
一方に傾動させた操作ポジションに記憶機能を、他方に
傾動させた操作ポジションに再生機能を割り当ててい
る。
【0005】図6には、複数のズーム位置に対するプリ
セット機能を有したズームコントロール装置(以下、複
数プリセットタイプという)を示している。本体14の
前方には、ズーム位置情報を記憶、再生する専用ユニッ
ト15が結合され、そこに記憶スイッチ16と6個の再
生スイッチ17〜22が設けられている。24は撮影者
等が手でホールドするグリップであり、23はグリップ
24の前方に近接配置されたサムリングである。
【0006】変倍用レンズのズーム位置の記憶は、サム
リング23を操作して、記憶したい焦点距離に変倍用レ
ンズを移動し、その状態で記憶スイッチ16を押した
後、続けて再生スイッチ17〜22のいずれかを押すこ
とによって行われる。変倍用レンズの記憶位置への再生
は、再生スイッチ17〜22のうち直接再生したいスイ
ッチを押すことによって行われる。すなわち記憶スイッ
チ16を押すと、変倍レンズのズーム制御回路からコン
トロール装置のCPUに送られている位置情報がCPU
内のメモリに記憶される。また、再生スイッチ17〜2
2を押すと、CPU内に記憶されていた位置信号がズー
ム制御回路に送られ、変倍用レンズが記憶位置に駆動さ
れる。
【0007】また、図7には、1つのズーム位置に対す
るプリセット機能を有したズームコントロール装置(以
下、単プリセットタイタイプという)を示している。本
体25の上面には3ポジション接点をもつトグルスイッ
チ26が設けられている。図8は、図7におけるトグル
スイッチ26のD−D断面図である。また、図7におけ
る28は撮影者等が手でホールドするグリップであり、
27はグリップ28の前方に近接配置されたサムリング
である。
【0008】変倍用レンズのズーム位置の記憶は、サム
リング27を操作してメモリしたい焦点距離に変倍用レ
ンズを移動し、その状態でトグルスイッチ26のトグル
26aをg方向へ倒す。また、変倍用レンズの記憶位置
への再生はトグル26aをh方向に倒す。また、中立ポ
ジションiは機能をOFFさせるポジションである。
【0009】なお、図6および図7に示すズームコント
ロール装置は、ズームレンズを含むテレビカメラ全体を
支えている三脚に取り付けられ、グリップ部をホールド
している手でカメラ全体のパンニングやチルティングを
行わせるものである。
【0010】また、図9には、ハンディタイプの放送用
または業務用ズームレンズの鏡筒にズームコントロール
装置が一体的に固定されている場合を示したものであ
る。
【0011】図9(a),(b)において、29はズー
ムレンズ本体(鏡筒)である。30はズームコントロー
ル装置のグリップ部であり、このズームコントロール装
置はズームレンズ本体29に一体的に固定されている。
31は甲当てベルトで、グリップ部30との間に右手の
親指以外を挿入させてグリップ部30をホールドさせ、
右手の甲をグリップ部30と甲当てベルト31とで挟む
ことにより安定させる。
【0012】32はローカースイッチで、右手人差し指
と中指とで前後に倒すことによってテレ方向およびワイ
ド方向のズーミングを行わせる。33は記憶モードおよ
び再生モードとの間でモード切り換えを行うトグルスイ
ッチ、34は記憶および再生動作を実行させるシーソー
スイッチである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6お
よび図7に示すコントロール装置のように、ズームプリ
セット機能に関するスイッチが、サムリングやグリップ
から離れていると、グリップから一旦手を離して操作す
る必要が生じる。このため、カメラを連続的にパンニン
グやチルティングしながら記憶/再生の操作をすること
が難しい。あえて記憶/再生の操作をする場合には、パ
ンニングやチルティングを中断しなければならない。
【0014】また、複数プリセットタイプのものでは、
専用のユニットを追加する必要があるため、コントロー
ル装置を、カメラ全体を支えている三脚に取り付ける際
に、専用ユニットを追加した分、コントロール装置の取
付位置がコントロール装置のみを取り付ける場合に比べ
て前後方向に変化し、さらにはサムリングの位置までも
変化してしまうので、ズーミング操作の感覚が変化して
しまい、操作性が悪くなる。
【0015】さらに、1つのスイッチで、ズーム位置の
記憶可能なモードと再生可能なモードとの切り換えと、
記憶又は再生実行の操作とを行おうとすると、とっさの
操作の時に誤操作をさせてしまう可能性が高い。
【0016】また、図9(a)に示すズームコントロー
ル装置では、シーソースイッチ34の操作を右手人差し
指又は中指で行う場合、グリップ部30をホールドして
いる右手を緩めなくては右手人差し指や中指をシーソー
スイッチ34に届かせることが難しい。また、トグルス
イッチ33を右手薬指や小指で操作するわけにはいか
ず、左手で操作する必要がある。
【0017】一方、図9(b)に示すズームコントロー
ル装置では、トグルスイッチ33およびシーソースイッ
チ34の操作を右手親指で行うことはできるが、同じ指
で操作可能な近接した位置に配置されているため、誤操
作の可能性が高い。
【0018】そこで、本発明は、ズームプリセット機能
に関する操作を、クリップ部から手を離さずに行うこと
ができ、かつ誤操作を確実に防止できるようにしたズー
ムコントロール装置を提供することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、手でホールド可能なグリップ部と、
このグリップ部をホールドしている手で操作可能なズー
ム操作部材と、ズーム状態の記憶および再生を行わせる
ためのズームプリセット操作部材とを備えたズームコン
トロール装置において、上記ズームプリセット操作部材
として、グリップ部をホールドしている手のうち所定の
指で操作可能な位置に設けられ、ズーム状態の記憶動作
を可能とする状態と再生動作を可能とする状態とを選択
的に設定するための第1の操作部材と、グリップ部をホ
ールドしている手のうち上記所定の指とは異なる指で操
作可能な位置に設けられ、第1の操作部材による設定状
態に応じてズーム状態の記憶動作および再生動作を実行
させるための第2の操作部材とから構成している。
【0020】すなわち、ズームプリセット操作部材を、
記憶可能な状態(記憶モード)と再生可能な状態(再生
モード)との設定切り換えを行う第1の操作部材と、記
憶動作および再生動作を実行させるための第2の操作部
材とに機能別に分けた上で、これら操作部材をそれぞ
れ、グリップ部をホールドしている手の互いに異なる指
で無理なく操作できる位置に配置している。
【0021】これにより、グリップ部をホールドしてい
る手を緩めることなく、第1および第2の操作部材を操
作してズームプリセット機能を十分活用することがで
き、しかも操作する指が異なることによってこれら第1
および第2の操作部材の機能や位置を感覚的に覚えやす
くなり、誤操作防止および迅速な操作に有効である。
【0022】また、第1の操作部材を、ズーム操作部材
を操作する指以外の指で操作可能な位置に設けておくこ
とにより、ズーム操作部材から指を離すことなく第1の
操作部材の操作(モード切り換え)を可能とし、さらに
は第2の操作部材をズーム操作部材を操作する指で操作
可能な位置に設けておくことにより、ズーム操作部材の
操作によるズーミング状態から迅速に記憶動作および再
生動作を実行させることができるようにするのが好まし
い。
【0023】なお、第2の操作部材がズーム操作部材と
同時に操作されることはズームプリセット機能上あり得
ないので、第2の操作部材を、ズーム操作部材を操作す
る指で操作可能な位置に設けることはきわめて合理的な
配置である。
【0024】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1(a),
(b)には、本発明の第1実施形態であるズームデマン
ド(ズームコントロール装置)を示している。なお、図
2は、図1におけるズームデマンドのA方向矢視図であ
る。
【0025】これらの図において、1はデマンド本体で
あり、5は撮影者等が左手で握るグリップ部である。4
はサムリング(ズーム操作部材)であり、グリップ部5
の前方(図1(a)における左方)の近接位置に設けら
れている。グリップ部5を握っている(ホールドしてい
る)左手の親指でサムリング4を左右に回転させること
により、変倍レンズをテレ側又はワイド側に移動させて
ズーミングを行うことができる。
【0026】デマンド本体1におけるサムリング4より
も前方の側面には、トグルスイッチ(第1の操作部材)
2が、図2に示すように、ナット6で固定されている。
このトグルスイッチ2は、不図示のズームレンズ内の変
倍用レンズの位置(ズーム位置)の記憶を可能とする記
憶モードと、ズーム位置を記憶した位置にリターンさせ
る(再生する)ことが可能な再生モードと、ズームプリ
セット機能のオフモードとの切り換え設定を行うための
ものである。
【0027】また、デマンド本体1におけるサムリング
4よりも前方の上面には、グリップ部側に起きる斜面が
形成されており、この斜面上にシーソースイッチ(第2
の操作部材)3が、図3に示すようにネジ7によって取
り付けられている。このシーソースイッチ3は、トグル
スイッチ2により記憶モードが設定されたときに操作さ
れることによってズーム位置の記憶動作を実行させ、再
生モードが設定されたときに操作されることによってズ
ーム位置の再生動作を実行させるためのものである。
【0028】なお、シーソースイッチ3の前方への操作
が、第1のズーム位置の記憶および再生動作に対応し、
後方への操作が、第2のズーム位置の記憶および再生動
作に対応する。つまり、本デマンドは、2つのズーム位
置に対するズームプリセット機能を有するものである。
【0029】このように構成されたズームデマンドにお
いて、例えば現在のズーム位置とそこからある焦点距離
まで移動したズーム位置の2箇所を記憶し、再生動作を
行う場合、まず、左手でグリップ5を握った状態で、図
2に示すように、トグルスイッチ2のレバー2aを左手
人差し指で中立ポジション(再生モード設定ポジショ
ン)aから記憶モード設定ポジションcに倒して記憶モ
ードを設定する。
【0030】次に、左手でグリップ5を握ったままの状
態で、サムリング4を超えて前方に延ばした左手親指に
よってシーソースイッチ3のボタン3aを中立ポジショ
ンdから第1実行ポジションeに倒すと、図4に示す電
気回路構成から分かるように、ズームレンズ装置(図示
せず)内に設けられているズーム制御回路41からデマ
ンドCPU40内に送られているズーム位置が第1の記
憶位置としてCPU40内のメモリに記憶される。
【0031】続いて、サムリング4を操作してズーム位
置を第1の記憶位置から所望の位置に変化させた後、ト
グルスイッチ2のレバー2aを記憶モード設定ポジショ
ンcに倒したまま、左手親指によってシーソースイッチ
3のボタン3aを中立ポジションdから第2実行ポジシ
ョンfに倒すと、そのズーム位置が第2の記憶位置とし
てCPU40内のメモリに記憶される。
【0032】こうして2つのズーム位置を記憶させた
後、撮影中に、これら記憶位置へのズーム位置の再生を
行う場合には、左手でグリップ5を握った状態で、トグ
ルスイッチ2のレバー2aを左手人差し指で記憶モード
設定ポジションcから再生モード設定ポジションaとし
て再生モードを設定する。そして、グリップ5を握った
ままの左手の親指で、第1および第2の記憶位置のうち
所望の記憶位置に対応する側にシーソースイッチ3のボ
タン3aを倒す。この操作により、CPU40内のメモ
リに記憶された位置情報がズーム制御回路41に送ら
れ、ズーム位置の再生動作が実行される。
【0033】なお、このようなズームプリセット機能を
オフにしたい場合には、レバー2aを機能オフポジショ
ンbに倒しておく。この場合、シーソースイッチ3を操
作しても、ズーム位置の記憶動作や再生動作は実行され
ない。
【0034】このように本実施形態によれば、トグルス
イッチ2にモード切り換え機能を、シーソースイッチ3
に実行機能を割り当てた上で、トグルスイッチ2をグリ
ップ部5を握っている状態の左手の人差し指で無理なく
操作できる位置に配置し、かつシーソースイッチ3をグ
リップ5を握っている状態の左手の親指で無理なく操作
できる位置に配置しているので、グリップ部5をホール
ドしている手を緩めることなく、トグルスイッチ2およ
びシーソースイッチ3を操作してズームプリセット機能
を十分活用することができる。
【0035】本実施形態のズームデマンドは、カメラ全
体を支持している三脚に取り付けられ、このズームデマ
ンドのグリップ5を握った手で、ズームレンズ装置をカ
メラシステム全体のパンニングやチルディングが行われ
るので、グリップ5を握った手を緩めずにトグルスイッ
チ2およびシーソースイッチ3の操作を可能とすること
により、パンニングやチルディングを行いながらズーム
位置の再生動作を実行させることもできる。
【0036】また、本実施形態では、トグルスイッチ2
とシーソースイッチ3という互いに異なる種類のスイッ
チを用いているが、さらにトグルスイッチ2を人差し指
で、シーソースイッチ3を親指で操作する位置に配置し
ているため、撮影者等は、操作に使う指の違いによって
両スイッチ2,3のそれぞれの機能や位置を感覚的に覚
え易い。したがって、単にスイッチの種類を違えただけ
の場合に比べて、スイッチ2,3の間での誤操作をより
生じにくくすることができ、またスイッチ2,3の位置
に迷って操作が遅くなることを少なくすることができ
る。
【0037】さらに、本実施形態によれば、トグルスイ
ッチ2をサムリング4を操作する左手親指とは異なる左
手人差し指で操作可能な位置に設けているので、サムリ
ング4から左手親指を離さずにモード切り換え(例え
ば、サムリング4の操作によるズーミングを行いながら
の記憶モードや再生モードへの切り換え)を行うことが
できる。また、シーソースイッチ3をサムリング4を操
作していた左手親指を延ばした位置に設けているので、
サムリング4の操作によってズーミングを行っていた状
態から迅速にズーム位置の記憶動作や再生動作を実行さ
せることができる。
【0038】なお、本実施形態では、記憶モード・再生
モード・機能オフモードに対応する3ポジションタイプ
のトグルスイッチ2を設けた場合について説明したが、
例えば機能オフモードに対応するポジションを持たない
2ポジションタイプのトグルスイッチを用いたり、プッ
シュスイッチ、シーソースイッチ、スライドスイッチ等
を用いたりしてもよい。
【0039】また、本実施形態のシーソースイッチ3に
代えて、トグルスイッチ、プッシュスイッチ、スライド
スイッチ等を用いてもよい。
【0040】(第2実施形態)上記第1実施形態では、
トグルスイッチ2を機能オフポジションとした場合にシ
ーソースイッチ3を操作してもズームプリセットに関す
る機能が働かない場合について説明したが、これを利用
して、トグルスイッチ2を機能オフポジションとした場
合にシーソースイッチ3を操作すると、ズームプリセッ
ト機能以外の機能が働くようにしてもよい。
【0041】例えば、シーソースイッチ3の操作によ
り、2台の別のカメラにより撮影されている映像を自分
側のカメラモニターに映し出す機能や、変倍用レンズの
切り換え機能や、マイク機能が働くようにすることが考
えられる。
【0042】つまり、トグルスイッチ2に、記憶モード
と再生モードとの切り換え機能だけでなく、ズームプリ
セット機能と他の機能との切り換え機能を持たせること
により、ズームデマンドに設けるスイッチ数を増やすこ
となく、ズームデマンドの多機能化を図ることができ
る。
【0043】(第3実施形態)図5には、本発明の第3
実施形態であるコントロールユニット(ズームコントロ
ール装置)を示している。このコントロールユニット
は、ハンディタイプのカメラに装着されるズームレンズ
装置の本体(鏡筒)8に対して一体的に固定されて用い
られるものである。
【0044】この図において、9はコントロールユニッ
ト本体に形成されたグリップ部である。10は甲当てベ
ルトで、グリップ部9との間に右手の親指以外を挿入さ
せてグリップ部9をホールドさせ、右手の甲をグリップ
部9と甲当てベルト10とで挟むことにより安定させ
る。
【0045】11はコントロールユニット本体の上面に
設けられたローカースイッチ(ズーム操作部材)で、グ
リップ部9をホールドした右手の人差し指と中指とで前
後に倒すことによってテレ方向およびワイド方向のズー
ミングを行わせる。
【0046】12は記憶モードおよび再生モードとの間
でモード切り換えを行うトグルスイッチ(第1の操作部
材)であり、コントロールユニット本体の後面に設けら
れている。また、13は記憶および再生動作を実行させ
るシーソースイッチ(第2の操作部材)であり、コント
ロールユニット本体の上面のうち、ローカースイッチ1
1の甲当てベルト側に隣接配置されている。
【0047】なお、トグルスイッチ12およびシーソー
スイッチ13は、第1実施形態にて説明したトグルスイ
ッチ2およびシーソースイッチ3と同様のものである。
また、本コントロールユニットにおける電気回路構成
は、第1実施形態の図4に示した構成要素のうち、ズー
ム制御回路をCPUに一体化し、さらにズーム位置を検
出するズーム位置検出器を設けたものに相当する。
【0048】このように構成されるコントロールユニッ
トにおいて、例えば現在のズーム位置とそこからある焦
点距離まで移動したズーム位置の2箇所を記憶し、再生
動作を行う場合、まず、右手でグリップ部9をホールド
した状態で、トグルスイッチ12のレバーを右手親指で
中立ポジション(再生モード設定ポジション)から記憶
モード設定ポジションに倒して記憶モードを設定する。
【0049】次に、右手でグリップ部9をホールドした
ままの状態で、ローカースイッチ11を操作するときよ
りも折り曲げた左手人差し指又は中指によってシーソー
スイッチ13のボタンを中立ポジションから第1実行ポ
ジションに倒すと、ズーム位置検出器からコントロール
ユニットCPUは不図示のズーム位置検出器によってズ
ーム位置を読み取り、これを第1の記憶位置としてCP
U内のメモリに記憶する。
【0050】続いて、ローカースイッチ11を操作して
ズーム位置を第1の記憶位置から所望の位置に変化させ
た後、トグルスイッチ12のレバーを記憶モード設定ポ
ジションに倒したまま、左手人差し指又は中指によって
シーソースイッチ3のボタンを中立ポジションから第2
実行ポジションに倒すと、そのズーム位置が第2の記憶
位置としてCPU内のメモリに記憶される。
【0051】こうして2つのズーム位置を記憶させた
後、撮影中に、これら記憶位置へのズーム位置の再生を
行う場合には、右手でグリップ部9をホールドした状態
で、トグルスイッチ12のレバーを右手親指で記憶モー
ド設定ポジションから再生モード設定ポジションとして
再生モードを設定する。そして、グリップ部9を握った
ままの右手の左手の人差し指又は中指によって、第1お
よび第2の記憶位置のうち所望の記憶位置に対応する側
にシーソースイッチ13のボタンを倒す。この操作によ
り、CPUはメモリに記憶したズーム位置情報を呼び出
し、ズーム位置の再生動作を実行する。
【0052】なお、このようなズームプリセット機能を
オフにしたい場合には、トグルスイッチ12のレバーを
機能オフポジションbに倒しておく。この場合、シーソ
ースイッチ13を操作しても、ズーム位置の記憶動作や
再生動作は実行されない。
【0053】このように本実施形態によれば、トグルス
イッチ12にモード切り換え機能を、シーソースイッチ
13に実行機能を割り当てた上で、トグルスイッチ12
をグリップ部9をホールドしている状態の右手の親指で
無理なく操作できる位置に配置し、かつシーソースイッ
チ13をグリップ部9をホールドしている状態の右手の
人差し指又は中指で無理なく操作できる位置に配置して
いるので、グリップ部9をホールドしている手を緩める
ことなく、トグルスイッチ12およびシーソースイッチ
13を操作してズームプリセット機能を十分活用するこ
とができる。
【0054】本実施形態のコントロールユニットは、ズ
ームレンズ装置本体8に一体的に固定され、このコント
ロールユニットのグリップ部9をホールドした手で、ズ
ームレンズ装置を含むカメラシステム全体のパンニング
やチルディングが行われるので、ホールドした手を緩め
ずにトグルスイッチ12およびシーソースイッチ13の
操作を可能とすることにより、パンニングやチルディン
グを行いながらズーム位置の再生動作を実行させること
もできる。
【0055】また、本実施形態では、トグルスイッチ1
2とシーソースイッチ13という互いに異なる種類のス
イッチを用いているが、さらにトグルスイッチ12を親
指で、シーソースイッチ13を人差し指又は中指で操作
する位置に配置しているため、撮影者等は、操作に使う
指の違いによって両スイッチ12,13のそれぞれの機
能や位置を感覚的に覚え易い。したがって、単にスイッ
チの種類を違えただけの場合に比べて、スイッチ12,
13の間での誤操作をより生じにくくすることができ、
またスイッチ12,13の位置に迷って操作が遅くなる
ことを少なくすることができる。
【0056】さらに、本実施形態によれば、トグルスイ
ッチ12をローカースイッチ11を操作する右手人差し
指および中指とは異なる右手親指で操作可能な位置に設
けているので、ローカースイッチ11から右手人差し指
および中指を離さずにモード切り換え(例えば、ローカ
ースイッチ11の操作によるズーミングを行いながらの
記憶モードや再生モードへの切り換え)を行うことがで
きる。また、シーソースイッチ13をローカースイッチ
11を操作していた右手人差し指又は中指を折り曲げた
位置に設けているので、ローカースイッチ11の操作に
よってズーミングを行っていた状態から迅速にズーム位
置の記憶動作や再生動作を実行させることができる。
【0057】なお、本実施形態では、記憶モード・再生
モード・機能オフモードに対応する3ポジションタイプ
のトグルスイッチ12を設けた場合について説明した
が、例えば機能オフモードに対応するポジションを持た
ない2ポジションタイプのトグルスイッチを用いたり、
プッシュスイッチ、シーソースイッチ、スライドスイッ
チ等を用いたりしてもよい。
【0058】また、本実施形態のシーソースイッチ13
に代えて、トグルスイッチ、プッシュスイッチ、スライ
ドスイッチ等を用いてもよい。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ズームプリセット操作部材を、記憶可能な状態と再生可
能な状態との設定切り換えを行う第1の操作部材と、記
憶動作および再生動作を実行させるための第2の操作部
材とに機能別に分けた上で、これら操作部材をそれぞ
れ、グリップ部をホールドしている手の互いに異なる指
で無理なく操作できる位置に配置しているので、グリッ
プ部をホールドしている手を緩めることなく、第1およ
び第2の操作部材を操作してズームプリセット機能を十
分活用することができ、しかも操作する指が異なること
によってこれら第1および第2の操作部材の機能や位置
を感覚的に覚え易くなり、誤操作の防止を図ることがで
きるとともに、迅速な操作を行わせることができる。
【0060】また、第1の操作部材を、ズーム操作部材
を操作する指以外の指で操作可能な位置に設けけば、ズ
ーム操作部材から指を離すことなく第1の操作部材の操
作を可能とすることができ、さらには第2の操作部材を
ズーム操作部材を操作する指で操作可能な位置に設けて
おけば、ズーム操作部材の操作によるズーミング状態か
ら迅速に記憶動作および再生動作を実行させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるズームデマンドの
側面図およびA方向矢視図である。
【図2】上記ズームデマンドに設けられたトグルスイッ
チの説明図である。
【図3】上記ズームデマンドに設けられたシーソースイ
ッチの説明図である。
【図4】上記ズームデマンドおよびこれが接続されるズ
ームレンズにおける電気回路図である。
【図5】本発明の第2実施形態であるコントロールユニ
ットの平面図である。
【図6】従来のズームコントロール装置の平面図であ
る。
【図7】従来のズームコントロール装置の平面図であ
る。
【図8】従来のズームコントロール装置に設けられたト
グルスイッチの説明図である。
【図9】従来のズームコントロール装置の平面図であ
る。
【符号の説明】
1 デマンド本体 2,12 トグルスイッチ 3,13 シーソースイッチ 4 サムリング 5 グリップ 8 ズームレンズ本体 9 グリップ部 10 甲当てベルト 11 ローカースイッチ

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手でホールド可能なグリップ部と、この
    グリップ部をホールドしている手で操作可能なズーム操
    作部材と、ズーム状態の記憶および再生を行わせるズー
    ムプリセット操作部材とを備えたズームコントロール装
    置において、 前記ズームプリセット操作部材が、 前記グリップ部をホールドしている手のうち所定の指で
    操作可能な位置に設けられ、ズーム状態の記憶動作を可
    能とする状態と再生動作を可能とする状態とを選択的に
    設定するための第1の操作部材と、 前記グリップ部をホールドしている手のうち前記所定の
    指とは異なる指で操作可能な位置に設けられ、前記第1
    の操作部材による設定状態に応じてズーム状態の記憶動
    作および再生動作を実行させるための第2の操作部材と
    からなることを特徴とするズームコントロール装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の操作部材と前記第2の操作部
    材とが、ズームコントロール装置本体における互いに異
    なる面に設けられていることを特徴とする請求項1に記
    載のズームコントロール装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の操作部材が、前記ズーム操作
    部材を操作する指以外の指で操作可能な位置に設けら
    れ、 前記第2の操作部材が、前記ズーム操作部材を操作する
    指で操作可能な位置に設けられていることを特徴とする
    請求項1又は2に記載のズームコントロール装置。
  4. 【請求項4】 前記ズーム操作部材および前記第2の操
    作部材が親指で操作され、 前記第1の操作部材が人差し指で操作されることを特徴
    とする請求項3に記載のズームコントロール装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の操作部材が、親指を前記ズー
    ム操作部材を超えて延ばした位置に配置されていること
    を特徴とする請求項4に記載のズームコントロール装
    置。
  6. 【請求項6】 前記第2の操作部材が、前記グリップ部
    側に起きるよう傾斜した面上に配置されていることを特
    徴とする請求項5に記載のズームコントロール装置。
  7. 【請求項7】 前記ズーム操作部材が人差し指および中
    指で操作され、 前記第2の操作部材が人差し指および中指のうち少なく
    とも一方で操作され、 前記第1の操作部材が親指で操作されることを特徴とす
    る請求項3に記載のズームコントロール装置。
  8. 【請求項8】 前記第2の操作部材が、前記ズーム操作
    部材に隣接する位置であって、前記ズーム操作部材の操
    作時よりも折り曲げた人差し指および中指のうち少なく
    とも一方によって操作可能となる位置に設けられている
    ことを特徴とする請求項7に記載のズームコントロール
    装置。
  9. 【請求項9】 装置本体がレンズ装置に一体的に固定さ
    れることを特徴とする請求項7又は8に記載のズームコ
    ントロール装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の操作部材が、前記記憶動作
    を可能とする状態を設定する記憶ポジションと、前記再
    生動作を可能とする状態を設定する再生ポジションとを
    少なくとも有することを特徴とする請求項1から9のい
    ずれかに記載のズームコントロール装置。
  11. 【請求項11】 前記第2の操作部材が、複数のズーム
    状態の記憶動作およびこれらズーム状態への再生動作を
    実行させる複数の実行ポジションを有することを特徴と
    する請求項1から9のいずれかに記載のズームコントロ
    ール装置。
  12. 【請求項12】 前記第1の操作部材が、ズームプリセ
    ット機能をオフにするポジションを有しており、 前記第1の操作部材が機能オフポジションにある場合に
    おいて前記第2の操作部材が操作されたときに、ズーム
    プリセット機能以外の機能が働くことを特徴とする請求
    項1から11のいずれかに記載のズームコントロール装
    置。
  13. 【請求項13】 前記第1の操作部材と前記第2の操作
    部材とを互いに異なる種類の操作部材としたことを特徴
    とする請求項1から12のいずれかに記載のズームコン
    トロール装置。
  14. 【請求項14】 請求項1から13のいずれかに記載の
    ズームコントロール装置を備えたことを特徴とするレン
    ズ装置。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載のレンズ装置を備え
    たことを特徴するカメラシステム。
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